一昨日の続きです。
『まんがタイムきららフォワード』2025年9月号、『しゅがー・みーつ・がーる!』
甘那さんの大ピンチ? 甘味を食べる機会が増えたからなのか、毎日差し入れされるブラックコーヒーが飲めなくなってきてしまった。あんだけ毎日毎日飲んで、なお慣れないものなんですねえ。いや、甘味と一緒にだったら大丈夫なのかも。とはいえ、渚とリコを前にして甘いもの口にするわけにもいかない。これはもうどうあっても逃げ場なしって状況ですね。
美都からのアドバイスです。イメージを守ったり期待に応えたりしたい気持ちはよくわかるけれど、理想を演じるばかりが思いやりではないかもしれない。ありのままの自分を受け入れてくれた甘那や幸町が、美都の気持ちに変化を与えたというのですね。友人を思う気持ちは大切だけど、なら自分を偽らず見せる姿もまた間違いではないだろう。
でもね、甘那ったら見栄坊でしょう? 渚たちを前にしたら決意も鈍る。でもここにきて渚がナイスアシスト? 気を利かせて、最強なるブラックコーヒーを持ってきたというんです。さすがの甘那ももう駄目か? と思わせて、の、飲んだー!? からの、やっぱり駄目そうか! で、口直しに出されたいつものブラックコーヒーを飲むも、それも結構キツそうで、さすがの渚も甘那の苦手を察したんですね。
そこからの、甘那さん愛されっぷり。自分の勘違いが甘那を長く苦しめてきた、そのことへの過剰なお詫びの気持ち! しかもそこから一番のゲロ甘コーヒーチョイスして、はじめて見せる甘さに喜ぶ甘那の笑顔。渚にリコを見事惚れ直させるというんですね。
でも、この展開。めでたしめでたしのはずだけど、美都は心の痛みをちくりと覚えて、さあ、ここから美都の感情どうなりますことやら。またなにか違う局面へと進むものあるかも知れませんね。
『ウクレア!』
学生音楽祭の会場に向かうウクレレ部のみんな。これ、私は土地勘とかまったくないからわかってないのですが、特急で2時間かかる距離だったのですか! 大変! でもだからこそ立派にいい音楽を奏でたい。なんせ今日は夏休みの最終日。生徒会長との約束、貝殻をビンいっぱいに集めるラストチャンスなのですから。
空子は知っています。会長は貝殻が集まらなくても部の存続を認めてくれるだろうと。でも約束を果たしたい。そして会長にも笑顔になってほしい。ああ、そのための舞台がいざ整おうとしています。
と、ここで好事魔多しというがごとく、灯火の身にトラブルが! もうじき出番というところでストラップを調整しようとしたことが仇になった。ストラップがはずれ落下するウクレレ。本人にケガはなかったものの、楽器がダメになってしまって、ここに替えの楽器はないし……。灯火、身を退こうというのです。
本当に報われない子です。気合いが空回りする。一番大事なところでいつだって失敗してしまう。悔しさにひとり泣いている灯火を空子が支えてくれてよかった。空子だけじゃない。ウクレレ部のみんなが助けてくれる。
急遽ヘリで戻り、ウクレレベースをとってくる! さあ、出番まであと30分というこの状況から、事態は好転するのか!? あまりの状況に部外者ながら心配が隠せない生徒会長に、ウクレレ部の皆が返した答が光っていました。
まずなにを大切にするか。そこに素朴な気持ちを置こうというウクレアの皆。その気持ちの素朴であるがゆえに、なによりも強くただただまっすぐと感じられるところ。音楽のおおもとに立ち返ろうとする姿勢に、自分も同じくありたいと思うのでした。
- 『まんがタイムきららフォワード』第19巻第9号(2025年9月号)
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