『ちっこいんちょ』の1巻が発売されましたよ。いいんちょは少し、ちっこい。身長およそ17センチメートル、って、少しどころじゃなくちっこいよ! 体が小さいので、当然声も小さい。なにをするにも大変で、登下校時は友達や猫に送ってもらったり、助けられながら暮らしています。けど、成績優秀、面倒見もいいために、皆からの信頼もあつく、友達だって多い。助けられることも多いいいんちょだけれど、むしろいろいろ手助けしてる、そんな印象の方が強いくらい。そんないいんちょの、どう考えても普通じゃないのに、なんだか普通に思える日常。不思議とほのぼの、楽しそうな毎日が描かれて、ええ、実によいのでありますよ。
しかし、ほんとシンプル。いいんちょはちっこい。大変だけど頑張ってますという、それを基本にしながら、キャラクターがいいんでしょうね、飽きさせず読ませるのですからたいしたものです。いいんちょが健気なこと、友達が親身であること、それらも面白さ、よさを支える要素になってる。ほのぼのを感じるのは、こうしたところからが多いですよね。けどそういうのばかりじゃない。ちょっとシニカル? ちょっとブラック? いや、そこまでのものはないんですけど、『クロてん』の作者であります、ちょいとひねったネタなんてのがありまして、可愛いだけじゃないよノーノー、ひきまわしとかペロるとか、単に断念しただけ、紫外線量、などなど、可愛さのかげに、素の表情、当たり前を突き付けられるようなクールさがあって、それがいいんですね。あと、たまにちょっと色気が。いや、エロいというほどのものではないんですけれど。
クールさ、それはつっこみなのかなあと。的確なつっこみがあることで、ナンセンスな状況もきゅっとしまるし、可愛さもより一層に引き立てられる。恋愛にうといいいんちょ、こうしたところは、友達みんなのイジワル? いいんちょをイジって楽しんじゃうようなイタズラ心あってのネタでありましょうし、つっこみが入ってさらに発生する照れ、可愛さというものもある。つんつんしてる森村さんだって、いいんちょの人望に嫉妬する京子様も同じですよね。イタズラ、からかい、つっこみ、つんつん、動じない母、そうした要素があることで、可愛さ、健気さ、いい話、そうしたものがさらに引き立てられる。短いスパンで可愛さ込みの面白さが重ねられていくと思えば、楽しそうなコミュニケーション、そこにキャラクターの人柄ややりとりのおかしみがうかがえる。そして最後に残るのはほのぼのとした気持ち。思いやりや親切心、こうしたものが暖かみを添えるのですね。
決して特殊な設定に頼った漫画ではなく、けれどちっこいいいんちょあっての漫画でもある。そうした矛盾ともいえる感触は、たとえ小さくとも、彼女らのやりとりしてる気持ち、その根本が人としての当たり前、友達としての当たり前、そうしたものだからなのかも知れないなあ。困ってる友達がいたら助けたくなるじゃん。そうした当たり前の感情が前に前に押し出されてくるからなのかも知れないな、なんて思っています。ええ、いいんちょは少し、ちっこい。けど、普通に友達と友情を育んでいる、普通の女の子なのかも知れませんよ。
- トイシキ『ちっこいんちょ』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2013年。
- 以下続刊
iPadを入手しましたよ。以前から欲しい欲しいといってたわけですが、なにぶん安い買い物ではない、なくともなんとかなってる、そういう場合ってなかなか手が出ませんよね。こんな時はなにかきっかけがあれば、そう思うわけですが、ええ、インターネットプロバイダのポイントが貯まってまして、しかも3月末で消えるよっていわれてしまった。これがいいきっかけになってくれましたよ。交換品の中にiPadがあった、16GBって少なかったりしないかな、心配もあったのですが、とりあえず使ってみれば? との声もいただいた。残念ながら交換に必要なポイントには遠く及ばなかったのですが、差分は現金で払えるよっていうものですから、つまるところ割引ですね、2万円ちょっとで16GBモデルを入手することができました。
なんか、ものすごく売れてるらしいですね、『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』。1週間たたずに
『プレフレ』、この面白さを伝えるにはどうしたらよいのだろう。ちょっと途方に暮れているのです。表紙の女の子三人組、手前から椿、楓、樹。みんなとてもいい子で、さばさばとして気さくで気楽で、いっつも楽しそうにしてるのね。学校で家で遊びにいった先で、わいわいとやってる。べたべたした甘さはなく、さっぱりと、ちょっとドライ? そんな印象さえあるこの漫画。はげしいつっこみもあるけれど、彼女らは基本的に常に現実寄りに立っていて、不条理なギャグはないし、ネタだって、会話に現れることだって、常軌を逸した? 超常的な? そういうようなことはまずないといっていい。なのにこんなにも面白い、おかしい、そして可愛い。なんなのだろう、この魅力の源泉は。この漫画を読んで、おかしみにくすりと笑う、自分の心の動きを観察して、けれどその機微を、これだ、ととらえることができずにいるのです。
