2022年5月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年7月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年7月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。BOCCHI IN JAPAN FESのタオルを掲げた後藤ひとりを中央に、喜多ちゃんと虹夏が一緒に写るこの構図。なにかの記念写真? まさしくフェスの真っ只中。虹夏の手にしたエナジードリンク2種が、楽しいながらも過酷な時間を物語るかのようですよ? というか、ひとりの表情、結構限界に近かったりしていませんか!?

今月は新規ゲストが2本です。

『お狐さまは小生意気!』

百年ほど封じられてしまっていた狐がようやく自由の身になったと思ったら、今度は神社の娘の支配下に? しかしこのお狐さま、時代に即してか黒いゴススタイル。生意気ながらもちんまりと愛らしい少女の姿がまずかったようで、花ケ前桜子の魔の手にかかる!?

おさん狐の壱与を一目で妖怪と看破。神を騙ってはいるものの、実際のところは狐狸妖怪であることは間違いなさそう。甘いお菓子に懐柔されて、いや懐柔されてはいないな、なんとか逃げようとしてるところを無理矢理強引に引き込まれとるぞ。そして壱与が桜子の部屋で目撃したもの! ケモミミ百合もの同人誌!? かくして桜子はヘンタイ呼ばわりされる始末。でも、まあヘンタイで間違いはなさそうです。

百年の年月を経て現在によみがえった壱与。その妖力も桜子には及ばず、慣れぬ世界で天敵桜子のもと暮らすハメになってしまって、さあこれからいかなる暮らしがはじまろうというのか。なかなかのハードモード、身の危険が身近にあるの、落ち着かないですね!

『ラスボスは逃げ出した▽』

落ちが奮っていましたよ!

人と魔族が相争うこの世界において、どうも魔族は劣勢である模様。どんどん力をつける人間の勢いをとめることができず、人間の軍勢は魔王城の目前にまで迫ってさあピンチ。この状況にいかに対抗しようというのか。魔王の手腕やいかに!?

で、逃げるというんですね。

しかも魔王は逃亡の常習犯。配下の魔族も慣れたもので、魔王捕獲にかかった時間が65秒。さらにこれを賭けのネタにしている始末。魔王が魔王なら、魔王直属の配下である四天王も四天王で、余裕を見せている堕天使はというと、どうも健忘が過ぎるあまりに現状の危機もすっぽり頭から抜けてしまう。残る3名も勇者を迎え撃つはずが優先順位を間違えたり、賃金が低いからとサボタージュしてみたり、そして最後の砦は自滅!?

これね、勇者を前に立ち塞がる中ボスラッシュからのラスボスという局面なのに、どうにもしまらない、そんながっかりギャップを面白がろうという漫画なのだね。そう思って読んでいたらですよ、あの落ち! 魔王軍のあまりのだらしなさにやる気失った勇者が逃げた、そう思わせてからの、あの勇者の危機察知能力! まあ、ありもしない危機ではあったんですけど、これまでのコメディ展開にあり得たかもしれない策謀を見せてきて、あ、これ面白い!

ええ、一発でそう実感させてくれました。前後編一気に掲載されたのも、その実感をより強めてくれたと思う。ダレなく待ちなく一気に読めたの、これは好感触でした。

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