2015年2月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2015年3月号

『まんがタイムきらら』2015年3月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ』。クロがですね、レースのベールを被って、こちらを見つめているんですね。背後にはハイキートーンの街並み、これは教会でしょうか、聖堂でしょうか、描かれて、静謐な雰囲気の中に思いつめたようなクロの表情、胸元で交差された手に感じさせる頑なさ、彼女の置かれた状況のつらさ、きびしさが伝わるようであるのですね。しかし、その眼差しの確かさ、強さ。見ている私を射貫くがようなのであります。

チェリーブロッサム!』は、いよいよ大倉山先輩、ゆうの番でありますよ。お義姉様乱入。兄の妻でありますね。どうもゆうが悩んでいるようだというので、相談に乗ってくれたんです。つばきとのこと。ゆうの苦悩を軽く受け止めて、そしてお風呂。見事に堂々全裸をさらすお義姉様ですが、ゆうさん、あなたも躊躇するんだ。しかし、お義姉様、ゆうの悩み、迷いをよく理解して、的確にアドバイスして、いい人だなあ。これでゆうの気持ちも定まったと見えて、ああ、本当に大倉山先輩の番になってるわけですよ。そして、おみつ、ささのん。ささのんをけしかけるおみつですけど、肝心の兄の気持ちは大倉山先輩に向いている。向いている!? そうなのかな? どうなのかな!?

三者三葉』は、西山と近藤がメインの今回、って、すげえな近藤さん。これで西山のこと誉めてるつもりなんだ。どう考えてもケンカ売ってるようにしか見えない! 双葉どころか照までが青ざめる勢いで、ほんと、あの、にーばんて!! にーばんて!! って、人の所業と思えないよ! しかし、やっぱり、西山怒ったのかな。怒ってるよなあ。普通に考えて。そのことがどうも伝わってない近藤もよっぽどだと思いますよ。今回は、なんだかんだあっても、結局西山のいい人ぶりが見えてきた、そんな感じでした。ええ、西山、素直じゃないだけで、ほんといい人だと思いますよ。

『サイドチェンジ!』には期待したい。ゲスト第7話なのか。女子サッカー部を作りたい女の子たちの話ですよ。まさかの新女子サッカー部。旧サッカー部の残党が集まって新たに創部しようというんですね。もうみんなでまとまったらいいのに。といっても、なかなかそうはいかないのがこの漫画。その新サッカー部、いや、元サッカー部員というべきか、名護栄子、ミドリに勝負を挑みましてね、けどなかなかうまいことはいかないんですけどね、でもゲームを通じてなんだかちょっと仲良くなれたっぽいですよ? ほんと、今はばらばらの彼女ら、いつか糾合するのでしょうか。

『となりで。』、ゲストです。引っ越し先のお隣はずいぶん自由なおえかき教室。自由をテーマにお絵描きさせたら、子供たちが先生の顔をキャンバスにしてしまったんですね。のびのび自由が心情、そんな感じのお隣さんに、なんだかキラキラなヒロイン一家。お母さん金髪、お嬢さん金髪、お父さんは僧侶!? すごいな、ずっと輝いてるぞ。ご利益ありそうだな。金髪のお嬢さん、えりな。おえかき教室のお嬢さんはひより。同い年くらいで、そんなひよりに、いや家族全員にか、こっそり描いてた漫画を見られてしまったえりな。恥かしがってるえりななんだけど、ひよりは絵を描いてる友達ができて嬉しいといってくれて、なんだか仲良くなれそうなんですね。ふたりのお絵描き生活、どうなるか楽しみですね。

『ゆるふわ☆Snack』、ゲストです。主人公秋野香椎子はお菓子萌えする女の子。お菓子萌え!? どんなものかと思ったら、なるほど! お菓子を食べると、そこに擬人化された女の子を見てしまうというですか。面白いな。それに女の子も可愛らしい。香椎子、雨宿りで入ったお店、そこで同じクラスの女の子、峰山いちごと出会うんですね。なるほど! いちごは料理部部員で、そしてシンプル派の香椎子とは対照的なアレンジ派というんですね。うーん、自分は香椎子派だなあ。うすしおとか、なるたけ素材に近いものの方が好きなんですよね。お菓子萌えする香椎子の、ちょっとアレな発言に、いえ別に、ぶったぎるみたいにして答えるいちごの笑顔が素敵です。対照的なふたりの邂逅、最初は相容れないかな、そう思われていたのが、最後にはちょっぴり歩み寄れたみたいで、これも友情? 悪くない。ええ、私、この作者、やざわんの漫画好きなんですよ。面白く読みましたよ。

『りたーん・でいず』、ゲストです。なるほど、なにがリターンなのかというと、昔の友達と会うことになる、というのでリターンなんですね。届いたメール、その差出人に覚えがなくて、って、6年前の友達か! 忘れたわけないだろーな! うん、怒られるんですよね。忘れっぽいと困りますよね。ええ、ほんと困ってます。悠、携帯電話のアドレス帳、全部消してしまったからいろいろわからない。連絡もとってなかったっていうんですね。けど、こんなでも久しぶりに話せばまた昔みたいな雰囲気取り戻して、ええ、この雰囲気は悪くないじゃないですか。友達4人組。悠以外はちゃんと会っていて、悠の他には、きびしいなお、ちっちゃくて可愛いみう子、落ち着いたまほ。なんかね、久しぶりに会って、違ってしまったところ、変わらないところ、そういうの話し合ってる感じ、結構よくって、悠は変わらないなあ、なおちゃん女の子っぽくなったよね、って女子の制服着てるからか! うん、これ、よかったですよ。そして皆で掘り返すタイムカプセル。いい思い出なのか、空振りだったのか、それはわからないんだけど、こうして久しぶりにあって友達としての感覚再確認して、ああ、あの頃の日々が返ってきたみたい。なるほど、「りたーん・でいず」であります。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第3号(2015年3月号)

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