2015年2月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年4月号

『まんがタイムオリジナル』2015年4月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下ナースが白い制服に身を包んで、ああ、これは船長さん。『航海王子の優雅な船旅』のコミックス発売にあわせた衣装なんでしょうね。榊医師もマドロス。『小森さんは断れない!』小森さんは海賊っぽい雰囲気で、そして『らいか・デイズ』らいかは長距離クルーズのお客さん、そんな感じなのであります。

ラディカル・ホスピタル』は師長の話。みんなすごく濃いキャラクターっていうんですが、皆いろいろに頭悩ませていて、ベッドのやりくり、患者さんの疑問に答えて、そして部屋の移動の調整なんかにも大活躍。師長って中間管理職なんですね。上からの要求、下からの突き上げ、うまくさばいていかないといけないんですね。そのせいでなのか、キャラクターが濃くなるのは、みたいのは随分前にも出てきた話題でしたよね。けれど今回は師長をいたわって、かと思えば師長からは主任くらいが一番忙しいとのねぎらいもあって、ええ、やっぱりこの外科チーム、いいですよね。そして将来を思う一時。あー、吉田さん。あー、吉田さんが有望なのかあ。

『よゆう酌々』は、女将と戸田くん、いよいよ双方意識するようになって、ああ、なんか大変だなあ。もう若くないからなんでしょうか。ふたりともにやたらと慎重で、気持ちの赴くままに! とかはないんですね。女将は、浮ついてるとロクな目にあわない、自分を戒めてるし、戸田くんは、失敗したら即失職、自重というか生活防衛を考えてるんですね。しかしそれで双方が互いに牽制しあって、微妙に険悪になってるから大変です。頼りになりそうな粧子さん、いや今はむしろ危険な存在か、インフルエンザで出動できないし、こういうことには疎そうな中川さんにまで気付かれるんだから、って、恋愛的展開とまでは思われてないのか。いずれにしてもこのふたりの関係。進むにせよ、このまま沈静化して落ち着くにせよ、時間かかりそうですよね。ふたりとも不器用だし、なんか粗忽だし。

『ゆらゆら薬局プラリネ』はホワイトデーの話題ですよ。チョコレートを貰ったからお返しをしないと。そう思ってみさきへのお返しを兄貴に相談したら、みさきが喜びつつ好感度の上がらないものという、難易度高い答が返ってくるんですね。しかしこの兄貴ときたら、自分のお返し、喜ばれもせず、もちろん好感度もあがらないもの発想して、さすがです。この人、よく妹に見限られないなと改めて思いましたよ。妹、兄に池田へプレゼントをするよううながして、それで池田のこともっといろいろ考えるようになればいい、そんな風にいってますけど、だったら最初に池田が女性だと知らせないと駄目なんじゃ? ねえ、なんか池田は兄貴の言葉に喜んでますけど、絶対そういう好意じゃないものなあ。そして池田のお返し。おお、サボテンのリクエスト、いや兄貴が勝手にいったんだけど、それを受けてこんなに可愛く! さすがですよね。

『北斎のむすめ。』は、北斎もお栄も、どちらも常識はずれというか、どこかずれてるというか。なんと火の見櫓の上で父娘再会ですよ。娘はガラッと視点を変えるため。父は馬琴と飲みの待ち合わせ、ってどう考えても下だろってんですね。広重って、火消しもやってたんですか。ほんとだ、定火消しの家の子だったんだ。知らなかった。しかしほんと、親父のおっちょこちょいが原因でまた仕事が増える。それで横着な解決はかって、もちろん駄目っていう。ええ、この娘、確かにあの親父の娘だと思いましたよ。雛人形の片付け方。すごいワイルド! お辰、妹の結婚にいろいろ口出ししてるけど、本人は諦めてるのか? 常識人に見えるこの姉も、残念、そうではないみたいっぽいですよね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第4号(2015年4月号)

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