2015年2月3日火曜日

『まんがホーム』2015年3月号

『まんがホーム』2015年3月号、昨日の続きです。

『シネマちっくキネ子さん』は、前回発見された映画のフィルム。見たいというキネ子さん、それはいいんだけど、どうしたらいいかわからない。って、DVDデッキには入らんだろう。せめてLDですよ、LD。って、今の人は知らんか、LD。大八が映写機にフィルムをセットするんですけど、彼のいってる映画って『ニュー・シネマ・パラダイス』よね、きっと。白黒フィルム。戦争映画なんだそうですが、それで大八は映画に入り込んで、口笛吹けないとかさ、ほんとあの口、おかしいったらないですよ。そしてエレナ軍曹登場。はたしてどうなるものか。とりあえず大八の言動が駄目駄目でありますよ。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』。扉が節分、と思ってたら、本編はバレンタインデーなんですね。のっけから慰められるバイト君。もう、ねえ、月夜野さん、あなたのチョコレートが欲しいんですっていえばいいのにね。って、いらない? 月夜野さん、最高だと思うんだけどなあ。しかし、ほんと、情緒の欠片もないバレンタイン情景ですが、そのクールさ? その容赦のなさ? 素晴しい。そう思ってたら、あらら、月夜野さん、味はわからないっていうけど、バレンタインチョコの可愛さにすっかりやられちゃうんだ。ああ、バイト君、チョコレートもらえてよかったじゃんよ、そう思ってたら、あの大量のチョコレート。やっぱり情緒もへったくれもないバレンタインで、いやもう、いい感じでした。けど、月夜野さん、鼻血吸うのはやめましょうよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、やっぱり面白いですよ。あの、「キス万能薬説」の王子。よりによっておっさんにキスしまくるのか! 最高ですよ、もう、本当。「マイファーザー♪」なんかも、もうほんと、素晴しいです。けど、今回は「ヘンゼルとグレーテル」のエピソード、あれがよくって、最初にシビアなグレーテルを描いて、そして後にヘンゼルの、というよりも魔女か、その隠れた趣味を露見させる。ほんと、いかしました。「ロミオとジュリエット」の神父もいかして、趣味で集めてるの♥とか、見た目には可愛く、けどそれが邪悪さ感じさせて、いやもう、見事でした。ほんと、毎月、渾身ですよね。

『うちの秘書さま』、当然ながらバレンタインデーですよ。けど、秘書がニブい。かと思ったら、坊ちゃんもニブい。七瀬からもらえる、その気持ちでわーっと盛り上がっちゃって、メイド連の気持ちをないがしろにしちゃうんですね。って、泣くほどなのか。ほんと、メイド連の坊ちゃん愛、よほどのものがありますよね。チョコケーキのくだり、あれはよかった、何重にも面白かった。はじめと七瀬のこと、くっつけようと後押しするその暴走っぷりがあれば、縦にも横にも切れないっていう、ほんと、このおかしさ。最高でした。そして七瀬も、チョコレート忘れたことを責められて、ついには怒るとか。うん、怒ってる七瀬は素敵だと思う。そしてチョコレート、手作り。って、酷い! さすがだ! しかし今回は、まさかのラッキーイベントがありまして、ほんと、レアな事態でした。バレンタインのボーナスですかね?

  • 『まんがホーム』第29巻第3号(2015年3月号)

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