2016年4月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号

『まんがタイムスペシャル』2016年6月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』マキをメインに、これはなにかテーマあるのかい!? 吹く風に髪をなびかせて手元の本に目を落とすマキですよ。すごく美しい。文学少女!? って、そんなわけはなくって、ああ、ステキ男子をとりこにするなんたらかんたら読んでますよ。うん、それでこそマキだ。『ローカル女子の遠吠え』りん子さんは富士山ドレスに身を包み、『前略、パリは甘くて苦いです。』ミシェルは手にクロカンブッシュ? 持っています。『笑って!外村さん』はヤンキーっぽく座ってる外村さんのかたわらにクマのぬいぐるみ。ああ、クマ、好きなんだ!

『光れ!メシスタント』、前回から引き続き、先生、絶不調です。みんないつかわたしのもとからいなくなる……。今回は先生の昔の思い出語られたんですね。アシスタント時代のこと、仲のいい友達がいて、ゆずちゃん、デビューを夢見て、とにかく頑張ってた、そんな人。けれど、そうそう結果が出るものではなくて、といった時に、ほいと賞をとってデビューしてしまった早月さん。負い目なんでしょうか、苦い思い出でもあったのでしょうか。簡単には語れない、そんな感情がにじみましたよね。早月さん、独り立ちしてね、アシスタントをやめてね、その寂しさとか、そしてゆずのいう悔しさとか、こういうのもまたいいですね。そして漫画家を続けてる早月、漫画家は諦めたゆず。ああ、ちょっと切なかったり苦かったりする、そうした思い出。でもいい話でしたよ。

『ざしきわらしと僕』、よいなあ。あの運動会の疲れ、いまだ抜けない裕貴。けれど他の子はまったくもって平気で、ああ、基本的な運動量とか違うんだろうなあ。見た目におとなしそうな子も平気だってんだから、さすがです。さて、もやしな裕貴に啓太、ふたりをきたえるためにと山遊び。けもの道登ってさ、その道中での奈津の頼もしさですよ。ああ、ゆうくん、好きになっちゃってもいいんですよ? そしていたいけな啓太。裕貴と一緒にいたかったから……、切ない告白に、ああ! ゆうくん! 好きになっちゃってもいいんですよ!!! 段ボールで坂を滑りおりたりね、秘密基地作ったりね、そうした情景面白くって、ああ、子供らしいといえばそうだけど、そこに楽しみを見出した、そんな子供時代を持つものなら、きっと共感して、よいなあ、そう思える瞬間があったんじゃないかなって思いました。そしてまたも筋肉痛に苦しむ裕貴ですよ。ああ、そうそうすぐには成果出ませんわね。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、うおおお、すごいことになったぞ! 温田さん、恋の自覚!? 花見の場所とりに出た富崎。そのそばには温田さんがいて、といっても、別に色っぽい話とか、全然そんなことないんですけどね、でも周囲がさ、すごく盛り上がっちゃって、課長がそうなら同僚女子もそうで、お酒もはいるから、もうものすごいことで、富崎、まあ逃げ出すわけです。風邪ぎみの富崎、ダウンしちゃってたところに毛布持って駆け付けた温田さん。その手をとって、ありがとうございます。富崎は夢現で、意識なんてしてないわけですよ。でも、温田さんはそうではなくて、ちょっと、ちょっと! なんか、美少女になってるよ! うー、富崎、許さねえ! 温田さん、重なりあった手と手の温もりに、いろいろを意識してしまった? ともあれ、大変なことになりました。あー、大変なことになりましたー!

『ゲーセンへようこそ!』、ゲストです。ゲームセンターにてアルバイトしている女子4人のお話ですね。よかったですよ。おそらくはゲーセンバイトあるあるだったりするんでしょうけど、それがちょっと新鮮で、また話を動かしていく彼女らが魅力的でしてね、絵もきれいだし、とてもいいんじゃないでしょうか! ちびっこたちに振り回されたり、両替だけする困ったお客さんがいたり。と、その両替だけした人のことね、決して厳しく取り締まらない。ああ、自分もやったことあるからかあ。負い目があるっていう、そういうのがねおかしい、面白いと思ったんですね。プライズの原価と入手するのにどれくらいお金をかけさせるか、その設定の話とか、とてもなるほど。できればもっとお手頃にとらせてあげたい、そうした気持ちはあれど、店の儲けを考えると、原価800円のものなら2500円くらいはかけて欲しい。なるほど、それが値頃ってやつなのか。そのへん、意識してませんからね、こうして知ると面白い! でした。そしてカバン、ポシェットの中身。これに見える各人の個性とかね、そういうのもよかったですよ。キャラクターへの愛着、それが増そうというものです。

『番台湯子せんとう中!』、ゲストです。銭湯の娘が主人公。って、のっけから覗きとか、えらいもの出してきて、見事成敗するトーコさんですよ。うむ、よくやった。危ないからやめろ、兄はそういうんだけど、縄とく前に警察を呼ぶのです! 危ないのは確かだけど、この男がたいがい悪いのも悪いのよ。兄貴の後輩の女の子、付き合ってるとか、そういわけではないのかな? トーコの大切にしているこの銭湯。兄貴はボロだっていうんだけど、妹には宝で、なにかそう思わせる理由なり思い出なりあるのかな? ともあれ、銭湯、地域の人の憩いの場であり、昔ながらのよさを守って、トーコとともに愛されている。そうした様子、よいと思いました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第6号(2016年6月号)

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