2020年5月5日火曜日

『まんがタウン』2020年6月号

 『まんがタウン』2020年6月号、一昨日の続きです。

『私たち同じ人を好きになりました』

敦子と社長の関係。まだまだ同じ会社に働く社員と社長とは明かされなさそうですよ。敦子の姓、小田が織田と誤記されてしまったことで、今後あっちゃんの姓が小田と知っても、自社社員の織田のこととはわからなくなりました。また他にも面白くなりそうな種が撒かれてて、役者小峰ケンの舞台、それのもとになった歌がある。敦子の先輩、広報課の広瀬麻美に教えたら、秘書課の篠田にも伝わって、ああ、後は社長がこの劇の存在を知り、かつ篠田が社長にその歌のこと知ってるとバレたらなにかが起こるわけだ。

今回は敦子と社長が直接関係するところがほとんど描かれずにいたわけですが、今後のいろいろうかがわせる布石がたくさん用意されて、ほんとあっちゃん、みっちゃんにとどまらない小峰ケンがらみの広がり、どれほどのものになるだろう! 社内のあっちこっちに広がっていくのか、その中であっちゃん、みっちゃんの関係についてもはっきりさせられることがあるのか。ほんと、なにがどう転がってどう落着するか、まるでわからないものだから、この先が楽しみでなりません。

とりあえずは社長のチケットの当落ですね。当たってたらよいですね!

『部長と2LDK』

ちょっと部長が可愛すぎるんですが、いいんでしょうか。冒頭、のっけから凛々しさ感じさせながらもどこか和らいだ表情で語りかけてきたと思ったら、次の休日の菜々の不在、菜々には友達がいること意識して、もの取り落とすわ、名前呼び意識して不穏な動きしてしまうわ、ほんと、どんだけ菜々のこと好きになってしまったのだろう、部長。

そんな部長の休日ですよ。久々にひとりきりの休み。以前は本でも読んで静かに過ごしていたのが、菜々との暮らしに慣れすぎて、菜々がいることが当たり前になってしまってというの。それがもう面白くって、ほんと、どんだけ菜々のこと好きになってしまったのだろう、部長。

家にいても仕方ないからと出掛けるんですが、その時の格好! 部長、あなた、高校生かなんかですか!? めちゃくちゃ可愛いの。でもって出掛けた先でも、となりに菜々がいるのが当たり前になっちゃってて、ついつい話しかけちゃうの。置物のタヌキに話しかけてしまったところ見られたコマ、あれは面白かったですね。

そんな部長のちょっとワンダーな休日。これもまた菜々の影響あってですよね。ああ、菜々と暮らしたことで部長、いろいろと変わっていった。なんかやわらかになって、見る、感じる世界も広がっていった、そんなところが素晴しくって、でもって部長が菜々の前に現れるあの場面ですよ! いやいや、えーっ! なんだそのダイナミズム! ほんと、なにかおとぎ話の世界から現実にどかんと舞い戻ってきたかのような勢いで、ほんと部長、楽しい人ですよ。ええ、楽しい人になったといった方がいいのかな。猫集会で意固地になってたところも可愛かったです。そして最後、ふたり一緒に連れ立って帰るその後ろ姿、それがまたよかったのです。

『あいたま』

なにかシリアスな話になっていこうとしている!? とりあえず今はとまちゃんが昔とった杵柄、アイドルさらだ野とまととなって帰ってきて、そのスマイルの威力たるや、日頃芸人とまちゃんを毛嫌いしているあいちゃんにして鼻血を吹くレベル! そしてとまちゃんがあいにいうんですね。自分自身に対して本気じゃない。これであいが、ペア企画でアイドルとして本気を出すことになる。

でも、これ、そんなにもすごいことなのか? 樹里とひよこが警戒するレベル!? 学園長が希望を託すレベル!? ほんと、あい、なにものなのか。ただの変態ではなかったのか。

と、ここまであいについて語られた後に、バニラの出奔、父親への反抗からの家出ですよ。こちらもまた大きな動揺引き起こしそうです。

『平日休みの堀出さん』

めちゃくちゃ面白いな! 今回はどんな素頓狂な休日を過ごすんだろうと思ったら、まさかの一日カレー屋! バーのマスターから空いてる昼間の店舗を借りて間借りカレーをやるっていうんだけど、乗り気のつくしとさっくり釘を刺す満吉。その温度差が面白かった。ああー、そのマスターが調子にのって開店しちゃった当人なのか。いい感じに反面教師になってる。

一日きりのカレー屋だからというので無茶するのかと思ったら意外や堅実なカレーやるようで、かと思ったら、食品衛生責任者のくだりね、そっち方面で無茶するのん!? いやいや、現役看護師いるからって! ちょっといきどおってるつくしがよかった。

今回の出店を文化祭レベルといってるの、ああ、なるほど、年に一度のお祭りで出店的な楽しさがあるんだなこれ。めちゃくちゃもうかる必要もない。大損しなければいいかな、そんな感じでいるのがむしろ健全とも思われて、でもお客さんからなんで間借りカレーをと聞かれて、たまたま休日だったのでって答えるのがおかしくて、ほんと、たまたま休日なのでって店開くってのは独特すぎる。

店も、ノウハウないからあたふたしたりするところ、これ結構リアルだよね。たくさんお米買ってたのに、と思ったけど、米が足りなんじゃなくて炊けてるご飯が足りない、だよね。などなど、これ、炊飯器の容量と時間あたりの客数。平均で見るんじゃなくピークで見ないといけないの、そこを外してしまったんだな。などなどこういういかにも発生しそうなトラブルに、うんうんとうなづいたかと思えば、その後の満吉の気のまわした方向が間違ってたの、これがおかしくて、ほんとこの漫画隙がありません。

一日カレー屋の終始は若干の赤字だったけれど、これ、休日の過ごし方としてはまあ有意義だったのでは。これ、人件費分が丸損になってるから仕事にはできないですよね。でもって残ったカレーをふたりで食べるの、これで赤字分はチャラだな。だんだんおいしくなっていくカレーを楽しんでというその時間考えれば、ほんと楽しい休日の過ごし方だったなこれって思えます。でもって落ちが微妙に酷いのもいい。この間借りなにがしというの、貸したい側と低リスクで出店したい側、双方のメリットあって成立、流行ったんだなと納得させられる落ちでした。

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