2022年4月5日火曜日

『まんがタウン』2022年5月号

 『まんがタウン』2022年5月号、発売されました。表紙は『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』であります。「オラは誰の子? 忍者の子?」意味深なセリフが惹句として中央に配置され、背景には城、その左右にはみさえとそして忍者の母!? 意味深な登場人物もいろいろと描かれて、そしてしんのすけは普段着と忍者装束、ダブルでどんと登場。どういう内容になるというのか。その気になるところは、巻頭カラーの特集で少し語られておりますよ。

今月は新規ゲストが2本です。

『まあみさんとレトロ遊び』

16歳えーこのいきつけのお店は、まあみさんが店番しているおもちゃのトイダ。昔ながらのおもちゃ屋で、懐かしトイが当たり前に売られている!? これ、マニアにとっては宝の山では!?

今の常識と昔の常識、そのへだたりなんかも語られて、えーこが買ったプラモデル。はめあいがよろしくない。組んでもバラバラになる、というんですが、そりゃあ当たり前で、昔のプラモデルは接着剤でくっつけてやらなきゃいけなかった。いや、今でもジャンルによっては同様ですけどね。でもスナップフィットモデル、増えましたよね。艦船模型とかでもあるじゃないですか。パチ組みで充分楽しめる、そんな時代からしたら、接着剤使わないといけない。ものによっては単色で、色塗らないとどうしようもないがっかり感。さらには、ものによっては、パーツが最初から歪んでるから、手を加えてなんとかしないとただ組むだけのことも難しいとかね。

いやもう隔世の感ありますよね。

そんな今回のメインの話題はたまごっち。実は自分は通過してきていないんですが、シンプルに見えるデジタルペットが結構育てるの大変で、思ったように育たない、なのにそれでも放っておけなくて感情移入してしまって、みたいな話は仄聞していました。そんなおもちゃのひとつの側面、デジタルペットの死を扱って、その引き込まれて情の移る様。ええ、悲喜交々ででもその悲しみも魅力のうちであったということ、よくよく伝わりましたよ。

『バトラー吉野』

バトラーということは執事なのかな? 神田宮家に配属された執事の吉野雅美。見た目にも若いお嬢さんなんですが、この人、使用人イジメを楽しみにしている神田宮家の息子、英雄に対する天敵みたいな人なんですね。

有能執事? いや、どうもそうではない模様。というか、むしろ特殊な傾向持った人物で、いびられることをなによりも楽しみにしている!? イビられて、バカにされて、それであからさまに喜んで見せる。あまりの反応に、いびりに対策すべく演技しているのではないか、そう思ったところ、ガチのガチだったという。

あの手この手で吉野をイビる英雄。でも吉野がいびりをあまりに嬉々として受け入れるものだから、ひいてしまって、むしろ自分が逃げ出したくなる始末。でも最終的には吉野のことを受け入れて、といいたいけど、吉野のナチュラル煽りに英雄が後に退けなくなっただけか。相性抜群といっていいのか悪いのか。少なくとも、これで英雄のいびりで苦しむ使用人はいなくなりますね。

『勇者様!?こ…これってそういう意味ですか?!♡』

進む勇者の侵攻に、いよいよ四天王が直々に出ていこうという話になって、焦ったのがイルヴァ。ここで勇者をとられてしまえば、これまで倒せずにいた自分が笑い者にされてしまう!

それで勇者の元に急いだイルヴァだけど、まさか勇者と共闘せざるを得なくなり、そこで見せた全体攻撃を可能とする技。勇者が素直にイルヴァを認めて賞賛するでしょう。このくだり、ずっとイルヴァを苦しめていたものの正体が見事に実感させられて、認められたかった自分、ずっと欲しかった賞賛、それが思いもしない相手からもたらされて一瞬憑き物が落ちたようになるでしょう。これ、これまでもそうだし、今回も冒頭からしっかりイルヴァの焦りや憤りを積み重ねてきた、そうした描写あってのことですよね。ほんと、あの瞬間のふたりのやりとり、とてもよかったです。

ここでまさか仲間にならないかとスカウトされるのもびっくりだけど、これ、イルヴァの転向イベント、いずれありそうな予感がしてきましたよ。となると、ソーニャにはライバルが増えますね。いや、これまでもそこそこ攻め込まれてましたけど、それがこれからは本格的な恋敵になりそう。それはそれできっと面白いことになりそうですよ。

『惜しかけギャルの中村さん』

クラブにいくという中村さん。部活じゃないですよ? あの、音楽が鳴ってて踊ったりお酒が提供されたりするクラブ。なのに秋山が夜にクラブになんかいっちゃいけません! とかいっちゃって、あんたは中村のお父ちゃんか!

けど、そんだけこの子のこと心配に思ってる証拠だよね。中村は喜ぶがいいよ。

中村に付き添ってクラブにいった秋山の、場に馴染まない感じ、それはそれは大変なもので、でもお店のマキさん、大丈夫だっていってくれたの、ああ、よかった、秋山もちょっと安心ですね。

今回のクラブ、秋山にとって知らない中村の側面を知っていく、そういうイベントにも思えるんですが、それでも同時にふたりの共通項、これまで一緒にいろいろやってきたこと、それが生きてくるというのもまた魅力となっていて、知らない中村の中に知っている中村がいる、中村のいろんな側面、それはバラバラに存在してるんじゃなくてちゃんと繋がっているんだよって、秋山の知る中村の延長にクラブを楽しむ中村もいるんだよってこと伝えてくれるような好エピソードだったと思います。

知ってる顔と知らない顔、それは後藤においても同様で、バイト先で見る後藤とはまた違う表情を見せた彼に、素直に心動かされている? いや、中村にふいに踏み込まれたように、ヤキモチ焼いちゃった!? このちょっと優位感じさせる中村も、このところあまり見てなかった表情で、いやもう実に魅力的。

中村の多様な表情、後藤のいろいろな顔。人には、一面を見ただけではわからない世界がある。その多様性、多面性こそが人の厚みで、その人特有の魅力となる。そうした側面に触れていくことで、よりその相手を知ることに繋がって、そしてそれは同時に、自分の世界も広げていくことになるのかも知れないと思わされました。

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