2019年9月2日月曜日

『まんがホーム』2019年10月号

 『まんがホーム』2019年10月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがメイン、花火? じゃないっぽいな。茜色に染まる夕雲なのかな? ちょっと秋の気配ですね、ほおずき柄の浴衣を着たらいかの見返り図。いつもよりも色っぽさ感じさせるその姿、なかなかにレア感あって、振り向くこちらには竹田がいるのかも知れませんね。他には射的する『孔明のヨメ。』月英さん。かたわらの孔明が勇ましすぎますよ。『BL漫画家と受けダンナさん』萌も浴衣で振り返り。けどその脳内では夫のBL妄想が花盛りです。『河原課長とギャル部下ちゃん』、巻中カラー告知のカットもございます。

『孔明のヨメ。』。今回は大きなイベントとイベントの合間、その繋ぎとなるような回だったのですけど、関羽たち劉備配下の幹部たちの間で評価があがる孔明とか、そして同じく劉表の長男、劉琦も孔明の活躍を聞きおよび、その才に頼ろうとするなど、孔明の襄陽ゆきの結果、それがポジティブに返ってきている感あってなるほど納得の進展でした。軍議においても孔明の才は発揮され、曹操について目立った動きはないとの報告を受けつつも、市場の動向から遠征の準備を進めていることを察知する。また孫権の動き、まだ荊州にとっての脅威にはなっていないなど、こうした視野、先を読む力、ああなるほどこれが劉備たちには必要だったのだと、ここでもまた納得の描写であったのですね。事件的なものはまだ起こっていない今回。けれど、前回と次回、そこでもう孔明をとりまく状況は違っているのですよ、そうしたことを伝える回でもあったと思います。

『天国のススメ!』。橘の大ピンチ。いや、具体的にはその祖父か。いわくつきの万年筆が書かせたラブレター。若葉なる女性へと向けたその手紙を誰かに知られる前に焼き捨てようとしたものの、よりにもよって祖母、すなわち妻に読まれてしまってさあ大変。いよいよ離婚か!? とまあ、このピンチを脱しようと太一に助けを求めるのですが、なるほどつまり、そのペンの前の持ち主? その思い人が若葉さんだったんだよってはっきりさせればいいわけだな。とか思ってたら、違った! やられた! 予想外! オカルトマニアがペンの力でもって書いたラブレター、その宛先が若葉ではなく、なるほどなあ、若葉というのはまま祖父の思い人であったというのですなあ。ここからの解決は急転直下。守護霊に聞くという反則力で若葉の正体はっきりさせるというの、ほんと、これ、推理ものというよりも、やっぱり人情ものですな。最後の最後の一世一代ののろけとなって、このハッピーエンド感? いかにもこの漫画の魅力的なるところが出ていたと思います。

『転生したら蘭丸でした』。びっくりした、終わっちゃうんだ。もう何年かしたらNHK大河ドラマが光秀主役のやるのだろう? だからそれくらいまで続くのかなあとか思ってたんだけど、残念だなあ。実は自分の住んでる市がガラシャと関係あって(うっすらと)、そのへんの期待もいろいろあるらしい。この漫画にガラシャが出た時も、おお、ガラシャだとひそかに喜んでいたりしたのですよ。さて、燃える安土城からの脱出、まさかここでいつぞやのパラシュート、これが生きてくるとは! そうかあ、ここぞという時に使わんと仕込まれていたのか。そして、火にまかれた蘭丸が思い出す未来の記憶。死にゆく本来の蘭丸が、信長を守りたい、その一心で呼び寄せたのが、今の蘭丸、その中身である彼であったというわけですか。自分がなぜこの地、この時代にやってきたのか知ることができた現蘭丸。その気持ちのはっきりと固まっていくところ、その変化、彼にとってのこれからをよりよいものにしようと決意し、気持ち前向きになっていくところなど、伸びゆくさま感じさせて心地よさありました。

本編は今回で終わり、次回は特別編とのことですが、期待しています。後日談とかになるのかな。

0 件のコメント: