2016年4月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号、一昨日の続きです。

『ジューンフレンド』、やたらおかしかったです。友達づくりの作戦会議をしましょう、なんていってたんですが、雨に降られまして、洗濯物が全滅しまして、さあ大変です。天気予報は雨だったのに、いけるかなと自己判断して洗濯物を干してきた。ゆずき、あかん人だ……。しかもその濡れた洗濯物を室内でしぼって、タオルも全滅。駄目な人だ……。部屋に乾燥機がないから、コインランドリーにいきます。洗濯だけは部屋でやって、というその洗濯についてのゆずきの話がおかしくて、一種の賭け。せ、成功率とかあるのか……。コインランドリーでぐるんぐるん回ってる洗濯物見てるゆずきとか、おかしくて、そしてコインランドリーで友達づくり作戦の会議して。結果的には予定どおりだったのかな? しかし、ゆずき、素直で可愛い人、対してはるも感情あらわにしないタイプだけど、面倒見のいいいい子です。

『トモダチヅクリ』、こっちも面白かった。静と麻乃、ふたりの関係を先に進めましょう。発言が恋人っぽい、みたいなこといってるのがおかしくって、友達の部屋に遊びにいくというミッションも互いに部屋に友達を呼びたいというものだから、前半後半でコートチェンジをする。おかしいなあ、この発想。前半、麻乃の部屋。ぬいぐるみがいっぱいあって、ベッドのそばには大きなクマのぬいぐるみ。おおう、可愛いなあ。ほんと、麻乃さん、皆から怖れられてる、その裏面にはこうした様子があるというんですね。なんだろう、これ、ギャップ萌え? いいわ、とてもいいわ。でもってそして静の部屋。ぬいぐるみがない。代わりに本がたくさんあって、部屋の壁は一面に書棚。実家から持ってきた、本棚にきっちり収まる分だけの本、厳選して持ってきた。って、ああー、その積まれてるの、買った分か。自分で、自分の失敗を自嘲ぎみにいう、それが面白かった。うん、やっちまいますよね。本、増えるもんな。でもって、そして、ふたりの別れがたいという様子、それがよかった。ええ、ふたり、ほんと、ばっちり友達ですね。

『疾風ういんどみる!』、面白い。ボロ船を使えるようにした一年生ふたり。名前はつむじ丸! って、勝手につむじの名前、使っちゃった! いや、ほんとにつむじ丸でいくんでしょうか。ともあれ、修理完了。頼られるつもりでいた蘭先輩ががっかりしちゃって、ほんと、なんだこの都合のいい作戦! 今回はスキッパーとクルーの役割が軽く説明されて、なるほど、スキッパーが運転手、そのたとえ、わかりやすい。でもって、つむじ、ふうこのこと信用してなくって、自分がやると志願するまではいいとして、あの必死さ! でもって出艇させてからの紆余曲折もおかしくて、港内でくるくる旋回してる。それを颯天先輩、タックとジャイブの練習と勘違いするとか、そういうポジティブさ? も面白かったです。ヨットに乗る、海に出る、そうしたことのわくわく感がすごくよく出ている、そんな描写が素敵です。でもってちょっとしたピンチ。大きな船が近づいてくるよ! これ、想像以上のプレッシャーになりますよね。絶対ね、海面近くにいる小船でしょう? ビルが迫ってくるような圧力あるはずですよ。で、このピンチをいかにして乗り越えるのか! あー! そういうこと! もうほんと、面白かった。海の魅力、新しいことにチャレンジするその面白さ、見事に出てますよね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第6号(2016年6月号)

2016年4月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年6月号

『まんがタイムオリジナル』2016年6月号、一昨日の続きです。

『みつめるっ!上野さん』、春画展もいよいよ佳境。客層も、序盤のマニア、中盤の口コミから芸能人効果を経て、いよいよ終了。終わるまでの上野の働きぶりが主に描かれたのですが、ああ、リーダー、管理職として、仕事に慣れていない、むしろ舐めている大学生たちを率いて、教育してと、大活躍。いや、一旦落ち込んだりもしてたんですけど、根津のアドバイスでがらっと変わりましたよね。ほんと、上野さん、よく頑張って、その情景、見事に仕事漫画だなって思ったのでした。

『放課後すずなり倶楽部!』、これ、ほんといいですね。美亜の家に身をよせている部長が夜な夜なお出かけする。どこにいってるんだろう? というので、ねこら部の面々集まりましてね、優良先輩も加わりましてね、後をつけようっていうんです。ちょっとした冒険ですよね。そして部長を追ったその先には、猫の集会、そして猫屋敷玉緒の姿が! おお、ダブル猫屋敷。玉緒と音々子、いいコンビだなあ。むくれる音々子、可愛いです。この子にとって猫の集会っていうの、珍しくもないものなんですね。千弦がね、しみじみこの情景を楽しんでる、その様子がね、よかった。ああ、不思議なバラ園、ありましたね。その話聞いて憧れてたんだって。その夢が叶った。そうしたこと、実感あってとてもよかった。ええ、小さくともいいエピソードでした。

『あかるい夫婦計画』、「特殊能力の人々」、面白かったなあ。人々ってひとりじゃないの? って、そちらの方も加えて人々かあ! わかりあっちゃってるその様子、魅力的でした。そしてOLさんの話。おお、きっと人気あるんだろうなあ。先輩、ストレスとかコンプレックスとか、いろいろ人間的な模様見せてくれて、しかもそれでチャーミングなんだものなあ。そりゃ人気出るだろうよ、とほんと思わされます。「未来はあるか」、これも面白かったです。自宅に人を呼べない、その理由にはふたつある。部屋がちらかっている。あるいは人がきたら汚れるから入れたくない。どちらに振り切れているか、それで相手の評価も変わりそう、っていうんですけど、どちらがいいのかは難しいなあ。ほんと、どうともいえません。

『歌詠もみじ』は連休の話題。ああー、飛び石連休ってつらいよね。社会人なら有休をとる、なんて選択もありますが、学生生徒に有給休暇はないものなあ。というわけで、生徒も先生も皆やる気がないっていってます。そんな中、やたら元気な盛ちゃんは、恋人の長野くんと会えるから。休みでも会ってるのに……? 長野くんがなんかへこたれそうですね。束縛されてるのかあ。また先生も、欠席している生徒を監視するためにSNS利用するとかね、見事に今風の情景です。というか、先生、生徒のSNSアカウント把握してるのはすごいなあ。そして瀬戸、この人も休んでて、って、朝のテレビで海外にいくところ、取材されてるし! そしてメイン、山城家の連休の情景、実に面白かったです。外に出ないんだ。すごくよくわかる! しかも、お母さん、家族を追い出すんだ! このお母さん、いいですよね。魅力的。しかしこの見事に外出しない連休を、しっかり川柳で表現する、そうしたところに、川柳というジャンルの日常に密着している様もうかがえようものですね。そして帰国した瀬戸。素晴しい表情です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第6号(2016年6月号)

2016年4月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』、青葉とねねでありますね。ふたり、お揃い色違いのパジャマ着ましてね、星形クッション抱いて横になってます。嬉しそうに笑顔を見せる青葉に、眠そうにしているねねという、好対照。これ、夢がテーマなのでありましょうか。枕にしているクッションの模様も、青葉は魚、ねねは猫の足跡と、ちょっと違ってるのが面白い感じです。

Aチャンネル』、なにこの扉絵、素晴しい! ほんと、すごい美少女! チャイナドレス着ましてね、前垂れをこうたくしあげましてね、って、わー、ユタカさん、なになさってるのー! しかし、ほんと、ユタカは可愛いなあ。というわけで、今回はユタカがメインです。両親が旅行で不在、というので家事が滞っております。炊事洗濯はなんとかなってる、けれど掃除が駄目で、というのでミホとトオルが手伝いにいくというんですが、そしたら、まあ酷い。たった二日でこの有り様。ミホが恐慌状態に陥って、鬼軍曹みたいにユタカを使役し、片付けをするんですね。しかし、今回の話、経済観念の違いなど見えて面白かった。ミホさん、始末屋さんなのね。そしてあちこちから発掘されるユタカのパンツ。ユタカ慌てて、でもブラはいいんだ。区別がわからん。しかしほんと、今回はミホの保護者ぶりが押し出されてましたよ。大変、よかったです。

まちカドまぞく』は、シャミ子が先祖にそそのかされて、ももの夢に侵入ですよ。最初はずるいとかいって消極的だったシャミ子も、すっかりいいくるめられて、しかし夢に侵入するために枕元にももの写真を沢山置いてるところとか、なんか、ももに焦がれてるみたいにも見えますよね。さて、ももの夢に侵入をはたしたシャミ子だけど、なんだか以前より守りが固い。そうか、シャミ子がこのところももの食事の面倒見てたから、コンディションよくなってるのか。しかもメタ子がももの夢を守っていて、と、ここで気になることいってますね。シャミ子から千代田桜の気配も感じる……。これ、なにかの鍵っぽいですね。ともあれ、シャミ子、ももに招かれて、え? これ続くの? 続かないような気もするけど、ほんと、シャミ子、夢の中でもももにしてやられて、そうかあ、おせっきょうかあ。

『アニマエール!』、いいですね、いいですよ。チア部創部を目指して、ひづめ獲得に燃えるこはねです。もうつきまとうのはやめました。で、なにをしているのかというと、なるほど、高所恐怖を克服しようっていうんですね。まずは少しずつ、というので跳び箱の上に立ちましょう、っていうんですけど、そうか、4段はきついか。3段に減らして、うん、涙ぐましい努力です。しかし、これ、どんだけ効果あるんだろう、そんなこと思ってましたら、うわー、思い切りましたね。木の上、登っちゃいましたよ。ひづめがね、結局自分はひとりと、ネガティブな気持ちにとらわれたその時に、こはねのエールが届く。自分の苦手を克服して、そしてひづめに飛び込んでいく。ああ、それは無茶だ、そう思うのだけど、こうした思い切った展開、劇的で、ほんと、こはねとひづめというふたりの気持ちのやりとりの細やかで、鮮やかなその様、見事であったと思います。ぐっときました。ええ、まずは第一歩ですね。

『ことこ・ア・カペラ』、ゲストです。これ、いいですね。主人公小日向琴子は高校一年生。友達の夏目シヅの協力あって、シヅと同じ学校に入れたっていうんですね。これ、シヅが琴子と離れたくなかったんだな。でもって、そして、琴子がこの学校に入りたかった理由、それもまた別にちゃんとあったんですね。琴子がこの学校に入った理由、それはアカペラ部。え? ボイスパーカッションとかもしちゃうの? 自分の知ってるアカペラとなんか違う! ともあれ、琴子、アカペラ部へとやってきて、しかし部員がいない。出会ったのは吹奏楽部と間違えてやってきた茅ヶ崎きよか。と、ここでわかるんですけど、琴子の母がこの学校の卒業生で、さらにアカペラ部に所属して、大会にも出場していたというんですね。そうか、琴子は母に憧れていたんだ。そして琴子、歌の実力も確かで、とそんな彼女が、堕落しきっているアカペラ部を立て直す! そんな展開になるのかな? 遅れてやってきた先輩の唯川鈴音、姫宮ふみのともども、部活動に積極的じゃなくって、ゲームなんかしちゃったりして、え? なんでふたりともアカペラ部に所属してるのん? なんて思ったところに、琴子、まくしたてる、まくしたてる。よーし、よくいった琴子さん! 君は素晴しい! うん、ちょっと爽快でした。

『宝くじで10億当たった元JKだけど質問あるやつおる?』、ゲストです。これ、今はいいけど、将来に困るパターンじゃないの!? どうも貧乏をこじらせているらしい伊豆たわ子。金欲しい金欲しい、と、どうしようもないこと口にして、けど朝の食事にも事欠くほど困窮してるのか。そんな彼女が、ちょっとした思い付きで宝くじを購入した。こづかい稼ぎのつもりだった。って、宝くじって学生は買えないんじゃなかった……っけ? いや、細かいことは気にしない。ともあれ、小銭をかき集めて、友達のよっちゃんからも支援を受けて、そしてようやく買えた1枚ぽっちの宝くじ。それがまさかの当選で、10億円を当ててしまった。なので学校やめます。引っ越しします。執事もメイドも雇いました。馬車なんて乗り回して、しかもヘリまで買っちゃって、って、待て待て、そんな放蕩したら10億とかすぐに蒸発しない? これ、ひかえめに見ても、放蕩して10億を使い果たして再び困窮する、そんなルートに突入してるんですけど!? ほんと、たわ子の刹那的生き方が光りますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第6号(2016年6月号)

2016年4月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年6月号

『まんがタイムオリジナル』2016年6月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下ナースがおくつろぎ。お茶ですね。手には紅茶のカップ、膝には猫。榊先生は寿司屋の湯呑みでお茶をいただく、その膝にはやはり猫、なんですね。他には『小森さんは断れない!』小森さんが紅茶を、『らいか・デイズ』らいかは日本茶を、それぞれいただいてます。

『スズちゃんでしょ!』、今回は鈴ちゃんというより祭ちゃんがメインでありますよ。遠く外国にまでいっていました。ドイツ? 独ぞーきんってなに? 祭さん、結婚を意識しているんだけれど、そこに重要なこだわり、コンプレックスがありまして、なにかというと名前。北村祭という名前、区切りを間違うと村祭になっちゃうという、それが嫌で、結婚したら姓が変わるでしょう? その時に、どんな祭になるのか、いつも考えちゃって意識しちゃって、それがほんとおかしいんです。いや、本人には笑い事じゃないでしょうけど。それで今回は祭さん、料理にチャレンジ。スクールにいって、その雰囲気になじめず撤退。うん、あら無理よね。そして鈴ちゃんに習う。姪っこ並か! 祭さん、意外や大変な人だな!

『かでん屋さんの基礎知識』。あれ? 今回はカメラの話題? 待ってました! と思ったら、違った! 草薙がですね、園宮と三笠がふたりで会ってたっていうんですね。って、あの高校にいった時の話か! って、やっぱりあれ、草薙でよかったんか! なんかの隠しキャラなのかと思ってたら、見事に伏線だったわけか! はてさて、今回はケーキにまつわる家電がちょっと描かれて、けれどメインは園宮、この子が社員に昇格する? しない? って話だったりするんですね。園宮、まだ迷ってる。うん、迷う気持ちわかるわあ。そして草薙の秘密、発覚。おお、園宮の後輩。というか、制服可愛いよね!

『ここから風林火山』、『軍神ちゃんとよばないで』のスピンオフ? あるいは武田信玄サイドといったらいいのかも知れない。はじまりました。しかし、これ、どこまで信じたらよいものか。戦馬鹿の父上、武田信虎がまずヤバい。娘禰々から民が疲弊している、そういわれているのに、じゃあ戦だ、侵略だって、とにもかくにも物騒で、ああ、こちらの漫画ではこのお姉さんが苦労する役なのか。信玄晴信の妹なんですね。女遊びに興ずる兄をいさめる。そんな彼女、利発で潔癖、そんな印象ですが、晴信の口車にのせられて、ちょっとチョロくもあるな……。こちらでも馬のエピソードあり。なるほど、虎千代の一件とは逆ですね。牝馬がプレイボーイにいなされてしまう。しかしこの自信満々な晴信。なんというか、ろくでなしに見えますね。

『北斎のむすめ。』、吉原編なる特別編が掲載されて、なるほど高尾花魁、人気なのですな。いつもはつんとすましたこの人が、扉では見事笑顔を見せなさって、これがまた魅力的。吉原の遊女たちは、吉原遊廓から抜け出すことはかなわない。そうしたこと描かれて、そんな中、高尾は悠々自適であるのですが、この人はこの人で外の世界に思いをいたしている。そんな彼女の手紙を見て、彼女のために風景画を描こう、そう思うお栄がいいやつですよね。そして本編ではお栄の小旅行、江ノ島へといくことになりまして、この時分だと乗り物なんての庶民が利用できるものではない。だから徒歩。大変だろうなあ。どれくらいの日数をかけたんでしょうね。その旅の途中、いつぞやの武士と出会って、江ノ島へと同道することになるんですが、まさかの水練。これ、海でやったら命にかかわらん? 魚拓の偽造や船上スケッチ、消えゆく砂絵、こうしたのおかしくて、けど最後にはちゃんと絵を仕上げて高尾へと届けます。けど、海が吉原まできてくれたらいいのにって話が、まさか未来の東京にまで繋がるとは! 驚き、まさしくワンダーでした。時代、逆方向に超えてるし。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第6号(2016年6月号)

2016年4月26日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号、一昨日の続きです。

『まちがいだらけの恋愛道場』、おおお、おそろしいわ! 今回はマサスケの合コン失敗話が語られるんですが、なにが怖ろしいって、マサスケは決して失敗とは思っていない。むしろ、うまくいったんじゃないかなあ、みたいなこと思っていて、それを芝がシビアに評価していくというその構図がですね、ああー、ほんと怖ろしい。作戦どおりだ、うまくいってる。コミュニケーションも上々、好感触だ。そう思っているのは本当にマサスケだけだと、実際のところ、あんたの評価はこんなだからって、芝が答あわせしてくれる。しかも最後に、芝のいうとおりだったって現実突き付けるというおまけ付きで、ほんと、これ、自分も同じようなことやっちまってんじゃないかなあ、なんて不安までつのってくるという始末! しかしこの漫画の面白いのは、ふたりの恋愛失敗事例が積み上がっていったその先に、こうなったら俺たち、私たちでくっつくしかないよね、意外とふたり相性よかったりするんじゃない? みたいな展開、絶対なさそうだな! って感じさせてくれるところですよ。ほんと、相性は悪くなさそうだけど、その相性、絶対恋愛のそれじゃないよなあ。ほんと、ふたりに恋の進展、あらゆる方面に見られないんじゃないか、そんな予感がひしひしとしてますよ。

『BONSAIガール!』、バレンタインデーに勢いで告白してしまったももこさん。もうね、いろいろ意識しちゃって、考えすぎちゃって、マネージャーに盆栽のこと質問してみようかって思っても、思い止まってしまう。そんなところが乙女だなあ。対して竹林マネージャーはというと、クールにメールを送ってきましてね、大人だなあ、そう思ってるのはももこだけで、マネージャーも決して落ち着いてなんぞいやしないっていうんですけどね。うん、恋はいつでも初舞台ってやつだ。さて、そんなふたりの関係の、いまだ落ち着かないというこの状況に、新たな人物が登場ですよ。野辺山皐月さん。ちょっとドジな盆栽の先生。テレビに出てたこの人が、ももこの働くホームセンターにやってくるんですね。さらにはこの人、竹林マネージャーと幼なじみだというじゃありませんか。ああ、これはどうなるのか。ももこにライバル登場? でありますよ。

メェ〜探偵フワロ』、村ではリリアンとラウールの話で持ち切りですよ。おめでとうだの案外うまくいくんじゃないかだの、そうした話が飛び交って、肝心のリリアンはというと昼間っからやけ酒かっくらうくらいに荒れている。そうか、これ、フワロ氏の仕業か! というかヴィヴィアン、ロッカーに押し込められてたのか。フワロ氏、鬼畜の所業だな。しかし面白かったのはここからですよ。ヴィヴィアン、ラウールの家に押し掛ける。リリアンのため? かと思えば、ヴィヴィアン自身の興味もあったりする? でも、そんなヴィヴィアンのこと、ラウールは普通に受け入れて、しかもいろいろポジティブに評価して、素直に感想伝えて、すごいなラウール。と思うと同時に、そうした反応もろもろをシビアに評価してるヴィヴィアンもものすごい。怖ろしいわ。達人の間合い思わせますな。しかし、今回の驚愕、ラウールとヴィヴィアンのお酒を飲みながら語らっているその時に、ありし日の黒薔薇の君、若きヴィヴィアンの姿が浮かぶというんですね。うおう、なんだ、すごいな、ええーっ!? リリアンよりももっと余裕も魅力もある、妖艶美女の真価ってのを目の当たりにさせられた、そんな思いでありましたよ。すごいな、ヴィヴィアン。そしてヴィヴィアンの持ち帰ったラウール情報。リリアンはどんな風に受け取ったのかな? 加えてリリアンのヴィヴィアンへの報復! うおー、いかす。というか、最後のリリアン、ちょっと可愛いな! ほんと、今回は、ヴィヴィアン、リリアンの魅力全開でありました。ああ、そうか、ラウールもそうだな!

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第6号(2016年6月号)

2016年4月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年6月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年6月号、一昨日の続きです。

夢喰いメリー』、なにか予想外の動きになってきましたよ。人の姿で人の街を散策するレガレスク。これまで王として振る舞って、望みのすべてを叶えてきた彼女には、いまさらやりたいことも残っていないということで、なんだろう、唐突に無害な人っぽくなってきたよ? でもこうした彼女がメリーや夢路たちに、どのようなかたちで介入するのか、その行方を見守る気持ちで読み進んで、ああ、スケボー少女、チカ、この子が登場して、え? まさかここで介入? 酷いことになっちゃったりするの!? 不安にかられて、そして不幸に襲われたチカの窮状に、さあどう介入する!? またもハラハラさせられて、え? そっち? なんだ、え? レガレスクさん、なんだかすごくいい人よ!? 独特な思考、独自の価値観を持った彼女、自身の思うところにまかせて人の窮地を救って、こうしたところに和解の可能性など思ってしまうんですが、はたしてどうなるのか。エンギさんはただですますつもりはないみたいですよ? そしてジェイスが見ていた! ほんと、どう転がっていこうというんでしょうね。

『鬼が出るか蛇が出るか』、街に出て、自分はまだ人の社会が、女性たちの振舞いが怖いのだと明確にされてしまった優が、状況の打開を計って動きはじめましたね。自分も妖怪である。しかしどういう妖怪であるかはわからない。その状況をまずはクリアにしたい。そうすることで、自分の問題、コンプレックスを解消ないしは軽減できるかも知れない。なんていうんです。そうした優の姿を見て、落ち着かないのが女子たちで、無理はしないで欲しい、そういう鈴にドキリとしたり、親身にアドバイスしてくれる霞の本心に赤面してみたり、積極的な未来にぞくぞくしてみたりと、ああ、もうね、いいじゃないの、ここで、この村で! と思ってしまう自分は、だいぶんアレなやつだと思います。悠理も、いったいなに飲んでるの? 優に本気の思いをぶつけてくるしで、もう、ほんと、みんな優への気持ちをストレートに出してきてるんですね。しかしこの状況はなんなのか。しろさんが説明してくださるんです。その時のしろの美しさ。ああ、この子は一番年若いんだけど、その性質からか中身はずいぶん大人びてますよね。優の好きにやればいいんだよ。なにかあっても私が優の味方になる。そうした言葉、本当にぐっときて、ああ、この村の娘たちの抱えた気持ちのいろいろ、それぞれの違い、それぞれの大切にしたいこと、そうしたことが優を中心に浮かびあがるようになっている。この漫画は恋愛もので、優のハーレムシチュエーションを楽しむ都合のいい漫画で、けれど本質は、優に向き合う彼女らの心の情景、そこにこそあるのかも知れない、なんて思わされたのでした。悩みもあれば不安もある、そうした子らの救いに優はなってるのかも知れないですよ。優がそうしたこと気づけば、なにか変わるのかな、なんて思いますよね。

『ようこそ幻界集落へ!』、合同祭、本番ですね。大きなテント、たくさんのお客さんを迎えて、サーカス要素を加えた劇を見せますよっていう展開。なるほど、『不思議の国のアリス』モチーフ。けれどオリジナルの要素、村の皆の見せ場を用意して、見た目にも麗しい、そんな物語に仕上がっていました。もっと、もっと、彼女らの能力、それを前面に押し出してくるのかな、みたいに思っていたから、物語の方が主になっているのが意外で、けれどその物語でもって彼女らが伝えようとしたこと、それがまさに村のこと、状況、そして魅力であったとわかれば、ああなるほどと、この試みの意味に理解がいたったのでした。しかし、催しも成功、ああよかった、そう思っていたら、最後にドッって雷? これ、えらい予想外の展開で、ああ、次回に期待せざるをえません。

そこテストにでます!』、数馬とかえでの関係が、数馬のまわりにいる女の子たちに知られてしまった。泣いてしまういろは。落ち込み、そして塾にこなくなってしまったもみじ。ああ、もみじのこのところの勉強への意欲、その支えは数馬であったのだから、自分の恋の成就しないということを知ってしまえば、こうなってしまうのもしかたないと思えます。こうした状況、数馬は気にはしているんだけど、理由にまでは至っていない。そこで、いろはたちが、そして椎夏が大きな役割を演じるというんですね。いろはがいい、茜の受けた言葉、それがこの漫画のタイトル、いわばテーマを物語って、そして数馬ともみじの対話。ああ、もみじ、ついに自分の気持ちを言葉にして伝えましたね。自分のこれまでの振舞いを悔いて、しかしたとえそうだったとしても、今の状況は覆せたのか? もみじの後悔、数馬の心痛、それらが描かれたラストを見ながら、しかし今のこの状況以外の、いわばもみじが勝利を収める、そんな展開はありえたのだろうか。彼彼女らの過去に目を向ければそうした思いがふくらむし、また反対に、これからのもみじ、それから数馬を思えば、どうした可能性が見出されようというのか、諦めなのか、逃避なのか、あるいはまた違った道筋を辿るのか、思うところが複雑に絡みあうのです。

2016年4月24日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号、一昨日の続きです。

『うぶコメ!』は同棲を夢見るかなでですよ。って、待って欲しい。柱のコメントに、ややブラックな会社に勤めるとか書かれちゃってるんですけど! 休日は、力斗に会えないなら布団生活。それがかなでだ! でも、そんな彼女も頑張って街に出てみたら、小物、食器なんかが気になって、あのダダ漏れの同棲妄想! 店の人が困るレベルなのか! しかしここでかなでにつばさが合流して、なんだこの同棲妄想対決。どっちもね、いざとなったらあかんたれ。互いに牽制しながらも、いざ! ということにはなりそうにない、みたいなところがあって、なるほど、うぶコメであります。そして最後に力斗くん。お、男前じゃん! そう思って見守ってたら、おお、つばさが割り込んできましたよ。うん、なかなかにアグレッシブです。

なり×ゆきリビング』、扉のふたり、可愛いなあ! チビなりにチビゆき、めちゃくちゃ可愛いなあ! もう、ほんと、ゆきちゃーん! 手つなぎ鬼の話題から入るんですね。でも、それで、今日は手をつないですごしてみよう! かなりさん、ものすごい発想力だな。なかなかそれは出ない。しかも実行しちゃう! ふたり、子供の頃の遊びについて話をしましてね、ちょっとずつ違う遊びの風景。基本インドア、いろいろ凝ってる? ハイレベルなゆきに対して、ワイルドそしてワイルドなかなり。お母さん、泣かせちゃったよ! 傷が残ったら山賊みたいでカッコイイね! ああ、可愛いんだけどさ、ああ、母ちゃん! 手をつないで嬉しそうな大人かなり、これも可愛くて、ネズミなんだ! そして廊下にふたり立って、子供時分を思う。ああ、チビかなりもチビゆきも、可愛いなあ! ほんと、ほんと、可愛いなあ! 子供時代の思い出語り。そのゆったりと懐かしむといった雰囲気、あたたかで、実によかったです。

『課長と私のおかず道』、ほんと、これ、いいですよね。厳しく隙のない、まさしく仕事の鬼、そう思われている南条課長。けれど、彼には裏の顔があった。というんだけど、おかずの探求、ほんと、おかしいわあ、面白いわあ。今回は、親しみにくいと思われている課長、彼の仕事では見せない側面を知って、近しく感じている保志と、そのきっかけとなるおかず道、これに開眼した課長の昔の思い出話。ああ、12年、ひとりで追求してきた、いや違った、麗しの女子高生橘さんもライバルとして参加してたか、ともあれ、課長と一緒におかずを探求して、情報交換して、それでその距離を縮めてという保志のポジション。課長にとっても貴重な、そういっていい人になっていると思うんですね。ほんと、仕事では厳しくとも、おかずでは保志に負けてへこむこともある課長。その可愛さ、これ知ってるの保志だけなんだなあ。そしてあの保志の笑顔。なんだ、もう、めちゃくちゃ美しいじゃないのよ! ほんと、ふたり、いい関係になってる、そう思うんですよ。

『前略、パリは甘くて苦いです。』は、サロン・デュ・ショコラでありますよ。チョコレートの祭典。フランス人ってチョコレート好きですよね。お家にお呼ばれした時、手土産にチョコレート持っていったりするんだそうですよね。今回は、ヨーヘイ、ギャビーとマルティーヌに誘われて、サロン・デュ・ショコラの会場へと赴きます。そこでね、マルティーヌの生き生きした様見ましてね、ああ、マルティーヌ、ショコラティエを志望していたんだ。だけど目当てのショコラトリーには入れなくって……。けどそれでジェルミナルで働くことになったきっかけとかね、ほんと、面白いキャラクターです。というか、オーナーがすごいですよね。おおきい!

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第6号(2016年6月号)

2016年4月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年6月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』、TVアニメも絶賛放送中であります。いや、アニメ、かなりいいですよね。面白い。みんな可愛いし。さて、表紙のイラストは、はなこがガラガラ、ええとガラポンっていうのかな? やってまして、出てくるのはガチャのカプセル? 周囲にねちらばったカプセルに入ったクラスメイトがね、可愛いですよ。他には『きんいろモザイク』、『がっこうぐらし!』のカットがありますよ。

『がっこうぐらし!』は、これ、ほんと、切ない話だなあ。くるみが抱えている問題。実は自分はこの問題からずっと目をそらしてきてまして、いやね、くるみの考えすぎだったりしたらいいなって、そもそもそんな問題ないんだって、思い過ごし、杞憂だって、みたいに思ってた、思おうとしてたんですが、ああー、もう駄目だ、決定的だ、どうしたらいいんだ。やつれたくるみに、夜、バールを手に襲いかかる大学生交戦派。いやね、これ、彼の過剰な思い込みが、くるみのことそうと思わせてるんじゃないのって思ってて、そしたらゆきが、ゆきが! ああ、もう駄目だ! 決定的だ! どうしたらいいんだ。くるみの決断ですよ。自分の身を守るにはこうするしかなかった。それはわかる。わかるんだけど、くるみ、この子、優しい子だけにね、ああ、つらかろうなあって、ほんと、こうなってみれば大学生側の措置、その判断もわかるんですよ。わかるんだけど、ほんと、どういう道があったのか。そうしたこと思わされて、ほんと、彼にしても彼女にしても、なにがベストであったのか、そんなこと思わされたんですね。

『球詠』、おお、新連載。おお、マウンテンプクイチ。野球ものなんですね。女の子ふたりがキャッチボールしてる。なんと、手元で過剰に曲がる、そんな球を投げられるんだ! それが武田読深。高校にはいりまして、そこで出会ったのが野球大好き川口芳乃。結構なマニアなんでしょうか。ヨミの手をとってですね、その手の様子でもって決め球までバンバン当ててくる、そんな子。芳乃の双子の姉、伊吹も登場して、この子も結構な野球好き? いや、この時点ではそこまでわかんないですね。さて、ヨミ、ここで再会するのですよ。冒頭にてボールを投げあってた、幼少期の友人に。珠姫。山崎珠姫。この子は、結構知られたキャッチャーで、芳乃、会えて大興奮。そのふたり、投手のヨミと捕手のタマが出会って、投げあって、そしてヨミの魔球! 中学時代は、受けられる捕手がいなかったために封印せざるを得なかった。その球を、タマ相手には本気で投げられる。ああ、投げるものがあって、受けるものがあって、その双方が揃ってはじめて発揮できるものがある。そうしたこと思わせて、ああ、ヨミの野球、こうしていよいよはじまるんですね。この学校の野球部は停部中。ああ、その野球部も復活させようということになりますね。しかし、この第一話、見事でした。ヨミの努力の積み重ね、さらにはタマの努力の積み重ね、それらが描かれて、さらにはタマへと渾身の一球を届けようと思いをともに投げ込んでいくヨミ、受けるタマ、なんて素敵なシーンであったことでしょう。感動的でありました。見事、渾身でありましたよ。

『はるかなレシーブ』は、ユニフォームとなる水着探しでありますね。ショッピングモールにいきまして、そこで水着を選ぶ。それぞれ、ちょっとずつ好みも違って、そして機能も考えてと、なかなか難しいものですなあ。またプレイヤーの体格も違うから、揃いでとなると選択肢、ずいぶん狭まりそうですね。紆余曲折のはてに、これにしよう、かなたもそれがいいっていってくれたよ、いや、それでいいっていったのか。ともあれ、そのお店に戻ってみたら、なんと違う子がその水着を試着してる! って、遥、わあわあわめいたら迷惑だよ! その子、舞。おかしな遥にからまれて困ってたところに出てきた先輩、愛衣も揃いの水着着ていて、なんと、この子らもビーチバレーするっていうんですね。女バレをやってるふたり、ビーチバレーもやってみよう、ということみたい。それで水着を買いにきて、その争奪で遥と舞がジャンケンして、ああ、遥、負けました。けどそれできまった水着、遥が気をきかせてつけたアクセントがね、ほんと大変なメッセージ内包しちゃって、いやあ、大変によかったです。ミンサー柄っていうんですね。うん、そういうの、とてもよいと思う。

ゆるキャン△』、これ、夜中に読んじゃ駄目な漫画だ! いや、牛のお化けが出るからじゃないよ? なでしこがですよ、昆布ダシベースに鱈鍋を作ってくれてるんですよ! うおー、その説明だけでやられる! さらにはその背後で火をあげている豚串。豚肉は脂出るからねぇ。って、うおー、やられる! 豚を食べたい。豚肉を食べたいよう……。秘密結社ブランケットが用意する夕食、それがもうねおいしそうでおいしそうで、さらにはジャンバラヤまで追加されて、ええ、そうですよ、前回のお酒飲んでたお姉さんのいるチーム提供です。ああ、このお姉さん、先生やるのか! ああ、リン、なでしこと出会ってしまう運命だー! 豚串のせご飯、って、やめてー! あ、これ、豚串・の・せご飯、じゃなくて、豚串・のせ・ご飯、か! せご飯って静岡の言葉? とか思っちゃった! わいわいにぎやかにご飯食べてる、そうした情景も少しひいてみれば静かな湖畔に小さく灯った火のそばの出来事でっていうスケール感が本当に素敵で、そしてなでしことリンの出会い、その背景にあったこと。ああ、富士山が! そして最後に、ひとつのテントで寝泊まり。ああ、とてもいい。ほんと、ふたり、とてもいいですよ。

2016年4月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』マキをメインに、これはなにかテーマあるのかい!? 吹く風に髪をなびかせて手元の本に目を落とすマキですよ。すごく美しい。文学少女!? って、そんなわけはなくって、ああ、ステキ男子をとりこにするなんたらかんたら読んでますよ。うん、それでこそマキだ。『ローカル女子の遠吠え』りん子さんは富士山ドレスに身を包み、『前略、パリは甘くて苦いです。』ミシェルは手にクロカンブッシュ? 持っています。『笑って!外村さん』はヤンキーっぽく座ってる外村さんのかたわらにクマのぬいぐるみ。ああ、クマ、好きなんだ!

『光れ!メシスタント』、前回から引き続き、先生、絶不調です。みんないつかわたしのもとからいなくなる……。今回は先生の昔の思い出語られたんですね。アシスタント時代のこと、仲のいい友達がいて、ゆずちゃん、デビューを夢見て、とにかく頑張ってた、そんな人。けれど、そうそう結果が出るものではなくて、といった時に、ほいと賞をとってデビューしてしまった早月さん。負い目なんでしょうか、苦い思い出でもあったのでしょうか。簡単には語れない、そんな感情がにじみましたよね。早月さん、独り立ちしてね、アシスタントをやめてね、その寂しさとか、そしてゆずのいう悔しさとか、こういうのもまたいいですね。そして漫画家を続けてる早月、漫画家は諦めたゆず。ああ、ちょっと切なかったり苦かったりする、そうした思い出。でもいい話でしたよ。

『ざしきわらしと僕』、よいなあ。あの運動会の疲れ、いまだ抜けない裕貴。けれど他の子はまったくもって平気で、ああ、基本的な運動量とか違うんだろうなあ。見た目におとなしそうな子も平気だってんだから、さすがです。さて、もやしな裕貴に啓太、ふたりをきたえるためにと山遊び。けもの道登ってさ、その道中での奈津の頼もしさですよ。ああ、ゆうくん、好きになっちゃってもいいんですよ? そしていたいけな啓太。裕貴と一緒にいたかったから……、切ない告白に、ああ! ゆうくん! 好きになっちゃってもいいんですよ!!! 段ボールで坂を滑りおりたりね、秘密基地作ったりね、そうした情景面白くって、ああ、子供らしいといえばそうだけど、そこに楽しみを見出した、そんな子供時代を持つものなら、きっと共感して、よいなあ、そう思える瞬間があったんじゃないかなって思いました。そしてまたも筋肉痛に苦しむ裕貴ですよ。ああ、そうそうすぐには成果出ませんわね。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、うおおお、すごいことになったぞ! 温田さん、恋の自覚!? 花見の場所とりに出た富崎。そのそばには温田さんがいて、といっても、別に色っぽい話とか、全然そんなことないんですけどね、でも周囲がさ、すごく盛り上がっちゃって、課長がそうなら同僚女子もそうで、お酒もはいるから、もうものすごいことで、富崎、まあ逃げ出すわけです。風邪ぎみの富崎、ダウンしちゃってたところに毛布持って駆け付けた温田さん。その手をとって、ありがとうございます。富崎は夢現で、意識なんてしてないわけですよ。でも、温田さんはそうではなくて、ちょっと、ちょっと! なんか、美少女になってるよ! うー、富崎、許さねえ! 温田さん、重なりあった手と手の温もりに、いろいろを意識してしまった? ともあれ、大変なことになりました。あー、大変なことになりましたー!

『ゲーセンへようこそ!』、ゲストです。ゲームセンターにてアルバイトしている女子4人のお話ですね。よかったですよ。おそらくはゲーセンバイトあるあるだったりするんでしょうけど、それがちょっと新鮮で、また話を動かしていく彼女らが魅力的でしてね、絵もきれいだし、とてもいいんじゃないでしょうか! ちびっこたちに振り回されたり、両替だけする困ったお客さんがいたり。と、その両替だけした人のことね、決して厳しく取り締まらない。ああ、自分もやったことあるからかあ。負い目があるっていう、そういうのがねおかしい、面白いと思ったんですね。プライズの原価と入手するのにどれくらいお金をかけさせるか、その設定の話とか、とてもなるほど。できればもっとお手頃にとらせてあげたい、そうした気持ちはあれど、店の儲けを考えると、原価800円のものなら2500円くらいはかけて欲しい。なるほど、それが値頃ってやつなのか。そのへん、意識してませんからね、こうして知ると面白い! でした。そしてカバン、ポシェットの中身。これに見える各人の個性とかね、そういうのもよかったですよ。キャラクターへの愛着、それが増そうというものです。

『番台湯子せんとう中!』、ゲストです。銭湯の娘が主人公。って、のっけから覗きとか、えらいもの出してきて、見事成敗するトーコさんですよ。うむ、よくやった。危ないからやめろ、兄はそういうんだけど、縄とく前に警察を呼ぶのです! 危ないのは確かだけど、この男がたいがい悪いのも悪いのよ。兄貴の後輩の女の子、付き合ってるとか、そういわけではないのかな? トーコの大切にしているこの銭湯。兄貴はボロだっていうんだけど、妹には宝で、なにかそう思わせる理由なり思い出なりあるのかな? ともあれ、銭湯、地域の人の憩いの場であり、昔ながらのよさを守って、トーコとともに愛されている。そうした様子、よいと思いました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第6号(2016年6月号)

2016年4月21日木曜日

『まんがタイムファミリー』2016年6月号

『まんがタイムファミリー』2016年6月号、先日の続きです。

『航海王子の優雅な船旅』は、更紗が取材にきたライターさんに付き添ってるので、王子はお寝坊です。しかし、これがね面白くって、船長、さすがですよね。難しい人だっていう触れ込みなのに、どうもそんな感じはしない。そう思ったら、王子が出会った若い男、更紗が付き添ってる老婦人のお孫さんみたいなんだけど、これがまたいけすかないやつでしてね、しょうもないことばっかりいう、いやーなことばっかりいう。そんな彼をうまいこといなす王子ね、ついにはね悪い顔してびしっといけないとこ指摘しちゃうっていうね。読んでて、ああ、こっちがその難しい方かって気づいてたんですけど、まさにそうで、ほんと、王子、船長にしてやられたりですよ。おかしかった。ほんと、うまいやりくち、見事でした。

『軍神ちゃんとよばないで』、えらいことなりましたよ。上杉、武田の合戦はじまりまして、まずは先鋒の柿崎と高坂弾正が激突して、ほんと、この弾正もおかしいんですよ。攻めろと命令する弾正なのに、配下の連中が話を聞かない。なんとしてもお嬢を守るぞ、って、このやりとりのおかしさ。そして勘助、謙信の軍勢についての彼の見立て、これもおかしくて、この漫画ではいきあたりばったりというか、なんかノリで動いてますよね。そのノリがなんだかうまいこと回ってるだけ、なんだけど、勘助からしたら、先手先手を打ってくる。大胆に前に出てくる。そんな風に見えるんでしょう。実際、虎千代、不用意に進出。さらには突撃と誤解させる格好ね、もう、配下の者がやる気になっちゃって、ものすごい勢いで突っ込んでいっちゃって、しかも先頭は虎千代。勘助もびっくりだ! というか、虎千代が一番びっくりだ! こういう勢いまかせの、なんかうまいこといってるって見せ方、それがうまくて面白い。ああ、こうして虎千代は勝つのかな、そう思ったら、おや、弾正が虎千代に狙いをつけて、いやはやこれいかがなりますか。次回への期待をあおりますよね。

『宅飲み残念乙女ズ』は、てつ子、父と和解だー! 事故にあった父が病院でてつ子のくるのを待っている! あわてててつ子、病院へと駆け付けてみれば、おいおい、父さん、なんともないじゃん! うん、こういう力の抜けたところ好きです。家族の父に対する言葉、ほんとおかしくて、息子の台詞ね、効きましたよ。そして、父、てつ子と一緒に飲む。というか、グリっちもゆみみも一緒か。父ね、娘に友達のできたのが嬉しくって泣いちゃってね、でもって飲んで、娘の言葉にね、泣いちゃってね、ほんと、なんかいい話でしたよ。と思ったら、次回で終わりらしいんですね、これ。ああ、だから一番の気掛かり、それを解消したんですね。ええ、てつ子の家のこと、やっぱり気になってましたから、これ、ちゃんと解決、和解してよかったですよ。

ダ・ヴィンチ系女子高生』、テーマは工房についてなのかな、みたいなこと以前いってましたけど、より具体的に弟子とか、そういう方面なのかも知れませんね。ダ・ヴィンチの弟子、ジャン・ジャコモ、通称サライですよ。これがもう悪いやつで、手癖は悪いし、人は悪いしで、けどこんな彼のこと溺愛しているダ・ヴィンチ。さて、ダ・ヴィンチの弟子はと思ってみれば、これという人がいない。ダ・ヴィンチのいたヴェロッキオ工房はビッグネームたくさん輩出してるのに、これ一体なにが違うんだろう。とか、そんなこと思ってるクロナカの前で、なんかその理由っぽいドタバタ、というか、ジタバタ? が演じられて、おかしいわ。ほんと。メルツィの仕事のなんての聞いても、なんだか微妙なのばっかりで、ほんと、以前見たボッティチェリのところとは随分違ってるんですね。というわけで、ボッティチェリ再登場。ああ、絵画を焼いた後かあ。なんか弱っちゃってて、そんな彼の立ち直りにサライが役立った? いや、ほんとのところは知りませんよ。でも、力無かったサンドロの目に光が戻る、その気持ちがぐーっと盛り返す様、見事に表現されて、ああ、かっこいいなサンドロ! ほんと、今回はサンドロが主役ですよ。

『かしこみかしこみ』は、英語を学びたいって話ですよ。農業にも英語が必要だから、そう思うんだけど、なかなかほいと踏み切れない。うん、そうだよなあ。けど好きなこと、野球ですね、ひいきの選手が大リーガーにいってという、それがモチベーションになれば、大きく違ってくるかも! と思わせて、あー、やる気だけじゃ駄目ですかー。うん、わかる。英語の勉強に山椒が加わって、すごいな、山椒への信頼度めちゃくちゃ高いよ。三人寄れば文殊の知恵ならぬ、3人で102人って、すごいよね、山椒。実際、野球記事の翻訳をばんばん添削してくれたりね、山椒有能で、こうした様子見れば、ああ、自分もなにか頑張らないとなって思わされるものありましたよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第6号(2016年6月号)

2016年4月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年6月号

『まんがタイムきららMAX』2016年6月号、昨日の続きです。

『魔法少女のカレイなる余生』、面白い子が出てきましたよ。というか、寮から学校側に舞台が移った、そんな感じでしょうか。しじまのクラスメイト、新星はいりが登場。この子は普通の子っぽい、と思ったら、微妙なあだ名をつける、そんな子なんですね。そして今回のキーパーソン、白鳥ななほし。親の七光をひけらかす、嫌な子? いや、そんな感じじゃないな。わりとアホな子、そしてチョロい子、さらには素直になれない女の子。付き人の富士原さんが、ななほしの本音を伝えてくれる。転入したてで上位に食い込むなんてすごい! 今度は負けないわ! 一緒に食べたい! ほんと、素直でなくて面白い。これ、嫌味に感じないの、これだけチョロいからこそなんでしょうね。さて、しじまと同居してる元魔法少女たち。その偉大さの片鱗がななほしの口から語られて、ああー、その本性さえ知られてなければ皆の憧れ、すごい先輩たちなのだなあ。でも、だからこそ、その本性は見せられない! 最後のしじまの焦り、あれがおかしかった。というか、いつかななほしは憧れの先輩たちに出会えるのか!?

『こみっくが〜るず』、おかしかったです。今回は初詣。新年のっけから、かおすちゃんの不運が畳み込まれて、かわいくておもしろいマン! そして新年恒例らしいやきいも大会。なんだ、これ、ボツネーム、ボツ原稿供養なのかい? 不要になった下絵やコピーなんかも含めて寮の庭でお焚き上げ。その火がおいしい焼き芋を作ります! っていうんだけど、なんだろうなあ、みんなえらいハイテンションで、おかしくておかしくて、そして最後に語られたかおすちゃんの努力の量! 面白くない、微妙、そんなこといわれてきているかおすちゃんだけど、何度も何度も描いては捨ててを繰り返してきてるんだ。ああ、かおすちゃんの前に進もうとする、そうした決意もまた素敵で、寮生たちからの批評会、これも、なんだろう、厳しいなあ。でも、かおすちゃん、ひとつ吹っ切れたみたいで、これで運が開けるといいですよね。

ご注文はうさぎですか?』はココア、千夜の学校探訪ですよ。文化祭です。で、ココアたちはなにをやるのかな? って、ビール!? ビアホール!? よく学校が許したね! ビールに見立てたリンゴジュースなんだそうですけどね。オーナーの千夜、すごくエレガント! そしてココアのクラスメイト、この子らもまた個性的で、委員長! 素晴しいな! リゼ、シャロ、チマメ隊を引き込んで、まさかの労働! けど、さすがだな、見事な働き。そしていつもより積極的なチノ。委員長のはからいで、皆、同じ制服着ましてね、その情景、チノのおかげでね、一枚の写真におさましてね、いつもは違う学校に通う彼女らの、同じ時間をともに過ごしている、そうした瞬間、ifの情景が切り取られた一枚、なんて素敵なんだろうって思えて、じんとする、なんだか泣けてしまう、そんな思いにとらわれてしまったんですね。ほんと、いい話でしたよ。

『TCGirls』、面白いです。ヒロイン、小柴アン、あいかわらず困った子で、カードゲームが好きなのはいいんだけど、仕事よりも趣味、興味を優先させちゃうのがね、あかん! あかんよ! きみ! そんな気持ちにさせられるんだけれど、なんだか許せる? しかたないなあ、そう思わせるところもあるのがおかしいんですね。今回は店舗大会描いて、優勝したら結構な良カード貰えるんだ! それで自分も大会に出たい、そう思うアンがしつこくて、けど許可されなくて、もうしゃあないよ、君、この仕事をやめてだね、一参加者になって出場するんだ! と思ったら、そうはならずに、ええ、このへんちゃんと厳しいのよかったです。そしてメイの活躍。メイとアンの仲もさらに深まる? その時のメイの照れ具合? それもいいと思いましたよ。

『裏庭には…!』、面白かった。すみれがめちゃくちゃ落ち込んでる。あー、体育祭。嫌なんだ。最下位になるから嫌なんだ。すごいコンプレックスになってるみたいで、うん、わかる。けど、すみれの悩みはハイレベルだなあ。個人競技で負ける。団体でもビリになる。私が出ると負ける。そして組まれたすみれシフト。配点の大きな競技からすみれを外すことで点を稼ぐ画期的な戦法!? ほんと、すみれ、悲しいなあ。あんまりに気の毒で、ええいああ、貰い泣きでありますよ。すみれの特訓風景、これも面白かった。けど、その頑張りは報われなくて、でも寮生全員で、寮長メイドも参加して、すみれのジンクス、そのコンプレックスを雪いでくれて、ああ、いい仲間にめぐまれましたね、すみれ。ほんと、コミカルであれどすみれの苦悩の深さがしっかり描かれただけに、最後の転換、とてもいいって思いましたよ。というか、メイドさん、無茶すぎです!

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第6号(2016年6月号)

2016年4月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年6月号

『まんがタイムきららMAX』2016年6月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』、かおすちゃんがどーんと大きくあしらわれて、ピンク色全開な表紙。すごいな。ピンクの髪、頬もピンクに染めて、制服もピンク基調に調色されている。背景こそは白だけど、雑誌ロゴもピンク基調、こみっくがーるず、タイトルもピンクを押し出し、そして散る桜の花びらがピンク! ああ、素敵な表紙ではありませんか。きららの文字やコミックス告知の黄色、目立たせるところにピンク以外を持ってきて、けれどそれが浮いていない、調和しつつ主張している。ええ、よくよく調整ゆきとどいた表紙であります。

いちごの入ったソーダ水』、とてもいいなあ。こひめ、毛玉取りがマイブームですよ。月のカーディガン、ちょっと毛玉ができてきた、というので、委員長おすすめの毛玉取り機でずっとジョリジョリしてるんですね。その様、なんだか可愛くて、しかしこひめの要望に応えるべく毛玉だらけの部屋着持ってきて屈辱にまみれる先生が、もうほんと、気の毒なのかなんなのか。これまでいろいろあったけど、ここまで追い詰められた顔した真夜ちゃんははじめてのような気がしますよ。そして、カーディガン、穴あいちゃいました。これね、やっちゃうんじゃないかなあみたいに思ってたんですよ。やっぱりやっちゃいましたか。やっちゃいがちですよね。でもそれで風紀委員長混乱からの財力パワーでリカバーへの流れ。すごいな風紀委員長。なんだろう、この学校、極端な人ばっかりだ!

『はんどすたんど!』は部室獲得でありますよ。というかその前に、冒頭の柱ですよ。「いきなりななみのサービスシーンから」とか書いてますけど、いや、いや、そらお腹出てますけど、え? サービス? え? え? このあいだの高体連出場、ちゃんと成果として認められたんですね。ゆかちーも入賞したし。っていうので部室が授与されます。あの、わけありだうらめしやだと、他の部員にダメージ与えていくセクシーななみがおかしくって、ほんと、嗚咽するシミとかはそうそうおらんでしょうよ。掃除して、きれいになった部室をですね、タイルカーペットでもってカスタマイズしていくななみの得意げなるさま! そしてひなたはクッション作ってきてて、ほんと、みんな、部室が楽しみだったんだろうなあ。ほんと、なんとか部室の状況改善に貢献したい。そうした様子微笑ましくて、今回は体操要素はなかったけれど、それでもばっちり面白かったです。というか、ポスター! えらいのできてしまってるな!

『すくりぞ!』、最高だ! 寝子は21時就寝なのか。健康的でいいなあ。いや、お前もさっさと寝たまえ、ってな話なんですけどね。わかっちゃいるんですけどね。お風呂入ってポッカポカ、今日もグッスリープ〜…、っていってる寝子が本当にしあわせそうで、なんて素敵な絵なんだろう。って思ってたら、ツバキヤマから電話ですよ。思いっきり無視しようとしてる寝子ですが、メールから電話に、さらにはイエデンにとシフトして、さすがに無視できなくなってしまった。そうしたら翌日あの様子ですよ。アパシーな目って! なるほど、無気力なのか。スーンッ、って! ほんと、おかしい。ものすごい威圧感で教室を支配する寝子。「シェイクスピアいわく、もう眠りはないぞ。マクベスは眠りを殺した……」。いかす、なんかかっこいい。というか、怖い。って、ほんと、寝不足だって後にいってますけど、本当はツバキヤマのこと怒ってて、この顔もどちらかというと頑張って作ってる。そんな寝子が最高でした。放課後に入って、にこにこ笑顔を取り戻した寝子ですけど、やっぱりこの子らは御機嫌にしてる方が可愛くていいですよね。そして睡眠を語る! ああ、私は睡眠への意識が低い。寝子を見習わないといけない……。反省させられたエピソードでした。

『はじめパラドックス』、ゲストです。新入生たち、これから学園生活の始まろうという日に、ダイナミックな登校してきた女の子。富士岡隊長を名乗るその子、名前ははじめ。担任はいとこの倉津心。このはじめが、まるっきり話を聞かないやつで、なぜいとこのお前がここにいる。担任をどこにやった。それでそこから大騒ぎですよ。うわー、すごく困った子だー! とまあ、そんなこと思っていたら、先生も先生で結構困った人であるようで、はじめを追い掛けるのはいいんだけどさ、ビームだワープだいってるはじめに乗っかって、設計図だ反乱軍だいって、デッキブラシにホウキ手にしてチャンバラしちゃうんですね。あー、これは担任もろとも叱られる、そんな展開かな? と思ったら、すげー、全然そんなことなかったぜ。はじめの前の席の常識人、工藤来夏、この子、ちゃんと迷惑はやめてっていうんだけど、そこは人の話聞かないはじめ。自分の部隊に来夏を引き込もうとして、でもしっかりやだと答える来夏。おお、ノーといえる日本人です。

『JKすぷらっしゅ』、ゲストです。転校生、汐女かなたの通うことになった学校、鮮水高校は、貯水池そばに立地していて、そのせいなんでしょうか、水に潜る行事が多いというんですね。なので、生徒は皆水着を着用していて、瑠璃町澪花は制服の下、ビキニにパレオ。麦佐原ケイは制服の下にスクール水着。他の生徒も水着着ていて、そんな学校とは知らずにきてしまったかなた。泳げないのに、どうしよう。極端な設定、舞台を用意して、泳げないけど潜水はできる、それで他の子の水着を観察してる、極端な澪花みたいな子を配置して、そこにカナヅチの主人公。ああ、この子、はじめての飛び込みテスト、無事に乗り越えられるのでしょうか。乞うご期待でありますよね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第6号(2016年6月号)

2016年4月18日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年6月号

『まんがタイムきららミラク』2016年6月号、一昨日の続きです。

『音無さんは破壊神』、いい展開見せてますね。破壊神、まったくもって駄目続きで、能力は奪われた。そのせいなのか、ろくな神具も取り出せない。なんとかしないと。なんとかして、いりすから力を取り戻そうというんですけど、えーっ、キスまではいいとしても、それ、力のすべてを回収するまで48分かかるのか。なんかハードディスク間で大容量データやりとりするみたいな生々しさあってグッドですね。しかし今回、いっつも神様のことからかってる、おちょくってる、そうやって楽しんでる天使がですよ、ついに神様のこと本当に傷つけてしまって、ああー、神様、泣いてしまって、ああー、あまりの屈辱に心の支えを失ってしまった。もういい好きにしろ、天使さえ突き放してしまって、なんだもう、あまりのことになんか切なさMAXじゃないですか。ちょっと神様のこと、気の毒に感じて、ええ、なんだろう、過去最高に好きな感じでありますよ。先生の家に泊めてもらって、ご飯まで食べさせてもらって、なんだろう、素直じゃないなあ。そして天使が……。いやもう、面白くなってきましたよ。

『ミソニノミコト』、終わってしまった! 好きだったんだよー。なんかね、ゆるくてね、神様たちと人間の関係、ほのぼのしててね、その様子、その雰囲気、もう大好きでした。最終回の今回は、正月きましてお参りしまして、これからの進路、変化について話したりしましてね、あれー、海外にいく組とか、家を出る瑞穂とか、ほんと、変わっていく、別れ別れになっていく。そんな中、ミソニノミコトは家に残るというんですね。これ、瑞穂との別れになるかも知れんのか。瑞穂、次に会う時には、ミソニのこと見えなくなってしまってるかも知れんのか。そうしたことしみじみ話す彼女らのね、そのゆったりとした会話が胸につまるようで、ああ、そうか、長い時間を過ごす神にしても、人に寄り添い共に歩む、その時間の感覚は違わないのか。この感覚、この感触。それが、この漫画の味だったんだなって思った。そして最後に神様からのご挨拶。ああ、ながらくお疲れ様でした。いい神様でした。

『しましまライオン』、とてもいいな! にーなといおん、ふたりが一緒ですよ。家事とかばっちりやっちゃって、まこのこと驚かしてやろう。なんだろう、ふたりとも、いいやつだなあ。まこから感謝される、そのこと想像してやる気出してるいおんが、もうほんとよくってですね、この子、まこのこと大好きだよなあ。にーなといおんの力関係、というか、いおんが弱味、恥ずかしい子供時代を一方的に知られている、それゆえ頭が上がらないっていう、それが面白かったなあ。いおんの可愛げ、それがもう前面にどばどば出ている回だったと思います。ところでまこの下着のくだり。神様が用意したの? 許されない神様。不穏ですよ、いおんさん。そしていおん、それから千鳥もか、必要ないのか! いやいやいいじゃん、とてもいい。さてさて、もこに喜んでもらえたようで、よかったねいおん。でもってえりな。ああ、この子は不憫の星のもとに生まれついてるみたいですなあ。

『ラストピア』、面白いなあ。記憶についての話をしているリッタと雑貨屋さん。それが前提になって、今回登場の女の子、あの子の話にひっかかりができてくる。そうしたところがよくって、いえね、もうほんと、楽しいばかりの話なのかなって思ってたんですね。お家の人と喧嘩したみたい。それで家を飛び出してきたみたい。そんな子とリッタ、マノが一緒に遊ぶ、そうしたところ、見ててほのぼの、マノは物騒、これはペットのモモちゃんなんですけど!! リッタもいろいろ大変で、ほんと面白かったなあ。さてさて、それで帰りにこの子が、つらいことがあった気がしてけど思い出せない。それはどういうことなのか。楽しく遊んで忘れちゃったとか? いや、そういうレベルではないように思います。なにかやっぱり、ここにはあるんじゃないかなあって思わせられる、そんな風に意識が転化させられた、そんな感触がまたよかったんですね。

『かんきつパンチ!』、これもおかしかったなあ。伝説の根性課題なるものがあるらしい。その課題の準備として、ショッピングモールに買い物にいくんですね。と、それで柚がやたら楽しんでるのがおかしくて、興奮しすぎてすごい顔! そうか、そうか、エスカレーター、楽しいか。そんな柚を見守ってほんわかしてる蛍、すずも最高です。柚のこれまでのこと、蜜柑以外には自分のことあまり知らせてなかったこととか、友達もいないとか、そうしたしょんぼりがあって、それが今やこんなに友達たくさんで、ああ、よかったなあ柚。そう思う気持ちもあり、また彼女の内心、ずっとこのままでいるわけにもいかない、そこにちょっと不安感じたりして、それはいずれ成仏するなり去るということかい。ああ、そうしたこと予感させて、ええ、楽しさがあって、そこに一滴苦さ、切なさを落とす。そうしたコントラストがよく効いて、ええ、響いたように感じます。

『やさしい新説死霊術』、授業でいろいろ召喚しますよといった今回。出てくるやつ、きっといろいろやばいんだろうな、そう思ってたら、うおう、のっけからダークだ。見た目に可愛い女の子、って、それ疑似餌なのか、釣り餌みたいなものなのか、しかもその可愛さの源泉はっ……。えらいもん持ち出してきたもんですよ。次の鳥もおかしくて、おお、倉子に見事にクリティカル。これもまたいかします。と、ここまでアレげなの持ち出してきて、さあ次はなにがくるんだろう、きっとリンリはなんかおかしいの出るんだろうな、そう思ったら、おお、まさかの普通の鳥! オニオオハシ、って、オオハシか! もう本当に普通で、いや鳥としては珍しいんだけど、ともあれ普通で、その普通さがおかしかった。そしてトアの召喚。えらいの出たな。上位存在。見るからに禍々しい。そんな悪魔めいたやつで、先生もちょっと勝てないかも、っていうんだけど、ちょっと待て、君、やたらフランクだな。というか、人なつこくていいやつだぞ! つまりは、これが知性というものなのか? ここでソレイユ、彼女の抱えるなにか、それが匂わされて、なにか次に続くもの、繋いでいきますね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第6号(2016年6月号)

2016年4月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2016年6月号

『まんがタイムファミリー』2016年6月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。アニメのBD、ぐうかわ盤のパッケージ持ちましてね、ぜひ買ってね! といった風でありますよ。他にも『軍神ちゃんと呼ばないで』、虎千代が絵巻、お、萌えイラスト絵巻だ、見てましたりね、『役職名はお嫁さん』、陽大、美如ふたりがPCで音楽を、イヤホン分け合うようにして聞いたりしてましてね、今回はメディアいろいろがテーマなのかな? 皆、それぞれに楽しそうなところがいいイラストですよね。

『寺島さんは悟っている』、今回は進路の話。おお、寺島父が危ない人扱いだ。まあ、カタギには見えんですね……。とりあえず高校にはいくけど、安さで選ぶ伊霧に、アイドルへの興味で選ぶ父。ふたりとも……。でも、寺を継ぐ、僧侶になる、そうした話から修行というか大学の話になるの面白かったです。あの頼りないと思われてる父がですね、やっぱり専門家だけはあってきっちり説明してるのもよかったし、それで最後に娘にこれとさとすところもよかった。ええ、ちゃらんぽらんに見えてるけど、そればっかりじゃないんですよっていう。また娘も娘で、まだ大人じゃないんだっていうのがねうかがえて、とてもよかったと思ったんですね。

『牧場OL』、最高だ! 糸魚沢のライバル、というかただの同期? 、虎杖浜が訪れて、これがまた自信たっぷりというか、いけすかないというか、熱い? 熱意が空回りしてる? そんなウザめんどくさそうな兄さんで、おかしかったー。彼についてる、なんかしょぼんとした感じの女性、イタドリ食品農業推進課の鶴沼さん。この人、すごくいいよ。なるほど、糸魚沢には野花南がいる。動揺に虎杖浜には鶴沼がいるというわけか。糸魚沢、虎杖浜、それぞれに農業に対する考えが違うのが示されて、そのどちらが正しい間違ってるじゃないところが悪くない。ただ虎杖浜の客対応はよろしくないようで、ああー、惨敗。鶴沼さんも大変だ。というか、スアンさんのこと、そんなに気にいっちゃたんだ、コジョーハマ! 花なんて持ってきちゃって! もう! こまったおっさんです。

『あまてる!』も進路の話ですよ。進路の希望を書いてくださいねー。それで皆すらすらと書き出して、ところが桜だけがあやふや、決まっていない。ああ、皆それぞれの進路、ちゃんと考えてるんだなあ、立派だよー、本当そう思わされましてね、自分が高校生のころって、なんとなくやりたい、そんな感じでしかなかったものなあ。でも桜も、友達と話しているうちに絞れてきたみたいで、おお、家の仕事、服飾の方面で考えようっていうんですね。こうして、ちょっとずつでも方向性の決まっていくこと。いずれくる卒業あるいはそして町を出ていく、そんなこと感じさせられちゃうところあって寂しさなんて感じてしまいますが、いや、ほんと、前向きになってる彼女らの様子はまぶしくてですね、ほんと、わくわくさせられるものありましたよ。

『かなみ育成中!』、めちゃくちゃ面白いな! さきの母、入院中。え! それ大変! と思ったら、おめでたなのか! また弟か妹か増えるんだ! かなみとさきの詳しさ、それがおかしくて、そしてかなみ、唯の反応の違い。最高でした。弟妹の産まれる前に彼氏を作りたい! というのは唯なんだけど、さきは諦めてるし、ほんと、妹に相談して、もう、おかしくておかしくて、この子らの弟妹優先の発想がいい。弟妹に恋でもって負けてるのがいい。でもってラスト付近の誤解! この漫画の基本的フォーマットをしっかり使って見事に面白い。登場人物増えてバリエーションも増えた。とてもいいと思います。

『感染!ウイちゃん』、ゲストです。漫画家やってる西條あつし。この人のもとに現れたのが、謎の女の子。大きなトンカチでもってコンピュータを物理破壊しようとしている。何者かと思ったら、なんと、コンピューターウイルスだっていうんですね。あんまり威力はないみたいなんですけどね。というか、非力? PCの電源を切ったら消える。と思ったら、スマートフォンにも感染していて、こっちだとサイズが小さいのか。この微妙なウイルス少女。危険というか不思議というか、そんなやつなんですが、割合小心者で、可愛げなんかもあって、そんな彼女との同居ものになっていくんでしょうか。この作者だったら、その方向に向かいそうですよね。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第6号(2016年6月号)

2016年4月16日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年6月号

『まんがタイムきららミラク』2016年6月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』でありますよ。千矢がですね、淡い色調、淡いタッチでもって描かれておりまして、着物の色合い美しく、柄などはとても可愛らしく、そしてレースの手袋がワンポイントになって、エレガント、そしてとってもキュート。ぱっと目をひいて釘付けにする、そんなイラスト、そんな表紙。とても魅力的でありますよ。

うらら迷路帖』は九番地に入って先生探し。その後編でありますよ。立入禁止の場所に立ち入った面々。そこで出会ったのは、五番占の椿。花占いを専門にする占い師みたいですよ。生徒なんかとりたくない。自分の時間がなくなるし、そもそも働くのが嫌。素敵な人だなあ! ニナ先生の同期っていうんですが、そのよしみでどうか! 全然通じないんですね。そんな彼女を攻略する寸劇。なんでこんなことに!? なんですが、ずっと打ち解けなかった臣も巻き込んで、それで先生の許可も得てね、いやもう、この展開、華やかでおかしくて、男装の紺もチャーミング。魅力的でしたよ。

城下町のダンデライオン』はアンジェ王女編にはいって、またこれまでとは違った魅力が描かれていますよ。今回ははじめてのおつかい。アンジェリカ姫、およそ一般常識がない、ようやくひとりでトイレにいけるようになった、そんな人が、あんまりに役にたたない、そんな風にいわれたもんだから、買い物に出ます、付き添います。なんていっちゃうんですね。って、今日の買い物係、輝と栞か! いちばんのちびっ子組じゃんか! しかし、アンジェ、このちびっ子よりも頼りなくって、まず歩くという概念がない。お金というものを知らない。おそろしくって、もうね、ちびっ子にも負けてる、そんな彼女がですね、活躍を見せるんです。栞のピンチを助けてくれた! 一番のしっかりもの、栞。けど、それでも子供らしさもあって、そんな彼女の失敗を助けて、ああ、仲良くなりましたね。全然お荷物なんかじゃないって示せましたね。ほんと、よかったですね。

幸腹グラフィティ』はリョウと椎名さんが一緒にお出かけして、これ、卒業後、きりんが家を出る、そのことを受けての展開であるんですね。いわばきりんに独立をうながした、けしかけたのが椎名で、ちょっと責任を感じている。なんとか謝りたい、けどなかなかうまくいかなくってというその様子おかしくて、けれどまさかここであの時のりんご飴が返ってくるとは思いもしなかった。椎名の寂しさ、その本心を語って欲しい。その気持ちがりんご飴に託されて、それはあの時のなんとかしたいと思った椎名の気持ちに似ていたのかも知れない。そして椎名の本音。ああ、椎名も寂しかったんだっていう、そしてその寂しさの正体にも気づいていてという、それだけに切ない。ああ、だからこそかも。こうして気持ちを吐き出して、受け止めてもらえて、ええ、椎名、ずっと感情豊かになりましたね。気持ちのあふれて、豊かな人になりましたね。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、ああ、扉のふたり、制服のふたり、美しいなあ。夢子のつつましさ、とても素敵です。さて、本編、衝撃の展開! あんこに相談を持ち掛けるヒカリでありますよ。いったいなにをいおうというのか? って、ヒカリ、なんか即死してるし! 緊張させたとたんに笑わせにくるの、もうね! 変なとこに入っちゃうから! さて、ヒカリの告白。チェリムは私の姉なんです。姉! チェリさん、女性だったの!? あんこの驚きおかしくっておかしくって、もうね、お互いに、あいつは男だろう、みたいに思ってましたよね。ともあれ、これであんこの心配、不安がひとつ解消ですよ! けど、意外や複雑な関係があんこに明かされたわけでして、チェリ、ヒカリは姉妹。これはお互い知ってる。ヒカリ、キャロは友達。キャロ、チェリも知り合いなんだけど、これは伏せられた事実。でもって、これがチェリにバレちゃうと、ゲームやめちゃうっていってる! ヒカリのチェリに対する辛口評価。これが姉妹のらしさ感じさせていいですよね。でもって新たに築かれるチェリム(中身)像。もう、おかしい。もうね、えらいことなってて、あのLv 99っていうの、よっぽどなんだろうな、あんこの中で。さて、チェリム側、というかキャロとボン側といったらいいかな。ギルドのアジト模様替え、こちらもめちゃくちゃおかしくて、キャロライン's room。それはいいんだけど。土足厳禁。赤い靴を捨てました。ベッドに入る時は服を着替えなさい。真っ赤なドレスを捨てました。これ、アジト内で捨てたアイテムは、マスコットに処分されちゃうんだ。もう、おかしいおかしい。つうか、装備替えじゃいかんのん? で、ここに加えてアパレイユ名産バナナを捨てました。このゲームには、置くっていうコマンドはないのん!? おかしくっておかしくって。ほんと、人間関係のややこしさ描きながら、ナンセンスなボン、キャロのコメディ描写が、そのややこしさ緩和して、ギャップもまた効果的。そしてあんこ、ここはあずきというべきか、彼女の人間関係に対する苦手意識、その変化する様子も見られてね、ああ、動く? 変わる? 進むものある? いやもうわくわくさせてくれて、そして魅惑のキャロライン落ち。最高でした。キャロライン、素敵すぎ!

『みこ×コンっ!』、初登場とあるけど、これはつまりゲストではない? 連載になるのかな? ひとり神社を守る柊稲帆。そんな彼女の前に現れたのは耳しっぽの女の子。稲帆はコスプレが趣味なのか。それでコスプレ衣装をとりに物置にいったら、そこに耳しっぽ、黒狐様が現れたっていうんですね。耳しっぽで幼女、これはアニメキャラ、いなりんの衣装を着せないと! 最初は怪訝に思っていた稲帆、ぐいぐい神様に踏み込んで、アニメは見せる、衣装は着せる、やりたい放題で、そんな彼女と黒狐様が力あわせて神社再興をしよう。そんな展開になりまして、これは黒狐様、コスプレで前面に押し出されそうな予感がひしひししますよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第6号(2016年6月号)