2020年5月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2020年7月号

 『まんがタイムオリジナル』2020年7月号、発売されています。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。これ、どういうイラストなの!? 空から降りてくるUFO、エイリアンクラフトに連れ去られる榊医師を見る山下ナースと影山医師! 昔の映画ポスターみたいな雰囲気あったりして、このおかしさ、さすがであります。『らいか・デイズ』らいかはアダムスキー型の模型を棒の先からたらして楽しそうにしてるのも面白い。『小森さんは断れない!』しゅりは、これまた昔風? 特撮っぽさある異星人でありますよ。なんかレトロな感じ。なんか楽しさに溢れてていいですよ。

『おしかけツインテール』

重い女、白鳥美代! めちゃくちゃ面白い。塾の春期講習に由利を誘ったけれど袖にされた。それで御冠。とばっちりなのか? それで花梨に御鉢が回ってきて、ほんと、どんな面当てなのか。けど、この子、好きなんですよ。前髪ぱっつんが好きなのかも知れない。髪をシニヨンに纏めてるのも可愛いと思う。でもって加えて塾での情景! 稲田生徒会長! 最高じゃん!

なにがおかしいって、稲田の認識、由利のこと『勇者特警ジェイポリス』OPを歌う女として覚えておるのか。でもって、ジョイポリスとか大声で話してたら、他校の男子が唐突に夢を語りだす。最高だよ。ナカモト氏、最高だよ!

今回、美代の気苦労あり、そこに気遣う花梨の優しさありと、この友情? 思慕? 交錯する思いが実によかったです。ファミレスでね、花梨と話す美代の表情。その豊かなること実に魅力的で、ああー、どれだけ由利のこと好きなのでしょう、この子は! ええ、由利の隠していたこと、それもまた素敵でした。ふたり、本当にいい友達(?)なのだと思ったのですね。

そして今回気にいったの、稲田とナカモト氏ですよ! おお、おお、ジェイポリスについて語り合う夢、かないましたな! ナカモト氏! と思ったけど、これ、ナカモト氏の夢見たとおりなのかい? ほんと、容赦ない稲田氏のジェイポリス語り。最高でした。もっと見ていたい。

『ネコがOLに見えて困ります』

めずらしくミコトがピンチですね。月曜提出の宿題のこと、すっかり忘れてしまってた。期限は明日。量はたんまりある! 頑張ってやっつけないと! 必死に取り組むミコトなんだけど、容赦なくかまってもらいにいくOLさんが実にいいんですね。ネコ姿、人姿、それが切り替わるのいいですね。ミコトが見てないとネコ姿。ミコトが見てると人姿になるんだけど、人姿でネズミのオモチャくわえて甘えてきてとか、これ、結構な大威力。ええ、ものすごくチャーミング。宿題がはかどらないミコトは気の毒だけど、なんだかそれでも楽しそうないい情景でしたよ。

兄ちゃんの気分じゃないOLさんもいいですよね。あのジタバタぶり! ほんと、すごくいい。そしてしあわせそうに眠るOLさん。そうか、ミコトは気の毒でのけられないか。兄貴さんが助けてくれたんですけどね、それでミコトの血流が改善して見事に熟睡! いやもう、最後の最後までミコト大変そう! でも、あの気持ちよさそうに眠ってるミコトとか、激可愛いかったですよね。

『となりのフィギュア原型師』

犬飼いたくなった代表。速攻で止めにはいる男性陣、めちゃくちゃ面白い。斉藤がお父ちゃんみたいになってるのがおかしいですよね。ちゃんと世話できる? 危ないものとかあるから、きれいに片付けできる? それで黙っちゃう代表ですよ。半藤がなんか哀れんでるの、うん、気持ちわかるわ。なんかしょぼんとしちゃってるもんな。

はぐの反応もおかしい。するめをあげるっていうの、食べるの? と思ったら、ザリガニ釣ってこいってか! まさかの展開やな、おい。ほんと、この工房の人たち、マイペースすぎて最高です。

猫派の斉藤にかけられた嫌疑とかも実にいい。まさかの、思い上がるな。すごいな、そんな反応、なかなかないよ? そして犬派の半藤。厳しくも愛情溢れた犬トーク。それに感化されて造形に走る代表。おっかしいよなあ。資料を調べると帰ってこられなくなるからって、うろ覚えで作っちゃったか。で、デキの悪さにダメージ受けてるよ! ほんと、なんだろうこの展開、このやりとり。おかしくてたまらんです。

迷い犬が現れてからもいいですよね。飼い主が迎えにきたらさ、犬を囲んでデッサン、造形大会が開かれてるっていう、あのなんともいえないシュールな感じ。ほんと、犬を囲んだおかしな面々。ワンコの感想も聞いてみたいところです。

それとですね、ワンコ、リョウタロウの飼い主ですよ。めちゃくちゃ可愛いじゃん! 最初、男の子か女の子か迷ったけど、いや、男の子でもいい! 再登場願いたい! と思ったら女の子だったーっ! 再登場願います。

『ローカル女子の遠吠え』

東部メンバーの様子、なんともいえない面白さありますよね。なんかよくわからない動きしている水馬。エクソシスト!? いや、トレーニングしてるのん? ぱっと見には見事な奇行ですよね。それ見て、もったいないっていう天道。けど、そんな天道にいいことばかりじゃなかったと自分の経験を語る水馬ね、こういうビターなところ、この漫画の面白いところで、美点だと思うんですね。ええ、水馬の経験してきた苦さ、それはなにか胸元に突き付けてくるような鋭さあって、それが沁みる。ええ、水馬がというかこの漫画がというか、大好きですよ。

東部女子たちのトーク、ICカードの関所のたとえ、これで雲春を驚かせたい、その顔を見たいとかいう話になるのもよくって、さすがだな油野さん。悪い女だよって、でもこうしたところもこの人の魔性感を強めていますよね。

東部メンバーのいいところ、ラストに富士山見ながら焼きそば会やってるじゃないですか。こういうとこの、どこか肩の力抜けているというか、気を張ることなくつきあえる仲であること見せてくれてるようなとこ。美人とか魔性とか、そういうのから解き放たれてるの? それが心地よい。ええ、なんか自由ですよね。それがいいんですね。

さて、久々の『恋は地獄車』読み切りですよ! そうか、電子書籍で完結巻が出るのか! めでたい! その暁にはこの読み切りも含めてくれよな! くれるよね? まさか収録されないとかないよね!?

久しぶりに読んだ地獄車、強烈でした……。ローカル女子もたいがい個性的な面々揃ってますけどさ、万里子のインパクトはりん子を軽々と超えてくるな……。さらに妹千歳もたいがいで、常識枠だったはずなのになあ。ほんと、高橋くんとかめちゃくちゃ懐かしくて、嬉しくなってくるんだけど、そのキャラクター? その奇行? そのインパクト? 久しぶりだと強すぎて圧倒されてしまう。さらには最後のカズ君! 変態が過ぎるよ!

いやもう、すごい威力でした。

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