2022年5月27日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年7月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年7月号、発売されました。表紙は『RPG不動産』。ファンタジー色強めの色調が素敵なイラストにしあがっていますね。一面に咲くグスタフの花の中、旅行カバンとともにひとり佇む琴音であります。あの魔法使いの帽子、くしゃくしゃって感じになっているのが雰囲気出していていい感じ。吹く風になびく服もまた、この世界の広さを感じさせて魅力的です。琴音の視線、その先にあるものはなんだろう。そうしたこと思わせてくれました。

今月は新規ゲストが6本です。

『ひよ&びびっと!』

動画サイトで活躍している配信者、あやもりんに憧れてついには自分も配信デビュー? いや、主人公ひよはそうした大それたことは考えていない模様。友達の咲から、やってみればとそそのかされるも、頑として断わる。自分には無理、できないと、いわば分をわきまえているんですね。

しかし、そんなひよの運命の転機? なんと、今日やってきた転入生、小戸森綾、この子が件のあやもりん。咲もその可愛さに見事打ち抜かれ、ひよはというとあまりのことに魂持っていかれてしまってる……。

思いがけず憧れの人と知り合うことになってしまったひよ。これまでは応援するばかりだった彼女が、自分の気持ち、感情を伝えようと、精一杯頑張って綾に向きあおうとしている。そうした頑張りの先に、この子の可能性が開かれたりする、そんなこともあったりするのでしょうか。

『はこにわどーるず』

人が寝静まった頃、ひっそりと動きはじめるドールたち。その活動を人間に知られてはいけない。そんなドールたちの仕事は、人に害をなす厄を祓って家を守ること。流し雛的な縁起物? いえいえ、実際にかたちを成した厄を相手に、武器を手にして大立ち回りするというんですね。

人知れずこっそりと人のために戦っていたドールたち。しかし、あまりの騷ぎに起き出してきた綿子に見られてしまった。人形を苦手としている綿子。はたして自分の目にした人形たち、あれはなんだったのか。必ず秘密を暴いて、家から追い出してやる。そう心に誓っている綿子ですが、いや、それあかんのでは!? 家に巣喰う厄が野放しになってしまうのでは!?

『うさパン焼いて悪いかよ!』

ヒロインのハチ、難儀な人ですねえ! 八房ちりみ。どこからどう見ても立派なヤンキーであるハチだけど、バレではいけない秘密があった。それは可愛いものが好きというもの。可愛いものが好きとバレそうになると、隠すために凄む、さらには暴力にまで訴える……。

いや、もうここは可愛いもの好きでいいのでは? 沽券とかそういうのなのかい? いやもう、難儀な性格です。

そんな彼女が出会ったのがうさぎのパン屋さん。可愛いうさちゃんパンが人気というのだけど、見た目うさぎというよりタヌキでは? それでも可愛いと買っていくハチ。ついには通い詰めるようになって、そうしたら店員にも覚えられて、すっかり常連なんだけど、あくまでも可愛いパン目当てとはいわせない。無理矢理にでも誤魔化して、いやもう難儀な人です。

で、そのパン屋の職人、オッサンだと思っていたその人がなんとハチと同い年で、悪いことに同じクラスに転校してきてしまった!? かくして秘密を知る人間が身近にできてしまって、さあ大変。暴力に訴えかねない勢いでオッサンのこと黙らせて……。いやもう、ハチさん、難儀な人ですよ……。

『中の人なんていませんっ!』

バーチャル系の動画配信者、根岸羊子はアラサー酒飲みOL。二次元キャラに身をやつし、リスナーから御布施をたんまり頂いていたのだけれど、事故でで命を落としてしまった挙句に、自分の演じていた二次元キャラ、らむねに転生させられてしまったというのですね。

転生にあたり制約がつけられて、らむねのキャラ設定からの逸脱不可。キャライメージから外れたことをすると、神の雷により裁かれてしまう。かくしてらむねとして、らむねを演じることになるのだけれど、キャラ的に酒の力は借りられない! 素面でキツい演技に耐えながら、なんとからむねを続けていくその苦闘っぷり?

ただ演じるだけにとどまらず、これまでの罪を償うべく、迷惑かけてきた人の悩みを解決していく。この経験が、嘘つきだった羊子から真摯ならむねに変えていく、そんなことにもなるのかも知れませんね。とはいえ、配信用のキャラで生活しないといけないという制約、相当な罰ゲームだと思います。ほんと、これ、大変ですよ。

『魔法少女はやめさせない!』

悪の組織から世界を守るべく、魔法少女になった赤咲陽。しかし宿敵を倒すことかなわぬままに16年の月日が流れ、かくして陽は26歳に。魔法少女というにはちょっとキツい状況、退職を希望するもかなわぬまま、今日も魔法少女に変身し悪と戦っているというんですね。

これ、26歳だけど変身したら10歳当時の姿になったりせんのかな? そう思ったら、ああ、ならないんですね。大人の姿に見当った衣装にも、……ならないのか。10歳当時の衣装で今もなお頑張っている陽。戦う相手は、女帝スター・ムーン。陽のライバルというのですが、つまり敵幹部も26歳……?

いや、敵幹部なら別に大人でもそうおかしくないか。そう思ったら、スター・ムーン、二代目に代替わりしとんの。母、引退なさったの。というか、子供いらっしゃったの。この、ライバルに子供がいたこと知ってからのくだり、めちゃくちゃ面白いですね。年齢計算して、スター・ムーンと戦っていなかった期間に思い至ったりなどなど。こうした妙な生々しさ? 実に悪くありませんでした。

二代目の強さもまたいい感じ。と思っていたら、この二代目のこじらせたファン感情。これもたまらんものありました。そうか、陽、すなわち魔法少女ラブ・シャインのこと好きなんだ。と思ったら、それも普通の好きじゃないよ? アラサーのデカリボン、そのキツさにときめいちゃう、いやときめいてはいないな、なんだこの感情。こじらせた偏愛としかいいようがない。

ほんと、登場人物、微妙にいろいろこじらせた人ばかり。なかなかにいいキャラ立ちしていると思います。

『わんるーむ☆さんせっと』

高校入学にあたり、入寮することになった千花。人づきあいが苦手、コミュ力低めな千花だけど、寮の先輩たちと知りあって、仲良くなれる。その可能性に心をときめかせている様子、これ大変によかったです。千花と同室になるのは、3年のかなた、かっこいい系のお姉さんだ。ファンがめちゃくちゃいる模様。そしてもうひとり同室になるのが、2年になるはずのさら。こちらは可愛い系? なんかふきだしに花を咲かせて、こうしたところも愛らしい? と思ったら、なんか一癖も二癖もある人っぽいですよ、さら先輩。

千花たちの部屋、202号室の惨状。千花には見せられないと無理やり片づけたさらだけど、ロッカーから流れ出るゴミの量! この上、さらにはまだ秘密があって、千花の見つけた0点のテスト。ああ、さらは去年1年で今年も1年。あまりの成績の悪さに、留年が確定してしまっているというんですね。

本来ならば、学校の方針で、3年2年1年生が同じ部屋で暮らすことになるはずが、3年1年1年生の組になってしまうというイレギュラー。ただいいこともあって、千花とさら、そして千花の友達、心菜が同じクラスになって、千花、知りあいがクラスにふたりも! 幸先のいいスタートです。

でも、心菜はさらが二度目の1年生だとは知らない。別にさらは隠そうとか思ってないっぽいですけどね。ちょっと謎まじりの交流関係が楽しそう。寮で同室の3人も、皆それぞれに人懐こくて、先輩ふたりも千花のこと可愛がってくれていて、実際千花の幸先よさそうですよ。

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