2017年1月15日日曜日

Snowy day, taken with Q-S1

Snow雪になるよとはいわれてましたけど、正直ここまで降るとは予想外でした。降るとしても、自分の住んでる地域以外の話、そう頭っから決め込んでいたら、朝になってびっくり。うわあ、真っ白、というか、ものすごい降り! 昨日の夜、寒かったもんなあ! 布団増やさないと駄目かも、そう思ったくらいだったの、気温もさることながら、雪のせいもあったのかも。いや、気温が低いから雪も溶けずにこんんだけ積もったわけだわな。

せっかくの雪、いや嬉しいわけでもなんでもなくて、むしろ、これ明日も残ったりしそうだなと怖れているくらいなのですが、まあせっかくの雪ですから写真でも撮っておくかね。せっかく買ったのに活躍させられていないQ-S1と望遠レンズ。そいつがあれば、家から極力出ずに、今日の雪の記録も残せるだろうと。そうしたわけで、ずぼらながらも何枚か写真を撮ってみたのでした。

Snow

Snow

Snow

Snow

Snow

2017年1月14日土曜日

Nintendo Switch

Nintendo Switch、話題ですよ。昨日、13日、プレゼンテーションがおこなわれ、そして今日は体験会だったんですか? なんか3万人くらい集まって、ブース? タイトル? によっては体験を御遠慮頂くほどの盛況だったと聞くんですが、ほんと、もし可能なら自分も触ってみたい、体験してみたい。そう思いますものね。参加できた人が羨ましい。知り合いが触りにいったりしていないかな。もし体験した人がいたら感想など聞いてみたいな。とりわけ目当ては『Splatoon 2』。ええ、夏らしいですね! これ、どうしようかなあ、もう3月次点でハードを押さえちまおうかなあ。と、その『Splatoon 2』、どんなフィーリングなのか。大きく変わってるのか。変わってるとしたらどんな感じなのか。すごく興味があるんですね。

Switchはテレビに繋いで、あるいは液晶画面を持ち出して、多様な遊び方ができるのを売りにしていますよね。これ、結構大きなメリットがあるな。あるいは自分にとっては危険ではないかな、そんなこと思われて、いえね、『Splatoon』、うちでは居間のテレビに繋いでるので、夜とかなかなか遊べない。ところがこれがSwitchだと、液晶画面取り出して、それでもって遊べるんでしょう? 歯止めがきかなくなるかも! いや、ほんと、この遊び方の多様化。遊ぶ場所の多様化。これ、危険だわ。

『Splatoon 2』はどうなるんだろう。ずっと気にしてたのは、Switchのコントローラー、Wii Uみたいに手元に液晶がないでしょう。マップの確認、どうしたらよいの? スーパージャンプとかトルネードとか、どうしたらいいの? そう思っていたら、なるほど答えが示されました。Xボタンでマップを開いて、方向ボタンでジャンプ先を選択してジャンプだそうですよ。またスペシャルウェポンは一新されるということなので、トルネードはきっとなくなるということでよいのでしょうね。

ブキは基本的なものはもちろん据置き。デザインは変わってるみたいですけどね。チャージャー系はチャージしたまま短時間イカ移動できるようになったローラーはジャンプ中は縦振りになって射程が伸びた。あとスプラマニューバーなる、特別なアクションが面白そうなブキもすでに紹介されていて、期待は高まるばかりだよなあ。

なんか『Splatoon 2』のことばっかりになってるや。ともあれ、Switch、『Splatoon 2』待ちで夏に買えばいいや、とか思ってたら品薄で入手できない! みたいなことにもなりかねないので、発売日、3月3日に買う、それくらいの気持ちでいた方がいいかも知れませんね。そうなると、どんなゲームが面白そうか。『1-2-Switch』? それとも『ARMS』? ええ、なんともいえない、わくわくさせられる、そんな気持ちで落ち着かないのですが、とにかく『Splatoon 2』! ネット対戦できなくてもいい、ブキも基本ブキだけでいい、体験版をはやい段階で出してくれないかなあ。ほんと、Proコントローラーだって買ってやりますよ。

2017年1月13日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年2月号

『まんがタイムジャンボ』2017年2月号、昨日の続きです。

『大漁ガールズ』、めずらしくといっていいんでしょうか、栄子が釣りに乗り気ですよ。学校帰りのスーパーで、鯖を買おうとしてるところをハルキにつかまった。ああ…鯖釣りに連れていかれる…。なんて栄子が思ってるところでは、ハルキに巻き込まれるの慣れてきてるっぽいなあ、なんて思ったんですが、海釣り公園についたら、うん…早くやろ…。ど、どうしたのか! 中身が違うのか!? ああ、お母さんが鯖好きで、楽しみになさってるのね? しゃべりたいハルキのうんちく披露にじれてる栄子が面白い。当たりがきた時も邪魔とか思ってて、ああ、栄子、とてもいいですよ。栄子、鯖にはさわれない。それでハルキが血抜きして内臓とって、ニコニコ働くんですけど、休む暇なく釣って釣って釣りまくるのは実にいい。ああ、栄子が釣りまくってると、なんだかこちらも楽しくなってくるよ。いつも無表情な栄子も、今回の大漁っぷり、ちょっと嬉しそうですね。ええ、ハルキは下働きばかりでしたが、栄子の活躍見られてよかったです。

『ペンタブと戦車』、里見青年、ピンチですよ。曾祖母になる人、スミさんが、曾祖父里見ではなく武田大尉に好意を抱いている! このままだと歴史が変わっちゃう! さあ、どうなる里見青年! なにか変化したことはないか。うみねこ先輩と同人誌や資料を確認するも違いは見られず、安心してもいいのか……!? というところで、携帯電話に保存されていた写真が違ってしまってる! 顔が違う。武田大尉似になってる! なんかかっこいい青年だなあ。ここからの武田大尉争奪戦が見事でした。手段選ばないスミさん。というか、これ、里見青年、ナイシアシストだったよね? そして、里見青年、うみねこ先輩といい雰囲気! と思ったら、名前が忘れさられようとしている! あぶない! どうなる! と思ったところで、89式コスプレのスミさん。さらにそこに同じく89式コスプレで踊り込む里見青年! よっしゃ、いい雰囲気じゃ! 里見青年はうみねこ先輩と、89式コスプレ里見は武田大尉と! すごくいい雰囲気になってる! どんどんいくといいですよ。しかし、この武田大尉の取り合い、今回で完結するとは予想外でした。というか、スミさん、この人、やばすぎるよ! 里見曾祖父もよくそれでよかったな。ほんと、驚きの展開でした。

『シコふんじゃえば?』は、杏子の母さん、名古屋の後援会に挨拶しにいくんだそうですよ。そうかあ、女将さんって大変だなあ。最初はついていく気のなかった杏子だけど、舞ちゃん誘ってもいいのよ? その言葉に揺れる。そう、友達に秘密にしていることがある、そのことに負い目感じてましたよね、この子。この名古屋行きをきっかけとして、秘密を明かそう。なんて思ったら、舞が、舞が壊れてる! 黒板いっぱいに名古屋の尻。録画した相撲中継は、お尻でチャプター割って充実してお尻鑑賞できるようつとめている。やばい……。この子も相当にやばい……。なかなか舞を誘えない杏子だけど、当然もう誘ってるだろうと思ったお母さんが今夜0時集合といっちゃって、どうしよう、まだ誘えてない、って、名古屋で力士と花火大会、それだけでいくこと快諾しちゃう舞! もう、ほんと、力士となるとすごい決断がはやくてすごいよ。舞の荷物は、父から借りたカメラ一式。そしてリラックスできる音楽も持ってきていて、それが相撲甚句! 眠れない杏子のあの顔! もう誰かわからんレベルで違ってしまってます。

『大正みつば歌劇団』。応援してます。日野ちゃん、お疲れ様。その日野ちゃんの真価が見える今回。ともあれ、最初は顧問の先生探しで、高円寺さん、なんで日野ちゃんを顧問にできるとか思ったの!? 顧問をどうするか、それは大問題だけど、まずはフルーツパーラーにいきましょう。フルーツポンチをたしなんで、ああ、市ヶ谷さんも嬉しそう。この大正時分の女学生、パーラーでお茶をする、このハイカラな楽しみ。それがちょっとした日常のイベントであり、今の時代の我々とも通じる楽しみでもあり、共感持って読め、また流行のスイーツにうきうきとする彼女らを眩しくも思う。ええ、いいシーンだったと思います。そこでの会話も、教師にあだ名つけたりね、ええ、今もかわらないよね。優しい先生は好き。厳しい先生、かちこちの人は好かない。そんな話はほんと、時代を問いません。でもって顧問の話に戻れば、そりゃ前回出てきた馬場先生ですよね。馬場先生、いろいろ演劇に詳しそうではありましたが、知識だけでなく実践も! 市ヶ谷さんに体力づくりを指示して、そして高円寺、日野のふたりには、北原白秋の五十音。って、あれ、そういうのだったのか! 日野ちゃんが褒められて自慢げな高円寺。それをなんだか迷惑そうにしてる日野ちゃんとか、じわっと面白い、そんなよさがあるお話でした。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第2号(2017年2月号)

2017年1月12日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年2月号

『まんがタイムジャンボ』2017年2月号、発売されました。表紙は『レーカン!』がメイン。エプロン姿の天海さんが、ぐっとこちらにカレーを差し出してくれています。今回のテーマはカレーなのでしょうか。『でっかいんちょ』育は大きなカゴにニンジン、ジャガイモ、タマネギ、トマトにカボチャと取り揃えて、ええと、カレーに使わない野菜もあるな。サラダ? 『ペンタブと戦車』、陸軍なのにカレー! しかも、これは89式のキャラカレー。武田大尉がおおいに喜んでらっしゃいますが、この人、89式を崩して食べられるんですかね。なんか無理そうですよ。

『銭湯の女神さま』、この漫画は隣室のエリカに誘われて都内の銭湯を巡りまくる、そんな漫画だという理解でいたんですが、そこにもう一要素あるんだよって思い出させてくれるエピソードでした。今回は八丁堀の銭湯、湊湯にいきまして、そこで湯に漬かりながらリラックスする恵。とりわけジャグジー大好きで、もう表情緩みまくりで、ヘブンヘッブーン、歌っちゃったりなんかして、その様子を見つめる女の子がいた。これが今回のポイントだったんですね。学校では仏頂面。いや、怒ったり不愉快だったりするわけじゃないよ、っていう恵先生。その先生がきのうのヘッブーンの人!? かくしてひとり生徒が気づいた。これ、次に続くか? さらなる展開の種になるか。ええ、動きがありそうですね。

『終活女子高生』は、沙羅の病室にやってきた律。ちょっと留学することになったからといって、飼い猫のベンジャミンを沙羅に託していった。沙羅にしか頼めないって、でもいなくなるというその言葉に沙羅ひっかかって、ああ、これ、律の言葉、どこまで本当なのか。戻ってくるなんていっている。見るからに元気そう。でも、本当にどうなのか。わからない、はっきりと伝えない、そういう終わり方でしたね。姿を消した律。生活に、身のまわりに律の痕跡を探す沙羅の姿。残されたエンディングノート。律から沙羅への言葉。それに答える沙羅。ああ、待ってる。そうか、これ、律、死んでないよ。生存だよ。そうか、治療のため海外に渡ったんだな。それと気づかせるかたちで描いて、だからそうと気づいた、それが答でいいのだと思う。ええ、律と沙羅の再会。そうと気づいてぐっとくる、そんなシーンでありました。よかった。

『ギャルが落語家に恋したら』。銀子、試験を頑張って落語会の許可をとりつけるにいたりました。よかった! でも住所を間違って教えたかも、って、なんで計算しちゃったの!? 住所が7-2-1だから、4って書いて渡しちゃった。勉強漬けで数学やってたからっていってる銀子に、引き算は算数ですよってつっこんでる小路がおかしかったです。4丁目と7丁目じゃ離れてるから、知らない土地だと学校みたいな大きな施設でも見つけられなかったりするかな? 住宅街をさまよう新橋さん。銀子の電話番号も探せないし、はたしてどうなのか。京香さん、文化祭にきてくれたんだ。って、そうか、新橋が出るとなっちゃあくるにきまってるよな、この人。でも保護者の方っていわれてショック受けてて、いや、もう、おかしかった。新橋さんが到着するまで時間をもたせることになった小路。もしかして、なんらかの才能を開花させちゃったりする!? って、期待したけどそんなことはなかった……。そこに到着した新橋。アウェイの場所、すっかり冷え込んだ観客を引き止める新橋の枕。銀子、小路の真似とかおかしくって、話芸の魅力、そこに加わる人と人のつながりなど、ええ、この漫画の描こうとしているもの、そのエッセンスがばっちり盛り込まれてると感じました。

『でっかいんちょ』は、またなんともいえないことになってますよ。いいんちょが運動部の手伝い。なんと、女子相撲。この学校の女子相撲部は5年連続で県大会のベスト4に入ってるんだそうですよ。って、女子相撲部のある学校、県下に4校なのかーっ! 中学生で、女子で相撲はちょっと。そういう子が多いから中学で相撲やってる女子はめずらしい。しかもこの学校の相撲部員はちんまりとした子たちで、ああ、もう廃部が決まってるんだ。最後に1勝くらいしたいって、そんな気持ちに、おお、育がやる気燃やしましたね。熱のはいる稽古。そして大会の行方は!? って、今回は大会まで描かないのか! というか、ちゃんと来月やってくれるよね!? とたんに不安なりましたよ。ほんと、1勝くらいはさせてあげたい。先輩たちの悲願、叶えてあげたいじゃないですか。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第2号(2017年2月号)

2017年1月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2017年2月号

『まんがタイムきらら』2017年2月号、昨日の続きです。

『ぽんこつヒーローアイリーン』は、ラブリーメロン、大ピンチですよ。アイリーンのもとに駆けてくるちびっ子がいうんです。ラブリーメロンが死んじゃった。え!? なにごと!? と思ったら、あー、アニメの。あー、緑川枝織さん、このキャラのコスプレなさってるわけね。番組見てるちびっ子がですよ、オープニングで歌って踊って、真剣に見て、真剣に応援して、そしてラブリーメロンの死に衝撃うけてテレビ消しちゃう。あのエンディングのダンス、さっき死んだって人が元気に笑顔で踊ってるって、どんなシュールな話なの。というか、この展開いいのんか!? そう思ったら、ああー、後にこの話を視聴した枝織さんも同様に懸念表明してらっしゃいました。アイリーンはラブリーメロン、ここでは枝織のことですけど、この人がコスプレと知らない。元のアニメを知らない。そこにラブリーメロンが死んだなんて聞かされたものだからたまらない。ものすごいショック受けて、尋常じゃない動揺! おかしい! というか、普通に寝坊してる枝織、ラブリーメロンになって出動したら、お隣さんに避けられる……。つらい、ヒーローはつらいね……。大騒ぎしたちびっ子、枝織のコスプレのことはちゃんと理解してたんですね。それはともかく、アイリーンから生きててよかったって、アナスターシャもか、泣かれて、抱きつかれて、そのぬくもりに感動してる枝織がなんだかよかったです。ああ、アイリーン、枝織を、枝織の心を救ってるよ!

『strawberry☆horror』は心霊スポット詣でです。次の小説のネタに、というんですが、あきらの構想がおかしくって、トンネルを抜けるとそこは墓地。お供えもののまんじゅうが襲ってくる、って怖いのかどうなのかちょっとわかんないな。でも不条理な恐怖とかは演出できるのかな? とか思ってたら、アンナがものすごい疑問を呈していて、このへんのデフォルメ描写、可愛いな。すごくいい。心霊スポットだなんだいいながら、あんまりおどろおどろしくないのが面白いですね。わりと朗らかで、と思ったら、あきらが石につまづいて、いや、それ、祟りとかじゃないから。おかしかった。アンナの家って古書店だったんですね。お茶の用意してくれるというときに、半殺しと皆殺し、どっちがいい? 不穏なことをおっしゃる! 驚いてるあきら、いいですね。おはぎのご飯のつぶし具合ですね。トンネルの、祟りの、それでまんじゅうが襲ってくるの、そうした話がうまいことここにまとまって、さらにアンナさん、サービスで梅ジャムもいれてくれた。ああ、いい感じに小説の助けになるかな? そう思ったら、全然違う話になるっていう、いや甘味は出るんだけどトンネルが出ない。ああ、あきらちゃん、気まずそう。トンネルは? と追求するアンナがまた面白かったです。

『ひなまるすまいる』は笑顔の話題。働く上で大切なものってなんでしょう? それに笑顔と答えるひなだけれど、カトレアの笑顔、見たことない。非番の千恵がからんできて、カトレア笑わせ隊リーダー、って、そんな隊あったっけ!? どうだっけ!? 読み返さないと! 千恵が漫才を提案するも、でき具合に絶望的表情見せる風花がおかしかったです。ほんと、どれもこうといった効果はなさそうなんですが、それでも挑戦してみようという面々の挫折? いや、カトレアも別に仏頂面しようとは思ってないんだなってわかった。ひなからのプレゼントに表情がちょっと緩んでる。ただ、それが笑顔までいかない。そんなカトレアの笑顔の練習から、そしてひなの夜間来訪に見せた笑み。意識せず自然に出る笑顔、これがまたよかったですね。

My Private D☆V、『しましまライオン』のはなこです。ああ、これは賛否両論なのではないか!? イラストは可愛いよ? ぺたり座り込んでいるセーラー服のお嬢さん。膝には開いた文庫本。手には眼鏡と、そしてほどけた髪にさきほどまで三つ編みを結わえていたゴム。今回のD☆Vポイント、地味だと思っていたクラスメイトがメガネを取ると美少女! うわあ、大変なことになった! 賛否両論だ! 原理派の怒りが! 怒りが! いや、この眼鏡はずした女の子、確かに可愛いんですよ。印象が変わって、はっ! とさせられる、その異化作用が新たな魅力に気づかせて、といった塩梅。悪くないものだと思います。けど、地味な格好も可愛いんだようー。そう思う私がいるのもまた事実で、ええ、どちらも素敵、可愛いと思うのであります。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第2号(2017年2月号)

2017年1月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2017年2月号

『まんがタイムきらら』2017年2月号、一昨日の続きです。

箱入りドロップス』。雫のもとに駆け付けた陽一。バイクの後ろ。死ぬような思いでやってきたというのに、おばさんはとうの昔に電車でついていた。雫の祖父にすでに話を通してくれていて、しかしこの祖父、よっぽど危険かと思ったら、いや、わりとちゃんとしてるじゃないか。そして雫、油断して方言が出る。うおお、可愛いなあ! ともあれ陽一と再会して、ああー、陽一、あれは告白じゃなかったといいはるんだー! そして告白やりなおし。そこで返ってきた雫の言葉、これが重い。ほんと、この子の恋のなんだのに前向きになれない、その根底を覗き込ませるような独白。泣けるわ、これは。そして、この雫の言葉、まったく同じではないかも知れないけれど、共感する人もあるんじゃないか。自分の中の不安や揺らぎ、それを雫がひとつのかたちにして言葉に変えてくれている。そんな雫の不安をぬぐって、それで一番強い言葉はなんだろうか。いやあ、陽一、思いっきり踏み切るというか、踏み越えるというか、ほんと、これが若さか!? ともあれ、雫、これでひとつの壁を越えましたね。さて、これからこのふたり、どうなりますか。楽しみ、と簡単にいっちゃっていいものかなあ!

『オリーブ! — Believe, “Olive”?』、なるほどこういう方向でいくんでしょうか。現実の世界、千歳さんは現世といってますが、こちらに魔力の影響が出ているぞという話。それが覿面に現れて、学校からの帰り道、スズが空飛ぶ魚に出会ってしまう。なるほどなあ、スズの父の仕事、スズの家の開かずの間の秘密、それらが明かされて、ああ、スズが自分の力でもって魔法世界と現世の関係、今のこの状態、その安定に尽くそうという。これからは、こうした魔法がらみの事件、それを解決していく話になっていくのかも。そう思わせる今回のいろいろ。しかし、それら事件も、きっと幻想的で、どこか楽しくて、わくわくさせてくれる。そんな予感を同時にさせてくれるのですね。

『にーにといっしょ!』。いきなり、怖い漫画ではありませんと注意書きがあるのがおかしい。なるほど、兄妹そろってゾンビ映画をごらんになった。怖かった。町にゾンビがあふれたらどうしよう。そういう妹の話にのっかって、だんだんゾンビごっこに本気になっていく。まずは賞味期限間近の非常食の整理をかねて避難気分。かと思ったら、ああー、兄貴、油断したのかー! やつらに、やつらに噛まれてしまったのかー! それからの鬼気迫る様子、迫真の演技がおかしくて、というか、おかしいの兄貴じゃなくて、だんだん怖くなってきてしまってる妹ですよね。うん、わかるわかる、ごっこ遊びってこんな風になったりするよな。っていうか、ちょっとエロいな。ともあれ、困った時にはみくもということがよくわかりました。妹にチョップ、兄貴にアッパー。しかし、それで兄貴天井に突き刺さるのか。すごい。なんだかんだで仲良い兄妹。ちょっとしたきっかけでごっこ遊びに突入する、その息のあいっぷりが見事でした。

『泣きむしストラテジー』、面白い。今回はサバゲだそうですよ。とはいっても、獲物は割り箸鉄砲。輪ゴム飛ばすやつね。クレアが男子から貰ってきて、ほう、アメリアとの親睦を深めるというのですか。クレア、つくし組。アメリア。牡丹組に分かれて、旧校舎にて対戦。なるほど、クレアの目的は罰ゲーム経由で牡丹を泣かせる、だったわけか。このゲームを企画した意図、納得です。魔力を駆使してアメリアたちを追い詰めようとするクレアがおかしい。もう手段選んじゃおられんわけですね。でもって、アメリア、遅い! 走ってるのに歩いてるのと違いがわからん! アメリアと牡丹、ふたりをこうして近付けることに意味があった、そう思ったのでした。クレアについてどう思うか。その疑問に、好きだよと即答する牡丹。アメリアにとっては敵対するしかない存在であるクレアだけど、悪いやつじゃないんだ、こうして友達もできて、支えになってて、好かれてて、そうした側面がこうして伝わったこと、とてもよかった。ええ、それでアメリア、策を講じて勝利する。その時の生き生きした様子ね、ああ、この子も、皆も、いい友達になれるんじゃない? そう思わせるものあって、いやあ、いいもの見せてもらった思いです。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第2号(2017年2月号)

2017年1月9日月曜日

『まんがタイム』2017年2月号

『まんがタイム』2017年2月号、一昨日の続きです。

『ボンジュール!仲居さん』はサラがコタツにやられてしまいました。フランス人は寒さに強い? いや、サラは弱いみたいですね。というわけで、朋香、鍋の話題を出して、ああ、サラったら、すっかりその気になっちゃった。鍋は親しい間柄で食べるもの。そうか、サラにとって鍋はそれほどに特別なものだったわけですね。今回、まかないがメインになるのかな? そう思ってたら、おお、ひねりを加えてきましたね。鍋とその意味するところを序盤で描き、そしてメインに仲違いした夫婦のお客様を持ってくる。折角の旅行なのに。それも結婚記念日の旅行、プレゼントまで用意していたのに……。そうしたお客様の悩みをサラのアイデアで解決してみせて、ええ、このお客様の様子、とてもよかった。サラの気づかい、それを汲んでくれた、その気持ちも嬉しいじゃありませんか。ひとつ問題解決してめでたしめでたし。サラの鍋の様子は見られなかったですが、こちらはどんなだったんでしょうね。

『だいじょぶ!?カナ先生』は冬の朝の話。生徒たちの遅刻の情景、いろいろと描かれていくわけですけど、急いでる子を校舎の中から応援してるカナ先生とかね、いい人だなあ! そう思ってたら、ああ、加治先生曰く、テレビに話しかけるタイプ……。目のつけどころが違います。冬は寒くて、なかなか寝床から出られない。目覚まし時計も止めちゃうし、というので、移動する時計があればいい!? いや、これ、あると思う。なんか見たことある。でもって、校則で布団の着用を認めるアイデア。黒、紺、白ならいいっていうけど、布団、たいてい柄が入ってないっすか!? そして最後に加治先生に添い寝のアイデア。ああ、ほんと楽しそうな発想。生き生きしています。

はこいり良品』、商店街の節分企画なんですが、節分でスタンプカード企画をやって、それでバレンタイン関連商品を割引く。ああ、この長い目で効果を期待する企画、面白いですね。でも、それには節分企画が大切になってくる。そこで若い人、つまりケンジにマキの出番というわけですが、オヤジさん世代の発想に駄目出しするケンジ。そしてそのケンジの発想に、女子目線から駄目出ししていくマキ。これは面白かった。ケンジのオヤジさんには戦略がある。ケンジからしたらヤラセだ汚ない! ってなるんだけど、まあ、企画には仕込みも大切よね。と思ったら、オヤジさんのアイデアにもマキが駄目出し。うん、マキ、リアリストです。この企画について話してるケンジとマキの様子、いつになく親密で、ええ、ほんと、ふたりの縁の成就、期待しちゃう気持ちわかりますよ。

『おかわり自転車』、面白いです。今回はストーリー仕立て。コトコに誘われて自転車で出掛けるミト。会社で失敗して落ち込んでた、そんな気持ちもリフレッシュされるといわんばかりのその笑顔、大変によかったです。そしてヒルクライム。体のできあがってないミトにはこれがしんどくて、でもここでコトコのアドバイス。つらい時は楽しいことを考えるといい。ああ、これ大切なことだと思う。そして歌いだすミト。カレーパンの歌。周囲のサイクリストも面白がってて、ええ、これ、ついつい楽しくなっちゃいますね。坂の上、森の売店で買って食べたカレーパン。そのおいしさに感動。そして月曜日、憂鬱な出社も、ランチタイムのために頑張ろう。ああ、これ大切なことだと思う。私も憂鬱に楽しいことで対抗してみようと思います。

『友ちゃん!』、これいいですよ。絵がこなれてない、そういうきらいもあるけれど、その絵柄あっての雰囲気、暖かみ、可愛さというのが確かにあると思う。これ、きれいにこなれてしまうと、友ちゃんの不器用で、情に厚くって、そして一生懸命。そういったよさが薄れてしまうんじゃないかな。この絵柄の味わい、それが友ちゃんの魅力を支えている、そうした感触があるんですね。今回は友ちゃんが失敗。修一のマフラー、親切で糸くずとろうと思ったら、どんどんほどけちゃって、これおばーちゃんの手作り、4年もの。ああ、友ちゃん気にしちゃって、すごくすまなそうにしちゃって、その表情! すごくよかった。友ちゃん、リカバリーをはかる。手編みでマフラー作ろう。そう思うも、身近には編み物できる人いなくって、修一のおばーちゃんに教えてもらおう、そう決意する友ちゃん。これもまたいい。そして結果オーライ、おばーちゃん、新しいマフラー編みたかったんだ。修一もずっと嫌な顔しない。おばーちゃんもニコニコ。友ちゃんのまわり、いい人ばかりだなあ。そして思わぬ修一からのお礼に友ちゃん緩んで、ああ、本当によかった。よかったねえ。そう思えるのは、友ちゃんの人柄にすっかりひきこまれてるからだと思うんですね。

  • 『まんがタイム』第37巻第2号(2017年2月号)

2017年1月8日日曜日

『まんがタイムきらら』2017年2月号

『まんがタイムきらら』2017年2月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』、猫パーカー着たつみきが、クッションに座って、こちらを威嚇? 周囲のクッションには猫が沈んでいて、ああ、これは本編の!? ともあれ、眼鏡つみき、そばには包帯ぐるぐるうさぎのぬいぐるみ。ふたりともに吊り目でクール。その眼差しが素敵です。

三者三葉』、扉の葉子様、素晴しい。こういう三つ編みで左右に分けるとか、葉子様にしてはなんか珍しい。山にキャンプなんだそうですよ。前回の海の家は仕事でしたもんね。かくして今回はキャンプ、遊び、葉子様、いきいきして、本当に素敵でいらっしゃいます。けど、釣った魚食べるという話、ものすごい食いつきかたなさるのね。ええ、苦労なさってますものねえ。葉子様、すごい芸を見せてくださいます。グルメまんがみたいな食べ方! なにそれ、すごい! だって、この漫画の食事風景って、バケツ杏仁豆腐をストローで吸うとかだったのに! 新たな扉を開かれました、葉子様。山Gにジビエを、狩りを要求する双葉。普通に答える山Gもさすがです。そして最後に皆で天体観測。素敵なご提案! しかし現世利益バリバリなお嬢さんたち。でも、これでこそって感じもするんですね。ええ、彼女たちらしさ、これが素敵です。

スロウスタート』、面白い組み合わせです。家族旅行で避暑地にいった花名が偶然にも冠と出会うんですね。仲良いふたり。いつも冠のそばには栄依子がいたりするから、こうして本当にこのふたりだけっていうの、なんか珍しく感じられて、栄依子がいうには小動物感倍増。ああ、実際可愛いものなあ。とりわけふたりともに避暑地スタイル、Aラインのワンピース? それほんと絵になっていて素敵です。栄依子、たまてふたりの様子も面白かった。たまえの本当にいいお嬢さんってエピソードあり、そしてつられて抜群の笑顔、愛想を見せてしまう栄依子もよかった。けど、今回、なにがいいといっても冠。人見知りするこの子が、知らない人が苦手なこの子が、花名の両親にばったり、勢いで紹介されたその時の様子。あっけにとられて、焦って、ドギマギして、逃げながらも、ちゃんと挨拶する。その様子、なにこの可愛さ、すさまじい! そして花名が両親に告げる冠のこと。ええ、花名も成長してる。どれほどに冠のことが大切かもわかる。ご両親の花名を見守ってる、その様子もとてもよかった。しみじみと嬉しくなる、そんな話でした。

『おとめサキュバス』、キュリアとルナの出会いが語られましたよ。出会いについて聞かれた瞬間に赤面するキュリア。それで恥ずかしい出会い方したってバレて、しかし恥ずかしい出会い方ってどんなの!? ああー、罠にかかったのか。網の中で顔をかくして、あまり見ないで下さい! そういってるキュリアがおかしくて、ほんと、よほど恥ずかしかったと見えます。しかもその上、迷子。ぐるぐる目がおかしくて、そしてルナはというと、哀れなキュリアを水辺まで案内してくれたんですね。キュリアとルナ、種族が違うというのが判明。キュリアは水辺に住む、ルナは森に住む。そんなふたりが出会って、ちょっとずつ違う価値観。水に引き込むケルピーの手段、キュリアにとっては水底に連れていってくれる友達扱いなんだ。そうか、キュリアは溺れないから平気なんだな。人懐こいキュリアに仲良くなれそうといわれたルナの反応。そのルナの機嫌が損われた理由。いや、ルナはそれで素敵なんですよ! キュリアの好きという楽器、ルナはハープとか想像してたのに実際はヴィブラスラップとか、ね、ほんと、すごいインパクト。このたまたまの出会いがきっかけで仲良くなったふたり。それから過ごしてきた時間感じさせるルナの言葉、そして照れ隠し。ええ、ルナも変わったところと変わってないところ、あるってわけですね。

『みゃーこせんせぇ』、ゲストです。中学校の保健室には、保健医ならぬヒーラーがいた!? その名もみゃーこ。これ、本当にファンタジーな人なのか、それともただのコスプレなのか。ああー、後者でした。ただちょっと優秀らしい。海外で飛び級で医大を卒業。しかも主席。万能薬なんてもの試作して、生徒に処方して、それいいのか? いいのんか!? でも、ばっちり効果はあるみたい。本名、鹿島美夜子。ゲームでヒーラーに憧れて医者を志すも、外科的処置になじめず医療からはドロップアウト。そうか、それで薬か。内科的処置が得意でいらっしゃるか。このみゃーこ先生の、就任式で見せたきっちりした姿、このギャップ! これはちょっと面白いな。やりたいことはそうそう堂々とできるわけじゃない。こっそりそれをできるのは保健室の中ってことみたいですね。いや、しかし、私、フォーマルな格好の鹿島美夜子先生の方が好みでしたよ! 校長先生、頑張って!

『宇宙郵便のノア』、ゲストです。星から星へと郵便、手紙を届ける郵便配達人の話。主人公ノアはしゃべる帽子ドゥッセンとともに、誰もひきうけたがらない手紙を持って出掛けていくんですね。ノアは後先考えない性格らしい。遭難寸前といった体でようやく目的地に到着。そこでの会話。昔の思い出を語った墓守の老人に手渡された手紙は、まさにその思い出の子からのもので、しかしその子はすでにこの世にはなく、そしてその老人も……。これは星から星へというけれど、よほどファンタジー色の強い漫画で、今回の目的地は墓星。すでに亡くなっている受取人に、この星に出るという幽霊の噂に賭けて手紙を引き受けた。そうしたノアの性格、人となりが、この漫画に一味添えていた、そう思います。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第2号(2017年2月号)

2017年1月7日土曜日

『まんがタイム』2017年2月号

『まんがタイム』2017年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』がメイン。火鉢のそばで熱いお茶を飲んでいる。ああ、火鉢にはモチがスタンバイでありますね。モチ、『まりあ17』まりあも制服にどてらでモチをにゅーっと食べていて、『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんも普段着にどてらでモチを食べようというところ。ああ、今回のテーマはどてらかも知れませんね。課長も実にどてら姿であります。

『瀬戸際女優!白石さん』、新作ですよ。って、待って? 女優の白石薫さん。なんか覚えがあるんですが……。あーっ! 『おひとり食堂』、食堂せいちゃんにちょくちょくきてた女優さん! 見た目清純派、しかしかつては結構やんちゃ者。暴走族で総長やってたという人なんですね。そんな白石さんがトラック運転手を演じることになってからのいろいろ。白石さんを狙ってるという噂のある鬼瓦厳を呼び出して、昔の仲間でトラック運転手をしている龍に連絡をつける。その、相談してるところがですね、食堂せいちゃん! あ、誠一郎が映ってるよ! せいちゃん、元気だった!? 白石さんの仕事に対する情熱、それが見える体験乗車。後輩のこと大好きで、また威嚇してくる若手運転手マコのこともクソ生意気で可愛いと。ええ、豪胆なお姉さん。法定速度守るマコの横でイライラしてみたりね、あのくだり、めちゃくちゃ面白かったです。マイペース、気さくで人好きのする白石さん。これもまた面白そうでありますよ。

『両手に花村さん!』は、双子のお姉さん、花村さんのお話。めいはおっとり、みのりはしゃっきり。普段の服装なんかは全然違うんだけど、スーパーでのバイトでは同じ制服着るせいで、どちらがどちらかわからない。いや、よくよく見たら目のあたりが違うのね。ふたり、それぞれ違う仕事ぶり。またみのりの方は、やっぱりなんだかおっとりしてる店長のこと気になってるみたいで、おお、この子は恋愛経験にうといんですね。結構力持ちなんだけど、力仕事を手伝ってもらって嬉しかったり、それでやっぱり店長のこと気になって、と、そのことめいに知られたくないみたいで、このちょっぴり不器用な恋の情景。ちょっと勝気なみのりの見せる表情、それがなかなかいい感じでありましたよ。

『天子様が来る!』、面白かったですよ。目玉焼きになにをかけるか。調味料論争に終止符を打つべく開発された、その名も「超・おいしい汁くん」。酷い! 酷い名前だ! それでネーミングセンスを天子様にお願いしてるってのがおかしい。とりわけこれだっての、赤ちゃんはどこからくるのか、園児に聞かれてコウノトリと答えた保育士さん。その現物として天子様が用意した、その見た目が酷い! と思ったら、園長先生がすっとんできて、間違ってます! それはペリカーン! ほんと、このネタの流れ、もうわけわからなくって最高でしたよ。ハンパな魔法少女、あの落ちの酷さ! 素晴しいです。剛速球の雪合戦も、そして最後の、端をちょっとかじるだけでイイ。しかし、これ、なんで兄貴さんたち、雪山で遭難してたの? まあ、それはいいとして、クマさん約束守ってくれるかなあ。いや、ほんと、笑いのとまらない、そんな感触、見事でありました。

『犬がいるので帰ります』。柳瀬俊。無口で無愛想、仕事の鬼かと思いきや、実は大の犬好きで、うちにて待つのはマロンちゃん。生活のすべてがマロン中心に回っているような彼。おお、犬の呼び方、マロンちゅんですか。なんか一周まわった後って感じがありますね! 弟の恭はフリーター。昼間は恭がマロンの世話をしているせいで、マロンはむしろ恭に懐いているんですね。それが面白くない兄。えらい剣幕。うおう、酷い。仕事ではきりっとしている俊の変貌ぶり。友達を作らない理由もなんか飛び抜けていて、これはちょっと面白いな。マロンには甘々の彼にとってのライバルは、世間に可愛さの認知されてるネコってやつで、ウチのマロンちゅんの方が100倍カワイイ! うおう、犬バカだ。マロンにメロメロのこの男の職場での勘違いされっぷり、それが面白い。屋上での奇声なんかもね、まさか誰も俊とは思うまい。ええ、いろんなネタ、面白く読みましたよ。

  • 『まんがタイム』第37巻第2号(2017年2月号)

2017年1月6日金曜日

『まんがタウン』2017年2月号

『まんがタウン』2017年2月号、昨日の続きです。

かりあげクン』。コンスタントに面白く、そうしたところ、さすがだと思うわけなんですが、ボールペンを暖めるとかね、ほんとにそんなことしていいかどうかはわからんのだけど、店員がスマートフォンで確認してる、このコミュニケーションになってるみたいなところが妙に好きなんです。他にも盗撮風自撮り写真みたいな、絵だけですでに面白いのもあって、すごいことだと思います。今回とりわけすごいと思ったの、「気候談義」、かりあげが小ネタを披露したついでに、そこから課長におごらせるという荒技を成功させるって落ちなんですけど、これ、ほんにゃら社員かりあげ正太がなんだかんだと生き残っている、その理由がわかろうもので、ものすごい交渉力、営業力持ってるんだろうなこいつって、ええ、おかしいだけでなくキャラクターの奥を見せる、感じさせる、そうした要素もあるなって思わされて、ええ、ほんとよいエピソードでしたよ。

『2年2組のスタジアムガール』は復刻ユニフォームを起点に、名前のスペルミスネタに流していくのが面白い。ええ、これ、最後の大オチにからんでくるとは予想外でありましたよ。見事です。スズならぬシュズの、野球にからめばなんでもOKという性格。さらに未体験思い出。小ネタをポンポン提示する中にキャラクターの魅力配置して、とてもいい感じ。今回のヒットは、くやしがるスズですよ。おお、こんな顔するんだ! というか、野球のことならなんでも知ってないと気がすまないんだな。他にも赤面するスズとかね、この子の多様な魅力、てんこ盛りにされてきたという印象。ダンスタイムでのスズ、ヘッドスライディング! ほらね。ほらね。ほらねじゃないから! いや、この子、とてもいいよ。シンプルな構成が功を奏して、キャラが立って面白い。ええ、スズもいい。スズの周囲をかためるメンバーもとてもよかったです。そうか、要さん、いろいろお悩みでしたか。

『ほぼほぼ商店』、ついに根本的な問題に辿り着きましたよ。お客が少ない。なぜか? 店頭で呼び込みするも効果がない。なぜか? 商店街がさびれてるから! 人通りのない商店街で、ひとりSALEの看板構えている太郎さんが切なくて悲しい。ええ、だって、奥さんも商店街じゃなくて、駅裏のイーオンに買い物にいっちゃうんだもの。ああー、そりゃ商店街さびれるわけです。太郎の思い出の店、さかえストアはコーポさかえになってしまった。他の店もあちらこちらシャッターを閉めたままで、なんとかできないものか。それでとりあえずシャッターアートで対応しようとするも、ああ、これ、駄目っぽいねえ。商店街の有志、これはいいと思うんよ。けど、なんで思い思いに描いたの。おいしくサメが女の子をいただきます、みたいな絵になっちゃってる。しかし、これ、結構根本的な問題で、重要な課題であるわけですけど、なんらかの解決みたりするのかな。それとも今のままでいくのかな。ああ、おそろしい話でありますよ。

『あいたま』は晶子の占いが不調。その理由もこれとわからず、スランプ? なにか悩み? とリサ、清が相談に乗ろうとするも、そこにあいがしゃしゃり出てくる。いや、ほんと、これ、あいの扱いの酷さ、これがすごかったですよ。悪霊扱い。盗人扱い。盗んだことないよ!! まだ。うん、信用置けない人物であることはわかった。ともあれ、占いという技能にきちんと対価を支払おうとするあいは立派な人物だと思います。けど、信頼はされてないっぽいな……。今回の話、あいの晶子に対する思いが彼女を救った、という話ではなかったわけですけど、少なくとも晶子を元気づけたことに関しては間違いなく、ああ、アイドルはファンの応援を受けてなお輝きを増す、って話かも知れないなんて思ったのでした。

  • 『まんがタウン』第18巻第2号(2017年2月号)

2017年1月5日木曜日

『まんがタウン』2017年2月号

『まんがタウン』2017年2月号、発売されました。表紙は『恋するヤンキーガール』がメイン。おお、アヤメちゃんを中心に、あんず、ナデシコ、ぼたんと勢揃い。ああ、ナデシコがマスクじゃない! あるいはマフラーでマスクを隠してるの? ああー、美少女度、あがってるやん! アヤメちゃんの笑顔、まさに破顔といった勢いで、これもたいそう魅力的でありますよ。他に『新クレヨンしんちゃん』雪投げしてるしんのすけに、『悪のボスと猫。』、『ひなたの総務メイト』、『野原ひろし昼メシの流儀』のカットもございます。

『恋するヤンキーガール』はアヤメちゃんとナギの腕相撲からはじまって、ああ、アヤメちゃん、ナギと手を繋げない。照れてしまう、ドキドキしてしまう。というんですが、それで机ごと瞬殺しちゃうのね。そこからの男子会議が駄目すぎて最高でした。ユズキがぼたんのことを好きになった理由。肩に担がれたのがきっかけなの!? 窓から捨てられそうになったのが!? と、そこに介入してくる斉木。うおう、この子、やばいわ。その違いに触れてみたいという欲求!? なんてこといってるの、恥ずかしいわ、この子! 女子側の会議もおかしくて、ナギとの間接手つなぎ案。さらに首輪になって、あー、ヘンタイ度、上がりましたか。ほんと、めちゃくちゃ面白くって、しかもそれが続く2本目で実現する。ああ、ほんと、1本目終盤の腕相撲ぼたん戦も面白かったんだけど、2本目の威力に見事やられて、単発で面白いネタがある。続けて重ねて面白みが増す、そんなネタもある。この布陣、素晴しいわ。構成の妙ってやつか。2本目後半の大型犬暴走を体を呈してとめるナギの活躍も素晴しい。わふわふ! わふわふ! 見た目に面白いのがいい。ほんと、コメディとしての楽しさ、それを展開、情緒、台詞に見た目にと多面的に伝えてくれる。こいつは見事な2本でしたよ。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』、新人たまこが落ち込んでます。あ、課題やってきてない? と思ったら、違った。あー、オーナーに会った時の話。たまこと常連さんで成り立ってる店だっていわれて、プレッシャーが増しちゃったんだ。しかし、お友達りんかが頼もしい。新しいバイト探そう! 正解! 沈む船に乗る義務がバイト始めて一ヶ月のたまこにあるとは思えない! 正解! いや、これに関しては長期勤務してる社員であっても義務なんてないっすよ! ともあれ、りんかに対する評価、うなぎ登り! こういう子、大好きです。さて、不調のこの店を畳まない理由。たまたまきていたオーナーに聞いてみれば、なるほど、ここが最初の店だから。思い出の店。大切な店。そしてオーナー、たまこに、たまこと常連だけで成り立ってるわけじゃないから、たまこの重荷を下ろさせてくれて、これはよかったですね。しかし、店長、あんな風にオーナーにしゃべれるんなら、舌打ちなんてしてないでちゃんとしたらいいのに。ねえ、思い出の店っていうの、店長にとっても同じなんでしょう? 頼んますよ、ほんと。

『新婚のいろはさん』は洗濯物をたたむ話。あー、自分もうまくたためないのよー。でも、いろはさんは四角い、四角すぎる。って、そんなにか。あの、シャツを着替えるのためらわれるとかいってる始のこと怒ってるいろは、あれは実によかった。ええ、いろはさんはちゃんと怒る人であります。洗濯物がまっ白になって喜ぶいろはさん。原稿がまっ白で苦しむ始さん。この対比、ナイスですね。そして、これ漫画家あるあるってやつなんでしょうか。漫画家だから器用かと思ってた。絵がうまいかと、デザインやら色のセンスやらと、ああ、そんなに落ち込んじゃって! おかしかった。結局なんのかんのでいちゃいちゃしちゃう若夫婦です。のしっ。世界から守ってくれる。などなど、ほんと、ちょっとふざけた? そんなやりとりに、けれどただふざけてるわけではない、そんな生活の質感が感じとれるのがこの漫画のいいところ。雨に降られてビショビショを移すとかね、ほんと、なんだよ、もう! ええ、ねえ、もう! ですよ。

『ちこはゲーセン一番星!』、こいつは面白い漫画だ! ゲーセンバイトのちこ。この子への指導を通して、このゲーセンでやってる接客用語の唱和、それを読者に伝えて、またこれがちゃんと本編の導入になっているという構成。スムーズで、わかりやすくて、ほんとにいいですよ。理屈の通じないクレーマーがいるとかさ、ほんと、これ、困るよねー。なんて思ったところで、どう見てもクレーマーじゃないお客さんにびびるちこ。あかん! それでチーフ、お手本見せてといわれて大失敗。うん、この漫画、チーフがいいですよ。強面、気にしてるっぽい。あの落ち込みよう! で、このチーフが次に大活躍! って、内心ハラハラだったのか! いいわ、チーフ、めちゃくちゃ親近感わいてくる。ゲーセンによくありそうなピンチを描いて、けれどそれをさっぱりと解決させて後に引かせず、ピンチ! 解決! 頼もしい! なにより面白いし登場人物への共感も生じて、ほんと、うまい。こいつはいい漫画ですよ! ええ、大変よい漫画。面白かったです。

  • 『まんがタウン』第18巻第2号(2017年2月号)

2017年1月4日水曜日

Newニンテンドー3DS LL

 長く使ってきたニンテンドー3DS、更新しました。Newニンテンドー3DS LL、色はパールホワイト。以前のアクアブルーに比べると、ずいぶん落ち着いた色になりました。私の3DSは初期型で、色はブルー、ブラック、レッドと派手なのしかなかったのでしたね。購入したのは2011年6月ごろ。 もう5年も前ですね。通販メールを確認しても見つけられなくて、ああ、そうだ、あの頃はまだ近所にゲーム専門店があって、極力そこで買うようにしてたんだった。今はもう近所にゲームショップ、なくなっちゃったなあ。なんてことしみじみ思い出したりしまして、ともかく、昨年末のことですがNewニンテンドー3DS、購入しましたよ。

Newニンテンドー3DS LLを購入したの、なぜかといいますと、『めがみめぐり』のため、というわけではありません。交通系ICカードと連携するこのゲームが購入を後押ししたのは間違いではないのですが、もともと、そろそろ新しいハードに更新しようという気持ちがあったんですね。

もともと使っていた3DS、そろそろ電池のもちが悪くなってきてたんですね。電池だけ入れ替えることはできるけど、そこまでして延命させるのなら、そろそろ新規のハードに乗り換えてもいいんじゃないか? それが更新のひとつの理由。もうひとつは、インターネットのプロバイダ、ポイントが貯まっていくんですが、ポイント交換品の中にNewニンテンドー3DSもあったわけです。ポイントとの差分は現金でオッケー。次の4月で半分くらいポイントが消える。となるとさっさと使った方がいいわけで、じゃあ頃合いもいいし、『めがみめぐり』にも使えるし、と、そういった理由でNewに更新を決めました。

New 3DS、これ、結構変わりますね。画面が大きくなった。迫力が増した、存在感がすごい、3Dも旧3DSより飛び出すようになった! いや、これ、Newとか関係ないから! LLの部分だから! やっぱり画面が大きいってすごいですよね。それだけで価値があるわ。いや、ほんと、画面が大きいって素晴しい。

さて、Newの部分についてですが、正直なところ、NewのNewなる部分にはそれほど触れられてないんですよ。新たに増えたCスティックにZR/ZLボタン、これを使うゲームを持ってないので恩恵にあずかれていません。NFCリーダーもamiiboを使うわけでなし、『めがみめぐり』の交通系ICカードもまだ2回しか読んでない。さて、じゃあ、Newの恩恵になにもあずかってないのかというとそういうわけでもなくてですね、いや、もう、単純にはやいのがいいです。ゲームの起動、これがはやくなりました。CPUが違うんですかね。起動に結構な時間を必要としてきたゲームが、明らかにはやく起動するようになって、これ、毎日起動するゲームとかだと馬鹿にならない要素です。ネットに繋ぐときも時間短くなりましたし、ええ、こんなに快適になるとは思いませんでした。

3Dブレ防止機能は一長一短ですね。これ、正しい姿勢で遊んでいる時は効果大ですよ。ゲーム機と顔の位置が動いても、カメラで顔の位置を検知して、ちゃんと3Dで見えるよう調整し続けてくれる。これ、すごいなあ! そう思ったんだけど、たとえば寝転がって遊んだりする場合は駄目ですね。ブレ防止機能がいろいろ頑張るおかげで、ずっと画面がチラチラしてる。ええ、正しい姿勢で遊んでねってことなんでしょうなあ。寝ながら遊ぶ時はブレ防止か3D自体をオフにするのがよさそうです。

とまあ、こんな感じ。移行も簡単、問題なく完了できて安心しました。ええ、前の機体とは結構変わったところあるはずですが、同じようなフィールで使い続けられるというところ、実はそれが一番のよさであるかも知れません。

2017年1月3日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号、先日の続きです。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』はお正月の情景ですよ。山のように晴着を用意して、マリアを着せ替えまくる頼子。マリアを怖がらせるためとはいえあの悪い顔! でも本当に美しい娘だと思います。その頼子は社務があるから晴着はなし。あ、そうだよ、神社の娘だった。クロエがいないとひとりぼっちになってしまう、そういってあおざめるマリアを神社のお手伝いに誘って、しかしそれでやたらハイになってる頼子ですよ。いや、生き神様って! とりあえず巫女に落ち着いてからの活躍。見た目に麗しく、そして日本の暮れ新年の風習を満喫するマリアのキラキラ、仕事に追われながらもふたりで乗り切って、そこからのひととき。素敵な描写が連続しました。そこに畳み掛けるように、おみくじ大吉、待ち人来るに、だって頼子はもうここにいるのに! まさこここにクロエが帰ってくるとは思いませんでした。ヘソを曲げたクロエ。ああ、クロエもよいですね、よいですよ。

『トモダチヅクリ』は麻乃と静の友情、しっかり固まって、さらに新たな友達を作っていきましょう。次のフェイズに入りましたね。それはいいんだけど、なんともいえない扉絵。怖ろしい麻乃に静。間に挟まれてるのは? これが新友人候補者ですよ。廊下でぶつかった。ちんまりして可愛くて、クラスでも皆から可愛がられている。そんな子。明るくて素直。遠宮アカリ。なんだけど、麻乃のこと番長とか勘違いしてすっかりおびえちゃってて、さらには静は裏番長。そうか、麻乃を使役してる裏番ってわけか……。けどせっかくだから、アカリと仲良くなろう。そのために手段を選ばない静がおかしかった。おびえられてるのなら、それを利用しよう。やんわりと脅して、昼食を一緒する。ほんと、すごい顔になってるアカリですよ。ずっと震えてるし、でも麻乃とはちょっと仲良くなるきっかけができた? と思いきや、やっぱり静がいけなくって、ほんと、これ、静、誤解を利用するのはいいけど、より誤解を深めてない? 自分の置かれた状況、自分でも理解してますけど、ほんと、どう挽回するのか。見物であります。

『アニマエール!』、扉のこはね! なんでスカートをめくりあげてるのかと思ったら、ああ、お直ししたユニフォーム。スカートの裾に縫い付けちゃったんだ! さて、新ユニフォームの出番ですよ。バスケットボール部の応援に参加したチア部。皆のユニフォーム姿、とてもいい。さらにはこはね、観客席の皆の分のポンポンも作ってきて、ええ、皆を巻き込んでの応援。やる気が満ちています。応援の情景もおかしかった。大げさなメンバー紹介からはじまって、それからの活躍。ああ、チアの魅力、チアに興味持ちながらも踏み出せずにいた舘島虎徹にも伝わったようで、自由奔放なこはねのチア。いつもは見せない笑顔にあふれたひづめのチア。とりわけこはねの、チア部だけでなく、応援席の皆も巻き込んで一緒に応援する、その姿勢に引き込まれて、ああ、あの応援の情景ですよ。チア部の躍動。そして観客席で応援の声はりあげてる虎徹。見事魅力的なカット。応援はバスケ部にもしっかり届いて、ええ、多くの人に届いたチア。その面目躍如たる見せ場の連続でありました。

『リトル・リトル・アリス』。ライムのやってる占いに興味を持ったアリス。吸血鬼の血のせいか、見事にものにして、抜群の的中率。というか、これは占いじゃない。未来予知のレベルであります。その占いに宝くじ当選が出た。当選番号まで出るレベル。間違いなく当たる。と、ここまできて、でもきっと当たらないか、あるいは当たってもものすごく身を持ち崩すかどっちになるのか。どっちでもなかった! 攫われたアリスです。身代金は12億。はたしてどうする、どうなる? そう思ったら、ライムの策略、ばっちり当たって、これは誘拐犯も制圧して12億もせしめる流れ!? いや、ほんと、街の人が常識外だった……。もうすっかりゾンビの世界。あるいは救世主の出現が待たれる世紀末じみた乱世。この漫画、ただではすまないよなあ。身を持ち崩すとかどうとかいうレベルでない崩壊ぶり。予想をあっさり超えてくるこの展開に舌を巻きましたよ。すごい。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第2号(2017年2月号)

2017年1月2日月曜日

『まんがホーム』2017年2月号

『まんがホーム』2017年2月号、先日の続きです。

『スナックあけみでしかられて』は先代ママさん来訪です。まだ営業のはじまらぬスナックあけみ。あけみさんが迎えるのはアケミさん。ああ、先代もアケミさんなんだ。いくつもの店を経営しているアケミさん。なんかずいぶん派手好みみたいで、確かに今のあけみさんとはちょっと趣味嗜好が違うかも。お酒も好きで豪放で、けどあけみさんのことちゃんと考えてくれてる。ああ、あけみさんの歌の上達、あるいは改善を願ってるんだ。いつものお客さんたちとはまた違ったコミュニケーション。あけみさんがお雑煮作ってもらってね、すごくしあわせそう。ああ、この感覚、この気持ちがこのお店の根っこにあるのかも知れませんね。緩んだ表情、素敵でしたよ。

『うちの秘書さま』。困りましたね。扉の七瀬さん、やたら魅力的でいらっしゃる。でも本編では二日酔いに苦しんでて、うん、それでこそ七瀬さんだ。でもちゃんと晴着は着なさるんですね。初詣。すごい人手にメイド連が張り切るも、ああ、流されていくメイドたち! ほんと、この人たち、忠義に厚く、優秀でありながらどこか抜けている。そんなところが見事に描かれて素敵でした。七瀬と間違えられて手を握られたメイドさんが感動のあまり落涙とかね、ほんと、この人、最高です。この後のいろいろも面白かった。七瀬の現世利益。坊ちゃんのおみくじに絶望。そして知らぬ間にしこまれているGPS。いや、でも、はじめ様にはGPSでもなんでもしこんどいた方がいいと思うんですよ。結構、重要人物でしょう? 最後には案の定の報われぬ恋。そこにメイドが勝手に加えるナレーション。ほんと、面白い人たち。大好きですよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』。姉さん、モチつき機くらい買うたらよろしいがな。そう思ってたら、あ、あかんのか。この人がなんかすると、無限モチ製造機になってしまうというのか。そうか、続々とモチの生産されるモチつき機に手を焼いて、そいつを海に沈めてしまったから、海の水はモチモチしてるのか……。多忙なツルの恩返し。銘菓つるまんじゅうはいいとして、つるタオルとはなにものか。お地蔵さまのハイパーお買い物タイムもおかしければ、全員ピュアな桃太郎。ほんと、発想、見せ方、ともに素晴しい。一寸法師のお碗の舟のこと。これたしかにいわれてみればそのとおりで、そしてカチカチ山のウサギの計画性。実にいい。けど、やっぱり白眉は浦島太郎。ああ、めずらしい海洋生物、知らない事物を知ることに無常の喜びを知るタイプの人には、この四コマに描かれたしあわせはよくよく伝わろうものでしょうよ。老境の浦島太郎の満足そうな様。ああ、どれほどにしあわせであったのだろうなあ。

『歌詠みもみじ』は初売り情景。今回ばかりはもみじの影が薄く、むしろ千恵の方が主役みたいです。もみじの母とともに初売りに命をかける。もみじの母、中身の見えない福袋には興味がない。もう徹頭徹尾得を優先。その姿勢はいつもの川柳を忘れるほどに初売りファーストであります。しかし今回、ハワイにいってお休みのはずのまりなさんが、なにもしてないのに勝手に株があがって、お嬢様だからセールなんて興味ない。いつも着てる服がセール品に見つかれば、その定価をもみじ母、千恵ふたりで確認して、さすがまりなちゃん。いやもう、おかしかったです。バーゲンの現場では役に立たない男衆。もみじの父も同様で、そしていつも盛ちゃんとべたべた一緒にいる長野くんも同様で、あの盛ちゃんの鬼気迫る表情! 長野くん、もみじ父に肩組まれて、いや、ふたり、知り合いじゃねえのか! 今回、ほんと、細々と面白みが積み上げられていましたよ。そんな中、もみじは一歩ひいて地味に地味を重ねて、そして最後にまりなが利益を得てめでたしめでたし。でも、この服、本当に千恵には似合わなかったの? 試してみたらよかったのになんて思うのは、バーゲンで役立たない男の浅はかさなのでしょうか。

  • 『まんがホーム』第31巻第2号(2017年2月号)

2017年1月1日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号、先日の続きです。

すわっぷ⇔すわっぷ』はクリスマスの準備です。なんと、春子さん、友達とお祝いごとしたことないっていうんですね。パーティじゃなくお祝いごとっていうのが面白い。わくわくしてる様子は可愛い。なでなでされてるのも素敵です。クリスマスのご馳走、夏子と入れ替わって苦手な食べ物も楽しみたい。そんな春子のアグレッシブさがとてもいい。でもってクリスマスのコスプレ。夏子に際どいの着せようと画策する春子の眉が十時十分! やる気みなぎってるなあ。ほんと、春子、素晴しいです。この漫画、ローテンションっぽく見える春子が実はハイテンション。ぐいぐいぐいぐい押してくるっていうのが面白いんだけど、夏子もずいぶん感化されてるみたいで、もし服に体が足りなかったら、足りない? なにが? ともあれ、五月に着てもらったらいいって夏子。うん、でもこの感化、入れ替わりが原因じゃないと思うんだ。そして最後に試着して入れ替わり。がらっと雰囲気変わる夏子入り春子、この可愛さも魅力的。ええ、もとの春子ももとの夏子も、入れ替わったふたりもどれも素敵で、2かける2のマトリックス。実にグッドですよ。

『はやしたてまつり♪』はお囃子本番も終わって、さああとは遊びだ、祭りだ。へばったさなみを助けおこせば、お腹がすいてただけ。それに感化されて、ふうも巌も空腹意識させられて、さあ、お祭り。千駄ヶ谷のはからいで、浴衣も借りられた。皆とても魅力的。で、ふうですよ。子供っぽい気がする。さなみにいわれて、体形は変わらないって気分害しちゃうんだけど、そうじゃない、髪形いじっちゃおう。おお、ヘアアレンジひとつでこんなにも変わるのか! ふうはきれい、ふうは美人さん、さなみ、巌からそういわれて、ふうったら照れてしまって、いやもう、こいつはとてもいいですよ。そして屋台行。さなみのカロリー重視っていうの、すごいな、なんか潔い。それ聞いて、このさなみに女子のなんたるかを説かれたという屈辱。ふうもやっぱりおかしくて、でも、一番おかしいのはさなみだと思う。せっかく屋台がこんなに出てるのに、コンビニでチキン買ってる! ほんと、行動がおかしいんですね。そしてお囃子のこと、ちゃんと忘れてません。BGMに聞こえてくるお囃子。それを聞いて、なんだこれ全くミスがない……! って、震えるほど!? そこからの巌の夢まで含めて、ええ、しっかりきっちりお囃子ものの漫画としての充実ありまして、これ、とてもいい。頼もしさ感じますね。

まちカドまぞく』、めちゃくちゃ面白い。良子がインターネット使えるようにするために、桃がWi-Fiの設定してくれた。それでシャミ子が張り切るのがいいですよね。ミカンから聞いてた、桃のつぶやいたーのアカウントの話。桃の日常をつぶやいたーを通して知ろうというシャミ子の思惑。桃の弱点を知りたいとかじゃなくて、どうやったら笑ってくれるのか知りたい。ああ、なんていい子なんだろう。なかなか素直になれなくて、自分の気持ち、桃には打ち明けられないわけだけど、また桃もね、シャミ子につぶやいたーのアカウント、フォローするかたちで教えてくれて、ほんと、シャミ子の気持ち、伝わってるのかな? なんて思わされて、ええ、ふたりともに素直じゃない。優しさが不器用なんだなって思わされました。って、待って? 桃、なんもつぶやいとらんよ? つぶやき数、0のままよ? そしてシャミ子とミカン。ふたりが楽しくやりとりしてる様を見て、夜はWi-Fi切っとこう。って、待って、ほんと、桃ったら不器用。一緒にまざったらいいやないですか。この子らの不器用コミュニケーション。ほんと、おかしいです。

『疾風ういんどみる!』、今回はつむじがメインの話。前回のレースでへばってしまったふうこを見て、体力作りしよう、そう考えた蘭先輩。部の皆を呼び出して朝練するっていうんですが、早々に自分は無関係と決め込むつむじがおかしい。なんで? なんで、自分は関係ないとか思っちゃったの!? つむじと蘭、ふたりが組んで、まずは腹筋です。この微動だにしない腹筋、すごいね! 腕立ても立ってるだけ。伏せがないんだ! 背筋も揺ぎなく。ランニングも数歩で脱落。すごいな、ここまであかんのか。体力なくとも頭を使えばなんとかなる。そういってるつむじだけど、普段の体育の授業とかどうしてるんだろう。うん、でも、自分もつむじ側の人間なので、この子の気持ちもわかろうものです。つむじと好対照なのが蘭先輩。いくつもの運動部から引く手があって、我が目を疑ってるつむじがいいですね。スポーツ万能。どの部でも活躍できたこの人。それだけに引く手数多で、でもこの人が勝てなかったのが疾天。よきライバル疾天がやってるヨットに興味を持って、なかなか上達しないヨット、疾天からも、一生勝てそうにない、そこまでいわれて、それでも負けずに取り組んできた。最初は下手だったけれど、できなかったことができるようになった時の喜びがあるんだよって、それがつむじに伝わったのが本当にいい。自分の知らない喜びがある、それを知ろうというんだろうなあ。つむじが、自分もできるようになるんだろうか、不安を胸に抱えながらも、ヨットに、運動に前向きになる様子がですねすごく感動的で、このひとつ乗り越えた感。ささやかながらも胸に迫る、名シーンであったと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第2号(2017年2月号)