2022年7月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年9月号、昨日の続きです。

『瑠東さんには敵いません!』

今回はとことん和村ちゃんが可愛い回でしたよ。

いったいどうした巡りあわせか、1時間目から4時間目まで、ぶっ通しで自習! 最初は浮かれてゲームをしたりらくがきしたり、さらには昼寝したりとやりたい放題にしていた和村がですよ、4時間目にはもうやることがなにもない!

いや、そういうことってあるのん!? 1時間目に消費したスタミナがちょうど回復してる頃じゃないのん? といいたいけれど、和村本人がないというのだからしかたがない。しかしなぜこんなにも暇なのか。その問に対する答がですね、そう! 瑠東がかまってくれないからってね!

いやもう、今回は和村の瑠東大好きがこれでもかと押し出された、そんな回でありました。

きっと瑠東は自分のこと焦らして楽しんでるのに違いない。そう思い込んでからの感情の揺れ動き、とんでもない動き方していない!? いやもう、それは尋常でなく、で結局は瑠東は課題に夢中で和村どころではなかったという落ち。ああ、ほんと、今回ばかりは和村の一人相撲でした。それだけに、この子の瑠東に対する気持ちも溢れ出て、ええ、それもちゃんと瑠東にバレてよかったですね。ちゃんと通じてますよ!

『コンビニ夜勤あくまちゃん』

うわ、ほんとにコンビニ勤務って大変だよなあ。自分も昔コンビニで働いてたことあったのですが、今ほどサービス内容が肥大化していなかったし、それに24時間営業店でもなかったので、それこそ夜中に一人勤務みたいな地獄を味わわずにすんだのですが、ほんと今のコンビニの扱ってる業務内容の幅広さったらね! それに要求される仕事量も半端じゃなくて、いやほんと、アルール頑張ってますけど、本当だったら時給千いくらとかじゃあ報うことのできない、そんな仕事だと思いますよ。

そんなアルールの受難ともいえるエピソード。一緒に働くはずだったタダが病欠。ヘルプも見つからなくて、かくしてアルールは深夜のコンビニにてワンオペをする羽目に。そこからの大変さ! ええーっ、都会だから? 夜中にそんなに行列できちゃったりするくらい客入りがあるのん!?

見るに見かねてイレイナが人の姿にバケて手伝ってくれるんだけど、うわー、見た目には可愛いけど微妙に対応しきれてないぞ。それこそ返本や廃棄の裏方作業をイレイナに任せれば? みたいに思ったけど、これどうもイレイナはやり方知らないっぽいな。かくして裏方作業もアル、接客もアルといったように、どうやっても手が足りないみたいなことになってるんですね。

あのしゃべらないお客さんのくだり面白かったですよね。言霊を対価に悪魔と契約したに違いない。そういってふたり納得してたら、去り際にありがとうですよ。ほんと、このやり取り、アルとイレイナの見込み違いや意外さに驚くその様子もよくて、ええ、これ、ちょっとした心の交流ではありませんか。

そしてアルール、この子は本当にいい子ですよね。翌朝の交代時、もうひとりの朝勤務が病欠! というのを聞いて、我らが手伝うと申し出るんですね。ワンオペのつらさはよくわかっている。わかってるからこそ、誰かがつらい目にあうのを放っておけない。ええ、この共感し助けの手を差し延べる姿。素晴しいものありました。

『ななどなどなど』

うわー、丸まって泣いてる小町ちゃんが可愛い……。って、いや、これ、なにがあったの!? 喧嘩なの!? と思ったら、どうもそうではないっぽい。そうか、るるにスイッチが入ったのね。負けず嫌いのスイッチが入ってしまったんですね!?

スマートフォンを入手して嬉しいななどが、急遽お泊まり会を企画、皆をお誘いしてしまいました。憧れのお泊まり会に浮かれるるるに萌、ここまではいいんですよ。ちょっとテンション高めに、みんなで遊べるようにってゲームもいろいろ持ち寄って、こうした様子は本当に見ていて微笑ましい。

でもゲームとなると勝ち負けはっきり出ちゃうでしょう。そうなると小町ちゃんがね……、ほら、残念なことになっちゃう。カードゲームで速攻ふてくされてるでしょう? 引っくり返っちゃってね、文句ばっかりいっちゃってね、でもそれがなぜこんなにも可愛いのか。最高だと思う。

でもって、問題はこれから。お風呂に入って、夕食もすませて、そしてここから大乱闘するタイプのゲームで対戦だ、ってなるんですけど、ああ、これはあかん。ななどはまったく知らない。小町ちゃんは動画見てわかってるつもりになってる。るると萌は昔やったことがある。こんな感じに練度に差があるわけですけど、いや、あのゲーム、格ゲーに比べると操作がわかりやすくて簡単! みたいな触れ込みだけど、全然そんなことなかったよ!? 位置どりとかまるでできないし、技も全然当てられないし、場外に出たら復帰とか初心者には絶対無理! いやもうだから、小町ちゃんがこうなってしまうのもしかたないと思う。いやほんと、勝てないゲームは面白くないよ。というか、このゲーム、ハンデ設定があるから、それオンにしよう。いや、ハンデありで勝っても、るるの気がおさまらないのか。いやもう、このゲームはミスチョイスすぎでしたよ!

で、案の定負けてくやしい花いちもんめ、小町ちゃん、ななどの素直ゆえに切れ味鋭い問い掛けに泣いちゃってね、ああ、小町ちゃん、どれほどにいじらしいんだろう。で、ここからやることが小学生の男子かって妨害プレイなのね、いやさ、それ、友達なくすから! すぐさま、るるからガチ叱責受けて、心底呆れられて、というか、るるさん、勝負事となるとほんと人が変わっちゃうよなあ! いやもう、かつてこれほどまでに緊張感溢れたエピソードがあったろうか。こんなにもハラハラさせられたことあったろうか。

ちょっと過去になかったような緊迫感に、身も細る思いでありましたよ。というか、現場の空気を想像するといたたまれん。

でもだからこそ、るるの悲願が叶って、皆ほっと安心と達成感のうちに和解にいたったラストがよかった。ほんと、心の底からよかったと思いました。

『SAN値直葬!闇バイト』

ほんとヤバいよ、このバイト。最近、黙々と書物を読み耽っているこよ。熱心だねと話しかけたら、その口調からまるでこよのそれではなく、いったいなにごとか。ああ、なんてこった、前回も無事死亡して蘇ったこよ。ちょっとした手違いで、違う人間、ヘンリー・アーミティッジと入れ替わってしまったのか。

じゃないよ! こよちゃん、ヘンリーのドクロに入ってもうとるんか。いやもう、おっさんのドクロと対話するあかりがシュール。でもヘンリーが話のわかる人でよかった。可能なら戻してほしいといってくれて、かくして一件落着かと思ったら、まだ落着しとらん! 次に再びこよが死亡してはじめて入れ替わりが発動するんか。いや、SAN値が限界に達して死ぬのはその魂がこよだからで、おっさんの魂だとどうなのか。意外と抵抗したりせんのか。いやもう、これ、よっぽどヤバい状況なのに、あかりがすっかり順応しとる……。

おおう、あかり、あんたこそが怪異そのものであるよ。

しかし今回もまたヤバい案件が向こうからやってきましたよ。普通の人とあかりが勘違いしたお客さん。お求めはネクロノミコンだというのですが、えらい金額提示されて、一度はうろたえたものの、交渉が無理となったら躊躇いなく銃弾でもって思いを遂げようとするのね!?

店長死亡? そしてあかりも!? と思ったら、やるじゃん、ショゴス。見た目はキモいが、ボディーガードとしては一級だ! ここからの取っ組みあいと、見た目のヤバさ! 気持ち悪さ! すごいな、すごいよね。そして食えない店長と、続き課せられるミッション。

いやもう、店長の強欲。重ねて強欲かつ異常な順応見せるあかり。繰り広げられるカオスに、視角に訴えるグロテスク。異色なきらら漫画、相当な密度で押し寄せて、気持ちを掴んでなりません。

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