2022年7月1日金曜日

『まんがホーム』2022年8月号

 『まんがホーム』2022年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。水遊びするらいかが描かれているのですが、髪をふたつに結わえて、水着に浮き輪、手には水鉄砲、いつもよりもなんだか子供っぽく見える、そんなイラストにしあがっています。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は、赤兎馬でしょうか!? 赤い馬のフロートに乗っている! さすがに今回は現代的な格好していますね。そして『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』、水着の音瀬が実に可愛い。トオルに写真を撮られそうになって頬を染める、その様子も反応もまた可愛らしくていい感じです。

『天国のススメ!』

十子のうちのお寺、板塀に願いごとを書くと叶うというウワサがあるために、皆の書き込んだ願いがすごいことに! それで定期的に塗り直すというのですが、手伝いにきた太一が目撃したのは、十子の名とともに描かれた相合傘。あ、それでドキーンとしちゃうんだ太一。誰かが十子を狙ってると思った? 願いが叶えば、自分と十子の縁がなくなっちゃうって焦っちゃった?

必死で、自分に関係ないと言い聞かせるようにしている太一ですが、なあ、キミ、素直になりなよ。十子をとられちゃいやだって、言葉にしちゃいなさいよ。

しかし太一の狼狽ぶり、ものすごい。誰もが疑わしい。相合傘の描かれた高さからするに長身の男性では!? それで見る人、見る人を疑ってしまう。ほんと、そこまで気にしちゃうんだ。といいたいけど、太一は天女がいくつか願いをピックアップして叶えるといってるの、見て聞いちゃってますからね。ええ、太一にとってはただのウワサじゃない。叶うやつは叶うんだって、もう確信持ってるってわけです。

これね、てっきり十子の願いだと思ってた。そうしたら、十子も気づいていたものの、誰の仕業だろうと。寝ながら自分が書いたのかとまで思っていて、いやあ、書いたのは太一の祖母でした。

しかし、太一安心しましたね。この安心に甘えるのではなく、関係を進めたまえよ。十子のこと、憎からず思っているのは間違いないんだから、ねえ、健全なおつきあいをはじめてしまえばいいんですよ。

『座敷童子あんこ』

あんこ、ゾンビとかに興味持っちゃうんだ。って、食料として!? いや、腐乱死体よ? オリジナルはともかく、最近主流のやつはなんかに感染、汚染されとる死体よ!? 食っちゃ駄目とはいわんが、なんせあんこならなんとでもなりそうで、でもうまくはなさそうだよね……。調理してもあかんやつだと思う。

さて、あんこの見た映画、よほどデキがよかったのでしょうか。幸太の学校でも話題になって、さらには幸太の母までもがゾンビ対策にMT免許を取ろうかなどといっている。いやもう、どんだけなのだろう。よっぽどリアリティあったか、臨場感に溢れていたか、それとも幸太の周囲にいる人たちが、おそろしく素直なだけなのか。

素直なだけの気もする……。

学校に忘れ物を取りにいく幸太。夜もふけようとする、ちょっと怖いシチュエーション。さらにここにゾンビトークで畳み掛けてくるあんこの慈悲のなさ! いやもう、お守りがわりに連れていかれてますやんか。で、あんこ、そこでデカくなるんだ。

基本、やっぱり役にたたないあんこだけど、当直? 学校の先生をその体躯でもってビビらせて、気絶させてしまうあたり。ああ、やっぱなんかやらかすと思ったんだ! で、それでゾンビを超える怪異として学校のウワサになるという。肩幅女。本人心当たりがないっていうのが、本当にどうしようもなくておかしかったです。

『孔明のヨメ。』

長江における曹操軍の進軍。慣れない水軍を動かすにあたり、船足が遅い、船酔いする兵士が出る、さらには陸にいる兵たちの間に病がはやりはじめて、どうにもままならぬ思いをしている曹操ですが、一番ままならない存在っていうのが劉備だというのはさすがです。劉備が夏口を抑えているために、曹操秘蔵の部隊を前線に送り込むことができずにいる。としたら、この要所を抑えている劉備、その手腕たるや見事ということになるのでしょうね。

戦というのは、ただ大軍を率いて攻めれば勝てるというものではないのだということを、焦れる曹操、憔悴する配下の将たちの様子を見ていれば実感できるように思います。用兵はそれが大きくなればそれだけ難しくなる。どのような手段で兵を輸送するか、そこにもまた難しさのあるということが船での輸送とトラブルに見えて、大量の輸送には適するものの、兵員が疲労する。それも川が蛇行するとなればなおさら!

水軍を束ねる葵将軍、もういい加減気を配らねばならぬこと多すぎて大変だ、と思ったら、そこにまさかの奇襲! 戦いのまだ本格的にはじまらぬうちに、これだけのできごとが立て続けに起こって、もう本当にただならぬ緊張感。しかも奇襲は成功しながらも、曹操軍本体に痛打を加えるまでにはいたらないというのですから、本当にこの戦い、相当な大いくさであります。

次回はいよいよ赤壁を目前として、いかにその策を練り、実現するかのくだりでしょうか。ここからしばらくは、目の離せない、そんな名場面が続きそうです。

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