2023年10月23日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年12月号、昨日の続きです。

『ギャルとネクラの吸血関係』

いよねとまくる、このふたりの意思疎通。今なお万全とはいかないみたいですね。読者モデルイベントのチケットを2枚ゲットしたいよね。まくると一緒にいくんだと浮かれているんですが、肝心のまくるが、なんで私なのかとピンときていない。この朴念仁吸血鬼。でも逆に察しの悪いそこがチャームポイントになってると思う。手練とか手管とかでなく、その気持ちの素直なところでいよねとつきあっている、そんな感じさせてくれるんですよね。

さて、いよねのお目当て、木羅きらりという読モさん。どこか覚えがあるというまくる。それは姉に見せられた手配写真だったというのですが、ここでも察しの悪いまくるさん。なかなかそれと気づかぬままイベントに参加、そこでようやく、自分と同じ匂いを感じたというのです。

時すでに遅し!? 木羅きらりならぬ鬼良らら。島を出奔した吸血鬼。この世界に紛れて暮らしてきた彼女の次のターゲットはいよね!? さあ、どうなる。いよねはららの毒牙にかかってしまうのでしょうか。もしそうなろうものなら、まくるがどう出るか。注目してもいいのかな? 気になる展開きそうです。

『リリカお嬢様に振り回される』

リリカの父が娘に持ってきた話。それはなんなのか。なんと、再生医療の情報だったのですね。脊髄に障害を持つリリカ。かつては治す手立てはなかったものの、今、医療の進歩で回復の可能性が見えてきた。いくら金がかかろうともかまわない。父の覚悟は、娘に対する負い目、ないしはすまないと思う気持ちのあらわれ。

一度はつっぱねようとしたリリカだけれど、永野の言葉を思い出して、その話、承諾した。ここにリリカと永野、ふたりのこれまで重ねてきた時間、育ててきた関係がうかがえて、胸に迫るものありました。そしていつになく穏やかな永野。その内心は、リリカとの別れに千々に乱れ、別れの寂しさ悲しさをずっとこらえていたことがわかるくだり。ああ、これもまた胸に迫るものあって、だからこそでしょう、永野のもとに届いた手紙。そこからの流れに、心しっかとつかまれたのだと思います。

永野を待っていたもの、それですよ。ああー、リリカお嬢様が! そうか、そうか、本当によかった。というか、めちゃくちゃ可愛いな。この立ち姿に、そうかリリカはこんなに小さかったのかって思わされて、それだけにこの子のずっと頑張ってきた気持ち、時にこじらせて反発してきた、そうした思いのいろいろがひしと押し寄せてくるようでした。

しかし最終回は本当に永野の視点に重ねて読んでいました。それだけにあのラストにはぐっときました。ふたり、ずっとこうして仲がよいといいなって、そう思えるラストでした。

『さうのあっ!』

リューディア、コーヒーにやる気ですね。花の湯で提供するフィンランドコーヒー。今はサービスだけど、お礼を大量にもらっちゃうのがすまなくて、定価を定めたいというのですね。

なので、きちんと商売としてやりたい。となると保健所の許可が必要となって、そうなるといろいろ設備やら整備しないといけない。それで不動産賃貸業に従事している花の湯オーナーのお孫さん、花城瞳に相談を持ち掛けて、それで出てきた見積もりが大サービスで100万円! リューディアに到底払える額でなく、なので工夫で乗り越えます!

今あるリソースを活用し、不要な資材を提供してもらって、あとはDIY! 皆で一緒に頑張るくだり、あれ、見てて楽しかったなあ! 芹香がいつも以上に可愛く見える。からの、こかげが精一杯頑張ってる姿も好感で、いやもうこうした時間が皆の仲を深める、そんな感じさせてくれて大変によかったのでした。

そして最後に、リューディアズカフェオープンです。しかし、定価を定める目的だったはずなのに、やっぱり大量にご祝儀、御布施が集まるの。これもリューディアの人徳!? よっぽど愛されているのですね。

0 件のコメント: