『まんがタイムきららフォワード』2026年2月号、発売されました。表紙は『ゴスロリ横丁』。いつもと変わらぬゴスロリファッションで、居酒屋メニューを楽しむゆなですよ。これはおでんの店ですね。皿に盛られたおでん。手には焼き鳥。そして忘れちゃいけないビールのジョッキ! さらにはキュウリとナスの漬物なんかも用意して、お酒を楽しむ準備や万全といった態勢なのですね。しかし机に対しゆなが小さい! このこぢんまりした女子の酒探訪。なかなか見ない印象あって、いやあ、実に楽しいんでありますよ。
今月は新連載が1本、新規ゲストが3本です。
『君が一等星に光るまで』
ミュージカル好きの母の歌を聴きながら育ったライカとアトリは、物心つく前からの幼なじみ。その母からの英才教育? は、残念ながら実娘のライカには効果なかったようですが、アトリにはてきめんに効いたようで、今もアトリは歌に演技が大好き。でもそれは、友達ライカの前で演じるばかりで、誰かに見せようとかそういう思いはなかったのですね。
誰かのためになるのが好き。その一心で、困ってる人がいたら助け、手伝い、しあわせを祈ってきたライカ。ライカには秘密があって、この子のしあわせを祈る力が引き起こす小さなしあわせ。ライカが奇跡と呼ぶその力は、彼女の人助けと組みあわされて、今日もどこかで誰かをしあわせにしているのです。
そのライカにも苦手があるのです。それは演技! 演劇部で主役が事故。もしやライカならなんとかできるのではと頼まれたけど、無理なものは無理だった。けれど、少し演じてみせたアトリに白羽の矢が立って、かくしてはじまるアトリの演技の世界!
学校の皆を飲み込み魅了し、皆の目を釘付けにし、さらに加えてライカの奇跡が引き起こした花吹雪。見事に演劇は成功をおさめて、そしてアトリに舞い込むミュージカル劇団へのスカウト。
ああ、アトリの演劇人生がはじまる? それはライカからアトリが遠く離れていってしまうってこと? 不穏さ感じさせるライカのモノローグとともに幕を閉じた第一話。この後、彼女らふたりの身になにが起きるのか。ライカの恋はどうなってしまうのか。気になる導入なのでありました。
『星のない夜には』
今夜は流星群が見られる。それで気もそぞろなプロゴルファーエマ。見習いのつぐみと一緒に練習に出ても、エマは気をそらしがちで、というのも流れ星が気になる。そんなにも流れ星が気になるんじゃと、練習を中断してつぐみと見上げた空は曇天。これじゃ駄目かと落胆を見せるエマに、流れ星を見せるといってしまったつぐみ。
はたしてどうするのでしょう? 雲を晴らすなんて無理。神頼みも通じない。となれば、つぐみの奇策。エマから贈られた光るナイターボールでもって、空に一筋の光の流れを作ってみせた。でも、念願の流れ星を見たはずのエマはなおも気落ちしていて、というのも、一緒につぐみと眺めたかったからなのですか。
ここからの、つぐみのエマへの言葉。流れ星なんかなくたって、エマと一緒なら楽しい。それを聞かされて、いつもの気持ちを取り戻したエマのグレートショット。不調を脱したエマの活躍に期待するつぐみと、当たり前と請けあうエマのふたりのつながる気持ちが、最後に心地良さ残してくれる。そんな掌篇でありましたよ。
『シークレット・プリンセス』
未来お嬢様の思い人は、かつて絡んできた不良から助けてくれたマスクの凛々しい女性。いったいどこの誰かと、今日も思いは謎の女性に向かうのですが、まさかそれが同じクラスの隣の席の眼鏡女子、貝だなんて思いやしない。まさかと思う瞬間があっても、ゆるい貝の雰囲気がその疑いをかき消してしまうのですね。
でも、その疑いは本物。影となり未来を守るSP。それが貝。男性が苦手という未来のため、素性を隠して彼女を守っているというのですね。でもなぜバレちゃいけないのか。それは未来がSP貝に心魅かれたりしないように。でももう遅いですよね? 貝とはバレてないだけで、謎のSPにすっかりまいってしまっていますよ。
そんな貝の護衛活動。ふたたび襲ってきた不良相手に、自分が相手するからと未来を先に帰してからの返り討ちタイム。貝、大活躍なのですが、誰も知らない、知られちゃいけない、謎のSPが誰なのか。今日も自分の活躍を、どこかの誰かの功績として、貝はひとり普通の女子に身をやつすのでありました。
『推し愛♡絡まりズム!』
文武両道。今日もファンに囲まれる星越柊は、学園の王子様。しかし乙木笑のこととなると様子がおかしくなる。惚れっぽくて、あちらこちらに推しを作る笑の期待に応えんと、笑が興味を持ったジャンルで数々の結果を出してきた。大活躍の柊だけど、それでも笑はあちらこちらへ移り気で、柊ばかりを見てくれやしない。
なんとかして、気になる子、笑を振り向かせたい一心で努力を続けるのが柊という子なのですね。
笑の今の推しがバスケ部の夏希センパイと知った柊。ということは、今度はバスケに挑戦ですか!? と思ったら、そこまでなんでも簡単にいくわけじゃない。今からのつけ焼刃じゃ、運動部にはかなわない。だから応援団に入ってそのパフォーマンスで笑を魅了してくれよう!
そこからの柊のがんばりと、けれど一度も見にきてくれない笑にやきもきする気持ち。ふたつの極をいったりきたりする様はまぎれもなく恋する少女のそれなんですね。なのに、ひと月ぶりに出会った笑は、柊から走って去っていってしまって、私は彼女に嫌われてしまったのか!? 見事ハートブレイクしてしまうというのです。
だとしても、きちんと応援団としての役割に徹する柊はさすがです。そして見事に応援のパフォーマンスをやりとげた柊に嬉しいプレゼント。なんと笑がですね、あのとき急いで柊から離れていったのは、今日のこの日の柊の見せ場、そのネタバレを避けたかったからだって! 今もかわらず笑が自分を推していてくれていると知った柊の安堵よ! そしてやはり移り気な笑を前に、さらなる努力を誓う柊。この子は、このままいつまでも、笑のためにがんばり続ける運命であるようですね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第20巻第2号(2026年2月号)


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