2015年11月23日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年1月号

『まんがタイムスペシャル』2016年1月号、一昨日の続きです。

『光れ!メシスタント』、扉の先生がすごく味わい深くて最高です。いや、しかし、光くん、火がつきましたね! 先生のお供で参加した出版社のパーティ。食べ放題だーっ! って先生が、あんまりに山盛りにしてくるものだから、こうしたらどうですか、いろいろお洒落に盛り付けてさしあげてたら、料理研究家と思われてしまった。いやもう、彼のセンス、ここに発揮でありますよね。以前出会ったユズミ先生と再開し、そして同い年の連載作家、須田行人と出会って、話して、そしてちょっとした疎外感。ああ、自分は彼らとは違うんだ、それを実感してしまって、ちょっと落ち込んで、悔しいと、皆と対等になりたいと、やる気出して、ああ、光くん、頑張れー! って思っちゃいますよね。ほんと、いい青年です。

『アテナの初恋』は、ヴィーナスとヘラ様がなんだか戦っています。うおお、エリス、争いの神の仕業であったのか! でも、アテナは影響を受けていない。普段からちょっと引いているから、その性格がゆえに影響を受けない、みたいな話なんですね。ヴィーナス相手と誰かを取り合うとかね、もう最初から自信喪失。他の誰かが相手なら! といっても、アルテミスにヘスティア、みんなネガティブで、けど、三人が三人、自分なんて自分なんてといいあっちゃって、そんな彼女らはとても魅力的だと思います。でも、そんなアテナが、ヴィーナスにちょっと張り合っちゃった。その気持ちのぐっと前に押し出される様、これ、よかったなあ。ほんと、焚き付けられたとはいえね。恥ずかしいっていってますけど、いやいや、問題ないですよ。ほんと、とてもよかったですよ。

『うぶコメ!』は、かなで、つばさが力斗を奪い合って、なんと睨み合いですよ! とはいっても、そこまで険悪にはならない。深刻にもならない。うん、いい友達になればいいんだよー。かなでは、つばさのコミュニケーション力に引け目感じて、対してつばさは、色気云々いわれるのに弱い。あと照れ屋で、ぐっと距離をつめられない。でも、本当はうぶなのかな? とかいってるかなでですけど、この人もそんなにかわんないじゃん! ねえ! 奥の方まで見えたとかで、そんなに照れちゃううぶカップルなのにねえ。状況は明らかにかなで有利の恋模様。というか、かなではスタート切ってるけど、つばさはスタート位置に立ててない。少なくとも力斗にそうと認識されてませんもんね。といったところで、つばさ、かなで、なぜかわかりあう。ああ、力斗くん、紳士なんだかどうなんだか! 今月のアーサー案件でしたね。

メェ〜探偵フワロ』、おお、ミスレモン、快挙ですよ。ホウ・ブーン社の新人賞、上から3番目っていうんですが、とりまして、おお、これでフワロ氏と同業者か! と思ったけど、ああ、ちゃうちゃう、フワロ氏はあれやった、なんちゃってやった。もう、ほんと、フワロ氏、鬼の形相。もうね、心中、ものすごい嵐が吹いてるんでしょうなあ。ラウールも驚き喜ぶ事態。ああ、そうか。書いてみるといいっていったの、この人だった。ちょっとした時の人、そんなミスレモンを支えるアーサーの有能さ、これが素晴しい。お祝いの段取り、取材のセッティング、その他もろもろ、人手の確保などなど、もう本当に有能で、このところ沈みがちだったアーサー、見事に大活躍です。そして最後に明かされる今回のギミック。うおー! ミスレモンじゃないのか! 新人賞、その大賞をとった人ですよ。グリーンさん。けどレモンさんじゃない。ああ、なんと、ミスレモンのひいおばあちゃん! 驚きのW受賞。100歳の新人作家! 老い先短いといいながらも、5冊立て続けに刊行。ほんと、この村の御老人、そのバイタリティ、すさまじいです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第1号(2016年1月号)

0 件のコメント: