2019年9月13日金曜日

Apple Arcade

いよいよはじまりますね。Apple Arcade。月額600円でゲームが遊び放題になるというサービス。音楽とか動画ではポピュラーになったサブスクリプション方式によるサービスですね。開始は9月20日から。もう来週ってわけかあ。こうした定額制サービスはGoogleなんかも予定していて、また調べてみるとPC向け、PlayStationでと、もうすでにいろんなゲームサブスクリプションはあって、そうだ、よく考えてみればNintendo Switch Onlineに加入したら遊べるようになるファミコンやスーパーファミコンタイトル、これもサブスクリプションといえるか。実は期待してるんです。こういうサブスクリプションがゲームジャンルでも普及するの。

なぜかって、ひまつぶしにせよ、しっかりがっつり取り組むにせよ、最近のゲームはガチャってのがつきまとう。とりわけスマートフォンとかで展開するやつがそうで、そのあまりのはびこりようから察するに、収益を最大化するにはさぞやガチャってのが有効なんだろうなあとは思うものの、あれは正直プレイヤーのためにならない。

ゲームを有利に進めるためには新しいキャラクターなりなんなりが欲しい、数を揃えたい。そのためにはガチャをまわさないといけない。はじめのうちはいいんです。持ってないやつばかりだから。出てきたものの大半がいわば当たりだから。けれど、そうやってガチャに付き合いながらひとつのゲームに長く取り組んでいると、キャラクターなりなんなりが揃ってくる、それはすなわち既に所有しているものの割り合いが増えていくということ。いわばハズレ率が徐々にあがっていく仕組みになっているのが正直たいへんにつらい。かつて、あんなに欲しかったものがハズレに変わって、また出たと悪態つくにいたるのもつらい。ピックアップ期間中に引かないとと気ばかり焦るのもよくなくて、そして目当てのものが出ないせいで気持ちを曇らせた人間があっちにもこっちにも出て、見る見る人心が荒れていくのを見るのもつらい。

だって、今やってるイベントの排出率2%を出すために相当ガチャを回したと思しい人間が、チャットに「もう吐きそう」なんてコメントを残していくんだよ? 攻略が手強いとか謎が難しいとかじゃなく、ただただ生の確率に直面させられて、たまたま出た出なかったの結果に振り回されて、精神的に追い込まれていって、ついには引退しようかなんていい出す。そうした気持ち、私自身もよくわかるから、なんでこんな気持ちに追い込まれながらこのゲームにぶらさがってるんだろうって疑念だって出てくる。

もう、そういう遊び方はしたくないんですわ。

スマートフォンでゲームをする時、ひまつぶしにせよ、しっかりがっつり遊ぶにせよ、ガチャに振り回されるんじゃなく、イベントとやらに追い回されるのでもなく、自分の遊んで面白いと思えるゲームを、面白いと思う時に、面白いと思うだけ、自分のペースでもって取り組む、そんな遊び方に回帰したい。

月額いくらで遊び放題のサブスクリプション方式だと、つまみ食いするみたくいろんなゲームを試して、これ面白いというのに出会えたら腰すえて取り組んで、いい加減遊びつくしたかなと思ったらまた新しいゲームを開拓する。そういう遊び方が広がったら、ゲームを取り巻く状況、プレイヤーの意識も変化していくんじゃないか。そうなれば、主流のゲームスタイルも変化していくのではないか。そんな期待をしておるのです。

なので、Apple Arcadeには、Googleのでもいいけど、おおいに成功して欲しいと思っています。

そうそう。今、Nintendo Switch Onlineのスーパーファミコンで『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』を遊んでるんだけど、これがまた面白いの。こんなに!? って思うくらい楽しくて、ああやっぱりゲームはこんな風に遊びたい。自分のペースで遊べる、それがいいなってあらためて思ってるんですよ。

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