2025年7月31日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年9月号、昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

時はバレンタインデー。日頃お世話になっている感謝の気持ちを表すため、贈答品を贈る日。冴も乃々花、純礼にお歳暮、じゃなかった、バレンタインの贈り物を贈って、またふたりの手作りクッキーを贈られてという、嬉しいイベントを楽しんでいます。

しかし千星となるとちょっと状況が変わってきます。皆が憧れる千星さま。皆が次々贈り物をしたら、トラックが満杯になってしまうに違いない。というわけで、千星への贈り物はなしという不文律があるのだそうですよ。

いつもなら千星もそれでよかったのです。でも今年は違った。どうしても欲しい相手がいる。それが冴! 不文律がため冴はプレゼントをくれないかもしれない。だというのに、文香にも真白にも贈り物して、これは悔しい! これはたまらないと、千星さま、策を弄しあそばした!

それは麻雀で勝ったらかばんの中身をぶんどる! もらったわけじゃない、奪ってるから問題ない! ものすごい理由をつけて対局するんですけど、こんな大事なときに冴が好調!? 乃々花のサポートも不発に終わり、ああ千星、泣き出しそうです。

と思ったら、ここで冴から贈り物。千星さまじゃないなら大丈夫かなって、こちらも無理な理由で不文律を掻い潜って、でも特別なふたり、特別な相手。こうしたやりとりもまた尊し。その、なんとしてもという気持ちもまた嬉しいものですよね。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

らいむからコラボカフェに誘われた真侑。さらにここにゆずも参加することになって、というのもノクタンが持ち込んだあやしい薬を飲ませるのが目的!? 人を従順にさせる薬。危険はないっぽいんですが、従順になった真侑はいかなる変化を見せるのか。素直に、従順になった真侑は脅威にならない。ノクタンの意図とゆずの願望が、ここに交わってしまったというのですね。

かくしてコラボカフェですよ。ゆずの差し出す毒入りドリンクを、なんら警戒せずに口にする真侑。ですよね、この素直さが真侑のよさですもんね。さらにはお姉ちゃん、らいむも一口飲んじゃって、ここからはじまる甘い夢の世界!

妹への思いをためらわず口にし涙ぐむ姉! からの、らいむへの感謝を言葉にしつつ頬を寄せていく真侑。ゆずにしては、たまったものではない。姉相手に嫉妬を隠すことができず、私とも写真をと真侑にせがんでみれば、いつになく密着してくる真侑。ああ、夢の時間ではありませんか。

でも、夢は続かない。ノクタンが乱入、からの変身した真侑に容赦なく攻撃を加えるノクタン。薬のせいで羞恥心をなくした真侑はまるで無力で、けれどノクタンを優しく抱きしめ、その角をさすりはじめる!

ここに嫉妬心を露にするゆず! 結局は、ノクタンは自らの策により破れることとなるのか。羞恥心を取り戻した真侑はノクタンを退け、すべてはなかったことに。でも真侑もゆずも全部覚えてるんですよね? ってことは、あの真侑に仲良くしようといわれた思い出は、いずれゆずを変えるのでしょうか? 少なくとも、ゆずにとってかけがえのない記憶になればいいですよね。ちょっとしたごほうびですよね。

『お花の妖精さん』

見場がおっさんそのもの、あまりにもビジュアル的によろしくないお花の妖精さん。

その真実が明らかになった後編。いやもうびっくりしましたよ。おっさん! あんた、本物のおっさんだったのか!

かわいい絵柄に、やばめのおっさんを混ぜ込むことで、とんでもない異化効果をもたらしたこの漫画。でもたとえ見た目おっさんでも、これがこの世界における妖精だというのなら受け入れるしかないのかと思い込んでしまっていたら、屋敷の主が一目で見抜いたように、これは妖精なんかではない。でも主はこのおっさんを咎めるでもなく、シオンを支えてくれたことに感謝し、見逃そうというのです。

いずれ弱っていくお花の妖精。今際の際に自分の真実をシオンに話した妖精、いやさただのおっさんは、シオンの花壇を美しいと思ったのは本当と告げ、そして最期に自ら美しく咲き誇るのでありました。

って、このビジュアルで、なんかわりかしいい話だよ!? 少なくともいい話だと思わせるような説得力持って、いや、つっこみどころも多いのよ? おっさん、埋められてからもずいぶん元気に長生きしたよね!? とか、いや妖精のふりしたことはともかく、なんらか助かろうとか思わなかったの!?

あまりに潔すぎる妖精のおっさん。その高潔さゆえに生まれ変わりも許されたのかもしれませんね。いや、ほんとにそうかな。なんか騙されちゃいないかな。ほんと、なんともいわれん読後感でした。

2025年7月30日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年9月号、一昨日の続きです。

『ラナナさんは厄介エルフ!』

委員長、この漫画におけるラスボス的位置についている? あまりに魔物に興味がありすぎるせいで、魔王軍からの追手に急接近。背後から忍び寄り、ぼっちの弱味につけこむという悪辣な手口で、モフ山いやさフェンリスに取り入ろうというのです。しかも加えて、バスケ勝負で初心者のフェンリスを降し、友達として生態もろもろを聞き取ろうという。いや、これはフェンリスが悪いよね? 相手の能力も知らないまま、勝負挑んじゃ駄目でしょう。

なので、モフ山は素直に委員長にありとあらゆることを白状したらいいのです。きっともっと仲よくなれますよ?

つつがなくフェンリスとの友好を深めた委員長。次の目標であるリズっちに接近。でも、今回はわりとスムーズだな。というか、リズの困りごとを解決し、リズの熱いトークにつきあい、しかもなんだかわかりあってる風情!? いや、心許したリズの申し出を速攻で却下しとりますがな! 委員長、あんたには人の心がないんですか!?

かくしてフェンリスに、リズに友達ができました。でもふたりともに、それが同じ人物とは気づいていませんね。この真実が明らかになるのはいったいいつのことでしょうね。

『このままモブじゃ終われない!』

ピコママ襲来! これは嬉しい! いや、だって、ピコママ、かわいいじゃないですか……。

キリコママに説教されて、考えをちょっと変えたんですね。娘のことを理解しようとしてくれている。漫画なんてと頭っから否定せず、歩み寄ろうとしてくれていて、でも娘のピコもすごいよな。そんなママに対して、自分のコアな部分をいきなりぶつけていくスタイル! ASMR聞く娘と、なにそれ? と聞き続けるママ。頑として答えないのか。まずはマイルドなのからママを慣らしていったほうがいいんじゃないのか? でもピコは自分の癖を決して曲げないんですね。だからこそピコのこと応援できるともいえるわけで、うう、ママさん、やっぱり一生ピコと暮らすことになるのかな。

でも、まさかのそよかぜが救世主に! そもそもがそよかぜ起点なんですよね。ピコはそよかぜの漫画『初恋バニラアイス』が好きで好きで、漫画家になろうと夢見るようになってしまった。そして今、ふたたび『初恋バニラアイス』がその真価を発揮する!

娘に勧められ『初恋バニラアイス』を読みはじめるピコママ。最初は厳しい評価だったのが、ピコが好きならとそのまま通読。結果、おおいにハマってしまうという! なんで3巻しかないのか。そんなはずない! と感情を露にするママ! いたたまれないそよかぜ! からの、ピコからそよかぜのいってることが正しいと助言されたママさん、そよかぜの手をとっちゃって! どんだけ好きになっちゃったの! もう最高でした。

で、漫画の価値に触れたママの、愛おしげに触れる手、そそぐ眼差し、これもすばらしかった。娘の漫画を見て、高い山なれどがんばれとハッパをかけてくれたママさん。ほんと、いいお母さんじゃないですか。ええいああ、感動の描写でありましたよ。

ところで、後日そよかぜに届いたファンレター! そこに添えられたイラスト見るに、漫画家の素養はママさんのほうがあったりしない!? あのイラスト。なんかかわいい。イラスト描いてるピコママもかわいい。ほんと、最高でした。

『ずんだもんTV!』

中国うさぎ、かわいい! ずん子と同じクラスになるべく飛び級してふるさと女学院高等部にやってきました。それ以来、ずん子にずっとべったりで、だもんだからきりたんがえらいこと嫉妬してなさる。

反対に、うさぎのこと尊敬しまくってるずんだもんですよ。曇りなき目。なんだろう、頼もしきずんだもんというべき表情。いいお顔でした。

さてさて、うさぎをずんねえさまから引き離そうとするきりたんです。うさぎに取りついて、学校案内からクラスへの襲撃やら、もうほんとずっとうさぎと一緒! ずんねえさまと二人きりにはさせないってことですが、これがずんだもんに誤解させた! そうか。ずんだもんは、きりたんが異能力者になりたいと思ってしまったかあ。

でもこの誤解が、またうさぎを誤解させてしまって、きりたんは自分のことが好きと思っちゃったんだね! すばらしい。飛び級はできても下げ級はできないから、きりたんと同じクラスにはなれないと謝るうさぎ。でも、その分東北家に遊びにいって一緒にいるよって、抱き締めてくれた!

きりたんがこんだけ押されてるのもめずらしいな。からの、きりたん、ずんだもんの飛び級大作戦が勃発。うさぎの指導で、とんでもない量の勉強させられて、これ、きりたんは自業自得だけど、ずんだもんにとってはとんだとばっちり!

でも成績はあがったみたいだから、わりとめでたし? まあ授業サボったりしてたから、その分取り戻せてなによりです。

2025年7月29日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年9月号、先日の続きです。

『元アイドルのハロー!ワーク』

幼なじみの日野と食事にいったあかりん。日野が定食屋さんを選んだそのわけは、いわば自分の晴れ舞台。自分が作った米、みらいひかりを卸しているから。いずれもっと大きなブランドにする。その夢をあかりに語りつつ、かつての約束、結婚について切り出したい。

とはいえ、あかりはまったくそんな気配見せないんですよね。日野のこと、明らかにそういう相手、恋愛の対象として見ていない。むしろ、推し、日野はみらいひかり、あかりはほっぺさまをより大きくしたいと、夢を追い、仕事に打ち込む同志みたいな捉えかたしてますよね?

こうした見方じたいは日野も悪い気しなかったみたいですね。でも気になるのは雪村のこと。雪村があかりのこと狙っているのではないかと気が気でないようなのですが、あかりが否定したからとりあえず安心? いや、どうも安心していていい状況ではないんじゃないかと思いますよ?

さて、雪村ですよ。あかりと日野の関係が気になる雪村のもとに来客が! まさかナナかと思いきや、三浦くんでした! って、なんで!? ええー!? 週刊誌にないことないこと書かれちゃったの? でもそれを雪村にいってもどうにもならないんじゃない!? あ、そうか! 三浦くんと雪村がつきあってるってことにしたらいいんだー! って、そんな無茶な!

はたしてどうなる。三浦くんの今後。雪村はいかなる役割を演じることになるのか。そしてそれはあかりとの関係になにかしらの変化をもたらすのか!? いやはや、こうご期待ってやつですね。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

椎奈の発案で訪問施術の可能性を見出した賢太。院長に持ち掛けてみれば、個人的に請けるかたちでならかまわないとのこと。でも、まったくノウハウがないというのもよろしくない。ということで、院長の知りあいについて、体験させてもらうことになりました。

休み返上でという条件で研修に出た賢太。訪問施術する整体師さんにいろいろうかがってみれば、やっぱり難しいことはいっぱいあるということ。お客さんそれぞれで違う環境。その時、その状況で自分からあわせにいかなければならない。うまくやらないと、自分の体に負担がかかる。そうしたいろいろ聞かされて、そして最後にご家族ともうまくやらないといけないというアドバイス。

そしてその実際を賢太も知ることになるのですね。

というのも、そのお家、猫ちゃん、たくさん! 施術をしていたら、背中に、肩に乗ってくる。猫ちゃん、先生のこと好きなんですね。なるほど、こういうのもご家族との関係かあ! と思っていたら、賢太が猫ちゃんに襲われて! ご家族との関係構築失敗!? かと思ったら、違うじゃん! めちゃくちゃ好かれてるじゃん!

ほんと、この経験、今後に生かすことができるでしょうか。少なくとも、損することはなさそうですよね。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

ヨシアキの誕生日プレゼントを探すため、気合いをいれて衣装をあわせるマコトさん。凛々しくてかわいいなあ! で、ふたりで一緒に出かけるのですね。いやあ、ちょっとしたデートではありませんか。

向かう先はショッピングモール。テナントはなんと200店舗! なんでも揃うそうですが、生真面目にも全店舗まわるつもりでいたのですか、ヨシアキさんは。

とりあえずは目標しぼって、これをというのを買っていきます。菜箸を買いたい。キッチン用品買い足したい。手を繋いでいきましょうと手を握ったマコトが、速攻菜箸を見つけて駆け出していっちゃう! ヨシアキの手と気持ちのゆきどころなさが切ない!

でもって次はヨシアキの見たいお店を。というところで、迷子に遭遇。案内所に向かう途中のふたりの会話。ヨシアキがコーヒーミル気になってるの判明したり、それからマコトが自分たちの子供のこと考えはじめていたり、などなど、しみじみふたりの仲も深まっていく。ああ、いいふたりだなあって思ったのですね。

結局、ヨシアキの誕生日プレゼントは買えたのかな? 高すぎるってなってまずは断念? からの、カップル割引適用でふたりお食事。ほんと、いいデートでしたね。その帰り道もまあほんとうにいいデートでしたね。

2025年7月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年9月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。夏の日差しのもと、麦わら帽子からのぞかせるかわいい笑顔が見るものすべての心を射貫く、まさしく美少女たる美少女登場といった風格のある優谷優であります。いやほんと、ものすごい美少女に見える。きらら漫画の主人公みたいだよ!? 白のワンピース。ふわりと広がるスカートも美しく、背景には咲き誇るヒマワリ。夏の眩しさ。ギラギラとした夏、一種重苦しくもある暑気もなにもかもが、優谷優のために息を潜めてみせた。そんな表紙に呼吸も止まりそうです。

今月は新規ゲストが2本です。

『超ちょこっと能力が使えるようになりました!』

誰かを守れるヒロインになることを夢見てきた文月ひまり、まさに時がきた!? 突然直近の未来が見えるようになったというのです。

その時間、わずか数秒。足の小指をぶつける未来を見た、その瞬間に小指をぶつける。そんなせつなの未来予知。でも未来予知は未来予知だからなあ。コンマ数秒のタイミングが運命を分けるような取引するなら、誰にも負けないアドバンテージになる気がします。

でもひまりはもっと素直な子なのです。友達の柚葉に能力に目覚めたことを報告し、けれどまるで相手にしてもらえない。必死で予知のメリットを証明しようとするも、まったくもって効果なし。2〜3秒の予知が役にたつことなんてあるのだろうか……。

と、その疑問を一気に払拭したあの運命の瞬間! 未来を観たひまりのとっさの制止が柚葉を救った!

まったく世界の様相が変わってしまうかのような感覚、あれはすばらしかった。本当に目覚ましいとしかいいようのない、見せ場にして見せ場。そこから見せる柚葉のひまりへ向ける感情の様子なども細やかですばらしい。

ええ、これはいいですよ。すごくいいです。で、謎のうさぎ。あなたは誰なんですか?

『Vで稼ぐ君を見たい』

失敗続きで、何度も何度もバイトをクビになってきた葵日向。自らを社不、社会不適合者と卑下し絶望する日向に、友人の藤堂ひめがVチューバーになれとそそのかす。バイトをクビになった話とか、きっとバズりますよっていうんだけど、ポンコツ娘日向がはたしてブロードキャストなどして火だるまになったりしないのでしょうか!?

結局その気になった日向、Vチューバーを目指すことになるんですが、初期投資が15万円!? 結構するもんだな。いや、そんなもんか。でも当然日向にはそれだけの手持ちがない。じゃあ言い出しっぺのひめが投資してくれる? と思ったら、絵の描ける幼なじみに描いてもらえばいいって、嫉妬まじりで吐き捨てるようにアドバイス!?

駄目だよ、これじゃ日向はその幼なじみにこそなびいて、ひめの方を向いてくれる余地ないよ!

幼なじみの小川かすみ。最初はしぶるんですね。もう絵はやめました。これからの生活を考えると、絵では稼げない、ゆえに現実的な進路に舵を切りますっていうんです。でも絵が好きという気持ちがおさまらない。日向がVチューバーになるならと、考えはじめたら絵を描く手もとまらなくなって、かくしてできあがってしまったキャラデザイン。

これをもとに日向が有名になれば、かすみもきっと成功するよ! ここに運命一蓮托生の関係が成立して、いやこれはまさにVチューバーのパパとママ、すなわち夫婦ではありませんか!

てなわけで、やっぱり実際に手助けしてくれる人にこそ、人の心は向くんですよ! 聞いていますか、ひめさん?

2025年7月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年9月号、一昨日の続きです。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

甘那さんの大ピンチ? 甘味を食べる機会が増えたからなのか、毎日差し入れされるブラックコーヒーが飲めなくなってきてしまった。あんだけ毎日毎日飲んで、なお慣れないものなんですねえ。いや、甘味と一緒にだったら大丈夫なのかも。とはいえ、渚とリコを前にして甘いもの口にするわけにもいかない。これはもうどうあっても逃げ場なしって状況ですね。

美都からのアドバイスです。イメージを守ったり期待に応えたりしたい気持ちはよくわかるけれど、理想を演じるばかりが思いやりではないかもしれない。ありのままの自分を受け入れてくれた甘那や幸町が、美都の気持ちに変化を与えたというのですね。友人を思う気持ちは大切だけど、なら自分を偽らず見せる姿もまた間違いではないだろう。

でもね、甘那ったら見栄坊でしょう? 渚たちを前にしたら決意も鈍る。でもここにきて渚がナイスアシスト? 気を利かせて、最強なるブラックコーヒーを持ってきたというんです。さすがの甘那ももう駄目か? と思わせて、の、飲んだー!? からの、やっぱり駄目そうか! で、口直しに出されたいつものブラックコーヒーを飲むも、それも結構キツそうで、さすがの渚も甘那の苦手を察したんですね。

そこからの、甘那さん愛されっぷり。自分の勘違いが甘那を長く苦しめてきた、そのことへの過剰なお詫びの気持ち! しかもそこから一番のゲロ甘コーヒーチョイスして、はじめて見せる甘さに喜ぶ甘那の笑顔。渚にリコを見事惚れ直させるというんですね。

でも、この展開。めでたしめでたしのはずだけど、美都は心の痛みをちくりと覚えて、さあ、ここから美都の感情どうなりますことやら。またなにか違う局面へと進むものあるかも知れませんね。

『ウクレア!』

学生音楽祭の会場に向かうウクレレ部のみんな。これ、私は土地勘とかまったくないからわかってないのですが、特急で2時間かかる距離だったのですか! 大変! でもだからこそ立派にいい音楽を奏でたい。なんせ今日は夏休みの最終日。生徒会長との約束、貝殻をビンいっぱいに集めるラストチャンスなのですから。

空子は知っています。会長は貝殻が集まらなくても部の存続を認めてくれるだろうと。でも約束を果たしたい。そして会長にも笑顔になってほしい。ああ、そのための舞台がいざ整おうとしています。

と、ここで好事魔多しというがごとく、灯火の身にトラブルが! もうじき出番というところでストラップを調整しようとしたことが仇になった。ストラップがはずれ落下するウクレレ。本人にケガはなかったものの、楽器がダメになってしまって、ここに替えの楽器はないし……。灯火、身を退こうというのです。

本当に報われない子です。気合いが空回りする。一番大事なところでいつだって失敗してしまう。悔しさにひとり泣いている灯火を空子が支えてくれてよかった。空子だけじゃない。ウクレレ部のみんなが助けてくれる。

急遽ヘリで戻り、ウクレレベースをとってくる! さあ、出番まであと30分というこの状況から、事態は好転するのか!? あまりの状況に部外者ながら心配が隠せない生徒会長に、ウクレレ部の皆が返した答が光っていました。

まずなにを大切にするか。そこに素朴な気持ちを置こうというウクレアの皆。その気持ちの素朴であるがゆえに、なによりも強くただただまっすぐと感じられるところ。音楽のおおもとに立ち返ろうとする姿勢に、自分も同じくありたいと思うのでした。

2025年7月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年9月号、発売されました。表紙は『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』。場所は海、って我らが主人公、ジュローの姿がないではありませんか! ステラ様を最前面に水着の女性キャラ大集合!? にあ氏やベリコや他にもいろいろ。綺麗どころがいっぱいです。他には『うちこもり妻はコスプレ配信者』、『もどかしコンプレックス』のカットもございます。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

急遽参加が決まった緊急クエスト。やたら癖の強い仲間と、そして混乱しきった新人魔導士の4人で、二次成長を遂げたダンジョンに潜らなければならなくなった。目的は、置き去りにされた新人魔導士のパーティメンバー救出。とにかく急ぎたいところを、ジュローの発案で準備を整えるべく明日朝出発とする。

出立の前夜、まずは家に帰ったジュローがステラに長期クエストに出ると報告しつつ、いろいろこの世界のことを教えてもらおうとするんですよ。ところがステラ、気を利かせましたか!? ジュローが無事に帰ったら勉強会しましょう!

フラグ立てちゃうんですよ。

さらに、私のブローチと同じものをと渡してくれて、幸運のお守りですって!

ダブルでフラグ立てちゃうんですよ。

これ、ジュロー、無事に帰ってこられますかね。というか、パーティの無事が心配です。にあ氏やベリコ、参加してくれんかなあ。

『クールな氷上さんは迫りたい』

休日に繰り出した書店にて、氷上と出会った栗園。休日に上司と一緒というのも嬉しかないだろうと、その場を去ろうとした栗園を引き止めるは氷上。ものすごい表情なんですが、なんと、顔面の筋肉痛ですか! って、なにそれ、聞いたことない。表情づくりためにストレッチしたら筋肉痛になったという。なんともおもしろい人なんですね。

このふたりの休日の過ごしかた。思わず出会って一緒に行動。店内散策しながら、くつろいだり遊んだり。しかも栗園ったらぬいぐるみをプレゼントしちゃったりして、そしたら氷上がかわいいのなんの。足じたばた。はっと驚いてありがとうございます! なんだよ、ほんとめちゃくちゃかわいいな。いやもう、突発のデート、ふたりにとっていい時間になったようですよ。さらには夕食も一緒して、ああ、もう、なんでこのふたり、正式につきあっていないのでしょう。

という、この仮交際が目撃されてさあ大変。大変? 大変になるのかどうかはまだわからないけど、なにかしらの動きはありそうな気がします。だって、こんなにも素敵なふたり。お似合いというほかない。それ見てなにをお思いか。ええ、ちょっと不穏だったりしますかね?

『となりのフィギュア原型師』

えにぐまちゃん、ステップアップ!?

兄が取りつけてきたフィギュア表面仕上げの仕事と講習。しかし兄の都合がつかなくて、におのチャンスをみすみす逃してしまったと大後悔。ところがえにぐまちゃん、いやさ中身のにおちゃんが一念発起。講習会にいくというんですよ。

ああ、なんと健気であることか。

ここからのにおのがんばり。すごくいい。ちゃんとした格好を模索して制服着てみたり。そして白ワンピースに決着してみたりと、そのどちらもめちゃくちゃかわいいよ! しかし季節は夏。狂った暑さの夏! 一歩外に出れば致死の暑気。もう駄目かと思いきや、工夫をこらして駅へと向かう。駅からの15分の行程は汗だくになってクリア。

ああ、もうたどりついただけで褒めてあげたい! ええ、におさん、よくがんばりました!

そこからも、人見知りが大変なのに、担当さんとお話して、でもって講師をしてくれる原型師とも対面して、いや、でも、このいかつめの原型師、におにはかなりの重荷だった!? と思ったところで、我らが救世主、滝館おこめが登場! ああ、ふたりの感動的な出会い! 抱擁! もう素敵!

これ、おこめ代表も一緒に講習を受けるというのでしょうか。そういうのもなんかおもしろそうですね。これ、続くんですかね? 続いたらおもしろそうですね。

2025年7月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年9月号、昨日の続きです。

『球詠』

不運が続いた新越谷。しかし稜の出塁を機に、流れが変わった。とはいえ敵も手を緩めません。さっそくの出塁。と、それで再びピンチとはならない新越谷。気合いをいれてくるキャプテン岡田の声出しに、自然気持ちが高まっていくメンバーたち。光の球が走り、そしてゲッツーに!

もう淀んでいた気持ちはすっかり入れ替わったのですね。

岡田が皆にお礼をいうんです。一緒に野球してくれてありがとう。今日で最後みたいだ! 焦る後輩を前に、どこかでいっておかないと後悔しそうだという岡田の、いつもどおりと思う気持ちが覚悟を鈍らせていたのかもしれない。今はもっとこのチームで戦っていたいと思う。その気持ちこそが自分の覚悟という言葉に共鳴していく皆がいい。そしてこの気持ちの変化が、プレイをがらりと変えていく。

岡田の見せ場でした。息吹からのメッセージを受け、そして納得のいくプレイをしようとした岡田の正解。続く理沙の犠打から光の長打で返す2点が同点にまで届かせて、ああここからが新越谷の真骨頂か。

まさしく苦しみから抜けた。その過程が、この子たちには大きな意味があったと、そう思わせる展開が見事でした。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

雨の日は暇。うちでだらだらしている紗菜にロゼですが、ここに加わる麻衣。遊びにきたこの子が持ち込んだのがかたいかりんととボードゲーム。かたいかりんとってなんだ!? と思って調べたら、まったく同じ包装のかりんとが出てきた! ほんとに、かたいですって注意書きがあるんですね。ちょっと興味があるけど、顎関節症持ってる自分には無理かもなあ。いや、昔ならボリボリやったろうになあ。健康は大事です。

そしてボードゲーム。まずはわかりやすい定番からいきましょう。ということでババ抜きやるんですが、麻衣が無表情! カワイイ! 対して紗菜のわかりやすさよ。ロゼが接待プレイしてますがな。からの、表情で嘘をつくロゼ! 見事にしてやられる麻衣がいい味出していました。

紗菜は素直なんですね。ゲームでは弱いけど、それがこの子のよさなんだなって思わされた回でした。そしてそのご褒美が、ロゼと一緒に寝るですか!? 麻衣が思いっきり嫉妬してますね。ほんと、学校休んででもこちらに残るつもりなのでしょうか!?

『花唄メモワール』

桐喜から出禁を食らった和奏と梅。すっかり落ち込んでしまって、そのしょげかえりっぷりったらもう目も当てられないレベル。それを見て、たしなめるまではできても、口出しはためらう竹子です。というのも、口出しは余計なお世話になりかねないから。というので、アイリスの存在を察知してこの子に任せてしまうという判断。さすがだな、竹子さん。こうしたところ、年長者としての余裕なんかもあったりするのかもですね。

アイリス、いい子ですよね。桐喜のためにできることはありますわよと、ふたりに器の製作を勧めるんです。しかも予算はアイリス持ちかあ! しかし素人の仕事が晴れの日の料理を盛る器としてふさわしいのだろうか? と思うけど、そのへんは陶工のおじさんがうまいことやってくれそうですね。と安心してたら、できあがるのに2ヶ月ですって!? ほんとこの予想外の返事。涙目のアイリスに、ええいああ、思わずもらい泣きでした。うそ。かわいいなあって思ってました。

作陶では思う結果が出せなかったけれど、自分たちにできそうなこと、そのヒントは得られた梅たちです。めでたしめでたし! と思うも、まだ全然問題は解決していないのです。

そう、問題は桐喜にこそあるのです。求められる料理、自分の成すべき仕事を見出さなければならないという局面で、まだ光が見えていない。どうする、どうなる。まさに料理人としての正念場です。

2025年7月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年9月号、発売されました。表紙は『6億年の博物旅』。念願の一眼レフカメラを手にいれたイノチが向かったのは三畳紀!? かなり古い時代ですね。目の前にいるのはドレパノサウルスなのだそうですが、はじめて聞いたよ! その顔付き見れば、現存の爬虫類を彷彿させる質感です。特徴は大きなかぎ爪、そして尻尾の先なのだそうですが、よく見てみればその特徴両方とも描かれていますね。あの背中の猫背っぽいのは特徴ではないのかな? なんかすごく印象的な背中でした。

今月は新規ゲストが4本です。

『とりかえっこしようぞ!』

追いかけまわしてた神社の猫がなんと神様のお使い! 強引な振る舞いに頭にきました。おしおきとばかりに、自分の胸と小娘の胸を取り替えた猫さんです。巨乳が平に、平な胸が豊満になって、さぞや小娘も反省したろうと思ったら、最高だと大喜び!

そうか、大きな胸を持てあましておったのだな。そう思ったら、それ以上の理由があった。陸上競技で結果を出すべくトレーニングの日々。あの重くて邪魔な胸をどうにかできてラッキー! とばかりに駆け出していって、もうつかまらない。

猫ちゃんの思わぬ苦労が続くのですね。

重い、蒸れる、肩が痛い。この漫画はスレンダー万歳なの? でも猫ちゃん、小娘を見つけて、胸を返すという。でも頑として拒否。走るのに邪魔だから。かけっこで勝ちたければ、いくらでも助力してやるぞとの猫の申し出を拒否するも、ここで気づくんですね。私の持った体で勝負しないのもまたずるではないか。自分の力で勝負することにはならないじゃないか。

この現状渡しの自分で勝負するほかないという、この世の誰もが持ったさだめを、こうして見事に描いてくれたこの漫画。自分もはっとさせられる思いがして、結構この視点、大切だと思う。あくまでも人の生は現状渡し。今の自分で勝負していくしかないんだという、この思いきり。ええ、納得の読み切りでした。

だから、猫ちゃんも胸張っていくんですよ。

『異世界弾丸トラベラー』

モミジ、シズクにホタルの3人組。いつもと変わらぬ下校風景だというのに、なぜか巻き込まれる異世界紀行。こんなところにあったっけ? 見知らぬ神社に立ち寄ってみれば、そこには謎の丸石。おもかる石? わからぬままに3人で持ち上げると、光とともに異世界に送られてしまった!

このときに3人の思い。思いもしないまま、どこか遠くへと同じ願いを抱いてしまっていたというのですね。

異世界といえばチート能力! と思いきや、そんな特典はまるでないというシビアな世界。たまたま通り掛かったアリサの助けなくば命を落としていたかもしれない。そんな3人がアリサとともに向かうのは、この世界にもあるという祈り石。

その石の力でもって、もとの世界に帰ろうというのですね。

その旅の途中、3人の個性、持ってる知識、道具でもって乗り切ることができたというの、大変よかったと思います。アリサのお荷物ってだけじゃなかった。すっかり打ち解けた皆の心の交流と、突然襲い掛かってきたドラゴンに対応すべく、3人が願ったことの顛末。

思いどおりにいったのかどうかはわからないけれど、全員無事は間違いない! そしてこの先に、アリサの願いもかなえばいいなと思わせたラストなんですね。

『うちの犬って犬ですか?』

宇土原のぞみの飼い犬は、なんだか不思議な生物。犬というにはどこかなにかが違っている? そんな疑問に、気のせいだと答えるポチぞう! って、その時点でもうおかしい! 聞き間違いってことにしてるけど、そんな雑な認識でいいんですか、のぞみ!

まあ、いいんでしょうね。この漫画だと、それでなんら問題ないように思います。

たびたびよぎるポチぞうへの犬ではないのではないか疑惑。でもそのたびに、クラスの友達が、犬でしょと納得させてくれるのですね。って、ほんとにそれで納得していいのか? っていうか、それ以前に友達が飼ってるという動物、どれもこれもなんか変だよ!? 普通じゃないよ!? いやもう、変で変でおかしくて、その不思議さがドミノ倒しみたいに連鎖していく。そんな不思議な漫画です。

『せんとーちゅう!』

銭湯の一人娘の叶栄空。銭湯大好きな空は、毎日家業の銭湯の手伝いをしているのですが、そんな彼女が気になるのは、暗い顔して帰るお姉さん。仕事に疲れ、無茶な要求にくたびれ果てる、そんなお姉さんの生活はすっかり灰色? お風呂にはいる元気もなくて、ごはんも後回し。疲れて眠るばかりなのですね。

そんなお姉さんに声をかけたのが空。ひどい顔したお姉さんに、お風呂はいっていきませんか。銭湯の魔法でお姉さんを笑顔にします!

最初はその気のなかったお姉さんが、お湯につかってくつろいで、そして心が回復していって、とげとげした気持ちもいつしか丸くおだやかになっていったのですね。

空とお姉さんの会話。空が好きな銭湯とその魔法。銭湯の魔法はお姉さんにもちゃんと届いて、今はもう笑顔。明日なんてこなければいい、なんて思ったことが嘘みたいに溶けて消えていったのですね。

2025年7月23日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、先日の続きです。

『スポチャン!』

季節はまさにハロウィンシーズン! ということで、スポチャン部の皆もハロウィンを楽しむのでありますよ。

四つ葉スポチャンクラブにて、子供たちと一緒にハロウィン大会。大会というだけあって、ただ仮装してお菓子食べて終わりってわけではないんですね。ええ、2チームに分かれて勝ったチームがお菓子獲得権を得るというのです。

いつだって心が戦いを求めるスポーツチャンバラ愛好者の集い! 公平を期して先生がチーム分けしてくれたのですが、ももチームは高校生が4人! 対しレイチームは高校生レイひとり!? レイが偏ってない? って疑問呈していますけど、先生から見ても、レイひとりで4人分の強さってことなんでしょうね。

レイひとりに作戦練るももチームです。ももが子供たちを守り、残る3人がレイを集中攻撃する。まさか卑怯とはいうまいな! レイがそれほどの脅威と見なされているってわけなんでしょうが、実際戦ってみればその強さがよくわかる。ほむら、アメリアの同時攻撃を華麗に降すレイ! からの、不意打ちを狙うあかりをかばい手で対応、難なく撃退。ああせっかくの作戦も効果なかったか、と思わせたところで、ももの気配消しがレイを襲う!

3人がかりと見せて4人がかりの布陣。見事、レイを打ち取ることがかなったのですが、じゃあこれでももチームの勝ちかと思ったら、ちびっ子たちに囲まれるももですよ! ああ、高校生組がレイにかかりきりになっていた間に、ももチームの子供たちがやられてしまったか!

かくして、策は通用しようとも戦いには負けてしまったももたちなのでした。

でもこうしたイベント戦。ちょっと普段は見られないもの見られたりして楽しかったです。そして子供たちに深く癖を刻み込んだレイ。ああ、罪つくりなお姉さんですね!

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

季節はまさにハロウィンシーズン! ということで、つくしやユーリたちもハロウィンを楽しむのでありますよ。

発端は、つくしの家に押し掛けてきた楓蓮です。お菓子の用意はできてる? で出てくるのがお婆ちゃん家を思わせるお菓子っていうの、さすがつくしさんです。あのフルーツゼリーがそれっぽいですよね。でもこういうお菓子好きですよ。栗まんじゅう、おいしいじゃないですか。

でもハロウィンったら仮装ですよね。楓蓮の用意した黒猫コスがユーリのかわいさを引き立てる! と思ったら、そこにこごみとたぁ子が参戦して、いいですね、かわいいですね! と、さらに真打昼日中倫が登場して、ええと、カボチャランタンの仮装? と思わせてからの本気! うわー、かわいいなあ、昼日中、ほんとに美人さん。最高だと思う。

仮装した子たちが集まっての写真とかもほんと見事で、ああぜひ送っていただきたい。引き伸ばしてプリントしたい素敵さですよね。

でも事件はここからですよ! 楓蓮につっこみいれたつくしがですよ、うっかり? 思わず? 名前を呼び捨てに! 思いがけないふたりの距離の接近に、メイメイが嫉妬! ああ、メイメイがかわいい。からの、メイメイの気持ちをユーリが代弁してくれて、そしたらつくしがユーリって呼んでくれて、ドキッですって!?

いやもう、ユーリもいろいろ気持ちが忙しいですね。私も相当に忙しかったです。

2025年7月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、先日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

さゆゆの曲をレコーディングしますよ! スタジオを借りて、エンジニアさんにマスタリングまでやってもらう。演奏は奏。もちろん作曲者であるさゆゆも立ちあうのですが、速攻死んでる!? 抜けゆく魂を認識するのは美弦ただひとり。魂の抜けたさゆゆの通訳を美弦がするという、なんともいえないカオスな空間になるんですが、まあ奏に関してはさゆゆ全肯定でしょう。実に簡単な通訳になっています。

でもこの魂の抜けたさゆゆがですよ、美弦のズンドコを耳にしたらすぐさま戻ってくる。でもって実にいいお顔! 辛辣厳しめの御批評たまわることができて、でもねリハではこうして厳しかったさゆゆが、ぶちかましを封印した本番での演奏にはちょっと褒めてくれるんですね。

あまった時間で来夢、ゆずのふたりも録音を体験。さゆゆも録音してみせて、ああ、さゆゆの演奏姿、素敵だなあ! ええ、死んでる暇なんてありませんよ! さゆゆも奏と一緒に弾くくらいの夢を持ってくださいましよ。

『ななどなどなど』

るると萌の問題、解決に向かいますか!?

今回メインで描かれるのは小町ちゃんが主役を演じる『現代童話・陰キャ姫』。もとよりやる気のなかった小町ちゃんがですよ、ばあやさんの手により姫と化してからの大物っぷりがものすごい。我々にとってはある意味見慣れた小町ちゃんなんですけどね、学校、クラスでの姿しか知らない人には意外性ある小町ちゃんだったかもしれませんね。

さて、やる気のない小町ちゃんの舞台ですよ。まさかの台本持ち込み、棒読み演技! ざわめく客席がふいに飛び出す小町ちゃんの本気発言に驚かされるというから面白い。ええ、ある意味アドリブ、実際は本音の小町の言葉。それが観客の心を打つのかもしれない! しれない? いや、ほんまかな、心を打ってるかはわからない。少なくとも笑わせてるのは実際ですけどね。

でも心を打たれてる人は確かにいたんです。シナリオにそって小町に語り掛ける萌に打ち返された予想外の言葉。「ただ信じる」なんてあなたもできていないでしょうに。脚本担当者も突発の関係性勃発に、めちゃくちゃ心を沸き立たせている!

わくわくする流れでした。それでもって、萌の今後を左右しかねない、そんな重い言葉だったと思います。

そしてこの流れの先に、るるの思い切りが炸裂するのがすばらしい! よ吉岡るるですっ! 渾身のひきごたり。ギターがいいな! わくわくしてきたぞ! ギターのニューヒロインの誕生だ!

もう大好き。最高ヒロインだと思います。ティアラがかわいい! フィギュア出してくださいっ!

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

クロエが風邪をひいてしまいました。寝込むクロエに優しく声をかけるそだち。対しアーシャはだらしないですわねと厳しいお言葉。でもその向こうに、ちゃんとクロエを心配する気持ちはありそうなんですよね。

そだちのいいつけでクロエの看病をするアーシャがですよ、食事を求めるクロエのために慣れぬ厨房に立つのです。カップ麺はさすがに駄目。うどんにしてください。うどんだけでは寂しいからと、気を利かせて野菜もろもろを準備する。まな板さえも知らないこの子がですよ、わからんながらも切って煮込んで、見た目こそは最悪だけど、クロエへの愛情がためですか!? 意外とおいしい具だくさん煮込みうどんがクロエを癒して、くわえてそこにアーシャ様のあーんが決め手になった!?

この一日で全快させるのですね。

翌日、風邪をもらっちゃうアーシャはお約束。でも、これくらいの風邪ならクロエの癒やしで回復するんだ! いいなあ、クロエの癒やし。さぼろうと不調を装うアーシャを、今度は自分がと看病しようとするクロエの意気込みがいいですね。ええ、これは愛ですね。すばらしく深い愛ですね。

2025年7月21日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月20日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、昨日の続きです。

『神絵師のおしごと』

もみじ、そしてツバキ様が小夜の父、侘助と対面です。

でも、さあこれから話しあいというところで、シロとソラが見つかっちゃった。明らかに狼狽する侘助。だって、見覚えのあるふたりが、あの日のままの姿で目の前にいるんです。しかも自分のことを当たり前に知っている。20年という年月を凌駕する怪異ふたりに怖れをなす。いや、まあ、そらそうですよね。

でも、このせいで侘助が誤解しちゃった。神社を継げというんだろう! 娘までたぶらかすとは! えらい警戒してるのですが、違う違うそうじゃない。今回の目的は、もみじに描いてもらったツバキ様の絵を見てもらいたかっただけ。

その絵を見ただけで、ツバキ様とわかるんですね。今もそこにいるといわれても侘助には見えなくて、しかしそれは侘助が神を拒絶しているからってわけではなさそうだ。深く話をしてみれば、むしろ神道の考えに希望を持っているようでさえあって。そんな侘助に安心したような表情見せるツバキ様が印象的でありましたよ。

そして小夜から爆弾発言です! 神社は私が継ぐ! もちろん反対されるんだけど、もみじと小夜、ふたりで参拝者を増やすって啖呵を切って、かくして神社再興のスタートが切られたわけでありますね。

なるほど、これはもみじが描き、小夜がコスプレする流れ? いずれにしても、この子たちの活躍。期待でありますよ。

『ぬるめた』

最高だな。女児ウケしまくるさきなちゃん。かわいいかわいいと水着姿が大好評。でも、わかる! すらりと背が高くスレンダー。脚なんてほっそほそ!

最高だ。最高だよ、さきなちゃん。いやもう、このぶち抜き絵をポスターにするといい。あれだタペストリー。掛け軸! 掛け軸! ほんと、お願いします。

けど今回はさきなが主役ではないんです。主役はちあきですか! ちあきとかがり、まさかの熱愛!? ちあきの視線を意識するかがり! ちあきに泳ぎ教えてもらうかがり! と思ったら、そこにかがりの弟、ゆうまが割ってはいったー! からの姉弟でちあきを取りあうわけですよ。でもって、ちあきの頼もしいムーブに、ゆうまがメロメロ! かと思ったら、姉かがりもメロメロじゃないですか!

ちあきひとこと言わせてよ、罪つくり、罪つくり!

『へるしーへありーすけありー』

あかん、七草への共感がすごすぎる。念願のライブに参戦できるとなった七草。ライブを楽しみにしながらも、突然体調悪くなったりしないだろうか。当日ちゃんと辿り着けるだろうか。無闇に心配しちゃってるわけですが、いや、それ、ほんまやねん。自分、会場のトイレの中でラヴェルの『ボレロ』聞いたことあるからね!? それ以来、コンサート前はラーメン食べないことにした、というか外出先での禁忌にラーメンが加わったからね!? いやほんと、なにで体調崩すかわかったものないんですよ!

しかし今回、すごくよかったなあ。ヨモギのライブコーデがかわいすぎるんよ! まあ、基本的にヨモギの人間体がめちゃくちゃ好みだったりするわけなんですけど、それにしてものびのびほがらか、かわいすぎる! その向こうの、虚弱ながらもいきいきしてる七草がまたわりと好みな感じで、いやもう眼福眼福とか思ってたら、桔梗もウルトラかわいいな! なんだろう、今回最高だな。なんだろう、最高だな。

ライブシーンもね、生存が危ぶまれた七草だけど、元気に楽しく参加できたじゃん! ちょっと体力足りなくて終盤ふらふらだったけど、なんとか乗り切れたじゃん! よかったねえ!

ええ、心配してたんですよ。体調不良で七草リタイアとかなったら、さすがにかわいそうすぎるじゃないですか。だから最後までなんとか楽しめたこと、ほんと、自分のことのようにうれしかった。

ところで、変身がとけちゃったヨモギ。これね、最初からコスプレみたいな感じでまとめてきたら、そのまんまでも乗り越えられたりしちゃったりした? いや、アイドルのライブ会場に、関係ないコスプレは御法度か。

ともあれ、なんとか七草、よかった! でも無事帰るまでがイベントですよ。でもって、次回までにボクササイズゲームでもなんでも使って、体力つけちゃいなさいよね。

2025年7月18日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、昨日の続きです。

『魔法柴犬★はなまる』

パグコ、めっちゃ好み! クール! 自信家! 扉絵なんて、もう最高じゃないですか。で、これからはなまるたちにパグコが合流して戦うことになるんですね! と思ったら、そうじゃないんだ!

なるほど、追加戦士の洗礼ってやつですか? 自発性に欠けるはなまるがパグコにはどうにも受け入れがたい。愛莉の指示がないと動けないなんて、ただの飼い犬だ! っていう評価はまさに妥当そのものではあるのですが、それで一緒に行動してもらえないでは困るわけです。

あくまでシビアなパグコの指摘に、はなまるどうする? オロオロしてもしかたがない。いつも楽天的なはなまるが、あんなにも考え込んで、そして次なる敵の襲撃に、自分ひとりで戦うと、ポメルンとともに飛び出していくんです。

そんなはなまるを見つめるパグコの姿。これがはなまるを受け入れるきっかけとなるのか否か! そして愛莉はこの戦いに関与しないのか! ここからの展開、実に大きな分岐点。はなまるの今後を占うものになりそうです。

『子供部屋ドラゴン』

ぎゃおの自意識、不思議ですよね。あんなに自信なさそうに見えるのに、自分のかわいさには揺るぎない確信を持っている。まあ自信がないのは、かわいさではなく強さだもんなあ。ちょっと人とはプライドのよりどころが違ってるんでしょうね。

さて、そんなぎゃおが珍しく外出しますよ! 届いた制服を着てみたら、その下に着ているべきものがないと判明。つけない派だとかいっちゃうぎゃおですが、そんなことはひまりが許しません。ふたりして下着を買いに出かけることになったのですが、そこにたまが合流! この子、黒セーラー服も凛々しいこの子、なんと下になにもつけてないことが判明。

ああ、異世界よ。常識というものがまったくもって根底から違うというのですか。

しかしたまちゃんかわいいな。カッコいいでしょってポーズつけるところ、めちゃくちゃかわいい。かわいいという評価がこの子にとって嬉しいかどうかは不明ですが、かわいいんだからしかたがない。もう最高だと思います。

お店についてからも大変です。お店の人にいろいろ相談するんですけど、角にしっぽ? お姉さん、若干とまどってますね。からの、私好みの体って! 職権濫用ですよ、お姉さん! お姉さんだから回避できてるけど、おっさんだったら即逮捕案件ですよ!?

そこからの下着選び。ぎゃおとたまで好みの方向性が違うのもいいですね。でもって、お金はひまりが出します、っていうのでたまがひまりに忠誠誓っておりますがな! さらにドーナツ買って帰ることになるの、およばれするにいたっては騎士になるとか申してます。

このたまの律儀さ、従順さ。そしてぎゃおの揺るがぬひきこもり体質。こうしたところがよいなあと思わされた今回。とはいえ、筋肉痛になったぎゃお。出不精はもう気持ちの問題だけではなくなってるわけですね。まさしく体質ってわけですね。

『わたしにプールは狭すぎた!』

OWSの大会で3位を獲得したしずく。勝ち負けは気にしないといってたしずくでしたが、やっぱりうれしいんですね。銅メダルを誇らしげに首にさげ、さらに記念のタオルとTシャツと帽子を購入? ほんとにOWSが好きなんだなあ、って思わせるその様子。ほほ笑ましく見てましたらね、なんとしずくと小波に割ってはいる小さな人影!

ちびっ子? ちんまくて、フィジカルも弱そうで、引っくり返っておぎゃーって! ええ、しずくの妹ちゃん? と思ったら、となりのクラスの権田まるちゃん!? 幼なじみ!? 同い年!? 高校一年生なの!? うそー、申し訳ないんだけど、小学生かと思うたわ、しかも低学年かと。

この子、しずくに近づく連中を追っ払ってるのか。ナンパ目的の望ましくない人間が夏には増えるから! というんですが、小波は、小波は大丈夫じゃない!? 好ましからざる人物は男女問わずか、権田さん。とにかくしずくに取り入ろうとする小波が許せないというんですね。

しずくから、小波は本気でOWSに向きあおうとしていると聞かされたまる。だったら、海でしずくに勝ってみろと小波に課題を突きつけるのですね。しかもしずくを脅して、本気を出させる。これ、水が怖くてひとりで泳げない小波には無理難題なのでは!?

そう思わせたのですが、泳げるチャンスを手放したくない、そう願う小波にはひとつ策があった! しずくの近くでなら泳げる。だったら、本気で泳ぐしずくにピッタリ離れずついていく!

この覚悟よ。そして海のなか、その決意を明らかにする小波の表情、実にいい。ああ、小波の正念場。このピンチを乗り越え、海を泳ぎきる。試練を乗り越え、さらに自分の世界を取り戻す、そんな機会がやってきたというのですね。

2025年7月17日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、発売されました。表紙は『プロジェクト・ユリフォーミング!』。水着姿で追いかけっこするイオリとルナ。水鉄砲で狙ってくるルナに、怒ったような表情見せるイオリですけど、きっと内心は喜んでいるんですよ。なんて思う私はリリーにずいぶん毒されているのかも知れません。そのリリーはというと、画面のすみで小さくデフォルメされていて、手にもつボードには「水着回は健康にいい!」の文字。いや、でもだったら、リリー、あんたも水着になりなさいな! と思ったら、本編扉でマツバとともに登場です。ええ、水着回は健康にいい! リリーの元気な様子が見られて満足リリですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『ゲームセンターのこころ』

黒寝こころは19歳無職。クレーンゲームが大好きで、けれど生活に影響が出るほどつぎ込んじゃいけません! ゲーセンでの散財は、ゲーセンで取り戻す! とれない景品を代わりにとると、代打ちならぬ代プレイ。まずは名をあげねば話にならないと、完全無料で手助けいたす。というのですが、もしかしてプレイ代も自分持ちなのですか!? だったら、景品とってあげるただの物好きなお姉さんってやつではありませんか!?

そんなこころのデビュー戦。見事に景品をゲットするにいたってまずはめでたしめでたしなのですが、ちびっ子に声をかけるその様子はまさに変質者。息を荒らげながらボソボソ小声で話しかける黒フードの人物。もう完全にアウト!

でも、ゲーセン店員卯ノ花やこにいい感じに拾ってもらえて、よかったらこの店で働いてみないか。誘ってもらえたのですね。

接客が苦手ならまずは裏方からでいい。やこの情熱を受けたのか、やってみたいと思ったこころ。これがこころの人生を変えるきっかけに? ともかくはまずは、ゲーセンでの散財をゲーセンで取り戻せそうですね。

『プロジェクト・ユリフォーミング!』

明日には星に帰らねばならない。この状況でも悪あがきするリリーです。

このところ、イオリのママさんに甘えっぱなしのマツバをですよ、あれこれ百合の世界に引き込んで帰郷を先延ばしする。もう完璧な作戦じゃありませんか。

でも、なかなか簡単ではない。ママさんへの感情、それは恋だといえば狼狽しつつ否定する。イオリとルナを百合カップルに仕立てあげるも、スライディングで攻撃しかけてくる。どうにも通じないと諦めそうになるイオリに、ボクとキスするリリ? って、やっぱりお前、めちゃくちゃかわいいよな! なんで普段からずっとそうじゃないんだよ!

結局、恋を恋と自覚させないことで、ただの不調と思わせることで、帰還まで一週間の猶予を確保。はたして翌週にはどうなるのか。またも同じようなこと繰り広げるのか? わからんのだけど、急務となるマツバ攻略。ママさんには順調に攻略されちゃってますけど、リリーの策はなかなか通じてなさそうなんですね。

『アイドルビーバック!』

チケットが50枚売れました! チラシ500枚配って50。ということは打率1割? と思ったら、古参ファンもいるから、実際にはもうちょい下がるのか。

1000枚配れば赤字回避が見えてくる? そうトモコ様が見当つけたら、あんじゅが目標はキャパ200満員だって無茶をいうんですよ。さらにはチラシを3000枚刷ってきて、これ配るのか!? 慌てるトモコ様に溶けるじうじう。もうこれどうする、どうなるの!? と思ったら、配るのは自分のノルマだと明るくいっちゃうあんじゅ。

皆それぞれにできること、持ち味がある。でも自分にはそれがない。あるのはめげない心と元気だけ! その元気で3000枚配ってみせる! って、どんだけタフなのあんじゅさん。でもってそれをやってのけるんですよ。

笑顔でチラシを差し出すあんじゅの姿。見れば目頭が熱くなる。

あんじゅは自分にあるのは元気だ、なんてこといってましたけど、それに加えてひたむきな姿があるから、ファンの、メンバーの気持ちを掴んで離さないんだよ。あんじゅが自分で思ってるよりもずっと、このグループにとって重要で大切でかけがえのない存在なんだと思うよ。なんて声をかけたくなる、そんな子なんですね、あんじゅは。

さて、もうひとつの課題です。元P捜索! どうにも手立てがないと思ったそのとき、寄せられた情報が! 実家に戻るっていってましたよ。それを受けて、いきますよ、福島の山奥にあるライブハウス!

ここで元Pつかまえられるでしょうか! いやきっとつかまるよね。そして椿の苦労がむくわれるとよいのです!

2025年7月16日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月15日火曜日

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2025年7月14日月曜日

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今日は休みます。

2025年7月13日日曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第69話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

元気のないカリン。いったいなにゆえ? 明日は念願の同人誌即売会だというのに、しかもカリンの作家デビューだというのに、こんなに元気がないのはおかしい。秋山がカリンのこと元気づけようと、いろいろ話してみたら、ちょっとずつ回復? でもそこで、花見のことが尾を引いていると気づくんですね。とはいえ、花見の話はここで終わり。いずれ秋山がなにかしら対応していくことになるのかもしれませんけど、まずは目前の同人イベントに注力します。

同人イベントで秋山、大活躍じゃありませんか! カリンの本に出てくる妖怪くねくね。そのコスプレをやらされてるの! 脇から手が何本も出てる。謎のタイツ怪人になった秋山がですよ、いざ開会という段になって緊張するカリンの手を握り、そっとはげますんですよ。

で、このあとがものすごい。100部刷った。もし売れなくても、全部自分のもになるだけだって! 秋山、すごいな。愛そのものじゃんか、こんなの! 100冊残ったら、100冊全部俺のもの。これ、カリンにとっては全肯定ってやつですよ。物語も、そして自分についても、すべてを受け入れてくれる。そんな秋山の頼もしさ。いやもう、ここぞというところで光るやつです。

緊張が続くカリンがね、秋山、いやさくねくねの作りものの手を握ってるんですよ。不安を和らげようとしている。その様子がかわいくって、そして売れはじめるカリンの本!

ああ、ああ、動き出しましたよ! って、いやなにが? 物語が! というか、カリンの強張っていた感情がいきいきと動き始めた。そんな瞬間がすばらしい。

いやもう、これ、感動的よね。でも秋山さんのご本は残るのでしょうか? これは完売もある流れですよ!?

2025年7月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、昨日の続きです。

My Private D☆V

『江口さんちの純情サキュバス』の工藤えるです。

D☆Vポイントは、「叶わない片想いが好きです」。

届かぬ恋がというよりも、相手のことを思えばこそ伝えられない。そんな恋のかたちもあるのだという、その秘めたるところにポイントがあるようなのですね。

磯の鮑の片思い。

恋を秘めつつ募らせる思いの強さ。それだけの思いを抱きながら、相手に伝えることなく胸にしまっている。そのアンビバレンスもまた魅力のうちなのかもしれませんね。

イラストに見えるその思い。思う相手の裾を掴んで、けれどその手を引くことは決してない。伝えたい、けれど伝えられないという思いと思いの相克。その打ちあう火花の苛烈な様が、また恋の輝きであるのでしょう。

2025年7月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

やけっぱちの明るさ披露する果実です。クラッカー大量に買ってきて、鳴らしまくり、笑いまくる。心配して、皆が聞くんです。なにがあったのか。わたしたちじゃ頼りにならないかもしれないけれど話してほしい。

コミカルなやりとりもあったけど、真面目にやりすぎると重さに潰されかねない読者への配慮でしょう。ぽつりぽつりと語りはじめた果実に、別れるのが嫌だと駄々をこねてしまう綴。逆に落ちつく果実が悲しい。

大人の都合にどうしても振り回されがちな子供時代。でも、これはダメだという花名の言葉もまた重く、だからこそか、果実は悲しみも悔しさも噛み締めながら、それでも皆と仲良くなってよかったと、それが嬉しいといってくれたのですね。

でも、このまま果実は別れてしまう運命なのですか!? そうではない。冠が、花名がいうのです。大学に入ったら一人暮らしする、ここに帰ってくるという果実に、それは今じゃだめなのか。このアパートに、あるいは花名と一緒に暮らして、学校に通うことはできないか。

希望が!  希望が出てきましたよ! 今のこのタイミングこそ、父親の弱みを突いて、一人暮らしを実現させるんだ、果実さん! ええ、花名との暮らしもまた素敵! 近所づきあいでも素敵! ええ、望まれる展開が見えてきました。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

魔王軍の幹部、イラが帰還。怒ると相手を子供にしてしまうイラのせいで、幹部の皆が次々ちびっ子に! 手を焼いた乃々が助けを求めてジェロの部屋にいったらですよ、ちびっ子たちもついてきて、発明品の箱に興味津々! 触っちゃダメと大声あげたら、ああ、ああ、アヴァちゃんが泣いてしまいました!

ここからがまたカオスですよ。遠征をサボってこっそり潜んでいたベルにイラがおかんむり! 魔法が発動して、まったくもうとばっちり、ジェロが子供になってしまいまして、そうしたらまあなんてかわいいの!?

ああ、もうジェロちゃん泣かないで。もう、ついつい甘やかしてしまいそうな愛らしさです。

このままだと混乱が収まらない。魔王乃々の危機に、最後の幹部が登場。その名もビーファ。ちびっ子たちを魅了して、でも魔王に取って代ろうなんて言葉を聞けば、黙っていられないのがアヴァですよ。ほんと、アヴァは乃々が大好きなんですね。

さて、ビーファの帰還で幹部が全員揃いました。となれば、いよいよ次のフェイズに進みます。すなわち敵国への侵攻が現実のものに!?

乃々にとっては青天の霹靂。これからどうしたらいいのか、というその時、力の暴走? またも予想外のことが起こりそうです。

『ほうかごバスケット』

ベスト4をかけた試合を観戦にきたつばさたち。我らがとわっちの所属する朱雀女子の試合を見るのですが、肝心のとわっちが出ていない!? ということは、とわっち以上の選手がいるということ。おお、おそろしい。あれだけうまくても、まだまだ上がいるということなんですね。

試合は朱雀女子のペースで進行していきます。7番、神殿まといのロングシュートにまで繋いだ一連のプレイ。その流れが試合の状況を支配して、相手校、千早高校を萎縮させてしまった。試合の空気を変えないと負けてしまうという局面。ダブルスコアで前半戦が終了して、残る後半で追いつくことはできるのか?

実に厳しい状況なんですね。

後半では主力を下げてきた朱雀女子。ついにとわっち、17番が登場。からの見事なシュートを決めて、ああ、後半も朱雀女子のターンなのか!? と思わせてからの、とわっちが意識する選手の存在が意味深! ああ、ここからまだ状況の変わる余地があるというのでしょうか。

2025年7月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

出版社から写真集出版の打診を受けた岬。作品集の表紙はイヌワシなどどうでしょうかと誘われて、祖父との思い出をともに、イヌワシを撮影しに山に籠っているのです。

しかしそんな岬に暗雲? 編集者からの連絡に、自分に求められているものがなにか、気づかされてしまった。私の写真ではなく、写真家荒砥郷の孫であるということ、それがすべてだった。イヌワシを印象的に写した祖父。それを継ぐものとしての自分が、祖父の代理としての自分が、必要とされているのだと。

嫌な記憶が呼び起こされて、しかし岬、意地になりましたね。意地を貫きとおしますか!? そして求められている以上のものを叩きつけてやりますか!?

酒田へと向かう岬。向かう先にはなにがあるのか。ここ、写真家岬の正念場ですね。

『星屑テレパス』

パラシュートの調整に余念のないロケット研究部の皆。校舎の上から落としたパラシュートを、観測観察し、降下の速度を調節していく。落としては回収しの繰り返し。そこで愛が活躍している。落下するパラシュートに駆け寄り、着地までのタイムもしっかり計測。自分の意見も含めて瞬たち先輩に進言できる子なんです。

本当によくできた子。でも、なぜか不安が拭えない。それはユウのこと。皆が少しずつ成長し、以前よりも自分の思うところをはっきり口に出せるようになってきた今、なぜかユウだけはこれまで当たり前に口にしていたことを話せなくなっている。愛には自分が宇宙人だということは秘密。

その理由はなんなのか。後ろに倒れそうになった愛を身を呈し助けたユウ。そのとき見せた愛の反応が気になる。もしかしたら愛にはユウが認識できていない!? いや、そうだったか? これまで、どうだった? ユウと愛の様子に、なにかを感じとった瞬? ああ、なにかここに起こりそうな気がする。あるいは、すでに起こっているのかもしれません。

『魔女まじょS-WITCH』

小夜への対抗心を隠さないルチェッタです。まなの魔法に呼ばれた小夜が、これまでずっとルチェッタが手を焼いていた氷の異変を無力化。でも、それでも決して小夜を認めない。まだやまぬ氷の異変に、鴨たちから聞いた情報をもとに根本対処する小夜。あまりに常識外な魔法の使いかたに、ようやく自分の負けを認めて去ろうとするルチェッタ。

けれど、そんなルチェッタを引き止めたまな。ルチェッタの思っていること、目指していることを知ったふたり。小夜がいうんですね。簡単に負けと決めて諦めるのは間違ってると。私たち魔女は、ひとりひとりが理想を求めて歩み続ける、長い長い道の途中にあるのだよと。その言葉、ルチェッタに響いたみたいですね。

そしてこれは、魔法に限らず、多くのものに通ずることだと思う。なにか目的をもって、なにかに取り組む、そうした人たちにとっては共感をもって受けとめることのできる、そんな言葉であると思ったのでした。

まなと小夜が気にしていたルチェッタのその後。ちゃんとふたりのもとに戻ってきましてね、小夜の近くで自分を磨いていきたい! ああ、小夜のファンが増えちゃいましたね! となったら、まなとはライバル!? 見事にまなに敵愾心向けてきて、と思ったら、これ、ちょっと甘えてるっぽいやつだな! ええ、いい関係築けていけそうじゃないですか。

満月町の町魔女の仲間が増えました。これからなおにぎやかになっていきそうですね。

2025年7月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、発売されました。表紙は『一畳間まんきつ暮らし!』。TVアニメ化決定! の文字とともに登場です。芽衣子が先陣を切るようにして、梨絵、音緒、万里花の4人が制服姿で登場です。それぞれに皆、晴れやかな表情で、周囲に舞い散る紙吹雪もあいまって、祝祭的な雰囲気がとても素敵なのであります。これをきっかけに、ヘッジホッグがより以上の躍進を遂げるといい! なんて思わされる、勢いがすばらしいイラスト。誌面から飛び出してきそうです。

今月は新規ゲストが3本です。

『ありふれた異世界転生』

続々やってく異世界転生者。よくないことに、神から授けられるチート能力でもって大暴れしやがるやつが多すぎる! となると、当然それを取り締まる存在もありまして、そのひとりが天使のティオ。世界の治安を守るべく、無闇に能力を奮う転生者を見つけてはお縄にしていく。その数、週に数十人。って、多すぎない? なんか、一日十人みたいなペースで転生してきては暴れるやつがいるわけか。

いくらなんでも、多すぎる。神もなにが目的で、そんな無節操な真似をしてるのですか!?

でもまあ、チート能力があれば使ってみたくなるのも人情です。でもってそいつで万能感得ちゃったら、調子にのるのもまあわかる。でも、やっぱりそこで暮らしている人たちの生活、秩序を考えたら、無茶をしちゃあいけないわけです。事件があれば駆けつけて、言って聞かせて、それでも聞かなかったら、そのときは捕縛ですよ!

そんな転生者捕物帳ともいえるこの漫画。なるほど、大変な仕事なのはよくわかりました。だって、対峙するのが、自分こそ主人公と勘違いしたイキりどもなのでしょう? いやもうお疲れ様です。

『LUH-21416』

逃亡中のアンドロイド、ルゥ。捕われたら壊されてしまう! だから、なんとしてでも逃げきらねばならないと、ひとりニューコモロへと向かうのです。

アンドロイドも大変ですね。自我もあれば感情もあるのに、人工物だから人権もない。モノのように作られて、不都合あらばモノのように壊されてしまう。ルゥを見てればよくわかる。ほぼその思考もろもろ、人と違うところはない。ただ、本来アンドロイドは嘘をつけないようになっている。なのにルゥは嘘がつけてしまう!

だから危険! 壊そう!

てなわけですが、やっぱりなんだか無体ですよね。

ニューコロモへと向かうルゥを拾ってくれたジザベラ。これで車を確保、100キロの距離もなんとかなったと安心するも、このジザベラがルゥを追う捜査官。嘘がバレたら掴まって、壊されてしまう。冷や冷やしながらのコモロ行とあいなったわけですが、この道中の会話。アンドロイドは嘘がつけないという前知識がジザベラの判断を鈍らせる! というか、一番ジザベラを鈍らせたのは、ルゥのかわいさ、めっちゃ好み! あわよくば仲よくなりたいという下心だったのですね。

逃亡アンドロイドを取り締まるべく敷かれた検問に、命の危機を感じたルゥ。目の前で執行されるアンドロイドに恐慌に陥るも、このピンチを同乗者、ジザベラのおかげで乗り切ることができた。ああ、ジザベラ、ワンアウトですよ!

ともあれ、まずは生き延びたルゥ。これから、新天地での生活がはじまる。そこで経験するものとはなんなのか。そしてアンドロイドであることを隠し通すことはかなうのか。そこでもまた、ジザベラの存在が鍵となりそうですね。

『花崎朋華の言うことは絶対!』

花崎朋華の命令には逆らえない。それをいいことに、まわりの人間をうまく使って、悠々自適の学校生活を送る朋華なのですが、ただひとり、黒坂守だけには命令が通じない。それは幼稚園の昔から。けんもほろろに断わられたのがショックで、長く守を遠ざけていたのだけど、同じクラスになったからには今度こそ従わせると、悪いこと考えている朋華なのです。

でもその目論見はかなわず、連戦連敗。と思いきや落とした消しゴムを拾ってもらえて、快挙と思いきや、まあこれくらいなら能力関係なく普通にいうこと聞いてくれるよね。

自信を持ったりなくしたり、守のことを探ろうとして裏目に出たりと、ほんとにうまくいかない朋華であります。

でも、こうして守に固執しているうちに、守のこと気になってきちゃった? いろいろ過剰に期待しちゃったりね、でもって期待がはずれてがっかりしたりね。

そんな朋華の本末転倒。でも、能力に頼まなくとも、困ったときにはちゃんとお願い聞いてくれた守。こうしてコミュニケーション重ねていくの、朋華には大切な経験かもしれませんよ。それゆえ守は朋華にとって特別であり続けるかもしれませんね。

2025年7月8日火曜日

『まんがタイム』2025年8月号

 『まんがタイム』2025年8月号、昨日の続きです。

『オフィスにラブコメはいりません!』

セクハラパワハラなんでもありのオフィスラブコメ漫画の世界に迷い込んでしまった苗木わかば。漫画のお約束に馴染みつつある自分がこわい。この世界に紛れ込んだ先輩、千堂からも釘を刺されるのですが、この千堂からしていろいろ危うくなってきている。油断すると飲み込まれる。なかなかに剣呑な世界なのですね。

そんな千堂とわかば、今夜は居酒屋で飲み会です。でも飲み会って危ないのでは? 危機感抱くわかばに、今日の相手は大丈夫だ。猫田さんと薔薇園さんだ、と太鼓判押す千堂ですが、薔薇園は決して安全とはいえないのでは!? むしろ千堂に安全ではないのでは!?

いやもう、なかなかに剣呑な世界なのです。

でも猫田には期待しましたよね。ラブコメが生じない貴重な人とか千堂がいっていますが、それは千堂にとって安全なだけでは? わかばにとっては確実に作用する受け的キャラだったりしない? と思ったら、それも違うのか。なるほど、いろいろアドバイスくれるサポートキャラポジションに猫田はいるというのですか。

ことあるごとに、誰かを誰かとくっつけようとする猫田。わかばを千堂にくっつけようと思ったようだけど、千堂はいろいろわかってない! 今このときにわかばに芽生えた恋情も、そして薔薇園がいう恋愛に興味がないの意味もわかってない! いやもう本当に危険だよ千堂さん! そのうち薔薇園とくっつきますよ!?

『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』

いつもひかりと一緒にいる素直。クラスでも話題になっていて、つきあってるのではないか!? しかも素直はいろいろと高スペック!? 勉強もできる。作図だって得意だ! 誰よりもはやく、きれいに、課題を仕上げて、そしてひかりにレクチャー。クラスの皆、素直のこと神格化!? もう遠巻きに見るばかりになっているんですよ。

ふたりの会話が洩れ聞こえるのを廊下で聞いていた男子どもが、つきあってるのかなあ? 漏らした疑問を聞き及んだのが輝夜。たまらず教室に突入、素直、ひかりに問い質すわけですよ。あんたたち、つきあってたの!? からの追求に、ネガティブ方面から否定する素直に、月一筋とポジティブに否定するひかり。こうして見事に気になる噂は払拭されたのでした。

でもね、ふたり、普通にあのまま親密になってもよかったのではないか? と思ったけど、別にああして互いに否定したとはいえ、あの距離感が変わるふたりでもないだろう。ええ、やっぱりあのまま親密になっていくのだろうと思います。そして少なくとも輝夜とはちょっと親密になれた。ええ、これは実にいいことだと思うのです。

『良倉先生の承認欲求』

ぴえんぴえんと泣く女生徒を見つけてしまった良倉。どう見てもかまってほしそうにしている! 1年生の宇佐くるみ。いろいろ問題ある子だそうだけど、困ってるなら手を差し伸べないと。こういう実直で誠実なところ、良倉の美点ですよね。

くるみは良倉が苦手としているだけあってというべきか、実に相性悪そうで、でもね、やっぱり良倉はいい先生だと思うんです。いじめられてるというくるみの言い分に、真摯に耳を傾ける。暴力振るわれて……、とはいうけれど、デコピン? いや、実際のところを確認せずに判断することはできない。とにかくきちんと話を聞いて、痴話喧嘩? いや、DV? とにかくきちんと話を聞いて、ことの真偽を確かめて、そのうえできっちり指導するんです。

良倉、生徒からは苦手にされたりしてるというけど、実際に接した生徒からは評判よかったりするのかなあ。実際、神センコーだとかいわれてますけど、ほらちゃんとわかってくれる子はいるんですよ。

と、いい感じにまとまってはいたけれど、一番良倉のことわかってくれているのは、やっぱり星畑だと思う。

ストレス発散の映え活動を見て、ストレス溜まることでもあった? 心配してくれるっていうんだから、ほんと、いい子!

いやね、良倉、いい人たちに囲まれてる。ほんとですよ、人に恵まれていますよね。

2025年7月7日月曜日

『まんがタイム』2025年8月号

 『まんがタイム』2025年8月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。夏祭り、やぐらで太鼓を叩く法被姿のチエちゃんは、いつもよりも勇壮で、けれどとてもよく似合っていて素敵です。今月のテーマは夏のおまつりですね。盆踊りに縁日にと、夏の夜の楽しみ、それも特大のやつですね。『おみくんちはね』は金魚すくいの様子です。『まほろば小町ハルヒノさん』は浴衣姿でわたあめを食べておいでです。

『跳べないウサギと神の島』

ウサ土偶すなわちリサコを探すレオとリンコ。はたしてリンコはどこに潜んでいるのだろう。手掛りもないなかでの捜索なんて絶望的、と思いきや、街中で当たり前にばったり出会うというのがこの子たちらしい。

叔母のリサコを慕うリンコ、さらには母の最期を知るリサコに聞きたいことがあるレオが、ウサ土偶を必死で追う。緊迫する見つめあいのなか、リンコがリサコに向ける信頼がすばらしかった。姪からの信頼にあてられて真相を語り出すリサコ。でもせっかくのいいシーンが、メトリの投げ縄で台無しじゃんか! でも、これがこの漫画らしいと感じます。

あのとき、リサコがレオの母とともになそうとしたこと、その真相が判明しましたね。天啓の巫女の力を手放すことで、島外に出ると死んでしまう定めから解き放たれようとした。それもこれもリンコのため。そしてもう後にはひけなくなったリサコの決意。

ついにはウサ土偶からも解き放たれたリサコ。儀式を続けるといった彼女は、これからも祠を破壊してまわるのか。しかし土偶の身を失ったリサコになにができる?

なんかね、状況だけ見ていれば、リサコがちょっとした悪霊になってるようにも感じられる。なにか執着に似たものさえ感じるのですね。

『遠恋カノジョとおとなり上司!』

故郷に残した恋人のもとに戻り、念願の逢瀬を楽しむ太郎。しかし遠く職場の同僚から上司の事故を知らされ、気持ちは揺れ動くばかり。

って、いやいや、太郎は気にする必要ないのでは!? 自分やったら、はあそうですかと了解するだけして、自分の時間は自分の時間としてフルに満喫するよ!? 月曜のことを思いわずらうな。月曜のことは月曜自身が思いわずらうのですから。

でも太郎はそうではない。気にしていることを、一緒にいるナズナも察して、心配だったら東京に戻ってもいいよ。その言葉を受けてなおナズナとの時間を大切にしようとした太郎だけど、続く電話にさすがに決意も揺らいで、東京に戻っていってしまった。

この別れの瞬間に、思いきったナズナ。こうしたときに度胸があるのは女性のほうなのかもしれませんね。そして東京への道中、ナズナとの別れを悔やむ太郎に送られてきたナズナの写真。ああ、やっぱりこうした思いきりいいの、女性のほうなのかもしれませんね。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

最高やな。クリスマス、ナイトプールにいこうとヒメコから誘われたおと。憧れのモデルがくるからなのだそうですが、ヒメコとのナイトプールにあらぬ妄想を繰り広げるおとがすばらしい! でも、妄想のなかのヒメコも、お腹がタプってるのね!? あまりにシビアなおと。いやもう、おかしくてしかたありませんでした。

クリスマスまで3ヶ月。なんとしてもウエストを作るというヒメコ。作れなかったらナイトプールはありません。おとも必死になるわけですよ。おとが必死ということは、つまりトレーニングが過酷になる。まずは大きな筋肉を育てましょうと、大腿四頭筋に大臀筋、ハムストリングを鍛えるべく、基本中の基本、スクワットに取り組むのですが、ヒメコ、まるでできてないじゃありませんか!

ただの1回で座り込んでしまっている。フォームがよくない。おとのアドバイスを受けて改善。そこからじっくりスクワットするのですが、おお、おとさん、スパルタ! その冷たくストイックな視線がたまりません。ええ、おとさんは本当に素敵です。

でもさ、ここまでつらいトレーニングやってさ、さっそく低きに流れるヒメコさんですよ。大量のエッグタルト? ああー、あかんかもしれん。これは、おとにもにゅもにゅされた腹まわり、減る日は遠いかも。ヒメコさん、レコーディングダイエットも併用したほうがいいのかも。というか、まずはエッグタルトの誘惑をはねのけてやってくださいよ!

2025年7月6日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月5日土曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第67話、第68話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

中村さんのパパ、ついにリストラ!? って、中村さん、無茶な誤解するなあ! 平日の昼間っからポツンとひとり、桜の木の下に座り込んでいるのが誤解の原因だったのですが、花見の場所とりをしてただけ! ちゃんとママさんも遅れてやってきて、って、うわー、ママさんめちゃくちゃかわいいよなあ。自分的には娘超えてる。この漫画のトップ・オブ・ザ・トップですよ。静かにパパさんに嫉妬です。

さて、秋山も加えての家族でお花見。まあ、いずれ家族水入らずになりそうな予感もするわけですが! お酒に酔ったパパさんと、お酒に酔った娘さん。どたばたわあわあ大騒ぎしちゃいましてね、でもってイチャつく両親を前にして、秋山のこと大好き発言からの頬擦り!

いくらなんでもバレたのでは? あの鈍いもしくは慎重な秋山にもカリンの気持ち通じたのでは!?

ふたりの帰り道。すごくいい雰囲気だったんですね。気を許した秋山が、寝ていると思ってカリンに好きですよと告白ですよ。

いくらなんでもいけたのでは!? さすがのカリンさんにも秋山の気持ち通じたのでは!?

なのにね、カリンったら酔ってるふりしちゃってさ、さらにはこのシーンを夢にて反芻する際に、秋山とのキス未遂なんてかたちに記憶改変されちゃいましてね、めちゃくちゃ意識しちゃうわけですけどさ、この微妙な雰囲気が、ママさんを褒める秋山相手に嫉妬爆発! 全力でお弁当つくっちゃうとかさ、どんだけかわいいんだ、カリンさん!

着実にというべきか、間違いなく仲を深めていっているんですよ、カリンさん。でもあんまりその自覚がないんですよね。あるいは、確信がないと動けない、そんな慎重さ、あるいは気弱さがある。対し、榎本、岡崎のほうは、わりと自覚的ですよね。相手に向ける好意も、向けられるそれも、互いにしっかり理解し実感している。こうした対照的な恋のステップが描かれるのは、なるほど、不器用で幼くも感じられる秋山とカリンの関係に光を当ててくれるように感じます。

そしてカリンさん、また選択肢を誤った! 秋山に花見の夜のこと聞くときに、私のこと好きっていった? じゃなく、チューしようとした? って聞いちゃったあ!

酔ってる人にそんなことしないと断言する秋山さん! 素敵な倫理観! ええ、秋山さんはシラフの相手としかキスしないんですよ! 後藤氏とか!

もう少し話をできたら結果は違いましたよね。でも突然の電話に話が遮られて、カリンは好きといってもらえたことも夢なのではないかと思いはじめて、ああ、こんなにももどかしい! でもね、秋山がカリンのこと、憎からず思っていることだけは疑ってあげないでくださいましよ! ほんと、カリンさん、あなたは好意を向けられているし、それに値する素敵な女の子なんですよ!

2025年7月4日金曜日

『まんがホーム』2025年8月号

 『まんがホーム』2025年8月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』

今回は水着を買いにいきますよ! 山田の!

恋する少年、山田は田中さんにいいとこ見せたくて、水着を新調しようっていうんです。けれどひとりでいくのは恥ずかしい? 一緒に選んでほしいとはじめの家にやってきたのですが、なぜだか七瀬が意気投合。ついてきてくれるというんです。

となれば、当然はじめもついてきます。でも男物の水着は女物に比べて少ないんですね。さらにバリエーションも少なくて、見たことあるようなのばっかり。なかなか山田にはピンとこないのですが、どんなのいいかといえば情熱的とかセクシーとか無理な高望みばかり? はじめも七瀬も、だんだん面倒になってくるんですね。

でもちゃんとつきあいますよ! 店を巡って、いろいろ探すのですが、やっぱりピンとこない? というか、田中さん似のマネキンに興味持っちゃって、あぶなく人の道を踏み外しそうに! さらには七瀬とのドキドキ手つなぎイベントなんて発生させちゃって、なんだろう、今回はやたら舞い上がっていますね、山田くん。

そして最後にこれと選んだ水着。なんともいえない猫のワンポイントが決め手。田中さんちのハチに似てるというのが理由。こればかりは出会いの妙ですね。通販とかだったら、決して巡りあわぬ水着でした。

『座敷童子あんこ』

すごいな、今回はあんこが善行を! もともとは自分より不幸なやつを探しに出かけたはずなのに、落とした小銭を通りがかった人たちが親切にも拾い集めてくれた! 見知らぬ人の親切に触れ、自分も誰かのために行動したくなった。

ええ、情けは人のためならずですよ。いい心掛けですよ。

でも幸太におみやげを! と思い、ソフトクリームで両手がふさがる。このままじゃ溶けちゃうところを雪女に助けてもらったはいいけれど、両手が氷漬けなの、ちゃんとふたりは食べられたのかな。

そしてあんこの善行は、警察に届けた落とし物のお礼で報われた! 金塊とか札束とか出てきとったもんな。でも今回のお礼は日本人形の。怖いので辞退とのことですが、ああ、善行を積みましたね!

『歌詠みもみじ』

前回の夜中の散歩。まさかそこから続くとは!

コンビニで見かけた委員長のあいびき。あれ、てっきりコピー本の作成中とかかと思ってたんですが、そうか、ほんとにつきあっとったのか! でも皆には内緒にしてほしい。委員長から呼び出しを受けて、拘束のうえ、黙っていてほしいとお願い(?)されるもみじなのですね。

つきあうきっかけは、委員長のBL漫画発覚。原稿の手伝いさせられたその先に交際というルートがあったのですね。椎奈、ラッキーだったなあ。手伝わされてしあわせなのか、モデルとして裸にされたりとか、わりといろいろ身を切っていますが、それでも好きならしかたない! とか思っとったら、千恵が同席しとるがな!

またしてもバレる委員長の恋! いやでも、誰もがふたりの交際を知っていた。騒ぎたてるものでもないから、そのまま見守ってくれていた。そうか、みんな優しいなあ。ええ、けっこう大人なんですよ。

描いてる漫画はBLだけど、ふたりの恋はまだ全然進んでなくてというの。いや、それでもいいじゃんかと思ったけれど、注目集めるだけでダメなんか! パニックにおちいる委員長に、アメリからお叱り! ええ、アメリ、ほんとにいい子ですよね。

あとは椎奈の純情が成就すればよい。ええ、ほんとに欲のないいいやつなんですね。きっとお似合いのふたりなんですね。

2025年7月3日木曜日

『まんがホーム』2025年8月号

 『まんがホーム』2025年8月号、昨日の続きです。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

スミレさん、のどを痛めて声が出ないんですか。それでスケッチブック使って筆談です。ちょっとまどろっこしいコミュニケーション。でもスミレにとっては懐かしい手段でもある。変声期の頃、声変わりする自分に違和感を感じて、声を出さずにすませられる手段として筆談を導入した。

でもそうしたら、同級生から字が女子っぽいといわれて、周囲から浮くのを怖れて当たり障りのない字を練習することになった。男子らしくなっていくことに違和感を持ちながらも、御仕着せの男らしさに身を隠した日。自分を偽る生き方が、苦しかったりつらかったりしたのでしょうね。

でも、そんな擬態の中に、自分らしい自分が今も残っていることを、うずとのやりとりから意識させられたスミレ。もう偽らなくてもいい。今もなおもがきながらも、追い込まれているとはもう感じない。そんなスミレの取り戻していく自分らしさ。より気持ちを楽にしていける、そんな隣人との関係。素敵だと思います。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

職業体験でさくらば動物病院にやってきた中学生たち。歓迎しようとするキョウたちだけど、ひとり獣医にやたら敵愾心抱いている子がいる!

大人気なく問い詰めるくまちゃんがあれば、名誉毀損での訴訟をちらつかせる先生も! でももちろん本気じゃなくて、いやむしろその子のことを理解しようとしている。そうしたら、その子が動物好きなこと。かつて他の動物病院で嫌な目にあったことなど知ることができて、となればここで病院への信頼を取り戻してもらおう!

キョウががんばりを見せてくれるのですが、おや? 手強い患者さんがきちゃって、いいとこ見せられそうにない?

ほんと、苦戦苦闘しながらもわんちゃん、ゴンザレスに懸命に向きあうキョウスケですよ。もう本当に必死で、でもそうしながらもゴンザレスとの信頼関係をだんだんに築きあげていっている。そうした姿、中学生の彼にしっかり伝わったみたいですね。キョウスケ、いい仕事をしましたね。

『はなまるゲーセン飯!!』

あがいんにやってきたカズ。彼が持ってきたのは、海のパイナップル。その見た目のインパクトから恐慌におちいるのえるですよ。オレンジ色のごつごつ。のえるいわく、エイリアンの卵。これ、なにかといいますと、ホヤ。樺恋の大好物というのです。

田貫はあまりいい経験がないみたいですね。ホヤは鮮度が命。とれたてのホヤが手にはいる宮城ではポピュラーな夏の味覚。様々に調理されて食卓に並ぶのですね。

新鮮なホヤが剥けました。どうやって食べるかというところで、もう多様な楽しみかたが見てとれる。刺身に天ぷら、炊込みご飯! でもここですぐに食べられるとなると刺身一択? と思ったら、パ宮が大量のきゅうりをゲット! なんと、クレーンゲームの景品にきゅうりがはいっとるのか! しかも大放出台!

かくして、パ宮提供のきゅうりとあわせて、ホヤの酢の物を作ります。樺恋大絶賛。からの、のえるに田貫もおいしく食べてくれて、ああやっぱり鮮度が命なのですね。

と、こうして描かれると興味も出てこようというもの。ホヤ、ちょっと食べてみたいですね。今は輸送の発達で新鮮なホヤが全国どこでも手にはいるとか。となると、ねえ、ちょっと試してみたくなりますよね。

2025年7月2日水曜日

『まんがホーム』2025年8月号

 『まんがホーム』2025年8月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。孔明、月英夫妻が、あやかしの姿に扮して登場です。孔明はのっぺらぼう? 月英は九尾の狐なんですが、こわいというよりかわいいが先に立ってしまう、そんな姿が素敵です。九尾の狐も中国伝来の霊獣だそうですね。もしかしたらのっぺらぼうもそうなんですか? 『スター・それから・モンスター!』、『ごちそうさまは二丁目で』のカットもございます。鬼にキョンシーに狐巫女!? タケルがかわいくしあがっています!

今月は新規ゲストが1本です。

『農大女子は億万長者の夢を見る』

長野から上京してこの春から農大生になる牛尼未悠。祖母の畑が好きだったけれど、祖母の他界後、本格的に農業に関わって思い知らされた農家の実態。大変なのにもうからない! それがショックで、農で莫益を実現すべく農大を志したというのです。

そんな未悠の新たな出会い。大学の近くで出会った畑を世話するお嬢さん。うっかり畑に踏み込んだ未悠を許してくれて、まずはなにより。で、このお嬢さんも未悠と同じ大学にこの春から学ぶのだそうです。舞・マイヤー。農大OBの両親のカフェを手伝っている。自分の畑で収穫した野菜でお客様をおもてなし。未悠とはまた違った立場から、利益を出す方法を模索したいというのです。

意気投合したふたり。流れで舞の店を手伝うことになった未悠だけど、そこで一次産業と三次産業の軋轢に直面!? いや、そうじゃないのかも知れない。安くおいしい料理を提供することが、農作物の販促に直結する現場に立ち会うこととなった未悠。舞のいう、売り方の工夫。これからそいつをともに考えていく仲になりそうなんですね。

『孔明のヨメ。』

縁談を持ってやってきた孫尚香を歓待すべく開かれたイベント。まさかの模擬戦!? と思ったら、なんと狩りでありましたか。いやはや、そりゃ武術大会みたいなんはやらないよね。まずは一安心して読み進んだ今回。これがまあ実に楽しい。孫尚香のはつらつとした魅力が前面に押し出された、心浮き立つようなエピソードでありました。

しかしなにがいいって、姫様大活躍! はもちろんとして、従者たちの優秀さもばっちり描かれるところ。孫尚香の周囲の人たちは、ほんと気持ちがいい人たちばかりだなあ。なんて思っていたら、劉備たちもそうした気持ちのいい人なのかもですね。

獲れた獲物を、将軍張飛が自らさばき、当主劉備が手ずから調理する。そのかたやぶりな様は、かたやぶりな姫、孫尚香をも驚かせ、こうした人柄、こうしたもてなし、相当に孫尚香にも響いたようなんですよ。

こうした歓待の様子を周瑜に伝えた孫尚香。さて、この報せを受けて、周瑜はどう動くのだろうか。ここにまた、大きな思惑の動き、ぶつかりがあったりするのでしょうか。

『ガチ恋カウント2.9』

リコ、大躍進!? マイクを手に、黄泉渕嵐相手に啖呵を切るリコですよ。いつか倒すと宣言するも、嵐はなんら意に介さぬ模様? そのまま会場を立ち去って、問題解決かと思いきや、謎の新人、リコ問題が新たに立ち上がります。

ずっと謎だったリコ。それがこうして表舞台に現れて、きっと仕込みかとファンは興味津々? 有望株ないしは伝説のレスラーの娘説まで出てきて、ああああ、このままじゃあ見掛け倒しじゃんかあ!

今のところは悪い流れではないんですけどね。ただ、この期待をうまく背負えなければどうなることやら。でもこれでリコの腹も決まったことでしょう。さらには、メイデン芽生子の覚悟も決まって、後は結果を出すだけだ!

というところにきて、まさかの黄泉渕嵐がリコに接近! なんかおもしろがってるのかな、この人!? リコの仕上りを見て、まずはプロにならないとお話にならない、正論とともに稽古をつけてくれるというのです。

嵐の思惑やいかに!? ほんとわからんのですが、リコ、いろんな人に影響及ぼして、いろんな人を巻き込んで。嵐もそうしたひとりになるというのでしょうか。あるいは、嵐もリコをとりあうことになっちゃうの!? だとしたら、リコ、ほんとにほんとに大変です!

2025年7月1日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年8月号、昨日の続きです。

『ずんだもんTV』

突如やってきた運営からの調査員、中国うさぎ。異能力者を取り締まるうさぎの能力が、ずんだもんの服を一瞬で砂に変え、突如全裸のずんだもん! さあ、どうする、どうなる、身動きとれないずんだもん!?

と思ったら、ほんとにずんだもんには羞恥心がないから、特に戦力低下しないんじゃないかあ! しかもずんだもん、風呂にはいるとき、楽だなとか思っとるよ!?

問題はここから。うさぎのぬいぐるみ、いなばを返してと懇願する中国うさぎ。しかし東北家のひとびととの意思疎通に齟齬が生じて、ずんだもんは東北家にいらないってことなのだ!? ショックのあまり取り乱してしまったずんだもんが、能力発動、家を、いなばを、めちゃくちゃにしちゃう!

ずん子の服を砂に変えてしまったうさぎもショックを受けて、自分はだれからも必要とされないと落胆。でも、そうした気持ちに寄り添えるのがずんだもんだったのですね。なんとしてもうさぎを助けたい。そのためにいなばをなおしたい。ずんだもんが、ずん子がうさぎに寄り添って、そしてうさぎも無事立ち直り、さらにはずんだもんを認めるにいたるのですね。

最後には皆で一緒にお風呂。ぎゅうぎゅうづめですが、そうした様子もまた仲よき情景。うさぎも、東北家の一員になった? みたいなこと思わせてくれる団欒の様子がすばらしかったです。

『このままモブじゃ終われない!』

コモナを抱きしめるピコ! なにごと!? と思えば、なんとニセモノ。ええと、A子とB子は漫画家として再起すべく、コスプレ要員から解放されたのではなかったっけ? というか、もしこれがA子B子だったら、コモナがどぎまぎするはずないよなあ。

ニセピコの正体はコモナのコアなファンにしてネットストーカー、人気コスプレイヤーの†黒雨∞ルシファ†でした。ツッコミどころ満載ではあるんですが、服が平成のオタク? いいじゃありませんか! めちゃくちゃかわいいじゃありませんか! レギュラー化してほしいなあ。そう思うくらいに気にいりましたよ!

さて、このネトスト。特にアシスタントとして役にたっていないピコを見て、自分がそのポジションに成り代わろうと目論んだ。でも、ピコだからこそそばに置きたいんだよなコモナは。だから当然、ルシファの要求を拒否するのですが、コモナの裏をいろいろ知られている!? これは脅迫か! と思ったら、むしろルシファの身がヤバいよ! コモナに殺意芽生えさせちゃったよ!

こうもツッコミどころばかりのルシファなのですが、この人、ピコをうまいこと焚きつけて、やる必要もないコスプレ勝負に引き込みやがった! 徹頭徹尾コモナはルシファを相手にしてないというのになあ。ピコ、こういうところチョロいよなあ。

もしこれで、コスプレ投稿RT勝負で破れたら、ピコ、どうするの? 見事にルシファの策にハマってるじゃん。と思いきや、やっぱりエリートサキュバスだから? 手管に長けているとでもいったらいいのか、賞賛どころか、批判反感含め、多様な感情を引き出し、あえて自分をネタとして消費させることで、ルシファを圧倒したのですよ。

いやほんと、ピコ、なんで漫画家を目指しているのだろう。自分の能力を生かしたら、ものすごい結果を生み出せそう。でもそれでもピコには漫画なんだろうな。みたいなもどかしさやら、ピコの情熱やら、いろいろ感じた回でした。