2019年6月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年8月号

『まんがタイムきららMAX』2019年8月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』。これもかおすの背伸びなんでしょうか。ふと見てしまった、くりすの寂しげな表情。もしや不安などあるのではと、いろいろ世話を焼こうとしてうまくいかないところ、そこにかおすの素直さ、真面目さが垣間見えて、この子、やっぱり面白い。「じゃなかった!!」の2連発とかね、こういうの、シンプルなんだけどそれだけにはまると面白いなあ。ついついのめりこんだり影響されたり、でもって落ち込んでというの、ほんとこの子のよさがよくよく出てます。そして今回のラスト。大量のすだちとともに届いた、母からの手紙。ああ、見られたくなかったんだね、くりす氏。弱味を隠すでもないけれど、見せるなら元気な自分でありたい。そんな彼女の気持ちと、たまたまその場に立ち合ってしまったかおすの優しさ。ちゃんとこの子の気持ちがくりすに届いていたっていうのもいい。そっと心に沁みるものありましたわ。

『私を球場に連れてって!』。レオナ大丈夫なのか。というか、父もたいがいだな。成績下がった。それを受けての契約更改は減俸70%か自由契約かの二者択一。自由契約って言葉はなんかかっこいいけど、これ勘当なのか。野原家への移籍を打診されて、嫌ですよ、即ことわるタマがいいですよ。この子も容赦がない。今回は二軍の観戦。一方的にやられてしまってる二軍チーム、これもまた現実の反映だったりするのかな。二軍の厳しい状況に、レオナの留年を思ってしまうタマとかね、しかしなんでそんなにいい笑顔なの? この漫画のらしさというか美点というか、タマ、猫子の辛辣さ、レオナの底抜けのどうしようもなさ、今回も見事に発揮されて実に面白かった。タマのレオナに向けた厳しくもあたたかい言葉あり、ああ、ちょっといい話なのかな? と思わせて全然そんな落ちには向かわないところとか、ええ、この漫画のよさ、よくよく出ていました。

『初恋*れ〜るとりっぷ』。跨線橋っていうの、田舎駅を彩る一要素なのか。親戚の最寄り駅がこんなだった。そうか、あそこ、田舎だったのか。でも、ちゃんと改札はありましたよ。今回は無人駅がテーマ。けれど駅だけに注目するのではなく、ジオラマづくりの取材でもあったり、さらには駅弁再現してみたりと、多様な展開してみせるから飽きさせません。とわの作ってきた駅弁、パッケージまで再現して、しかも峠の釜めし、ああこの器いいよね。うちでは梅干しがはいってる。再現駅弁からも、いちゃいちゃに展開したり、それから文化祭で出してみないかという話が出たりと、ひとつの興味から多様に話題が開いていく様子に、この子たちの感心、楽しみの自由さを思わされて、ついつい引き込まれていくんですね。

『しょうこセンセイ!』。体力テストを目前にして矢野さんは憂鬱。でも翔子先生は体力テストとか好きなのか。楽しみに思う気持ちと、悩める生徒に寄り添おうとする使命感。その狭間にある様子が面白くも尊かったです。今回は矢野と立花にスポットライト当たって、苦手な運動を頑張るとかダサい、最初からやる気に欠けている立花の最後の心変わり。ああ、翔子先生、しっかり影響与えているんですね。最初、体力テストを楽しみにしてたから、どんだけ運動得意なんだろうとか思ったら、全然そんなことなかった翔子先生。頭の中では完璧でも、それを実地で再現できない。それでも負けず腐らず、全力で頑張るその様、その姿がなによりも雄弁であったんですねえ。頑張った立花。翔子先生のことも見直して、いや素直になったって方が正しいのかな? それで矢野にロックオンされるの、コミカルなんだけど、不思議といいシーンでした。微笑みもって眺める、そんなよさがありました。

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