一昨日の続きです。
『まんがタイムきらら』2025年10月号、『しあわせ鳥見んぐ』
ガスに曇る空。イヌワシを撮るのは無理なのではないか。自信を喪失しかける岬に、突然声をかけるすずです。なんと、車を出して追いかけてきたってんです。かくしてそろったいつもの4人。次に向かうは鳥海山! といいたいけれど、今日はもう無理。ということで、鳥海イヌワシみらい館にいきますよ。
猛禽類保護センター。猛禽類について学べる施設なんだそうですが、環境保全の啓蒙なんかも目的だそうですよ、イヌワシの剥製を見て、実物大のイヌワシのイメージに驚き、そしてワッシー神社なる社にお参り。学術的なセンターなのだろうけど、肩の力抜いて楽しめるように工夫されているのですね。
ワッシーくんのぬいぐるみ。これで危機一髪ゲームをします。イヌワシを絶滅させる危険を刺していくゲーム。環境破壊や森林荒廃。エサとなる小動物を育む自然環境など、イヌワシの生存に必要な環境が危ういバランスで成立していることを学んだ皆です。
そして最後に、岬を待っていたのは、祖父の残した写真。それが岬になにを伝えるか。岬はなにを思うのか。これがちょっとしたターニングポイントになりそうに思うのです。
『ざこのみなさんお大事に』
まさかこんなかたちで、初期タイトル『ドラッグストアじゃNPC?』が回収されるとは!
紙で指を切っちゃったえぬのこと、心配して手当てしてくれた椿。ふたりいい関係築いてるじゃん! と思った矢先に椿に暗雲立ちこめる。というのも、クレーマー気質のお客につかまり、ネチネチとやられて気持ちがすっかり沈んでしまった。ああ、モンスターカスタマー! カスハラの実態がここに! というやつです。
落ち込んでしまった椿をですね、助けてもらった恩義もあらあ! えぬが元気づけようというのです。
それで店のみんなを巻き込んでの、閉店後オンステージ。泣きそうになってしまう椿をいたわり、と思ったら照明が落ちて真っ暗に。からのえぬにスポットライトからの、店内アナウンスをフルに使ったオンステージ。ここでえぬが歌うのが、冒頭に述べた『ドラッグストアじゃNPC?』。ネットではやりの歌を、即興で替え歌にするえぬのはちきれんばかりのパフォーマンスが、落ち込んだ椿を釣り込んで笑顔にさせる。その張り切りは、もちろんすべて椿のため。
えぬをはじめ、店のみんなが一丸となって、椿を元気づけてくれたというのです。
えぬがきてから店の雰囲気も変わった? よりいっそうに結束する皆の気持ちが嬉しい今回。なかでも椿の笑顔が素敵でした。えぬとつきあうとよいです。
『ほうかごバスケット』
押されている千早に、9番かおるが投入されました。とても強い人とつばさはいうけれど、はたしてひとり強い選手が加わっただけで、どれだけ変わるのか。
その、どれほどに変わるかというのが、これでもかと描かれたエピソード。かおるその人の能力の高さもさることながら、状況を把握し、パスを出し、シュートに導く判断力。さらには相手方の弱点をつく、決断のはやさ。それに応えるチームメンバーもまたすばらしく、ああ、かおるはまさしくこの場を支配しているのですね。
チームメンバーの強みを引き出す指示もまた的確で、かおるが入って7番ももももがさらに動けるようになった。誰もを置き去りにするダッシュ力でコートを突っ切り、シュートを決めていくもももも。はたしてここで押さえるべきは7番なのか9番なのか。困惑の広がる朱雀に、かおるが自身でもシュートを決めて、これはまさかの逆転なるか!?
思わぬ苦境にタイムアウトをとる朱雀。さあいよいよここからが本番といった勢いですよ。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第10号(2025年10月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿