2021年11月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年1月号、昨日の続きです。

『ななどなどなど』

るるのお宅訪問! 文化祭のダンスの振り付け、小町ちゃんとるるが絶望的なもんだから日曜に補習しましょう。それで誰かの家にいこうというんだけど、まさかの小町ちゃん、断固拒否ですか!? いいじゃん、広いんだから。ダンスの練習でどたんばたんしても問題なさそうなんだから。けど、なぜか嫌がる小町ちゃん、そしてるるを代わりに差し出そうというのですが、これ、自宅にこられるのが嫌なんじゃなくてダンスの練習、それが嫌なんじゃないの、小町ちゃん? で、自宅にこられるのをものすごく嫌がってるのがるる。おお、るるさん、すごい冷や汗だ。いったい自宅にどんな秘密があるのか。この子はなにを隠そうとしているのか。

今回、これまでるるの行動とそれを支えるバックグラウンド、ちょっと普通じゃないなこれみたいなところもあってものすごく謎だったんですけど、小町ちゃんもいうように一気に解消しましたね! なるほどお家がお商売なさってる。居酒屋経営なさってるの。でも、なんでそんなに知られたくなかったんだろう、というのはいいとして、常連さん、そんなにガツンガツンるるさんにおこづかいあげちゃうのん!? 万札何枚もどんどん差し出されて、これ、大丈夫なのか!? いくらなんでも尋常じゃないよね? でもなるほどなあ、この子の重課金の原資、これかあ!

いやしかしほんと、お家が店というのはいいとして、その小遣い攻勢、これはちとヤバくないですか。その上さらに、るる争奪に燃える常連客たち! で、その争いに最もヤバいやつ、高山萌が参戦!? ほんと、今回小町ちゃんはずっと失礼とか書かれてましたけど、それ以上に状況がヤバすぎて、よういってくださった小町ちゃん! みたいな気持ちになっていました。というか、状況がおかしすぎて、小町ちゃんが一番の常識人になってた、そんな不思議エピソードでしたよ。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

お、こちらも自宅にお招きですよ。桔香の家にやってきたお友達。さていったいなにをするのかと思ったら、映画版『悪役令嬢マリー』の鑑賞会! イトちゃん、思わずもらした言葉が、うわ。ほんと、まさか特に興味があるわけでもない映画を抜き打ちで鑑賞させられるとか、予想外だったんでしょうなあ。

桔香ちゃんがね、ちょっと言動いろいろアレな子だけど、今回はいつにも増してアレでした。友達に自分の興味をゴリ押しする。お昼ごはんはポップコーン? で、皆に自分の原点たる『悪役令嬢マリー』を知ってもらいたい、その気持ちこそは理解もするけど、だったらお友達を優先してさしあげて! なかなか再生に漕ぎ着けない、映画がはじまったと思ったら画面前に陣取って、他の子たちの視聴の邪魔になる。でもって覚えてる全セリフを一緒に口にするというの、ああ、痛い、胸が痛い。全セリフ朗読は自分はやったことないけど、昔の友人にそれやるのがひとりおりました。さらに重ねていうならば、桔香の言動、なにかしら、誰かしら、身に覚えのある、そういうのもあるんじゃないかな。うん、つらい。身につまされるってやつ? ええ、ひしひしつらさの身にしみるように思われて、ああ、桔香さん、強く生きて。あなた、大人になってもこの日のこと、やらかしたいろいろ、忘れないタイプと思うのよ。

でもこうした行動いろいろ、お友達がちゃんと受け入れてくれてるところ、桔香さん、愛されてるんだなあって思う。なんだかんだ放っとけない、なんか許しちゃう、そういうところがあるのかもですね。これって多分、桔香の行動の原則にお友達の存在が抜き難くあるからだと思うんですよ。自分勝手に見えてそうじゃない。自分のこと知ってもらいたい。お友達にも喜んでもらいたい。そうした気持ちが嘘じゃないってのはよくよくわかるじゃないですか。みんなきっと桔香のそういうところ、わかってくれてるんだと思うんですね。

でもって実際、つなぎもあおいも楽しんでくれてたみたいでしょう? というか、桔香がみんなを振り回すように、この子たちも桔香のこと振り回しぎみではありますよね。そんな関係。いいバランスとれてるように思えるんですよ。でもってイトちゃん。なんだかんだいって桔香のこと好きよね。そういうとこも可愛いなって思うんですよ。

『ぬるめた』

いつもなにかしらおかしな改造されてるくるみですけど、今回は割とダイレクト? 見た目優先でアンドロイトっぽさ押し出す改造されてきて、いやもとからアンドロイドなんですけどさ、でも普段は人と変わらないじゃないですか。ところが今回のくるみは、顔の半分鉄板組みだったり、右手も見るからに機械だったりと、なんか不完全感出してきてるんですね。

ちあきの趣味かな? と思ったら、違った、くるみのリクエストだった。最近ハマってるSFに影響されて、それっぽい見た目を求めちゃったかあ。で、その見た目をめぐるしゆきとゆうかの対立! 自分はゆうか派だなあ。というか、しゆきはそれがくるみならなんでも全肯定してきそうな気もします。

古典SFにおけるアンドロイドの定番イメージ、いわばあるあるを話してるところも面白くて、というかそのイメージを踏襲しようとしながらも全然しっくりこないくるみの無理して演じてる感がもうおかしかった。なんだかんだで新しい今のアンドロイドなんだね、くるみは。別に自分の存在や心のいろいろに悩んだりする必要もない、そんなポジションがくるみの独自性なんですね、きっと。

『六条さんのアトリビュート』

ののの探し物につきあうことになったゆずとこのみ。学内をうろうろするんだけど、そのゆくさきというのがどうにも取り留めない。理科室、音楽室、中庭を経てお次は学校で一番古い建物。なにを探しているのだろう……? なんかピンときますよね。七不思議的なやつかな?

実際そのとおりでした。学校でウワサの心霊スポットというのですが、こういうのは幽霊の存在を半ば信じていないからこそ成立するものじゃないのかなあ。いやね、六条さんの存在が認知されてるわけですよ? 幽霊はいる! だったら祟りもあるかもよ? この前提があってあえて心霊スポットを攻めるの、やる気あるなあ!

結局出ないんですけどね、幽霊。いや違うな、出るには出た、帰りの遅いこのみを心配してやってきた六条さん。でもこの一連の探検の過程でね、被服室にあったセーラー服に六条さんを思わされたりね、そして図書室、ドサリと落ちた本。これは卒業アルバム? 開いたページに見える写真、そこに写っていたのは六条さん!?

今回はこれといった特別なイベントはないのかな? 六条さんの美術うんちくトークもないし。みたいにも思ったけれど、開けてみればその六条さんの来歴に触れる、そんなエピソード。これを手掛かりに生前の六条さんの実情に迫ることになるのでしょうか。

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