2023年7月15日土曜日

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2023年7月14日金曜日

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2023年7月13日木曜日

機動戦士ガンダム ジオン軍事技術の系譜 ジオン軍の失敗 U.C.0079

 面白そうだなと思って買った本でしたが、予想をはるかに超えて面白く、一気に読んでしまいました。今は続刊となる『ジオン軍の遺産』を読み始めたところ。一年戦争好きの私としては、『ジオン軍の失敗』ほどにはのめり込まないんじゃないかなとか思っていますが、いやいやどうでしょう。こうした評価は実際読み進めてみないとわからないものです。

さて、この本、どういうものかといいますと、宇宙世紀に生きるものの視点から、過去のジオンの技術を評価しようという趣旨で書かれたもの。現代日本に暮らす我々が、それこそ零戦や戦艦大和について戦後の視点からその成否を論評しようとするかのように、ジオンの兵器について問うというものなのですね。いや、もうこんなの面白くないわけないじゃない。ええ、本当に面白かったですよ。

いわく、MS-06ザクIIは傑作だったがゆえに長く使われすぎて戦場における負債となった。MS-14ゲルググは優れた機体だったが登場があまりにも遅すぎ効果的に運用される機会を持たなかった。などなど。

ピックアップされるモビルスーツにモビルアーマー、はてはソーラ・レイ・システムなど、一年戦争において印象的な兵器が、その長所を、そして結果的に失敗と評価せざるを得ない理由を、状況の移り変わりをもともに語りながらつまびらかにされるのです。

論じるにあたり根拠とするのは、『機動戦士ガンダム』テレビ版および劇場版。そして『機動戦士ガンダム公式百科事典』をベースにしながら、異説として小説版の記述を参照するなど、オフィシャルの描写や設定に依っています。それこそシャーロキアンがシャーロック・ホームズの原作を典拠に、彼の生きた社会、世界、時代を俯瞰あるいは詳述しようとするように、ガンダムの世界、宇宙世紀を実在の歴史的事象であるかのように扱う遊びでもあるのですね。

ほら、オタクってそういうの好きでしょ? みたいな感じするじゃないですか。で、私はそういうの好きなもんだから当然読めば面白い。しかも知らない話じゃないから、すいすい入ってくる。これ、冒頭に作者もいうように、よく知らない現実よりも、より我々が知見を持っているガンダムをモチーフに思惟をめぐらすほうが、リアルを実感し、失敗論としても切実な議論を展開できるだろうという目論見は大当たりしているといわざるを得ない。

ええ、ほんと、こんなにもピタッとハマってくるとは思いませんでした。

2023年7月12日水曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、昨日の続きです。

『ほぐして、癒衣さん。』

献血エピソードのその後ですよ。夏鈴に届いたハガキ。見ればまさかのコレステロール値。高めとの指摘があって、いろいろ思い悩んでいるんですね。

食生活だろうか。なんていってますけど、運動不足とか生活リズムとか、そのへんも関係しそう。とりあえずブラックな職場はよくなさそう……。とりあえず現状打てるところから手を打っていくのがよさそうと、食生活の改善から取り組むこととなりました。

って、それが癒衣さんの手弁当をいただく布石となろうとは。あの弁当差し出す癒衣さんの照れ顔。からの、夏鈴に受け入れられて嬉しそうにほころぶ表情などなど。こいつはちょっとした見せ場だなあ! と思ったら、夏鈴落涙! ほんと、この、人の情に触れて心動かされる様子、見ていてなんだろう、つまされるなあ。ええ、私もちょいと夏鈴の気持ちに引っぱられてしまっちゃったようですよ。

で、この後なんですけど、ええー、これ、どうなるんでしょう……。夏鈴の家、断水? 水道管が折れちゃったの? わあ、間欠泉みたい……。

ええと、これはあれですよね。夏鈴が癒衣さんの家に転がり込んで同棲スタートって流れですよね? ええ、決まり。それで決まりです。

『それでは、ステキなセッションを。』

シギー様のアンコールを待つ観客たち。いつもと違う様子に動揺が広がりつつある、そんな時にステージに現れた知花カンナ。元トキオンドラマー! ざわめきから一転大盛り上がりに転ずるオーディエンス! おお、この展開、ファンからしたら、それこそ古参であればそれだけ、嬉しいサプライズだったことでしょうなあ。

カンナの全力ドラミングに涌く観客。そこに加わるのがギター加島とベース是沢。それぞれどんなアプローチをとるのか。加島の選択は、徳庵のギターの再現! さらに沸き立つ観客! と、ここで我らが主人公、是沢はどんな手で打って出ようというのか。

弱気になりながらも、まずは基本どおり。でもカンナがそれを許さない。からの、是沢のスタイルが明確に打ち出されるこの流れ。是沢にとっては自分がぐいぐい前に出るよりも、プレイヤーもオーディエンスも皆が心地良い、そんな演奏空間を作り出すことを選ぶのですね。

そしてついに鴫野がおでまし。是沢の演奏についてはまあまあとのことですが、きっとこれお褒めの言葉ですね! そしてはじまるシギーのアンコール。

是沢、山場を越えましたね!

My Private D☆V

『のけもののまち』のはちべもつです。

D☆Vポイントは「最近ぽやぽやかわいいおねえさんとショタのコンビが好きです!!」。そしてそのコメントを裏づけるイラストですよ。ニコニコ笑顔で少年を抱き寄せるお姉さんと、かわいいお姉さんとの急接近にドギマギを隠せない少年! ああ、これがおねショタってやつなのですね!

お姉さんが醸し出す好き好きアピールがいいですよね。屈託ない笑顔もまた素敵で、はたしてこれは少年を籠絡しようとする策略なのでしょうか。あるいは、そうした下心はまったくなしの無邪気ムーブなのでしょうか。この雰囲気からすれば、おそらくは後者。自分の魅力、かわいさ、もろもろを自覚せずに少年に接してる、そんな感じがきっといいんでしょうね。

2023年7月11日火曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

おおおお、まさかの、まさかのサラロット! てっきり、悪魔払い見習いのマーシャについてるもんだから、サラロット自身もエクソシストかそれに類するものと思っていたのに、まさかまさかの大悪魔!? ヴェネルのお風呂の介添えをしてご機嫌だったエクールカを呼び止めるサラロット。エクールカが悪魔と気づいた!? しかしその理由が同族だからときたのだから、本当に驚きました。

この事実、マーシャは知ってるのでしょうか。いや、あの子は知らんだろうなあ……。だとしたらサラロットがマーシャの側にいる理由は? なにかを企んでいるのか、なにか目的あってのものなのか。

エクールカを、役目を果たしていないと難ずるサラロット。まがい物呼ばわりするサラロット。となれば、なにかしらの目的ないしがあろうというのが自然でしょう。その目的とはなにか。エクールカのそれとはまた違いそうなサラロットの思惑に、いやはやなお先が読めないくなってまいりましたね。

『かみねぐしまい』

妹まえなに先んじられてしまった姉ツギノ。なんとかして挽回せねばなるまいと策を巡らせるのですが、放課後はまえなに時間的アドバンテージを握られてしまっている。となれば次の週末だ!

最初食べものの話をしていたもんですから、一緒になにか調理して食べよう、みたいな話になると予想していたんですよ。そうしたら、おお、違いましたね。お買い物、ショッピング、靴を、服を買いましょうってなことになったのでした。

このショッピングでの会話ですよ。最初はなにがいいとかかわいいとか、主体的に判断することさえできなかった神様に、自分の体験に根差した発想から、判断の基準、あるいは服選びに対する意欲を引き出していく。その手腕、さすがだなあ! まえなとは全然違うアプローチだと思う。なるほど、これがまえなとツギノの違い。個性であり方向性であるわけですね。

そして神様が到達した可愛いの完成形! ああ、これは本当に可愛い! 神様自身がどう思うか、そこに基準がないのなら、神様が好きな母、そこに基準を見出させたからこそのこのコーデ。あちらこちらに髪飾りを思わせる意匠がちりばめられてるの、実によかったですよ。

『妄想アカデミズム』

未春が風邪をひきまして、皆でお見舞い。ハナたらしてる未春が可愛い。というか、古文の現代語訳で、女同士、密室、なにも起きないはずがなくって、なんの話ですのん!? 表紙を見れば『我身にたどる姫君』。し、知らん話だ……。けど、調べてみれば、すごいな日本、鎌倉時代にそんな話があったとな……。

未春の見舞いにきた3人、なんだかんだで勉強してしまうっていうのはすごいですね。真面目、あるいは意欲が高い。そんな彼女らもついには勉強から離れて、未春のアルバムなど見て楽しむこととなるのですが、そうか、今どきのアルバムは家族共用のタブレットで見るカメラロールなのですね。

かさばらず、手軽に多くの写真を閲覧できる。あるいは、フォトフレームにしたりとね、写真に対するアプローチはフィルムからデジタルに、カメラから携帯、スマートフォンに、そして紙焼きアルバムからPC、テレビ、さらにはタブレットに、媒体の移り変わりをへるごとに違ってきたんだなあって実感させられる描写でありました。

とか思ってたら、女同士、密室、なにも起きないはずがなく! 莉子の思わぬ行為が引き起こす今後の顛末。莉子、未春のこれからやいかに!? いやほんと、最初の現代語訳がこんなところに落着するとは予想外でありました。

2023年7月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、一昨日の続きです。

『けいおん!Shuffle』

悩める真帆。後輩たちに負けそうと、いろいろもやもやしてるのですが、そんな真帆の悩みを解消しようとバイトに誘う花凛。バイト先はコトブキ楽器。な、なんか聞いたことある名前だな……。と思ったら、言い出しっぺの花凛がこず、そしてもうひとりの新人バイト、琴吹紡さんとの対面。

おお、おお、まさかのムギさん。しかもムギさん、なんでバイトなの? と思ったら、むしろ目的は視察……。店長さん、気が気じゃありませんな! で、肝心の花凛はといいますと面接で落ちたんだって!

つらい……。門前払いはつらい……。ほんと、ダメージはんぱない。

ここからの展開が意外というからしいというか、まさかの開幕即休憩! からのお茶会開始! からの、4時間にわたるお悩み相談会になってしまうというミラクル! おおう、これで時給発生するのか? ほんと、店長さん、大変だな。でも謎のお嬢さんムギのアドバイスで真帆の悩みも解消?

ええ、花凛もいっていたように、考えすぎる必要はなかったんですね。

『星屑テレパス』

宇宙人との交信を終えて、翌朝。ロケット研究同好会の皆で学校サボって一緒にお風呂につかります。

いや、土掘って泥だらけでしたもんね。

あの交信が明らかにしたこと。宇宙人の存在がそうなら、遥乃の祖父が追い求めた夢のその先に触れることができた。大きなできごとだったのだと思います。遥乃にとっても、そして現実主義者の瞬にとっても、その主義を曲げざるをえないほどに圧倒的な現実だった。

ユウがいうんですね。皆が少しずつ変わっていく。そのうちに抱えたアンビバレンスな感情に苦しみながら、戸惑いながら、けれど皆そうした感情を飲み込み変わってきた。そうした変化を見ながらも、自分のこととなったらわからなくなってしまった。怖さに取り込まれてしまって、なんとか本当の自分を取り戻さなければと思い込んでしまった。

そのユウの気持ちに名前がつきました。海果に対して抱いた気持ち。それはやきもちだと。嫉妬だと。ジェラシーだと。雄弁に語る遥乃がいいですよね。そしてユウに告げる海果の気持ち。同じようにユウにやきもちをやいたことがあるのだと。

その思いを、おでこぱしーで受け取るユウ。その近しくともにあれる感覚、久しぶりと思われて、そして素晴しい。このふたりの関係。もとどおりかと思えばそうじゃない。さらに前へ進もうと、変化を怖れず、自分の力で、そしてともに自分自身を見つけようと決めたユウのきらめきに海果ならずとも魅せられる。そんなエピソードであったと思います。

『スロウスタート』

水着の話、おさらい!? 栄依子が話すのですよ。中学の時の水着の思い出。フリルのついたオフショルダー。志温の水着は別パーツだったけれど、栄依子の持ってたそれは縫いつけられた一体型。そのせいで発生してしまった事故!

いやほんと、こんな怖ろしいできごともあるもんなんですね。で、中学時分の栄依子がなんか可愛い。今ほど達観していない、いや中学生だから当たり前でしょうけど、幼さ残してる感じが印象的で、そうか栄依子にも幼い時代があったんだ。なんてこと思わされた導入でした。

で、まさかこの導入から、CG差分に話題が移っていこうだとは思いもしませんでした。たまてと果実、趣味を同じくするふたりならではの話題が広がっていって、ついには花名も妄想にふけりはじめて! と思ったら、冠さんがおかんむり。

ああ、今、生徒会の活動で駅前のゴミ拾いしていたんですか。

ゴミ拾いに強い意欲を示す冠の思いとかね、シンプルなんだけどすごくよかった。そして花名たまてが話してるんです。一緒にアルバイトしませんかって。来月12月、ってことはもしかしてケーキ屋さんとか!? いや、そのへんはまだなにもわからないのですけど、またちょっと花名の世界が広がりそうな展開でありますね。

2023年7月9日日曜日

『まんがタイム』2023年8月号

 『まんがタイム』2023年8月号、一昨日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石の冠番組、「スナック薫」が好評。それはよしとして、白石には気になることがあるんです。それは第1回ゲストの青木との関係。今後もよいつきあいをと思ったところ、すげなく断られてしまった。なぜなのだろうと思い悩む白石ですが、青木は青木で後悔してるんだ。

酔いと演技へののめり込みの相乗効果で、ついつい白石に張りあってしまった。白石のこと、爽太を取りあう恋敵という意識に突き動かされてしまったっていうんですね。

ああ、これもまたプロ意識なのでしょうか。憑依型の役者ってこんな感じなのかも知れませんね。

真島に白石の連絡先を聞く青木。白石に謝りたいというのですが、このときのやりとりが真島になにか働きかけてしまった!? 撮影が終わり、役柄にも距離を置けるようになった青木は通常運転に復帰。白石ともちゃんと仲直りできて、そして爽太も白石と以前のように話せるようになって、万事めでたしめでたしと思ったら、あれれ? 今度は真島が青木に傾いちゃってる!?

青木さん、魔性の女なのかい!? いや、これは真島がチョロいだけかも知れない。白石さん、人間関係に悩まされますね!

『午前0時のおねだりごはん』

松阪の煽りを受けて、俄然やる気を出している米沢。ちょっと加熱しすぎにも思うけど、丁度社運を懸けたキャンペーン、タイミング的には都合がいい。それで牛喰や田中をはじめ、チームの面々を牽引しながら、ごうごうとパワフルに突き進んでいく。その凛々しさに牛喰はデレデレ。仕事も見事に成功を納めたようで、よかった、無事におねだりごはんにありつけますね!

今回のおねだりごはん。ステーキ丼も魅力なんですが、簡単に真似できてシンプルにおいしそうな塩昆布アイスもいいですね。甘さに塩味も加わって、病みつきになりそうな感じ。機会があったら試してみたい一品です。

そして最後に米沢から衝撃の発言! 昇進の話受ける! というのはいいとして、もちろん牛喰を手放す気はないっていうんですが、それって部下としてですか!? それとも!?

いやもう意味深発言にドッキリする牛喰のその表情! けど、その先に松阪みたいにならないでとくるの、意味がわからなくて当惑してる米沢が可愛くなっちゃってて、これ、すごくよかったです。

『良倉先生の承認欲求』

SNSは危険がいっぱい! 生徒たちがトラブルに巻き込まれないように、SNS特別講座にて注意喚起を行うこととなった良倉が張り切っています。

これ、生徒がトラブルに巻き込まれないよう、なにかあったとき悩みを打ち明けられる受け皿になろうというんですが、その発言のはしばしに好感度あげて人気教師になりたい欲がうかがえる? たびたびツッコミを入れる星畑がすごくいい。で、センセーのコト頼りにしてるし嫌いじゃないよって、ほんと星畑のこの距離感、最高だと思います。良倉と打ち解けてる感。それでいて恋愛とかに発展しないという節度も感じられるところ。絶妙の教師生徒の秘密の関係。いやもう最高です。

さて、星畑の良倉理解の解像度の高さが光りますよね。上枝と一緒に、もくろみがうまくいかなかった時の対応を話しあう。良倉の目の前で! でもってさらに、承認欲求の危険さを語る良倉に冷たい視線を送る! この冷徹さ! 仲がいい、打ち解けてる、秘密も知ってる、だからこそか、いうべきことはちゃんという! ベタベタしないクールな関係性! いや、これって本音でぶつかっても大丈夫という信頼感の現れか!? いずれにしても最高ってやつなんですよ!

学生代表、星畑のアドバイスの的確さも素晴しかった。+αとかいらない。アピール強いと逆に引く。アドバイスの押しつけはありがた迷惑。グサグサと良倉のクリティカルポイントにヒットしていく言葉の数々。ええ、ヘコみながらも、ここでちゃんと星畑の意見を取り入れる良倉のその態度、これもまた先生の美点ですよ。

で、口は出さないと決めた良倉が思わず発言してしまったラストシーン。投稿から個人や場所が特定される危険性! って、もう本当に面白い。その切実さ、真に迫った恐怖感、生徒たちがざわめくほど! で、本人特定の危機意識高めてる張本人、氷高がそれと気づかずにいるのが実によかったです。

2023年7月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、発売されました。表紙は『しあわせ鳥見んぐ』。ひなからサクランボをあーんとされて、ちょっと恥ずかしそうな岬が印象的な表紙です。ふたりともに夏の装い。岬はシャツに、ひなはワンピースにサクランボの柄があしらわれていて、ちょっとお揃い、可愛いですよね。岬は髪にサクランボの飾りをつけて、ひなの髪には桜の花。ふたりともに可愛くおめかし。そんな様子を、桜の樹上からオナガが見ています。

今月は新規ゲストが2本です。

『ライク・ア・ウィッチ!』

学校帰りの藤森由羅。川縁でぽつねんと座り込んでいたら、見上げる橋上に人の影。ホウキをを手にした女生徒が、なんとそのまま川に飛び込もうというのですよ。必死の思いで助けようと駆け寄ってみれば、命綱がついていた? いや、思いっきり腹が締め上げられていますね。

この不思議な少女は深草漆。修行中の魔女という彼女の姿に、かかわりあいにならぬようおいとましようと背を向けた由羅。しかしそんな彼女に漆が呼び掛けるんですよ、魔女、ユールですよね。

これ、わからなくなってきたな。由羅が魔女なのか、あるいは漆が魔女なのか。最初は由羅が本当にそうなのかと思ったんですよ。でも話が進んでいけば、あ、違うな、魔女設定でネットであれこれやらかしてたことが黒歴史になってる、それが由羅なのか。で、その由羅の書いていたBlogを真に受けたのが漆ってわけか。

からの、まさかの展開。由羅が残した中二病の痕跡を手本に学んだその果てに、魔法をモノにしてしまったのか、漆さん! かくして由羅と魔女漆の関係がはじまる!? いや、ほんと、これ由羅はどうなるのか。由羅も魔法を使えるようになるのか。本当、どこに向かうか、どう着地するのか、まるでわからんとこに魅かれます。

『こももこもりこまり』

独特のテンポ感、悪くないと思います。

学校の人づきあいに馴染めず、不登校に陥ってしまったこもり。すっかりひきこもり生活に順応してしまっているというのですが、姉のひきこもり定着を阻止せんと積極的に働きかけてくる妹こまり。元気で明るい子なんですが、妹では力不足でござったか。かくして召喚されてきた長女こもも。こもりを否定はせぬものの、その愛で、光で包み込んでくる。その光の前に居心地の悪さ感じてしまうこもりの気持ち。ちょっとわかる気がしましてね、なんか読んでいて親近感でした。

こまりにとっては、この姉が人づきあいで頑張ってた姿、それが眩しかったんですね。今は疲れて弱ってしまってますけど、私の姉はカッコいいんだって、その一心で姉に向かいあう姿はじんとくるものありました。

そして姉のこももも加わっての、決してこもりを否定しない姿。その優しげなる様子にもまたもほろりとさせられるのでした。

こうして、愛に包まれて、気持ちを癒せたんでしょうね。ふたたび顔を上げて、学校にいくと決めたこもりの姿の美しさ。こもりの決断に心動かされる姉妹の情もまた読み手である私の心を打って、優しいなあ、温かいなあと、ほっとする感情に満たされたのでした。

『しあわせ鳥見んぐ』

ひなのお家の果樹園で、サクランボ収穫のバイトをするすず、翼、岬です。楽しげな様子のすず、翼とは対照的に、生真面目さ全開の岬と、この個性がようく出てくるところ、やっぱりいいですよね。だからといってすず、翼が不真面目ってわけじゃないんですけどね。その後、お腹が鳴っただどうのこうのと、ちょっとじゃれるみたいなすずと岬もチャーミングでした。

さて、今回の鳥の話題はムクドリでした。このあたりの地域じゃギャラと呼ばれている。サクランボ農家からすれば、虫もとるけど実もとるからと、増えても減っても困るのだそう。鳥避けのネットなんかも張ったりして、共存できるところでは共存し、無理なところでは距離をとる、そんな微妙な関係なんですね。

今回は普通のバイト回なのかと思ったら、以前からのテーマ、ツバメの子の巣立ちを受けたひなの物思い。それが続いているんですね。バイト代をなににあてるか。画材代、フィールドスコープ、そして夢のため。展示会に現像代にレンズといった機材代にと、出ていくお金はいくらでもあって、けれどもう数年もしたら卒業、ひとり立ちしなければならない。

そんな岬の言葉を聞いて、ひな、物思うんですね。私だけなにもない。私だけヒナのまま……。

ひなと巣立ちをめぐる物語は、まだまだ続きそうな気配です。ひなにとっての未来像、なりたい自分を思い描けるようになるのか。夢といえるものが見つかるのか。まだしばらく思い悩む日が続きそうです。

2023年7月7日金曜日

『まんがタイム』2023年8月号

 『まんがタイム』2023年8月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。いよいよ夏も本格的になろうとしているこの季節にぴったりなイラスト。浴衣で部長代理が登場ですよ。浴衣、盆踊り、背景には花火もあがって、夏の宵の雰囲気が濃密。他のキャラクター、『レーカン!』天海さんも、『大家さんは思春期!』チエちゃんも、そして『この契約は恋まで届きますか?』八千代さんも皆浴衣がとても似合って素敵な表紙。ええ、縁日、屋台を楽しんでいる、これもまた夏の情景。暑くて大変ってだけじゃない、そんな楽しみを感じさせてくれます。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

身バレは許されない! 恋人であるという実際の関係を隠そうとしているアツシとリナですが、なんといってもお隣の特撮ファンのお母さんがどえらい強敵ときています。当然ふたりの出演しているエヴォリューザーはチェック済。さらにはマンション廊下でばったり出会った時の反応からも、リナが女幹部ワリィナを演じているということ、ばっちり認識している。

でも、あえて深くコンタクトせず、ご近所さん的対応に徹するところ。特オタの鑑ってやつなんでしょうね。

さて、今日はふたりともにオフの日。でも一緒に出掛けて関係がバレたら大変と、家でゆっくり。とはいえ、まったく外出しないわけでもなく、アツシがリナのためにテレビで紹介されていたスイーツを買ってきてくれるという。

そのアツシをつけるリナ。明らかに尾行なんだけど、リナにとってはちょっとしたデート気分。そして特撮の撮影によく使われる場所にて、お隣さんとアツシが遭遇! ここでね、帽子に眼鏡で雰囲気変えていたというのに、尻でバレてしまうっていうんですよ。そうだよ、スーツアクターを見抜くタイプの特オタだった! からの、お子さん相手に一緒に遊んでみせるアツシの姿。いやもう、ものすごいファンサービスだったと思います。

さて、ここでちょっと悪いことが。撮影した写真をチェックするお隣さん。そうしたら、アツシの様子を遠くから見守るリナの姿を発見! さあ、これはどうなる。まあ一緒に出掛けてたわけじゃないから偶然だっていえますよね。いや、別にお隣さんにいちいち断わることはないんですけど。でも、ここからまたなにかしらの発展などしそうな気配ですよ。

『この契約は恋まで届きますか?』

クリスマスには八千代さん、渚ちゃんが家にやってくる! その喜びで仕事にも、そして趣味の手芸にも熱が入る野田ですが、ああー、渚ちゃん、楽しみにしすぎちゃったのか!? 悪いことにクリスマス当日に発熱。当然、パーティはお流れとなってしまいました。

からの野田の行動ですよ。野田に謝る妹さんに、気にせず休んでくれるよう気遣いながら住所を聞き出した野田。その行動の真意というのが、八千代の自宅に手製のぬいぐるみツリーを届けるためだったというんですね。家にあがり込もうとかまったく考えない野田の行動もまたいい! そしてそんな野田への嬉しいサプライズ。八千代さんが今日のパーティのための料理を、お重につめて持たせてくれました!

ほんと、この互いに互いを思いあうクリスマスの情景。気遣いなのか、あるいはもっと違う感情もあったのか、とてもよかった。野田は八千代に恋愛感情を持っているというのはいうまでもないんですが、八千代の野田に対する感情。それがやっぱりなんか変わってきてると感じさせる描写、多くなってきてるんですよね。ええ、この契約は恋まで届きそうですよ、野田さん!

そして八千代さんのご馳走。おお、洋風おせちみたい! ひとり味わう野田の後ろ姿。悲愴感なんてまるで感じられない、しあわせな様子に見ているこちらもほころぶ思いでした。

『秘密のお姉さん養成ノート』

今回はシースルー素材がテーマ! でも、蛍にはちょっと大人っぽくって似合わなかったりしない? からの、主任への伝達ミスで下着の透け対策の話題と勘違いされてしまうとかね、ちょっとした事故感がまた面白い導入でした。

透け素材と一口にいっても、なにを重視するかってところに個性が現れるの、面白いですよね。主任はとにかく機能性重視! 藤先生は見た目にもおしゃれなレースの羽織で、と思ったら、怒涛の紀ノ川さんむっちりトークに突っ込んでいく期待どおりの展開。ええ、藤先生のこの揺るぎなさ。さすがだと思います。

最初、蛍にはシースルー素材は似合わないのではなんて思ったというの、訂正しなければなりません。きっちり作り込むとばっちりしっかり似合いますね! からの、見た目には涼しくても実際には暑いという現実が追いついてきて、ああー、主任の機能性を重視する姿勢の正しさ、ここにて確認された思いがします。ええ、機能、大切です。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

今回の琴音の仕事は、3人組アイドル、ブロッサムのイベント司会だそうですよ。このアイドル、センターのミサが気象予報士の資格持ち。お天気お姉さんの仕事もしているというので、いわば琴音の同僚ともいえる人でありますね。いや、資格を持ってるわけだから、ずっと先に進んでいる人。

でも、合格まで10回も挑戦したというミサのエピソードが、琴音を励ましてくれたりもして、ふたり、いい関係になっていきそうで素敵でした。

イベント当日。予報が外れて曇り空。いかにもひと雨きそうな空模様で、なんとか乗り切ってくれるかなと思ったら、あと一曲という盛り上がりの頂点目前というタイミングで突然の雷雨! ここで観客を誘導すべく前に出ていく琴音の姿と、呼応してともに案内に徹するミサの姿。ふたりのこの協力が素晴しいハーモニーを生んで素晴しかったです。

雨というアクシデントに水をさされたイベントだけど、琴音にミサ、そしてブロッサム、イベントに携わる皆の尽力、頑張りで見事に成功裏に幕を引くことができたの、本当によかったです。そしてこの琴音の頑張りがニュースにも取り上げられて、ええ、本当によかったですね。

今後もまたブロッサム出てくるでしょうか。琴音と気のあうお天気お姉さん仲間として、また刺激をくれるアイドルとして、出てきてくれたらきっと嬉しく思います。

2023年7月6日木曜日

『まんがタウン』2023年8月号

 『まんがタウン』2023年8月号、昨日の続きです。

『兎なりのウサギさん』

みたらしの誕生日をどうしようと悩む飼い主たち。その様子を見て、おたんじょびとはなにものか!? 人を悩ます危険なものなのではないかと気をまわすみたらし。実際、ここまでいろいろ思いをめぐらせてくれたら、飼い主にしても頑張る甲斐もあろうってもんでしょうが、本当のウサギはどこ吹く風だったりするんだろうなあ。

しかし今回、一番頑張ったの、ノスケでしたね。みたらしをダシに誕生日パーティ開いて、そこに牧田さん呼んでもらおうって腹もあったりしましたが、その思惑あったかどうかは別として、ガウディ風みたらしのお家はものすごい。器用とかそういうレベルに留まらず、職業にできるのではないだろうか。いやもう、この名建築がですよ、おたんじょび打倒に燃えるみたらしにゴリゴリかじられるというのがね、ちょっと気の毒! いや、ウサギはなんでもかじるものだから仕方ないんだけど、ちょっと覚悟がいる瞬間でありますね。

そしてついに誕生日というものを理解したみたらし。たくさんのプレゼント、オヤツに喜んで、満足して、ガウディ建築でおやすみ。すやすや眠るみたらしを見て感動するノスケがまた、下心とかまったくなしの喜び見せて、いい表情だったと思います。

『ルナナナ』

月面コロニーに住むブルジョアの話。これまでも何度も出てきましたけど、なんでこの人たちが、この僻地みたいな世界に暮らしてるんだろう。とか思っていたんですが、むしろこの人たちがこの場所を作り出したスポンサーだったりするわけですか。それに僻地みたいなのはリコたちの暮らす底辺世界のみで、ブルジョアの住む月世界はまた違った景色だったりするんでしょうね。

さて、底辺から見上げるブルジョアたちの世界。意識高いマウントとりあったり、それはそれで暮らしにくそうですね。そして闇カジノなんてものもあったりして、今回リコが招待状手に潜り込むことになるんですが、いやもう、暗い情念抱えながら闘志燃やすも、まるで勝負にならない。負けに負けを重ねて、しかもイカサマかなんかしてるんじゃないかと思ったら、リコの実力で負けている。これ、もうどうしようもないな。正直、こんなに手も足も出ないリコを見ることになるとは思いもしていませんでした。

聞いたことがあります。上流社会においてはギャンブルというのは社交の場で、大金スッても顔色ひとつ変えない、そんな余裕を見せつけあうところだっていうの。ということは、これはこれでマウント合戦なんか。暮らしにくいな、上流社会! というのはいいとして、この月世界においてはさらに屈折したのがブルジョアというの。ここまでいくと逆に住みよくなりそうな感じがしてきます。

しかし今回の面目躍如ははるかでしたね。最初、はるかが意外とギャンブル強かったりするの? と勘違いしたんですが、そんなはずもなく、むしろギャンブルなんて違法性高そうなもの許さない、四角四面なその反応ですべてをチャラにする作戦。これが見事当たるのだから、リコの采配や素晴しい。むしろここで興が醒めた皆が素直に退散してくれるの、ギャンブルがいわば楽しみにすぎず、必死じゃないからこそかも知れませんね。

『その運命は占えない!』

あなたの運命の人は占えない。そういわれながらも足を運んでくれる仲。その運命の相手は私とは職業上いうにいえない、困りはてるマヤなんですが、今回は仲が自分との相性を占ってほしいと取り出した写真の女性。一目見て運命を感じたという相手なんだそうですが、いや……、仲さん……、ちょっとヤバい人なのでは……? マヤさん、この人が運命のお相手でよろしいの?

占ってみるもまるでそれらしいものが見えてこない。どころか、むしろ縁もゆかりもない相手としか思えなくて、聞いてみればカフェの店員さん。向こうから、おひとり様ですか? と、自分が独身かどうか確認してきたというからびっくりだ、仲さん! この後続く話もそれはそれは一方的な思い込みの数々で、ドン引きから完全否定するいたるマヤさん。うん、その反応は正しい。

今回、仲さんのヤバさがどばどば出てきてしまって、マヤさんのお相手がこの人……!? と、いろいろ困惑してしまっているのですが、それでもよかった点があるとすれば、マヤの完全否定をとりあえず受け入れてくれたこと! いや、思い込みはげしい人って、否定したら意固地になって自分の誤りにより固執したりするじゃありませんか。そして店員さんの写真。隠し撮り!? と怖れていたら、よかったカフェのサイトからダウンロードしたものでしたか。いやそれもどうかとは思うけど、隠し撮りよかずっとずっとマシだ……。

この仲さん、マヤの店に通うことでいろいろ気づいて、いろいろ変わっていくことになるんでしょうか。初回はともかく、第2回目の仲さんは、思っていた以上の逸材でした。

2023年7月5日水曜日

『まんがタウン』2023年8月号

 『まんがタウン』2023年8月号、発売されました。表紙は『野原ひろし昼メシの流儀』。野原ひろしが板前スタイルで、豪華な舟盛り前にして手巻き寿司を巻いてくれているイラストです。舟に盛られた海鮮もまた豪華。鯛にマグロにシャケ、エビと、このどーんと押し出されてくるような迫力。ぐっと心引かれるものがありまして、いやもう夜にこの絵面はいけませんね! いけませんよ!

『押しかけギャルの中村さん』

女たらしの兄貴の魔の手から中村さんを守るんだ! 後藤と秋山、即席の協調路線が決定したかと思ったら、なんだよ、秋山、この浮気者! 今回開幕そうそうに、ハヤトさん、秋山君って、なんだかいい雰囲気作っちゃったりしてるんですよ。後秋は後秋でも後(兄)秋だったかー! と思ったら、兄貴さん、中村さんは好みじゃなかったんね。見た目は女子だけど中身は小学生男子みたいだって、兄貴さん、結構ちゃんとした人じゃん! 弟からの評価見てたら、女ならなんでもってチャラいタイプかと思ってたけど、全然そんなことなかった。

むしろ後半で明らかにされる、兄貴心の発露! これにはすっかり笑わされてしまって、なんだよ、兄さん、いい人じゃん! 中村さんを妹にするために弟とくっつけようとか思うのかと思ったら、弟も判定外とか、兄貴さん、厳しいなあ!

さて、今回は後藤を頼る中村に秋山がやきもきしてみたりと、そのいまだ判然としない恋心のあらわれとかね、なかなかの見どころでありましたよ。また釣り指南、後藤と秋山急接近じゃん! からの中村ご不満、ここにも気持ちのベクトル見てとれるとかね、ええ、こんなふたりなのになんも進展しないの、いったいなんなんでしょうなあ!

ラストの星空を見上げるふたりのシーンなんかも、これ、かなりあからさまに中村の気持ちが表現されてるのにね、秋山さん、なんというニブさなの!? けどこんな秋山だから中村も一緒に暮らして安心なんだろうし、ハヤトさんからも後藤弟からも愛されるんだろうな。でも、ここまでいろいろアプローチして、まるで気づいてもらえない中村、もどかしいでしょうね。ええ、秋山氏にはもう誤解のしようもないほど明確に言葉にして伝えないといかんのですよきっと。でも、言葉にしてもそれでもすぐには飲み込んでもらえない、そんな予感もしますよね!

『新婚のいろはさん』

おお、私好みのテーマですよ。ゲームでフィットネス! ええ、私なんかもざっと1500日超ほどやっていますが、ボクシングスタイルのフィットネス、いいですよね。これ、つい数日前にも漫画家さんが、肩こりの解消にいいというtweetなさっていたの見たのですけど、きっと漫画家のはじめさんにもうってつけのソフトだと思います。

さて、少しは運動しないとといういろはさん。ゲームでフィットネス! アフロボクササイズなるゲームをチョイスしまして、さっそくはじめるエクササイズ。で、これ、トレーナーのマッハ二郎にパンチが届くんですか! しかも一方的にボコボコにできる!? なんという世紀末でしょう。

コツがいまいちわからないいろはと、やたらくわしいはじめとの対比が面白い。あわあわしながらパンチどころかキックに頭突きまで飛び出すいろは。かと思えば、詳しいのにまるで身体がついていってないはじめ。スウェーのくだりとかめちゃくちゃ面白い。頭ん中ではすいすい躱してるんでしょうけど、実際にやると棒立ちのまま動けない。この思ったように動けないというのも、またエクササイズゲームの醍醐味だと思います。

そして生活の一部になったアフロ、いやボクササイズ。この夫婦ふたりで一緒に頑張るものがあるというの、いいですね。自分は孤独にエクササイズ。いや、ネットの向こうに仲間がいますからね!

『ホントはダシたい山車さん』

山車さんとの距離を縮めたい佐藤くん。どこかに接点が? となるととにかく出汁が鉄板というの、このへんしっかりきっちりお相手のこと理解できてるのはいいですよね。

今回は煮干しの話。煮干しといりこってどう違うんだろう。というの、あえて自分で調べず山車さんに聞いてみる。返ってきた答はほぼ同じもの。で、どうも京都はいりこ圏っぽいんですが、我が家ではいりこといういい方はしないですね。なかなかにこのへんの区分、いろいろいりまじってややこしかったりするのかも知れませんね。

煮干しでの出汁をとるときに、頭と腹をとると雑味がない出汁がとれるといいますね。でも我が家では頭も腹もつけてます。あれね、煮出された煮干しかじる時に、腹がおいしいんですよ。腹をとる場合でも、とった腹だけ食べたりします。いじきたない! ってのもあるけど、煮干しの腹は腹でおいしいんです。雑味といいますが、それもまた味わいなんだと思います。

さて、今回の山車さんの、料理は簡単であればあるほどいいという考え。これはとてもいいと思います。難しく考えて、ちゃんと完璧にしないととか思うと、どんなことでもそうそう手が出せなくなる。どんなものでもまずは気楽に、軽率に手を出して、不出来でもいい、簡単でもいい、とにかく気軽に挑戦できること、それがいいのだと思います。

そして山車と佐藤、ふたりで一緒に煮干しを買いにいく帰り道。いい雰囲気なんだと思うんですよ。ええ、佐藤さん、山車さんはきっと佐藤氏に心を開いてくれてるんだと思いますよ。

『あの世で猫になる』

今回のテーマは焼肉! 生きてるペットに煙はよくないけど霊なら大丈夫、というのでがんがん焼肉しちゃう朝倉さん。もう見事にタマに効力発揮して、いやいや、見事に理性が吹っ飛んでしまっておりますよ!? からの取りわけ、おあずけ、匂いだけフーフーからのお供え。よっぽどの嬉しさであること瞭然で、ほんとここまで感情というか情念というか、あらわにしたタマの姿はもしかしたらはじめてかも知れませんね。

肉は好き、野菜は嫌い。生きてるペットにはよくないけど、霊だからタマネギも大丈夫なのに! そしてビール、かと思ったら朝倉さんは飲まない人、ウーロン茶にタマがっかりして、そして吉井さんの部屋から聞こえた音に急反応したら、ああ、コーラでしたか。

ほんと、今回はシロもまじえて、焼肉に心乱される人、いや霊たちの姿、あさましさ!? 見事に描かれて、面白いったらありませんでした。

そして焼肉の残り香がちょっと気になる朝倉さん。今度はアロマにチャレンジして、生きてるペットにはよくないけど、霊だからアロマも大丈夫! ええ、ふたりともにいい香りにつつまれて、こうした様子もとてもいい。と思ったら、朝倉さんの内心、その現実み、実によかったです。

2023年7月4日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号、昨日の続きです。

『恋する小惑星』

今回は新聞部のお姉様、綾乃の物語であります。小説を書いている。コンテストに投稿するファンタジー小説を準備すべく、鉱物と天文の知識を得ようと地学部に協力を求めているのですね。イヴに鍛えてもらった文章力がどう評価されるか試したい。そう綾乃はいうのですが、それ以上の思いもあったりするのかな? 物語に説得力を持たせるため、しっかり下調べをして基盤を作る。立派ですよね。

そのくだりで、宮澤賢治の話題になるのも面白い。そうです、宮澤賢治は地質や天文に興味を持っていた人なんですよね。ということで例に漏れず私も宮澤賢治は好きで、全集持ってたりするものですから、すぐにでも『風野又三郎』にも『銀河鉄道の夜』初期形にもアクセスできるのですが、その環境があかんのか、彼女たちほどには読み込んでいないのはもったいない!

ええ、こうしてそれぞれの興味にもとづく感想批評を見ましたら、俄然興味も沸いてきますよね。

さて綾乃の小説です。江崎に感想を求めたところ、綾乃の中にあるものをもっと見てみたい。言葉を尽くして説明するも、イヴ先輩はこれで満足するでしょうか、その言葉に優るものは綾乃にとってはなかったんですね。

こんなに近くにいても、イヴ先輩ほどに影響を与えることができない。江崎がイヴ先輩に興味を抱くの、わかる気がします。で、近々新聞部を強襲なさるのかな? イヴ先輩。イヴに出会った江崎がどんな感想を持つのか、これは楽しみというほかありませんね。

『RPG不動産』

住居を求めてきた者たちに、まさしくその目の前で物件を作り出してみせるサトナの力! 必要な魔力はラスティーレとファーからも供給してもらって、でも3人がかりでも家一軒建てればへとへとになるのですか。

その振る舞いで、ブラックドラゴンの汚名をそそぐサトナです。しかし、そこに物言いが入って、誰かと思えば大神官。国事にも影響力を持つ有力者の横槍にサトナが追い詰められたと思ったら、そこにファー、そしてラスティーレからの抗弁が。さらにアリスとセレニアの母からの助力もあって、絶対悪とされてきたブラックドラゴンの存在への疑義が呈され、そしてここについにサトナに味方するものが、琴音やラスティーレ以外にも現れたというのですね。

これまで疎まれてきたサトナが、こうして受け入れられるにいたった。その喜びたるや、どれほどのものでしょう。誰かに認められ、そして自分の力が誰かをしあわせにする。その嬉しさたるやいかばかりでしょう。

最後に琴音のもたらす情報、これが生み出す結果。世界を変えるに違いない、その行動に興奮を覚えながらも、まずはサトナやラスティーレが悲しみや不幸から抜け出したことが嬉しく思えるのでした。

2023年7月3日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号、一昨日の続きです。

『ササエルの中には誰もいない』

今回は小依、雲雀、常子の3人でお届けです。って、のっけから雰囲気が悪いな! ムスっとした表情でゲームしている小依に、ナオを求める常子、日和子を求める雲雀と、小依がキレるくらいジメジメしたシチュエーション。

中でも一番ダメージ負っているのが雲雀。よっぽど日和子のこと好きなんですね。ということで、今回は雲雀と日和子の昔話。出会ったころの話に始まりって、ああ、以前から語られていたことではあるんですけど、津波被害にあった、家の周辺のきなみ流されたという雲雀の過去、こうして聞くとやっぱり重いですよね。

なんだか楽しげな日常描いている漫画なんですけど、こうした背景に見え隠れする災害の爪痕など、日和子たちがササエルをいい加減にはやってないということ感じさせてくれて、都度胸に迫るものあるんですよね。

今回はこれまで以上に雲雀の過去、そしてササエルの誕生にいたる経緯が語られました。雲雀を元気づけたかった日和子。その結果生まれた動画、そしてササエル。小学生の自分たちがやるつもりだったササエルだけど、結果的に実現したのは大人になった今で、自分たちでは無理だからと小依がササエルとして活動することになった。

そしてササエルのモデルについて。雲雀はササエルは日和子だと思っていた。けれど、もしかしたら日和子にとってのササエルは雲雀だったのかも知れない。常子の発言に滂沱の涙を流す雲雀。よほどササエルが、そして日和子が雲雀にとって大きな存在であること感じさせてくれるくだりでありました。

で、ラストなんですけど、小依はそのままでいいと思う。そのままがいいと思います。

『まちカドまぞく』

桃の髪が肩まで伸びて、邪魔になったから散髪しましょうというお話。どうしようもなく無造作な桃に、一気に気色ばむ皆がおかしかったです。あの貧困に貧困を煮染めたような家庭に育ったシャミ子でさえ、美容院で髪を切ってもらってる! これ、桃じゃないですけど、自分にとっても意外でした。いやほんと、シャミ子の髪はお母さんにやってもらってるもんだと思い込んでいましたよ。

桃の髪をシャミ子が切ります! ハサミは魔法の杖があるからそれで! というんですが、魔力も手伝ってか散髪は好調、からのしおんのやらかしで前髪を斜めにざっくりやっちゃうとこまで様式美! いや、桃さん、斜め前髪、可愛いですよ。ソラ・ハレワタールみたいですごくいいですよ。どうせならしばらくそれで過ごしてみましょうよ。いやほんと、めちゃくちゃいけてますって。最高だと思う。

から、さすがだ魔族の力! 髪を伸ばす櫛でもって失敗を是正する! で、まさかのロングポニテ桃が完成して、おお、シャミ子の趣味はこういうのなんですね。いや、こちらも可愛いです。やっぱり可愛い子はどんな髪型も似合うよね。でも桃は面倒くさいのは大嫌い! という、基本の考えもばっちり見える今回でした。

『紡ぐ乙女と大正の月』

婚約者が決まったもののそれを紡にいいだせない唯月です。話そうとしてやめて、また話そうとしてやめて。うつむき加減の唯月の様子に不穏を感じはするけれど、まさか自分の体臭が!? とか考えてしまう紡さん! いや、まあ、これもまたうら若き女子の悩みではありますよね。

さて、この唯月の問題が、やらかしてしまった初野の妹、八重子の悩みにつきあうことで整理されて解消に向かうところ、大変よかったです。八重子のやらかしというのは、触っちゃいけないと釘を刺されていた姉、初野の大切な硯を落として割っちゃった、というもの。姉にバレないように直したい、天女の力を頼ろうと紡に会いにきたのだけど、当然紡にそんな能力はないわけで、どうにもこうにも八方塞がり。

この状況に、隠し事するよりも打ち明けた方がきっといいと諭す紡はやっぱり素敵なお姉さんですね。そしてこの言葉が、傍らで聞いていた唯月にも響いて、ついに語られる結婚のこと。唯月の不安に揺れる気持ちを受けた紡の行動。唯月のつらさをともに感じ、そして自分の思うところを唯月に伝える。

ああ、唯月のそばにいるという紡の言葉。どれほどに唯月にとって心強く響いたのでしょうね。しかしこの言葉は、約束は、果たすことができるのだろうか。などという心配もあって、ええ、ふたりの気持ちの行方から目が離せません。

2023年7月2日日曜日

『まんがホーム』2023年8月号

 『まんがホーム』2023年8月号、一昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

予想を超える展開でした。

子猫たち、しまだとしまむらの採血の様子を見守るキョウスケ。採血で緊張して、結果を待つ間はずっと不安で、そしてその結果はというと、まさかのFIV陽性。正直、心配するだけ心配して、問題ありませんでした、よかったという展開を予想していただけに、読者である私にとっても驚きで、ええ、この漫画のスタンス、コメディっぽく展開することもあるけれどシビアなところはきっちり逃げず描写するというところ、しっかり表わされていたと思います。

FIV、いわゆる猫エイズだそうです。人のエイズとは違うから、人獣感染はしないというやつですよね。でも名前の響きから怖れて捨ててしまう、手放してしまう人も少なくないとか聞いています。キョウスケは子猫たちがFIVだからって、それで遠ざけようだなんて思いもしないのですけど、ショックを受けてることは間違いなく、そのフォローに尽力する先生、自分自身の経験もまじえて語られたその言葉が重く、胸に迫るものありました。

知識がないから怖いんです。病気を知り、必要以上には怖がらない。

その言葉。FIVだけでなく多くの事象に通ずるものがあると思います。とても正しいスタンス。知ること。正しく知ること。そして不安に飲み込まれることなく、怖れるべきものを怖れ、正しく対処する。大切なことだと思いました。そうありたいものだと思いました。

『歌詠みもみじ』

おお、子供時代のもみじですよ。小学3年生のもみじの夏休み。7月中に宿題全部やっつけると千恵子にいっちゃった。けど全然思うようにいかなくて、ああ、10日がただただ溶けてしまいましたか。

もみじの計画がそもそもおかしいんですよね。数学のドリルとかは手つかずで、なのに日記は終わらせている。普通はそうはならなくなくない!? からの、日記に書いたからとそのとおりに実行させる。主にパパさんに。人形を買ってもらう、ソフトクリームを、ホットケーキを、そしてクレーンゲームでぬいぐるみを。

おそろしいな、まるで予言、あるいは死を招くなんたらノートみたいじゃないですか。

この便利に使ってる日記。都合よく改竄したりして、振り回される若きパパさん。ママさんにまでいいように使われちゃうんですよね。で、最後に残った自由研究を、未来日記検証でやっつけてしまうというんですけど、これ、日記をちゃんとやらんかったこと自白してますやん!

なんだかんだで面白がってくれる先生でよかったですよね。ええ、それにもみじのいい笑顔。いい子供時代を送っていましたね。

『うちの秘書さま』

うわー、扉絵の田中さん、めちゃくちゃ可愛い!

さて、メイドさんたちの夏休みです。ぼっちゃんと離れたくない、夏の季節は心配と、心ここにあらずなメイド長。でも皆の休みを待ってる家族もいるでしょう。ちゃんと夏休みはとるようにと諭すはじめの立派さ。そりゃあメイドさんたちがあがめるわけですよ。

かくしてメイドたちが里帰り。で、ここからが本番ですよ。彼女らがなにを怖れていたかがはっきりとするんです。そうか、七瀬の料理か! キッチンへの立ち入りが禁止されてて、抗議するのは七瀬ひとりだけ。で、不在中の食事は田中さんに一任されて、ああ、頼りになるなあ。調理済みのを温めるだけにしてあるというのもすごい。メイドさんたち、有能ですよね。

ここまで七瀬対策を施してたメイドたちなのに、まさかの盲点。食洗機使っての食器洗いで、台所じゅう泡だらけにしちゃったんだ! ほんと、静かに怒るはじめです。このいつもと立ち位置が引っくり返るのがおかしくって、で、結果オーライで感謝されるとかね、ほんとすごく面白かったです。

それにしてもあの喜び感涙するメイドたちの姿。美しかった。最高でした。

2023年7月1日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号、先日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

不審な行動をしているひよとあやもりん。いったいなにごとかと思ったら、あやもりんの登録者数がもう少しで150万人に届くというのです。150万人! 相当な人気者! とは別に、収入が気になってしまう咲と先生。でも当座の問題は、150万人に向けてどんな企画を打つかなんですね。

悩めるあやもりんにとってヒントになったのが部の活動報告。学校で撮影すれば活動報告になるんじゃないか、咲のアイデアを受けて、学校で撮影すると決めたあやもりん。活動報告と150万人企画を一度に解決する妙案だというのですが、それがなんで夜の学校に忍び込んでの耐久ライブ配信になっちゃうの!?

許可を、許可を取ろう。配信向けには無許可っぽく見せながらも、実際には許可取っておこう。じゃないと学校に提出できないじゃん! と思ったら、本当に提出不可とあいなりました。

でも配信はやっちゃったんですね。バレたらヤバいよ!? 法的にヤバいよ!? 炎上がヤバいよ!? それはともかくとして、配信自体は、ひよの機転で大好評? 忍び込んだはいいものの、なんも起こりやしない夜の学校に、ひよが人体模型持ち出してのサプライズ。で、これで結果的に耳目集めて150万人達成、からのひよの笑顔を見ることもできて、ええ、あやもりんにとっても思い入れのある配信になった感あってよかったです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

雀荘デビューすべく旅館でバイトしている冴たち。残念ながら雀荘は年齢が足りず計画はご破算となったのですが、その代わり!? 旅館の遊戯室で麻雀が打てるよ! というのが今回の導入。

旅館に断って、空いている一台を使わせてもらうことになりました。

はじめての麻雀卓。全自動卓ですね。サイコロも振ってくれる。洗牌も自動、山を積むのも自動。そのたびに感嘆の声をあげる子たちに、経験者の純礼はうるさいとおかんむり! ほんと、よっぽどの驚き、よっぽどの感動だったのでしょうね。

しかし、アプリで楽しむ麻雀とは違ってアシストがないから大変だよね。点数計算は純礼がいるから大丈夫として……、と思っていたら、案の定でした! のっけから、光ってないからドラと気づかずドラ切りしてしまう乃々花ですよ。続いては、鳴くかどうか聞いてこないからと發を2枚見逃してしまう千星。ええ、見事に初心者麻雀のあたふた感が出ています。

そんな中、健闘しているのが冴? 純礼のリーチにスジを読んで捨牌を決めるとかね、おお、やるじゃん! まあ、振り込んじゃうんですけど。からの、頑張ってリーチにまで漕ぎ着けて、やるじゃん! と思ったら、まさかのフリテン!

警告がないもんなあ。フリテンどころか、無役でアガろうとしたり、役を過少申告してしまったり、コンピュータ麻雀じゃありえないことが起こるのがリアル麻雀ってやつだと思います。

けど、この紆余曲折もまた楽しみでありましょう。今は大変でも、いつか笑い話としていい思い出になりますよ。そんな彼女らの大騒ぎしながらの第一歩。微笑ましくも魅力的な一幕でした。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

パン部、無事活動できているようですね。調理室を使っての部活動。のっけから高級食パンにやる気挫かれるクマですけど、おだてられて復活。そしてベーグルを作るのですが、ほぼ活動してるのはクマとハチ、ふたりですよね。

ベーグルが上手に焼けました。その匂いにつられて押し寄せてくる運動部員たち。配るなんてとんでもない。ひとつ200円と商売っけ出すのが良であります。でも価格としては良心的。飛ぶように売れるまではよかったのだけど、許可なく販売するのは校則違反でしたか! 速攻廃部を命じられ、けれどそれで引き下がるような連中じゃない。あの手この手で納得させようとするも、あかなかうまくはいかない。というか、教頭が石頭なら校長は無理難題だな! いやだって、学生の部活動にプロ並の品質求めるとか、むしろ教頭よりもタチ悪いじゃないですか!

からの、まさかのズルでクリア。うん、高級食パン。名前だけじゃなく、価格だけでなく、それに釣り合う品質だったのが勝利の鍵でしたね!