2017年9月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年11月号

『まんがタイムスペシャル』2017年11月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキがメインでありますよ。頬を染める彼女の手をとる詰襟の手。はたしてこれは誰なのか。ええ、恋のときめき、寄り添う思いを感じさせる、そんな表紙であります。『難関女子の恋愛参考書』のカットは、オトメちゃんと手を繋ぎたい男子だち。互いに牽制しながら、邪魔しあいながら、その思いはちょっと叶いそうにないですね。『できれば俺が膝枕』は、公園のベンチでしょうか、肩にもたれかかって眠る彼女と、その彼女に寄り添う猫と。小春日和の暖かみ感じさせるイラストです。

『ざしきわらしと僕』。みうがきましたよ。この子、にぎやかで、明るくて、すごくチャーミング。可愛いですよね。気にいってますよ。この子、理緒の家に泊まるというのですが、裕貴との距離がとても近い。理緒も思わず間に割って入って、いやもう、なかなか素直になれないこの子もとてもいい。しかし、理緒のお母さん、娘の気持ちまるまるお見通しっていうのがいいですね。そうか、パパ似なのか。みうと理緒のふたり女子会も面白かったです。この子たち、恋のなんのって、まだ意識してないんだ。あんだけ露骨に裕貴のこと気にしておいて! というのだけど、ちょっと気づきの萌芽が見えてきた? そうかと思えば、理緒、みうの距離がぐっと縮まって、なかよしの女の子たちっていいですねえ。ええ、いいですよ。そうそう、みうにモフモフされてるヤイバさん、よかったですね。というか、ヤイバさん、チョロすぎるよ。メロメロやんか。

『穂積くんは猫に勝てない』。穂積君、猫に慣れようと頑張ってますよ。子猫の突進にひっくりかえってみたりね、ええ、猫は柵の向こうなのにね! 子猫なら大丈夫かと思った、そういう穂積君だけど、そうか、子猫はじっとしないから難しいか。そんな穂積君と彩千華、芙未、三人で買い物にいって、ペット売り場でハイになる彩千華。いやもう、ヤバいレベルだ! 穂積君は穂積君で、書店で猫と仲良くなるための本探したりね、やる気見せてますよ、っと、後ろから監視されてるぞ!? やる気はあるけど、猫には負けっぱなしの穂積君。最後のね、顔面蹴られてみたり、おやつまみれでむらがられてみたり、この穂積君の下り坂! それを見守るふたり、いや面白がってるよね、芙未さん、その様子もいい感じでした。

『ごにんばやし』。歌詞を考えるため図書室にいった面々ですよ。そこで亜子だけ補習とか思われてるの、おかしかったです。そんな亜子の中学からの友人でいいのかな? この子が教えてくれた皆のあだ名が面白かったです。姫に王子、そしてギャル。皆、それぞれに直球あだ名だなあ! しかし、ミッチーがお嬢だっていうのはこれまでも散々描かれてきてましたけど、今回描かれたような雰囲気、これはちょっと意外な感じで、そうか、普通はこんな風に見えるんだ。つまり、亜子たちと一緒にいる時は、飾らない、気を張らない、自然体だったりするのかも知れませんね。自然体といえば、ギャルのね、見た目とのギャップ、意外性が語られてるの、うん、確かによい感じではないですか。正座して三味線弾いてるところ、なんかちんまりして可愛いよね。そして亜子ですよ。まさかのサイクロン! V3だ……。そうか、嫉妬、悪意を受けても気にしないマイペースさゆえのサイクロンなんだ。でもただただ遠くから見て憧れるばかりではなく、自分から歩み寄っていく、そうしたところ、亜子の長所だよなあ。そうですよ、皆、見習わないといけませんよ。うん、自分も見習うべきひとりかも知れません。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』、ゲストです。新入生の朝永佑太。可愛い女子のいる部活に入りたい、なんて不埒なこと思っていた彼の前に現れたのが、お下げも可愛い白衣女子。その手にするのは……、RPG-7だよ、おい。ロケットランチャー。朝永君、君、ものの見方が的確やな! ともあれこの出会いがきっかけとなって、ロケラン女子と知り合いになりました。物理部部長の湯川のぞみ。ペットボトルロケットランチャーを今から飛ばすのでぜひ見学をっていうんですが、やべえ、ペットボトルテロリズムだ、これ。いろいろトラブル振り撒く、そんなお嬢さんみたいですね。肝の太そうなお嬢さんに、ちょっと危険なもの感じつつも、その愛らしさ、その訴えかける目ぢからに見事負けて入部することになった朝永。しかし、湯川先輩。物理というの、物理学云々というより、物理特効みたいな匂い感じさせますね。ミニマム、パワフル、いいと思います。

『宇市さんは魔女』、ゲストです。我が家に居候する魔女、宇市セエラのプロフィール。300年以上生きていて、英国生まれ、明治のころに来日して帰化。苦労しながらも今までたくましく生きてきたのだけど、そうか、仕事ないんだ……。プロフィール、真面目に書いても信じてもらえない、って、そりゃそうよねえ……。魔女としてのなりわいも、法律の整備、技術の進歩のためにパッとしなくなって、いやでも、咲ちゃん、穀潰しというのは酷いよ! うん、でもまあ、収入がないので家賃がわりにアク抜きした山菜をそっと出すほどだものなあ。そんなセエラがこの家に暮らしている理由。ああ、そうか、恩人なんだ。その恩は大人だけが知っていて、咲は知らない。ああ、奥行かしいといえばいいのか、恩売ってまで尊敬を勝ち取りたくないというのか、これもまたセエラの人柄なんでしょうね。あの猫との会話にもそうしたところよく出ていて、ええ、いい加減というよりも、軽やかさ感じさせられます。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第11号(2017年11月号)

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