2013年9月30日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年11月号

『まんがタイムオリジナル』2013年11月号、先日の続きです。

『鈴木くんさん』、おお、カラーですよ。人気あるのかな。面白いもんな。カラーの鈴木リン、可愛いなあ、ああ、女鈴木の方ですよ。しかし、女鈴木のやりたい放題。掃除当番に書かれた自分の名前、最後の(女)を(男)に書き換えて涼しい顔。ええ、こういうところが酷くって大好き。天真爛漫、傍若無人、そんな女鈴木が魅力的です。委員長の腕章を自作して、やる気に関してはかなりのもの。けど、同じく委員長の男鈴木ばかりが頼られて、それが面白くない。ほんと、元気で、やる気がからまわりしてる女鈴木、チビッ子委員長。面白かった。

『カフェぽぽのチノちゃん。』、面白いですね。駅中の喫茶店。そろそろウチも軽食をはじめませんか? というのも、カズ、自分の弁当作るのめんどくさくなったからか。喫茶で軽食をはじめて、まかないで昼食をすまそう、ってことなのかな? 店長のお弁当はママ手作りなんだそうですよ。しかし、軽食、なににしようか。チノはフレンチトーストとかホットケーキとか、そういうのをやりたいみたいだけど、カズはおにぎりを押す。店長もおにぎりに心揺れる。そうしておにぎりを出すことに決まって、チノも不満そうだけど、おにぎり食べたらそれはそれでおいしいんですね。いいですよ、おにぎり。カズは味噌のおにぎりがいいらしい。梅干し、辛子明太子、紅鮭、焼きおにぎりと、味噌以外にもいろいろ用意して、そうしたら大盛況。ああ、やっぱり、みんなおいしいものを知ってるんですね。というか、私も食べたいです。

『かでん屋さんの基礎知識』、こっちもご飯だ! 店頭の炊飯器が大活躍。って、電器屋店頭でご飯炊いてるとか、そんなの見たことない! しかし、今の炊飯器はものすごく高性能らしいですね。世界のどこにもない、そんなハイテク炊飯器が日本にはたくさんあって、海外の米主食文化圏の人たち、炊飯器を日本のお土産に買っていくことも多いとか。今回はそんな炊飯器が主役で、炊飯以外にもパスタ、もち、パン、米パンも作れる機械もある。すごいよな。ほんと、今はほんといろいろあります。そして、炊飯器マイスターにお米マイスター。うん、ふたりとも可愛いなあ。お米マイスター大活躍で、こういういきいきとした感じ、実に魅力的だと思うわけですよ。自宅での光景、母とのやりとりも面白かった。母を料理で見返したい、その思いはあるけど、ハイテク機械に頼りたい。ああー、けどそのわりきり、必死でいい調理器を探すところね、こういうのも面白いって思ったんですね。

『機動教師アルファさん』、アルファさんの不審者センサー。センサーはいいんだけど、あれ、ホラーの域だよなあ。渡り廊下からアルファさんを見つめる女子に肉薄、一気にさらう。こ、これが機動教師か……。さて、さらわれてきた女の子、小泉清美さん、アルファ先生に相談がある模様。それも恋の悩み。なぜ、しかし、これをアルファ先生に!? って、アルファ先生のことが好きなのか。そうした事情知る前に、恋愛シミュレート機能とやらで、ミッちゃんを一瞬その気にさせて、すぐさま気持ちを挫く。なんという危険な機能だ……。そして小泉さんの恋心、それが明らかになったと思ったら、ああ、アルファ先生は自分のこととなったら駄目なんだ。あの、雨の日の出会いが最高でしたよ。傘がない。そんな小泉さんを抱き抱え、高速移動で雨粒を避けながら移動するっていう。いや、そんなことできるのか? そう思ったら、すぐさまあれでしょう、ビチョビチョボタボタ、傘2本ください。これは笑わずにはおられませんでした。今後も小泉さん、登場するのかなあ。そしてミッちゃん。彼女の恋は、ちょっと叶いそうにないですねえ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第11号(2013年11月号)

2013年9月29日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年11月号、昨日の続きです。

ぷらいまりィずむ!』は、さゆらめいふと同じクラスの女の子、蓮沢さんが登場ですよ。地味で目立たないから、学校最凶と名高い「あの双子」さゆらめいふから目立つ秘訣を学ぼうとしてるっていうんですね。ああー、それは間違ってるよ! しかし、冒頭のさゆら、タヌキを思い浮かべてる時のね、なんか普通の子みたいで、普通に可愛いなあ。ああ、タヌキっていうのは蓮沢さんですね。髪をお団子にしてるから、シルエットがタヌキ。この蓮沢さんが、「あの双子」の後を追って、水橋家に到着。双子をしかるニコ姉の存在におびえたり、それからココ。あのタヌキの着ぐるみ、めちゃくちゃ可愛いな。ぽんぽこ! しずのんがお母さん扱いされたり、お父さんの発想がおかしかったり、ほんと、なんかゴタゴタと混乱が楽しい話だったんですが、この蓮沢さん、今後も出てくるのかな。なんだか、面白くなりそうですね。

『あまゆる。』は、アヤのお家に皆で泊まる、ええ、イベントですよ! 農家へ社会科見学、っていうんですが、ほんと、いつもとちょっと違う毎日になる。アヤも自然と方言が出たり、くつろいだ感じ? なんだか見ているだけで楽しそうです。しかしアヤの家、築およそ110年。10部屋あって、携帯の電波は届かず、そして田んぼに山に山。旧家ってやつですか? なんかすごいですよ。中学校では三年生がアヤひとりだったから、卒業アルバムが見事に手作り、なんだろう、面白い。皆にはそんなアヤの生活や、これまでが新鮮で、面白そうで、アヤにとっては久しぶりににぎやかな我が家。それが嬉しい。皆それぞれに楽しんでる、そうした様子が実によかったと思ったんですよ。アヤだって、子供の頃の話を積極的にしてくれたり、田植え機とか夜中のトイレとかもね、ほんと、いきいきしていて最高。都会の家に憧れるアヤなども素晴しい。最高でした。そしてアヤのお母さん、本気で後継者を探してるんですね。捕まるハル。けど農業話だけじゃなかった。そうしたのもまたよかったです。

『ブレンド・S』、悪くないですよ。喫茶店のお話。苺香が店にいったら、店長がちびっ子に馬乗りにされている。麻冬さんっていうんですね。星川麻冬。クールで厳しいホールスタッフ。見た目には小学生、実際は大学生っていうんですね。けどこの人、一旦ホールに出向くと、見事に妹キャラを演じて、この全然普段と違うところ、って、ああ、苺香も一緒か。ほんとはおとなしく優しいこの子は、ホールではドSキャラだったんだった。いやもう、おかしな喫茶店。綺麗な絵、魅力的なキャラクター。悪くないですよ。最後の苺香の挨拶も、実にセンセーションでした。

ネガ→ポジ』、いや、よかったですよ。音々の妹が寮にきたっていうんですね。背が高く、胸も大きく、明るく笑顔の、音々とはずいぶん雰囲気の違う女の子。宮古桃。お姉ちゃん大好きで、いきなり綾乃が敵認定ですよ。真白とは意気投合して、そしてこの子が泊まっていくとなって、ここからの展開、ちょっとびっくりしました。音々、いつも笑わない。妹は素直。優しくしてあげたら。いろいろ綾乃と知沙にいわれて、ああ、音々、ずっと気にしてきたんですね。まさかこの子が、こうして涙を見せるだなんて思わなかった。けど、ほんと、よかった。桃は桃で、小柄で落ち着きのある姉と比べられるのが嫌だった。そうした妹の気持ちを知って、音々、しっかりと自分を取り戻して、ほんと、音々よかったなあ。今回は音々がちょっとネガティブで、そしてポジティブに変わっていく、そんな話。しみじみとしていい話でした。

『フレラジ☆』、朱木茜のアフレコ初仕事なのだそうですよ。って、ええーっ、意外。新人声優っていうから、墨田さんとか普通に仕事してたから、茜もそんな感じなんだと思ってた。違ったのかあ。ラジオとか出てるから、ある程度の実績を持ってるのかと思ってた。そうじゃなかったんですね。今回はそんな茜の四苦八苦。なんといってもあがり性。前は、緊張のあまり体調不良。今回も睡眠不足。緊張でかたまっているところ、いろんな人に声かけてもらったりもするんですが、緊張がほぐれる様子はないんですね。収録では声も出なくて、そんな彼女を叱咤する先輩白河さん。休みをとって、落ち着きも取り戻して、収録も無事終わった。あの一仕事終えた茜の表情がよかったですよ。こうしてひとつひとつ山を越えて、少しずつ育っていくんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第11号(2013年11月号)

2013年9月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年11月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』ですね。るんちゃんとトオル。トオルが、どう見てもるんちゃんデザインの、ええと、こいつはあれか、シマウマか、のぬいぐるみを抱いてるんですが、いや、なんだろ、妙にいい雰囲気だな。パステルカラー、なんだか夢みたいな雰囲気。ふたりともに可愛くて、って、いうか、るんちゃんがいつになくセクシーだな、そんな中、ぴょーんとジャンプしてる炭酸がちょっと場違いで、けどなんだかいい感じにポジション確立していて、面白かったです。

GA — 芸術科アートデザインクラス』は文化祭の情景を描いて、面白いなあ。あーさんの友達、三井と丸岡が登場、ということで、いつものメンバーがメインではないってわけですね。演劇部です。三井が王子様やります、っていうんですが、この人、ほんと、凛々しくて素敵なお嬢さんだなあ。そんな彼女が王子様やったら、ほんと見事にかっこよくなって、それで校内に巻き起こるドタバタですよ。仮組の骨組が壊れたその時、下敷になりそうだった如月を助けるミッチー王子。うひょお、かっこいい! って、マントの下にあるのカルメラか! 他の女子にもその魅力振り撒いて、落ちた靴を拾うばかりか、ひざまづいて履かせてあげる、その仕草。いやもう、見事見事。女の子が押し掛けてきてって、ほんと、おかしかった。そんな彼女らを帰らせるのにミッチー、人魚姫姿で出てきて、ほんとこの大変身。最高でしたよ。

桜Trick』、すごいことになってるな。優が春香の家に泊まることになりました。って、両親がハワイ旅行で不在! これは危険じゃなくって!? ええ、もう、えらいことになってましたよ。もう、ほんと、ノンストップだな。これもう、どうしたらいいんだ。

『ぱわーおぶすまいる。』もか! もう、ほんま、どうしたらいいんだ!

『ののかノート』、ほんとによいな。れおなの友達ひよこが出てきて、友達への距離が近い子ですね。抱き付いて、いいじゃん、チューもしとく? なんていっちゃう。そんなフランクな女の子。彼女を見て、ののかも真似するんだけど、それが可愛い。ひよことののか、テストの成績が悪くって、居残り再テストを受けることになるんですね。テスト対策に問題出し合ったりして、それでちょっとずつ知り合っていく。ののか、まったく駄目なんだけど、そんなところも可愛いと評判。ええ、ふたりともなんか相性がいいっぽいんですね。それで友達になりたいっていう。どうしたら友達になれるか、そう聞いたののかに、友達にならない? と返してくれる。ええ、ほんと、ふたりともすごくチャーミング。とてもほのぼの。実によかったですよ。

『NEW GAME!』、いいですね。青葉ちゃん、初給料ですよ。たいしたことやってないのに貰ってもいいのかな、そんなこと思う青葉。いや、うん、自分もいつも思ってるよ。といった私ごとはどうでもいいとして、青葉ちゃん、真面目ないい子だなあ。給料を貰うっていうこと。評価されるっていうこと。チームに貢献すること。そうしたことが語られて、ああ、いい職場じゃありませんか。ほんと、そう思いますよ。給料の使い道でわかるその人となり。八神さんは趣味人だな。そして青葉ちゃんはというと、ああ、やっぱりこの子は真面目です。

『魔女と森とレストランで』、ゲストです。果て無しの樹海、エバーフォレストに家出して迷い込んだ女の子、ルイ。彼女が出会ったのが魔女、ならぬ自然食レストランのオーナーシェフ、ロロだっていうんですね。っていうか、こんなところにお客くるのん? 人付き合いが苦手そうで、包丁を持っていらっしゃい。怯えさせて、気まで失ったルイを椅子に座らせて、ずり落ちないようにロープで縛って、って、なおさら状況は悪い。ルイはロロを魔女だと思ってるし、調理されるのは自分だと思ってるし、ロロはというと、やることなすこと裏目に出るし、広がるばかりの誤解。けど、作った料理は好評で、代金請求したら、金なんかないわよ! 面白かった。ルイは魔女の召使になったと思ってるし、ロロは従業員が増えたと喜んでるし、ほんとこの誤解の多い料理店。なんか楽しかったし可愛かったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第11号(2013年11月号)

2013年9月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年11月号

『まんがタイムオリジナル』2013年11月号、発売されました。表紙は収穫の秋ですよ。柿づくし。『ラディカル・ホスピタル』山下さんが、すごく可愛い。右手に柿。秋物の服装、あれがいい。チェックが彩り豊か、やわらかで暖かそうなタートルネックなどなど、ほんと、魅力的なお姉さんですよ。そして他にはしぶ柿に苦しむ『らいか・デイズ』らいか、『鈴木くんさん』の両鈴木は柿をたくさん、ふたりで分けて食べていて、そして『かでん屋さんの基礎知識』の面々も柿、ハッピも柿の色であります。ああ、そうそう。榊先生は柿の種、師長は牡蠣に扮してますよ。

小森さんは断れない!』は、町のマスコットキャラクター、そのデザインを考えるっていうんですね。うん、小森さん、安請け合い。苦手なんだねえ。で、意外と自己主張が強いんだ。断れないさんに絶対承りロボ。なんとしても、自分のらしさをのっけようとするのがおかしい。めぐみはめぐみで、おお、よく考えてる。桐タンスが特産だから、それを組み合せてくる。けど設定が微妙にネガティブで、この子の個性も、なんか不思議ですね。まさ子はまさ子で、なんだろう、この子、意外とマニアック? いやもう、三者三様、よかったです。しかし決まったキャラ、焼きそ婆って、こりゃなんかすごいな。そして学校のマスコットキャラに断れないさんが決まって、ああ、小森さん、愛されてます。

『満開!Sister』は、たけしが京都に修学旅行ですよ。古都京都、たけしにとっては憧れの土地で、いやもう、旅行先が京都になるよう策謀めぐらせるとか、どんだけ京都にいきたかったというのだろう。そしてたけしは京都でハッスル。いやもう、ハッスルとしかいいようがない。新撰組、金閣寺、そして木刀。って、木刀すごいな。他の男子も大喜びで、教師もそれを見込んで刀狩をする。めちゃくちゃ面白かったですよ。サツキさんがいい方向に勘違いされる定番展開もあれば、そしてカンナ、なんという行動力。ほんと、ナンパと誤魔化してハマったり、そしてピンチの時には助けてもらったり、たけしも大変だけど、それはそれでいい思い出になりそうですよね。最後のコマなんて、モノローグこそはあれだけど、とてもいい雰囲気でしたよ。

『よゆう酌々』は、粧子さんの強烈な逆襲。掃除だけはちゃんとしてるという女将、ちょっと可哀想でした。。で、戸田くん曰く、女将の調理の手伝いは邪魔らしい……。粧子さんがアンニュイというか機嫌が悪かったの、兄の妻と折り合いが悪いっていうんですね。あれこれ余計なことをいってくる。なのに、親はそんな兄夫婦のこと助けて、それも面白くない。いや、でも、粧子さんもかなりのものですよね。化粧ポーチひとつ送るのに、あの梱包。金ばかりかかるじゃないの! って、これ、嫌がらせじゃないんだよね。念をいれたってやつなんですよね。けど、これ、そりゃもう嫌味を引き出すよなあ。ともあれ最後には、ちゃんと自分も大切にされてるとわかってよかったじゃありませんか。粧子さんは、ちょっとヤキモチ焼いてたんですね。

『もよりずむ』、ゲストです。不思議な漫画。私立南渡河学園に通う女の子たち。どんな部活に入ろうか、そう思って部活見学にいった、その最初の部がちくわ部。ちくわの置き方を考察する? そんな部活。ちくわは食べないらしい。そこにちくわぶ部も加わって、ちくわとちくわぶで、その置き方の工夫を競い合う。ナンセンスなやりとり、そのナンセンスぶりにおかしみが感じられるなら、これはありでありましょう。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第11号(2013年11月号)

2013年9月26日木曜日

PILOT カスタム743 フォルカン

Penmanshipついこないだのこと、ペン習字の行き詰まりを打破するきっかけが欲しいみたいなことをいっていました。そうです、フォルカンを使ってみたらどうだろうかなあ、そういう話でしたね。さて、本日8月の課題が返却されてきたのですよ。81点。ありがたいことに、字形に関しては特に指摘するところはないという評価いただきまして、けれどここからですよ。より書き込まれると線に緩急がはっきりと出て、より活き活きしてくるでしょう。稽古が足らんといわれてるわけですが、線に緩急、ああ、出ましたよ。強弱、緩急、抑揚。まさに今、思い悩んでいるところが今月も指摘されたのでした。

緩急。すっとはやく線を引くところと、ゆっくりと丁寧に引くところ、それを意識しなさいってことなのだと思う。これを単純に書く速度と捉えてよいものか。多分、半分はそのとおりで、半分はそうじゃない。字を書く時、一画一画を引く時に、速度の違いはやっぱりあるんです。そうした字のリズム、つづるリズムというのはあって、それは書く時には速度としても現れるだろうし、書かれた字においては線の硬軟や緩急、抑揚としても現れてくるだろうというのは、容易に想像できることです。けれど、だからといって単純にはやく遅く書けばいいというものでもないだろう。たとえば撥ねは撥ねないみたいな話ですよ。撥ねというもんだから、勢いよくペッと撥ねてしまいがちだけれど、実はあれはそうじゃない。むしろゆっくりと持ち上げるようにして書くものだ。それと同じで、緩急というからには勢いよくサッサッと線を引けばいい、というようには思えない。そうすると結局は雑になってしまって、元気だけはいいけれど……、みたいになってしまうんじゃないか。そう思われるんですね。

リズムを大切にする。それは大切だろうなあ。そう思っています。もっと書き込むというのは、そのリズムを手に覚えさせるためなのかな。そうとも思えて、だとしたら、無理してペンを新調する必要もないのかも。けれどそれと同時に、稽古もしつつ、そしてより抑揚の出やすいペンを使うことで、より以上の結果を出すことができるようになるんじゃないか。そういう気持ちも消せなくて、ああ、もう、面倒くさいからとりあえず買って試してみればいいじゃないか、と思い切るにはちと高いというのが難しい。

そんなわけで、どうしたものだろう。煮え切らないまま、とりあえず稽古を増やしてみることにしたいと思います。

2013年9月25日水曜日

Sprinkling water, Kyoto, taken with GR DIGITAL IV

Tower of the Sun月末なのでGR BLOGのトラックバック企画ですよ。今月のお題は日差しであります。日射し、日射しといわれますと、つい最近までといいますか、もうほんと、ずっと夏といった感じが消えない昨今。ギラギラと強い日射しをイメージしてしまいます。というわけで、いつもの調子ですよね。日射しといわれれば日射しの写真を、そのまんま出してくる。ええ、今月もテーマそのまま、日射しでもってトラックバック企画「日差し」に参加です。

夏の日射しであります。沈む夕日、水を撒いている子供、しぶきが逆光にきらきらときらめいて、撮らねばなるまい、そう思った、撮らずにはおられなかった写真でした。ただ、もうカメラをもうちょっと右に寄せるべきだったな。反省もある写真であります。

Sprinkling water

そしてこちらも夕日。山に沈もうとする太陽、投げかけられる陽光に照らされる田んぼ、畔であります。

Paddy field

Paddy field

実は猫を撮ろうと思ったのだけど、思いっきり逃げられてるのが残念です。

2013年9月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年11月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』。お月見がテーマの模様です。なるとヤヤですね、ふたりの着物姿がメイン、なんですが、ふたりの前にはお団子のせた三宝があって、そこにはちんまりとしたハナうさぎが、団子を食べてお腹いっぱいになってるんですね。ちいさなハナうさぎ、これが可愛くて、ちょっとふてぶてしいところ、それもまた魅力ですね。

『ブラックラック』、巻頭ですよ、カラーですよ。色を集めている魔女、この人とコタローの約束や、また魔女の彼女が色を集めている理由、それが語られて、大きなエピソードの合間を繋ぐ、そんなささやかな話といった感じだったけれど、いやいや結構重要と思える話でしたよ。魔女子さん、カロンに詰めた色でもって魔法を使うんですね。色あせた本を修復した。その本はラプンツェルに渡されて、ああ、ぶっきらぼうにも見える人だけど、そうじゃないんだなあ。コタローとの関係も気になります。なぜこの家にきたいと思ったのか、そうしたこと、いつか語られるんでしょうか。

『愛しの花凛』は、ほんと、夢のようなシチュエーションだよなあ。あこがれの彼女、ずっと遠くから眺めているだけの存在だったのが、今こうして親身に話もできれば、家にもきてくれるだなんて! この漫画は、やっぱり花凛の魅力が大きい、そう思うんですが、なにがいいかというと、ちょっとポンコツなところなんじゃないかなと。花を枯らせてしまう、学校に忘れもの、それがなんと炊飯器。1ヶ月、ご飯を炊いてない。指摘されて驚かれて、その時見せたあの表情の可愛らしさ。カレーに喜ぶ無邪気さ、ちょっと無防備で、思わせぶりで、そうした感情のもろもろを素直にこちらに向けてくれる。って、もうほんと、夢のシチュエーション、こんなことないよな、あったらいいよな、そう思わんではおられない、いやほんと、夢ですよ。豊と花凛、ふたりの遊園地に対する気持ち。またいずれ新潟に帰るという豊。ふたりの関係はどうなっていくんだろう。いろいろ思うところあって、そしてやっぱり花凛が魅力的でした。

はぢがーる』最終回、これはもうこうならないわけにはいかんよなあ。そう思える展開で、これまでのこと、全部がやらされていたと改めて確認されるのだけれども、本田くんはもうとっくに許している。そして紗江ですよ。最初は本田くんが優しそうだったから選んだ。けれど、続けていくうちに、本田くんじゃなければ駄目になった。ええ、だんだんに好きになっていったっていうんですね。課題だからいうんじゃない、課題シートを投げ捨てての告白はまさに渾身でありました。あとはもう、余韻でありますね。というか、驚きましたよ、神様になるのはらぶりんの方だったのか。こいつが神様になって、卵が、というかイモムシか、あいつが次の天使になる。これは予想しなかったなあ。で、この先代らぶりんと新らぶりんふたりが、紗江と本田くんを遠くから見てニヤニヤしてるのとかね、あれは面白かった。ほんと、あいつらのポジションがよくわかる。いやほんと、みんなニヤニヤ、いいしあわせエンドでした。

『ファイアスターターの彼女』、ゲストです。アパートの隣室、その左右から聞こえる大声騒ぎ声。ストレスを感じながらも、なにもいえない青年、キョースケが主人公。今夜もまたストレスをためる彼のところにやってきたのが自称爆弾魔の赤衣。ただ、どうも彼女のいう爆弾っていうのは、人の心のくすぶりに火をつけて後押しする、そうしたことも意味してるみたいなんですね。ともあれ、隣の大騒ぎに催涙ガス入り癇癪玉をプレゼント。って、あかんやろ、これ事件やで。そしてもう片方の部屋。イチャイチャしている相手、どうもその男の声がキョースケのものらしい。って、自分の声をそれと認識するとは、キョースケ、やりよるな。ともあれ、赤衣にうながされるままに隣室に押し入ってみれば、なんと、声優兼変な人が、壁越しに聞いたキョースケの声に好きになってしまって、それで夜な夜なひとりふた役を演じていたという……。そんな彼女に告白されて、いや、告白はされてないのか、そういう雰囲気なだけか、そしてそいつを赤衣が焚きつける! っていうんですね。いや、もう、恋愛成就じゃん! やったじゃん、キョースケ! となったのか、どうなのか。いや、でも、ひとつもやもやは晴れましたね。

2013年9月23日月曜日

PILOT カスタム743 フォルカン

 最近ちょっと悩んでいることがありまして、ペン習字ですよ、ペン習字。私は何年か前からペン字を習っておりまして、習いはじめた当初ほどの熱意は薄れたとはいえ、それなりに頑張ってそれなりに継続しています。現在二段。けど、これ以上は望めないなあ、みたいに思っていて、伸び悩みといいますと、そりゃもっと稽古に打ち込んでる人がいう言葉じゃ、といわれてしまいそうですが、なにか現状を打破するきっかけが欲しいなあ、そんなことを思っているんです。

そんなことを思うってことは、つまり、なにか打ち破りたい状況があるってことですよ。あるんです。線に悩んでいるんです。ペンでもって引く線。私はペン習字にフロー多めに調整してもらったPILOT ボーテックスを使ってるんですが、最近、これでいいのだろうか、そう思うことが増えてきまして、ええい、道具のせいにしない、うまくいかないことの原因をペンに求めさせないために、わざわざペンを調整してもらったんじゃなかったのか。いや、でもやっぱり、違う道具を使ったら違う結果が得られるのではないか。それが現状を打破するきっかけになるんじゃないか。そう思ってしまうんですよ。人間だもの。

線の抑揚に迷っています。楷書の時はよかったのかも知れない。けれど行書を書くようになって、連綿で書くようになって、そうなれば抑揚というものが大切になってきます。字の線、線と線が繋がる、そこに線の強弱がないといけない、あって当然なわけですが、それがうまく出ないんですね。万年筆は、ペン先ごとに最小の字幅が基本的に決まっています。フローを多めにすれば、それは顕著で、インクの途切れもなく最小幅ですーっと線が引けるようになる。けど、やりすぎるとサインペンみたいになる、というのはよくいわれる話で、そう、そのサインペンのような一定すぎる筆致、それをなんとかしたい、そう思っているんですね。

課題を書いて提出すれば、添削が返ってきます。そこに線の強弱、抑揚が指摘されていたんですね。それから意識して、なんとか細く書くべきところは細く引こう、ペンに加わる力の加減をしながら書いているんですが、どうしても細くならない。意識しすぎるあまり、ペン先が紙面を離れてしまって途切れてしまったりする。途切れたら途切れたでかまわないと思うんですけどね、でもやっぱり途切れなく引きたい。ほんと、どうしたものか。ええ、道具に解決を求めたく思っています。

パイロットにはフォルカンっていうペン先があるんです。ペン先の左右が少し削られていて、漫画描くような人だと、Gペンみたいな構造になってるっていったらわかりやすいでしょうか。筆圧によりよく反応し、線の抑揚がよくつくようになっている。スミ利文具店紹介を見れば見るほどに興味がわき、これを使えば、今持っている悩みも解消するのではないか。今、足踏みしている二段から抜け出すこともできるんじゃないか。

いや、足踏みしてるのは明らかに稽古不足が原因なので、ペンを変えたらそれだけでなんとかなるものじゃないっていうのは、自覚しています。

他にエラボーというペンもあって、つけペンの書き味がエラボーのアイデアの基になったとのこと。筆記の際、線に抑揚が出るように作られている。これもまた気になるんですが、スミ利でも紹介されていて、フォルカンとエラボーどちらかにした方がいいのだろうか、あるいは、今持っているペンで書き続けるべきか、悩んでいます。

楽器とかだとね、よくないのを使ってると、大きく豊かに鳴らそうとしても、楽器がついてこなくて、いわば天井があるといいましょうか、それ以上は鳴らないってことがあります。こういう楽器で練習していると、大きく、音量でも表現でも、ぐーっと増大させようとした時に、不自然に力を加えたり、大げさに無理やりに鳴らしたりして、悪い癖がついてしまう。下手をすれば、無理がたたって故障の原因になったりする。だから、できるだけいい楽器を使った方がいいっていうんですね。

これが、はたしてペンにもあるのか? どうなのか? それがわからない。こうした時に先生に、この道具ってどうでしょう、そういって聞けないのが通信講座の弱点だなあ。ひしひしと思っているところです。

2013年9月22日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年11月号

『まんがタイムスペシャル』2013年11月号、昨日の続きです。

特別企画は「ゲキカラごはん」、エッセーですね。参加者は沼江蛙、胡桃ちの、駒倉葛尾、藤島じゅん、梨尾、伊藤ハチであります。いきなりの沼江蛙、カレーは飽きないと本編にある、それを扉の時点で嘘だとばらしてる。すげえ! からいのが苦手な人は胡桃ちの、駒倉葛尾なんですが、ああー、ししとうのからいの引くと、えらい目にあったりしますよね。あ、駒倉さんは今はもうからいの平気なのね。柿の種のエピソード、これはからいというより侘しいなあ。で、からいのが苦手という梨尾さん。あの、唐辛子を扱った後に目をさわってしまうの、やりますね、めちゃくちゃやっちゃいますね。わかってるんだけどやっちゃう。やってから気付く。なんなんだろうねえ、あれ。そして最後にインド人もからいといっちゃうもの。へー、アチャールってのがあるんだ。これは全然知りませんでしたよ。

『ナースドールまりあ』、まりあのこと、普通に母親に認知されてるんですね。四郎が上京したその日が、まりあの動き出した日だっていうんですね。最初に母に遭遇。四郎が東京にいったことを聞かされ、なんとしてもついていこうとする。そうしたところ、健気だなあ、というか、この母もすごいな。人形だからか、引っ越し屋のトラックに乗っけちゃった。それ以来、友達だっていうんですね。しかし、今回はちょっとシリアス。突然動き出したまりあ。ということは、またいつか突然動かなくなる日がくるんじゃないだろうか。そうした不安を話し合う四郎とまりあ、その時のやりとりがよかったんですよ。なんとしてもずっと一緒にいたい。その思いを交換した、そう思わせてくれたあれらの言葉は実に力強く素敵でしたよ。

『アテナの初恋』、今回はアポロンが主役といったところでしょうか。マレットを壊してしまった。修理に出したいのだけど、ヘパイストスの工房にいきたくない理由がある。ヘパイストスのところにいる一眼巨人のギガス。彼の一族を滅ぼした負い目があるんですね。申し訳なくて合わせる顔がない。ああ、本当のギリシャ神話だったらどうなんだろう。わからないのだけど、でもこうしたところは、この漫画のオリジナルのように思えます。アテナに手助けしてもらう。それで謝ることができて、ええ、仲直りできたっていうんですね。しかし、あの、アテナに恋したギガス。彼の移り気ですよ。ええ、アテナ渾身のつっこみ、あれが光っていました。

『メェ〜探偵フワロ』、ラウールさん、最低です。ええと、この人は、いつぞやの詐欺師ではないのん? ともあれ、フワロ氏のところに助けを求めにくる。熱烈なファンに追い掛けられている。とにかくその相手を見付け、追い返して欲しいっていうんですね。いやあ、警察かなんかなんかな? そう思ってましたよ。違いました。編集者だったんですね。しかし、編集者とわかるまでのフワロ、レモン、コバーン少年、それぞれの胸に去来するエゴイスティックな感情。半笑い、そして全笑い。もうめちゃくちゃ面白い。強烈に、人の感情の黒さ、そうしたものを持ち込んで、しかしそれがこんなにも面白いっていうんですから素晴しい。ええ、もう、最高でした。落ちもまた魅力的。マドモアゼル! しかし、それよりもフワロさんの著書、あの編集者間での評判、涙なくしては読めないですよ!

『メタルテープ』、月間新人賞なんですが、これ、ちょっと好きな感じですよ。メタル少女が主人公。フライングVを背中にかついでいて、これ、どんな時も標準装備なのか。夜、自室でライブごっこしてるのね。うるさいと怒られて、泣きを入れる、あのセンス。ほんと、面白かった。背負ってるギターも、ただ背負ってるだけじゃなく、ワイヤレスシステムからマルチエフェクター経由でスモーキーアンプに繋がってる、って、スモーキーアンプ! 懐かしい! って、一般受けするのかな、これ。メインの落ちは顔面受けですよね。その意気やよし! ええ、悪くない。結構好きな感じですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第11号(2013年11月号)

2013年9月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年11月号

『まんがタイムスペシャル』2013年11月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。秋、運動会の季節、ということで、チアリーダーなのかも知れませんね。マキとリコ、ふたりチアリーダーの格好で、あの笑顔、頬寄せ合ったりしましてね、なんて美しい娘らだろう、そんなこと思わされる表紙でありますよ。そして『どろんきゅー』、秋らしく葉っぱのお面のイラスト、す、素敵ですねー! 『ゲキカラ文化交流』、単行本告知カットもございます。

『ピンポン☆ブー』は部活ものの定番とでもいいましょうか、顧問問題が出てきましたね。中庭花壇にてボールやらいろいろを食らっている人、大平先生が冒頭に紹介されて、なるほどこの人が顧問になるのだな。そう思っていたらなにやら簡単ではない模様。景二がなんでも舐める宣言をしたり、いろいろおかしなやりとりもあったわけですが、校則ですよね。クイズ関連の部活は禁止、クイズ甲子園出場も禁止されている。この謎の規定に大平先生が関わってる、そんな匂いがする。なんかやらかしたのかなあ。いやもう、続きを楽しみに待つしかないですね。

趣味じゃない園芸』、秋になって大雨、大風となったら、逆にお客さんがきたりもする。なるほど、銀杏が拾えるんですね。いいなあ。そりゃ蘭々じゃなくても拾いにいきたくなりますね。今回のメインはバラですね。日本にも原種があるというの、万葉集には茨が詠まれ、古今和歌集には薔薇(そうび)が詠まれているんだそうですね。なるほどなあ、なんで薔薇でバラと読むんだ、そう思っていたんですが、もともとは字に見たとおりさうび、しゃうびと綴り、そうび、しょうびと読んだんですね。と、ここまでは知ってたんだけど、今調べてみたら、薔薇と書くのは中国から渡来してきたものをいうのか。なるほど、日本の種としてなら、本編にいわれているとおり、茨(うばら)となるんですね。今回のポイントは女子力アイテムとしてのバラでしょうか。香り、食べ物、バラ科にまで広げれば果物もたくさん。みたいな話があったと思ったら、なるほど、これは伏線であったか。最後に回収。銀杏の、落ちてるものなら持っていっていいというのと絡めて、バラの花びら、それらが精油になるという。発揮される女子力、もちろん蘭々じゃないっていうのがこの漫画でありますよ。

『銀河系女子高生ありすちゃん』は文化祭でありますよ。なにをやるか、その問に、宇宙転移装置などといい出すありすちゃん。それを春菜がフォローして、プラネタリウムになるんですね。いやもう、春菜、ヨータがいかしてましたよ。そういえばこのクラス、宇宙バカが2人もいた! 宇宙バカなのか! 天文のマニアとか、そういう域を超えちゃってるのか。いやほんと、ふたりともナイス挙手でした。今回はありすちゃんが、銀河は銀河でも半人前ということが語られて、って、半人前の銀河ってどんなんだ!? ともあれ、それっぽくいいこというヨータ。なんかかっこいいな。一人前の銀河のイメージ、銀河ドレスのありすちゃん、エレガント、とってもきれい! 前日の泊まり込み、必要ないのに泊まるという皆、そのイベントを楽しもうという意気やよしですね。ほんと、このわいわいとしたお祭りの楽しさ。そこに密かに影を射す、ゆせの言葉。ああ、切ない。けど、だからこそありすちゃんは、今の楽しみすべてに精一杯なのかも知れませんね。そして最後のプラネタリウム。ちょっとがっかり落ちだったけど、それもまた文化祭のひとつの風景でしょう。ええ、楽しかった。プラネタリウムのスイッチが入った、その時に感じられた特別な瞬間という実感、これが実に素敵でした。あ、ゆせちゃんが2D酔いをさけるため、下向いてますね。

『美味しいタノミゴト』も顧問問題ですよ。早速原田先生をワナでもって捕まえて、って、物騒だな。けど先生は簡単に脱出して、ともあれ、調理部の顧問になって欲しいとお願いするんですが、条件を提示されてしまう。祖母が作ってくれた味噌汁の味を再現して欲しいっていうんですね。咲月の絶望感がいいですよ。この先生じゃ不安だ。そんな気持ちがバリバリ漏れ出していて、そして味噌汁作りなんですが、これもまた酷い。器は黒かった。って、それ手掛かりじゃねー! ここからですよ、とてもよかった。赤みそ、白みそ、信州淡色味噌、一口に味噌汁といってもいろいろあるんだなあ。どれもちょっと味を見てみたい。そう思わせられるところ大きくて、でもって目的の味噌汁、それが完成する。豆腐と黄ニラの味噌汁。ああー、試してみたい。先生大喜びで、そしてこの味噌汁で深まる咲月と美琴の友情。あの忘れませんの一言、あれは効きました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第11号(2013年11月号)

2013年9月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年11月号

『まんがタイムきららMAX』2013年11月号、昨日の続きです。

ご注文はうさぎですか?』。今回は絵の話なんですね。美術の時間、ココアと千夜がお互いの顔を描いてるんですが、なんと、千夜は浮世絵タッチになるんだ。しかし、それっぽくちゃんと見えるからすごいな。中学生組も写生大会に向けて、なにを描こうか思案中。皆でティッピーを描く、それが面白かったです。メグがそこそこ、チノが前衛、リゼがうまいんですね。教えてと俄然人気の高まるリゼ、自信を持てないチノ、元気づけてくれた青山さん。それで自分の画風を貫いて、ええ、受ける絵、うまい絵を目指すんじゃない、自分の絵を貫いたチノはかっこいい! そう思いましたよ。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、辻ちゃん、可愛いなあ。陸上への取り組み方は人それぞれ。それに気付いて、ああ、これで晶にとっての新たな陸上の地平が開けるのね! そう思ったら、いやもう、めんどくさい、めんどくさい。友人相手にファミレスで夜中まで語り、朝岡先輩にも語り、そしてネガティブに落ちる……。でも、なんか吹っ切れましたよね。友人ふたりに、なぜ陸上をやってるのか、それを聞けば、もう生活の一部だっていう。先輩たちのモチベーションも見えて、ほんと、豊かであると思いましたよ。そして晶、浅見先輩に挑む! いやもう、頑張れ。応援したくなる子がまた増えてしまいましたよ。

▲コンプレックス』。鋼太、残留! 転校はなかったんですね。鋼音に問い詰められ、そして切々と語られる鋼音への、そしてひのりへの気持ち。ほんと、鋼太も鋼音も真面目に自分の気持ちに向き合って、それでこの状況を乗り越えていったっていうんですね。しかし、鋼太、極端な家系に育ったものだ。ひのりに結婚を申し込むとか、それが当たり前とか、いやほんと、大変なことに。けど、本当に大団円。皆からも祝福されて、いやもう、いい展開、いい道のりでありました。

『アリノス☆ワンダーランド』、ルリが結構ちゃんとしてきていますね。朝は全然起きられないんだけれど、みかの出掛けている間に家事をやってたり、ええ、ただのお荷物じゃあないんですね。そして今回はホームセンターにいく予定が公園にて足止め。ルリが、子供の頃には公園の姫君と呼ばれてたとか、新情報が提示されたかと思ったら、やおら姫君が復活。砂場が昔のルリに戻るきっかけになったっていうんですね。しかし、砂場で部屋のレイアウトを考える。そのルリに昔の面影を見て、さらに惚れなおすとか、ほんとみかも大変な人であります。そしてルリは公園の女王様に昇格。目的のホームセンターには寄れなかったんだけど、いやルリの目的であるゲーム屋には寄れたんだけど、砂場でのふたりは本当にいきいきしていて、見ていて楽しかった。あの、ちょっとハイになるところ、あれがいいですよね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第11号(2013年11月号)

2013年9月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年11月号

『まんがタイムきららMAX』2013年11月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、アニメも絶好調ですね。アリスはじめ、5人が夕日の中こちらを振り向いている、そんなイラスト。いや、振り向いてるのはアリスだけですかね。先に進んでいる4人の方に急ごうとして、こちら振り向いてバイバイ。そんな印象与えるイラスト、放課後の風景って感じですね。というか、この別れの雰囲気たたえたイラストに最終回!? いや、そんな、バカな! みたいに思ったりしたのは内緒です。ええ、『きんいろモザイク』、まだまだ続きますよ!

こずみっしょん!』は、まさかの新キャラですよ! って、ええーっ! 新キャラじゃない!? 知らないうちに部室にいて、普通に会話に加わってた女の子。1年の志水あやめっていうんですが、なんだか不思議な女の子。入学してすぐに事故にあっちゃって、友達もできなかった。けど、不解部の面々のことよくわかっていて、臣美と未知琉の正体も、ユラのこともよくわかっていて、そして話す内容がいろいろと古い。やってくれましたよ。ええーっ、そうだったのかー! 今後は普通に、こうして部活にも加わってくれるのかな!? そう思ったら、残念、今回だけの特別みたいです。でも、この姿での登場があるかはわからないけど、今後も活躍してくれるでしょう。ええ、もっと愛せそうな気がしてきましたよ。

『具合が悪いので休ませてください』。いいタイトルですね。高校に入ったのはいいけれど、学校に馴染めない。そんな女の子が保健室に通うことになる、って話みたいですね。大楽陽子。ちゃんとした大人になれるかな、不安に思う彼女が保健室で出会ったのは、あんまりちゃんとしてなさそうな大人。養護教諭の民部田雪枝でありました。いきなり包帯でグルグル巻き。地べたから饅頭フェイスで挨拶。自称キレイ好きだけど、どう見ても片付けられない女。そんな先生の面倒を見たり? しながら、ちょっとずつでも復帰していくことになるのかなあ。この、一見駄目そうな民部田先生。けど、大人だからちゃんとしてないといけない、そういうわけじゃないんだってメッセージをしっかり陽子に伝えてくれている。いえね、陽子の担任の玉ちゃん、彼女と話している様子みてると、やっぱりちゃんと先生なんですね。ええ、いい大人のモデルになってあげるのか。陽子もそうした先生を、先生たちを見て変わっていくのだろうか。これは期待されます。

『ハナイロ』、ゲストです。茉乃花、沙里、うるみの三人。彼女らは魔女だっていうんですね。花言葉を魔法に変える、そうした業を身につけている子たち。15歳になると、人の世界を学びに魔女の世界から人の世界にやってくるというんですね。お世話になっているのは、先輩魔女のお店。どうも茉乃花の姉っぽいですね。自分たちが魔女であることを秘密にし、店に訪れたお客さんの助けになろうとするんですね。で、魔法は使うなという話なのに、茉乃花はあっさり使っちゃって、寡黙な女の子にマリーゴールドの花言葉「信頼」の魔法を使って、それで彼女の不安を解消するんですが、こちらは魔法に頼らないのか。困った事態を魔法で解決できる、そうしたところと、大事なところは魔法に頼らない、そのバランスがよいなと思いました。絵もきれいだし、よく練られてる。好印象です。

『アイはぐ — 星ノ宮中学アイドル育成部』、ゲストです。笹原ひかりの熱いアイドル活動、はじまります! 学校でね、アイドル部を作るっていうんですね。思い付き? 友人篠田皐が聞けば真剣だという。1日くらい悩んだらしい……。うん、ひかりはいいなあ。お父さんが喫茶店やってるんですね。そしてお母さんが元アイドルで今は女優。ええ、ひかりがアイドル部を作ろうと思った、その動機がよかったって思ったんですよ。お店で歌ったり踊ったりしてるひかりを見て、喜んでくれているお客さん。それが自分にとっても嬉しい。その気持ちに、多忙のためにあまり会えなかったお母さんとの繋りを思って、それで自分もアイドルを目指そうと思ったっていうんですね。丁寧によく考えられている。ひかりカメラなる見せ方の工夫、テレビのワイプみたいのとかね、こういうのとかも面白かった。アイドル部の仲間、神崎結音、種村実穂、芹澤レイラも個性的で、悪くない。そしてなにより、ひかりのリーダーシップですね。これが光っていた、そう思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第11号(2013年11月号)

2013年9月18日水曜日

『まんがタイムファミリー』2013年11月号

『まんがタイムファミリー』2013年11月号、昨日の続きです。

『カラフルぶらぱん』、結構いい感じに落ち着いてきた、そんな印象ですよ。今回は父編ですね。息子ナツが、親に内緒のバイトをしている。兄は兄で、ナツの部屋にて女性ものの下着を発見したりしているもんだから、なんともいえずにいて、っていうか、そんなの、すぐばれるところに捨てちゃ駄目じゃん。職場に戻したらよかったのに。しかしもうアキが酷くって、「街角の小さい店で女物のパンツを売っています」。酷い! しかも女装させられてっていうんだから、もっと酷い! ナツはお母さん似だったんですね。父が街で見掛けた亡き妻の面影。もう、いい話なんだかどうなんだか、さっぱりわからない。けど、最後にはなんだかいい感じ風の話になって、ナツのバイト継続も決まって、いやあ、めでたしめでたしでしたよ。

『軍神ちゃんと呼ばないで』、気にいってますよ。五百の兵で二千の敵に立ち向かわないといけなくなった謙信。思いっきり現実逃避しとるわけですが、それでも夢に毘沙門天が現れたり、って、折角の教えてくれた必勝の策を覚えてないとか、とにかくやる気がない。それでも、勝手に勘違いして士気を上げてくれる兵士たちがいるんですから、謙信は果報者ですよ。しかし、あのいつもいつも勘違いしてくれる兵士、角のついた鉢金をつけたあいつですが、あれは単なる兵士代表なのか、それとも固有の個人なのか。そのあたり不明ですが、モブ代表でも面白いな、そう思っています。

『純情小町』は文化祭を目前に、部ではなにをやろうか、話しあうんですが、その前に、去年は孤独だった綾鷹さん、いやもう今年こそは楽しんでくださいよ。メイドのコスプレ、いやもうこれも可愛くて、ハロウィーンも魅力的。いや、茶席には似合わないから却下されちまうんですが。それで戦国茶会なるイベントが企画されて、郁はナレーター、コスプレする気はないのか。しかしシナリオ頑張って、衣装道具も頑張って、そうしたらゆっきーの祖父も頑張って、なんだかすごいことになりそう。大茶会。それは来月に描かれたりする? いやもう、これは面白そうですよ。

『かしこみかしこみ』は、ムクのドングリの謎が明らかになりましたよ。あれ、二本足で立つコツを教えるために、山椒がくれたものだったんだ。しかし、町の人たち、ムクにはドングリ、それ以外だとなんだか違和感覚えて、あれはムク? それとも影武者? 噂になったりするんですね。しかし今回は凝りない坊主ですよ。ペット自慢でできもしないことをいってしまう。ジョンは二本足で立てるんだぜ。それでムクのドングリを頭に乗せたらなんとかなるんじゃないか? ならないんですけどね。それで奏衣さまにお願いして、桜橘は教えるの下手なのか……。山椒にトレーニングしてもらって、で、なんとか嘘を嘘じゃなくしたというのに、今度は話せるとか! けど、この子に振り回されてる皆ですけど、その手助けの様子、面白くて、桜橘もいいですよ。奏衣さま、子供時代からお可愛らしい。そしてムクと山椒。このふたり。ええ、たいそうよいお話でした。

『地味なコ、派手なコ』、素晴しいな。クラスの出し物でメイド喫茶。扉絵は西條サンと千草のメイド姿。ああ、なんて美しいんだろう。御仕着せのロングスカートが素敵です。しかし本編では、ロングスカートのメイドは西條サンひとり。それで目立っちゃうっていうんですね。そして今回は面白いもの見られました。がっかりする西條サン。楽しみにしてた千草のメイド姿だったのに、制服のままだっていうんですね。それで無理矢理メイドにして、そしたらけしからんって。いやほんと、驚きの魅力ですよ。ところが千草、自分の魅力に気付いてない。でもそれがこの子のらしさだと思います。今回は西條サンよりも千草の側にスポットが当たって、自分は地味だからと引っ込み思案。それじゃ駄目だって、千草のいないアルバムなんて嫌だって、そういってくれる西條サンは、ほんといい子だなあ。慰めとか励ましとかじゃなくて、心の底から、千草のことを好きで、千草の写っている写真、アルバムを欲しいと思っている。西條サンの、自分にとってのよかれが、千草にとってもよいものとなっている。それがとてもよかった。また、千草が自分自身を見付ける、そんなきっかけにもなった。ええ、とてもよかった。ほんと、ふたりはいい友達です。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第11号(2013年11月号)

2013年9月17日火曜日

『まんがタイムファミリー』2013年11月号

『まんがタイムファミリー』2013年11月号、発売されました。表紙は、秋だからでしょうね、文化の秋? 音楽の秋? 『ぽちゃぽちゃ水泳部』をメインに音楽でありますよ。カツ代がボーカル、はっつー先輩がギター。『大家さんは思春期!』チエちゃんはキーボードならぬ鍵盤ハーモニカ。そして『椿さん』はドラム、なのか? 雷様の太鼓だよ? それに鼓。あ、全員セーラー服着用だ。スチューデントガールズロック、これはなかなかに面白い。そんなバンドでありますよ。

『大家さんは思春期!』はうどんですよ。ああ、うどん食べたい。うどんの生地を踏むチエちゃんと麗子さん、それをぶどう踏みの乙女と思ってしまう前田。いやしかし、チロル地方の民族衣装あれは可愛いですよね。ふたりとも、最高でありますよ。で、本編。うどんを踏む麗子さんが怨念込めてたりするところへ熊川さんの乱入。ああー、麗子さんは熊川さんのこと嫌いなんだなあ。って、まあ嫌われる要素を熊川さんが口にしたりするからあかんような気もするんですが……。うん、実は自分は麗子さん寄りだと思う。麗子さんが好きとかじゃなくて、熊川さんって本当に無神経ね! 嫌いだわ! ああー、熊川さんには悪いけど、ちょっと共感を覚えてしまったのであります。

小森さんは断れない!』はまさ子の生い立ちですよ。扉のまさ子、可愛いなあ。本が好きで、人付き合いをいいかげんにしていたら、そのうち卒業してしまって、友達もいなくって。そんな彼女が友達を作っていく過程。ああ、さすが小森さんですよ。人に話しかけられない、そんなこといってたまさ子が自然に教科書見せてといえたのは、小森さんの頼みたくなるオーラのためだよな。しかし、小森さんを見て思うところがある。いろんな感情が渦巻いて、ああー、小森さんを鏡にして、自分を見つめたというのでしょうか。まさ子といいめぐみといい、変わり種のふたり、小森さんにはよかったのかも知れない。まさ子にとっても同じだったのかもなあ。ええ、この出会い、ちょっとのひっかかりも、よかったって思うんですね。

『パパとあそぼう!』、ちょっと前に出てきましたよ。仕事が多忙で、娘になかなか会えないパパ。そしたらすっかり娘が他人行儀になってしまったという、そのシンプルな前提に発する父と娘の微妙なコミュニケーション。これが面白いんですよね。娘さくらの、パパとの距離感。またこの子の現金なところとか、変にリアルといいますか、ああ、子供ってこういうところあるなあ。対してパパはというと、変に真面目というか、真面目すぎてやりすぎというか、今回もそういう性格発揮されて、要領のいいこましゃくれた娘と不器用なパパのコンビ。それがやっぱり面白い。あの思わず砂遊びに本気になるパパ。それを冷静に見つめているっぽいさくら。実によかったです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』は、クロナカ様、道化になっとる。侍女にするには作法を知らないというのはベアトリーチェでありますが、この時代、食事は手づかみ。みどりもびっくりであります。いやほんと、意外とヨーロッパはワイルドな時代が長かったりするんですよね。しかしワイルドといっても、かなりの文化の高さを誇ったヨーロッパはイタリア・ルネサンス。貴族ともなると、こうなのかあ。高貴なるお方のプライド。平民とはそもそもから全然違うんですね。そして現代日本の服装に対しての感想などなど、こういう異文化ものとしてのニュアンス、これが面白みだと思います。結婚に関する意識なんかも、見事に異文化でしたよね。ええ、こうしたもの、ぐいぐい押し出されたら嬉しいですよ。

博士の白衣女子攻略論』は丹沢さん、塩見さんに引き継ぎなのだそうです。せっかく先輩風を吹かせるチャンスと思ったのに、残念、塩見さんと入れ替わりで異動していくっていうんですね。いやあ、びっくりしました。丹沢さんも、ベテランの皆も、この異動を薄々予想してた、驚いたのは白銀くんくらいっていうんですが、ええー、丹沢さんが異動したら、この漫画、どうなるの!? そう思ったら、なんと、次回最終回か! またも驚くのでした。しかしこの異動話でもって、重さについて話。秤や分銅についてのトピックも紹介し、そして変化していくものと変化しないいつもどおり、この職場の人間関係も表現する。そうしたところは、やはりいつもどおりで、けれど最終回を意識したものであるのだなあ。次回最終回、そこで描かれるのはどういうものなのだろう。終わるのは残念だけれど、描かれるもの、楽しみにしたいと思いますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第11号(2013年11月号)

引用

  • 水瀬るるう「大家さんは思春期!」,『まんがタイムファミリー』第31巻第11号(2013年11月号),23頁。

2013年9月16日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年11月号

『まんがタイムきららミラク』2013年11月号、昨日の続きです。

寄り道ファミリ』はさな子のノートからはじまって、ああー、寝ながらだとそうなるよなあ。ちゃんととってるつもりでも、そうなっちゃいますよね。途中で意識が途切れてるさな子のノート、対してお姉ちゃんはというと、板書の速度についていけなくて、やっぱり途中で終わってる。ふたりともにそれぞれの理由、違いながらも結果は同じっていうのがおかしいですよね。そんなお姉ちゃん、史夏。彩音からはお姉さんっぽくないといわれるんだけど、そう見られたく思ってる。さな子はというと、史夏は理想のお姉ちゃんっていう。ふたりのそうしたところ、背伸びっぽかったり、甘えた風があったりして可愛いです。あのお姉さんっぽい仕草とか、面白かった。彩音は彩音で知らず上がってるお父さん度? 夕希だってそう。みんな演じているその役割っぽくなってる? それとも適材適所だっただけ? ほんと、面白い子らです。

『アンネッタの散歩道』、これ、とにかく優れてるなあ。緻密な物語世界は情感にあふれて、繊細で愛らしい絵も加わり、妖精たちの住む世界、その奥行、豊かさが伝わってくる。アンネッタのもとへと向かう、メイヴとモリーの旅路。その道行、途中途中におこるだろうこと、それがこうして語られていくのか。そう思うと、楽しみに思えてなりませんね。さて、今回はメイヴが気付いた物音。それを訊ねて音の出所までいってみれば、木のお家。いっぱいの靴、そしてそれを作る妖精がいたっていうんですね。ほんと、靴職人の妖精ディンク、彼と出会うだけのことがこんなにもわくわくする。絵の魅力、表現されるメイヴたちの感情、それらが生き生きとして、冒険、発見、出会いの喜び、驚き、面白さが、しっかりそしてじっくりと現れてくるんですね。ほんと、すごくチャーミング。靴が繋いだ気持ち。靴が導く望み。その、前へ、先へ進ませる、そのきっかけ、その確かさ。もうほんと、素晴しかったです。

『シロクロコミュニティ』、これは、なるほど、主人公南森悠馬と謎の生命体ウーマとの共同生活、それがメインというよりも、むしろ彼を取り巻く女の子たち、金山奈央、加々美良子、笹時雨未与、彼女らとの交流にこそ重きが置かれている、そんな印象でありますよ。三人それぞれに魅力を持った美少女。メインヒロインは奈央といっていいんでしょう。大柄なのを気にしてるんですが、いやいや、それも魅力的ですよ。悠馬の求めている普通の生活、それはウーマの出現で崩れかけてるわけだけど、なんでも食うかどうかで判断する物騒なウーマにその普通を覚えさせることができるのか? また、コミュニケーションの失敗で食われかける奈央など、なかなかにスリリングな状況ですが、そうした中、個性的なヒロインたちとの仲を深めていく? そんな展開も見込める感じがひしひしとしますよ。

『まんなかノート』、前回はみちるの話でした。学校で大活躍しているえーりに対し、自分のありのままを伝えることができないみちる。対し今回は、そのえーりのお話。泣き虫で寂しがり屋。そんな彼女のお守り、それがみちるだっていうんですね。生徒総会の緊張感を、みちるの泣いてる写真で癒す。まんなかノートも彼女の支えになっていて、みちるの応援、みちるの思い出、それらすべてがえーりにとって大事なお守りなんですね。みちるは、えーりのことすごいと思ってて、自分よりもしっかりしてる、自分よりもずっとできる。けど、えーりはそうは思ってない。みちるにずっと助けられてる自分を知っていて、だからみちるのことお姉ちゃんみたいに思ってる。そうしたこと、素直に伝えることができなくて、ええ、こうしてふたりともに伝えたくて伝えられない気持ちを抱えているんですね。いつかそれが伝えられる日がくるのかな。ええ、その時のくること、すごく楽しみに思いますよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第11号(2013年11月号)