2023年10月12日木曜日

『まんがタイムきらら』2023年11月号

 『まんがタイムきらら』2023年11月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

地獄に落とされた人間の魂や時に悪魔を裁いてきた地獄の執行者サラロット。これまではただ淡々とこなしてきたこの仕事が、コーエンティール家に接触したことでほつれを見せる? 内部から堕とそうと接近したコーエンティール家の子供たち。意図せず出会い言葉を交わした相手、マーシャのいたいけさ、素直さに魅かれるものがあったのか、そこでなにかが変わってしまったのですね。

そんなサラロットと対面するエクールカ。悪魔の定めを破ろうともヴェネルに尽くさんとするエクールカの覚悟を前にして、剛毅果断に対処するサラロット。ヴェネルを人質にとり、徹底的に処断しようとしてみせるその行動の裏には、マーシャと出会ったことで生じたなにかに対する決着、自分自身を戒めようとする、そんな意図などあったりするのでしょうか。

いずれにしてもヴェネル、万事休す。エクールカの打つ手など、どこかにあるのでしょうか。

『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』

ゲームの世界へと帰っていったエルヴィーラたち。残されたましろたちは、この世界でこれまでどおりにできることをできるように、ごくごく普通にこなして過ごしているというのですが、大学に復学してきた衣良とばったり出会ったり、そして衣良がレトロゲーム同好会を復活させようと頑張っていたりと、皆それぞれに少しずつ前に向けて進んでいるのもまた事実だったりしたのですね。

エルヴィーラと魔女、真夜をめぐる一連のできごと。それはなんだったのかと皆それぞれに思うところあったりして、懐かしんでみたり、先へ進む力に変えたり、その向きあい方もまた人それぞれ。ましろは、遠い世界にいる友人の活躍を信じ、そして自分のできることを頑張ろうとして、と、そんなましろの前に、なんとまあ、エルヴィーラたちが一緒にまとまって戻ってきたというのですね!

またこの世界で一緒にいられる、その喜びと、エルヴィーラたちの世界に現れたという邪悪な敵! その姿はましろの絵にそっくりで……、って、つまるところそういうこと!? こちらの世界でのましろや衣良たちの活動が、こうして再びエルヴィーラたちの世界に繋がりを持たせるにいたった? かどうはさておくとしても、また新たな冒険と日常の日々。かくあれかしと願った結末。実際になってみれば安心に似た感情があって、ええ、ましろたちのあの賑やかな日常が帰ってきた。それはすごく嬉しいことだったと思ったのでした。

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