2013年12月15日日曜日

PENTAX MX-1

 母が使ってるカメラ、RICOH CX4が壊れてしまいまして、しかもその故障がユーザー過失にあたるもんだから、保証が効かないわけです。ああー、修理するか、それとも買い替えるか。最初は修理も考えたんですけど、液晶割れ、一万円を超えるかも知れない。となると、もう買い替えかなあ。と、ここで悪いニュースです。以前から知ってたことではあるんですが、RICOHはGR以外のコンパクトカメラの取り扱いをやめてしまっているんですね。高級路線を除いたら、CX6が最後の機種となっていて、ああー、次はどこにいったらいいかもうわかないよ。RICOHと合併したPENTAXか? じゃあ、MX-1なのか? みたいな感じで、しばらくMX-1の周辺をいろいろ調べていたのです。

だいたいが母の使うカメラなので、そんなに高い機能を求めるわけじゃない。普通に撮れて、そこそこのズームがあって、電子水準がついていて、といったところ。コンパクトカメラって、エントリー機種だと水準器がついてないことが多いんですよね。どうしてもちょっと背伸びしたくらいの機種になってしまう。となると、それなりに高価格になってしまって、ちょっと厳しいなあ。Sonyとかだと現在の売価で3万円をちょっと超えるくらい? と、そんな時にMX-1はというと2万円台後半、結構値下がりしていたんですね。

MX-1は、画質に関しては、なんせCX4からの移行ですから、問題になるようなことは考えられない。絶対といっていい、向上するわけなんですが、レンズも明るいしさ、けどズームは35mm換算で28mm-112mmと、そんなに高倍率ではないんです。いや、もうこのあたりはトレードオフですよね。ズーム倍率をあげると、どうしても画質や明るさにしわよせがいく。だから、画質をとるかズーム倍率をとるか、どっちか選択しないといけない。そう母にはいっていたんですね。

カメラは、レンズのよしあしで撮れる絵が変わってくるわけですが、デジタルカメラは面倒なことに、メーカーごとの癖というのも考えないといけない。廉価機種だと、よくいわれることですが、派手めな色合いが出るようになっているとかそういう話。メーカーごとに、派手に出る、地味に出る、そういうのがあるわけです。自分は地味め、自然なといいたいところなんですが、そういう絵作りが好みで、ともない母もそうなってしまっているわけですが、各メーカーのカメラ、それぞれがどういう傾向を持っているか、正直全然わからん。Canonは派手な印象があるんですが、現行の機種がどうなってるかといわれると、さっぱりわからん。ええ、選ぶに選べんのでありました。

そんなわけで、現在はPENTAX MX-1がひとつの参考品としてピックアップされていて、画質をとるか、ズーム倍率と安さをとるかで、しばらく考えることになりそうです、母が。

2013年12月14日土曜日

HG 1/144 ベアッガイ III

 こりゃ買っちゃうかも、久しぶりにプラモデル作っちゃうかも、そういっていましたベアッガイIII。いやあ、買っちゃいましたよ、そんでもって作っちゃいました。私には実に珍しいことではあるのですが、有言実行、たいていは口だけで実行に移さないのに、ベアッガイIIIに関しては違ったようで、無性に欲しくなって、『まんがタイム』買いに書店にいくついでに、プラモ屋にも寄って購入。とりあえず作ることが目的なので、無接着、無塗装、いわゆるパチ組みでやっつけたのでした。

Beargguy III

しかし、パチ組み、楽しいですね。ニッパで部品を切り離し、気持ち残したゲートをカッターナイフで削りとる。完全に削りとるまではいかなかったんですが、いやあ、やりすぎそうで怖くて、紙やすりは昔プラモデル作ってた時に使ってたものをちゃんと残してるんですが、今回は塗装しないから削った跡が残るのを嫌って使いませんでした。だからちょっとだけゲート跡が残ってたんですが、まあ小さなことは気にしない。とにかく組むこと、作っちゃうことを目標にしたのであります。

最近のプラモデルはすごいですよね。

Beargguy III

昔ならパーツふたつを貼り合わせて筒にしたところを、今のは最初から筒になってる。腕のフレームを組んで、そいつに筒を被せるようになってるから、フレームにできる合わせ目も目立たない。フレーム部分に残るゲート跡も筒に隠れるからそんなに神経質になる必要がない。合わせ目のラインも、頭なんかそうですよね、一段低くなったモールドに紛れちゃうから、合わせ目を消す必要がない。胴と尻尾と、外から見えるフレーム部分くらいかなあ、合わせ目が気になるところ。ゲート跡が気になるのは、胴と頭部、尻尾、胴前面をカバーするパーツ、あとどこだろう。もしきっちり作ろうとしたら、このあたりをちゃんと処理してやれば、あとはほどほどでも大丈夫かも。そんな感触です。

Beargguy III

で、パチ組みなもんで、簡単なもんで、土日の数時間で作れちゃうんですけど、いやあ、やっちゃいました。腕をですね、肘の少し上あたりでグッと差し込んでやらんといかんのですが、ここがかたくて、で、最初に差し込んだ向きがちょっと気にいらなくって、抜いて差し直そうとしたら、その抜く時にですね、ちょっとひねっちゃって、パーツを折っちゃったんでね。いやあ、ショックでしたよ。うわあ、やっちゃった。けどもう遅い。私のベアッガイはかくして腕を負傷してしまったのでありました。

Beargguy III

仕方ないので、パーツを注文するつもりでいるんですが、それまでは応急処置でそれっぽくやっつけちゃっています。いわゆるボコ状態ですね。これ、ティッシュの三角巾の影になってますけど、腕、繋がってません。置いてるだけ。ああ、ごめんよ、ボコ、じゃないや、ベア。

いずれちゃんと部品を注文して完治させたいと思います。いやあ、それにつけても、パチ組み、いいですよ。破損しちゃっても、ちゃんと部品をばらしてパーツを組み直せるんですから。

2013年12月13日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号、昨日の続きです。

『ほのかミステリーノート』はクリスマスのエピソード。児童館でのクリスマス会、これを中止しろという脅迫状が届いたというんですが、まあ子供だろうと目星はついてるから、その捜査はついでというか、メインは助っ人なんだそうです。脅迫状の主は女の子たち。シャーロッ子さんの従兄、青十郎のことが好き。けどクリスマス会が終わると青十郎は留学しちゃうという。それで思いあまっての犯行だったっていうんですね。シンプルな話。けど、子供たちの気持ちを理解して、子供たちにちゃんと謝るよううながした潤。ええ、潤のほのかな恋心とか、それが見事に破れるとことか、素敵でナイスでした。ええ、途中まではなんかいい雰囲気だったのになあ。

『おとぎのシソン』は、先祖返りを強調しない方が面白いのかも知れない、なんて思ったりした今回。先祖返りしたくない、そうした彼女らの気持ちが出てるといいますか、簡単には返らない。だからこそ、最後の最後に返ってしまった柿音の悲哀がよくわかる。ええ、面白かったです。加えて、宇佐川の好き勝手な感じ、これもよかった。ぬくくていい匂いとか、アンダスタン? とか、ほんと、いいキャラクターですよ。かと思ったら小箱がいい子なんですね。柿音の欲しがってた髪留め、誕生日のプレゼントにと買ってくれていた。それで、つけて貰ってちょっと嬉しい柿音など、こうした普通のコミュニケーション? ここにも面白みがしっかりある。ええ、大変よかったと思います。

『お隣さんゲーム』は蘭子、お姉さんですね。お隣の賢司のことが好き、あからさまに好きだっていうんですが、そうか、いつものあのあたふたしてるの、自分のイメージではあんななんだ。全然違うじゃん。でもこの人、賢司の前でさえなければ、結構したたかで、計算づくなんですね。蘭子お姉ちゃんは天然、晩ご飯のおかず、作りすぎちゃった、お隣にお裾分けという、そうした一連の行動が計算だっていう。妹たちに買い出しをお願いする。その量がすごい。ええ、作りすぎること前提になってるんですね。おかしいですよ。賢司を好きになったきっかけは10歳のころの迷子だった。そうしたエピソード。昔から朴念仁、けどたまに見せる笑顔が素敵、そんな賢司にめろめろの蘭子ですけど、あれ、賢司は賢司でなんらかの思いがあるんじゃないのかなあ。なんて思わされて、いやどうなんだろう。気になるので、今度は賢司編をやってください。

『テイクアウト!』は秋の風物詩、石焼き芋なのですが、いつもならそろそろくる頃だというのに、いまだその音を聞くことがない。しかしそれで、この寒くなる時期に屋上にたたずむというのですから、このみ、さすがです。そんなにも石焼き芋が食べたいのね。うん、楓ならずともそう思いましたよ。楓はこのみのために芋を用意して、焼き芋会開いて、でもこのみの求めてたものは違ったんですね。まさに風物詩なんだと思う。街に響く石焼き芋屋さんの音。ピィー、と鳴るあの音。その情緒を求めていたんですね。ああ、ごめんよ、普通に食い気なんだと思ってました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第1号(2014年1月号)

2013年12月12日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号、発売されました。表紙のテーマはメリークリスマス! 『レーカン!』天海さんがツインテールでクリスマス仕様ですよ。髪にベル、首にもベル。真っ赤な衣装、ちょっときわどくいらっしゃいます。『凪くんの不運な棚ぼた』からは座敷童子と疫病神。座敷がサンタで疫病神がトナカイ衣装。そして『びあ充!』、連載告知カットですよ。店長、サンタクロース衣装でシャンパンをポーンと、って、ああ、これビールか! そりゃそうだ、ビールですよね。

乙女ほるもん』、おおう新展開も新展開。急展開ですよ。風邪をひいてしまったミミ。それでも学校にいきたいと、頑張るのはいいんだけど、登校中くしゃみがきっかけで小さくなってしまう。しかもそれを風波さんに見られてしまうというんですね。いやほんと、危機的状況、といいたいところだけど、なんか大変そうなのね、主に風波さんが。あの小さいで自爆とか、大変素敵でした。うん、自信出せ! クリスマスのプレゼントを用意して、そしてラッピング用品の買い出しに出たら、そこでまたミミの変身を目撃してしまう。良介には黙っていて欲しい、ミミに懇願に応える風波さん。秘密を共有して、そして皆、良介とプレゼントの交換。大変ながら、けれど秘密を共有して、変わっていくものもありそう、そう思わせる展開。そして良介の気持ちに、あるいは自分の気持ちに思いが至って、ええ、ちょっとスペシャルな回でした。

『桜乃さん迷走中!』、素晴しいな、桜乃さん。クリスマス、ヒマじゃないよね、意地悪な質問に必死で答える桜乃さんが熱い! というか、あの目! いかしますね。ヤバいですよね。大江さん、仕事が大変らしい。それでひとり遊ぶのも悪いし、というのかと思ったら、ちょっと普通じゃない感じでした。苦しい時は下を見るのか……。けど、大江さんにプレゼントを用意したり、それからご馳走もね、いいルームメイトじゃないですか。というか、仕事に追われてる大江さんがおかしい。逃避して寝惚けて、靴下のばしちゃって、ほんと、変なクリスマス。なんかちょっとやけっぱちで、うん、楽しいですよね、こういうのも。そして酔い潰れちゃった大江さんを介抱する桜乃さん。いいやつじゃん! そう思ってたら、これはこれで寝ぼけてたのか……。いやもう、食べ物靴下にいれたって、ほんと、これどうするんだろう。せめて洗ってあるやつだったら!

『妖こそ!うつつの分校』は伝説の第一期生のご帰還ですよ。津飼魔奈子。校長先生の娘さんで、でっかい一つ目がチャーミング。チャーミング? 初めて人間の先生に嫁いでいった、そんな伝説を持っている魔奈子。生徒たちはそんな先輩に、いろいろ聞きたいことがある。それで化粧を教えたりして、女子連中の心をぐっと掴んじゃうんだけど、ところが魔奈子にはちょっと影があるんですね。ああ、その嫁いだ相手、かつての先生が亡くなってしまったのか。切ない話。いつもなにかコミカルなどたばたが楽しい、そんな漫画だけど、ここぞという時にはばっちり見せてくれますね。ほんと、渾身のエピソードだった。そう思いましたよ。

ちっこいんちょ』は、一日生徒会長をするんだそうですよ、委員長。生徒会長堂カ島空が生徒総会の資料を作ってなかった。なんとかしなければならない! それで白羽の矢が立ったのが委員長。書記の伊東海に頼まれて、そして友達に手伝ってもらって、ばっちり資料作成。総会に向かう途上、かつての男子と再会。彼とはこんな感じで、今後も関わりを持つのかも知れませんね。しかし今回は、委員長、ばっちりその実力を示して、ハッピーエンド? そう思いきや、手助けもほどほどにしないとその人の成長を止めちまうぜ、真摯なアドバイスもらうんですね。ただ請われるままに助けていればいいってわけじゃないって、そんな心掛けの大切さ提示されて、そして最後には、生徒会長の空も改心。ええ、いい子でした。なんでもできる人がやればいいわけじゃない、またひとりでなんでもできるわけではない、示唆に富んだエピソードでした。

『ふたりぐらし — 初ちゃんと僕』、ゲストです。柏木初、中学一年生。これから親戚の叔母さんとふたり暮らしをすることになるというんですが、やってきた千尋おばさん。おや無精髭が……。ええと、性転換? じゃないのか、女の人だと思ってたけど、男の人だったっていうんですね。叔父柏木千尋。で、千尋は千尋で、初のことを男の子だと思っていた。おばあちゃんはハワイ住まい。ちょっと簡単に頼るわけにはいかなくて、なのでこれから叔父と姪ふたりでひとつ屋根の下、なわけです。しかし、面白かったのはふたりの回想。千尋、うわ、本当だ、女の子にしか見えない。かと思ったら、初、木に登って虫を捕って、こっちも男の子にしか見えない。ちぃちゃんとはじめ、こうしてふたりともに思い違いしていたんですね。初の両親はもう亡くなっていて、ちょっと悲しい前提。そして、はじめと呼ばれてたけど、この子、ういっていうのか。千尋とういの、ちょっと微妙なふたり暮らし。うい、ものすごく警戒してるし。いつか打ち解ける日がくるんだろうけど、それまでの経緯、どうなるのか楽しみですよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第1号(2014年1月号)

2013年12月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2014年1月号

『まんがタイムきらら』2014年1月号、昨日の続きです。

『ギタ×マン!』のロゴ、なんかかっこいいぞ! さて本編。ギターと、関係なくなってるじゃんか! というのも、新登場人物の紹介、導入といった感じなんですね。応援団の人気者、神野潤先輩がギタマン部に加わろうとしている!? コワモテで知られる応援団だけど、神野先輩は凛々しくて優しくて、お姉さまお姉さまと慕われてるっていうんですね。そんな神野先輩が、ギタマン部部室、っていうか保健室か、にて足湯ご利用。寝言でおねえちゃんなんていってて、なんだか様子が違うよ? 少女漫画が好きで、あめりと漫画で意気投合。もう完全にギターそっちのけで、漫画の威力で入部が決まった。で、この人、うるるんなのか。いやもう、あの落書きみたいになったうるるん、よかったですよ。凛々しくかっこよく、けど可愛く、なかなかに面白そうな人が加わりました。

女子大生生活様式』、よいなあ。近くに喫茶店がオープン。そこで柚がバイトしてるっていうんですね、というのは、ねねからの情報。なぜことねとこよが知らないのか? あの問い詰められるねね、柚もか、おかしかった。それでちょっとこよもことねもいじわるなんですね。いいなあ、うん、なんかそのいじわるしちゃう気持ちの根っこを思うと面白いです。また、柚の喫茶店での人間関係、ちょっと広がっていく感じですよね、こよのこと、綺麗な人、大学生っぽいっていってくれたんだけど、柚のイメージはかわいいなのか。おばけこわい、一人さみしい、うん、ナイスイメージでした。今後、この人もかかわってくることになるのかな。この人と関わることで、また柚のいろんな側面も見えてきそう、面白そうだって思いましたよ。

JOB&JOY』、扉の優也が大人っぽいよ! けど本編ではいつもの調子です。店長が着ぐるみ用意してくれて、これでチラシを配れっていうんですけど、これ、店長の感覚だと防寒具なのか。あの、まいかわんお、ゆうやにゃんお、あやなぴょんお、が不思議と面白かったです。けど、路上に出るともっと面白い。着ぐるみの中で寝たり、子供に風船を渡そうとしたらあやしいからとお母さんに阻止されたり、ほんと、おかしかった。で、新作着ぐるみ。フライドポテトの突き詰め、ピクルスの突き詰め。打ち合わせなし。そして切腹。最高じゃん。このぽんぽんと提示されるテンポもまた! で、ちゃんとお子さんに風船渡せて、よかった。いやほんと、おかしかった、面白かった、なにより楽しくて、グッドです。

『放課後リトリップ』、油断していました。ハナ、採用通知ゲットだぜー! よっしゃあ、就職だあ! というんですが、みなみに自分は本当は女子高生じゃないんだっていってない。いおうにもいえない。ええ、この葛藤。楽しい時間を過ごして、最後、いよいよお別れというその時に勇気を振り絞った!? と思ったら、次号、最終回! マジカヨ! ええーっ! めっちゃショックなんですけど! 寝込みそうなんですけど! ええーっ。好きだったのになあ。ハナもみなみも可愛くて、もうしばらくは安泰と思ってたら甘かったよーっ! ぎゃーん! いやもう、うん、けど、ハナの就職、よかったとお祝いしますよ! ええい、ああ!

『帰宅るまでが学校です!』、しおん先輩が早々に帰るというんですが、なんの理由だろう? 尾行イベント発生ですよ。書店で官能小説、どんな本かと確認したカンナ先輩、立ったまま気絶とか、ともあれ書店でわあわあ騒いだせいで尾行は失敗するんですね。しおん先輩、ピザ食べ放題にいくつもりだった、恥ずかしくていいだせなかった、そういうんですが、どうもあやしい。気付けば姿を消している。ええ、しおん先輩、これ、なにかの振りなのかな。この人の底の見えなさ、いい感じでしたよ。

スマイル・スタイル』、最終回! 寮を引き払う百合。心傷めるゆめと、そんな彼女をなぐさめ、そしてちょっと背を押す寮長。ええ、ついに告白するんですよ! ゆめが! そしたら、寮は出るけど転校はしないんだって! ああ、そんなこったろうと思ったよ! で、ここからが酷い! いやもう、オールスターな勢い。っていうか、ふたり、付き合ってたのか。いやもう、酷いっちゃあ酷いけど、この漫画らしいといえば、ほんと、そのとおりだと思います。しかし、ずっと面白かったなあ。でも、感動も感慨も吹き飛ばしてくれる最終回、見事でした。

プレフレ』は大晦日、みんなで楓の家に集まって、こたつでのんびりですよ。綾女さんはお出かけ。父母も祖母も外出。それで、娘四人でごろごろしたり、もりもり食べたりですよ。いやあ、お腹鳴らしてる椿がやたらめったら可愛くてですね、で、この人、鍋に酷いことしようとかいう。でも、きっちり阻止されるのがこの漫画のいいところだと思います。テレビ見ながらこたつで鍋、食べたらごろごろ。うん、こんな雰囲気もいいですね。あの、鍋の残りはうどんかおじやか、あの、いやおじやだねっていってる楓がなんかすごく美女。で、一気にじゃんけん、おじや食べてる椿が信じられないほどキュートで、もう最高だな。もう。ほんと、なんでもない話、たわいもないエピソード、でもそれがしみじみとしてよかった、そう思ったんですね。

My Private D☆V、大異変! なんと、巻末じゃないんです! さて今回は牛乳のみお。で、取り上げられたのはというとパンツなんですね。うん、全然驚かない。むしろこれ以外だった方が驚くくらい。でも2013年のパンツBEST3っていうのはなんなんだ。今年出会ったって、デザインに出会ったのか? 現物に出会ったのか? 謎だ、謎なのであります。しかし、こうしてパンツについて語る、その情熱は理解したい。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第1号(2014年1月号)

2013年12月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2014年1月号

『まんがタイムきらら』2014年1月号、昨日の続きです。

箱入りドロップス』は、おお、メイド喫茶と性別逆転喫茶の対決ですよ。相ノ木に純ちゃん、かなり決まってる。そして、萌の失恋。それからまた相ノ木の見せ場、うん、相ノ木頑張ったじゃん。照れながらも、自分の思いをありったけ伝えて、そして萌に、決着をつけるための勇気を与えて、いやほんと、かっこいいよ。ええ、ふたりの関係、どうなるのか、うまくいくといいなって思いますよね。

『My☆舞』、巫女舞教室にいくと、先生が巫女、猫耳、猫ボイスになっていたっていうんですが、すごいな、あざといだ、そこまでしてだ、ぶっちゃけキビシイだ、容赦ない言葉が次々と浴びせられる。ほんと、小鳥、最高でした。交霊術の際に猫の霊が混ざってしまったとか、ほんと、シンプルなゴタゴタなんですが、その結果がおどろおどろしい舞と、撮られた写真がネット流出っていう、微妙に厳しく嫌な展開。ほんと、あの落ちのシュールさ。こういうの好きなんですよ。いや、よかったです。

『スロウスタート』、よいですよ。花名、先達てのスポーツテストのダメージが抜けてないっていうんですね。いやいや、いいですよ、若さがなくって。最高です。一年間のひきこもり生活が見事に花開いて、この駄目っぽさ。最高ですよ。なんて素敵なんだろう。けど、それはいかんだろう、ということで志温に公園に連れ出されて、そうしたら栄依子と遭遇。すぐに志温と打ち解ける栄依子のコミュニケーション能力、それ見て地味に思うところがあるっぽい花名。あとペット扱いされてるとか、いや、あのイラスト、可愛かった。けど、最後にやられましたよ。栄依子、志温に聞いたっていう。浪人してるんですって? え? うそ? 自分もそう思った。花名の背を押そうとした? けど、ちょっとこれは波乱ありそうじゃない? 緊張させられて、花名同様ですね、けどそうじゃなかった。なんとー、そういうこと! いや、ほんと、この緊迫感、見事でした。素晴しい見せ方、引き込む力でした。

三者三葉』、素晴しいな。葉子様が見事に花開いて、その美しさは筋金入り! あの扉の絢爛、一コマ一コマに満ち満ちる威厳。素晴しい。山Gいわくレベルアップなんだそうですが、お父さんが定職についた、それで没落状態から脱し並レベルにまで戻った。よって絢爛さも復活したっていうんですね。けど、それでも、カップ焼きそばなのか。しかも、ソース先に入れちゃったか。あの、むぐぐって膨れてる葉子様が可愛くって、もう仕方ないですね。しかし、この葉子様の変化、栄養状態なのか。一発で見抜いた葉山姉、光の眼力や流石。やっぱ、いつも照の栄養状態を気づかってるだけはあるなあ。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第1号(2014年1月号)

2013年12月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2014年1月号

『まんがタイムきらら』2014年1月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、唯と相川さんですよ! ベストカップル! 冬の帰り道? コートにマフラー、それが暖かそうで、けど頬とか鼻とかは寒さで赤くなっちゃってるのね。吐く息も白く、けどふたりの雰囲気は暖かと感じられて、ええ、相川さんの笑顔、それを受ける唯の眼差し、ちょっと対照的で、けどすごくよくマッチしてる。いいイラストですよ。

チェリーブロッサム!』、あ、えーと、誰だっけ、って、いやいや覚えてるよ、つばき、つばきよね! 先輩に妹、従妹が合宿で海にいっている間の話。つばきはつばきで、床に寝っころがるなど、有意義な夏休みを送っていたんですね。そんな彼女をプールに誘う妙蓮寺。武蔵小杉を誘いたい、けど一人じゃ誘えない。乙女なんですね。つばきと武蔵小杉が楽しそうに話してると嫉妬して、武蔵小杉をぶん殴るとかね、う、うん、乙女ですね。わりと引っ込み思案。けど、つばきはぐいぐい前進するタイプで、この対照、面白かったです。そして妙蓮寺、武蔵小杉のこと、うまくものにできた? いや、そうでもなかった? 妙蓮寺というと、きっぱり、さっぱり、そんな印象があるんですが、そうじゃない側面、見事に出ていましたよ。

すいまさんといっしょ』は、ユウくん風邪で寝込んじゃって、ああ、これは自分のせいだと、すいまさんが責任感じちゃって、廊下のすみで落ち込んでる。キノコまで生えちゃってるのね。あのどんより、じめじめしちゃってる様、ああ、レアすいまさんです。でも、しおり、幼なじみだけあってよくわかってるというか、よく見てるというか、あれは自業自得と。それですいまさんのこと励まそうとしてくれたり、ほんといい子です。しかしすいまさん、風邪の時はよく寝て治すのがいいんだから、看病させたら完璧だよな! そう思ったら、なんと、そういうわけでもなかった。なんかぺったりくっついたり、ほんとユウとすいまさんの関係、ちょっとずつ変化してる? 深まってる? 悪くないですよ。

『しゅばりえーる』、ゲストです。騎士ものかな、と思ったら、やっぱりそうでした。15世紀初頭のフランスが舞台。料理人として名をあげるべく、華の都サリアへ向かうセリーゼ。ところが、街へ向かう道中で、大きな剣を拾うんですね。でも剣と思わない。包丁とか思ってる? 地面に突き刺さってたのを見事引き抜いたんですが、これは勇者の証!? というわけではないようです。それで街に出て、剣なんて持ってるから、女子騎士志望者と思われて、声をかけられる。セリーゼは、剣とか騎士とか全然理解してないんだけど、やたらと力が強くて、それは才能? ともあれ、貧乏脱出できるよといわれて、騎士になることを決意するんですね。実際の中世とか、そういうのを追求しようという漫画ではないでしょう。とりあえずほのぼのと、そうした雰囲気が感じられました。

『ヴぁるばいと!』、ゲストです。コンビニでアルバイトする女の子たちの話ですね。つばめが出勤したら、いきなりトナカイヘッドを被った同僚がお出迎え。でも、全然驚かないんですね。なるほど、安里という人は、そういう人なんですね。つばめ、安里、静に響乃、この四人がメインみたい。で、クリスマスが近いということで、店長がサンタクロース衣装を用意して、この子たちに着せようというんですね。普通ながらも、ちょっと変なコンビニ。変わりもの同僚に振り回されながらも、けど仲良し。そんな関係が伺えますよ。

『サンタクロース・オフ!』、ゲストです。サンタクロースもの、なんですが、この漫画のサンタクロースは、小さくて、まるで妖精みたいです。小鳥に襲われて、咄嗟に逃げた先が小学生睦月の部屋。ベッドで休んでしまったところ、帰宅した睦月に見つかって、虫かごに入れられてしまうんですね。まったくの失態。人に触れられると力を失ってしまう。それで睦月のもとに居候することになったみたいです、3年ほど。サンタクロースは、やたら長い名前で、縮めてゆきひと決まりました。この漫画のサンタクロースは、自分でプレゼントを配るんじゃなくて、親に、プレゼントをあげたい気持ちを起こさせる。なんか面白いな。そしてゆきひは、サンタクロースの力を取り戻すための試験をこれから受けていく、そんな展開みたいです。ちょっと個性的な設定。可愛いゆきひに睦月。ふたりの関係と、それから試験、試練? それらがどんな風に描かれていくのか、ちょっと楽しみです。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第1号(2014年1月号)

2013年12月8日日曜日

『まんがタイム』2014年1月号

『まんがタイム』2014年1月号、昨日の続きです。

『ゆとりノベライズ』、アニメ化された里美さんの小説、ついに放送にこぎつけたというんですね。それで皆で乾杯。里美さん、挿絵のニアさん、そして後輩の都ゆとりでありますが、あと一時間ほどで放送されるという、その時点でもうすっかりできあがっているんですね。この一年、原作者、イラストレーターはとんでもなく忙しかったようで、ゆとりとの温度差、面白い。そしてゆとりは、自分の不安を語り、そして父と娘の関係、ああ、父は素直にいわないだけで、娘を心配して、もしかしたら応援してるのかもなあ。いいエピソード。というか、ゆとりべろんべろん。けど、だからこそいえたこともあるのでしょう。ゆとりと里美の関係も、支え、支えられ、そのお互いの感謝が実によく沁みて、じんわりと感動させられるものでありました。しかし終始面白がってるニアさん。いかしますよ。この人のこの性格、すごくいいですよ。

『フリーランスなあさみさん』は、ほんと、古きよき昭和な雰囲気がありますよ。昭和の少女漫画。そのころの漫画、自分よりちょっと前の世代にあたるものが好きで、あさみさんの雰囲気風貌、それが実にそれっぽいんですね。そして今回出てきた、あさみさんの気になる画材屋の男の子、実にフォーキー、うん、すごくそれっぽい。びっくりしました。しかし、あさみさん、この人が、というよりも、猫のボールペン、それがポイントなのか。あさみさんの日常描いた最後に、またも画材屋さんの場面があって、しかしいつもの彼じゃない。でもボールペンが同じで、それでぐらっときてる? 単純にあてがはずれて慌ててるだけ? 持参のお揃いボールペン隠したりする、あのあさみさんがなんだか可愛くて、面白かったんですよ。

『つくしんぼ』、今回のつくし、なんかフルスロットルでめちゃくちゃ面白いですね。風邪をひいたつくしの看病にきたちはるに、倒れたのがちはる様なら良かったのに…おろおろしてるちはる様見てると元気が出ます。無茶なことばっかりいってる。この後も酷くて、口先だけとか、もう、ほんと面白い。けど、ちはるはちはるで掃除機のスイッチ押したつもりでケーブル収納したり、いやほんと、最高でした。

『もいんの高校野球日誌』は、新キャラクター出ましたね。もいんの信奉者、吉野ゆゆ。マネージャーとして入部してきたんだけど、部や部員のためには決して働かない。もいんのためだけっていうんですね。もいんの前ではきらきらにこにこ、けど一般部員相手だと、はなもひっかけない。いや、むしろもいんの理想を実現するために手段を選ばない、危険な支配者として君臨する、そんな人だっていうんですね。いやほんと、強烈でした。今後も、さらなる活躍見られるのかなあ。あ、そうそう。ゆゆ以外だと、キャッチャー教育の話が面白かったです。

  • 『まんがタイム』第34巻第1号(2014年1月号)

引用

  • 城戸みつる「つくしんぼ」,『まんがタイム』第34巻第1号(2014年1月号),161頁。

2013年12月7日土曜日

『まんがタイム』2014年1月号

『まんがタイム』2014年1月号、発売されました。表紙はまさにクリスマスカラー。サンタコスチュームの『おとぼけ課長』を中心に、雪だるまの『ぱちゃぽちゃ水泳部』カツ代、クリスマス着物の『わさんぼん』牡丹、競馬仕様トナカイぬいぐるみに抱き付いたサンタ衣装『まりあ17』まりあです。これに加えて『鉄仮面のイブキさん』と『ひらめけスイッチ』の告知カットもございます。

『ノコひけ工業娘。』はいよいよ冬休み。それでみんなで神社にいこうということになるんですが、すごいな先生、鳥居に興味なんだ。初詣にいく。人がたくさんくる。計測できないな、って、そんなことしてる人、見たことないですよ。桜と先生の鳥居に関する知識、ふたりとも詳しいといえば詳しいんだけど、その隔たりが見事で、いい感じ。そして新年会。ああ、男子は忘れられるんだ。で、みっつくらい派閥があるのね。大変だな、女子クラス。そして先生。神菜先生の仕打ち、ナイスでした。

『鉄仮面のイブキさん』、カラーですよ。ああ、イブキさん、素敵です。さて無表情の伊吹さん、相楽さんによるとすごく機嫌が悪いらしい。ツーンとしてる。超クール。けど喜多くんはそれが嬉しいんだ。うん、好きな人のいろんな表情、表情? 感情に触れるのって嬉しいものですよね。オロオロする相楽さんもレア。ええ、面白かった。で、原因はというと、虫歯が痛いんだそうで、歯医者にいけばといったらガタガタ震えて怯え出す。うん、表情には全然表れないんですけど。今回は伊吹さんの天使の寝顔、そして感謝の笑顔、最高でした。そして喜多くん、睨まれてるのはいつもなんですね。

天子様が来る!』、いつもながらですけど、面白いです。もったいないオバケの軍団もそうですが、俺にまかせて先に行けの彼。ちゃんと猫を引き取ってるんですね。あのコタツの横で丸くなってる、あの表情が最高です。そして最後の一本。ああ、アニキ、なんて素敵なヤツ! ほんと、メリー・クリスマスでしたよ。

『ひらめけスイッチ』、面白いですね。いきなり踊ってる梶木から。あの笑顔、あの踊り、なんかしあわせ感が素晴しく表現されていて、見てるだけで楽しい。3年ぶりのクリスマス。それで限界突破して喜んでるっていうんだけど、ほんと、梶木、最後までおかしかった。100号のケーキとか無茶なこといい出す。ばたんばたん倒れる。燃え尽きたり、巨大な靴下編んだり、やってることめちゃくちゃなんだけど、あのやつれながらもほのかな笑顔、可愛らしいなあ。ほんと、ツリーもおかしかった。平目くんの真実に驚く岩名。うん、ナイスでした。けどやっぱり、一番は梶木でした。

  • 『まんがタイム』第34巻第1号(2014年1月号)

2013年12月6日金曜日

ドラゴンクエスト

 はじめてプレイした『ドラゴンクエスト』はファミコン版、というか、はじめてのRPGがこれでして、はっきり覚えています、衝撃でしたね。家に遊びにきた友人が、誰かから借りてきたとかで、これを持ち込みまして、というか、人ん家に遊びにいくのにRPGかよ! みたいに今なら思うところなんでしょうけど、結果的にこれがよかった。もう、最初はなんもわからない。はなすコマンドをいれたら、きた、みたみ、ひがし、にしって表示されて、それがほんと意味わからんかった。けど、わからんながらにうろついて、城から町へ、そして戦闘を経験して、なんと、ゲームといったらこれまでアクションしか知らなかった。それが、こんなジャンルもあるんだ! いやあ、ほんと、衝撃だったのです。

それから、すぐにソフトを入手しまして、いやもう、夢中でしたね。この頃は、ネタバレを禁止して、すべてをまっさらな状態からクリアしていくんだ! みたいな考えが、そもそもありませんでしたから、つまった、わかんねえ、となったら人から教えてもらって、そんな遊び方でしたよ。だから、全然自力でクリアしたなんていえたもんじゃないんですけど、だから自分で考えてプレイしてクリアしたのは『ドラクエII』がはじめてになるんでしょうけど、まあ、当時はそんなもんでしたよ。IIだって、結局ロンダルキアの洞窟は自力突破できなかった。

なんで今『ドラクエ』なのかというと、ほら、こないだスマートフォン版が100万人に無料とかいって配布されたじゃないですか。巷では、やれ操作性が悪いだ、UIがどうにかならんのかと話題になってるようですが、うん、確かにあれはちょっと動かしにくかった。まあ、慣れましたけどね。しかし、こうして久しぶりにプレイしてみると、少ないイベントを繋いで、短いながらもうまくストーリーを作ってるんだなあって感心させられて、まあそうはいっても、やっぱり短いんですけどね。もう魔法の鎧まで買っちゃったし、後は炎の剣と水鏡の盾くらいじゃないのかね。一度も死ぬことなく進めることができて、簡単になってるって聞きますけど、まあ確かに簡単だ、でもめったやたらと難しくなってたらいいってもんじゃないし、こんなもんでいいのかな、なんて思ったりも。

ともあれ、残るイベントは王女救出とメルキド到達、必要な物品揃えて虹の橋をかけて、ロトの鎧と剣の入手、くらい? 実際のところ、ほとんど終わって折り返しって感じです。けど、ここからが面倒くさいんだ!

2013年12月5日木曜日

『まんがタウン』2014年1月号

『まんがタウン』2014年1月号、発売されました。表紙は、今月から始まる連載、『ど先端ナース』をメインに、そして同じく新連載の『ちょい能力少女あゆむ』の告知カットもございます。それと、『新クレヨンしんちゃん』のカットですね。映画のコミック版、その告知でありますよ。

『ど先端ナース』。先日、ナースマニアが出てくる長期連載が終わりを迎えたと思ったら、またナースマニアが出現しましたよ。俺は井坂育郎、お医者さんだ!! そしてナースが大好き!! 祖父、梅太郎の病院でともに働く育郎ですが、この性癖のためにナースがみんなやめてしまってさあ大変。で、ナースがいないのも困るからと、営業にきたど先端研究所、通称ど研のコバセ氏から受け取ったのが、超ナースコール。押せばたちまちナースがやってくる。そうしてやってきたナースというのが、超ナース、椎名とがりなんですね。小柄、きつ目、ミニマム、フラット気味、完璧じゃなくって? けど育郎にとっては足りないというのか。怖ろしい話であります。とがりをナースとして認めない、いやナース云々じゃなくて変態性欲の面でどうたらこうたらですよね、そんな育郎と、ナースの中のナースを自称するとがりの果てなき戦いの火蓋が切られた、そんな感じでありますよ。

『ちょい能力少女あゆむ』、こちらも新連載。主人公、斑尾歩、女子高生。この子は、重くないものを5cmくらい移動させられる、そんな超能力を持ってるというんですね。って、これすごいよ。なにがちょい能力なもんか。使いようで、いくらでも可能性が出るじゃん。パチンコ、ルーレット、勝ち放題だぜ! 超能力ものはいろいろあるけど、あゆむの場合、別に隠したりしない、むしろカジュアルにほいほい使っちゃう。それで能力を使うとお腹が減るんですね。友達の佳子と放課後、一緒にご飯食べにいって、佳子のカバンを助けて空腹、店を出てすぐ、カバンの口が開いちゃってる女性を助けてまた空腹。でもやせないのが悩みなんだそうですよ。お姉さん栞、可愛いなあ、この人は相手の語尾を変更する能力を持ってる。ほう、ゲームにも効くんだ。長女瞳は、人の顔色を変えることができる。微妙な能力。母方に繋がる女性にのみ発する能力なのだそうで、母はというと、料理の塩加減を調整できるというもの。微妙ったら微妙ですが、けどあゆむの能力に関しては、かなり強力な影響力を及ぼせるものですよ。ほんと、これ、どういう方向に向かうのか。興味出てきましたよ。

『居間には今外国人がいます。』、おお、新しい登場人物です。外国人!? 波打つ金髪、そばかす、ちょっと内気そうなお嬢さん。ドゥブラン・ミシェルさん。ええと、ミシェルが名前で、ドゥブランが名字。姓名の順に自己紹介した彼女。日本語もとても上手。となると、ああー、万希と同じパターンを辿りそうな予感がする。ええ、ほんと、読み進むほどにその予感が確信に変わっていって、ええ、面白かった。というか、外国語でしゃべってみてといわれたミシェルをかばう万希、王子様じゃん! あの、言葉ひとことも発さず、こくこくうなずいてるミシェルが超可愛い。うん、真の共感が感じられました。そしてやっぱりちょっと誤解される? 過大評価? 万希がちょびっと追い詰められたり、ちょっとお姉さんぶったりして、それもまた可愛かったです。

『押しかけ時姫』は、姫のお友達、小山さんが実にいい感じ。なんかミニマム、ほのぼの、面倒見もいい? 素朴可愛くて、姫にいろいろ教えてくれてるんですね。姫の浮世離れした言動も、海斗の説明でうまいこと納得してくれるし、すごくほのぼので、けどしっかりつっこみいれてくれて、ほんと、いい子。海斗と小山さん、なんか親密そうに話してるの見て、やきもち焼く姫もグッドでした。姫の、クラスでの状況など、いろいろ描かれるようになったら嬉しいなあって思ってますよ。

『大正乙女カルテ』は、ちょっと医学を離れて大正時代のサンタクロース。マルさんのお嬢さん、歌子が面白くって、サンタクロースの秘密を知ってしまって、すっかりやさぐれてしまってるんですね。そのやさぐれ歌子がめちゃくちゃ可愛いの。髭をひっぱる、スジがいいと誉められてドヤ顔、三太九郎で絶望して大泣き、もう、最高でした。素直な笑顔だけじゃない、けどどの表情も可愛い、そんな歌子の魅力が満載で、ほんと面白い。実にいいエピソードだったと思います。

『涙の数だけ輝いて!』は涼さまのエピソード。昔の激ダサ写真が週刊誌に素っ破抜かれてしまった! けど、涼さま、全然動じないのね。いや、まあ、実際、ダサいとはいえ、ダサ可愛いというか、なんで涼さま、眼鏡やめちゃったの!? というか、いや、悪くないっすよ。涼さまと麗奈が幼なじみ。同じ学校で、貧乏な涼子に向けられる視線や陰口、それを見兼ねて、いろいろ助けてくれてたんですね。それで新しいスタイルに目覚めて、涼子、開眼ですよ。けど、なんかね、涼子のアイドルになった理由、前向きな性格、物怖じせず前に進む、その姿勢のためかと思いきや、あの表情、あの決意、そしてついていくと決めた麗奈。ああ、なんていい話だろう。ふたりはいい友達だなあ。それまでずっとコミカルに描かれていた、それを一気に色を違えてしまうあの見せ方、見事だったと思います。涼子と麗奈、それから読者の間だけの秘密なのでしょう。ぐっときましたよ。

  • 『まんがタウン』第15巻第1号(2014年1月号)

2013年12月4日水曜日

蒼き鋼のアルペジオ

 こないだ『蒼き鋼のアルペジオ』が面白いよ、そういった矢先に伊400型潜水艦がハワイはオアフ島沖の海底で見付かっていたとの発表が出るとは、すごいタイミングですよ。もうほんと、びっくり。『アルペジオ』、追い風だな。いやほんと、びっくりしたんですよ。帝国海軍の潜水艦。敗戦後、アメリカに持っていかれちゃった潜水艦。これ、後部甲板に14cm主砲とか載せてたんですね。機銃もそうですけど、水に沈む船なのに砲とか銃とか、大丈夫なんだろうか。ええ、海底の潜水艦に迫った映像に、ちゃんと砲が写ってるんですね。いや、すごいなって思いましたよ。

CNNの記事には、結局本土攻撃には使われなかったというようなこと書かれてますけど、伊401は本土を限定的ながら空襲したはずなんだけどなあ、と思ったら、本土爆撃したのは伊25か。おおっと、勘違いでした。

『アルペジオ』のイ401はなんだか超兵器になってしまってますが、アニメ版のイラスト見ると、ちゃんと14cm主砲も載っけてあるんですね。あと目立つのは前部甲板のカタパルトなんですけど、これ、飛行機も飛ばしたりするのかなあ、そんな風にずっと思ってたんですが、どうもそういう設定はないっぽい? ですね。まあ、スクリューどころか、なんだかジェットみたいな推進器使ってたり、超重砲なんての仕込んでたりと、とんでもないことになってるので、今さら航空機の有無をどうこういうようなレベルでもないんですけどね。キリシマのカタパルトとか、海中に電撃ぶちこむ兵器になっちゃってたし。

『モデルグラフィックス』の裏表紙に、伊400のプラモデルの広告が出てたんですよ。2ヶ月くらい前だったかなあ。と思って、手持ちのバックナンバーを確認してみたんだけど、あれー? 見付からないなあ。ぱらぱらページめくりながら探しても見付からない。どこで見たんだろう。あの、晴嵐の格納筒、ちゃんと3機格納できるようになってて、一体潜水艦のどこに航空機を格納できるんだとずっと疑問だった、それが一気に解消されて、けど、これ、飛行機組み込んじゃったら、後から取り出せないことない? なんてこと思った。しかし、これ、ちょっと欲しいなあ。まあ、作れないんだけどさ、根性がないから。けど、なんか興味ある。だから広告があったと覚えてたんだけど、けど、あれ、雑誌じゃなかったのかなあ。

ともあれ、今年に入って、立て続けに盛り上がる帝国海軍、とりわけ潜水艦の話題。なんか、狙ったかのようだけど、偶然なんですよね、こういうの。ほんと、驚きのマッチングだと思います。

  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第1巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2010年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第2巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2010年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第3巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2011年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第4巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2011年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第5巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2012年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第6巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2012年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第7巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2013年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第8巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2013年。
  • 以下続刊

BD

DVD

CD

2013年12月3日火曜日

『まんがホーム』2014年1月号

『まんがホーム』2014年1月号、昨日の続きです。

企画エッセーは「思い出のプレゼント」であります。参加者は、カワハラ恋、こいずみまり、瀬野反人、松田円、安堂友子。いや、のっけからぐっときましたよ。カワハラ恋、母の思い出。苦労するだろうとわかっている娘に、せめてもの餞をと包んだお金。ああ、これはぐっとくる、そんなエピソードでした。漫画では、ちょっと台無しっぽいオチにしてしめっぽくならないようにしてますけど、それでも決していい加減な気持ちでいたわけじゃないって伝わるようで、ええ、いいエピソードでした。面白かったのは、瀬野反人、宅配来た時きまずい。あの絵面は反則だと思う。めちゃくちゃ面白い。カンフーハムスターもなんかいい味出してます。うん、絵の力が強い。他にはスキ焼きやぬいぐるみ、なんか面白いなと思わせるものがあって、そして極めつけが安堂友子の送られてきたバナナ。いや、もう、この人は強烈なエピソードをこれでもかと出してきます。ほんと、すごい人だと思いますよ。

そんなわけで、『マチ姉さんの妄想アワー』。アラスカのおばさんとか、えらいのがきましたよ。マチちゃん、トシくん、お元気ですか。ああー、なんか命名の由来わかった気がする。そして、やや強引な導入から、いつもどおり生き生きと語られる酷いおとぎ話。最高だと思う。ファンシーなデコ家。そんな発想になるのか。子供でも大人でも可愛いアヒルなんかもそうで、ほんと、おかしかった。けど一番はうさぎとカメだと思う。サスペンスで充分に面白かったところを、ロマンスでさらに引っくり返してくる、この追い込んでくる感じ。素晴しい。最高でした。あと、絵がたまらない。そして落ちの一本。ああー、弟、泣いちゃうほどなんだ。酷い改変とはいえ、どれほどのものなのか。ほんと、めちゃくちゃ面白いです。

『半熟やおよろず』、最終回でした。えーっ! ショック。鳴たちが仮免許を貰って、中つ国にて神様の下で修行することになるっていうんですが、なるほど、実習みたいなもんですね。厳しいと評判の月読命のところにいくことになって、心配する父雷神、わりと優しそうな月読命、そこで頑張ってる、いろいろチャレンジしてみる鳴がいい感じ。風神もやってきて、こっそり手伝ってるとか、しっかりばれてるとか、ええ、鳴の実習はこれからだ、って終わりだったんですけどね、でもなんだか楽しそうな日々が続きそうな予感をさせるラスト。終わっちゃうのは残念だけど、いい漫画だった。ラストもそれに相応しいものだったと思います。

  • 『まんがホーム』第28巻第1号(2014年1月号)

2013年12月2日月曜日

『まんがホーム』2014年1月号

『まんがホーム』2014年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがサンタクロースになって、プレゼント手に煙突から忍び込もうとするところ。こっち見て微笑んでる、可愛いイラストだと思います。他には、おそろいの赤いマフラー、『孔明のヨメ。』のふたり、『いぬにほん印刷製本部』紙谷さんはツリーになって、なんだか不思議な雰囲気です。そして『まんがの装丁屋さん』告知カットもございます。

『まんがの装丁屋さん』、これは連載じゃなくゲスト扱いなのかな? まんがの装丁を手掛ける冬坂律なる人の、デザイン事務所なのかな? そこに就職の面接に訪れた青年、斉藤麦が主人公。憧れの冬坂律が女性と知って驚く、それはいいんだけど、妹? 奥さん? と、信じない様は、ちょっと失礼じゃなくって? と思ったりしたのでした。ともあれ、この斉藤氏の履歴書を見て思うところのあった冬坂さん。決してうまくないその字が、今やってる本にマッチする! ひらめいて、そうしたら面接なんてやってられない、スタッフ総動員で仕事にとりかかるんですね。この仕事の風景、勢いは面白かった。いきなり扱き使われてる斉藤も面白い。それで見事に採用。ええ、いい導入だったんじゃないかと思いましたよ。

『黒い大家さん』は、アパートの見た目をどうにかして欲しい千花。お化け屋敷扱いですもんねえ。それで、外壁工事にこれくらいお金がかかると提示する華織さん。ああ、ちゃんと考えてらっしゃるのね、納得の説明でした。日向和田さんのことが、家賃、夕食をきっかけにいろいろ説明されていましたね。なるほど、没落なさったのね。そして河辺さんにお願いして、おお、アパートがイルミネーション。普通のレベルではない仕上りと、ばっちりわかるあの絵のインパクト。見事でしたよ。それで、千花、自分のため? とか思ったり、かかった費用を工事費の足しにした方が? とか、いろいろ思わされるラストの流れに、華織さんという人がちょっと垣間見えるようで面白かったです。

『ただいま独身中』は最終回ですね。前回ラストのデキ婚、それを新年会の席で語り合う楓と操。操の恋愛に対する感覚、そのドライさがまたも光って、いやもう、最高でした。恋愛よりも、同人誌、BL趣味が優先されるというのが、ほんと徹底されていて素晴しい。桂さんを狙う彼女の言動もまたまた物騒で、ほんと、この人も面白仲間になっちゃってます。そして楓はというと、なんだかんだあったけど、結局姫くんとの恋愛がじわじわと進行していくって感じみたいですね。ええ、なんだかんだあった、それでハッピーエンド。いい展開、いいラストだったと思いますよ。

『新宿さんと周りの人々』、面白かったです。突然女になったイケメン新宿くんですが、家業のキャバクラで必要なので、酉の市の熊手を買いにいく。宇津宮ヨーコと神楽坂桜もついてくることになって、おおう、新宿さん、美しさを競わないではいられないというのか。天晴れ。けど、自然の可愛さに負けるのね。いや、うん、ほんと、桜、超可愛いですよ。しかしそれでなにが面白かったといっても、二丁目さんですよ。はー、本気メイクすると男子の人生変えるからと、学校だと手加減してるんだ。いや、ほんと、今回はこの人が見事に全取りしていった、そんな感じがございます。

『歌詠みもみじ』、ゲストです。面白かった! 川柳が好きな高校二年生、山城もみじが、思ったことをことごとく五七五で表す。そうした着想はよくあれど、読むほどにその川柳が効いてくるところが優れてた。いや、ほんと、川柳がよくできてたと思ったんですよ。最初は普通かな、そう思ったんです。でも、「テスト出る」静寂破る筆の音、これがうまいなと思って、そこからがまさしく本番ですよ。角を減らして角が立つ。追い討ちの七七も実によかった。ただ単純に川柳が好きな女の子というだけ、川柳で思ったところを表現するってだけのキャラづけじゃなく、その川柳がちゃんと機能してるところ、それがよかった。もみじという人、その人となりに説得力がともなっていた。そう感じたんですね。

  • 『まんがホーム』第28巻第1号(2014年1月号)

引用

  • オオトリキノト「歌詠みもみじ」,『まんがホーム』第28巻第1号(2014年1月号),173頁。
  • 同前,174頁。

2013年12月1日日曜日

蒼き鋼のアルペジオ

 もともとは『艦これ』人気を受けて見ると決めたんですよね。アニメ『蒼き鋼のアルペジオ』。突如出現した霧と呼称される艦隊により、活動範囲を著しく制限された人類と、霧の潜水艦、イ401に、そのメンタルモデルであるイオナとともに乗り込み戦う少年少女の物語。というのですが、この時点ではその持ち味はいまいち伝わってこず、ええ、素直にはっきりいいまして、『艦これ』がなかったら見てませんでした。最初にその存在を知ったのは、模型誌でしたね。『ガールズ&パンツァー』の影響で買いはじめた『モデルグラフィックス』誌。これで紹介されていて、艦船ものも流行ってるし、コラボとかいったりしてるし、一応見てみるかあ、そんな程度の気持ちで見始めたのでした。

そうしたら、これが面白かったんですよ。第1話見た時の感想は、最近はやりの、主人公に重巡な、おっと、従順な美少女ものの一バリエーションなのかな、今期でいえば『機巧少女は傷つかない』なんかもそうでしょう、いや、こっちはちょっと従順ばかりとはいいがたいけど、ともあれ、そういうのかなって思ってた。従順な美少女イオナをしたがえ、大鑑巨砲主義的に、長射程大威力でもって、重巡な美少女タカオを撃破する美少年艦長。この描写は第2話ですね。この時までは、ううーん、CGモデルで作画されたという人体の進歩と、さすがのメカ描写には唸るけど、それ以上ではないかなあ。みたいなこと思ってた。ところが第3話第4話にがつんとやられまして、大戦艦ハルナ、キリシマを迎え撃つイ401の勇姿。ああーん、お姉さまーん、じゃなくて、使える兵装に制限がある状況で、普通ならおよそ勝目のない強大な敵を相手に充分以上に立ち回り、しかも勝利して見せるその展開には興奮させられたし、そしてハルナにキリシマですよ。人の姿に似せた姿を持ちながら、ついぞ人の感情を理解しなかった彼女ら。それが、まさか訪れるなどとは思っていなかった自らの死に触れようとしたその時に、生への執着を知り、自らの決断を後悔する。あの場面は屈指でした。最終回かと思った。それからはもうノンストップ。おおう、これはイ401クルーではなく、霧のメンタルモデルたちの心の物語であるのだな。そう理解して、すっかり心とらえられてしまいました。

その後、原作を購入。電子書籍で読んでるのですが、冊子だとカバー下にオマケがあるそうですよ。うう、読みたいなあ。電子にもカバー下オマケ、つけてくださいよう。さて、原作を読んでびっくりしたんですよ。なんじゃこりゃあ、全然違うじゃんか! 重要そうな人物が、人類側といい霧側といい、ごっそりごっそり抜けておる。アニメだと、人を知り変わっていく霧のメンタルモデルたち、みたいなニュアンスが強いのに、原作は、そうした変化していく霧という要素と同じくらいの重みで、人類側の政治やイ401クルーと共闘する人たち、また決して一枚岩ではない霧といった要素、もうどれくらいの勢力が押しあいへしあいしているの? めちゃくちゃ面白い。それに、人物もちょっと違ったりするんですね。一番違ってるのは、やっぱりイオナ姉さまかなあ。従順で若干無機質とも感じられる美少女、そんな印象感じさせるアニメのイオナと違い、原作のイオナはちょっと生意気だったり挑発的だったり、あとものごくコミカル、人間臭さなんかも感じさせたりするんですね。わお、セーラー服とTシャツの違いだけじゃなかったんだ! ううん、自分は原作イオナの方が好きかな。いや、アニメイオナも、原作イオナの立ち位置に向かって、これから踏み込んでいくんだろうなあとも思うんですけどね。ともあれ、味わい、そのポイントが全然違うところに設定されている。別物と思って楽しむのがよさそう、そんな風であるのです。

原作を好きで好きで、という人の中には、アニメの展開に納得いかない、そう思う人も少なくないだろうなあ、そう思っています。いや、だって、それくらい違うもの。どう考えても、この人抜いたら駄目だろう、今後の展開どうするの? レベルのキャラクターが何人も抜けていて、抜けているだけならいいけど、完全にポジションが違ってしまった人もいて、おおう、こりゃ修正不能レベルだな。ほんと、それくらい違う。けど自分は、原作とは少し違うハルナ、キリシマの感情の描かれ方、それをいたく気に入っているので、アニメのあり方も許容します。というか、1クール12話という決して多くない話数で、原作どおりは無理だと思う。思い切った改変、それがむしろよかったとも思う。けど、これ、そのまま第2期って無理がくるよなあ。どうするんだろ。

アニメで、『アルペジオ』面白いな、そう思った人には原作の一読をおすすめします。もっといいから。もっとガツンとくるから。すごいから! カーニバルだから!

ああ、アニメの続きも楽しみです。こっちもカーニバルだよ!

  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第1巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2010年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第2巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2010年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第3巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2011年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第4巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2011年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第5巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2012年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第6巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2012年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第7巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2013年。
  • Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』第8巻 (ヤングキングコミックス) 東京:少年画報社,2013年。
  • 以下続刊

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