2022年10月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2022年11月号

 『まんがタイムきらら』2022年11月号、一昨日の続きです。

『星屑テレパス』

プールの授業中。水にぷかぷか浮きながら宇宙に思いを馳せるユウ。なにか自分の過去について思い出せるだろうか。いや、まるでなにも思い出せないっていうんですね。

ユウの過去を探ろうということになってから、特に進展などはないっぽいんですが、いろいろ試してみたりはしてるみたいですね。ユウの力になりたいという海果。この子はユウが宇宙人であるということを信じているわけですが、瞬や遥乃はやはり信じきれてはいなくて、特に瞬に関してはまるっきり信じていない。というのに、ユウの周辺、いろいろを考えるとどうにもおかしい。さらにはユウのことをはっきりさせようとすると、頭にもやがかかったようになる。

やっぱりユウについてはいろいろ不思議なことがあるんですね。

今回はそんなユウについての皆の視座を確認しながら、また個々人のいろいろ明らかになるところなどもあって面白かった。水没しても平気なユウ。水泳は大得意な海果! 瞬と遥乃の意味深なやり取り。そして泳げない瞬!

プールに落ちた瞬を助けた海果のあの頼りがいあるきらきらした表情! 素晴しかったよね。過去一輝いていたように思います。

『けいおん!Shuffle』

合宿に取り残されている上級生組。これから合流することを楽しみにわいわいやってる、と思いきや、皆が居残りしないといけなくなった原因、しなのが自分の状況理解してるのかあやしくてピンチ! であります。

明日の追試に合格しなければ夏休みがつぶれるっていうんですが、そのわりにしなのにあんまり危機感ないんですよね。というか、この人に関してはこれで通常営業ではあるんですが、それにしてもこんなだから下級生からは他のふたりほど頼りにされてないし、どう会話したらいいかわからんとかいっちゃうし、あまつさえ莉子、夏音からもいろいろあれこれ怒られるしと、ほんと、しなの先輩、いいとこなしでした。

合宿でなにやるかも決まってない。で、思いつきでなにやるか決めるからまたぶーぶー文句いわれちゃって、こうした関係もまた面白いんですけどね。いやほんと、しなの、いろいろへたっぴなんだよなあ。

夏音がいっていた、言葉が足りなさすぎる。これ、実感こもってるんだ。軽音部に誘っておきながらなにもいわずに留学したこと、恨みに思ってらっしゃるのね! でもこうしたいろいろ迷惑振り撒くしなのだけど、それでも喧嘩わかれとかなくつきあいが続いているの。ふたりにしても、しなのは仲間なんだろうな。そんな雰囲気がうっすら、けれど確かに感じられるところあるんですね。そうした空気感がいいと思える上級生組です。

『しあわせ鳥見んぐ』

かつてこの島で翼が経験してきたこと。高校に進学し島を出て本土に渡っていった上級生たち。いずれにしても高校のないこの島だと、翼も出ていかないわけにはいかなかったと思うのですが、父の転勤をきっかけに中学卒業を待たず島を出てしまった。

島の最後の子供だったことから、学校の存続について、また祖父母や島の住人について、いろいろ思い悩んでいたんですね。以前にも語られていたことではありますが、それでも島を出る決意をしたのは、鳥見のために島を訪れるあすかの言葉あってのことだったのですね。

島で見かけたオオルリの死が翼に残した傷。リスクのともなう渡り。それをする意味とはなにか。その問を島から本土へ渡った自分自身に重ねあわせて、今もなお違う可能性があったかも知れないと悩み続けていたというんですね。

そんな翼の話を聞いて、自分と翼が出会えたことへの感謝を伝えるすず。渡りの謎についても、すず独自の見解を述べて、そしてその思いをともにすずとの出会いがもたらしたものを大切に思っていることを伝えていく。そのくだりは、事件や大きなできごとといえるようなものではなかったけれど、すずにとっては人生の大転換。大切なことだったのだとしみじみ感じさせてくれるものあって、ああ、翼にとっても救いとなる一言だったようですね。

そしてここからの展開。翼のやってきた活動、それが島に、旅館にもたらすもの! ああ、翼がこれまで積み重ねてきたこと。それがいよいよ報われようというのでしょうか。翼が渡りをした意味、それが見出されることにもなるのかも知れませんね。

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