『まんがタイム』2014年10月号、昨日の続きです。
『はこいり良品』、古書店対抗ビブリオバトルでありますよ。前回の続きですね。コンセプトは、人を通して本を知る、本を通して人を知るとのこと。けど、メインは後者ですよね。各店主の個性がこれでもかと描かれて、いや、みんな、自分とこの事情を押し立てすぎでしょう。特に三番手。どれほどの不幸にみまわれたというのでしょう。今回の優勝はまさかの青空古書店。じーちゃんの商魂が見透されてたってのがおかしかったです。
『ちょっと舞ってふわこさん』、ちょっと気にいっていますよ。ふわふわ浮いてる女の子、ふわこはなんとスポーツ万能だというのか。これは意外、意外でした。けど、この浮く能力がズルいといわれる、むしろ排除されてきた、そうした過去があるものだから、とりわけあゆむが苦々しく思っていて、ええ、ふわこのかわりにあゆむが怒るところ、こういうのがいいのだと思います。そして今回は、いつも自分を守ってくれているあゆむ、彼女に自分の好きなことをやって欲しい、ふわこがそう思うんですね。それでサッカー部の助っ人に推薦して、結果的に負けたんだけどさ、悔しい、次こそは、そう思う気持ちがあゆむにあると、ちゃんとふわこが気付いて指摘してあげる。ええ、ふわこがいつも世話をされてる、けれどそればかりじゃないっていうのがわかった今回。ふわこにとっても、あゆむにとっても、互いに大切にしたい、時には支えたい、そう思える友人同士なんですね。よかったですよ。
『ノコひけ!工業娘。』、I科の女子連中がいまさらですがヤバくって、加減とか限度とかないんですね、この子たち。木で作るとなると全部木製品で揃えたい。学校の実習でR18作品を作っちゃう。って、BL? そして皆さんご期待、植原桜のストーカー日記。強烈で、最高で、ほんと、面白いです。そして今回は、普段あまり活躍しない、すなわち大人しい面々、小林香、村主晴子が終盤の重要人物となりまして……、いや、すまん、普通じゃない、大人しくもなかった。いきなり枝ごといっちゃうんだ! 壁の修復がうまくいったの、そんなに嬉しかったんだ。極めつけはラストですよ。ウチらただのI科なんで。うわー、I科の普通ってすごいなー! ほんと、しびれました。まともな子はおらんのか。
『ひらめけスイッチ』、梶木ちゃん、なんて可愛いの! 体が硬いんですね、って、どんだけ駄目なの! 背を反らす運動、まったく反ってないっすよ、それ! だいたいですね、冒頭のやさしさってのから面白かったんですよ。けど、それはむしろ静の面白さで、それが一気に扉で動に転じる。ページめくれば、さらにアクションシーンまであるという。ほんと、おかしいやら可愛いやら、最高でした。岩名の平目に共感思えるところなどもよかったですよね。でもって、平目の体が柔らかい理由、あれが面白かった。姉ちゃん、最高だな。というか、この漫画、ちょっといろいろドキドキさせられて、いやもう、へそまで見えてる!? 私は岩名が憎い。憎いのです。
- 『まんがタイム』第34巻第10号(2014年10月号)
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