2025年9月14日日曜日

『まんがタイムきらら』2025年10月号

 『まんがタイムきらら』2025年10月号、昨日の続きです。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

シエルの目前で倒れた乃々。幹部、ビーファの手により無事連れ帰られたものの、数日の間、目を覚ますことなく、アヴァをはじめ、幹部の皆を心配させたのでした。

涙に暮れるアヴァが切ないですね。魔王のことを第一に考えねばならなかった。なのに自分はその責を果たすことができなかった。悔やみ、涙を落とすアヴァ。悲劇的なその瞬間、魔王は目覚め、自分の健在を示す。ああ、それだけで元気を、笑顔を取り戻すアヴァはじめ幹部の皆が愛らしい。それぞれに乃々のことを思っていたことがはっきり示されるのですね。

乃々の体調不良を理由に、人間たちへの干渉はしばし中断。乃々はひとり、シエルに自分の気持ちが伝わったかと思い悩んでいて、いや大丈夫、ちゃんと伝わってるよ! と読者の私が思っても、乃々に届くわけもなし、シエルへの思いとともに乃々の心は千々に乱れるのです。

『ばくちぬぎ!』

なんというサービス回なのでしょう。今夜は夏祭り。幻に誘われて、女装、浴衣姿で祭りに赴くミクルの愛らしさにはじまりですよ、常には見せないキュート浴衣姿の氷央が登場したかと思えば、生徒会の面々、美天の兄たちが次々とその素肌をあらわにしていくって寸法!

海なんてあわやパンイチ! かと思ったらふんどしにグレードアップ。ああああ、なんというDOKIDOKI★VISUAL! 美少年たちが、これでもかこれでもかとサービスカットを披露して、これは! これは! きらら誌が新たな地平を拓いてしまいます!

いやもう、すばらしかったですね。

この作者さん、前回の奇跡といい、ちゃんと男は男の体つきで描いてらっしゃるんですよね。それがしっかりわかるところ。着衣だと女性に見えるのに、それがちゃんと男なんですよと説得力もってヴィジュアル化される。それが、なんか、きますよね。ええ、なんかくるんですよね。不思議ですよね。

My Private D☆V

『運命のヤマダダダダダダダダダダ』のおにぎりパクパクです。

D☆Vポイントは「石頭」、いやさ、「一見柔らかそうでも触れば普通に骨の硬さがあるという事実」。それ、とてもいいと思う。というのも自分も同じようなこと思ってた時期あったからで、自分の場合は、そこにある確かな存在感といったところ。骨格がかっちりと感じられる、重さがある、それがなんだかとてもいいなあって思ったことあったのですね。

ということで、イラストは千鶴の石頭を抱きしめるようにして堪能するハナちゃんです。千鶴はあっけらかんと、なにを考えてるかよくわからない、いやむしろハナの行為を疑問に感じているような表情してるのですが、ハナは深く感じいった様子あって、ああ、この子は千鶴を今そこに確かなものとしているんだ。ぐっとくるものあるのですね。

そこにいる思い人の確かな存在感。それが腕のなかにある事実。頬を寄せる頭のその内側にある骨が、硬くハナを押し返し、千鶴を感じさせてくれる。

ああ、とてもいいですね。その存在を感じさせてくれる硬さ。とてもいいですね。

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