2025年9月15日月曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第73話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

両片思いから両思い状態に移行した秋山とカリン。しかし告白、さらには恋人にいたるまでにはまだまだ時間がかかるようで、とりあえず状況は平衡状態に戻ったところ。つまりはもとどおりといった感じであるのですが、まさかここでカリンに手強いライバル出現とは! しかも正々堂々、真正面からライバル宣言!

うらみっこなし同盟のセリナちゃんですよ。カリンのこと出し抜こうとか、まるで思わぬこの子。バイトの最初の給料で、秋山をデートに誘いました! と、ここまでは普通なんだけど、まさかカリンも一緒に誘われるというね!

この行動だけ見たら、まさか秋山に恋心向けてるとか思わないじゃん? でも本人は当然そのつもりなんですよ。しかも秋山に対しかいがいしく世話を焼いて、もしやここに逆転を許す目があるというのですか!?

なんとか秋山との距離を縮めんと、焦るカリンの弄する策はことごとく失敗しましてね、かといってセリナはといえば、絶叫絶叫絶叫系の連続、秋山もカリンも人の姿をかろうじて保つのがやっとだ!

ここにきて、ふたりの恋愛レースはイーブンもしくは加点なしといったところなのですが、カリンが秋山と話してみれば、秋山はセリナの気持ちにまるで気づいていないというんです。すなわちカリンが断然有利に状況を進めているというわけなんですが、ここで黙っていられないのもまたカリン。セリナはがんばってるのに、ニブニブチン! と秋山のこと叱っちゃって、ええ、セリナのこと秋山の恋愛レースに乗せちゃう勢いだったんですよ。

かくしてカリンもセリナも正々堂々。相手の思いに秋山が気づいてないと見るや、それをしっかと認識させて、そしてライバルには自分の気持ちを明言。そうなればセリナも同様に秋山のことが好きといい、決してくじけぬ気持ちを見せてくる!

ああ、なんて気持ちのいい娘さんたちでありましょうか! 互いに相手のことリスペクトしながらの恋愛ライバル。秋山は譲れないという一点では共通するも、出し抜こうとか足を引っぱろうとか、そういう卑怯なまねはやるまいぞ。でもカリンは焦りますよね。今の今まで一人勝ちと思っていたのに、有力ライバルがひょっこり出てきて、しかも秋山との距離が近いっていうんですから。てな具合で、どうもカリンのじたばたは続く模様です。

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