2016年6月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年8月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』、メインの3人が水着で登場。アイスキャンディー食べてるはなこに、はなこの髪をブラシで整えているヒバリ。そのふたりを見守る、そんな感じのぼたんと、この3人の距離感、いい感じであります。そして他には『がっこうぐらし!』、カップ麺食べてるゆきにくるみ。これ、2015年10月号の表紙絵でありますね。ちょっとやんちゃな感じがいいですよね。

ゆるキャン△』、今回はテストも終わって、開放感に溢れた3人、なでしこ、あおい、あきがカリブーなるお店で買い物です! と、その前に、なでしこまぁまぁ、あおいは余裕、あきはギリギリなのか……。あき、がっかり眼鏡やな。場所は身延駅。カリブーというのはアウトドア用品店なんですが、あきがやたらなでしこのこと脅かして、けど、それ、決して大げさではないっていうんですね。1ページ、潤沢に使っての店内描写。これがなんとも魅力的。そしてなでしこ、ガスランプに心奪われて、でも、まあ、予算の都合で買えないんですけどね。欲しいものいっぱいある。あれもこれも魅力的。そうした様子、彼女らの浮き立つ気持ちが実によく伝わってくる。そしてマットについてなど、キャンプ知識も紹介されて、いやあ、もう、充実ですよ。ほんと、この漫画見てると、キャンプ面白そう、そう思わせられて、ちょっと自分も、そう思わされてしまって困っちゃいますよ。で、私、社会人といっていいのかわかりませんけど、残念ながら社会王ではないので、そうそう高いもの買えない……。ああ、社会王になりたい。あ、そうそう。新しい歴史の先生、鳥羽先生。優しそうでキレイな先生。けど、この人、あれだよね! いや、もう、わくわくさせられますよ。

『がっこうぐらし!』は大学編、いよいよ佳境といっていいのか、武闘派と穏健派の対立いよいよここに極まって、なんだこの緊迫感! 次々と捕えられていく穏健派の面々。ゆきの悲鳴を聞いて、一旦逃げる、地下に籠城する、そう判断した美紀、りーさんのふたりも、美紀が捕えられ、そして逃げたりーさんもいずれ捕まって……。と、ここでりーさんにとってるーちゃんとはどういう存在だったのか。なにが彼女の脳裏に深く刻まれていたのか。そして彼女の見ているものと、他のものが見ているもの、その乖離ですよ。ああ、るーちゃん。りーさんにとってのるーちゃんは、他のものからすれば人でさえない。そのギャップ描かれ、またりーさんの見ているものを理解しないものにとっては、あまりに過剰なりーさんの怒り。この状況、もう不安しかないじゃん! どこに向かおうとしているのか、この先になにが待とうというのか。そしてひとり姿を消しているくるみはどうなっているのか。いろいろが錯綜して、もうほんと、ハラハラさせられます。そして最後のページの物悲しさ。たまらんものありますね。

『球詠』は、ついにメンバー揃いましたか!? 野球部に入ること前提に入学してきて、野球部の現状にショックを受けている女の子ですよ。一応は活動していると知って様子見にきてくれたのだけど、あきらかに足りない人数、がっかりしちゃって、立ち去ろうとしたところに、もうひとりの見学希望者。誘われて、そしてヨミに強引に連れられて、見学することになる。その様子がですよ面白くて、強豪校出身の中村希。そして初心者ながら可能性見せる大村白菊。ふたりともにまた個性的で、マシン打撃の速球をがんがん打ち返して、しかもコントロール抜群でと、その才能見せつける希。そして速球をいきなりホームランで返してみせる白菊。これで希悔しく思っちゃって、白菊には負けないって、すっかりライバルですよ。最初は弱いと思ってた。そんな野球部の可能性を知って、これならと希望が湧いてくる希の様子が面白かった。もしかしたら全国も狙えるかも知れない。そんな前提、状況ができあがって、さあこれから彼女らの野球部はどんな風に育って、前に進んでいくのだろう。なんてこと思わされる、いい序盤でした。

『おおきくなったらお前をころす!』、ゲストです。いきなり物騒なタイトルですよ。背後から忍び寄って、鉛筆を首元に突き立てる。おだやかじゃない導入! なんだけれど、この攻撃がさっぱり有効じゃなくって、ええ、小さな人形なんですね。諸頭頭芯太の命を付け狙ってる人形は、恨みを覚えると大きくなり、そして好感度あがると小さくなる。なるほど、見た目にわかりやすい。もともとはデッサン人形だった彼女が、捨てられたことを恨みに思って、姿を変え戻ってきた。それはいいのだけど、可愛く仕上がってるっていわれて恨みが薄れたり甘いもの貰ってまた縮んだりと、とにかくチョロいんですね。あんまりにもチョロいもんだから、どんどん小さくなっちゃって、だから大きさを維持するために、途中いろいろ恨みを買わないといけなくって、というおかしなやりとりは、見ていて面白かったです。

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