2013年11月15日金曜日

PILOT 3色ボールペン レグノ

 私の受講しているパイロットペン習字講座には紹介制度があって、新規受講者をひとり入会させるごとに記念品をもらえるんです。記念品といっても特別なものではなく、ペンなんですけど、これが結構いいものなんですよ。先日、職場のペン字を習いたいという人にこの講座を紹介する機会がありまして、それでいただいたのが3色ボールペンのレグノです。木軸の多色ペン。黒と赤とシャープペンシルですね、まわすごとに芯が切り替わるのですが、これが意外や同方向にぐるぐるまわり続ける。なんと、端がないんですね。

私は普段はボールペンを使わないんですが、ポストイットなど付箋に書く時は紙が万年筆のインクをはじくので、ボールペンを使います。けれど普段使いのペンは決まっていて、トンボ鉛筆のエアプレスですね。なのでレグノの出番はない。いえ、他にもボールペンを使うことがありました。他でもない、ペン習字講座のボールペン課題。よし、ちょうどレグノを貰った月がボールペン課題だった。今後、ボールペン課題はレグノで受けよう。そう決めたのでした。

レグノ、バランスがいいペンだと思います。多少重みのある軸。後部に繰り出し機構があるからでしょうね、ペン中央よりも尻側に重心があります。けれど、持った時にそれがアンバランスとは感じない。うまく手に収まる感じがあって、そしてボールペンは立てて書きますでしょう。重さが真っ直ぐペン先に落ちるから、問題ない。うまく書ける。ええ、いいペンだと思います。

軸は樺材だそうです。木目が美しい。多分自分の貰ったものはダークブラウンだと思うんですが、思ったより明るい感じ。もしかしてディープレッド? いや、そんなに赤くは感じないからブラウンだと思うんだけどな。木目のせいでしょうか、滑るとか、そういったこともありません。軸の形状がよくできてます。先にいくに従って、軽くラッパ状に広がっている。このため、立てて、紙面にペン先を押し付けるようにして書いても、滑った指がペン先に向かって落ちていくということがなく、見た目にも美しい、機能的にも優れている。ええ、よく考えられたデザインだと思います。

ところで、ペン習字課題は黒で出します。なので赤、それからシャープペンシルは、よほどなにかの必要がない限り使われることはなさそうだ。折角なのに、ちょっともったいないなって思うんですね。

2013年11月14日木曜日

百人一首

 最近読んでるのが『百人一首』。先日角川書店がKADOKAWAになるっていって、傘下の出版社を糾合しましたが、その時に電子書籍半額セールなんていうのをやってくれたわけです。おお、半額! これは買わないと! そういう気分にさせられて、けどなにを買ったものか、いろいろ迷った挙句、古典とか買ってしまいました。うん、古典部シリーズも買った。けどメインは日本の古典、『おくのほそ道』とか『とりかへばや物語』、そして『百人一首』。正直、こんなの買って読むのかなあ、みたいなことも思ったんですが、なんと読んでるんですよ。ええ、『百人一首』、こうして古典として触れるのはもしかしてはじめてかも知れません。

まず歌が紹介されて、その現代語訳、そして解説が続くのですが、なんとこれまでは全然わかってなかったんだな、そう実感させられることしきりでしたよ。それどころか、自分にとって百人一首とは、読み札、取り札でしかなかったのかも知れない。全部覚えてたわけじゃない、けどそこそこは知ってるつもりだったのに、出てくる歌、出てくる歌、こんなだったっけか、そう思わせられること頻繁で、あ、わかった、これまでは歌として覚えてなかった、決まり字と下の句の頭、それだけでしかなかったと気付かされたのでした。

あしながながし、たごふじの、きみがためときたら、はるとをしで、わがころも、ながくもがなに分岐する云々。ああ、駄目だこりゃ。駄目だった。反省しましたよ。

百人一首は恋の歌が多い、そういう印象でいたのですが、ただ恋というだけじゃない歌も多いんですね。恨みがある、皮肉である、あるいはストレートに好意を伝えるものもあり、そうしたバリエーション。そして老いの悲しさ、変わりゆくものの詫びしさ、そうした歌も多い。それら歌の背景が解説に語られ、歌人たちがどうした境涯にあって、どうした思いを歌に込めたのか。また撰者である藤原定家はどういう思いから撰んだのか、それが推測、解釈の根拠をともに説明されて、ああ、こういう読み方ができるとぐっと面白さは増す。深い知識と理解があれば、歌の世界はこうも豊かに広がるものなのかと感心する思いなんですね。

そしてまた意外だったのは、伝えられてる詠み人が実は違うらしいという歌も多かったりするんですね。この人が詠んだといわれてるが、どうも実際には違うらしい。へー、それは驚き。けれど、ほかならぬその人だからこそ、この歌を詠んだのだろう、そうした後世の人たちの思いなどもあったりするのだろうな。歌が詠まれた時の実際の情景があり、そして後世に伝えられていく中で、解釈や人々の思いが宿り、また違った表情を示すようにもなる。こうした積み重ねに耐えるものこそが名作で、古典たりえるものなのかも知れませんね。そしてそうした積み重ねは今もなお続き、その時々の輝きを、幾重にも折り重なった層を繰り読み解き味わう行為こそが、鑑賞であるのかも知れませんね。

  • 谷知子『百人一首(全)』(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典) 東京:角川学芸出版,2010年。

2013年11月13日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年12月号

『まんがタイムジャンボ』2013年12月号、昨日の続きです。

ラン様の放課後遊戯』は、突然告げられる廃部。椿範子、生徒会長だというのですが、この人がまあとんでもない美少女。ラン様が問題になったっていうんですね。不正部員。しかも部外者。私怨ではないとあえて断わりながら、範子、なんとしても占い部をつぶそうというのか。しかし、部を守るために辞めるというラン様。その言葉を聞いて涙を浮べる葉沼ちゃん。いいじゃありませんか。そしてりらの逆襲。範子、そのりらにかまってもらいたいのか。なんともいえない屈折美少女。今後もりらにからんでくる? こいつは期待でありますよ。

『テイクアウト!』は、元気をなくしたこのみを元気づけようと、いやちょっと違うな、餌付けの喜びをより以上に増大させようと、手ずから料理を作ろうという楓お嬢様ですよ。自分専用のキッチンが欲しいといって、逆にたしなめられるお嬢様。ああ、なんでもかんでもワガママが通るわけじゃないんだ。というので、メイドさんの部屋にて料理を作ることになるっていうんですね。で、卵を割る時点で指を切る。やるな! しかし、これからが意外ですよね。見た目こそ駄目だけど味は悪くない。それどころか、より一層の研鑽を積んで、よりよいものを作ろうと努力する。一流の料理を食べてきたから、おいしいもの、よいものがわかってる。だから技術さえついてくれば、ばっちりおいしい料理ができるっていうんですね。いやもう、これはよいですよ。これが楓の趣味になる? わかんないんだけど、単純に料理が下手ってことにならなかった、努力の余地がある、さらに伸びるという、そういうところ、実にいいと思いましたよ。

『あねざかり』のひなた、彼のこと、ついつい大学生くらいって思ってしまうんですけど、社会人なんですよね。休みがとれないのが悩み、なんだそうで、とにかく仕事が立て込んで大変。持ち帰りで徹夜仕事なんだそうです。昼起きて夜は眠るひなた。逆に昼寝て夜に起きるひかり。ふたりの立場が今夜は逆転。眠気に負けそうなひなたに、次々眠気打開策を投入するも、全然効かない。はじめて知る弟の苦労、ええ、ひかりの頑張りの報われなさ、確かにこれは面白かった。しかしクリスマスにプレゼントを贈りあう姉弟。いいですなあ、そう思ったんですが、それ以上にシスコンが過ぎるひなた。ええ、随分なシスコンぶりでありました。

『オンエア — うるま高校放送部』、ゲスト3回目。今回はドラマの制作なんだそうですよ。放送部だからドラマも撮る、って、ああラジオドラマ! と思ったら、違うのか、ビデオなのか。すごいな! いえね、私が子供の頃、KBS京都のラジオ番組『こちら青春放送局』ってのをですね、楽しみに聞いていたんですよ。高校放送部が作るラジオドラマ、それが毎日放送されてたんじゃないかなあ。面白くって、だから今回のエピソード、すっかりラジオだと思ったんでした。しかし乃愛とのぞみ、酷いっすよ。いきなり台本忘れる乃愛。緊張とくためリラックスしたらさながら死体ののぞみ。いや、のぞみはいいねん、そう思ってたら、おおい! 最後の落ちが、もうさすがですよ。いやもう、やってくれたふたり。さすがと感服でした。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第12号(2013年12月号)

2013年11月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年12月号

『まんがタイムジャンボ』2013年12月号、発売されました。表紙テーマは芸術の秋! であります。センターに『レーカン!』天海さん、絵画をたしなんでらっしゃる。あの服装、三つ編みにベレー、そしてエプロン。突然の猫憑依にあわててるその表情もキュートです。そして『ちっこいんちょ』、いいんちょも絵画、というか絵の具のチューブに振り回されて、『花の任侠物語しずか』静花はバイオリン、『桜乃さん迷走中!』桜乃さんは、まさかのチェーンソーアートですよ。すげえ! ちょっとありえない!

『桜乃さん迷走中!』、大江さんの新刊が出ました、というのでサイン会があるらしい。くるなといってるのに、きたがるのが桜乃さん。そして水沢さん。あの、緊張してる大江さんを見るのが楽しみとかいってる桜乃さん、もう、この人でなし! って感じで、めちゃくちゃ面白い。最高ですよ。で、サイン会当日の大江さん。うっわー、エレガント! 素敵! 担当編集の牧さん、超キュート! そして大江さんの逆襲です。もう、めっちゃくちゃ面白かった。横に立ってるだけでいいっていうのに、大江さん以上に緊張する桜乃さん。しまいには奇妙な行動で珍獣呼ばわりされて、おそろしいなあtwitter。じっとしてたらそれはそれで話題になって、これはもう笑いがとまりませんでした。

桜乃さんは、今回2本立て。夜間工事の音がうるさくて、仕事にならない、眠れないで、夜の散歩に出るんですね。特別なことがしたい、大人っぽいことをしたい、そういうこといっちゃう桜乃さんは、あんまり大人っぽくないですね。この、普通の大人っぽくないところ、これが桜乃さん、他の人たちもそうかな? の魅力なんだと思います。

『かみおとめ』、特別編であります。お祭りをしたいというめしあ。村のみんなへのお礼というんですが、やりたいのは櫓を組んで、太鼓を叩いて、盆踊り。けっこう大変そうです。予算がない。資材も人手もない。というので、村の皆を巻きこむことにするっていうんですね。準備、お祭り、楽しそう。そうした中、ああ、和夏が思い出した、かつてめしあと出会っていたということ。ああ、これ、結構大事なエピソードじゃない! けど2巻はもう出てしまってる。ああ、こうして雑誌でしか読めないのか? あのラストのふたりなど、すごくしあわせそうなのに! ええ、いい話だと思ったのです。

乙女ほるもん』はカラーがきれい! クリスマスに良介になにかプレゼントしよう、そういう話になるんですが、なにをやっても勝てそうにないというのが、実に女子力良介らしいです。しかし、ハナ、風波さんに声かけられて嬉しいミミとか、ほんと可愛くて、けど良介のことを好きなのか? そんな風にいわれて、間違った対応してしまう風波さん。ほんと、ミミ泣かしちゃって、ほんと、困った子だなあ。最後にはちゃんと仲直りできたの、よかったです。あのミミが抱き付いて喜んでってところ。そして風波さんが、わからないながらも自分の気持ちにひとつの決着、区切りをつけるところ。よかった。ああ、これで先に進めますね。気持ちが一歩進みましたね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第12号(2013年12月号)

2013年11月11日月曜日

アイカツ! の音楽!!

 買おうかどうか、欲しいんだけどなどうしよう、ずっとそう思ってきたのですが、買っちまいました。アニメ『アイカツ!』の音楽。「アイカツ! の音楽!!」というとサントラのタイトルですけど、ここではもっとざっくりと、『アイカツ!』に関する音楽CDととらえてくださるとありがたい。先日、とらのあなにいきましたらね、店内に流れていたのが『KIRA☆Power』、2年目のOP主題歌だったんですよ。はたしてとらのあなの客層に『アイカツ!』はマッチしてるのだろうか? 疑問には思ったんですが、いや、アイカツおじさんという言葉も存在する昨今です。おそらく問題ないのでしょう。

店内BGMが『KIRA☆Power』、ということはCDが出たんだろう。そう思ってCD売り場を探してみたら、ありましたありました、1枚だけ残ってまして、これは売れに売れた結果、最後の1枚を掴んだのか、それとも最初から1枚しかなかったのか? まあどちらでもいいじゃありませんか。これも縁と、きっかけと購入してみましたら、シールなんぞいただきまして、こいつはやばいぞ、チビに見られてら欲しい欲しいといわれてしまう。きっちりしまいこんだのでした。

『KIRA☆Power』と『オリジナルスター☆彡』を聴きまして、実際、『アイカツ!』は音楽がいいんですよ。それで、2年目OP/EDシングルを買った時からこうなるとわかってたんだけど、一気にCDを注文しまして、主題歌CDから挿入歌CD、そしてこれが楽しみなんですが、サウンドトラックですね。いやね、CMで見るたびに欲しくなってたんですよ。「芸能人はカードが命」、アイカツカードを筐体にセットして、ステージに向けて駆けていくあのシーンに流れる音楽ですよ、ものすごくわくわくさせられる、まさに見せ場に向かって盛り上げてくれる音楽、CMでもやっぱり使われて、いいなあ、そう思ってた。あと『さまさまばけーしょん!』。これは欲しい。ちゃんと、しっかり聴いてみたい。そう思ってたから、CD届くのが楽しみで楽しみで、届いてからはヘビーローテーションであります。

Move on now! とか、ほんと、最高! 『硝子ドール』なんかもかなり気にいっていて、これはもう放送の時からですよね。ステージシーン、1年目終盤には『カレンダーガール』がきたり、Signalize! だったり、そのたびに、よっしゃ、きたー! みたいにハイテンション。ほんと、そうした引き込む力のあるステージシーン、そして楽曲たちです。いやほんと、買ってよかった。とりあえずチビにも聴かせてやろう。ええ、どんな反応しめすか、楽しみです。

2013年11月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2013年12月号

『まんがタイムきらら』2013年12月号、昨日の続きです。

女子大生生活様式』は夏休みが明けてしまいました。9月半ばくらいまで休みなのかなあ。季節はすっかり秋、ねねは図書館に、ことねはただの付き添いで、このふたりの姿勢の違いが描かれていますよ。ええ、周囲の友人たち、ちゃんとふたりのその違い、理解してるんですね。しかし、そうかあ。ついこないだ進級して、柚ちゃんが入学してきて、そう思っていたのに、もう前期が終わってしまった。ああ、老いやすく学なりがたし、学べよ乙女たちでありますよ。しかし、今は秋、食欲の秋ということで、炊込みご飯、きのこをたっぷり入れよう。ええ、これは見事に楽しそう。ええ、これは本当に羨ましい、そんな秋であります。

『放課後リトリップ』は、なんとなんと、みなみは体が弱かったのかあ。保健室の住人だったりしたのかしら。これは穏かじゃないわね。うそっこ女子高生ハナとの放課後を楽しんでいる彼女は、これまで遊べなかった時間をハナと一緒に取り戻そうと、放課後に、遊びに、一生懸命だったりするのかも知れませんね。今回はまさにそういう話で、熱があるのにはしゃいで、楽しんで、なんだろうすごくいじらしく、うん、ハナがほだされるのもわかります。しかしハナはハナで大変な毎日。ええ、明日取り戻せたらよいですね。ほんと、なんかひとごとに思えません。

スマイル・スタイル』は次回グランドフィナーレ! なんですって!? というわけで、聖・天獄門がおよそ1年ぶりに三度登場であります。いや、このふたり好きなんですよ。なんのかんのいって、ふたりとも可愛いお嬢さん、ええ、今回も可愛かったです。さて、本編。百合にラブレター? が届いた。少し考えてから結論を出すという。これまで女の子同士で恋とか、本気に思ってなかった。でも、本当に好きになることもあるんだってわかった。ええ、真摯に受け止めよう、そう思ったっていうんですね。それで揺れるゆめの気持ち。ええ、その表情は切なさに満ちて、そして百合との会話、あの穏やかな表情。素敵でした。それだけに、落ちはえらい落差になっちゃうわけですが、このあたりはいつもどおりですよね。そして百合への電話。それはどういうラストへ向かわせるのか。シリアスに向かうのか、またも急降下してコメディに落ちるのか。わからんですね。これは予断を許さないですね。

プレフレ』、コンビニでバイトする椿ですよ。うん、がんばってる。なんかイモ可愛くていいですよね。実際高校の頃とかね、先輩がバイトしてるとか聞いたら、わざわざ店にいったりしたわけですよ。そうしたこと思い出させてくれて、ええ、気恥ずかしいんですよね。ええ、椿の置かれた状況、それがこそばゆいですよね。椿、店でも可愛がられてるみたいで、店長に心配されとったのか。あの店長の奥さんの可愛がりよう、あの手の振りようからも見てとれて、うん、ええのう、ええのう。無愛想、だけど小さな椿。可愛いです。ああ、そうそう。私は冬が好きです。寒いのは着込めばなんとかなるけど、暑い場合、脱ぐにも限度がありますしね。それに厚着女子が好きなのです。そして虫が嫌いなのです!

My Private D☆V、一周まわって、再びのざらですよ。懐かしいですね。もともとこのコーナーって、性癖曝露なんていう趣旨だったんでしょうか。もともと、もっとマイルドなコーナーとして企画されたんだと思うんですが、初っ端から性癖曝露なんて話になっちゃって、引っ込みつかなくなった? そんな風にも感じられて、ええ、いい傾向でありますよ。そして再びの性癖曝露。尾骶骨で指圧なのだそうです。ああ! 変態度が上がってる? いや、MPD☆Vの要求レベルが上がっているのだと思います。大きく育って還ってきたのです。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第12号(2013年12月号)

2013年11月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2013年12月号

『まんがタイムきらら』2013年12月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ。』クロと、『ゆゆ式』ゆずこ、『あっちこっち』つみきが三人揃って手を洗おう! でありますよ。って、いや違う違う、10周年なんですね。それで両手を開いて10ってやってる。なんだかやたら元気なクロが可愛い。その勢いに驚いた? ゆずことつみきがちょっと消極的で、この対比、ななかいつもの逆で面白いなって思ったんですね。しかし10年か。長いようで、ほんと、あっという間だった感じがしますね。

『コドクの中のワタシ』、グレ子が地球にやってきた理由、判明しましたね。なんと、思った以上にハードな理由。自分の種族の存亡を賭けた調査、そしてその目的を地球でついに達したというんですよ。グレ子たちの抱える問題、恋愛感情の欠如による種の衰退、それがグレ子が真由に恋した事実によって克服された。けど、恋したがゆえに別れることも、共に星に帰ることもできずにいる。それが先生の情報供与によって解決するんですね。ええ、なんだかすごいビジュアル。けど、さすがのD☆V、みんなもしあわせ。ナイスであります。

『うちのざしきわらしが』、おお、これはたいした前進でありますよ。ゆーみがお地蔵さんに学への恋の悩みを打ち明けていたところ、わらに聞かれてしまった。最初は隠そうと思った、そんな夕美の気持ちを動かしたわらの言葉、もう最初は全然駄目なんですけどさ、どんどん夕美を落胆させて、ついには自分を否定するまでに落ち込ませて、けどそこからですよ。わらの笑顔、そして伝える言葉、あれは素晴しかった。それからの夕美の頑張り、それも素晴しかった。ええ、ほんと、どれほどにいい話であったことか。ばれていた恋心、その理由も面白かったけど、ほんと最後のしあわせエンド、微笑んで見守るわら。最高だったと思います。

すいまさんといっしょ』、なんて素敵な扉なんだ! いつもとはちょっと違う皆の表情、それもまた魅力的。ちょっと無理してるっぽい感じもありますけど、そういうのも可愛いですよね。うん、すいまさんとか、ユウくんとか。さて、勉強会だそうで、雪降ったりするんですよ。夢野さん、つまりはあくむちゃん。この人のまだこの世界に完全に慣れてるわけじゃないところとか、いろいろ戸惑ったりしてね、それが可愛い。制服着て嬉しそうなすいまさんもキュート。制服の上に羽織った半纏、あれがいいですよね。すいまさんがミント苦手だったり、雪遊びしたくてたまらないユウとか、そうしたもろもろも面白かったです。扉の眼鏡は、勉強にかけてのことだったんですね。

JOB&JOY』、なんかみんなちょっと大人っぽくなった? さてさて、ゆっちですよ、面白い。クーポンって何語? そういって聞いてまわってる、それで正解されるとふくれて震えちゃうのね。いや、ほんと、なんだろうこの可愛い生物。ほんと、そんな感じ。ミラクルバーガーのクーポンがあるから、使いにいくよっていうんですね。それでお店では、どうにかして驚かしたい。ゆっちはゆっちで、舞花優也を驚かしたい。ええ、よく似た友人たちです。いやほんと、膨れて震えるゆっち、最高です。にっちもさっちもゆっちだよ……。名言です。これを天然といってもよいものか? ゆっちののんびりマイペース、ちょっと可愛くわがまま? そうしたところ実によい。ええ、優也もいうように、えらいこと和みましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第12号(2013年12月号)

2013年11月8日金曜日

『まんがタイム』2013年12月号

『まんがタイム』2013年12月号、昨日の続きです。

『もいんの高校野球日誌』は、山口くん、彼がすべてでしたよ。誰よりも熱心なのに、身体能力も高いのに、メンタル面が残念っていうのね。ああ、お腹壊しちゃうタイプなんだ。そんな彼の戦い、導入と、すぐさまの決着。あれはもう、大変に惨い! ああー、死球で社会的に死んだ! いやほんと、読んでて胸に迫るものがありました。そして「許されざる者」。ああ、もいんさん、愛されてます。愛されてますよ。

『フリーランスなあさみさん』、素晴しいな。この扉。冒頭の一本。凛々しいあさみさんといつものあさみさん。どっちも可愛い、どっちも素敵。ええ、実にいいですよ。喫茶店でエンジンかかって、紙ナプキンにいっぱい描いちゃうとか、こういうのいい感じ。あさみさんの人柄が伝わる、それになにより楽しそう。ええ、チャーミングな人だと思いますよ。自宅でのいろいろも、見ていてすごく楽しそう。悠々自適? いや、そんなに楽じゃあないでしょうね。けど、自分のペースで暮らしてる、そんな風に見えるところが実にいい。ええ、こういう人に、こういう暮らしに憧れますよ。

『通りぬけできます。』、イオリさんが御不満ですよ。木造が自分の女の子扱いしてくれない、っていう、その時の格好がダルな感じで、これはこれで魅力的。うん、充分可愛いと思う。けど、すまない、スミちゃんの方が可愛いと思う。すまぬ。すまぬ。しかし、木造がいうふたりの第一印象、突然出会った美少女と、調子のって壁こわしたバカ。あー、確かにそんな感じでした。しかしほんと、イオリん、どこまで本気なのかわからないけど、あの自然体っていって伸びをする、そうしたところやっぱり魅力的な女の子だと思いますよ。ええ、魅力的です。

『スクール・ビート』、レアなレコードって20万とかするんだ。おそろしい世界だな。そんなわけで金がない連歌屋先生。どうしようもない人だなあ、そうは思うんですが、営業時間終了だっていうのとかね、こういうノリは好きですよ。教師ってのは、ちょっとくらい力が抜けてる方がいいと思う。そんな自分には、連歌屋先生みたいな人の方がよさそうって見えるんですね。そして放送部の面々。コスプレしてダンスして動画サイトに投稿しようとかいってるの、すぐに対応していく天音ちゃんがいい感じです。あのダンス、一緒に動画サイトに出る? とか思ったら、さすがにそこまではないんですね。しかし、しっかり学校に定着して、しっかり自分の色をだしていってる、意見もしっかり通す。いい感じに育ってらっしゃいます。

  • 『まんがタイム』第33巻第12号(2013年12月号)

2013年11月7日木曜日

『まんがタイム』2013年12月号

『まんがタイム』2013年12月号、発売されました。表紙は秋の味覚でありましょうか。焼き芋を食べる『おとぼけ課長』がメイン。そこに柿を食べている『まりあ17』まりあと、栗をたくさん持った『ノコひけ!工業娘。』インテリア科の女子3名であります。インテリア科の娘たち、なんだか華やかでよいですね。皆それぞれに魅力的であります。

『まりあ17』、ゲストです。花園まりあ。ラッシュアワーの女神らしいんですが、憂いをおびた表情、男たちの視線を集める美少女であります。けど、この人、中身がおっさん。考えてるのは日本シリーズのこと。立ち食いのうどんで朝食をすませ、アイドルの話題で盛り上がる男子を見て、ドラフトだエリザベス女王杯だと、おっさんくさい想像をする。放課後には麻雀などたしなむまりあ。母が雀荘の常連なのかな? おっさんくさいといっても、さっぱりとしたいい女、それがまりあだと思います。普通の子とは違う経験をしてきた。けれど、母娘、仲良く暮らしている。そういう安心感があるのはいいなって思いましたよ。

大家さんは思春期!』はチエちゃんの料理でありますよ。料理同好会にてキャラ弁に挑戦。ゆでたうずらの卵にゴマとかいろいろ使って、可愛くしよう。そういう話なんですあ、チエちゃんがやるとなんだか不穏な空気、立ちこめるというんですね。いいですよ。面白い。ソーセージとか玉子とか、いろいろ使って飾りつけ。けどチエちゃんに求められるのは、おいしい料理なんですね。って、ああ、オムライス食べたいです。店子ふたりに料理を振る舞う、あの様子も楽しかった。麗子さんの、前田さんには微塵も興味がないのっていうの、それがねおかしかったんですね。

『ひらめけスイッチ』、面白かったです。シンプルなんですけどね。落ち着いた雰囲気の女の子、小波ちゃんは、その食べてる様子が可愛いからとたくさんお菓子を貰っちゃったりして、それで太っちゃったりして、太ったとかは隠したい。隠し通したままやせたい。なんていうんですね。落ち着いた雰囲気なんていうんですが、そんな小波ちゃんの表情いろいろ、あれがおかしかったです。ほんと、微妙に変わりもの。そして結局誘惑には弱い。ええ、面白かったです。

はこいり良品』は古書店と電子書籍の関係ですよ。本好きのお客さんが、電子書籍になってない本を探してやってきたんですが、お爺さんとのやりとり面白くて、電子書籍のメリットを聞かされ、また自炊、本をバラしてデータ化するなど、本だらけの部屋がすっきりするなどいいところもあるけど、裁断されるとわかっていて貴重な本を渡すわけにはいかん、うん、すごく気持ちわかる。それだけに面白かった。電子書籍は貸し借りできない。ええ、わかるんですけど、このデメリットはすごく感じてる。どちらかに肩入れしすぎない、ニュートラルな立ち位置からの電子書籍と古書の関係。すごくよかったです。

『鉄仮面のイブキさん』、最高だな。喜多くんが散歩させてた犬、ドロ助が伊吹さんにやたら懐いてしまってっていうんですが、ドロ助の懐きようもいいんだけど、なにより伊吹さんの可愛がりよう、その様が魅力的で、喜多くんじゃないけど、最高! でしたよ。けど、今回の一番の見どころは、喜多くんの迷いでしょう。あんまりに伊吹さんに懐いてしまったドロ助に、しつこいと迷惑だぞっていう。そこで自分のふるまいを振り返っちゃうんですね。ええ、それがよかった。いろいろ不安になったり、けど伊吹さんを見たら嬉しくなっちゃってっていう、ええ、すごくいいなって思うんですね。

『ノコひけ!工業娘。』は、ほんと、面白いなあ。今回は文化祭っていうんですが、I科2年渾身のクレープ屋。ジャムとアイスってのが、各科略称のアナグラムになってる。って、わかりにくいな! この漫画のなにがいいといっても、今回なら蝶番であるとか、そうした工業知識を展開し、I科男子の不幸といった定番ネタを展開し、そしてスライムに勝てないクレープ屋! もうめちゃくちゃ面白い。残念女子たちの伝説のジャムライスとか、もう最高だと思う。あと、男子たちの総括も最高です。

『ゆとりノベライズ』、素晴しかった。里美さん、アニメ放送を目前にしてサイン会が企画されてるっていうんですが、気乗りしない、人前に出たくない、女性とばれたくない。それで都まきこんで、着ぐるみサイン会になるっていうんですね。すげえな。都、いい働きでしたよ。サンタクロースコスプレの里美のそばには、トナカイコスプレの都がいて、あの佇まい! 堂々として鷹揚で、老練とさえ感じさせる、もう最高! それに、通訳というか代弁というか、里美と一緒に過ごしてきた時間、経験が見事に実を結んで、あの雄弁な語り、聴衆をぐいぐい引き込んで、もう、なにこれ、素晴しい! ええ、胸がすく思いでした。そして大活躍の都にもクリスマスプレゼント。いや、ほんと、ファンによし、先輩によし、そして都本人によし。最高の展開ですよ、これ。

  • 『まんがタイム』第33巻第12号(2013年12月号)

2013年11月6日水曜日

iPhone 5s

iPhone 5siPhone 5sがリリースされて、はや二ヶ月がたとうとしている昨今、私の手元にも届きましたよ、iPhone 5s。機種変ってやつですね。以前使っていたiPhone 4S、10月で2年の分割払いが終わるというので、どうもこのタイミングで機種変更する方がよさそう、そう判断しての更新でありました。

10月31日の夜、ファストクーポンというのを使ってiPhone 5sの予約をしたのでした。なにぶん、はじめての機種変でありますから、どうも勝手がわからない。auオンラインショップでiPhoneを予約するといっても、一体どのタイミングでクーポン番号を入力したらいいのか、さっぱりわからず、戸惑いましたね。クーポン番号を入力する前に予約が完了したら大事故じゃないですか。びくびくしながら進めて、またどのオプションを選ぶか、これもまたびくびくしながら決めて、ようやく注文完了。ただ、ここで運が悪かったのは、翌日1日は新iMacが到着する日で、スムーズな環境移行を考えるとメールのチェックなど控えた方がよかった。日中にメールが届いても本注文ができず、もしかしたらそのせいでiPhone 5sの到着が遅れたかも知れない。そう思ってメールのタイムスタンプを確認したら、1日の17時半過ぎの到着でした。ええ、どうしても連休中に受け取るのは無理だったってことでしょう。

連休明けの発送で今日到着。SIMカードを4Sから5sに移すものだと思っていたのに、新しいSIMも一緒に送られてきていて、ああ、LTEやらなんやらで、新しいやつじゃないと駄目なのかな? とりあえず、SIMがセットされてないとiPhoneは使えないって聞いてますから、iPhone 4Sを今後も使うならダミーのSIMを調達しないといけない。けれど、新しいSIMのおかげでその必要がなくなりました。ああ、これはラッキーかも知れませんね。

iPhone 5sの設定にはちょっと時間がかかりました。慣れてないこともあるんですけど、新しい電話を有効にするの、webでの手続きがスムーズにいかなくて、だって表示されてるボタンを押しても反応してくれないって、どうしたらいいかわかんないじゃない。注文履歴から呼び出して有効にするボタンを押すんですけど、反応しない。最近の注文を検索しなおして、それでようやく反応して、ここまでで1時間経過してるんですから参ります。まあ、データの移行とか設定の移行とかはバックアップからの復元で楽々なので、苦労はなかったんですけどね。ともあれ、1時間ほどかかって、iPhone 5sが使用可能になりました。

Touch IDの設定をしましたよ。これ、思った以上に反応がクイックで、親指でホームボタンを押す、するとすぐに認証が完了する。こんなにはやいとは思ってませんでした。これは使えますね。もっともたもたすると思ってた。というか、職場の指紋認証、なんであんなに遅くて、しかもしょっちゅう失敗しやがるんだ? これが技術の革新ってやつなんでしょうなあ。

画面がちょっと大きくなりました。本体が軽くなって、なんかちょっと頼りなく感じる。などなど、いろいろ違いはありますが、本質的なところは違いないという印象です。とりあえず、指に、手に慣らしていかないといけませんね。こういうの、慣れない感触のもと、いい加減に扱っちゃうと落っことしたりしやすい。ええ、しばらくは慎重に慎重を期して扱おうと思います。

  • iPhone 5s

2013年11月5日火曜日

『まんがタウン』2013年12月号

『まんがタウン』2013年12月号、発売されました。表紙は『きぐるめくるみ!』と『あつあつふーふー』のコラボレーションでありますね。くるみがお好み焼き、蘭が着ぐるみモチーフの和菓子を手にして、ちょっと見つめあったりしてるんですね。他には『派遣戦士山田のり子』、『新クレヨンしんちゃん』のカットが、そして『飴屋敷先輩の大迷惑』の告知カットもございます。

『飴屋敷先輩の大迷惑』、ゲストです。作者は楯山ヒロコ。ただし四コマではありません。かつて病弱だった少年が、立派に育ってドS先輩になりました。後輩の女の子東風久美子をポチと呼んで、首輪つけて引き回す。わあ、酷いやつだ! と思ったら、そういうわけでもないっていうんですね。先輩は丈夫になったわけではない。今でも咳こんで倒れたりと大変そう。なのでといっていいものか、調子がいい時は精一杯遊ぶ。そうした約束をまさに今果たしているというのが、東風と先輩の現状という諒解でよいみたいです。しかし、犬呼ばわりは酷いじゃないか。そう思ったりしながらも、東風は先輩を見捨てないし、そして先輩は東風の好意に甘えちゃってるのかも知れないと、とりあえず問題ない模様です。子供のころ、助けてもらった。どれだけの感謝が、この人のこのねじまがった行動の向こうに隠れてるのだろう。そう思わせるところがあるのは、さすがの楯山ヒロコだと思います。

『押しかけ時姫』は、姫の遊びがテーマであるんですが、基本的に遊びといっても鍛錬なんですね。弓の稽古、遠乗りと、さすがの戦国ラインナップ。海斗の自転車に載せてもらって、あの楽しそうな様。あれは実によかった。そして美人の基準、今と違うというのもなるほどです。しかし、ふくよかで女らしい、そういわれたと思って照れている姫が、13歳、まだ子供、いや姫は自分を大人だと思っていますが、そのギャップのはざまに揺れている彼女のポジション、それを物語るようでよかった。それになにより可愛かったです。

『居間には今外国人がいます。』、ついに万希の秘密がクラスの皆にばれてしまう!? いや、別にそんなに重大ごとでもなんでもないんですが、万希は隠していたかったんですね。帰国子女なのに英語が苦手。居間には外国人が大量に居候、なのに英語が苦手。バカにされちゃうって思ってるんですね。けど、実際にはすでにバレバレだったりする。今回の海外トピックは、皆それぞれのお国柄、民族衣装やパーティー、そのあたりに表れて、けどメインは彼らが思っている日本の普通。餅つきだったり、クロカンブッシュで披露宴だったり、わっしょいわっしょいだったり、そうした誤解? であるんですね。しかしその誤解の果てに辿りついたパーティーが、まさかのクラス会? 児童会? そんな雰囲気に仕上がってるっていうの、この落ち着く場所がなんともいえんおかしさでした。

『涙の数だけ輝いて!』は、やっぱり川村唯が最高です。今をときめくIDL108のセンターの優香のことが好き、っていう理由が案の定。性格キツそうなとこがいい。殴られたい。ほんと、この人のこと、大好きです。しかし今回こそは直子がメインでしたね。もとIDL108で、大勢の中に埋もれていた。そんな彼女が今は違うグループでセンターをやっている。負い目があるみたいなんですね。けど、キツそうな優香、いい人じゃん。直子がIDLをやめた時は逃げたと思った、けど結果的にはそれでよかったんだろう。頑張れってはげましてくれるんですね。晴香もいい感じ。ええ、直子をとりまく皆の優しさが感じられる。そんなエピソードでした。いや、困りごとも多くて、やっぱりなんだか面白いんですけどね。

  • 『まんがタウン』第14巻第12号(2013年12月号)

2013年11月4日月曜日

ヨルムンガンド オリジナルサウンドトラック

 7月に買ってたんですけど、夏の間はあまりの暑さにヘッドホンするのが嫌で嫌で、すっかり音楽を聴く習慣をなくしてしまっていたんですね。アニメ『ヨルムンガンド』のサウンドトラック。『ヨルムンガンド』は面白いから見るがよいよとおすすめされて、第2期から見たんですが、そうしたらこれが面白い。うわあ、1期も見ておくべきだった、と、これは後の祭りですね。さて、『ヨルムンガンド』、ストーリーも実によかったんですが、他にもこれと出色のものありまして、それは音楽であります。

なんてったらいいんだろう。ココのテーマ? Time to attackですね、これが次回予告でかかったのを聴いて、うわあ、これめっちゃかっこいいじゃん! サントラ出てるの!? 出てたら買う! ってなったんですが、そこからなかなか買わなかったのが私という人間なんですね。調べたら、最近には珍しいみたいに思ってもいいんでしょうか、1期2期それぞれにサントラ出ていて、これはいずれ両方買わねばなるまい。そう思って、まず1期分から買ってみたわけです。

ライナーノートが刺激的でしたね。私を捕えたTime to attack、女性のRap曲、まさにこれについて語られていて、なんと自腹を切って渡米、録音してきたというんです。続いて曰く、アニメの劇伴に於ける音楽的な表現は、さほど進歩していない、ただのスタイリッシュにしないために強めの毒を仕込んだ、などなど、なるほど挑戦的だと思わせる文言並んでいて、ええ、作曲者自ら言う劇伴で冒険をするという言葉の意味、その冒険の結果なのでしょう。音楽にいきいきとした、あるいはヒリヒリしたといってもいいのか、スリリングな息衝かい、そして高揚、躍動感が充填されるにいたった、そう実感させる出来になっているんですね。

いや、もう、これはいいわ。そう思って、作者、岩崎琢の履歴を軽く見てみたら、あ、『ベン・トー』の劇伴作った人か! 『ベン・トー』のサントラ、これも買いましたよ。なんというか、ボーカルの威力にやられたというか、民族色にやられたというか、そしてサックス。クラシカルな四重奏とフリージャズ、それぞれを見事に使いわけて、織り交ぜて、めちゃくちゃに刺激的。ああ、この人は冒険するのが毎度のことだなんていってますが、確かにおっしゃるとおりなのだろう、そう思わせるものあったのでした。

しかし、『ヨルムンガンド』サントラ、これもまたボーカルの威力ありありですよ。くだんのRapがそうなら、他にも人の声の質感、誘引する力を効果的に使った曲はいくつもあって、そうした刺激に溢れたものがあらば、また弦の響き、美しいメロディもあり、軽快なボサノバ、すれっからしのスライドギター、多様多彩な魅力が盛り込まれて、聴いて飽きない。これはこの先、何度でも聴く盤になるだろう。そんな予感がしています。

となれば、そう遠くないうちにPERFECT ORDERのサントラも入手せねばなりません。ええ、近いうちに入手したく思いますよ。

引用

2013年11月3日日曜日

『まんがホーム』2013年12月号

『まんがホーム』2013年12月号、昨日の続きです。

『200年の夜と孤独』、月夜野さんの来歴がわずかですが語られましたね。いつもタートルネック、首もとを隠しているのはなぜか。キスマークがあるから、じゃなくて、ここに血を吸われた時についた傷が小さく残っているからというんですね。200年前の記憶。飢えで死ぬところだったところを、吸血鬼に血を吸われて、自らも吸血鬼になった? 死なずにすんで、その代わりに人としての人生を失った。そういった深いところは、描かれたりするのかな? ところで、夏の間、がんがん人の血を吸ってた月夜野さんですが、あれはどういうカウントになるんだろう? なかなか謎が多いところですが、そのあたりは気にしないでいいのかな? ともあれ、今回はちょっとしっとりとメランコリック。晩秋の情緒、なのかも知れません。

『マチ姉さんの妄想アワー』、冒頭のバリエーション。ここから面白いなあ。あやしい内職をしてるっていうんですが、ほんと、マチ姉さん。いろいろ危うい人であります。そして危ういお話です。空気の良い所で……、療養しましょうね……。ああ、切ない。いやもう、面白おかしいじゃなくて、面白あやうい、そうしたギリギリな感じ。それが素晴しいです。あの、五条大橋でのやりとり。刀でハアハアって! 後日談もまた酷く、いやほんと、面白かったです。

『半熟やおよろず』、鳴のおじいちゃんが風神雷神図に描かれた本人だったんですね。風の神様のおかげで風邪がはやって、神様たちも寝込んでる。けど、それでも風神も雷神も敬われてるって話なんですね。物騒な願いごとしてる人もいますけども。屏風絵のできた由来、それから発展しての今様、萌え屏風。ああ、じいさまたちは元気でなによりです。この柔軟な先代たちの飄々とした姿。それがなんだか楽しくって好きですよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第12号(2013年12月号)

2013年11月2日土曜日

『まんがホーム』2013年12月号

『まんがホーム』2013年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。みんなに愛されて連載10周年なのだそうですよ。ということで、表紙は『らいか・デイズ』一色。学校に向かう皆ですね。一番手前で、こちらに手を振るらいか。奥には竹田、愛美、蒔奈と続くんですね。いつもとはちょっと違う雰囲気のイラスト。けど、なにか特別、そう思わせるものがある、そんな表紙になっています。

というわけで、『らいか・デイズ』は巻頭2本立てに加え、作者インタビューに「らいか・デイズアンソロジー』と盛り沢山。アンソロジーの参加者は宮成樂、瀬田ヒナコ、クール教信者、師走冬子、ひらふみ、ÖYSTER、吉村佳であります。

しかし、もう10年なんですね。思えば『らいか・デイズ』がはじまった時は、このところには珍しいオーソドックスでストイックな作風、作者の来歴など知らない自分にとっては、はじまったその時点ですでに名人みたいな感触を得て、ものすごい人が出てきたもんだ、驚いたのでした。初期の『らいか・デイズ』は本当にストイックで、漫画が、キャラクターが、機能としてキビキビ動いている、そんな印象に溢れていて、ものすごかった。後にキャラクターが主導するようになってからも、そのキャラクターたちが広く読者に愛されていることは、その10年という年月が証明しています。しかし、本当に10年。長いといえば長い、けれど、もう10年、あっという間だったなあ! そういった風に思えるのもまた実感です。そしてこれからの10年も、また軽々と越えていったりするのかも知れませんね。

『桜乃さん迷走中!』、単行本発売にあわせてのゲストなんですけど、あんまりに面白かった、というか切実だったもんだから、取り上げざるを得ませんでした。基本はね、桜乃さんってどういう人か、大江さんというのもどういう人か、そうした状況を説明するような話だったんですけど、のっけからフリーターが板についてきたとかいっちゃう桜乃さんがね、最初はちゃんとした仕事が見つかるまでの一時しのぎだったはずなのに、いつの間にかバイトがメインになってる。つうか、就職とか忘れちゃってるし、みたいなこといっちゃう桜乃さんがね。ああー。ああー。身につまされるとはこのことか。つらい! こうした導入の後は、新聞チラシから新聞のどこを重視するか対決に移行して、桜乃さんはチラシと漫画派、大江さんは新聞そのもの派なんですね。って、そりゃまあ、大江さんは小説家だから、新聞紙面、重要になりそうですよ。しかし面白かったのはヤング水沢さんですね。ああー、ネット世代であります。それを桜乃さんが評して、無新聞論者だったか。その表現が面白くて、ええ、実によかったですよ。

『ただいま独身中』、随分と明るい楓さんですよ。って、ええーっ! なんと姫くんとつきあうことになったのかい、楓さん。それで友人たちと集まって、飲んで、報告して、将来設計話したりして、そして一歩先を進む友人。いや、それって先に進んでるのか。そして次号、最終回なんだそうですよ。うわー、最終回! 驚きました。そうかあ、最終回かあ。ほんと、恋愛色が出てくると終わりが見える辻灯子の漫画。そうした傾向はなおも健在であったかー! ええ、最終回、どういう終わりになるのか、期待しつつ待ちたく思いますよ。

『孔明のヨメ。』は、いよいよ郭嘉の策略に対抗しようという段でありますよ。孔明の家に皆で集まり、さあ、これからどうするか。上層部は郭嘉の息がかかっているかも知れない。うかつなことをして、勘繰られてもいけない。戦争の引き金を引いてもいけない。なので、正面衝突は避けないといけない。ええ、難しい状況。これをどう対策するのか。ほんと、戦争は武力の衝突だけではなく、経済や政治など、平時から、なんてことない普通の行為をもって行なわれてるもんなんだなあって実感させられましたよ。ほんと、マジ経済戦争。ここに描かれてることは、三国志の正史にもあったことなんでしょうか? 相手の意図をくじくと共に、経済の振興をはかり、かつ民衆を救うことにもなるという案。ほんと、しびれますね。ほんと、これは魅せられますよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第12号(2013年12月号)

2013年11月1日金曜日

iMac (Late 2013)

 iMacを買いました。いやもう、まったくの晴天の霹靂。先日、Mac OS X 10.9 Mavericksがリリースされましたでしょう。無料でアップグレードできるというので、いろいろ話題にもなったMavericksですけど、有料無料とか関係なしに、新しくOSがリリースされたら、アップグレードしますよね。けど、さすがにもう自分のiMacは対象外だろうなあ、そう思ってたら、これがもうありがたいことに対象だった。ええ、iMac (Mid 2007)、ぎりぎりの最低ラインだったんですよ。それで、アップグレードして、問題なく動くよ! 安心して、喜んでいたんですけど、なにが悪かったのか、まあただタイミングが揃ってしまっただけなんでしょうけど、アップグレードの翌日にハードディスクが死んでしまいました。おお、なんという不運。まさしく晴天の霹靂です。

兆候は出てたんです。なんかスリープ復帰がおかしい。なんでだろう、困ったなあ、ディスクのチェックとアクセス権の修復でもしてみようか、そう思ってディスクユーティリティを開いてみたら、メインのハードディスクが赤字で表示されていまして、なんと、ディスクユーティリティでは修復できない障害があるから、できるだけはやく、可能なだけのバックアップをとって、サポートに連絡したまえっていうんです。おそろしい。しかし、ありがたいですよ。S.M.A.R.T.のおかげですよね。いきなり死ぬんじゃなくて、もうそろそろやばいよって予告してくれる。なのですぐさまiMacをApple Storeにて購入して、いつかくるハードディスク障害に備えたところ、その夜、すぐに起動しなくなってしまったのでした。ううー、まいりましたよ。

普通、Apple Storeで買うと24時間以内に発送されるんですけど、私はキーボードをUSにするもんだから、どうしても一週間くらいかかっちゃう。その間は、Logic用に置いているMacBook Proでしのいで、いやあ、やっぱり代機は必要ですよ。ほんと助かりました。

Time Machineに助けられましたよ。Mac OS X標準搭載のバックアップソリューション。ハードディスクを繋いでおくと、自動でバックアップをとってくれて、うっかり捨ててしまったファイルの救出から、コンピュータ更新時のデータ引き継ぎまで、マルチに活用できるという優れもの。今回は急なディスク障害だったので、アプリケーションの移行リストとか作る余裕がなかった。けれどTime Machineはデータだけでなく、設定からアプリケーションからバックアップしてくれているから、それこそ丸ごと環境を引き継ぐことができるんですね。とはいえ、丸ごと環境移行は今回がはじめてだったので、ちょっとひやひやでした。MacBook Proには、それこそ本当になんの遜色もなくデータを移行できて、これは本当に感動もの。ただ、MacBook Proから今日到着したiMacへのデータ移行は、事前にOSをMavericksにアップグレードしていなかったため、一部設定が飛んでしまって、どの設定が残って、どの設定が飛んだか、それが把握できてないため、ちょっと面倒です。うん、移行前と移行後、それぞれOSを揃えるのは重要と学びました。

そんなわけで、新しいiMacに移行しました。環境の違いをほとんど感じさせないところなどは、さすがだと思います。けど、さすがに動作ははやくなってるし、画面も、あんまり意識しないんですけど、ちょっと大きくなってるんですよね。そうしたちょっとずつのグレードアップ。突然の出費には面喰らいましたけど、それでも新しい機種はよいものだと思います。