2013年2月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年4月号、発売されました。表紙『Aチャンネル』でありますよ。女の子4人が、皆で一緒にジャンプしている。その元気よさ、春へいこうよというフレーズが見事にマッチしていますね。皆、マフラーをしつつも、コートはもういらない。寒かった冬から、春に一気に進む、そんな勢い、溌剌さを感じさせて、実に晴れやかな表紙であると思います。

Aチャンネル」、鬼頭先生の可愛いこと! 今回は二本立て、その二本ともに鬼頭先生の魅力が! で、図書委員の子、そして鎌手先生、うわぁ、素晴しいですね。

GA — 芸術科アートデザインクラス』は、如月が馬に興味を!? 競馬雑誌でまずは軽く一撃。そして扉でもう一撃。いや、素敵な騎手であります。馬のデッサンのために馬の写真の乗ってる雑誌を購入したっていうんですが、なんと、この学校、馬術部とかあるのか。直に馬に触れ、デッサンさせてもらおうっていうんですね。そこで出会った乗馬部副部長。副部長婦人ってあだ名なんだ。すごいな。で、部長は5巻に出てるの? ちょっと確認してみよう。ポニーテールの如月、ノダミキを鹿毛、芦毛と呼ぶとか、なんだかマイペースで、チャーミングなお姉さん。大学生なのかな? 馬についてレクチャーしてくれて、そして乗せてくれたりと大サービス。楽しいなあ。あの馬との触れ合い、それがやさしげで、そして人もとても気持ちいい。副部長婦人のいたずら心? ノダミキ芦毛ちゃんにつけた赤リボン。いや、ほんと、チャーミングな人でした。

ネガ→ポジ』は学園祭で喫茶店。綾乃がとにかく消極的で、展示会をやろう、そう思ったけど、見事に1票だけ。めでたく喫茶店に決まりましたとさ。メイド喫茶です。メイド服を着る、というんですが、先生がやたらやる気で、いやいやでもでも可愛いですよ、先生。接客が苦手な綾乃、事前に練習するも、どうも効果が疑わしい。ともあれ、一生懸命なところなど実にチャーミング。そして、知沙の料理スキル。オムライスからお茶からパスタから、見事な働きを見せて、チーフなのか! チーフなんだ! 黒瀬先輩来店で、先生のメイド服を借りて急遽ウェイトレスに。それで大盛況。それはいいんですが、叱られたっていう先生の、あの感想、あれが面白かった。いや、ほんと、可愛い先生ですよ。

『P.S.リスタート』、千華さん、衣替えですよ。夏服も理事長の用意したもので、それでスカートがやたら短かいってんですね。さてさて、これはまだ導入、本編は調理実習ですよ。クラスメートの目黒さんと、めぐみ、千華、夏希の四人組。このうち後者ふたりがまるで役にたたない。めぐみの目黒さんに告げた、この班実質二人だよ、それが面白くて、いやほんと、ボウルをボールというネタは多々あれど、まな板…木ですか!? これは見事でした。ほんと、いかしました。調理ほぼ完了して、めぐみと目黒さんが話している、食器だしとか手伝ってくれたじゃない、気を使われてるし! それもおかしくて、で、その間ふたりはふきこぼれてる鍋を見ていた。駄目さといっていいものか、それが無茶でなく、けれど非常に駄目という、うまいところをついていた。それが面白みになっていたと思います。

『放課後レシピ』、ゲストです。家庭科部存続のために新入生を獲得しなければならない。ええ、クッキー焼いてるんですね。型抜きクッキー。部長と呼ばれて照れちゃって、クッキー天板からこぼしそうになってるの。クッキーが危ない! そういって注意するものの、部長、部長って呼ぶから一向に危機が回避されない。その導入、面白かったです。さてさて部長、三月れんげ、厳しい人。食べ物で遊んだりするの許さない人。だというのに、もうひとりの部員、姫路くるみがクッキー生地にアレンジやらをして台無しにしたの、それは怒らなかった。遊んだわけじゃない、チャレンジしての失敗だったからなのかな? その爆発音でやってきたのが、くるみの妹かりん。くるみが呼んだらしい。そしてもうひとり、家庭科部の見学を考えてたのに、爆発とか、完全に引いてしまってる佐東楓。黒焦げのクッキー見て、まさか…トリュフですか!? 台詞のはしばしに面白みがありますよ。先輩ふたりの下校しない理由、私たちは掃除しないと…。ええ、ベタな展開含みながらも、なかなかに気のきいたところあって、面白かったです。

『ひよこのいぬまにっ』、ゲストです。扉にて池にはまってる女の子。どうも不運なお嬢さんみたい。高校初日、カラスに襲われ池にはまり、そして定期券も落としちゃう。ぎりぎり間に合うかというタイミングで黒猫に遭遇、横切られたらと警戒したら遅刻が確定してしまうんですね。その時出会ったお嬢さん、病弱らしい。けど、なんでもモリモリ食べる。不運な子が御厨ひよこ、病弱な子が光峰微、同じクラスというので遅れながら教室に入ったら、学級委員長と副委員長に選出されていた。って、酷い! 保健委員の三森泉、おかしなものを微に与える。イタズラ好きっていうですね。そして泉にイタズラされることを望んでいる女の子、愛美。望んでるどころか、泉のイタズラは誰にも渡さない! 尋常じゃないぞ、この人。けど、真美奈さん、泉のイタズラ、ってパイ投げのパイとか常備しとるんかこの人、それを真っ向から受けようとしたら、って、すげえ、満面の笑顔だ! しかし、そのパイがそれてひよこに当たる。困った、というか、変なお嬢さんたち。クラスの皆にもほうって帰られる。そんな残念な人たちの高校生活でありますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第4号(2013年4月号)

2013年2月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年4月号

『まんがタイムオリジナル』2013年4月号、発売されました。表紙、メインは『ラディカル・ホスピタル』山下ナース、見事なマエストロ、おおっと、マエストラぶりであります。指揮者ですね。ええ、凛々しくて素敵。というわけで今月は音楽がテーマで、榊医師ヴァイオリン、師長ピッコロ、『鹿女子』は鍵盤ハーモニカ、『ゆらゆら薬局プラリネ』兄はヴァイオリンで、妹がクラリネット。そして『らいか・デイズ』らいかがシンバルであります。

『よゆう酌々』はちょっと珍しい展開かも。柴田さんなるお客さん。楽しく飲んでいたんですが、女将が粧子さんの会計しているその時、携帯電話が鳴って、店から出たと思ったら戻ってこない。ちょっとした事件? 無銭飲食? けれどコートは残っている。警察にいうべきか、それとも信じて待つべきか。ちょっとシリアスな話。最後にさ、ごめんごめんうっかり、そういって柴田さん戻ってくるんじゃないかと思ったんですよ。けど、一週間たっても音沙汰なし。逃げた? 本当にどうなのか。しかし、この騒動で見えてきたのは戸田君の一面。女将さんが痛々しいと評する彼のイライラとした様子。しかし、これはどういう方向に向かうのか。気になりますね。柴田さんのこともそうなら、戸田君のこともそうですよ。

『小森さんは断れない!』、卒業式のシーズンですね。って、時間がたってるんだ、この漫画! まあそれはわからんのですが、三年生を送り出す会、略して三送会、その手伝いをすることになった小森さんとまさ子。すべての仕事をひとりでやろうと思うのが小森さんの基本なのか。20時間で足りるの? すごいな。小森さんの役職、オールラウンダー。気にいってるんだ。面白いなあ。あの、ちまちま装飾作ってるのも面白い。内職なら20円くらいとか、わびしい。絵もしょんぼりしてて、ほんとわびしい。あと卒業式まであと2週間、そこでまさ子のいった、私達は来年、それがなにか切なさを覚えさせて、ええ、友達といられる時間、それを数える。その時の小森さん、しゅりの表情、どれほどに友達と一緒に過ごす時間を大切と思っているか、それが伝わって、それがなんだか切なかったのですね。

『かでん屋さんの知識』、面白かったです。新生活応援三種の神器お買い得セット。三種の神器というのも、ちょっと古めかしい響きですよね。電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機が鉄板ですか。なるたけ手をかけないもの、生活を楽にするもの、それが売れるっていうんですね。うん、まあ、そりゃそうだと思う。お菓子作りしたいというお客さんに、オーブンレンジをすすめながらも、どうせすぐに飽きますよというアドバイスとか、冷蔵庫のズボラサイズとか、いやはや、一連の流れ、面白かったですよ。しかし、オーブンレンジは一人暮らし向きじゃないかも知れませんね、って、しかもそれ高いよ! めちゃくちゃ高いよ! セットで売りたいお店の事情とか、町の電器屋さんの事情とか、こういうのも面白く読めました。

『西園寺さんとメガネ委員長』、ちょっとびっくりしました。派手な子が地味な子に、地味になる方法を習おうという漫画。これは偶然のかぶりなのか? 派手、明るい、そうしたものがよいという価値観があって、地味、大人しいはネガティブ、それを逆転させるのはわかりやすいのかも知れない。けれど、西園寺さんには、地味になるための理由、その切実さが少ないのか。などという比較が発生してしまうから、ええ、ちょっと不利かなって思ったりしたのでした。『派手なコ、地味なコ』、自分はこの漫画を大変に気にいって、そして買っているのですが、それだけにね、やっぱり比べてしまう気持ちが拭えないんですね。

そうした印象を抜きにすれば、ちょっとライト、コメディタッチで、特別扱いされたくない西園寺さんが、委員長に接触。それで仲良くなっていくという展開。その途中の、変わろうと工夫してもまわりの目は変わらず、それは実際そうかもなどと思わされました。それと、西園寺さんが委員長、りなこのこと、ネガティブな評価をしていない。魅力的と感じていること。そうしたところはとてもいい。互いに相手の魅力を知っている、それがあるからこそ友達、なんでしょうね。とりあえず続けて読みたい、そう思わされましたよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第4号(2013年4月号)

2013年2月26日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号、先日の続きです。

『メェ〜探偵フワロ』、タイトルリニューアルで連載になりましたよ。さて、いつも不穏なこといってレモンさんを困らせるフワロ氏ですが、レモンさんも怒るのか。にこにことジンギスカン鍋をドン。いかします。そして舞い込む事件ですけど、おっさん、怪談はあかんのか。というか、おっさん、共食いじゃないのか、それ? ともあれ、学校の怪談、その解明を依頼されて、そこからの氏の怖がりよう。ヨシュア君が面白がっていろいろ仕掛けるのが最高です。校長先生のプルプルもいかしますね。ヨシュア君とレモンさんのコメント、あれに笑わされましたよ。フワロ氏の冷静さと恐怖が交錯する、あのテンポ感、インパクト、これがまたおかしくて、もうほんと、すっかり持っていかれてしまいましたよ。素晴しいドライブ感、ぐいぐい引っぱられます。しかし、フワロ氏さすがですね。貴女のヒースクリフですよって、どえらい変態的対処で解明。ほんと、見事です。すべての謎が解明されたわけではない、それはもうお約束ですけど、ほんとスタンダードな面白さ、そこに作者独特の見せ方加わって、最高でした。

『ゲキカラ文化交流』は、みゆきの可愛さがとてつもないことになってしまってます。あの扉とか、ニックネームをつけるといっていろんな人に困ったあだ名をつけてまわるところなども、素晴しい可愛さでした。で、アヤコ、この人がいいですね。むっつりメガネ、カレー臭。いや、それ、ニックネームなのか? この人のこういう失礼なところがとてもいいです。そして、林くん。せっかくゆっきーというあだ名つけてもらえたのに、つけた本人に忘れられて、これがこの人のポジションなんでしょうね。安定の残念ポジション。面白い。というか、眼鏡しか共通の話題ないしって、そこを誤魔化すところが彼のポジションを決定づけていると思います。

『アイして♥やえば』、愛は甘いものが苦手なのか。甘いものは虫歯の原因になるから、その意見に対する鳥子先生の冷静なコメント。それを受けて排他的になる愛さん。排他的って表現がおかしいなあ。愛は辛いものが好きで、鳥子先生は酸っぱいものが好き。けど、そんなでも甘いものが好きという八重にチョコレートを贈ろうとする。バレンタインデーですね。でもさ、それで作るのが歯型チョコ。おおう、職人技って、この人は歯科助手か。歯科技工士ではなかったよな。それでもこれだけのもの作ってしまうのは、愛なんでしょうね。しかし、歯型チョコ、シュールな外見。なんともいえず、人を寄せ付けないオーラのあるオブジェクトに仕上がってますよ。

『アテナの初恋』、地味ながら実に面白いです。今回はヘルメスが登場。伝令とか医術、商売とかを司る神ですが、同時に盗人の神様でもあるんですよね。そうしたところが、ニコニコと平気な顔で嘘をついたり、人の気持ちをないがしろにしたりする、そういうキャラクターに繋がってるのでしょうか。いや、もう、昔つきあってたらしいけど、ヴィーナスも怒らずにはいられない酷い男。ヘラもヘルメスに腹をたてている。それで、とっちめようというのですが、どうしてもかないそうにない。って、ヘラの発想は酷いな。暴力沙汰だよ。うん、実にこの人らしい。この漫画に出てくる神様、ちょっと今風のアレンジされながら、ベースに神話の物語を置いている。それがどれくらい反映されて、アレンジされているのか、自分にはちょっとわからないのですが、いえね、もとの神話にも興味が出てくるわけですよ。それは、すなわちこの漫画が面白い、この漫画に出てくる神様がチャーミングである、そういうことだと思うのですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第4号(2013年4月号)

2013年2月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号、昨日の続きです。

『魔カリキュラム!』、人間の発する負のエネルギー、それを高め一人前の悪魔になるべく日々頑張っている阿久マヤ。なのですが、どうもこの人、いや、人じゃないけど、根が善良っぽくって、ちょっと不器用で、それが可愛いなと思うわけです。昼食は寮母さんが作ってくれたラブリー弁当。学校ではいつも友達に囲まれて、って、本当は単独行動しようと思ってるんですが、皆の勢いに負けている。その駄目っぽさね。人の群れたがりを面倒そうにいいながら、本音はそれがちょっと嬉しかったりする? ひとりぼっちは寂しいもんな。ええ、今回も、悪魔の性質でもって人の負のエネルギーの澱む場所にきてみれば、子犬がいじめられている。悪魔ならば、その状況をも望ましいと思わねばならないところ、マヤはちょっと違う、子犬に同情して、けれどどうしたらいいか決めかねているんですね。たまたま駆け付けた友達に先をこされてしまった。自分のできなかったことをかわりにしてくれて、これでマヤの良心の呵責、重荷はおりたのでしょうか。優しい悪魔、自分の昔の境遇に子犬を重ねあわせてたんですね。子犬を飼うことになって、いいパートナーになるのでしょうか。そうだったら、大変によいと思いますよ。

『はじおつ。』は二本立て。本編では、甲斐くんに本当のことを告白しないと、そう思って焦りながらも、全然それがかなわない向日葵。この人の通常運行って感じがしますが、がんばろうという気持ちと、周囲がカップルカップルというものだから、全然いい出せなくて、もうすぐ夏休みになる、毎日は会えなくなるけど、こうやって遊ぼう、そういった甲斐くんの言葉に揺れる。もうわかっちゃったんですね、なぜこうしておつきあいするようになったのか、それをつぶさに伝えてしまえば、もう会えなくなる。それを怖れているんですね。いや、本当に素直にいっちゃえばいいんだと思うんですけどね。男性恐怖の克服に、優しそうなあなたに声をかけた。そうしたら好きになってしまった。いや、まだそこまではいえるほどではないのかな。でも、本当に素直な気持ち、それを伝えればちゃんと伝わる、そう思うんだけど、まあ怖いよね。さてさて、一本目は家政婦、じゃないや、乙木くんによる向日葵観察ですよ。いや、向日葵がめちゃくちゃ男性を苦手にしている、それが見事に彼に伝わって、印刷物のくだりとか面白かったなあ。そして乙木くんの彼女登場。ああ、あれは面白い。しかし、彼女さんのこと「これ」って! 幻の彼女。この人たちもまた面白そうな人材でありますよ。

少女素数』、最終回を迎えましたね。お兄さんの最後の仕事。大学にいくと決めて、今の仕事に一旦の区切りをつけた富士夫。成果物を梗子さんに渡すというのですが、そこにあんず、すみれもついてくるというんですね。いやあ、すみれが押します押します。身嗜みについて。梗子さんの好みに、っていうんですね。しかし、本当にひとつの区切りとなる、そんなエピソード、いえもちろん最終回だからひとつもなにも、物語的にはすべての区切りなのですけど、劇中の彼ら、物語が幕をおろした後も、彼らの人生は続いていく。それを如実に感じさせて、ゆえにひとつの区切り。梗子さんにとっても、これが最後の仕事だっていうんですね。家業、いちご農園の関係で今の仕事をやめる。それを聞かされて、ここでやっぱりすみれが押すんですね。どうするの? いや、この物語において、一番成長したのはこの子なんだろうなあ。お兄ちゃんを取り合っていた、そんな子はだんだんに大人になりつつあって、兄の恋を後押しするまでになった。そう思ったら、まだお兄ちゃん大好きだったりもするんですけど、でも、ほんと変わった。物怖じしなくなった。ええ、皆、すみれもあんずも、富士夫も、皆、それぞれに前に進んでいたんだって、実感させられる最終回でありましたよ。そして、自分がこうして感じていること、それは富士夫にとっての実感でもあって、けれど変わることはなにも心配することじゃない、その彼の結論。大切なもの、それをちゃんと大切に守っているかぎり、人は変わらない。この物語では少女のそれと語られていますが、けれど富士夫を見れば、それは男女の差などない、人という存在、そのものについての思い、それと感じられたのでした。人はうちになにを守っているか。それは、人により違っているかも知れない。少女性や少年性、また若さや夢、誇り、いろいろあるそうしたなにか、それがその人を輝かせ、またその人を支える力、いわば本質といってよいものとなるのだろう。そう思わせてくれる物語でありました。

2013年2月24日日曜日

Fire, taken with GR DIGITAL IV

StationGR BLOGのトラックバック企画、今日が最終日かと思ったら明日だったわけですが、まあいいや、一日前倒しでいきましょう。2月のテーマ白黒、提出しておこうと思います。白黒、写真で白黒といわれるとモロクロ写真などが素直に思い出されるところですよね。私、昨年にGR DIGITAL IVに買い替えたわけですけど、このカメラには画像設定ブラケットというモードがありまして、こいつがですね、実に便利なのです。普通ブラケットというと、露出を半段とか1/3段で3枚とか5枚とか連続して撮影することをいいますけれど、これは違う。決めておいた画像設定3種類を1度に撮影して記録してくれるというのですね。設定はいろいろ選べますが、自分はスタンダード、ブリーチバイパス、そしてハイコントラストモノクロを選んでいまして、ええ、なにも気にしなくともモノクロ写真が撮れるのです。テーマ白黒は、別にモノクロのコンテストというわけじゃなく、白と黒のモチーフ、そいつを撮ったものでもいいわけですが、残念、そういうったもの手元になく、なのでハイコントラストモノクロでトラックバック企画「白黒」に参加します。

撮った写真は、シンプルにですね、病院の廊下、そして炎です。

病院の廊下は、これ、手術室の前、身内が手術をすることになりまして、本人が非常に心配している、別に命にかかわるようなものではないのですが、また自分が廊下にいたらそれでなにかが好転するわけでもないんですが、まあ気持ちですよね。数時間廊下に待っていた、その時に撮った写真でした。なにか不安気? あるいは闇の先に光がある? いえ、そうしたのはどうでもいいですね。

炎は、正月の写真ですね。炎、光そのものが闇の中に存在する。そんな感じに見えたらいいなあ、などと思って、火の粉がパチパチとあがっているところがよく見えるようにと思って撮ったこと覚えています。

Hospital

Fire

2013年2月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』、柏木さんと福田さん。ふたり、向き合って、これは柏木さんの髪に桜の花を飾った、そんな場面でしょうか。ふたりともに素敵な衣装、仲よさ、親密さ感じさせて、華やか、よい表紙です。

『がっこうぐらし!』は遠足、ゾンビ? の歩き回る街に出て、そしてショッピングモールへとやってきた。ゆきには相変わらず普通の風景に見えているのでしょうけど、実際は廃墟。真っ暗なモールに入って、あの手この手でゾンビをやりすごしながら、日用品を調達し食料集めるくるみたち。音をたてたら、やつらがやってくる。だから、緊張感も危機感もないゆきをうまくいいくるめながらの行動。服を選んで試着してみたり、楽しみながらというのは悪くなかったんですが、いやね、それで無闇にハラハラさせられたりしたわけです。そして、これ、主目的ですね、他にいるかも知れない生き残り、その探索。叶うか、そう思われた時にゾンビと邂逅。これ、ゆきも見てしまったわけですが、ゆきはどのように受け止めるのだろう。そしてその物音に目覚め、ゆきたちの声を聞いた生き残り。まだ正気の人間がいると気付いた。これは、次回合流? どうなる? 気になる展開きましたよ。

夢喰いメリー』、夢路復活、その後でありますよ。エルクレスの無敵の秘密がある大灯台、そこになんとかして向かいたい。けれど、その方法が思い付かない、そういうジョンに対し、夢と希望を諦めるな、そういう夢路。俺を信じろ。皆が、互いに信頼しあっている仲間ということが描かれて、特にメリーと夢路、あの交互に描かれたコマ、見つめあうその視線、その強さ、大変によかったです。しかしさ、これからの展開ですよ。エルクレス、なおも圧倒的。夢路に対しても辛辣に、そして再びエルクレスに捕われる夢路。これ、どうもこうもない、どうやって逆転するの? そう思っていたら、これが夢路の作戦だったっていうんですね。前にしこたまやられたことも作戦のうち。ついに出し抜いたってわけですよ。終盤の武装明晰夢連発の見せ場は、かつての衝撃、ジョン・ドゥ召喚を思い出させて、興奮させてくれます。エルクレスにはずれを掴ませ、一気に灯台頂上へと登りつめる夢路。次々と出現する、かつて戦ってきた夢魔たちの能力。それらを縦横に使い、上昇したその先で発動するは指揮者マイスター。灯台を破壊して見せ、さらにここにまさかの灯台ファロスとくるのだからたまらない。ああ、夢路、まさに主人公だわ、そうした気持ちに打たれていたら、ここに描かれる夢路の照時間ショウタイム、エルクレスの空間をぶちやぶり、出現したのはエンギの幻界、草原を照らす月光、月の光であるのですね。しびれましたよ。まさしく言葉どおりの大逆転。しかし、エルクレスにはまだ秘策などあったりする? まだまだ油断ならない、そんな気持ちも残しながらの大躍進、見事でしたよ。

『マリッジ・バトル』、新連載です。なるほど、『恋愛専科』の人ですね。ヒロイン、ハツカが熱烈に結婚を迫られる、そんな漫画。で、ハツカに結婚を迫るのはイナバ、女の子なのですね。スレンダーでちょっと男の子っぽい可愛さのあるハツカに、グラマラスでやたら元気なイナバ。ふたりの間で繰り広げられる結婚申し込み闘争、これがひとしきり描かれた後、ふたりの間に入り込んでくるのが、ハツカの姪、コルリ。この子も、姉さんと慕うハツカのこと好きで、静かにしかしぐいぐいと接触の度合いを高めていく。ずっと昔に結婚を約束していたというのですよ。かくしてはじまらんとするイナバとコルリのハツカ争奪戦。前作の恋愛争奪戦コメディを、キャラクター減らしつつ女の子分を濃厚にしてみました。より一層の純化をさせた、そんな印象を与える第1回でありました。

『こなみっくす』、新連載です。アイドルものでありますよ。歌って踊れるアイドルユニットCherrysea、チェリシィの女の子たち。瀬戸口岬、沖浦海流、白浜凪紗の三人組。これまでの努力実って、だんだんに集客も増えている。その先に声優デビューを目論んでいるのが海流、うみるん。対し三次元での活動をメインに考えている岬、みさ姫様。すごい運動能力なんですね。そして終始マイペースの凪紗、B級グルメのマニア? それもやたら大量に食べるという、そんな個性的な女の子たち。けど、チェリシィ、これだけじゃないんですね。マネージャー兼プロデューサー松原あまもの存在? いや、それ以上の人がいる。最後のメンバー、大洋こなみ。目立たない子、見るからに地味な子、普通の子。けれどいわばこの子がチェリシィの要といえる。歌、なんですね。ひとたび歌いだせば、そこにまるで豊穣な自然の存在を感じさせる、そんな子。歌っている間、存在感が極端に薄くなる。そのため、まったく認知されていないけれど、その歌の力は本物。しかしその子が、自分にはアイドルは向いていない。一年間やってみてやっぱり無理だと思った。辞めるというんですね。それであまもの決断、チェリシィ解散。ええ、第1話にてもはや解散の危機。どうする? どうなる? でありますよ。

2013年2月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、コーヒーを飲んでいるリコとマキでありますよ。寒い冬、制服冬服にお揃いのマフラー。ふたりの息も白く、そこにコーヒー、添えられた手、頬にカップをぴたりとつけたマキの様子からも、その暖かさ感じられるよう、実に素敵な表紙です。鼻の頭が赤い、頬も赤い、そんなふたり、寒さの中にも元気さ感じられて、ほんと魅力的なお嬢さんたちです。この他に『教壇のポラリス』ゲスト告知、『メェ〜探偵フワロ』新連載告知カットもございます。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、流星群を見よう! ありすちゃんはほんとになにか人知を超えた存在なんですね。何百年も星を見てきた実績があるとか、ほんとすごいな。宇宙から地球という小さな星をずっと眺めてきた。それが今度は地球から空を見上げるという。とても不思議な感じ。よいですよ、ありすちゃん。観測のメンバーははるちゃん、増田くん、ありすちゃん、そしてゆせもきましたね。星座、星を絵に見立てたと聞いて、空に絵を描いたと思う宇宙組。星座がイラストどおりじゃないというありすちゃんの抗議に、うんうん同意する地球組。どちらもほんといい感じですよ。そして流れ星。おお、隕石か。すごくタイムリー! で、目の前に落ちてくるのね。星もボールも引き付ける? ブラックホールなお嬢さん、いやもう面白いです。最後のね、バスケのね、ありすちゃんの投げるボールが流れ星に、こうした発想にロマン、夢を感じられて、ほんと好きなのですよ。

エッセー企画「わたし、卒業します!」。参加者は胡桃ちの、たかの宗美、駒倉葛尾、にしうら染、吉村佳、ナントカであります。いきなりのずんでれだろーん。いや、いいじゃないですか。悪くないと思いますよ。無理のないっていうのは、いいことだと思うのです。たかのさんは微妙な体調。うん、自分はもう諦めて受け入れたけど、漫然と続く体調の悪さ、それはなかなか困ったものです。けど、たかの宗美の体調、これは大変そうだなあ。貧血って、どんななるんだろう。パソコンの不調にはらはらしつつ、そのまま使ってる? 駒倉葛尾の状況は自分のそれに似ていて、けどサブのノートを更新しちゃったから、メインマシンはまだしばらくこのまま使い続けそう。ほんと、完全に動かないとか、そういうわけじゃないから、なかなかずるずると使ってしまう。壊れる前には更新したいんですが、更新作業も面倒くさいしなあ。などと思ってしまう口であります。うっかりからの卒業、これ、うっかりを超えているような。骨折やヤケド? おでんは冷めてたらいいんですが、しかしちょっとしたアメージングでありますな。いつもノリノリで梱包してくるのに!? めちゃめちゃ面白かったです。そしてここじゃないどこかへ。これ、どこの地域なんだろう。関東? 辛いですなあ。自分は寒いのは苦手なので、鼻が痛い寒さは辛そうです。

『野菜畑でつかまえて』、さくらの嫉妬! やべえ! いやもう、さくら、怖ろしい子ですよ。ますます好きになりますよ。

『趣味じゃない園芸』は管理課の手作り小物が大人気。売店で売ってるのか。なるほど、勤務時間内に小物作ってたのも納得です。そして取材がくると、自分磨きに余念のない皆さん。現金な人達、といいたいところですが、そうしたところも魅力だと思うわけですよ。けど、やっぱり冬仕様がよいなあ。以前から噂されている閉園、そして縮小案。蘭々たちは慣れっこといってたけれど、いざ人を減らす、そういう話を仄聞すると気が気でない。必要とされる人材になろう。それではじめてみたのが間伐材で小物、そして木彫り。出来てきたのが仏像? 木喰って、まあ。なんだかご利益はありそうなんですが、売店の雰囲気が一気に変わる。ほんと、蘭々、面白いです。しかし人員削減の話、どうも勘違いらしい? どういうことなんだろう。次回にでも語られるのかな? あの反応見るかぎり、なんか面白いことになりそうですね。

『ぱふぃん — 中国的刺客美少女』、ゲストであります。ナヨナヨした男は受けつけない、そういわれてフラれた男子山田ジュン。女子力高めの男子高校生でありますね。すぐ泣く、自作の弁当はキャラ弁、ぬいぐるみとか大好き。しかし、彼と一緒にいるヒロ、彼のいうありのままを好きになってくれる奴を見つけろよ。続く、そんなお前でも好きになる人いるさ…、そういう彼になにやら思わしげなもの感じとってしまった私をお許しください。で、このジュンが翌朝、中国的美少女に出会ってしまうのですね。樹上から降りてきた。いきなりの蹴り。ジュンを殺しにきた刺客というんですが、とりあえずパンダ弁当に救われる。ジュンにはマフィアのボス、その愛人を寝取った疑いがかけられとるんですか。けれどどう見ても無理。騙された、そうして、この子、ぱふぃんがジュンを守ってくれることになったのですね。弱い男に、強い女の子。これでいいバランス? うまいこと仲良くなっていったらよさそう。そう思います。

『美味しいタノミゴト』、ゲストです。種元咲月、いよいよ高校生という女の子なんですが、公園にて樹上から落ちてきた女の子、新名美琴と知り合うんですね。小柄な女の子、お腹が空いたというので、おにぎりあげたら懐かれた。お金持ちのお嬢さん、咲月のこと気にいって、住み込みのコックになってくれというのですね。このお嬢さん、科学が好きな人? 高校にいったら、同じ学校、同じクラスだったというのですね。小学生と思ってた、その子が同い年、同級生。これから一緒に学校生活? 専属料理人になってくれるよう、説得が続く? 可愛い絵、わかりやすく整理されて読みやすい。悪くないと思いましたよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第4号(2013年4月号)

引用

  • にたこ「ぱふぃん — 中国的刺客美少女」,『まんがタイムスペシャル』第22巻第4号(2013年4月号),137頁。

2013年2月21日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号、先日の続きです。

幸腹グラフィティ』は、おお、カツサンドですか。なるほどなあ、もうすぐ受験。合格祈願で神社にやってきたというのですけど、リョウ、きりんは受験がうまくいきますように。なのに椎名は、大金持ちになれますように。食えない人だわ、この人。推薦でもう決めちゃってるってんですね。合格通知書をしれっと見せる椎名のさっぱり美人、対して驚くリョウときりん、面白いなあ。あの吹き出しのこんがらがりようが見事です。さて、常にクール美人な椎名。なのに、この人、おいしいもの食べるとあの表情に。いや、リョウやきりんは一層に濃密なのですが、カツサンドですよ。扉のぱくっと一口やってるリョウの姿、なんかハーモニカ吹いてるみたいね、それもまた魅力的で、どこかでおいしいカツサンドは食べられないものか調べて、5000円とか見つけて度肝抜かれているのですが、いやしかしカツサンド、ほんとおいしそう。ぎっしりカツサンド。パンとキャベツとカツ、それぞれの食感、描かれてほんとこれはたまらない。露子さんの差し入れというのですね。受験に向かうお嬢様に思いをこめて作っていた。それを受けて、椎名、思いをいたらせる。ああ、応援の気持ち、届いていたのですね。そして椎名の献身をともに受験に挑み、合格。きりんはリョウと一緒に暮らすっていってますね。なるほど、時間がどんどんたっていく、そう思っていたけれど、なるほど新しい環境、状況もまた楽しそうであります。

『おゆうぎ小町』はべったんからスタート。ああ、メンコですね。自分の世代では既にメンコが一般的でしたが、べったんといういい方も残ってました。懐かしい。べったんからの導入は、地域によって異なる名前、それをやりたかったからみたいですね。商店街にてどろけい、けいどろ、たんていをやります。というのですが、あー、それ、うちらへんではじゅんどろっていった。巡査と泥棒ね。違う学校から来た人間はけいどろってゆってたけど、じゅんどろの方が馴染みがあります。変則鬼ごっこですよね。けいどろで遊ぶ面々、商店街のお店お店から声かけられて、有名というか人気なんだなあ。で、ドロボーと呼ばれて、ざわめきがおこる。うん、面白いよ。ほんと、面白い。ただ遊んでるだけでなく、警察なりきりで迷子の保護、お母さん探しもするとかね、麻衣子さん、実によい。ええ、無邪気といってもいいかも知れない。楽しい漫画、ナイスです。

『Lisa Step!』は美兎さん、遅刻寸前時間ぎりぎりですってよ。携帯を忘れてしまって取りに帰った。携帯電話が財布がわり、定期にもなるし買い物もできる。って、実演している美兎さん、尊敬を勝ち取ってることに機嫌よくしてるの、可愛い人ですなあ。で、フルーツミックス売り切れ、こあ先生がっかりですよ。今回は大人っぽさとかがテーマなんですか? コーヒーに砂糖とミルクをつけるリサ。マリーはつけない。入れない方が大人といわれて、入れずに飲んで苦さにまいってる。わびさびとか、わさびとか、わかってないリサ先生がナイス。わさびでししおどし、猪が可愛いなあ。こあ先生のいう大人の条件、これも微妙で面白い。そうかあ、うすしおかあ。じゃあ自分も大人だ。あかりも大人ですね。大人に憧れる一方、まさに生徒たちが過ごしている青春という時期、そいつにも憧れ抱いて、ええ、面白かった。騙されて、生徒会長に怖れを抱くリサ。ここで最初のジュースが登場するのは、なるほど、うまい展開でしたよ。

『寄り道ファミリ』は、テストも終わって夏休みを待つばかりですね。史夏が用意してたかき氷機、結構固いっての、うんわかる。うちにあるのも簡易なやつで、全然まわらんのですよ。さて、皆でかき氷食べてたら、お友達、つづちゃんがやってきて、おお、オーボエだ。夏休みにも遊びにくるってさ。うん、眼鏡の可愛いお嬢さん、いい感じではないですか。エアコンを使わない挑戦とかも面白い。夏の家族旅行、2回いけるっていうのね、これなんかいい発想ですよね。なんだか普通の暮らしに楽しみ見出したり、そこに一緒にいることの心強さ、そういうのが描かれてみたり、熱を出した史夏の呼ぶお母さん、それは誰のことなのか。わからない、わからないけど、この人を求めている史夏に、応えようとするまわりの皆。いい関係だなあ。家族ごっこ、けれどごっこでは終わらない、そんな関係が築けているように思うのですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第4号(2013年4月号)

2013年2月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号、昨日の続きです。

Free!』、お、着物姿のトモエさん、ほんと、素敵なお嬢さんだ! この人、この笑顔がいいですよね。見ると暖かな気持ちになれる、そんな笑顔です。さてさて、新年明けましておめでとーございマックス、ですよ。振袖のトモエ、両手に大量に屋台の食べ物持って、いやいや、元気でとてもいお嬢さんです。ほんと、この人、可愛いな。そしてこの寺のマスコット、タヌアミくん。なんだ、これ、どっかで見たことある気がする! って、あれだ、ピタポンに似てるんだ! 可愛いよね、ピタポン。ぬいぐるみ、買っちゃったよ。だからキスカちゃんの思わず買わずにはおられなかった気持ち、よくわかる。だけに、夢が壊されて憎々しげなる思い募らせる、その気持ちもわかります。いや、もう、キスカちゃん、よいわあ。お賽銭でいくら出すか思い悩むミサキ。うん、自分も経済的にあまり自由な方でないから、よくわかる。ギザ十はとっておきたくなるよね。そして格差社会。仲良くいられますようにというトモエの願いも知らず、元気に言い合いしてるアトリとキスカ。いや、でもやっぱり仲良いですよ、皆。しかし、祈ってるトモエ、美しくいらっしゃいます。

ふわふわ科学』、こちらも和装のサツキ。本編では制服ですね。ぼた餅を持ってきて、今回は味覚の話であります。ハチミツとキュウリでメロンになる、プリンと醤油でウニなど、あやしいもどき食品が提示されて、あれ食べたことないんですが、レイナによるとまずいのかあ。試さなくてよかった。味覚、味は5種類あって、甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、そして旨味。なるほど辛みは痛覚なのか。驚いたのは、味覚マップ、あれって今は否定されてるんですか。信じてましたよ。昔から、どこの部位が甘み、どこが酸味、みたいにいわれてたの、自分でも試してみて、わからん! と思ってたんですが、わからなくて正しかったんですね。よかった。上顎や喉にも味蕾があるなど、なるほど、知らないことばかりでした。他に味の要素としての嗅覚や触覚、なるほどの内容でありましたよ。と、ここで、次号グランドフィナーレ! ぐわあ! ショックで死んでしまいそうだ。

『▲コンプレックス』は、ああ、先生か、誰かと思った。制服着て擬態とか、可愛い人であります。さてさて、円と鋼音のラブラブぶりからひのりと鋼太の関係まで話が進んで、いやあ、ひのり、いいですね。鋼太を励ましたい、そういっているひのりだけれど、好きという気持ちは隠せない。攻めの姿勢の凛子、それもまた面白く、ぎゃわー!! って、ひのり、どんだけ追い込まれておるのだ。いやもう、可愛い人であります。鋼太とひのりは幼なじみ、ということは鋼音がそれを知っててもおかしくないわけで、思い出した。それでそばにいてやって欲しい。鋼太は恋愛対象とはならなかったとはいえ、愛しい家族には違いない。そういう鋼音によろしく頼むといわれては、ひのりもそりゃあ感極まるわけです。しかし鋼太ね、鋼音が好きといっていたわけだけど、この反応見れば、ひのり、いけそうやん。ええ、ふたりを、主にひのりをというべきかな? 応援する皆、決して面白がってるだけじゃない。その気持ちもよければ、うまくいきそうなんじゃないの? そう思わせるところなども大変によい、そう思います。

三種のジンギ!』、プール掃除、ということで、乙女は旧スクール水着で参加なのですね。計画どおりなのだそう。いや、ほんと、兄の希望を叶えんと、健気な娘であります。今回、いろはが今の指定の水着、乙女が旧スク水なわけですが、こうしてふたつ並べられると、なるほど違い特色がわかります。旧スク水は想像以上にごわごわしてて、あんまり機能的とは思えんなあ。そしてついに生徒会長登場。って、前回のあの人か! すごいな、地底のM・Sさん。おいら、そこまでは思いがいたらなかったよ。御影志央、麻央の姉にして生徒会長。大変に厳しいお方で、真珠も桜も頭が上がらない。びくびくって、がたがたって! けど、そうして怯えながらも、それがゾクゾクという桜、素敵です。さて、乙女たち三人が生徒会を継げるだろうか、気持ちを引き締めようとしているわけですが、次号最終回! って、うそー。もう勘弁してください。ショックで寝込みそうです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第4号(2013年4月号)

2013年2月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号、発売されました。表紙は、表紙は、おお、これはすごいです。なんというマリアージュ。『きんいろモザイク』と『ご注文はうさぎですか?』が夢の(夢の)コラボレーション。ウェイトレス姿のシャロとカレンが前面に、シャロがチョコレートケーキを、カレンがクリームソーダを持っている。これは日本とイギリス? ソーダの側に『いちごの入ったソーダ水』がきてるのは偶然? いろいろ思わせるところあって、しかし金髪のふたり前面に押し出して、見事に素敵なペアであります。で、奥にはしのが目をハートにして、ああ、金髪好きだもんね、あんた。友達になろう! しのの傍らにはお盆にこけしと兎こけしを乗せた千夜。いや、もう、後ろのふたりは大和撫子枠? もう、本当に素敵です。シャロとカレンのちょっと違った表情、それもまたよいですよ。最高です。

ご注文はうさぎですか?』、憧れの自転車を買ったよ。最初の台詞ひとつで状況がわかる、見事な導入です。乗れないんですね、ココア。それでリゼにコーチを頼むのだけど、そこにちょろっと出てきた大型バイクにまたがるリゼ、かっこいいなあ。乗れないらしいですけど、似合ってますよ。リゼの教習、いいですね。昔は転けて覚えろとか、ろくでもない教え方があったもんでしたが、まずは足で蹴って進めとのこと。このやりかた、実際有効らしいですね。ペダルを取るくらいでやるといいらしい。バイト先に急ぐシャロの前に現れたココア、がしゃんっ、からの展開ナイスでしたよ。なんというか、おかしみがたまりません。回想のちび千夜とちびシャロも可愛かった。けれど今回は、最後のチノの夢。ああ、チノには遠くへいきたい願望がある? もしかしたら、ココアと出会って、いろいろなことを知ってきた、そうした思いが、さらなる世界の広さを求めさせるのかも知れませんね。本当に遠くにいきたいかどうかはわからない。けれど、チノにとって、ココアは新しい世界を教えてくれる、そんな存在であるのかも知れませんね。いいエピソードでした。

きんいろモザイク』、クラス替えをして、その後ですね。いや、ほんと面白い。カレン、しの、綾と縦並び。ふたりの面倒見なきゃと思っている綾の責任感、それはいいんですが、よっぽど手がかかるふたりですよ。居眠りカレンに、金髪にめろめろのしの。思い余って席のチェンジを訴える綾、素晴しかったですよ。って、震えるほどにショックだったのか、しの。陽子、アリス組も面白いですね。アリス、しっかりものだなあ。それに、しの抱きまくら。烏丸先生に没収されちゃうんだけど、先生、しあわせそうだなあ。アリスに向けたしのの心の声、綾の反応がめちゃくちゃ面白かった。クラス替えで状況変わって、どうなるかと思いましたが、いやいや面白い。さすがの安定感です。

『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、おお、人気の限定パン。学園ものといった風情でありますね。男子に人気、すぐに売り切れる、噂のパンなのですが、それがどういうものなのかは誰も知らない。だからなんとかして買おうというのですが、おおお、亜梨香のお金パワーだ。すげー。購買部に近いからといって、三年の授業を受けるという護に対する亜梨香のツッコミ。授業終了とともに駆け出していく護。ああ、先生が美しいなあ。購買部の様子、さながらイベントで、護間に合わず完売。そこにラムネ野郎、哉が登場、買ってくれているというのですね。あのクリームの攻防、そしてパシリじゃんか、ほんと面白かったです。いや、亜梨香さんさえよければ、私がパシリになってもよかったんだ。

○本の住人』はバレンタイン以後の風景。おおう、チョコレートが通貨になっとる。さてメインは模型店ですよ。模型店妹がおかしい。いつもですが。いつもながらの謎の入荷、お菓子の家、違法建築シリーズ、これはいいと思うけど、戦後のドサクサとか手抜き行政、河原の庵は、ちょっと食べようという気にはなれないなあ。特に手抜き行政、これ酷いよ。なんでよりによってトイレなの。そして兄貴の真心。ひさちゃんの気持ちにはちゃんと応えよう。それでのりこが機嫌悪くするのとか、可愛い妹だなあ、そう思うんですけど、ほんと、最後のひさちゃんの様子、そして携帯買ってもらったのりこ。よかったですなあ。ほんと、よかったですよ。いえね、最初、あぶないお兄さんを警戒して、ひさちゃんの親御さんが携帯持たせたのかと邪推してしまいましたよ。

『ホームメイドヒーローズ』、面白いですね。翠は自分の部屋を持っている。対して麻凛と小絵は姉妹と一緒。そこから家族や姉妹の話になっていったりするのですね。麻凛とましろ、友達に妹のプライバシーが晒されると思うと気も使う、それが麻凛さんなんですね。対してましろはさっぱりしたもんですね。またこの家には秘密がある。地下の指令室に格納庫。って、エレベーターがあって、ボタン、隠されてるのか。すごいな。この漫画の面白いところは、秘密の地下室があって、作戦指令室や格納庫などと銘打ってる、そうした現実を超越しようという勢いがありながら、現実的な範囲に留まってるという、そのバランス感ですよ。家が変形とか、できる大工いないだろ!? って、うん、いないよねえ。家なんて中身スカスカだからロボには向かんだろ。うん、向かんよねえ。ほんと、面白いです。そして甘えるましろ。いずれ部屋を共有から専用にしよう、そういう話が出て、甘えられるうちに甘えようというんですね。ほんと可愛い妹。楽しい家族でありますよ。

こずみっしょん!』、ポ、ポップーゲーム? 想像力に欠けて、かつ物知らずの私には、それがどういうものかわかりません! 絵に、絵にしてくださらないことにはなあ! しかし、モグモグしてる未知琉、可愛いなあ。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、体のかたい椿が可愛いよ! 晶にバトンの渡ったこの漫画。やる気もあれば、才能も経験もある、そして勝ちにいく気まんまんの女の子。なんだけれど、誰もが速く走りたい、結果を出したい、大会で勝利したい、そういうわけではないんだよといっているここ数回です。って、浅見さん、迂遠すぎてわからんから! 詩集もそういうことだったんかい。てっきり愛の告白か、なんかそういうのかと思ってたよ。いや、椿一筋ってのはわかってるけどさ! さてさて、決して勝負を一番に持ってこない浅見さん。きっと走れば速いのにがんとして試合には出ない安食先輩。アスリートではなくてランナーだから。走るという行為、それをどう自分の中で位置付けているか、その違いがそれぞれ違っているというのですね。決して能力に秀でているわけではない椿、まだ経験も浅い、でも陸上に対して真摯である、それを知って尊敬の度を高める晶ちゃん、いい子だなあ。いろんなランナーがいる。能力も目的もそれぞれ。けど、皆、走ることに対しては真摯だよな、それはこれまでにも思わされてきたことでした。ただ速ければいいわけじゃない。勝てる走りを求めるばかりでもない、テーマを持って取り組むとでもいいましょうか、走るという行為に向き合って、自分を知っていった椿の一年。それは陸上のきびしくてけれど楽しくあるという性格を描き出して、ああ、ならば晶にとっての陸上との向き合い、それはどのようなものとなるのでしょうか。椿の一年、それは非常に楽しくて面白くて、何度も感動させられて、自分自身走るということを再確認するきっかけとなった。なら、晶のこれからは? きっと豊かなものになってくれると信じている。本当に楽しみでならないのですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第4号(2013年4月号)

2013年2月18日月曜日

『まんがタイムファミリー』2013年4月号

『まんがタイムファミリー』2013年4月号、昨日の続きです。

『純情小町』、よいですよ。茶道部が廃部の憂き目、それは可哀そうと入部しようと思いながらも迷う郁。そこにいろいろアプローチするゆっきーなんですけど、ことごとく外してるというか、ハイレベルすぎるというね。ほんと、必死なゆっきー、素晴しいですよ。先輩たちも微妙にめんどくさくて、ほんとは入って欲しいだろうにね。変わった子たち、けど悪い子たちじゃない。一生懸命の方向が違ってたりするけど、お茶やその道具が好き、そうした気持ちは本当で、いきいきして可愛らしい。あの郁のこと大好きなゆっきーがいいですよね。ほんと、ゆりゆりだそうで。実によかったです。

エッセー企画ですね、「わが家のお風呂」ですよ。参加者は佐野妙、しめ子、由多ちゆ、310、あきの実、香日ゆらであります。最初の佐野妙の子供時代の思い出、薪でわかしていたとはすごいですね。ガスだと火加減も自分でできますけど、薪は誰かに番をしてもらわないといけませんからね。大変ですが、けど風情があるといいましょうか、なにかすごく暖まりそうに感じます。続いて、風呂の蓋にキノコの生えた話、飼い猫が入ってきてお湯にやられる、って、猫も風呂場にくるんですね。湿気があるから嫌がるとかありそうに思ったんですが、そうじゃないんだ。掃除用のゴム靴を魔女の靴と嘘をつかれた話、これ面白いなあ。どれくらい信じてたのだろう。お母様もなにかの出来心とかだったのかなあ。面白いです。大きなお風呂、長話でゆだるというの、なかなか途中で話を切れないとこうなりがちですよね。自分もきっとうだる口です。そして凍る風呂場。怖ろしいな。けど、近所に温泉があるの? それ、なんかいいなあ。外に出るのは寒い、そんな風にも思いますけど、温泉にひょいといけるのは羨ましい、そう思いましたよ。

『地味なコ、派手なコ』、実によいですよ。千草から地味を学ぼうとしている西條サン。けど、彼女といると千草もそんなに地味じゃなく見える。そういう指摘を受けて、距離を置こうというんですね。しかしその発想がおかしい。派手が伝染する、けど地味はうつってないし、って、そういうもんなのか。もうこの問答がめちゃくちゃ面白かったです。千草ひとりになって、西條サンから遠ざけられて、寂しかったりしないのかな。そう思ったんですが、西條サンの地味ノートにまとめられた千草のいいトコロ、ああこれはいいですね。嫌いだから離れてるんじゃない。離れてても、自分のよさを見付けようとしてくれているという。それはほんとに素敵と思いました。そして千草の素直なところ、思ったところを真っ直ぐに伝えようとするところ、実によかったです。秘密にしなきゃいけないコトなんてない。対して西條サンには秘密があった。それを引け目に感じてるんですね。この秘密、これが語られて、これまでのことが腑に落ちる。西條サンのキャラクター、深みができて、ほんと魅力的。切なさを抱えて、素敵なお嬢さんだと思いますよ。

『かしこみかしこみ』、めちゃくちゃ面白いな! ムクが野球の助っ人にいくんですが、立ってるだけでいい。って、ストライクゾーンがやたら狭いし! ボールに触れることもなかったというんですね。でも楽しそうだからよしですよ。で、次の試合。相手チームに秘密兵器、山椒が登場ですよ。大活躍の山椒、対してほのぼののんびりのムク。もう、めちゃくちゃ面白い。なんて可愛いのだろう、このふたりは。走攻守に秀でた山椒。打てなくともバントでばっちり出塁する。対してムクはフォアボール狙いなんですが、最後の最後、サヨナラのバックホームで大活躍ですよ。ああ、そうか、速く走ろうとしたら狸本来のフォームになるのか。滑り込みみたいなもんだな。いやもう、大活躍ですよ。和気あいあいとした試合、最後の飲み会も楽しそうで、そしてムクに贈られたウイニングホームベース。消しゴムとな! いや、ほんと、最後の最後まで面白かったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第4号(2013年4月号)

2013年2月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2013年4月号

『まんがタイムファミリー』2013年4月号、発売されました。表紙は温泉? お風呂ですね。『ぽちゃぽちゃ水泳部』の面々がドラム缶風呂に入っていて、カツ代は湯上り、手には、あれ、温泉たまごっぽいですね。『うのはな3姉妹』は、3姉妹が湯上り、浴衣姿で、手にはゆあがり豆乳、パック豆乳を飲んでいるんですね。そしておーはしるい、新作告知カットがございます。

『毎日が新選組!』、新作です。ええと、ゲストなのかな? 意外! タイトルからもわかるように新選組ものですよ。殿さまの力になりたいと会津を出た娘ひとり。新選組に世話係として入り込み、密偵として内情を藩に伝えるというのですね。新選組は作者の趣味なのかな? などなど思いながら読んで、なるほど新選組の面々、いろいろエピソードをまじえつつ、すっぽこ娘、高坂春による新選組見聞となりそう。芳文社では日常よりの現代ものやOLものを描いてきた作者だけに、ちょっと異色となりそうな雰囲気で、これはなかなかの新鮮味。面白くなるのではないか、そういう予感をさせますよ。

『教壇のポラリス』、おお、昨年の話題ですね。金環日蝕について語られておりまして、おお、そうか、ここは北海道か。北海道では観測できないと告げられて、一転しょんぼりがっかりムードになる天川先生が実にいい感じですよ。けれど、日蝕は見られる。部分日蝕でも見たいというのですが、うん、気持ちはわかる。生徒は授業を受けて、先生はというと、窓に寄っては空を眺める。この立ち会うことの喜び、そのわくわくする気持ち、とてもよかったですよ。天文同好会の面々もちゃんと見られたんですね。早乙女くんはというと病欠、日蝕は見られなかったというのですが、それでね、次の金環日蝕、2030年にリベンジしよう。その頃にはもう学生じゃない。将来を思うも具体的な姿は思い描けなくて、けれどね、その時に天文同好会を再結成しよう、同窓会をしよう、そう約束しあう展開など、本当によかった。未来はわからない。離れ離れになってるかも知れない。けれど、天文という同じ興味が皆を繋いでいる。そう信じられるものがあることに、なにか嬉しさが込み上げるようなのですね。

『ひかり!出発進行』、おお、テレビカーだ。従兄弟の家にいく時に京阪を利用したのですが、その時に見たテレビカー、あれはなんだ!? まったくもって新鮮、衝撃うけるほどに意外な代物で、だってアンテナついてましたよね。一度は乗ってみたいものだ、そう願いながらも、一度もその機会を得ることありませんでした。プラットホームから窓越しに車内を伺う、それが精一杯でしたね。懐かしいです。さてさて、本編は別れと出会いといったところ。テレビカーもその一環なんですけど、いやほんと、別れの悲しみを出会いの喜びで埋めるとしても、その悲しみがなくなるわけではない、そうしたひかりの言葉、ああ、そうだよ、そのとおりだよ。どんな縁も、他のなにかで埋め合わせできるようなものではありえない。そうした人情、人の気持ちの繋がり描いて、ほんと、この漫画はしみじみと暖かい。大好きですよ。ひかりの情に訴えるあの手この手、けどそれは技術、手管ではなくて、この子の本音があるからよいのでしょうね。ほんと、最後の一本、坂田のおじーちゃんも、ほんと、この子は人が好きなんだ。人との繋がり、縁を大切にしているんだ。それがよく伝わってくる。よい漫画ですよ。

博士の白衣女子攻略論』、おお、新キャラだ、可愛いお嬢さんだ。かつて博士に助けられて、いやこれ助けられてでいいよね? きゅんと恋に落ちてしまった外崎凛子嬢。試験補助のバイトとしてやってきたのでありますよ。小柄で溌剌、ぱっと周囲を明るくさせるような可愛さのある20歳。P? はじめての後輩にどきどきする丹沢さんが可愛いなあ。けど、凛子のこと知らないの自分だけ。ちょっともやもや。皆と仲よい凛子嬢を羨み、ちょっと冷たい態度とってしまう。大活躍の凛子嬢にコンプレックス膨らませる。いや、ほんと、丹沢さんは役に立ちたいんだね。いじわるでやってるんじゃない。だから引っかかっていた気持ち、それさえ流れてしまえば、ちゃんと仲良くなれる。これからよろしく、そのあいさつで終わる。今回は凛子という人、ハカセの周辺を描き、同時に丹沢さんも描かれて、その心の揺れ動きなど、大変に面白かったです。

『本の町の看板娘』、新作ゲストです。遊佐みすず、高校一年生は古書店にて店番中。兄の家に住まっているというのですが、そのお家が本屋さん。古書店っていうんですね。お義姉さん、蘭花さんがお店を仕切っている。で、ランさんが用事で店をあけると、みすずがひとりで店番しないといけない。本の知識もないし、お客さんの対応も簡単じゃない。けど、甲斐甲斐しく働いてる。その一生懸命さは悪くないですよ。ランさんの元気で押しの強いところ、みすずのちょっと弱気で人見知りなところ、うまいこと個性が違って、それがよい。まだちょっとおどおどしてると見えるみすずですけど、この子が笑顔で接客できるようになったらいいなあ。ええ、応援したくなる漫画です。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第4号(2013年4月号)

2013年2月16日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号、発売されました。表紙は、『Good night! Angel』、ユリ、あやめ、リカの3人が屋上でドーナツ食べてるんですね。って、後ろにはルキ、レオンもちゃんとおりますね。いつもの仕事着で、がばっと開いた背中をこちらに向けてるあやめさんはサービス精神が見事です。笑顔が素敵なリカ、そしてドーナツ食べる喜びが表情に表れてる? ユリも大変に可愛い。春、青春? はなやかでいい表紙であります。あやめのスタイル、それもまた素晴しいです。

桜Trick』、もう2巻か! 素晴しいな! さてさて、今回は美月会長ですよ。ああ、なんて可愛い人なんでしょう。大晦日の春香との電話、それをひきずっている。さびしいです、さびしいです、春香に思われてる!? 素敵すぎる! それで挙動不審。妹に対しても嫉妬。ゆずと楓に悩みぶちまけながらも、本当の望みは口にできない。大変な純情さんです。そして三人、公園に向かった春香と優を追うのですが、ほんとふたりの秘密、ぎりぎりのところでばれないですね。春香の秘密はばればれなのに。して今回は、美月会長、ちょっと願いが叶った? 実は逆になったら面白そう、みたいにも思うんですが、今はまだ美月からでいいのかな? 偶然でもちょっとしたラッキー、会長、ほんとよろしかった。可愛い人です。

『城下町のダンデライオン』は、うまいことイベントを作ってきますね。父、現国王、現国の王様!? じゃないですね、総一郎、王子王女たちの社会に対するアピール度を平等にするため、勝負をさせるという。兄弟姉妹を2グループにチームわけして、国民からの依頼を解決した方が勝ち。ポイント譲渡ルールで、茜が手を抜かないようにしばるとか、うまいこと考えてますよね。しかし今回は長女葵のやり手ぶりがまたも見事に描き出されて、これでなおかつ茜が勝ったりするのかな? そう思ったんですが、なかなか思うようには展開しませんね。ええ、いい感じにひっぱっていってくれましたよ。超能力を持った子供たち、正面からぶつかる能力バトル、茜の強さ、修の執念、そして茜チーム敗退の決定するまでの展開、面白かったですよ。戦闘終えてからのやりとりもよかったです。

『ラブリストリズナー』、新作ゲストです。最高の淑女の育成をモットーとするアマリリス女学院。もちろん恋愛禁止、って、女学院なのに!? ええ、女学院なのにですね。外部者との恋愛じゃないっすよ。内部での、すなわち女の子同士の恋愛も禁じてるのですね。様々ある禁止事項、それをやぶるとどうなるか。減点されるというのですね。各人がポイントを持っている。例えば淑女の鑑、華園桜花嬢は淑女ポイント1014Pを所有なさってる。規則違反を取り締まってる秋堂院雅嬢は354P。このポイントによって、できることが変わってくるのですよ。200Pないと外出許可がおりない。食堂のメニューもポイントに応じてグレードが違ってくる。ポイント重要なのですね。さて、我らが九条マリナ、32Pというピンチ娘なのですが、外出許可が欲しい。となればなんとしてもポイントを集めたい、その一心で校長室を制圧して、データ改竄を企てるんですね。仲間は天才少女村雨蘭嬢230P。ばれればポイント全損で監獄なる更生施設ゆき、そのリスクをおかしても勝ち取りたい外出、その攻防、顛末まで含めて面白かったです。いわば桜花も蘭もマリナに巻き込まれた。とはいえ、桜花はむしろ蘭の同類で、この問題児たちが10Pからどう這い上がるか。いや、そういう展開にはならんかも知れませんけど、復権していくと思うんだけどなあ。いずれにしても、これはなかなか面白そうですよ。

『暖色タイム』、新作ゲストですよ。アパートに一人住まいの女の子、ナタネ。彼女の同居人は灰村さん。一人暮らしっていったのに? 灰村さんは幽霊なんですね。黒髪、可愛いお嬢さん。大食い? ご飯たくさん食べて嬉しそう、その表情などなど見ていてとてもよいですよ。ナタネの見た目スタイルも素敵、いいお嬢さんたちです。神出鬼没の大家さん、ご飯食べさせてくれて、その代償が部屋の掃除の手伝い。御札が大量に貼られた部屋。もともと灰村さんのいた部屋らしいんですが、灰村さんの他にもいろいろいるのか。それをことごとく撃退していく大家さん。埃扱いなんだ。気付いてないのか? いずれにしてもすごい人です。ナタネは本好き、とりわけ古本、本なら怖いのも平気。ふたりお風呂で埃を流し、そしてお鍋。マナベ荘でのにぎやかな生活、面白そう。とりわけ登場人物、皆が元気で可愛い。よいですよ。ちょっと気にいったようですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第4号(2013年4月号)

2013年2月15日金曜日

ガールズ&パンツァー オリジナルサウンドトラック

 発売日の翌日でしたかね、もしかしたら駄目かもなあ、そう思いながら店にいったら、見事に完売の張り紙があったのですよね。『ガールズ&パンツァー オリジナルサウンドトラック』の話です。CD置いてる店を何件かはしごしてみても状況は変わらず。『ガールズ&パンツァー』のCDはプレスが少なめなのでしょうか、どれもこれもあっという間に売り切れる、次の入荷までしばらく待たされる、そんな印象があったのですが、まさかの翌日完売。帰宅後即座にネットの店舗で注文するも、ぎりぎり年内に届くかなあ、その予測を嘲笑うように延々待たされ、到着したのは1月18日。待ちましたね。近年、こんなに待った、心待ちにしたって経験、どんだけあったかなあ。そう思うほど。ええ、心待ちだったのです。

『ガールズ&パンツァー』ね、音楽がよいではありませんか。戦車の駆動音、走行音、砲声などなど、音響に凝っている。けどそれだけじゃなく、劇伴、それがふるってる。イギリスチームなら『英国擲弾兵』、アメリカチームなら『リパブリック賛歌』、ソ連なら『カチューシャ』。行進曲や当時の兵士の愛唱歌、その国の雰囲気をぱっと表現するような音楽をつけて、それがうまいことはまってたし、今となってはのどかとも感じられるその雰囲気が、古式ゆかしい戦車道というものをよく表していた、そのようにも思うのですね。

そして我らが大洗女子のテーマ曲、「戦車道行進曲! パンツァーフォー!」、これがもうかっこよくて、大好き。気持ちが湧き上がる、そう感じてしまうのは主人公補正とかではないはず。ライナーノートにあった、作曲者によるコメント。それが面白かったですよ。この曲をもとにして多くの曲に統一感を持たせるため、テーマをモチーフ — 動機、音型のレベルまで分解して、クラシックでいうところの動機労作ですよね、さまざまに発展、展開させていく。その結果として、元気なマーチから、スローでしっとりとした音楽、緊迫感溢れるものまで、多様に広がりを持った劇伴が完成し、しかもそのどれもが『ガールズ&パンツァー』の音楽としての印象、性格をしっかり備えている。劇伴作ってる作曲者は、皆そのように意識しているわけですけれど、『ガールズ&パンツァー』はそのやりようが徹底して、正統的なサントラ、ちょっと古風でもある? になってる、そんな印象持ってたから、ライナーノートのコメントには、やはり、しかりとの感想持ったのです。

軍ものとまではいわないけれど、戦車のアニメ、音楽もブラスを中心にして、ブラスバンドといえば軍楽の印象もありますものね。マーチが多いと参加ミュージシャンが不思議がってたみたいなことも書かれてました。ええ、ドラムセットよりも、スネアドラムにバスドラムなど、いかにもブラスバンドといった雰囲気が濃厚、グロッケンもベルリラ使ったとかね、その徹底が面白く、ウィンドオーケストラとはちょっと違うんだけど、吹奏楽というものに親しむきっかけにもなりそうなサントラになってるのは素敵かもなって思ったのですね。

で、そう思ってたら、「M4シャーマン中戦車 A GO! GO!」みたいなのもあるでしょう。いや、もう大好きです。

気にいってるのは『ポーリュシュカ・ポーレ』。「新しい朝の始まりです!」や「こんな普通の学園生活って素敵です!」の穏かラインも素敵です。頭から通しで聴いて、Disc 1枚目と2枚目の性格の違い、それを味わうのもよし、また全曲をシャッフルして聴くのも面白い。気にいったサントラは最近のアニメでも結構あるのですけど、『ガールズ&パンツァー』サントラ、これも当たり、実によかった。気が向けばまた聴いている、そんなタイトルになっております。

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DVD

書籍

  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第1巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2012年。
  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第2巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2013年。
  • ひびき遊『ガールズ&パンツァー』ガールズ&パンツァー製作委員会原作 島田フミカネ,京極しんイラスト (MF文庫J) 東京:メディアファクトリー,2012年。

CD

戦車

2013年2月14日木曜日

ジムメン!

 『まんがタイムLovely』にて掲載されていた漫画、当時は『GYMMEN!』って表記でしたね。社会人になって、油断してたら太ってしまった。彼女にもふられて、これでは駄目だ、男ひとりだといけない場所とか多すぎる! といった理由からジムに通うことにした青年、花巻佑太がダイエットに奮闘する漫画でありますよ。……、ありますか? いやもう、この花巻佑太なる男、てんで困ったやつでして、ジム通いを決めたのもインストラクターのお姉さんが可愛いからとか、それで運動頑張るかというと、なかなかそうはいかない。すぐに怠ける、いいわけばっかり達者で、インストラクターのお姉さん、もうひとりの方を怒らせる。でもそのどうしようもない様子が面白いんですね。

主人公は花巻佑太。困ったやつ、というのはもういいましたね。他の登場人物はといいますと、佑太曰く学生時分からのライバル、糸田初芽、一緒にバスケットボールやってたんだけど、太ってしまったこちらとは逆に、仕事とそのストレスのために痩せてしまった、まったく対照的なふたりです。そして、見事な筋肉美を誇る大根征一、インストラクターに間違えられがちなんですが、まだ高校生で、極端な人見知りです。これも、あっけらかんとして物怖じしない佑太と対照的でありますね。で、ここで東条さん、この人は佑太と似てるかも知れない。ジムに通ってるけど、全然痩せる気配さえない。食べるの大好き、誘惑にも弱い、佑太と意気投合したりと、やっぱり似てるんですね。けど、この人の場合、決定的なところが違っている。彼女がいるんです。しかもそれが、佑太のジム通いを決定させた女性、白雪つぼみというのですから、ええ、皆、いい感じにキャラクターを立てているんですね。

痩せたい、ああ初芽は筋肉つけたいんだったか、そういいながらも、ちっとも頑張れない男たち。痩せる、筋肉つけるのなら、まず生活を改善していかないといけない。ちゃんとインストラクター、葉子さんが指導してくれるんだけど、佑太は全然食事を制限できないし、初芽は逆に絶食生活をやめられない。まあ、生活をちゃんと整えられる人間だったら、こうしてジム通いをする必要もなく、体形を維持できてただろう、そういう風にも思うわけですが、このいわれてもいわれても改善できない、それで葉子さんが厳しく指導する。片やつぼみんはというと、いいカモ扱いしてるっていうね。ジムではドS扱いされてる葉子さんの方が親身で、むしろつぼみんの方が実はきついっていうの、これがまたいい感じだなって思うんです。

人間誰しも、ふらふらと誘惑に流されて、やるべきことをやらなかったり、わかっていながらさぼったり、そういうことってあると思うんですよ。だからなんだと思う、困った男、佑太、こいつのやることにむしろ親近感を覚えたりしてしまうの。ほんと困ったやつで、恋人たちのイベント時期になると荒れる、あるいはいきすぎて壊れる、極端なやつだけど、なんだか憎めなくってですね、そしてそれは他の面々に関しても同じなんですね。人間味があるといったらよいものか。愛すべき困った男たち。つっこみ役の女性ふたりもいいキャラクターですよね。私は葉子さんが大好きです。ほんと、葉子さん、きっちりしてそうなのに、意外と駄目なところがあったりして、ああ、なんて可愛いんだろう。ええと、つぼみんはいろいろとすごいので割愛。けど、ほんと面白い、楽しい人たち。見て、読んで、その雰囲気、大変に気にいってるんですよ。

  • 岩城そよご『ジムメン!』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊