2023年5月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年7月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年7月号、昨日の続きです。

『ギャルとネクラの吸血関係』

病気になったいよねも完全復活。すっかり元気になったのですが、それでちょっと様子がおかしいのがまくる。いよねの健康を気遣って吸血を控えるというのですね。

殊勝ではないですか!

その間の食事は仕送りの血液パックで補うとして、しかしそれでもついつい頭をもたげてしまういよねに対する吸血意欲。内心では血を求めているまくる。本当だったらそうやって自制してくれてる方がよかったはずのいよねなのに、我慢しているまくるを見てイラつきを感じてしまう。この気持ちの変容は、まくるの眷属としてのものなのか、あるいはそれとは違ういよねの感情あってのものなのか。

後者のように思われてならんのですよね。

いよねを気遣いつつも求めてやまないまくるの気持ちと、求められることを望んでしまういよねというふたりの新しい関係。これ、かなり意味深な状況と思わされて、いやもうなかなかにいい感じでありますよ。

『エイティエイトを2でわって』

お、来夢さん、太鼓に挑戦ですか!? と思ったら、これ、ゴミ箱だーっ! そうか、ピアノを皆から習うからと爪を短くしてるんですね。感心! ええ、自分も見習って爪の手入れしないといけません。こうやって楽器にせよなんにせよ、新しくなにかを学ぶ、その楽しみ、嬉しさがにじみでてくるような描写じゃありませんか。ええ、素敵な描写だと思いましたよ。

対照的なのが奏ですよ。町の音楽祭に出ようと盛り上がる皆にひとり嫌だと抵抗するんですね。よっぽどピアノに対し後ろ向きになってしまっている。地域のお祭りだから気楽にといわれても、出演する人たちはみんな真剣に音楽に取り組んでる訳でしょう? ええ、確かにそう思うけれど、でもその真剣の向かいどころというの、奏のそれとは違うんじゃないかな。奏はなにか頑なに音楽への対し方を一方向に決めつけようとしているように見えてならない。

だからこそなのでしょうか、美弦がいった、とりあえずわたしのために弾いてくれたらいい。思いもしなかった方向性、新たな切り口が提示されて、ああ、これとても素晴しいのではないでしょうか。音楽は身近な誰かのためのものでもいい。もちろん自分自身の楽しみのためでもいい。そうした様々な向きあい方にはじめて奏が触れた瞬間だったのかも知れない。これは、これはとてもいい! ええ、とてもいいですよ!

それでもなかなかうんとはいわない奏。リバーシ勝負で回答の引き伸ばしにかかるのだけど、それでもいろいろ考えて、美弦との連弾でなら出てもいい。そういったのですね。

これは、以前ピアノに向かった時、美弦となら弾けた。そうした記憶もあるからなのかも知れませんね。あるいはそれよりももっと、楽しさをもって引っぱってくれる、そんな美弦の存在に引かれる思いなどもあったりするのかも知れませんね。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

お皿を割っちゃった! そりゃあいけないことなんでしょうけど、ユーリさん、やたらと怖れすぎなのでは!? つくしはきっと怒る、きっと尋常でなく怖い。

こんなこと考えてしまうユーリは、その来歴にこうした発想が出るだけの所以があったりするのかも知れませんね。対して飄々としている倫。これはこれで焦らなさすぎでは!? と思うんだけど、今回のことに関しては倫が正解。つくし、怒りませんでしたね。むしろ危ないから、ケガするからとふたりを遠ざけて、片づけをやってくれました。

心配してくれてよかったですね。と思ったら、倫の感想が面白いな。つくしのこと、人ん家のお母さんみたい。いや、むしろおばあちゃんなの!? お菓子が寒天ゼリー。お菓子の謎チョイスって、そうなの!? だったら自分はおじいちゃんだ! でもつくしさん、少しずつでも運動した方がよろしくてよ。

とか思っていたらですよ、おおう、失礼しました。つくしさん、体力はないけどパワーはあるんだ! 倫が持ち上げられなかったユーリの鞄を軽々片手で! さらにはスチール缶をニコニコ笑顔でぺったんこに!?

びっくりの属性、判明してしまいましたよ。

属性といえば、ユーリのはっきりとしない性別。下着を見られないために、洗濯は自分でやっているのか。それはそうと、その時の倫との会話見てると、やっぱりユーリは女子っぽいな。いや、本当に? わからんのだけど、なんかそんな雰囲気ありまして、いや実際そうなのかも。いずれつくしにも明らかにされる日がくるんでしょうか。

この性別を隠すところも、食器壊した時の反応みたく、来歴によるんでしょうね。スパイの云々だけじゃない、なにかあるのかも知れませんね。

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