2015年11月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2015年12月号

『まんがタイムきらら』2015年12月号、発売されました。表紙は、『三者三葉』、アニメ化が発表されて飛ぶ鳥を落とす勢いの『三者三葉』であります。中央に双葉、その後ろに葉山ちゃんと葉子様なんですが、なんだ、葉山ちゃん、えらいことおすましじゃありませんこと? それぞれが食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋を表現しているんですね。え? 誰が食欲かって? いやあ、いうまでもないじゃありませんか。しかし、皆がそれぞれに可愛らしく魅力的。ほんと、葉山ちゃん、素晴しいな。なんだろう、初見の読者を絶望に落としていくスタイルなのでしょうか。

チェリーブロッサム!』は、妹沙咲野の決意でありますよ。兄に、兄に自分の気持ちを伝えよう。そう思って侵入した兄の部屋。三葉の介入もあって、なかなか話は進まないんですけど、三葉にね追い詰められて、逃げ出して、けど、そんな妹のこと、兄貴はちゃんと追い掛けて、見付けてくれるんですね。沙咲野ね、あ、三葉もっていっていいのかな、自分の気持ちを伝える前に、大咲が大倉山先輩のこと本当に好きなのか、ちゃんと好きなのか確認して、けどそれでその気持ちを確信してしまって、自分の気持ちは飲み込まざるを得なくなっちゃったんですね。沙咲野のね、表情のね、ちょっとした視線の流れ、そこからも彼女の心情感じとれて、本当、妹ふたり、ひとりは従妹だけど、つらさも全部受け入れて、現実に目を向けるその様子、なんだろう、思ったよりも穏やかで、冷静、けどこれは、あきらめやどうしようもなさ、その納得せざるを得ない、そうした理性がまさっているからこそなんだろうな。普段、感情を表に出している、そんなふたりだからこそ光る、そんな表情だったと思います。理性的で打算的で、けど限界もわかってる。人とは複雑で、同時にシンプルで、その狭間にいたふたり、素敵でした。

箱入りドロップス』、あれ? 台風? 沖縄で遭遇? と思ったら、ちゃんと帰ってきてからなんですね。台風に、昔の、家にひとり過ごしていた、あの頃のこと思い出している雫です。台風は嫌い、台風は怖い、そうした思いにうちのめされている、そんな様子で、ああ、雫、ほんと、この子はたいしたサバイバーでありますよ。その、台風に恐怖心持っている雫をね、思いがけなく救ったのが陽一。ああ、ほんと、なんでこんなことになったのかっていうんですが、上半身裸で、雫とふたり同じ部屋にいることに耐えられなくなった。それで、強風、横殴りの雨の中、庭に出て、台風に身をさらす。西森も遊ぼうぜ! 手にぎっててもらえますか!? この繋いだ手が、あんなに怖かった台風も楽しいものに変わると教えてくれた。好きって気持ちがわかりました! って、待って、陽一さん、なんかさらっと流しちゃってるけど、いいの!? つうか、キャパオーバーなのはいいとして、西森さん、結構核心に触れた発言なさってましたよ? というわけで、このふたり、どうなるのか。どうするのか。読者として、私はどうしたらいいのか。

『放課後☆Jasmine』、ゲストです。模擬店『喫茶アトリエ』がメニュー表をリニューアルするんだそうです。ここで明かされるみちるの才能。なんと、絵がうまいのか。春音、そうしたみちるの能力に、元オタクなのか、隠れオタクなのか、ひとり内心、思いが渦巻いて大変なことになってるんですけど、ああ、残念、特にそういうこともありませんでした。春音がおかしいんですよ。自分のこと元オタクとかいってますけど、スマートフォンに『ミナ☆ミライ』の画像をガッツリ保存してるとか、って、君、元やないやん、現役やん。ねえ。みちるの失敗、裏表紙を忘れてきてしまった。それを、春音がアイデア出してリカバーする。春音が結構有能で、オタクであること、ああ、元オタクでしたね、隠しながら、時にバレそうに、バラしそうになって動揺しながらも、しっかり模擬店の仕事に貢献する、活躍する、そんな様子が実にいい。魅力的な漫画、登場人物もみな素敵だと思うんですね。

『君の瞳に首ったけ!』、ゲストです。茶々さん、この人の絵、漫画、好きなんですよ。ガール・ミーツ・ガール、そんな漫画。小野寺小町が出会ったのは、前髪を長くのばした女の子。前が見にくくて、あっちで、こっちでよく転んでる女の子なんですが、なんでそんなに髪を目にかかるまでのばして? って、ああ、この子は目にコンプレックスがある。小町、目を見て、ついつい引き込まれてしまって、その目の力なのでしょうか。緑色の目だっていうんですね。その子と友達になりたい、それで保健医、養護教諭ですね、に相談したりして、一ノ瀬桜花、なんかこの人、ちょっとコアな人っぽいな。小町、ちゃんと目当ての子と仲良くなれそうなんですよ。そのコンプレックスに思っていた目、それがきれいといってもらえて、その子泣いちゃって、よっぽど嬉しかったんだろうなあ。堂々坂めぐり。小町、めぐりにさっそく膝枕をねだって、って、ええーっ! うつぶせか! うつぶせか! なんだそれ!

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第12号(2015年12月号)

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