2012年12月31日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号、先日の続きです。

『さくらティーブレイク!』、一年生桜と菊華が初お点前だそうですよ。七紀先輩も着物、男物なんですが、って、どんだけ背が高いというのか。先輩たちも後輩の初披露、大切に考えているっていうのですよね。しかしここからが面白かった。髪焦がす、カンペをガン見で流石を「りゅうせき」と読んでしまう、お菓子を間違え、こけるは、食べるは、水蒸気もうもうたてた上、極めつけは水でお茶をたてる。もう、このテンポ、この段取り、めちゃくちゃ面白かったです。一生懸命、それが伝わる。いい子ですよ。あの、片付けしてるところの絵なんかも実にいい。ええ、すごく面白かった、よかったですよ。

『ぷらいまりィずむ!』、遠足後編。カラーが可愛いですよね。で、お弁当を忘れためいふが、いろいろ食べ物わけてもらったりする中、さゆらだけは意地でもわたさない。うん、姉妹とはこういうものなのか。さてさて、今回はニコちゃん回でしたね。お手伝いする、その手際のよさ、また近所の皆からも好かれていて、お母さんが亡くなっちゃった、それでお姉ちゃんが頑張ってるって、みんなが知ってるんでしょうね。で、遠足、ゴミ拾いを兼ねてオリエンテーションをやる。いや、ゴミ拾いがメインなのかな。その最中、アレな本見付けちゃって、しずのはなにかわかるんだ! で、ニコはぎゃあって叫んで逃げるんだ。森の中、迷子になって、不安になって、それで助けられた時に、ニコ、めいふさゆらのお母さんに抱き付いて泣いてしまう。ええ、ほんと、よい話でした。頑張ってるニコ、いつも明るいニコだからこそ、ぐっとくる瞬間でしたよ。

『うぃーしぇあ!』、お風呂で瑚町さんと遭遇。人見知りな人、あのぬいぐるみを作ってくれた人ですよね。目をあわせてくれない。曇った眼鏡で表情がわからない。なんとかコミュニケーションとりたいなあ、そう思うんですが、なかなかうまくいかない。そこにやってきた里音先輩のおかげで、瑚町さんの眼鏡の曇りもとれて、そうしたら鼻血。あさひ自分のせいと思って、いろいろ世話を焼く。いちご牛乳飲みたい、今すぐ買って参ります!! なんでもする、お菓子も献上、それですっかり仲良くなって、あさひの尊敬を勝ち取ろうと瑚町、里音で争奪戦が発生する。ええ、よかった。楽しかったです。舞ちゃん最強、これもよかったですよ。

『もこもこBOX』はおじいちゃん登場です。ゴロゴロとカートを引いてやってきた和服の御老人。どっこいしょと座る、それは椅子じゃなくてグリリンだっていうんですね。おじいちゃん、立派なしっぽ。もふもふと子供に大人気。おおー、なるほどキューちゃんのおじいちゃんだっていうんですね。子供が好きそうな、優しいおじいちゃん。ちょっといたずら好きそうで、すっとぼけた発言もいい感じ。キューちゃんもすっかり翻弄されてますね。しかしこうして皆のお母さん、おじいちゃんも揃って、わいわいと大人数、なんだかにぎやかで楽しそうで、ほのぼの。ほんと、すごくよいのですよ。次回! グランドフィナーレ! えええっ! なんだって!?

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第2号(2013年2月号)

2012年12月30日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号、先日の続きです。

『かでん屋さんの基礎知識』、やっぱりこの人の描くキャラクター、魅力的です。出勤してきたら大量のダンボール。一体なんなのか? 福袋の中身だっていうんですね。売れ残りと組み合わせて福袋を作る。専用商品もあるよっていうんですね。福袋作るのは主役園宮、眼鏡男子三笠、そしてゲームコーナー担当のバイト草薙。草薙、可愛いですよね。ちょっと変わった子、マニアックなんだそうです。この子、ケーブル盛り合わせとかいう、地雷のような品揃えを作る。対して園宮は、開けた時に楽しいと思える、そんな組み合わせを考える。園宮と草薙、双方いい感じに刺激しあってますよね。で、売り場では、園宮と三笠のどっちが先に売り切れるか対決。いやあ、園宮、きたない! ノリよい展開、元気な絵、いいですよ。楽しく読めます。

『かがやけ!工学女子』、今回は真空がテーマなんですね。なにもない空間という意味ではない、工業的には「大気より圧力の低い空間」のことなのだそうです。食品の保存、真空パックにフリーズドライ、吸盤なんかも紹介して、その次ですよ、エアインチョコ、あれ、空気を吸い出すのに真空を利用してるんだ。あと容器に液体をいれるのも、容器内を減圧して吸い込ませる、大気圧で押し込む? なるほどそうするんだ。魔法瓶の保温、そして蒸着や塗装を綺麗に行うため、などなど、知らなかったけど真空を利用してる工業製品、たくさんあるんですね。いろいろ知ることのできる漫画、これは知る喜び、面白くてためになる、そうした味わい、とてもいいですよ。

『ろくなちゃいむ』、ゲストです。『より道!ダーツバー』の人ですね。新作ということは、ダーツバー、駄目だったのかな。好きだったんだけどなあ。さてさて、今度はなんか不思議な女の子の登場でありますよ。ろくなという女の子。六奈、道端に座り込んでて、気分でも悪いのか? 近付いてみたらお腹がすいたというんですね。草食べてた。いい匂いがするとつめよられ、シュークリーム食べられて、さらにたべものをくれという。ファミレスでおごり、えらい食われてしまうというのですね。ますみとりょう。りょうがおごらされた男子。けど、ちょっとそのおごらされるところまでの流れ、強引すぎると感じました。で、六奈、豪邸住まい? お嬢様? なんか蝶が好きなんでしょうか。とりあえず、続きがあるならそれを見たいところですよ。

『脳内フェスタ』、小ネタの連続、その小気味いい展開が非常に好みなんですが、今回も実にいい感じ。七癖粥だとか、あのガタッとくずおれる奥さん、あの勢いよく落ち込む様が本当にいいですよ。そしてホットドリンク。ホットで暖まりなよ、ロマンチックな瞬間、そう思わせて、カップ酒なんだ! もう実にいいですよ。今はこうしたオーソドックスな四コマらしい四コマははやらないのかも知れないけど、だからこそ『脳内フェスタ』には頑張って欲しい。そう思わないではおられないのですね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第2号(2013年2月号)

2012年12月29日土曜日

『まんがホーム』2013年2月号

『まんがホーム』2013年2月号、発売されました。毎年年末の風物詩ですよね。本来なら2日発売の『ホーム』が正月のあおりを受けて前倒しで発売されるの。ついつい忘れたりしがちで、ええ、今年はちゃんと把握しておりました。表紙は『らいか・デイズ』をメインに『椿さん』、『さえずり少女、しんしん鎌倉』、『となりのなにげさん』。らいかはお年玉をもらって、残る3タイトルヒロインたちが一富士二鷹三茄子をやっている。ひとりカラリと揚がってる茄子のなにげさんが、なんだか面白いです。

『ただいま独身中』は、事務所移転のあおりを受けて雑務が大変なことになってる楓さんですよ。無心にお知らせを折り続ける。内線も無視して折り続ける。うん、自分もこういう仕事の仕方したい。次長からの電話にもつっけんどんな対応、差し入れと聞いて乗り気になる。ええ、楓さん、実によいですよ。しかし、こうして仕事に打ち込みながらも、打ち込んでる? まあおいといて、気になる異性、いろいろ思ったり、もやもやしたりしてるんですね。でも、恋愛ばかりでいられないのが楓くらいの年齢なんでしょうね。いや、この人の特性かも知れませんけど、ほんと遅々として進まない恋愛事情。独身はまだも続きそうでありますよ。

『いぬにほん印刷製版部』、ゲストです。職業もの、印刷会社が舞台ですね。新入社員紙谷なほ子が配属された部署は製版部。ひとり体を壊して辞めてしまったところ、人手不足のこの部署にあらわれた期待の新人。希望のDTPではなく、次の工程でありますね。糊やインクの匂いでトリップしながら、機械のために冷却された室内で、力仕事するのが彼女のさだめ。いや、実際どれほどの激務なのでしょう。ドサドサと積み上がる仕事の山。OJTというけど、研修してる暇もないだけじゃ? など思わせる危険な現場、なほ子の明日はどうなるんでしょう。これ、印刷会社ならではの話などが展開したら、なかなかに面白いものになりそうに思いますよ。

企画エッセーは「我が家のお正月」であります。参加者は杜康潤、カワハラ恋、辻灯子、おーはしるい、矢直ちなみ、ミナモであります。しかし、お正月、そのまま仕事してる可能性が高いというコメント多くて、なるほど、皆さん熱心、という感想でよいのかな? 雑煮御節などなど、正月の食べ物、こうした紹介は地域性やそのお家の雰囲気、よく伝えていい題材だと思います。って、矢直ちなみさんの煮物の存在感、これが面白くてですね、うん、わかる、うちにもそういう感じの煮物、ありますよ。量が多いのもあるのかも知れないけど、残りますよね。最近では、昔に比べて正月の風情薄れた、そんな風に思ったりもするわけですが、なんのなんの、やっぱり正月というものは残ってるんだな、そう思わせてくれるエッセーであったと思います。

『半熟やおよろず』、ゲストです。主人公は神様見習いの女の子、いや、女神といっちゃっていいのかな? 立派な神となるべく高天原学園で学び、いつか資格をとろうというんですね。なるほど、いろいろ資格があって、そのとった資格によってなんの神様になるかが決まるのか。面白い。神様見習い、かつ学校ものでもあるというわけですね。資格をたくさんとると、その分かけもちもできる。少彦名は穀物、医療、酒造、温泉の神様だとか、なるほど、そうしてヒロイン鳴も雷神の家の出でありながら、笑いの神様にもなりたいというわけなんですね。ほのぼので、なかなかに面白い。おじいちゃんのポジションが実によかったですよ。なんか懐かしい乗り物に乗ってるし! ええと、なんだっけ、セグウェイだ!

  • 『まんがホーム』第27巻第2号(2013年2月号)

2012年12月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号、発売されました。今月も付録つきですね。『ひだまりスケッチ』のクリアしおり。先々月がクリアファイルで先月がボールペン、文具セットなんですね。表紙も『ひだまりスケッチ』、ゆのを中心に沙英さんヒロさん、これはパジャマなのかな? 三人そろって並んで座っているんですね。ヒロさんの耳つきフードのパジャマ? 部屋着が可愛いです。おやすみの文字、ちょっともこもこな三人、どことなく暖かみもある、そんな表紙に仕上がっています。

『ネガ→ポジ』は調理実習ですよ。ちーがやたらやる気で、持ち物、エプロンに三角巾、加えて包丁、まな板、調味料セットときた。いやね、ちょっと気持ちはわからんでもない。学校の包丁、ステンレスのだったりして、あんまり切れなかったりする。自宅の包丁がしっかりしたものなら、やりにくいなあ、そういう風に思うのは自然ですよね。とはいうものの、作るのケーキなんだ。調味料、なにを持っていくつもりだっただろう。バニラエッセンス? 調理実習に気合いが入ってるの、ちーもそうですが、真白も違う方面で気合いが入っていて、朝ご飯抜いてきた。エネルギー切れで動けない。この子の一連の行動、それが面白かったですよ。つまみ食いで復活、ちーが怒る。いい展開です。ケーキはちょっと失敗しながらも、うまくリカバーして、四人それぞれのデコレーション、そこにあらわれる個性? また料理楽しいでしょうというちーに対する皆の結論、面白かったです。綾乃の指からバニラエッセンスを舐めようとする音々も大変よかったです。

『はたらけNGがーる』、ゲストです。メイドとして働く明星ゆうひ。うっかり休みの日に出勤してしまうような子なんですが、いや、でも、これは希にあることだと思います。自分は意地でもやりませんが。で、ゆうひ、いぶき様の家の車を凹ませて、その弁済のためにいぶきの家で働いているみたいなんですね。ゆうひにとっていぶきは憧れの人で、いぶきからしても、ゆうひは可愛い相手なのかな? からかったりして面白がってる、みたいです。メイドとして働いてる時はいぶき様、学校では様も敬語も禁止。メイドとして働いてることは内緒だっていうんですね。その秘密や、家と学校での関係の違い? それらがちょっとしたギミックになりそうですね。

『ハレハレハレルヤ!』、ゲストです。焼却炉を探して迷い込んだ旧校舎。危険として立ち入りが禁止されているそこに出入りしている生徒がいる。危ないと駆け寄って、それで知り合った面々。立入禁止をいいことに、教室を占有して、自分たちの憩いの場所にしてる人たちだったっていうんですね。泉、しな乃、皐月、三人の先輩たちと秘密の教室でゆるふわコミュニケーション? そうした感じ。後半にも期待でありますね。

『フレラジ☆』、ゲストです。声優ものでありますよ。声優の養成所に通う女の子、朱木茜。突然決まったラジオ出演、レギュラー番組ですよね? どうしたらいいかわからない、まだ先のことと思っていた、不安でいっぱいになりながら、同じく声優を目指す友人青柳葵と一緒に頑張ろう、そんな感じの出だしでありますね。ご近所、茜と葵、前日一緒にいろいろ話して、そしてその当日ですよ、他の出演者に出会う。最初にやってきたのは墨田圭、ものすごく緊張してる!? 茜以上! 台本以外は話さない、普段はスケッチブックで筆談という子。ちんまくて可愛いですよ。そして最後にあらわれたのが山吹薫、おおう、姫だ! 一番ヤバそうなの、なんていわれてますが、ほんと、強烈なキャラクターを予感させる登場です。ひとり有名な子、期待の新人がいるとのことですが、これは墨田圭なのかなあ。これ、絵もよく整理されててわかりやすい。期待して次回、ラジオの本番を待ちますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第2号(2013年2月号)

2012年12月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号、発売されました。表紙は、もうお正月ですね。着物で初詣。メインは『ラディカル・ホスピタル』榊先生と山下ナース。おお、榊先生はすごく真剣にお祈り。対して山下ナースは片目開いて隣をうかがっている。ええ、可愛いですね。他には『ヒミツの家光』メインふたりがはねつきですね、『社外秘!神田さん』は福袋買いまくって、『らいか・デイズ』は絵馬ですね。そして『鹿女子【バンビーナ】』は大きな鹿せんべい持って、また鹿に追われてるのかな? 元気なイラストであります。

『あねぐるみ』、錦さん独立! って、会社から出るんじゃなくて、新しく課を作るんだ。企画3課。テント暮らしのひとりの課。つまんないことで楠木課長と喧嘩して独立。いや、ほんとつまらない。とはいうが、約束してたフィギュアを違う人にあげちゃった、これは喧嘩になるよな。フィギュアもそうだけど、約束が守られなかった。それが悪かったんだよなあ。というわけで、ずっと子供っぽい喧嘩してる。それをタケローが仲裁というか、ケアしてる。錦さんのいうこと聞いていろいろ動いてる? その時の錦さんの様子が可愛くてですね、なんだかとても面白かったわけですよ。北見課長もいいですよね。ほんと、なんのかんのいって楽しそうな会社です。

『満開!Sister』もお正月の風景ですよ。餅を食べている扉絵のカンナ、可愛いですね。けど本編でのカンナは着物をズルズルに着崩して、ああ、タケシは気が気じゃないよね。いろいろ崩れないよう工夫を、っていうんですが、アクティブすぎるカンナには効果なくて、結局は洋服に。でも心配なので監視するっていうんですね。いやあ、友人からの目、これがいいですよ。ストーカーやってるんじゃないかと心配され、すごいシスコンだと引かれてしまう。ええ、タケシ、もうシスコンでいいじゃないか。相変らずのサツキさん、この人も最高ですよ。見た目ほどによくない、このいいかげん、あるいは適当? そういうところ、非常にひかれるのです。

『小森さんは断れない』、ああ、進路なんかも考えなければならない年代なんですね。進路調査、希望の高校とかいわれるんだけど、別にそんなのない。ええ、中学くらいだとこれが普通でしょう。友達がいくから、家から近いから、後は進学の有利を考えて、これくらいなもので、さらにその先の職業とかまで考慮に入れてという生徒の方が珍しいと思います。うん、まさ子ちゃん、よくわかってる。けど、小森さんは小森さんで、ちょっと希望があったりするんですね。とはいうものの、今は友達と一緒がいい。そうした気持ちもあるけれど、あの、小森さんのお母さん、あの一言がよかったじゃないですか。別の大学いっても、遠くに住んでも、今でも会う。それで自分でここと決めることができたんですね。で、奇遇にもめぐみも同じ希望を出して、まさ子もそう。この知らず同じ方を向いていたっていう、それがいい。あの縁が腐るにはいい温度という、小森さんの感想も、なんだかとてもよかったのですね。

『ヒミツの家光』は、おお江戸城内の人々、状況も描かれるのですね。これまでは特に表立って関わらなかった人たち、話には出てきてたんですけどね、春日局、伊豆守信綱、そして柳生宗矩。勝てる気がしないんだ。めちゃくちゃ面白いな。個性的な人たち。厳しくて一筋縄ではいかない、そんなところが強調されて、あの十兵衛の状況。切腹セットだとか、そして父ちゃんからのお説教。このあたりの描写は、とにかくコミカルに、そしておキヌと家光、ふたりの恋の行方も、なかなかに盛り上がりそうですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第2号(2013年2月号)

2012年12月26日水曜日

フォークソングのすべて

 私はなにか集まりがあるとギターを持っていって歌ってる、そういう人間なんですが、フォーク世代がたくさんいる集まりですとね、ちょっとした歌声喫茶状態になるんですね。あれをやって欲しい、じゃなくて、あれを歌いたい。となると、定番の曲は押さえておく必要がありますよね。『歌謡曲のすべて』の出番ですよ。ところがですね、この本にも問題がありまして、歌謡曲といっているだけありまして、フォークが少ないんです。もちろん皆無ではない。けど、ちょっとこれ歌いたいんだけど、それで索引調べたらない。ああ、入ってないですね。残念に思われることが多かったから、いつかフォークの本も買わないといけないな。漠然とそう思っていたら、同じく全音楽譜出版社から『フォークソングのすべて』というのが出ていました。いや、出てたんは知ってたんですが、これの改訂版が出てたんですね。2012年の改訂版。おお、これは買いだぞ。ええ、即決でしたよ。

ですが、この本、どうも毎年のように改訂されてるみたいですね。私の買ったのはベスト506。新しくなるほどに収録曲は増えていく、ものかと思ったら、どうもそうではないらしい。2010年版はベスト496? 2009年は487で、どうも2006年のはベスト744だったらしい。おおう、二百曲以上も減るのはでかいな。どうも調べると2009年改訂版で大幅に収録曲が変更されたみたいですね。なるほど、当然これはフォークだろうと思われる歌、そういうのが落ちてたりしたのか。で、2009年にそれらが収録され、その後J-POPからフォークソング色の強いものが増補されてきていると。2009年改訂版で追加された曲を見れば、厳選された今の版でよかった、そう思えるものもたくさんあります。ベスト744だった時の収録内容は、楽譜ネットを見ればいいのかな。差分を数えようという気分にはちょっとなれませんけどね。

この楽譜と『歌謡曲のすべて』で被ってる曲もあって、両方買ってる自分のようなものにはちょっと残念、かぶりなしで多様さが欲しい、なんて思ってしまいますが、これうまくすると、どちらかを伴奏弾く自分が持って、片方を歌いたいその人に渡すっていう使い方も可能だなあ。などなど、まったく無駄というわけでもない、使いようではありますね。そしてこの本、『歌謡曲のすべて』と同様に、楽譜がページをまたぎません。見開きにきっちりおさまるようにできていて、このあたりは本当にありがたい。ギターは両手を使いますからね。ページめくりが不要というのはやっぱり大きいです。

『歌謡曲のすべて』は、私、下巻を買ってないんですね。上巻はもうあの曲数と決まっている。対して下巻は、毎年毎年曲が増えていく。次々買い替えるのは大変でしょう。なので最近の曲となると、こちら、『フォークソングのすべて』で歌うのがよさそうですよ。まあ、あんまり知らないから歌いにくいってこともあるんですけど、それでも楽譜があるないでは天と地ほども違います。ええ、とにかくいろいろ歌うといいさ。耳にしたものあれば、興味覚えるものもあるだろう。だからいろいろ歌ってみるのがよさそう。刺激にもなろうかと思うのですね。

2012年12月25日火曜日

Paraffin heater, taken with GR DIGITAL IV

Japanese radish月末、ということでGR BLOGのトラックバック企画ですよ。今月のテーマは冬じたく、ということで、最近めっきり寒くなりましたよね。その冬に向けての支度いろいろを、ということなのだそうであります。しかし、今年の冬は、つい先々月くらいまでまだ暑くて、徐々に寒くなってきたなあ、そう思っていたらドンと一気に寒くなった。支度とか悠長なことをいう前に夏から冬になった、そんな印象です。トラックバック企画「冬じたく」に参加します。

しかし、本当に無闇矢鱈と寒い。なので、もうなにも考えず、寒さをしのぐための対策、そいつをピックアップしておこうと思います。

Hand

Paraffin heater

2012年12月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年2月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』、晴着のなるがとてつもなく可愛いですね。ちょっと崩しぎみに座りこむ、その様子、八の字眉。周囲にはちんまくなった皆がいて、髪飾りや帯留めをなおしたり、また鳴子を持ってたり、華やかで綺麗、そこにちんまくて可愛い、いろんな要素が共存して、実にいい感じの表紙になっていますよ。

『あんハピ♪』、新連載です。自分を不幸という女の子、雲雀ケ丘瑠璃。天之御船学園に入学したというのですが、特にこの学校に入りたかったというわけではない。離れたくない誰かと離れてしまった、そのことを憂いているんですね。そんな彼女が橋を渡ろうとしていた時、出会った女の子。なんと橋の下にぶら下がっている。犬を助けようとして落ちた、今は服が橋の構造に引っ掛ってるだけの状態。瑠璃に犬を託して、落ちていくんですね。花小泉杏、その子の名前。この子と瑠璃、ひばり、はなこと呼びあう関係になって、なったの? そこにもうひとり、久米川牡丹、病弱な女の子が加わって、この子らがメインの3人みたいですね。さて、この学校、生徒各人の才能を伸ばすことに重点が置かれている。けれどひばりたちのクラス、七組はというと、幸福になってもらうという。不思議な話。まさに導入、つかみでありますよ。

『球場の令嬢』、こちらも新連載。野球部もの、であるのですが、舞台はほぼ女子校。井上涼介、彼が唯一の男子生徒。今年から共学になった、ここに引っ越してきた、その時に出会った人、緒方亜梨子、この人に誘われて入学を決めた。緒方亜梨子、生徒会の副会長。男子ひとりとか、さすがに想定してなかった。それを詫びて、やってもらいたいことがあるという。男子野球部を作る。少子化で学校の存続があやうい。なので女子だけでなく男子もとろうということになったのに、この状況。よって広告塔とするために野球部を作ろうというんですね。ああ、緒方さんの叔父が理事長だっていうんですね。野球部として活動すれば、学費を免除するという交換条件つきで、やってもいいかなあ? かくして亜梨子をピッチャーに、遠見野学園男子野球部、始動するというのですね。

『まひるの夕日』、ゲストです。七塚ユウ、人付き合いが苦手という彼のクラスに転入してきた女の子。入野まひるさん。ユウの昔を知る女の子。子供のころ、ユウはむしろ活発だったというんですね。そんな彼にいつもくっついていた弱虫の女の子、それがまひる。でも再会した彼女はすっかり活発、すっかりできる子になっていて、ユウとは対照的。そんな彼と彼女、昔のこと、覚えてたりするのかな? そう思って読んでたら、そうはいわないだけで、ちゃんとわかってるんですね。掃除の時間、ふたりになって、話題に困ったユウ、団子虫を渡して、怒らせてしまう。さらに弱虫まひるといって、決定的に怒らせてしまう。ああ、まひるは過去の弱かった自分と決別したいんだ。ユウ、なんとか謝ろうと、何度もチャレンジして、このふたりの雰囲気、悪くないじゃありませんか。ちゃんとまひるに謝ることができて、許してもらえて、ユウの世界も違うものになっていきそう。これ地味っぽいけれど、よさそう、そう思わせるものありますよ。

少女素数』、咲ちゃんひさしぶりー、搗栗家にやってきた咲ちゃん。親戚ですね。どこにお住いなんだろう。もう言葉がね、豊かでね、方言ですね、富士夫兄さんのいうように、やっぱりいいですよね。さてさて、咲ちゃんの見るあんずとすみれ。ふたりで兄を相手にプラモデル早組み競争、百人一首、かるたで勝負をかけるすみれ、バドミントンが得意なあんず。そっくりなふたり。けど違う個性、それはほんとあたりまえなんですけど、あんずたちからしたら最初から全然違う。大人びたり、子供っぽかったり、似てると思うときあれば、違うときもあるし、色々な姿、顔、側面を見せてくれる彼女ら。それをうけて咲ちゃんのいったこと、おんなのコってそうそう簡単にわりきれたものじゃないですよ? ああ、永遠に割り切れない存在としての素数。ここに核心をついてくるわけですね。

引用

2012年12月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号、昨日の続きです。

『どろんきゅー』、今回は佐倉さんとアキちゃん、別行動ですよ。佐倉は生徒会長織部さんにクリスマス会に誘われて、アキはというと臨時のバイト。しかし、アキ、すごいですよ。ゴミ捨て場にて地縛霊と会談、成仏すればとアドバイス。お店の席に居座る霊にも、ばっちりしっかり料金請求、立ち退かせるのに成功するとか、この子、どんだけ強いんだろう。対して佐倉はいつものごとく、霊に好かれ、そのあまりべたべたと取り憑かれそうになってる。最後にはアキに助けられるんですけどね。このアキの側の様子、こういうのもよいなあ、そう思いますよ。あの、ケーキにつられる霊というのも、またなんかおかしくてよかったです。めちゃくちゃ嬉しそうですよね。

『ひかり!出発進行』、ひかりの働いてる駅、スイッチバック駅なんだ。ほんと山の駅なんですね。しかしこの子の仕事にかける情熱、勉強にもやる気がでるというところ、実によいですよ。そしてひかりの駅の仕事に頑張るその理由。あの精神はとてもいい。またお金に関する感覚も、倫理観が高い、そういってもいいのかも知れないんだけど、なんかちょっと違う。素朴に物事の価値や意味を見つめて、それを尊重する素直さがある。難しい理屈じゃなくて、彼女の実感、それが自然と共感できる、そういうところがいいんでしょうね。ほんと、ひかり、いい子だと思いますよ。

『先生のすみか』、ゲストです。まほろば荘に引っ越してきた青年、西大寺ヤマトが管理人さん高取あすかに恋をする。登山のため海外にいっちゃった祖母にかわってまほろば荘の管理している、健気なお嬢さんですよ。他の住人は、お茶の先生? 香具山まりさん。茶道の家元の娘で、高校時代のヤマトの同級生。生徒をたくさん持っていて、よい先生になれるよう頑張ってる。そんな彼女を見て、自分は空っぽだと気落ちする。そんな彼にあすかがいうんですね、本が好き、なにが好きであるか知ってることはすごいことだと。ええ、これをきっかけとして恋を知ったヤマト。恋愛もので下宿ものですね。

『メー探偵フワロ』、サンタは本当にいますよ。そういうフワロ氏とアーサー。意外なこというと驚くミスレモン。いや、これが本当にいい話なんですよ。物語はアーサー8歳の頃にさかのぼり、クリスマスの夜に出会ったサンタクロース。まあ、フワロ氏なんですけどね、アーサーもわかってるんですけどね、もうとにかくこれが酷いの。とりつくろうにしてもトナカイ肉生産卸とか酷い嘘つくし、プレゼントはびっくり箱だし、けどアーサーの望みを聞くというんですね。そうしたらアーサー、遠くの学校にいきたいという。その理由ですよ。重い! いろいろ考えているんですね。うつむきがちのアーサー、彼にサンタはいるんだよと説くフワロ氏の言葉、これが実にしみたのです。誰かを喜ばせたくてプレゼントを贈ればみーんなサンタなの。ああ、誰かの喜びやしあわせを思う気持ち、その暖かさ、それが一気に打ち寄せるようで、胸を打つ、そんな瞬間が確かにあったんです。だからボクもおじさんのサンタになるね メリークリスマス。アーサーの笑顔、それが本当にやさしげで、なんていい話なのだろう。ナントカはシニカルで、時にブラックで、けれど人情の機微、人の弱くけれど助けあい悲しさもわかちあう、そうした心の暖かさ、やさしさを描かせるととてもうまい。素晴しいクリスマスのお話でありました。もう、大好きです。

『アテナの初恋』、面白いですよ。ヴィーナスに誘われてやってきたバーは、婚活バーなるものらしい。けれどアテナ、全然わかってないから、なんだかピントのはずれたこといって、やって、男性がくれば緊張して逃げる、話すどころが酒ばかり飲んでるっていうんですね。そしてアルテミス、この人がいい。お近づきのしるしにプレゼントとかいうんですが、狩りたての鹿、って、まだ血が出てるじゃん! 狩猟の女神、もうほんと、めちゃくちゃ面白かったです。鹿のように逃げていく男性、さすがに矢を射掛けたりはしないんですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第2号(2013年2月号)

引用

  • ナントカ「メー探偵フワロ」,『まんがタイムスペシャル』第22巻第2号(2013年2月号),164頁。
  • 同前,165頁。

2012年12月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキ、リコのふたりが晴着でおみくじ。おお、恋のおみくじでありますか。リコはしっかり大吉をひいて、幸先いいですね。しかし豪勢な着物。でも、ふたりともその着物に負けていないんですね。穏やかに微笑むマキの美しさあれば、リコのちょっと口とがらせて頬染める、あどけなさまじりのコケティッシュ。ほんと、魅力的なふたりですよ。艶やか、華やか、素敵です。

『ナースドールまりあ』、友達とはなにかわかってないまりあ。四郎の説明する友達なるもの、それに対するこの子の解釈、あれは面白かった。悪気がないぶんってやつですね。ちょっとずつずれてるまりあ。けど四郎は四郎で、やっぱりちょっとずれてるんですよね。似合いのふたりといっていいものなのか……。けど、まりあ、ずれていながらも考えに考えて、四郎の感じていたことにそぐう言葉を見付けるんですね。やっぱり、このふたり、面白い。不器用で、ともに考え、学んで、知っていく、そんなところが面白いです。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、面白いなあ。絵の可愛さ、ありすちゃんの表情もろもろの醸し出す雰囲気、それらももちろんあるんでしょうけど、もともとの発想、それもいいんだと思うんですよね。雪の日ですよ。ありすちゃんが、えらいこと動揺している。世界が滅亡したかと思った。って、物騒だな! 死の灰が降り積もる世界の終わりって、ありすちゃん、どこかでそういうの見てきたのか! 結構ハードな来歴があるのかしら。けど、ここからはいつもどおりの楽しさですよ。雪だるま、雪うさぎ、いつ動きますか? もう、可愛いなあ。ありすちゃんの宇宙観、そして冬眠などなど、さすが銀河のお嬢さんであります。対して地球のお嬢さん、はるちゃん、雪だるまみたいっていわれるのはプライドが許さないのか。今回はうさぎをうまく最後まで繋いで、その発想力が面白かったです。そして最後に雪かに。あれ、かわいいなあ。ええ、いい発想、ワンダーです!

『ゲキカラ文化交流』も気にいってますよ。メンバー全員カレー好きのカレーレンジャー、わけのわからないこというのはみゆきの役目だと思っていたのに、それを上回る吉田君の発言。おお、みゆきが押し負けておる……。そして、やっぱり気持ちが通じない林くん。やんわりいってもみゆきには駄目なんだね。うん、もっとダイレクトにいこうよ。しかし、みゆきは可愛い。キャサリンのインドカレー屋にタイカレーというつっこみ、それに対するアイシャの回答、これもめちゃくちゃ面白かったです。めんどくさい女キャサリン、これも素敵。ほんと、可愛い子らだと思います。ところで、黒魔術部のポスターがなんかやばいです。

『趣味じゃない園芸』、温室に集まる人々ですね。いや、実際これは集まらないではおられないでしょう。よって満員、外で大掃除とあいなるわけですが、そうかあ、外トイレよりか池の方がましなんだ。池で蘭々、髪をぬらしてしまって、なるほど今回のテーマは髪の手入れ、いや身だしなみ? 女らしさ? ガサツ? そのあたりです。髪をのばしている理由、ガサツだから髪だけでも女らしく、なんだそうです。長い髪は、洗髪にこそ手間がかかるけど、寝癖大丈夫、美容院いらない、などなど、へー、そうなんだ、意外でした。そして手入れは椿油。昔から使われていますよね。って、これ食用のもあるんだ。蘭がいろいろ調べて、椿油やら化粧水やら、自分で作ろうと画策して投げ出す。それを拾って男性陣がつやつやになる。この展開、つやつやになった職場、これ、ビジュアル的にも面白かったですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第2号(2013年2月号)

2012年12月21日金曜日

ガールズ&パンツァー

 ガールズ&パンツァー』のBlu-ray、発売されましたよ。いやもう、これが楽しみで楽しみで、だって低音増強仕様なんでしょう? サブウーファー成分を加えて2.1ch、名付けてセンシャラウンド。どれほどに違うのだろう、大いに期待して、まずはテレビ放送の録画で冒頭だけ視聴、続けてBDを見れば、おおう、全然違うよ。もともとBDって音質が放送に比べてもずっといいんですよ。小さな音がちゃんと聴こえる。定位や存在感、空気感なんかも全然違うものなんですが、戦車が踏み散らかす小石がたてるパラパラという音、この存在感! もちろんエンジン音、走行音に砲撃、着弾の音の臨場感もものすごい。センシャラウンド、ハンパない! いやもうこれはさすがの一言だよ。そう思ってたら、え? 続くシーン、ちょ、ちょっと尺が長くないか!? え、カットが追加されてるのか! うわあ、すごいことになってんな!

と思ったら、どうも気のせいでした。騒ぎたてて、すまん。どうも西住殿の寝息に興奮してしまってたみたいです。

冒頭の戦車シーン、あれは何度見てもしびれます。最初、このアニメがどういったものかわからなかった頃、とりあえず見ると決めて録画、おそるおそる品定めの第1話、いきなりがあれでしょう。戦車の存在感、イカれた塗装の戦車群にも度肝抜かれたのですが、うわあ、色物なのか? こんな有り得ない目立つ戦車で連戦撃破とか、そんなだったらやだなあ! 杞憂だったんですけどね、当初はほんと心配したんです。けど、戦車すごいな、音響もそうだし、地面をしっかり踏んで走行している、その感触もそう。そうした当初の印象、そこに新たに積み増しをしたのがセンシャラウンド、2.1ch音声であると感じます。

収録されている音声は、センシャラウンド2.1chをデフォルトに、通常の2ch、そしてキャストオーディオコメンタリーにミリタリーコメンタリー。盛り沢山です。いや、ちょっと時間が足りてなくてまだ本編しか見てないんですけど、楽しみですよミリタリーコメンタリー。他の特典は、新作OVA、「ウォーター・ウォー!」ですね、これに続いて「不肖 秋山優花里の戦車道講座」。「ウォーター・ウォー!」はOP、EDちゃんとついててびっくり。じゃあ、本編は短い? そう思っていたら、充分しっかりの内容。むしろ「戦車道講座」が短い。いや、これは文句というよりも、もっと見たい! ですね。自衛隊の10式は実写映像が使われてるなど、いや、あれはかっこいいですよ。スラローム射撃ができるよっていうのが売りですが、どうせなら撃ってるところも見たかった。

定番のノンテロップオープニングにエンディング。PV、CMなんかも嬉しいところ。またサウンドドラマも収録されてて、これ、てっきりCDにして売るんだと思ってました。あの可愛いイラスト、これ大きく綺麗な画像で見たいなあ、そう思っていたものだから、ほんと嬉しかったです。1巻に収録されてるのは自己紹介編ですね。定位がはっきりして、なかなかにナイスですよ。イラストのとおりに声も並んでるんです。

あとは、なんだ、関連商品を紹介しますっていうインフォメーション。OP、EDのCMが収録されてるの、これいいなあ。他にもフィギュアにプラモデルに記念乗車券にと、記念乗車券!? 盛り沢山。こういうのも楽しくて、好きなんですよ。まさかの他アニメCMはバンダイビジュアルらしいんでしょうか。どうせなら『TIGER & BUNNY』のCMも入れてよ!

見どころたくさん、もちろん本編の充実が素晴しい。センシャラウンドの本領は次巻以降といった感じもしますが、ほんと、部内での対抗戦、八九式に撃ち込まれるIV号、砲撃音に空気がふるえたとバレー部員もいってましたが、実際サブウーファーから風がどんどん出てる! すごいよ! 続きが2月だなんて、待ち切れないですよ! かくして私もすっかりパンツァーハイなのですよ。

追記

このBDを購入される/された方には、2.1chの簡易なものでいいから、ホームシアターシステムを導入することをおすすめします。私の使ってるのはONKYOのBASE-V30HDX。センターを加えて3.1にしてます。

BD

DVD

書籍

  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第1巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2012年。
  • 以下続刊
  • ひびき遊『ガールズ&パンツァー』ガールズ&パンツァー製作委員会原作 島田フミカネ,京極しんイラスト (MF文庫J) 東京:メディアファクトリー,2012年。

CD

戦車

2012年12月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号、昨日の続きです。

『三種のジンギ!』は、おお娘さんたち、なんて素敵なの。乙女は着物にエプロン、レトロモダンな女給さんでありますよ。可愛いなあ。いろははヨーロッパはチロルあたりの民族衣装? ディアンドルってやつか。そして楓美はチャイナドレス。皆それぞれに似合ってて、とても可愛い。背負った花にも負けない、見事な咲き誇りぶりであります。さて、なんでみんなこんな格好してるかというと、乙女のバイトしてる甘味処、そこのママの趣味でいろいろ衣装取り揃えてるっていうんですね。いやもうほんと、なんて素敵な回でしょう。扉での衣装、それぞれ着けて2段ぶちぬきで紹介。もうほんと、どのお嬢さんも綺麗で、素晴しいですね。お客さんがいない間は、ちょっと緩めにおしゃべりしたりして、そしてお客さんがきたら、もう大盛り上がり。なんだこの羨ましい状況は! ってんでお客さんがお客さんを呼んで、大繁盛。まさかのチャージ料も、ママの一言で笑って承諾。ノリのいいお客たち。いいなあ。この漫画のよさは、こうしたノリも気持ちもいい人たち、それもあるんだなって思わされたのですよ。

『▲コンプレックス』、鋼太、見事に告白しましたね。好きだ。短くしかし的確に、けれど鋼音には恋の告白としては届かず、家族のままでいさせてくれ。これを告げた鋼音も、そして恋やぶれた鋼太も、どちらも落ち込んで、鋼音をはげますのは円、鋼太にはひのり、それぞれに思い思われている、その感触がいいですね。そして円はさらに踏み込み、鋼音に対し好きですと。ああ、これまでは偽装だった、芝居だった。けれどこの気持ちはもうとめられない、嘘にはできない。告げないではおられなかった。その気持ちを受けて鋼音も、自分の気持ちの正体がわかるまで待っていてほしい、ああ、このふたりは、これまでの関係を発展的に解消し、新たな位置に立ってこれからまた始めようというのですね。皆が踏み出す新たな一歩、なんだろう、すごく心にしみたのです。

『ヒマワリ不在中!』、ゲストです。お母さんが中心の家庭から、お母さんがいなくなってしまった! 単身赴任で海外にいったっていうんですが、残された姉妹と父、一家の命運やいかに。姉はるか高二、妹楓中二、姉は気立てはいいみたいですが料理やら家事やら、いまいち駄目っぽいですね。対して妹は、家事にせよなんにせよ能力は高いのだけど、メンタルが弱い。失敗して落ち込み、ぴちゃっとはねたお茶が制服についても落ち込む。いいなあ、この妹。こういう極端キャラ、どうも好みみたいですよ。姉と妹が、不慣れながらも家事やらいろいろ、分担して頑張っていく、そうした助けあいの姿、これはいいなあ。また、お母さんの味と違う、ちゃんと教わっておいたらよかった、楓のメランコリー、あの常にハイなはるかとは対照的で、けどそれだけに切なく胸にささる、またそれだけに姉の支えで楓がやすらぐのを見てほっとする。ええ、いい姉妹じゃないですか。それだけに、お父さん、頑張って! 応援するから!

ふわふわ科学』は、おおスケートの科学? 私、スケート、好きだったんですよ。今だと、筋力がぜんぜんないから、もう本当に全然すべれないんですけどね。さて、摩擦ですよ。分子間力とかが関係してるとかでしたっけ? 身近にある摩擦、鉛筆消しゴム、タイヤに蓋、ネジ、釘、いろいろなものに摩擦は関係している。動摩擦、静摩擦、ああ、すっかり忘れてた言葉です。摩擦によって固定されているもの、また摩擦熱を利用した発火法、いろいろ紹介されて、フッ素樹脂加工についても。へー、フッ素樹脂って最も摩擦が少ないのか。それで焦げつかないのか。ええ、ええ、勉強になりますよ。スケートの滑るメカニズム、それは実はよくわかってない。そうなのかー。圧力融解説、こちらだと思ってたんですが、いろいろあるんですね。また氷筍についても、知りませんでした。世の中は知らないものが一杯です。しかし、カホ、スケートどうだったんだろう。最後のカホの勢い、家まで来た、面白かったです。ほんと可愛い人ですよ。

『放課後ことば倶楽部』、ゲストです。ろん子と文、本あるいは言葉を軸に展開するエピソード、って感じでありますね。今回は三国志からはじまり、四知、天知る地知る我知る人知る、ああ、これって三国志に由来する話だったんだ。エピソード自体はしってましたが、その由来とかまでは知りませんでした。ろん子、いわゆる腐女子? BLとかを嗜むお嬢さん。いろいろ残念で、ちょっと不真面目? 対して文はやたら真面目っぽくて、眼鏡おかっぱ、可愛いなあ。なんのかんのいってふたり仲がよくて、そして文、ろん子の読んでたBL三国志に手を出してしまう。ええ、このくだり、なんだか妙によかったですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第2号(2013年2月号)

2012年12月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号、発売されました。今回はいろいろ盛り沢山ですよ。まず、大きく書かれた、きんいろモザイクTVアニメ化決定!! ああ、アニメ化! うん、けど別に驚かない。そうかあ、あってもおかしくない、そう思ってた。だからここは素直におめでとうございますですよ。表紙には、降る紙吹雪の下、5人の娘たちが集まって、ええ、祝賀といった雰囲気が実によいですね。あ、陽子がユニオンジャックのカレンに対抗して日の丸はおってる。そしてもうひとつ、創刊100号ですよ。ええ、100号、おめでとうございます。第10巻、およそ10年かあ、過ぎし年月もあっという間でしたね。

今月号、通巻100号で初心にかえろうということなのか、あるいはアニメ化の報で新規読者の流入が期待されるからなのか、もしくはただの偶然なのか、なにか登場人物そのほかをあらためて確認する、そういった傾向を感じたりしたのでした、といってもごくごくごくごく若干でありますけどね。特に根拠のない印象ってやつです。

きんいろモザイク』はお花の話。学校の花壇にてお花を育てている三人。ええと、しのにアリスに烏丸先生。その様子見て混ぜてほしい久世橋先生、ほんと可愛いものが好きなのだなあ。さて、面白かったのは綾ですよ。前髪切りすぎちゃった。いやいや、可愛いですよね。しかし綾は気にいらない。隠すためにダンボール被って、って、これはこれで可愛いな。で、カレンの対策。ほんと、今回は、も? 綾が可愛い回でした。で、そうしたかげに気落ちするアリス。花が咲かないんですね。気落ちして気落ちして、花が咲きそうで咲かない、元気がないと気にしだしてから、他の皆との関わりの中にアリス、描かれないんですね。ああ、そうしたこともアリスの落胆、心配を切に表現するようで、だからこそ、花の咲いた、そのことの嬉しさもひとしおだった、そう思うのです。ちょっと照れ隠しみたいな落ちでしたけど、ええ、よかったですよ。

ご注文はうさぎですか?』は、妹たちの職業調べ。ええと、メグとマヤですね、ココアをともなってラビットハウスのライバル店めぐりするんですね。甘兎庵とフルール・ド・ラパン、ええ、千夜とシャロの働く店、順に訪れて、その過程で店の特色、登場人物、皆の人となり、描いていく。それが楽しかった。花屋があこがれだったリゼとか、決めポーズに翻弄されるシャロ、ココアとすごく仲のいいとわかる千夜、姉っていわれて喜ぶココアも、こっそりココアをお姉ちゃんと呼んじゃうチノも、もうものすごい可愛さでした。これらをきっちり8ページにまとめて、過不足ない、皆の人柄、そのよさ、あたたかみ、伝えてくる。それはたいしたものだと思うんですよ。

『彼氏ったらどこに行ったら買えますの!?』、面白いわ。亜梨香、この人はポーカーとか無理だな。素直すぎる、気持ちが表情に行動に出すぎる。けど、その感情豊かで、すぐに溢れさせてしまう、そういう子だからこそ、見ていてこんなに面白く、楽しく、そしてなんだか放っておけない、そんな気にさせるんだと思うんですよ。しかし、さすがは僕のハートのクイーンだ☆ ええ、ほんとに私のハートのクイーンですよ。哉ちゃんとの対決もほんと、よかったですよ。

○本の住人』、えーと、さといも。やっぱり、この漫画、兄妹がいいんですよ。駄目兄貴、いつものり子に怒られてる。そんな風だけど、のり子は兄さんのこと好きだし、兄貴ものり子にちょっと誉められて、それですごくやる気出してさ、ほんと、このふたりの関係、兄ひとり妹ひとり、思いが互いに向けられている、それがしみじみとして、ぐっときて、じんとしみるんですね。

こずみっしょん!』、めちゃくちゃ面白いな。文化祭、ええと学院祭か、不解部の活動展示が火を吹きますよ。奈央などはやたら可愛い狐コスプレであるわけですが、あと、おかっぱハナのキュートなこと、でもここにはやたらヤバいものがあるっていうね。学院祭のお化け屋敷なんてちゃちなもの、怖いなんてない、っていうのは実際そのとおり、どうしても自己満足みたいになるのが関の山ですけど、まず嗚咽するシミ、続いて宇宙生物、しびれる! あの、ヒタヒタと近づいてくるビジュアル、それだけでもうたまりませんでした。というか、嗚咽するシミ、よかったなあ、ちゃんと怖がってもらえて。これまで散々だったもんなあ。しかしさて、最後に現れたあの人物、ユラを見てオステオロキオンと呼ぶ彼女。この人は臣美の上司だったりするのでしょうか。ええ、期待させられますよ。この人がどう関わりを持つのか、楽しみです。

『スイーツどんぶり』、ああ、酒井と栗原の出会い、料理部の来歴が語られましたよ。ええ、問題のあれ。酒井の料理を食べて失禁したという、まさかの現場が描かれて、おおう、大変な漫画だなこれ。老師が顧問になったわけ、いっそファンクラブ、失禁から立ち位置逆転、すっかり骨抜きにされた栗原ね。あいかわらずのテンション、すごい。いやもう、ぶっちぎりでした。ほんと、すごいよね。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は、晶の入部ですよ。ああ、やっぱり陸上部に入るんですね。よかった。ちっちゃい、かわいい、もうたまらんよね。けど実力者。椿、大変だ。うん、椿、頑張れ、応援してるよ。しかし、晶、浅見さんからロックオンされてみたり、ええ、浅見さん、敵にまわすと大変そうです。そして、この陸上部、新入部員のシャワーに踏み込むのは伝統なのか? ゆっこが踏み込む、抵抗する晶の、なんて先輩だ!? いいわあ、この子。でそこに椿のそこまでよ。めちゃくちゃ面白かったです。続いて、浅見さんのホームカフェ。おお、アリスだ。浅見さんが帽子屋で椿はどっちのうさぎなんだろう。ゆっこの卵が全然可愛くなくてナイスでしたよ。新入部員は晶とその友達ふたり、崇子と恵も入部してたんですね。北川先輩と一緒に練習してた、ということは短距離なのかな? にぎやかな下級生、それを見守る先輩たち。ああ、椿たち、立派に先輩になったんだなあ。ほんと、椿と晶、いい関係になりそうです。っていうか、晶、たまらん可愛さだなあ。私は一体どうしたらいいのか。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第2号(2013年2月号)

2012年12月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2013年2月号

『まんがタイムファミリー』2013年2月号、昨日の続きです。

『鬼さんこちら!』、ホットレッドカーペット、これ面白かった。鬼ヶ島くんと桃城とおるの、ちょっと恋愛もの? とおるのお嬢様っぷり。無垢な人、なんでもないことにも楽しみを見出す、そうした性格がよい、そう思います。そして鬼ヶ島、彼もまた素直でいいやつですよね。ちょっと貧しい、それを気にしたりもする、繊細なボーイじゃん。そんな彼にもたらされた、とおる様からのプレゼント。鍋つかみ、ならぬミトン。大切にとっておく、使わないんですね。気持ち、ちょっとわかりますよ。ほんと、繊細なボーイ。知らず応援したくなりますよ。

『教壇のポラリス』、天文ものとしてのエッセンス。ジェスチャーで星座の暗記とか、緯度による星の見え方の違い、星座の由来、光年のロマン、もろもろ盛り込んで、いい感じに天文ものとしての雰囲気、作っていっていると感じます。そしてちょっと色気も追加して、先生もコスプレ? うさぎの耳つけて胸を強調したメイド衣装。ああ、これ、月のうさぎなのか! 騒ぎになって、それで先生怒られて、けどそれで部の皆との距離が近くなる。それでもっと天文が好きになる? うん、そうなってくれるといいなって、読者としても思います。いろいろと広がりを持って展開してくれたらなお面白くなりそう、そう思います。

『純情小町』、これ結構好きですよ。綾鷹さんとお茶会。招待状をもらって、待ち合わせ場所はドーナツ屋、当然そこでお茶をするものと思いきや、綾鷹さん、着物で登場。人力車で綾鷹さんの家へいったら、それがものすごい大豪邸。ロープウェーで5分ほど。家の中に滝。しびれます。そして茶席。ええ、ばりばりのお茶席だというのですよ。綾鷹さん、あだ名も決まって、雪子だからゆっきー。まあ、嬉しそう。いろいろもてなしてくれて、いい人なのは間違いないっていうね。ちょっとはずしちゃってるけどっていうね。ゆっきーの変わりもの、それをだんだん受け入れていく郁の気持ちの変化、そうしたところ、とてもよかった。だんだん友達になっていくんですね、その変化の様がとてもよかったです。

エッセー企画「ゆく年くる年」であります。参加者は水井麻紀子、高透レイコ、幌倉さと、あろひろしであります。ああ、大晦日はコミケというの、やっぱりそれが基本という人、多そうですよね、漫画の界隈ですしね。さて、その所為で毎年年越しソバが食べられません、これ面白かった。高透レイコですね。自画像ペンギンの味わいもいいんですが、いろいろポイポイかごに入れるところからのテンポ、それが年越しソバのところでどんと落ちる。もう最高でした。また、幌倉さと、御神酒が凍っていたというその描写。ムクと山椒が可愛くって、いやもう、実によかったです。で、あのお菓子、口取り菓子っていうんですね。はじめて知りました。ちょっと食べてみたいです。

『彼女のシモベ!』、ゲストです。今日から所属することになった研究室、扉を開くと、なんともいわれん光景が待っていた。女王様? 恵比須ユリ教授、女王様体質? 助手の阿宮を調教している。彼いわく、恋の奴隷なのだそう。人を小さくする薬を作るなど、恵比須教授は実際天才であるそうで、ちょっとマッドっぽいけど、なんだか真面目なテーマも持っている? ちょっと荒削り、そんな風にも思うところありますが、うまいこと洗練されていくといいな、そう思います。

『地味なコ、派手なコ』、いつまでゲストなんだろう。西條サン、派手なコたちのパーティに地味なコ千草を誘うというのですね。おお、なんだかいつもとちょっと違う雰囲気ですよ。しかし、地味を目指してる西條サン、トナカイの着ぐるみ。うん、それ地味じゃないよ! で、そのトナカイのこと、ルドルフは一番の人気者、ああ、千草は博識だなあ、もう大好きです。で、派手なコとの交流。千草のトナカイに対する評価、それを受けての西條サン、地味ケーキの引き起こした悲劇、千草パンツ見えてる。もうめちゃくちゃ面白かったです。いつもとは違う展開、それがすごく楽しくて、にぎやかで、それが嬉しくて、ほんと、いいエピソード。いいクリスマスでありました。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第2号(2013年2月号)

2012年12月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2013年2月号

『まんがタイムファミリー』2013年2月号、発売されました。表紙、テーマはお正月ですね。餅つきしている『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代がついて、あゆたんが返す。しかし、ふたりとも晴着で、餅をつくにはそぐわない格好みたいにも思いますが、カツ代など、額に汗を受かべて、本気の餅つき。こういうの、この子ららしいなあ、そう思わせるものがあるんですね。そして『ひかり!出発進行』、ひかりは書き初め、千客万来。あろひろしの新作告知のカットもございます。

『うのはな三姉妹』は、おお、前戸くん、やる気を出しましたね。桜に対し本気を出す。一週間と期限を切って、その間は手出し口出ししないでくれ、南田に宣戦布告、いやむしろ決意の表明か。ばしっと告白したるでというんですね。でも、桜のまわりにはいつだって誰かしらいるし、生活のリズム、全然違うし、なかなかうまくいかない。それでも果敢にチャレンジするんですけど、ほんと、踏み切れないのはしゃあないよな。面白かったですよ、彼の克己心がそのたび挫ける、その繰り返しの最中出現した台詞、おつゆもおかわりしたいねん。どうしたらいいかわからんくらい面白かったです。しかし、これ、結局は南田の背を押しただけに終わりましたね。桜、全然考えてないみたいですけどね。それがまたいいですよ。

教師諸君!!』は、クリスマスもとうに過ぎて年末。年越しや新年の行事、もろもろについて話してるといったところです。来年の干支についてのいろいろ。巳ですね、蛇。西洋のイメージも含めて語られる蛇。へー、水の神とかはよく聞くけど、大地どころか火の神まで、すごいですね。ちろちろ口から出す赤い舌とかも、そのイメージに関与してるのかな? あと医学を司るというの、これは知ってたけど、弁舌、技芸、音楽までとは、ほんと知らないことがいっぱいですよ。続いて、少し前に出てきた話題、年賀をメールでするか葉書を出すか、そいつを入り口にして古代における文字の位置付けに話を展開していく。こうした知識の流れ、それがほんとスムーズで、ほんと面白かったです。そして皆で初詣。こうして人と出会って関わっていくことで、人は少しずつ変わっていく。そうした変化の模様、そこに読者も参加してるのだろうなあ、なんか西名先生の言葉に、そんなこと思ったのですね。

『妖こそ!うつつの分校』、あろひろしの新作です。山奥にある分校、宇津角学園にやってきた教師、間榎甲兵。ええ、タイトルからも伺えますが、この学校、妖怪たちが通っているというんですね。間榎を木の上から出迎えた女生徒、木に登ってるのかと思いきや、頭は樹上に、体は校舎に、その間には長い首が伸びてるっていうんですね。登場人物の名前が、彼らの正体のヒントになっています。校長の徒爪、この人は一つ目。同僚沖津先生、この人は多分狐でしょう。海寺奈賀芽はうなじがながい、ろくろ首ですね。浦野桑江は二口女房で悍馬瀬粧はのっぺらぼう、雪原沙々女は雪女、こうした強烈な個性を持った生徒たちの通う学校、はたして間榎はどれくらいもつのか。いや、いずれ馴染んでいくんでしょうなあ。個性の強いキャラクターたちがどしどし出てくるところ、実にあろひろしらしいノリがあって、とてもよいと感じます。

博士の白衣女子攻略論』は、ああ、機械の話。記録紙が出てこない。白銀くんが確認するものの、おかしなところはない。なのでハカセの出番であるのですね。機械のクセに合わせて微妙に調整しつつ、応援、その後、誉める。いや、なんだろう、これ、わかります。以前の職場なんですが、紙詰まりの酷いプリンターがあって、けど自分がそばにいると詰まらない。なので、おまじないみたいに、プリントアウトの間、そこに立ってるという仕事があったんですよ。励ましたりはしませんでしたけど、機械の機嫌を伺ったりお祈りしたりと、こうした気持ちの問題、あるいはジンクスもろもろ、ええ、よくわかる、うんうんうなづくものがありました。あと、異世界の住民、ああ、世界違うわ、理解する。ええ、自分も無理な感じ、違う感じ、しますよ。今回は、論理理屈でもって事象を判断しそうな人たちも、意外やそうではない、縁起だってかつぐし、お化けとかは怖い。そういうエピソード。理屈だけではとおらない、人間くささ、そうしたものが感じられるところなど、よかったですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第2号(2013年2月号)