2016年2月3日水曜日

『まんがホーム』2016年3月号

『まんがホーム』2016年3月号、昨日の続きです。

『ようこそ!オーロラ百貨店』はくつフェチのあの人にズームイン。えにちゃん、靴が壊れてしまったっていうんですね。それで職場にやってきて、けれど肝心の倉沢が落ち込んでいる。かつての悲しい思い出、学生時代につきあってて、そしてフラれた? そんな思い出を思い出していたっていうんですね。しかし、靴が好きなところを気持ちわるいといわれた思い出、そいつに追い打ちをかける水菜にえにちゃん。もうほんと、本当に気持ち悪いだのキモいだの、散々なんだけど、いや、でも思い出の中の倉沢嬢、むしろ可愛かったと思うんですよね。さて、そうした昔のわだかまり、きれいに流されて、ああ、よかったですね。これで靴好きに邁進できますね。ほんと、これで恋愛のなんのに発展したりするんでしょうか。いや、しない気がするなあ。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』。最終回でした。コンビニのバイトくん、実家のコンビニに帰ったんですね。父病気、なので代理で社長役。いなかなのに結構お客さんがあって、むしろこちらの人手がたりないくらい。そこで手伝いに立候補するお子さん、ああ、この子、あれか、タヌキだな。なんだかバイトくんのこと、やたら気にいってるっぽいです。月夜野さん、どうしたのかな、そんなこと思いながら読み進めていけば、このコンビニのある土地、月夜野さんと仲のいい桜、その近所なんですね。山には鬼婆伝説があって……、月夜野さんだ……。そしてこれまでに出てきた人、語られたこと、少しずつ、ぽつりぽつり、その後が描かれていって、しかし、月夜野さんはこれといって関わらず、って、あー、そうなの? バイトくんのご先祖だったりするの? なんかね、最後にすごいこと知っちゃった! って感じですよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、泉の女神、あれおかしかった。落としたもの、誤認、2ネタ。最初はパイを泥と勘違いして、そして次は地味ボロいけど高価な茶器。その真価を見誤ってたというんだけど、部下とかいたんだ! いやもう、なんだろう、おかしいなあ。北風と太陽、北風のリベンジも面白かった。大臣の胸毛も、ほんと、大臣がえらいこと怒っちゃって、しかしなんで理髪師、大臣の胸毛事情なんて知っちゃったの? 謎です。意味深です。他のネタも、シンプルで、けれどまさかそうきたか! と思わせるものばかりで、面白かった。すごくよかったです。

『歌詠みもみじ』はバレンタインデーの情景描いて、しかしこの子ら、そういう恋のなんのって縁遠そうなのに、と思ったら、めちゃめちゃ遠かったです。積極的に男子をからかいにいくパターン。あまりにノリノリのもみじ、おかしくて、いいなあ、なんかさらに好きになった。男連中のもらえない理由列挙もおかしくて、喪中とかよく考える。まりなさんがさすがでした。菓子会社の娘、それでたくさんのチョコレートを持ってきてくれて、男子たちに配給したかと思ったら、そのチョコレートは広告つきで、さらにホワイトデーのおかえしも要求する。その購入先は、まりなの家の会社というわけか。やり手だ! 今回はそうした女子たちのしたたかさ、たくさん描かれて、もうね、こういうの大好きです。実に面白かったです。

  • 『まんがホーム』第30巻第3号(2016年3月号)

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