2016年2月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年4月号

『まんがタイムきららMAX』2016年4月号、発売されました。表紙は『ステラのまほう』であります。珠輝と裕美音、珠輝はイラスト描いていまして、裕美音はというとチョコレートをボウルに溶かしている。指さきにちょっとつけて、珠輝に差し出す、その雰囲気。なんだろう、近しくて、なんともいわれぬ距離感でありますね。背景にあるドット絵見るに、オーブン使ってチョコレートクッキーを作ろうとしている? ところなのかも知れませんね。

いちごの入ったソーダ水』、桔梗サマ出てらしてから、もうほんと最高だな。文化祭以来の月フィーバーですよ。これまでは、その風貌、パーカーとかですね、そうした見た目で距離置かれていた彼女が、すっかりみんなの人気者になっちゃいまして、手紙貰う、手作りのお菓子貰う、生徒たちの間ではパーカーがはやって、そしてついにはカーディガンを貰う。って、桔梗サマー! 月サイド、こひめなんかはファンクラブ作るだ自分が会長だいってるのも面白い。しかしやっぱり桔梗サマだよなあ。カーディガンをプレゼント。そこまでしてパーカーを脱がせたかったのか。そう思っていて、ああ、カーディガン月の麗しいこと! と思ってたら、こっそりお揃い作戦かーっ! ほんと、桔梗サマ、秘めた恋心が素敵です。

『すくりぞ!』、ほんと、これいいなあ。今回は冒頭から歌って踊っております。なにごと? 見事に謎ですけど、なんだろう、めちゃくちゃ可愛いなあ。にゅう、センターだよ! これ、追試対策の勉強会、そっから逃避してたんですね。やっぱり蒼ちゃん、ツバキヤマが面白い。寝子のこと、スパルタで勉強させてきた、その理由が見透かされてたりね、そして寝子、にゅうのテストの酷いこと! ダメージ受けてる蒼とリン、最高でした。蒼のいうポモドーロテクニック、最近ちょっと話題のやつですよね。うん、自分もやってみようかなあ。そして、勉強できないにゅうの、けれど蒼の気持ちもてあそぶことに関しては的確という、あの英文攻撃。もうね、実にいいです。友達のつつましやかな胸三寸。うん、にゅうさん、とてもいいんじゃないでしょうか。それは美点だと思いますよ。今回はテスト勉強に見える彼女らの個性や、布団に引き摺られていく絵面のおかしさ、4人で添い寝のギャップ、寝起きの情景などなど、大いに楽しんで読むことできました。調子にのってる寝子、にゅうのふたりも素晴しいですよね。

『ペンにまします神サマの』、なにがおかしいって猫屋敷さんですよね。さてさて、ここにいる子はどんな子だったっけかなあ、と登場人物紹介やら読んでたら、先月のラストでもらした。おおう。屈辱の紹介文! さらには本文読み進めたら、どうして下ジャージなの? ほんと、がんがんつっこんできますね。けど、今回、その猫屋敷さんに驚かされました。そういうポジションだったんだ! もうね、見事に予想外、というか、こんなん誰も予想できひんわ! 驚きの展開、猫屋敷さんってそうだったの!? と思わされたところで、なんでジャージなんてはいてるんです? おおう、容赦ないですね……。そう思ったら、しめのアオリ文まで! もうたまらん、もうめちゃくちゃ面白かったです。

『ゴスロリJK無人島漂流記』、ゲストです。無人島ものですよ。修学旅行で船に乗ったら、なんでか知らんが難破した。目覚めたら無人島の浜辺、隣りに眠っているのはゴスロリ。って、これ、そんなに驚かないといけないものか? というか、これ、改造制服なのか。すごいな。無人島、なんとか生き抜いていかないといけないという状況で、ガールスカウト経験者、知識だけはある吉崎知恵と、見た目ゴスロリ、やる気は見せず、夢見がち、けどフィジカル面は抜群の姫野美幸。これ、互いにね、駄目だコイツ、だめだこの子と思いあってる、その関係がいいですよね。反発ないしは否定的な感情持ち合わせていても、この状況では助けあわないといけない。というわけで、互いの体で暖をとったりね、こうしたデコボコなやりとり、噛み合わない会話に生ずるシュールな感じ。うん、まさにこの作家の持ち味だと思います。そして最後にあらわれたヤギ。ヤギ? ちがうよね? 後半に期待だ!

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第4号(2016年4月号)

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