『まんがタイムスペシャル』2012年1月号、発売されました。表紙は、クリスマスパーティの準備をするふたりですね。チキンをオーブンから取り出しているリコ。ケーキをデコレーションするマキ。ふたりの赤いクリスマス風エプロンとか、あと髪留め、リースとツリー、可愛いですよね。うまくいったと喜ぶリコ、対してえらい苦労してるっぽいマキ。ふたりともいい表情です。そして、新作『趣味じゃない園芸』の告知カット。手にはポインセチア。なるほど、クリスマスでありますね。
『ベツ×バラ』、大きく話が動こうとしている感じですね。別所のことが気になる原田。また別所も原田のことを悪くないと思ってる模様。でも経験抱負な原田に気後れする別所。そこに間違ったアプローチをかけてしまってという今回。ああ、これまでにもいろいろあったけど、今回は致命的? これから原田がどう挽回するのかが見どころですね。しかし、原田、経験豊富といっても恋はいつでも初舞台であったわけですな。
『ゲキカラ文化交流』、ゲストです。カレー好き女子みゆきがヒロイン。眼鏡、ツインテール、セーラー服、そしてエキセントリック。子供っぽいといわれて駆け出した、その末に辿りついた知らないカレー屋。さびれた店。ラーメン屋に客をとられたらしいです。オーナーはインド人? アイシャ。そして常連のキャサリン。どうにもかみあわないコミュニケーション。なんともいえないもどかしさを味としている、そんな感じです。
『トンネルの華子さん』、ショートエピソードですね。華子さんの出会ったお婆ちゃん。90年ぶりくらいというこの人。若いころには村一番の美人といわれた。この人とのやりとり。あの華子さんがちょっと振り回されてる感じもあって、面白い。けど、実は切ない話でした。もうすぐお迎えがくるの。ええ、華子さんがあっていたその時すでに彼女に意識はなかったというのですね。若いころに死別した夫にまたあえることを楽しみにしている。その頃の姿であいたいという、いじらしい思いではないですか。死というものは悲しいことだけれど、こうしていつか別れた誰かとまたあえる、そうした機会であるならば悲しいばかりではないのかもなあ。などと思わせる話。しんみりとさせて、なにか穏やかな気持ちになれる話でした。
『趣味じゃない園芸』、ゲストです。植物園に勤める新人職員小野山蘭。この人がヒロインです。いきなり遅刻遅刻というから、なるほどそういうキャラかと思ったら、いや違うし。オフシーズンでヒマだから、あわただしさを演出していたというんですね。ちょっといたずらっぽい? で、ちょっとどんくさい? この人の他にもと県庁勤務の南方、ちょっと独特の藤野先輩。この三人がメインであるのでしょうか。ひとりひとりに癖がありそう。けど、まだそれが十全に発揮されてる感じはなくて、特に蘭などは、普通に可愛い女の子って感じ。いや、可愛いのはいいことですよ? いずれじわじわと味わい深くなっていくのかな、って期待しています。
- 『まんがタイムスペシャル』第21巻第1号(2012年1月号)
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