『まんがタイムスペシャル』2014年11月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、絵を描いているマキであります。芸術の秋、なんでしょうね。けど、その描かれているのがダッキーというのが彼女らしい。まとめられた髪、頬には絵の具がちょっとついて、その笑みも実に素敵なお嬢さんです。『うぶコメ!』主役のふたり、一緒に写真を撮っているカット、そして『ミッドナイトレストラン7to7』、ものすごいサンドイッチのタワーのカットもございます。
『どろんきゅー』、めちゃくちゃ面白かったです。アキと一緒に出かけた先で、佐倉さんが迷い込んだのは人ならぬものが集まるフロア。なんとサクラは幽霊? おばけ? の間での有名人になっていて、近づいただけで成仏しかける、四谷のも骨抜きにされた、とか噂になってるんですね。しかし、ほんと、面白かった。あのガイコツの兄さん、鉄板の血肉臓物ネタが強烈で、めちゃくちゃ面白い。そこにアキもやってきて、堂々イカサマをしてトランプ勝負に勝っていくっていうんですね。もう最高。佐倉の泣き顔にキュンときてるガイコツ兄貴に、犬の置物についた霊? エレベータの下りるボタン押して、ハンカチ振ってさいなら。ほんと、こいつらいいなあ。めちゃくちゃ面白かったです。
『ピンポン☆ブー』、あややのクイズ研でのポジションが決まったー! なるほどなあ。夏祭りでのこと。欲しいのいっぱい手にはいるって、あややがすごくはしゃいでて、なんでかというと、その強運なんですね。くじびきで1等をもぎとる。2等3等と連続でもっていく。すげえ。なんでなのか、その説明がね、昔事故にあった時に、この子を助けてくださいと、神様に祈ってくれた人がいたっていうんですね。僕の運をすべてあげてかまいません。それで、あややにはふたり分の運が備わっているらしい。ほんと、この素朴で真摯な願いと、それを語るあややの口調、それが不思議にしみじみしました。そしてその人のシルエット、大平先生っぽいなあ、そう思ったら、ああ、本当にそうだったのか。そうかあ。今のクイズ研の面々は、大平先生の意思も運も引き継いでいるんですね。
『笑って!外村さん』、おお、由井さんと和解して、はじめてのデートですよ。あの性格の悪いっていう子ね。実は気にいってるんですが、ほんと、外村さんに、素敵だ、大好きだ、そういわれて赤面。最高じゃん! この子、直球に弱そうだな。春野さんと三人で街に遊びにいくんですね。気負う外村さんに、ダブルつっこみが入るっていうのがね、もう本当に面白かった。由井さん、外村さんを男の子に仕立ててみたり、また外村さんのあの表情を怖れない、いやむしろ決まってると喜ぶ店員さんとかね、実にいいですよ。ハンカチのギフト包装、落ちの外村さんの表情、こういうのも珍しいですね。すごく可愛い。しかし、外村さんの周辺もにぎやかになりました。性格の悪い由井さんも、ほんと最高にいい友人です。
『ゲキカラ文化交流』、最高だな。カレーにリンゴ、カレーにサンマ。もう、ガツンガツンきましたよ。
『BONSAIガール!』、ゲストです。これ、いい感じですね。絵に魅力があって、扉のヒロイン、小さな盆栽持った梅山ももこがぱっと目を引く、そんな華やかさを持ってとてもいい。ええ、そんなお嬢さんが、ホームセンターにて園芸コーナーの係になりました。蜂とか毛虫は苦手。溶接面かぶって、ごつい手袋して、盆栽を虫から守る。健気な様、実にいい。ももこが、育っていく自分の手をかけた鉢を見て、段々盆栽に興味を持っていくんですね。名前をつけるレベルですよ。それを見ていた竹林マネージャー、ちょいとアドバイスなんぞして、どうも詳しいらしい。けどそれを隠している。なぜか? なぜなのか? 謎がありますね。売れ残った盆栽をひきとったももこ。マネージャーのアドバイスをうけながら、盆栽を育てていくのかな。なかなかに面白くなりそうな予感がしますよ。
ところで、すごいな。溶接面でネタがかぶるとか、ミラクルを感じます。
『前略、パリは甘くて苦いです。』、『踊る!アントワネットさま』のにしうら染の新作です。舞台はパリ! パリ!? パリとはいえど、今度は現代のパリですよ。星川洋平、パティシエの卵。製菓学校を出て、実家の洋菓子店で働くつもりだったのに、修行してこいとパリに送り出されてしまうんですね。父の友人の店のお世話になる。住居もろもろ用意してもらうという、結構いたれりつくせりのパリ留学じゃん! 夕食に、ありあわせの材料でパンケーキを作るんですね。それで偶然? 知り合った女性、向かいのアパルトマンの人、魚焦がしちゃってね、それで夕食、パンケーキいかがですか、誘うんですね。ちきしょうめ。魅力的な女性です。フランス語での会話、今はvousで呼びあっているふたりですが、今後より親しくなって呼び方が変わる、そういうのが描かれそうだぞ。vouvoyer、tutoyerってやつなんですが、2人称、今はちょっとかしこまって話してるってことが表現されてるわけです。この女性、ミシェル・ベルナール。驚きの味覚、パンケーキを食べて、なにが使われてるかどんどん当てていく。洋平が修行する店で働いてる人だったんですね。どうもおっちょこちょいらしい、ミシェル。厳しそうなオーナーのもとで、ふたり修行する。面白そうですよ。
『光れ!メシスタント』、ゲストです。漫画家志望の遠野光が、アシスタントに入ったのは漫画家近藤早月先生のスタジオです。先輩アシは檜山陽に中辻杏、って、中辻さんは光と同い年なのか。アシスタント初日は、とりあえずご飯を作ってくれ。陽のリクエストはがっつり肉。杏のリクエストはあっさり野菜。その相反する注文を、光、ピカタで見事に応えてみせるんですね。かくして、その真価を見出された光は、このスタジオの重要なポジションを占めることとあいなりまして、それは飯スタント。今後の食事はよろしく! 漫画もちゃんと教えるよ。けど、より以上に飯! うん、悪くないと思う。光の動機、その希望からはちょっとハズれながらも目的には向かいつつ、料理を描き、レシピもちょい載せ。そして陽、杏という違う個性、違う好みに応えていく。キャラクターもうまく揃った。表現の筋道もしっかりしてる。そう思ったんですね。というか、先生と杏、可愛いよね。どえらい可愛いよね。
『タフオ☆カスタマイズ』、ゲストです。新人まんが展から、とのことです。面白かったですよ。ゆみ氏とタフオは幼なじみ。って、ちょい待て。タフオって本名か? タフオが恋をしたという。太ってる人は好みではない、そういう情報得て、やせようと決意した。なので、ゆみ氏に助言を求めたというのですね。しかし、タフオ、ずっと太ってきた。ゆみ氏は、太ってるタフオしか知らない。実は気になってたんですね。タフオ、やせたらどうなるんだろう!? タフオ曰く、すごいイケメンでしょう。ゆみ氏は、んなわけねーだろ、って思ってますよね。しかし、デブになる生活が身についてしまってるタフオ。それを見事やせさせることができるか!? いやいや、ゆみ氏、前途多難そうですよ。はたまたタフオの恋も前途多難そうですよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第23巻第11号(2014年11月号)
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