『まんがタイムきららキャラット』2015年4月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』。ひみつの場所、教えてあげるね。そうしたキャプションとともに、ふたり座っているゆのと茉里。ゆのの指差すその向こうを、ちょっと背を伸ばしながら見やる茉里のその表情。なるほど、ゆののとっておきなんでしょうか、それを教えてもらっている、そんな様子がありありと伝わってくる、と同時に、やっぱりゆのの方がお姉さんなんだな、そんな風にも感じられて、ふたりのその様子、とても魅力的でした。
『さん・さん・さんっ』、ゲストです。おじさんの喫茶店にいかないか。誘われて女の子3人、その喫茶店にいってみたら、もう廃墟みたいになってしまっていて、はやらない。はやらないからバイトも雇えない。バイトがいないから掃除する人もいない。って、このおじさん、あかん人っぽいな。オーナーとしては致命的、とまあ、そんな感じなんですが、大変なのは喫茶店だけじゃなくて、この商店街もそうだっていうんですね。近所にショッピングセンターができた。というわけで、女の子3人で商店街をアピールするなにかを見付けよう。とりあえずはポスターを作ろう、という話になるんです。しかし、3人とも、あんまりこれと街の魅力となりそうなもの見付けられなかったのか、自分たちの撮影会になってしまって、それもあんまりいい結果を残せなかった。ええ、なかなかに前途多難そうなのでありますよ。
『ばーどすとらいく』、地球侵攻について、積極派と消極派の対立が激しくなっているんですね。そうでした、前回、その積極派、武断派といってますね、その首謀者らしいものが出てきて、不穏な雰囲気、ふりまいてましたね。そうした状況、クルにも当然伝えられて、なので警戒していたら、ウートカに迫る影ひとつ。あの、軽くまいて、そして拘束する、クルの手腕見事で、いや、かっこよかったですよ。というか、ウートカがびっくりするほど緊張感ないな。って、まあそうだろうなあ。なるほど、アイドルのスカウト。ターゲットはウートカ。なんだ、ウートカ、ちょろい人だな。危ないな、なんかすぐ騙されそうだ。けど、ウートカはその歌の実力でもって対象からはずれて、そしてクル、ああー、そうか、鳥だから歌がうまいのか。それで強引に名刺と資料渡されて、あの困ってるクル。ウートカのものすごい目。面白かったですよ。しかしクル、デビューの日、くるのか? いや、まあ、こないでしょうなあ。でもスカウトのお姉さん、面白かったから、また出たら嬉しいやも知れません。
『カスタムメイド!』、もう完全に安定して面白いですね。今回、舞台は学校。飲み物を買ってくるというユウなんですが、なるほど、自販機を使ったことがない、だから自分で自販機使ってみたい。ええ、小さくともユウにとっては大きな一歩でありますね。しかし、これが、はじめてのお使い的案件になるとは思わなかった。なるほど、教室から自販機まで、ちょっと遠いのか。そしてマサキいわく、その間に様々なトラップがある、って、なるほどユウを誘惑するものですか。まずは、実習でクッキー焼いたという子がユウを誘って、ああ、ユウは人気者だなあ。そして次の休み時間。今度の罠は、まずは学食、そして漫研部室、って、ああそうか、ユウの漫画好きはマサキしか知らないか。そして自販機に辿り着いたら着いたで、今度は背が届かない、って、どんだけ小さいんだ! ほんと、ただ自販機で飲み物買うだけなのに、なんだろうこのアドベンチャー。ぎりぎりまで干渉せず、助けるにしても気付かれないよう、そっと手を差し延べる、そんなマサキがよかったと思います。ええ、いいパートナーですよね。
『まちカドまぞく』、カラーが素晴しいなあ! 桃の髪って、ほんとに桃色なんだ。さて、どんどん膨らむシャミ子の借金。まあ借りてるのは桃からなんで、そこまで深刻ではないんですけど、なんとしても返したい。というのでバイトをするんですね、って、心配だなあ! 杏里のお母さんを手伝って、精肉店で実演販売をするのか。時給750円で3時間って、2250円か。桃の借金はとりあえず2170円でいいのかな? とりあえずちゃんと返せるわけですね。杏里のお母さん、気さくでとってもいい人。ウィンナーをざっといためて、それをシャミ子にどんどん食べさせてくれて、ああー、よかったなあシャミ子。ウィンナーソーセージに感動してるその様、最高でした。そしてシャミ子母の語る呪いの話もおかしくて、ああ、どんなに働いても、稼いでも、4万円を超えたら、超えた分が調整されてしまうのか……。過酷な呪いだなあ。そうか、これがあるから援助、支援を受けることもかなわないのか。ムゴい! そして買い物にやってきた桃との邂逅。ああ、桃、いいなあ。ナチュラルに大事故なんだ。そしてシャミ子の真っ直ぐさに打たれる桃。ああ、これまで酷いもの、悲しい現実に直面してきたんだ。そうした現実が桃に魔法少女引退を決意させたんでしょうか。なかなかに泣ける話ではありませんか。そしてシャミ子の危機を、変身してまで救ってくれた桃。新たなステージに到達した、そんな実感を得て、シャミ子の手をとりありがとう。そしてウィンナーをたくさん買ってくれた桃に、シャミ子、すごくいい表情でありがとうございます。ふたりのこの様子、なんだろう、無闇に泣けるものがあったんですが。ええ、魔法少女と魔族、本来なら相容れないはずのふたりが、こうして気持ちを伝えあって、触れあって、仲良くなっている。互いに助けあったり、傷ついた心を癒やされたり、そうした様子もうかがえて、ええ、大変にいい話だったと思います。ええ、いい話でした。
- 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第4号(2015年4月号)
『まんがタイムきららフォワード』2015年4月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』、テレビアニメの情報も出てきましたね。って、おお、夏放送なのか。スタッフ、キャストも決まりました、ということで、いよいよ盛り上がってきそうです。表紙イラストは、メインの4人がぎゅうぎゅうに寄り添って、誌面狭しといった感じで、あのすみっこでぎゅーってつぶされそうなゆきが妙に可愛いです。
『うらら迷路帖』、この漫画の作者は『夜森の国のソラニ』の人。ええ、『ソラニ』、懐かしいですね。
KR系に限らず、まんがタイムコミックスはカバー下表紙絵も楽しみのひとつであるわけですが、いやあ、びっくりしましたよ。『ブレンド・S』、カバー下のおまけ、もう、これ、最高だと思う。いやもう、表紙でがつん、裏表紙、駄目押しでがつん。素晴しいわ。もう、これ、最高だと思う。見事にこの漫画の魅力を体現していまして、ええ、楽しく連載を追いながらも、はたしてこのお店のコンセプトはいけてるのか? ずっと疑問に思ってきたところを、ばっちり大丈夫だったろ? そう実感させてくれたという点においても、実に優れたおまけでありましたよ。
なんだかゲームのイベントが立て込んでて、大変ですよー。まずは『
うおお、やっぱり、この漫画すごくいいな。『ハナイロ』。修行のために、魔法の世界から人間界にやってきた見習い魔女三人の物語。花言葉をもって魔法にかえるこの子らの日常は、なんだかいろいろキラキラしていて、はなやかだったりキュートだったりと、実に魅力的であるんですね。そしてそれは魔女の子、茉乃花、沙里、うるみ、この子らのキャラクター、いきいきとして、溌剌として、まるで輝いているようなその様子に発していると感じられて、ええ、ほんと、どの子もすごくチャーミングなんですよ。魔女の子の、人間界で出会うこと、もの、人、その時々の感情の発露、それが鮮かで、ああ、ほんと、ひきつけられるんです。
『しゅばりえーる』はなんだかすごく楽しくってさ、読んでてほのぼの、なんか嬉しくなってくるようなところが魅力になってるのでありますよ。舞台は中世フランス。いやあ、最初はもっと緩い、設定とかもほぼ架空のフランスみたいなのだと思っていたんですけど、どうも読み進めていけば、時代も国も取り巻かれた状況も、結構史実に沿ってるみたいでしてね、おおう、じゃあ、いつかこの子たちも戦争に出ていったりするの!? もうね、はらはらしたり、心配したりしたものでしたよ。いや、その心配は今もなお続いています。
