2022年7月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2022年8月号

 『まんがタイムきらら』2022年8月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

小ノ星家、理解があるなあ! 朝目覚めると同じベッドで眠っていたユウ。突然の来訪を受けてどう取り繕うのだろう、そっと帰すんだろうか、あるいは隠すんだろうか? と思ったら、一緒に朝ご飯食べてるよ!? でもって、お母さんがうきうき! 力いっぱいもてなして、ゆっくりしていってねって、娘にこんな友達がいるんだってことが嬉しくてたまらない様子です。内気な娘、友達関係とか大丈夫だろうか。そんな風に思ってたんだろうなあ。なのに今や、親に内緒でお泊まり会しちゃうだなんて! 成長したなあ娘よ、みたいな感じで捉えてますけど、いや、やっぱり内緒はあんまりよくないよ!?

ユウ、すごく思い詰めていますね。海果と一緒にいたい。そういうユウの表情、切実……。そしてふたり一緒に遊ぼう、で、読み手取り手ひとりずつのカルタやっちゃうの!? 海果さん、一人遊びが板についてるな! で、ここから映画の上映会。海果の好み、宇宙人の出てくる映画、それを次々見るふたりの様子。どんなシーンなのか、ふたりの様子見るだけでなんだか想像できてしまう。その感情の揺れ動き、ふたりシンクロして同じように笑ったりね、すごくいい情景だった。そして、喜ぶユウを、そっと見守る海果が素敵だったんですね。

海果からユウへの言葉、ユウに会えたことが嬉しいと素直に伝えられる気持ち。それを受けたユウもまたいいですよね。ふたりの気持ちの響き合っているということがわかる。そしてそれだけに、ユウが自分のうちにある暗い感情に向き合わざるを得なくなって……。

内気で引っ込み思案だった海果が壁を乗り越えた今、今度はユウが自分の抱える問題に向きあう番のようですね。自分の過去がわからないユウ。それを知っていきたいと思うユウ。その自分を知るための旅路はどのようなものになるのだろうか。願わくばユウにとって、そして海果にとって、幸いなものであってほしい。心の底から思います。

『それでは、ステキなセッションを。』

てんちゃん、不調ですか!? なんだか元気がなくて、やけに弱気で、でもレボリューションパーカー可愛いね? と思ったら、これ、是沢の提供なのか。ともあれ、不調のてんちゃん、ガチャの課金圧はなおも健在なのだけれど、出てくるアイテムがことごとくどんぐり。これではライブの役には立たない。手持ちのアイテムも使い切っている是沢。今日のライブはアイテムなしでやると決意するのだけど、それはすなわち、これまでの是沢の頑張り、その総決算になったりするってわけですか!?

期待しちゃったんですね。

徳庵のサポートなんですね。徳庵も新しいギターでやる気に溢れてる。でも悪いことにドラムの津田が急な発熱で参加できない。このピンチに、物販スタッフとして駆り出されていた一色を引き込むことで対応。でも、うまくいくのか、この窮地を乗り越えられるのか。

ここからの展開、いける! そう思わせてからの少しずつ破綻が広がっていく様子が、もうハラハラさせられて、たまらなくて、ふたりともに失敗をなんとかしようと焦りすぎて、アンサンブルができなくなってる! からの、謎のギタリスト乱入!

お助け妖精のピックを持ったギタリスト。肩に乗ってるお助け妖精はてんちゃんの知り合いなのかな? 謎、けれど徳庵の望んだ編成が実現して、ここからの巻き返し!? いかなるステージが実現するのか、あるいはそれ以上のなにかがあるのか。これ、本当に見物だと思います。

『一畳間まんきつ暮らし!』

まさかのもりためいこ問題がこんなかたちで解決しようとは! 同姓同名ゆえに、漫画家のもりためいこと勘違いされてしまった森田芽衣子。今やその誤解に苦しめられている彼女ですが、自分から打ち明けられないまま、自分が漫画家でないことを曝露する文書に追い詰められることとなってしまった。

名前が森田芽衣子、出身地も同じ。で、芽衣子の妹、森田水織が漫画家もりためいことか予想する!? 以前の里帰り回の時、それを匂わせるような描写あったかな!? 今読み返してみたら、あーっ、これだーっ! とかわかったりするのかな!? いやもう、この展開は予想外。そこからの妹との通話風景、これ、答えあわせみたいに思っていいのか? いやもう、めっちゃ意外で、でもほんと面白かったな。いやだって、漫画家と誤解されてた件、どんな風に解決されるのかと思ってたら、妹に飛び火するとか思わんじゃん。思いっきり目先が逸れたというか、あまりの新情報に処理が追いついてないというか、いやもう、もうこれで解決でいいじゃん! とか思ってしまってましたよ。

もちろん、妹がもりためいこだったからといって、芽衣子の梨絵に対する罪悪感が薄れるわけないんですよね。いやもうほんと、なんでもうオッケーとか思っちゃったんだろう。

ということで、ここからの芽衣子と梨絵の対話。ここに真正面からの解決編が描かれて、罪悪感から身を引こうとする芽衣子に対する梨絵。誤解からはじまった関係かも知れないけれど、もう芽衣子はかけがえのない仲間で、友達なんだという、その気持ち。ああ、これは心持っていかれますよ。溢れる情感もまた素晴しいものありました。

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