2020年3月1日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2020年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2020年4月号、一昨日の続きです。

『精霊さまの難儀な日常』

今回はハイキング回。お弁当持って、皆で山に登りましょう。というんだけど、できるだけ大変じゃない山が希望とか、このへん緩いのがこの子たちらしいと感じます。

今回はノムが活躍していい感じ。カラーページにてその金髪惜しげもなく披露して、それだけでも素晴しいのに、ドヤ顔あり、本編、お婆ちゃんから大量のおにぎり押しつけられそうになったくだりの表情の変化。さらには疲労のあまり余裕なくなるところなどなど、いろんな様子、たくさん見られてとても楽しかったです。

他の子たちも、封印布が足りてなさそうなシィルとか、暖とられてしまうサラとか、こうしたちょっとしたやりとりに見られるもろもろも面白く、そしてさらにはルカですよ、ルカ。でかい一眼レフカメラ持ってきてるんか! こういう俗世に染まるところなど、なんか嬉しくなりますね。精霊の子たちも、こうして人の世界のいろいろを楽しんでいるだってわかる、それがきっと嬉しさの理由ですね。

『RPG不動産』

えらいことになった。ファーのドラゴンへの変化。これで暴れるドラゴンを制止して、説得して解決なのかな? なんて思ってたら、えええええ!? どうなるのん? ファーをドラゴンに変えた謎の人物。きっと味方なのかなとか思ってたのに全然違うんじゃん! ファーをドラゴンにしたの、周囲に被害与えるためだし、苦しみ、正気を失い、暴れまわるファーをとめようと、身を乗り出すようにファーのもとへと向かった琴音のあの顛末!

謎の人物の介入で、暴れたドラゴンファーの手が琴音を打ってしまった。

落下した琴音。これ、ルフリアの回復魔法も届かないのか。サトナ様でも手が出せない状況。琴音の魂が抜けてしまうまでに治療の道具を持ってこられれば……、そういっている眼前で琴音の魂が天に昇ってしまうっていうの、えええー、なんだこれ、いったいどう決着がつくというのでしょう。

琴音の死を受けてのルフリアの言葉がファーに届いて、正気に、もとの姿に戻ったファーだけど、琴音はもう死んでしまっていて、というハードな状況。これ、なんらかのどんでん返しがあるのだろうと予想するわけですが、いや期待が近いか、それがどういうものになるのか、その可能性ばかり考えてしまうわけですが、謎の人物といい、本当、展開に頭がついていかないです。

しかし、ファーにとってはつらい状況だよなあ。なんせ自分が……。琴音の無事、ファーをはじめ、皆の気持ちの安寧を願うばかりです。

『魔王の娘からは逃れられない』

魔王の娘ルルがさらわれてしまった。魔界の下剋上。ルルの命が惜しければ、自らの命を捧げよとのメッセージ。あんなに強いルルなのに? と思うも、封印されてしまえばその力も発揮できないのか。

このピンチに、ショーコ、大活躍でした。召喚者と使い魔の絆でもって、封印されたルルの元へと向かう。自らの危険も省みないショーコの決意、これ、結構な度胸だよなあ。自分の安全よりも、ルルの無事を願う、その決意を見せたショーコの姿、凛々しくて立派だったと思います。

捕われていたルル。なるほど寝ていたところを狙われたのか。封印されているので魔法も使えない、結構なピンチじゃないですか。とか思ってたら、ショーコのプレゼント、髪留めの剣でもって簡単に封印破壊しちゃうの!? 敵の手下がふたりに迫って多勢に無勢!? と思うもザルハレをはじめとするルルの配下が駆けつけて、基本コメディテイストだから、はしばしに笑わせて脱力させるような台詞とかいろいろあるんだけど、でも今回は、ルルのショーコへの信頼が見られたり、またショーコの髪留めも加えての二刀流を披露するルルとかね、見どころいっぱい、なかなかにいいクライマックス。最後にはすかっとする、そんな気持ちよさもあって、実によかったと思います。

加えてよかったの、ラストのザルハレですよね。ルルを見守っているこの人。ショーコが人間であるということ、わかってたんだ! 無力であること知ってるがために、その大変であることも理解してくれている。ああ、これまでショーコが無事であったのも、陰に日向にこの人が守ってくれていたからなのかも知れませんね。この、ザルハレの、ルルを、ショーコを大切にしてくれているところ、これもまた見どころでありました。

『かぐらまいまい!』

謎のお姉さんに、こふくを連れていかないでとお願いする美夜。これ、過去にどれほどのことがあったのだろう、そう思わせる剣幕だったわけですが、そこにこふくが現れて、美夜のこと心配だったって、そしてナーバスになっている美弥の心を慰撫してくれた。ああ、これは初心ですね。美夜と会って御神楽を知って、そしてたくさんを学んできた。こふくの感謝の気持ちが美夜にも伝わって、そしてお姉さんのことも。ああ、この人こそが美夜に御神楽を教えたお姉さん。誤解がとけて、そしてお姉さんも美夜のこと覚えていてくれて、ああ美夜にとってこの日はちょっと特別になったかも。この3人で舞った時の姿など大変によかったです。

美夜の気持ちも落ち着いて、そして合同公演の舞台も成功。完璧ではなかったけれど、確かな実感得られたようで、こうしたところ、いい感じ。描かれた舞台の様子も、皆、真摯に打ち込んでいることがよく伝わる、いい情景だったと思います。

例のお姉さんについて、こふくは、そして美夜も、やっぱり神様なのかと思ってますね。実際にどういう人なのかはわからないけれど、こふくにとっては憧れで、そして美夜にとってはちょっとライバルでもあるというの、この関係はなかなかに魅力的であります。

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