2025年9月5日金曜日

『まんがタイム』2025年10月号

 『まんがタイム』2025年10月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。みかん狩りをするりん子です。みかんというと静岡。静岡というとみかん。まさに静岡を愛するこの漫画にふさわしいチョイスでした。『遠恋カノジョとおとなり上司!』はブドウですね。『ニセアイホンアイ』はカゴいっぱいのリンゴであります。そして新連載の『わさんぼん2』は、涼しげなガラスの皿に載せた和菓子。これは柑橘をかたどったものでしょうか。目にもきれいな一品です。

今月は新連載が1本です。

『わさんぼん2』

和菓子の世界にも甲子園があるのですか。高校生のための和菓子の大会。高校ごとに製菓の技術、さらにはプレゼンでもってそのコンセプトを競いあう。そうした静かでいて熱い戦いの場に身を投じようとする中学生の女の子、きーちゃんが主人公なのですね。

友達のみーくんと一緒に和菓子甲子園の観覧にいったきーちゃん。刻軸高校のシロちゃんを応援するのですが、どの高校の菓子もよくできている。すっかり魅了されているというのですね。

今年はきーちゃんは中学3年生。来年は高校生になって、出場資格を得る? ということは、いよいよこの子たちの製菓の世界がはじまる、広がろうというのでしょうね。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

一心不乱にトレーニングに打ち込むおと。ナイトプールに誘いながら、その約束は本気じゃなかったの? ヒメコの気持ちを疑うあまり、トレーニングに没頭してしまっているのですね。

ふたり水着を買いにいくときも、おと、すっかり沈んじゃって、と思ったらこれ、誤解なのか。今日の日が楽しすぎて寝られなかった。でもって休日のヒメコが眩しすぎて見てられない! って、どんだけヒメコのこと好きなの!?

でも、おとのこの様子に、よっぽど怒らせちゃったんだと思っているヒメコ。なんとかしてエッグタルトの誤解をときたいと思うも、なかなかちゃんと話ができなくて、けれど、ふたり、一番いいタイミングでその真実を伝えあうことができたんじゃないでしょうか。

ヒメコも本気。エッグタルトは食べてないよって。おとも楽しみにしてるって、そのふたりの気持ちのつながる様に、ああ、なんと素敵なのでしょう。

その直前の、水着を試着したふたりが互いに見惚れるその場面もまたよかった。ああ、ほんとに目の前の相手に夢中なんだなって、そんなふたりの約束の果たされる日。ナイトプールのその日がくるのが楽しみです。

『跳べないウサギと神の島』

あるべきところになかった月兎開闢之書。それを探すレオとリンコ、ふたりの時間。夏期講習から戻ってくるレオを出迎えてくれるリンコの美しさ。そしてふたりの古文書探しの時間。図書館に、蔵にと、思いあたる場所をめぐっていくのですが、それが楽しいというリンコ。

しかしこうした日々を重ねるうちに、徐々に倦んできたのか、禁書探しに抵抗感じるようになってきたレオ。ええーっ、あんなに素敵なリンコとの時間のなにが不満なの!? でも、なにかが不安なのでしょうね。リンコへの不安か、禁書に対する不安か、あるいはまた違うなにか、たとえば見えない未来への変化とか。

そんな不安を抱えるレオのもとに、父から届いたメッセージ。レオに託したいものがある。指定された宅配ロッカーを開けると、そこにはレオの母の若かりし日のノート。そしてまさかの月兎開闢之書。

なぜ禁書がここに!? なぜ父がこれを!? 謎はさらに深まる夏の日。さあ、レオはこれをどうする? リンコには見せられない? 本当にどうする?

2025年9月4日木曜日

『まんがホーム』2025年10月号

 『まんがホーム』2025年10月号、昨日の続きです。

『かわいいユミくんとオドオド尾堂くん』

尾堂にモテ期が!? なんとスカートが素敵にお似合いの純羽とユミくんに挟まれて、なんだよこの両手に花! とはいえ、純羽くんも男子です。その純羽くんがスカートをはいてるのはなぜかというと、ボクが世界で一番かわいいから! って、尾堂にとって一番かわいいのはユミくんなんだよ! ユミくんにはスカートが似合うと、曇りなき目で宣言する尾堂のまっすぐさよ。

そして想像に浮かぶスカートユミくん。おお、すばらしい。似合わないなんてとんでもない!

尾堂と純羽が急接近です。ふたり一緒に補習を受ける。そこでのやりとり。ユミくんに心魅かれるその理由など尾堂に聞き出す純羽なんですが、尾堂の思い描く理想の人、ボクも似てないかって純羽がいうたびに、え? そうですか? まるで眼中にないって態度しちゃうんですね。

これがよっぽど純羽のプライドを傷つけたようで、もっとよく見てと顔近づけてるところを、相庭に目撃されちゃって、しかも相庭の位置からはキスしてるようにしか見えなくて、ああ、相庭くんは口が堅いほうですか!?

もしそうじゃなかったら、ふたり噂になっちゃいますよね。ユミくんに誤解とかないといけなくなっちゃいますね。

『座敷童子あんこ』

あんこの感じる命のはかなさ。動画に見たかわいいハムスター。しかしその投稿は5年前。となればもうこの世にはいないのだろう……。生き物の寿命に心曇らせるあんこの想像する、寿命を迎えた幸太の姿。ああ、人の一生もまた短いのです。

でも、幸太に長生きしてもらおうとするあんこのあれこれが、幸太の寿命を削るの、さすがにあんこのしわざだと思う。そして幸太の父と人生について語らうあんこ。父の悲願、座敷童子を標本にするという夢を聞かされて、またも曇る。なんだろうなあ、あんこ、このパパ上との相性の悪さよ。

そしてこの流れで、まさかくだんの話になるの? しかもそのくだん、くだらない予言して死んじゃったのね!? からの、あんこにふりかかる身の不幸を予言して死ぬ人面魚。ああ、あんこのピンチ。そして悲願の果たされたパパ上の人生に変化は起こるのでしょうか。

『歌詠みもみじ』

人型AIエージェントが流行するもみじの周辺。まさかのもみじも夢中になってるんだ! 会話によってユーザーの趣味嗜好傾向その他を学び、それぞれに性格を違えていくAIエージェント。もみじのそれは、川柳に返歌をするほどにマッチして、なるほど、これほどにカスタマイズされるからよりハマってしまうというわけなんですね。

そしてハマるからこそ、人にはできない相談もしてしまう。またハマる理由は、その人がいってほしいと望む答を返すから。もみじの父も、あの母さえもハマってしまい、その気持ちや人間に向けるよりもより強いものになって、さあ大変。人間関係クライシス!?

と思ったら、ちゃんとAIがしかってくれて、仲をとりなしてもくれるというんですか!

もみじたちの世界のAIは倫理観が育っていて、ほんとすばらしい。我々の世界よりも数段先にいっていますよ。

2025年9月3日水曜日

『まんがホーム』2025年10月号

 『まんがホーム』2025年10月号、昨日の続きです。

『はなまるゲーセン飯!!』

東北宮城でも暑い日が続いています。すっかりへばってしまっているあがいん常連たちですが、そんな彼らのために夏の疲れを吹き飛ばすメニューが用意されるというんですね。笑顔で登場、小野寺さん。裏の畑でとれた茄子でもって、東北の定番メニュー、なすいれを作ります。

茄子炒りが訛ってなすいれになるんですね。炒めた茄子に味つけした料理。旬の夏野菜が、ご飯にあう料理になる。お茶請けにもなる万能メニュー? 甘じょっぱい味付けは、夏に嬉しい塩分補給。さらにはご飯も進んで、夏バテ防止に大活躍なんですね。

あがいんでは、なすいれだけでなく、冷やしラーメンや冷やし中華風うーめん、暑さを乗り切るためのメニューがいろいろ予定されています。それはご飯いっぱい食べて元気になってもらう。おばあちゃんとの約束だというのですね。ただ遊んでもらうだけじゃない。そうした気づかいが嬉しいお店なんですね。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

肛門が爆発したという石田ビームちゃんが来院します! 爆発!? 物騒な言葉が飛び交っていますが、おそらくは肛門嚢破裂と先生が見立てて処置の準備をしながら待ちます。

犬や猫って、肛門嚢っての持ってるんですね。肛門嚢から分泌されるはずの液が、なんらかの理由で溜まってしまうと、破裂に繋がることがある。で、調べてみたら、けっこうな大惨事写真が出てきてびっくりしましたよ!? 小さな出血が見られるくらいの患部もありますが、そんなに!? って思うくらいの大穴あいてるのもあって、こりゃ大変だ。

処置の様子見る感じ、ビームの症状はそこまで重くはなかったようですが、それでも酷い痛みがあって、ああ、かわいそう。で、この対策としては肛門嚢を絞る。絞る!? そうか、しぼるのか。

ほんと、知らないことっていっぱいあります。そうかあ、肛門嚢とかあるんだ。破裂するんだ。世の中は驚きに満ちていると思わせてくれるお話でした。

『うちの秘書さま』

もう少しで夏休みも終わろうという頃。はじめはといいますと、秘書七瀬から宿題放置についてお叱りうけてるところです。こういうとき、頼りになるのは友人の山田。でも、はじめは山田の宿題を写す気満々で、正直山田にメリットはまるでない。と、こんな状況を覆すために、庭師の田中さんを利用するはじめ。ほんと、悪知恵だけは働かせるんだよなあ、このぼっちゃん。

利用されてるとわかってはいても、恋の衝動には勝てない山田。宿題持ってきてくれて、自分の分を進めるも、それもまたはじめに写されるという苦行に従事する。はじめの恵まれた環境に嫉妬するんですけどね、でもその環境に甘んじてるはじめより、ちゃんと自分でがんばってる山田こそ多くを身につけられると思いますよ。だから、ぜひがんばってほしい。というか、はじめももっとがんばるんですよ!

宿題して、花火で楽しい時間を過ごした山田。夏の過ぎさる寂しさなんか感じさせるひとときですが、まさかその山田がこの家に住み着いちゃってるとは! いやほんと、いたれりつくせりだもんなあ! もう、このまま居着いちゃうといいのです。

2025年9月2日火曜日

『まんがホーム』2025年10月号

 『まんがホーム』2025年10月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。テーマはスポーツの秋。サッカーならぬ蹴鞠に興じる孔明、月英夫妻が活発、溌剌、魅力的な表紙です。こういう蹴鞠、三国時代にもあったのでしょうか。こうして描かれると、ありそうな気がしますよね。『彼女たちのツモる話』は、いつものメンツが体操着姿でリレーメンバーとしての絆を確かめてるところ? 『はなまるゲーセン飯!!』は、園香と樺恋が卓球ペアで登場です。

『孔明のヨメ。』

劉備と孫尚香の婚姻がなりました。その後の暮らしもなんら問題なく、孫尚香の生き生きとした毎日はまさしく健やか。当人もやりたいことをやりたいようにできて、実に快適。なんら問題もないようで、まずは一安心です。

でも、周辺を見回すと、いろいろ問題が見えてくるんですね。婚礼以降、間者が増えました。なのでまずは公安から離れて、間者を自由に泳がせてみよう。ということで、孔明、月英は帰宅とあいなって、身を休める、かと思いきや、実家の仕事を片づけようとする孔明。ところが、諸葛均と黄承彦のタッグが抜群の働きを見せて、さすがのベテラン。まさしく実力者という手腕発揮していたのです。

黄承彦からアドバイスをされた孔明。それを裏づけるようにクローズアップされる周瑜のはかりごと。まだまだいろいろ不安がある孫尚香の婚礼周辺ですが、これがいかに落ち着こうというのか。それはこれからの孫尚香の動向、さらには月英の働きにかかろうというのでしょうか。

『ガチ恋カウント2.9』

デビュー戦の相手にメイデンを指名したのみならず、自分が勝ったら結婚してくれと爆弾発言かましたリコ。動揺する観客。これはメイデンにとっても同様だったようで、条件を受ける、しかしメイデンが勝ったらタダではすまないと思え。なんかそれっぽいこといってるけど、うまく返せなかった自覚はあるんだ! だって、結婚ですよ? あまりにあまりの予想外。それをなんとかいなしただけでも、よくがんばりなすった、メイデン様。

帰り道でですよ。芽生子さん、リコと一緒になるんです。意識しまくる芽生子に対し、いつもとなんら変わらぬリコです。これ、結婚発言もガチ恋認識も、リコにとっては通常運転だからなんだろうな。強火すぎるファンから同じリングに上がらんとここまでやってきたリコです。あれくらいの発言、もう普通の感覚でぶちかませるほどに本気なのでしょう。

驚かされたのが芽生子ですよ。泣いちゃって、それはそこまで思いを寄せてくれる気持ちが嬉しくて!? とか思ったら、それどころじゃなかった。あああ、芽生子のつのる思いは、もうリコのそれを追い越してしまっているというのですか。

芽生子から、いい笑顔で手加減しない宣言されたリコ。芽生子の胸中やいかに。そしてリコはどう向きあわんとする? それはもうリングの上でしか結論の出ない問題なのかもしれません。

この展開に暴走する梓や至高。そして初心に立ち返ったリコは見事プロテストに合格して、きたるデビュー戦はマスク・ド・メイデン選手!

さあどうなりますか。リコの本気がここに試されます。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

教師、大待雪彦には悩みがある。それは生徒との関係。伊東うずなる生徒が、このところずっとよそよそしい。挨拶こそはしてくれるけれど、以前のように親しげにではなく、見るからに壁を作っている。いったいなぜこんな態度をとるように? 知らないうちに彼女になにかしてしまったんだろうか。

迷った果てに、神頼み、神社にやってきてしまったんですね。

大待先生は知るよしもないのですが、うずちゃんの態度の変化はスミレさんにあるんですよね。大待先生は実にスミレさん好み。けれど、そのエレガントなおじさまが自分の担任だとはいえなかった。

気持ちにわだかまり抱えるうずが通りがかった神社にて、座り込んでる人がいる! 駆け寄ってみればまさかの大待先生。熱中症を疑って自作のスポドリ差し出して、そしてこれまでの非礼を詫びるんですね。

そして語られるスミレさんのこと。この春に知りあったスミレさん、先生のようなイケおじが好きだという。それを知って以来、先生を見ると心臓が締めつけられるような思いになる。

この告白を聞かされて、うずの態度の理由に気づいた先生。うずの、スミレさんに先生のこと紹介していいですかといわれて快諾。ああ、ついにスミレさん、大待先生とお近づきになるチャンス到来ではありませんか!

これが恋に発展したらどうしよう! ふたりの気持ちがひとつに重なったらどうしよう! どうにも興奮の展開なのであります。

2025年9月1日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年8月31日日曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第72話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

ついに片思い状態を脱したふたり。じゃあついにゴールインか! と思ったら、そうはならないのがまたこのふたりなのであります。

自分は相手の気持ちを知ってるけれど、相手も自分の気持ち知っているとは思っていないふたりです。そのせいで踏み出そうにも踏み出せない秋山。秋山のこと意識しちゃってるカリンの、いつもとは違う振る舞いに、どうにも気持ちが揺らいじゃうんです。確かに聞いた好きという言葉も、聞き間違いじゃないかと思いはじめて、駄目! 駄目だよ、秋山くん! そんな弱気になっちゃあ!

とか思ってたら、おお、思いきってカリンの肩を掴んで確かめようとしましたよ!

まあ、スポンとカリンに逃げられてしまっちゃうんですけどね。

カリンのあまりの反応に、嫌われてるんじゃないかとまで思ってしまう秋山です。いやいや、ほんとに嫌われてたら、この家引き払って出ていきますって!

悶々と悩む一夜を過ごした秋山は、過去の経験からエロ同人誌事件を引っ張り出してきて、あの時はどうやったんだっけ? からの褒めまくり作戦開始。そしたらカリンったら照れちゃって、赤面しちゃって、まあかわいい! 秋山もまたそんなカリンをかわいく思っちゃうわけですけど、俺が好きになった中村さんは傍若無人でいちいち声がデカくてうるさくて、って大概ないいようではありませんか!? それに、脳裏に浮かぶカリンの表情が、まあ酷い。めっちゃ煽ってくるやつやん! いや、そんなカリンが好きだっていうんだったらもちろんかまわんのですけど、自分の記憶のカリンはいつだってもっとかわいかったと思うんよ!?

まさかのセリナちゃんでした。たまたま出会ったセリナが、秋山にいうんです。バイトはじめました。最初のお給料で秋山をデートに誘うんだって! こりゃもうかわいい子だねえ! と思っていいのは読者だけ! 嫉妬にかられたカリンはもうすっかりおかんむり! デレデレしてるって怒りはじめて、そしたら秋山が大万歳してありがとうとかいうもんだから、なにこのカオスな感じ!

ほんと、事情を知らぬセリナが追いてきぼり食ってまして、いやもう、なんでしょう。でも、まあ、ふたりの関係がもとどおりになって、万事オーケーでした。

2025年8月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年10月号、一昨日の続きです。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

なんと、零先輩から真侑にお誘いですよ。一緒に花火を見にいきましょう。当然喜んで応じる真侑です。浴衣でいこうかどうしようか。真侑にとって浴衣は着崩れの危機がある! でも零が着るというのなら自分も浴衣でいきますと、決死の意気込みで浴衣あわせに決めるのですね。

しかし、ほんと、真侑さん、よかった。先輩の浴衣はどんなのだろう。ちょっと心配したものの、現れた零はとても美しい浴衣姿! きれいといったら、真侑のほうがかわいいといってもらえて、ああなんて素敵な浴衣デート! 今夜は真侑にとって、どれほどに嬉しい日となるのでしょう!

と思ったら、ここに災いが!? ノクタンとゆずがお祭りにきているんですね。とはいえ、ノクタンと別れたゆずは真侑の脅威にはならないはず。むしろ、ひとり行動していた真侑とふたりの時間を過ごせて、ああ、ゆずにとってはラッキーだったのでは!? とか思ったら、真侑の浴衣は私ではない別の誰かのためなんだろうとか思っちゃって、嫉妬して、変身して戦い挑んじゃうんだ!

いやもうほんと大変ですよ。そんなことしたって、真侑の気持ちは向かないですよ。むしろ気持ちが離れちゃう! というところで、零が助けにきてくれて、ああ、真侑を奪いあう、女と女の戦いがここに!

実際、この構図。真侑に気持ちを寄せる女子ふたりという見立ては間違ってないんでしょうね。しかし憧れのベクトルは一方通行? 真侑がどちらを選ぶかで、まるで結果が違ってしまう。ゆずの、ゆずの恋心はどうなってしまうのでしょうか。

『このままモブじゃ終われない!』

キリコの文化祭に参加するピコ、コモナ、そよかぜです。しかしこの子たち、いろいろ問題ありげだなあ。そよかぜは偏差値バリアーに阻まれるし、コモナはローテンションキリコの気持ちに同調しちゃってる。

心配してるんですね。学校に、クラスに馴染めてないキリコはちゃんと楽しめてるのかな。弟子を思いやるコモナ、本当に素敵だった。そしてコモナを見て喜びに満ち溢れるキリコよ! 漫研部室でも皆が喜んでくれて、よかったなあ! ほんとのほんとに安心したのですね。コモナも弟子の嬉しそうな笑顔見て、すごくいい表情してたじゃないですか。いやあ、心暖まるいいエピソードでした!

って、ここで終わりじゃないんだよ! クラスの模擬店の手伝いにいったキリコ。なんと着ぐるみでワンオペさせられてて、漫研で見せたのとはまるで違う暗い顔! 落ち込みキリコを見せられて黙ってられない大人3人。制服勝手に借りてきて、手伝ってくれるこの頼もしさよ! といいたいけど、全然学生に見えなくてなんかいかがわしい! でも、この無理してる感がいいんじゃないですか! そよかぜ先生、めちゃくちゃかわいいですよ!

でも今回、ほんとによかった。ピコやコモナが馬鹿にされてさすがに怒るキリコから、この場をまるく収めちゃうピコのサキュバスマジック! いやもう、こういう有能ピコ、大好き! 女子を陥落させちゃって、ピコさーん! もっと、もっとこういうの見せてー! ほんと最高だったんです。

いやもう、この漫画。ピコのハーレムエンドでも全然大丈夫ですよ! むしろ待ってます。

『ずんだもんTV』

イタコ姉さんの口寄せに弟子として同行するずんだもんです。もちろん弟子とはいっても口寄せやるというのではなく、異能力の実践を見学するのが目的。ふたり一緒に電車に揺られて目的地に向かうんですが、なんと、イタコ姉さん、電車に酔うんだ! 自分も乗り物酔いしますが、車は酔っても電車では酔わないから、なんか意外でした。

現地に到着したイタコ姉さん。ずうっと酔ったままで、コンディション悪そう! で、こんな状態で口寄せしたものですから、ご先祖様に乗っ取られそうになっちゃって! って、ご先祖様、悪霊じみてきたな! このままじゃイタコが戻ってくれなくなっちゃう!

イタコのピンチに、まさかのずんだもんが大活躍。ずんだもん相手に張り手を繰り出すイタコの手を掴み、繰り返し呼び掛ける。ずんだもんの声になんとか意識を取り戻したイタコのいうとおり、その手をぐっと引き寄せると、これが決まり手、引き落としになったというんですね。

ご先祖様。なんと相撲が好きだったんですか! さらには強く掴んだずんだもんの手が、酔い止めのツボを見事に押してくれて、イタコも回復。これにてめでたしめでたし。すべてがまるく収まったのでした。

イタコとずんだもん、ふたりだけのエピソードとはなかなかレアな感じでしたが、これをもってふたり一層に仲を深められたのが大変よかったです。ちょっと秘密を共有した、そんな感じもまたナイスでした。

2025年8月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年10月号、一昨日の続きです。

『クールな氷上さんは迫りたい』

課長とのデートが成ってご機嫌な氷上さん。栗園からもらったぬいぐるみに微笑みかけるも、その表情は尋常のものではなく、これは実際氷上にとっての気掛かりであり続けてきたウィークポイント。愛想のある表情ができない。表情を作ろうとすると不自然になる。それで相手を怖がらせてしまい、というその相手がまさかの木下さん。

このあいだの栗園課長との時間を見られていた。興味持たれてしまって、つきあってるのと質問受けて、さあ氷上はどう受け答えするか。

つきあってはいない。練習してただけ。ちょっと皆とは違う氷上の行動。だけどそれは木下にはずいぶん響いたようで、まさかの称号、ラブハンターを授かることに!

そして知られる氷上の思い。片思いする友人に心ひかれる木下の、応援したい気持ちが膨らむ今回。この人の介入は吉と出るか凶と出るか。でも、少なくとも木下という目撃者がいたという事実が、ふたりの関係を変化させたのは間違いないようですよ。そしてその変化は、栗園の気持ちにもいろいろ働きかけているようですよ。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

癖の強い冒険者たちに付き添うジュローの苦労。興味を引くものあれば、後先考えずに追い掛けてしまうボブに、どうにもやる気の感じられないりる。さらに、いろいろどんくさいピリカ。この3人を束ねて、脱落者なくクエストを達成できるだろうか。

いろいろ心配というか、いろいろ頭にきちゃってるジュローなんですが、でも若者たちは若者たちでいろいろ考えて動いているんですね。そして聞き取りの果てにジュローが触れるこの世界の人たちの、あるいは冒険者たちの死生観。この世界を知ったつもりでいて、まるで知っていなかった自分に気づかされた瞬間ですね。ジュローが思っているよりも、ピリカたちは死を身近に感じていて、その身近な死、ふいに訪れる死を意識しつつ判断、行動しているということなのですね。

ここから変わるジュローのティーチング。自分の考えを押し出していくのではなく、相手の考えていることに身を寄せていく。自分勝手と思われたボブも、冒険を楽しんでいる、目の前に現れるいろいろが興味を、興奮を掻き立てずにはいられない。

そんな感情を知らされて、そして自らもボブに同じく身を投じていこうとするその姿勢よ。これはパーティーとしての成長? そしてジュローがこの世界を本当の意味で受容するはじまりでもある? ああ、いよいよはじまる彼らの冒険!

みたいなこと思った矢先に現れる、水辺の怪異! ああ、これどうするどうなる、ちょっとしたピンチじゃん。自分のスキルがバレるのを怖れるジュローにとって、今は足枷のついた状態であるわけで、このピンチにどうするどうなるどう対応する? ジュローの真価の問われる、そんな状況ともいえるのかも? でしょうか。

『もどかしコンプレックス』

応援上映に参加したもちとしーさん。順調に逢瀬を重ねて、順調にその仲を深めていってるように感じるのは私だけでしょうか。興味を持ったネホたんグッズがかぶって、思わずおそろい。お茶をしながら映画の感想を語りあう時間も楽しくて、ずっと自分の見た目に引け目を感じて誰とも会おうとしなかった日々がまるで嘘みたい。今のこのもちとの時間がたまらなく愛おしく、そしてもちとの気持ちの近しく感じることがたまらなく嬉しい。

でもそんな関係に、ついつい舞い上がってしまって、失敗してしまって、落ち込むしーさんですよ。たいしたことじゃないんです。でも必要以上に罪悪感感じてしまったしーさんを、もちの心遣いが引き上げてくれた。

失敗をひきずるしーさんにも、もう次はないかもとネガティブになったしーさんにも、また会えないかといってくれたもち。ほんと、それだけのことでこんなにも気持ちは軽やかになって。でも、人間、こんなもんですよ。ちょっとのことで気分なんてすっかり変わる。それくらいに好きという思いは強くて、好きという気持ちの前に、人はこんなにも素直になってしまうのですね。

2025年8月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年10月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。学校帰りの情景でしょうか。優はじめ、メインの4人が連れ立って歩く、横断歩道のその途中? なんと優のアイスキャンディーを鳥先輩がパクリとひとくちいただいちゃってもう大変! この驚きの優さんが、次に発する音声やなにか。さらには続く展開は!? となると、もう騒がしく、にぎやかな、この子たちの毎日を彩るあのおまつりみたいな日常が予想されるようですよ。

今月は新規ゲストが4本です。

『なんでもヤル二課』

コンサル企業に入社を果たした江名鳥エナ。目指すは社長と意気込むも、配属先はなんでもヤル二課なる謎の部署。いかにもな外れ部署。落胆を隠せないエナの前に現れた課長ルフナは、ええと、この会社にはコンプライアンスとかないのか!? と思わせるような振る舞いを!

さらに現れる課員も曲者揃いで、クソガキムーブがウザい見るからに小学生のれもん。って、ほんとに12歳なの? 気弱に見せてルフナがらみとなると圧が強い隠れドSのみるこ。さらにはメイド衣装の男子社員こはくときて、いやもう、この部署、ほんとに大丈夫?

任される仕事は草むしりとか、どう考えても追い出し部屋? そもそもエナがここに回されたのは、社長にしてくれとか怪文書を社長に送りつけたのが原因で、いやもうそんなエナはヤル二課でまるくなるのか成長するのか。あるいはさらに怪物度合いを上げてくるのか。

とりあえず、後者のような予感がしますよね。

『天使で悪魔なふたごびより』

シャルドネとカベルネは双子の姉妹。これから一緒に暮らすことになるというのですが、どうにも趣味やら嗜好が違っています。快活で開放的なカベルネに対し、姉シャルドネはゲーム好きの面倒くさがりや。けれどそれ以前に大きく違っているのはその見た目。母が天使、父が悪魔のふたりは、それぞれに違った要素を受け継いで、カベルネには角が片方だけ。シャルドネには天使の輪が。見た目からして違えば、その育ってきた環境もまた違っているというのですね。

天界暮らしのシャルドネ。魔界暮らしのカベルネ。カベルネは、陰気でかわいさに欠ける魔界がずっと嫌だった。そんなときに知った人間たちのSNS。こんな世界があるのかと、思い立って人間界にやってきて、いずれは人間界の「カワイイ」を魔界にも広げるんだ!

結構な野心をお持ちなのであります。

そんなふたりのある日の外出。カベルネコーディネイトでかわいく着飾って、ゲームセンターに。そこで知る、シャルドネの鬱屈。天界には娯楽もなにもなくって退屈だった。母が密輸入してくるゲームが唯一の楽しみだったという姉の過去に触れて、自分だけでなく姉も毎日に満足していなかったんだと理解していく。

こうして、ふたり気持ちを擦り合わせていくことで、だんだん心も寄り添うようになっていくのかも。実際今回の外出で、ふたりの関係は近しくなって、シャルドネの不安もやわらいで、カベルネとの生活に期待持ちはじめている。

そんな、似てないふたごの、仲よくなりゆく関係。悪くないじゃん! って思ったのでした。

『財音寺家の水泳教室』

財音寺ふたばには悩みがあった。水泳の授業がいや! だってこの子は泳げない。ということで、執事の牧野に水泳の教えを乞うことに。プールは屋敷に当然備えつけられていて、環境はばっちり! あとはがんばって練習するだけなのですね。

水着はスクール水着、というのですが、今どきのはもっとラッシュガードみたいになっとらんかった? 競泳水着のふたばと牧野。でも牧野は結構な年配で? いや、その見た目ならまあスクール水着でも大丈夫ですよね。

泳げないふたば。最初の問題は浮かないってところですね。牧野が手を離したら、ああ無惨、沈んでゆく。それ見て、潜水の才能があるって、牧野、この人、指導者としてほんとに大丈夫?

力を抜くと浮きますよ。そういわれても浮かないふたば。浮く牧野との違いは、天然装備の浮き袋の有無なのか? 抗議するふたばだけど、ちゃんと浮けるようになって、さらにここからのがんばり! 牧野の犬神家スタイルに、すわなにごとかと急ぎ泳いでみせたふたば。ええ、ちょっとした荒療治ながら、ちゃんと泳げるようになったのですね。

でも水泳の当日、学校に持っていく水着を間違えた! まさかのカッパスーツ! 泳げるかもしれないけれど、これ着た姿は見られたくない。残念! せっかく泳げるようになったのに、なかなかうまくいかないものですね。

『先輩はがきんちょ!』

堅実真面目な末空あゆみは、このところ先輩に悩まされる日々を送っていて、というのもふたつ上、高校3年の今田まひろは、その行動がまるで小学生男子。勉強したいというあゆみのために取り出した特製問題集は、まさかのうんちワーク! あったな! そういう算数ドリルとかあったよね!?

でもそれでまひろの学習が進むんだったら、この試みも悪くないのでは。とか思いはしたけど、あゆみ向けでは確実にないんですよね。

勉強したいあゆみに、いろいろちょっかい出してくるまひろ。あゆみのことが好きなのはわかるけど、ちょっとうるさすぎました。あゆみ、図書館に逃げていっちゃって、しかしそこでもまひろのイタズラはやまない! すっかり怒らせてしまいました。

そんなあゆみとまひろの関係。なぜまひろがあゆみと一緒にいようとするのか、そのきっかけはなんだったかとかはわからないままだけど、自分のおもしろい、楽しいと感じる気持ちを第一にしているまひろに、かつて小さなころに思い描いていた夢を思い出したあゆみ。でもそれでいいのですか? 堅実な将来設計からはみ出すどころではなく、そもそも進路調査に魔法少女はなしでは!?

と思わせたところで、まひろの荒唐無稽な夢の落ち着き先が公務員! この天真爛漫なのか穏当なのか、わからんところがまひろなのでしょうか。

2025年8月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年10月号、発売されました。表紙は『となりのフィギュア原型師』。おこめ代表と早蕨におが、密接! 密着! 素敵なふたり! しかしなんでしょう、この突然の密着は。まるでふたり姉妹のよう! とか思ってたら、本編でもお姉様、におと呼ぶ関係になろうとしているーっ! いやもう、ほんとすばらしい。これはもう額にいれて飾りたい表紙であります。他には『ミッドナイトレストラン7 to 7』のカットもございます。って、最終回! いやもうこれは驚きました。なんと、終わってしまうのですね。

『となりのフィギュア原型師』

講習会にきた早蕨におは、もはや限界? 現れたイカツめの男性に、もう駄目となっていたところに救世主おこめ代表が登場。ああ、ここに密着! 密接! 濃密な関係が発生して、おこめ代表はにおのお姉様となったのですね。

しかし、おこめ代表、古巣とはいえわりといいたい放題。原型製作時の注意事項を、だるいの一言でキャンセルしようとするおこめ。講師オオタニが圧を強めれば、におがつぶれそうになる。ともあれ、おこめお姉様のおかげで、無事講習を乗り切れたにお。ほんとによかった。さらには同じくバーチャル原型師の小岩井ヨシオからリスペクトもらえて、自己肯定感がアップするにおがかわいい。

でも、におのかわいさはまだまだこれからでしたよ。お姉様に向ける熱烈な視線! 原型磨きの練習にと工房に誘われたときの反応も意味深なら、工房に登場したときの表情もとてもいい。自宅に戻ってからの内弁慶的表情豊かなにおもすばらしくって、ああ、今回はにおスペシャルとでもいうべき回でありました。

で、それはいいんですが、工房にせっちゃんがきてなくてよかったですね。もしせっちゃんがいたら……!? ちょっと大変なことになってたかもしれません。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

ヨシアキがカレンダーに見つけたマーク。謎のマーク。ええと、毛糸玉? ともあれ、なにか約束を忘れてしまっているのではと気になってしまったヨシアキ。錦から聞かされたこと。約束忘れて大喧嘩ってのがひっかかってしまって、素直に聞けばいいのに! 聞かずになんとか思い出そうとしてしまうんですね。

その日がやってきても、なんのことかわからなかったヨシアキ。帰宅したマコトの様子もおかしくて、なんだろう? って、これ、あれだよ、あんたの誕生日だよ! ほんと、育った家の名残りで誕生日に期待をしなくなっているヨシアキです。そのあまりに悲しい話に、衝撃受けるマコトがやさしい。そして語られる嬉しい誕生日の話。それをこの家でもやっていきましょう。

ほんと、マコトさんはいい人だなあ! こんな素敵な人、そうそういませんよ、ヨシアキさん!

プレゼントは、ヨシアキが欲しがっていたコーヒーミル。まさかのプレゼントに驚きを隠せないヨシアキ。よかったですね! まではいいんですけど、ここからまだ続きがありましたか。原稿が順調と聞いていたからと、旅行の予約をすませてしまっていたマコト。でも謎のマークが気になって仕事が滞ってしまっていたヨシアキです。

さあ、どうする、どうなる、旅行は明後日からの2日間だよ!? いやもう、ちょっとしたピンチ到来です。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

おおお、こちらでもふたりが進展です。

訪問施術の現実を知るべく、休日返上で研修に出ていた賢太。さすがに疲れちゃって、でもまずは大丈夫そうという見通しがたったのはよかったですよね。とはいえ大変は大変。だからまずは、常連さん向けの隠しメニューとしてやっていこうという話になりました。

通えなくなった常連さんへの対応がもともとの出発点だったわけですから、この隠しメニュー的決着は、まずまずの成果といえそうです。

そしてもうひとつの問題です。きたる年末年始をどうするか。ここで自分の都合しか出てこない賢太よ! それでいいのか? 椎奈はいいのか? 院長の問にさっとあおざめる。忙しさにかまけて、他のことを忘れてはいけない。誰かと一緒にやっていくならなおさら。関係崩壊、見切りをつけられかねないぞと脅されて、院長、賢太ともに叫び声をあげるまでに!

って、院長、いってる本人がなんでそんなにダメージ受けるんですか。具体的になにかあったんですか!?

さて、院長から提案がありました。というか、このプランに賢太夫妻をひきずりこむのが院長の目的ですよね!? 年末年始に一緒に旅行するつもりだった友人夫妻が都合悪くなってしまった。なので代わりにこないかといってもらえて、そして帰宅した賢太が椎奈に聞いてみたところ、椎奈も嬉しそうじゃありませんか!

こうしてはじまるふたりはじめての旅行。ふたりきりではありませんが、逆にそれがこのふたりにはいいかもしれません。同棲していて進展もなにも、かもしれませんが、このふたりにとってはやっぱり進展なんだろうと思っちゃいますよね。

ところで、ちゃんちゃんこ姿の椎奈さん。めちゃくちゃかわいいよね! めちゃくちゃかわいいよね!

2025年8月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年10月号、一昨日の続きです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

ちょっとずつ、なにか話が動きはじめているようですよ。月渚が学びたいという魔法。それは新しい魔法、この世界の知識や理論を取り入れた魔法を考案したいロゼにとってもよい流れで、魔法の素養がない月渚でも使える魔法を実現できたら、それは革命的なこと!

と、これとはまた違った動きも生じていまして、家に帰ろうとする月渚が発見した行き倒れ。トランクかぶって寝ていた、沢崎と名乗るその人は、すなわちかつて佐渡に棚田体験しにきた沢崎さんのお嬢さん! 穂果であるのです。

月渚に見覚えがあるという穂果。そりゃそうよ。その子、あなたの推しと剣戟演じていた人よ。

ときこの助けで、半年間の移住者向け体験入居できた穂果。まずは住居は確保できた。とはいっても、生活のいろいろはまだまだ。だって、穂果、まったくの見切り発車で佐渡にきたんですから!

さて、穂果の知りあいと判明して、急遽招集される紗菜たち。穂果との再会で、さあなにがはじまりますか! なんとも先行きわからない展開に興味津々です。

『花唄メモワール』

板前としての初の見せ場に自分の力だけで結果を出したいと、梅をシャットアウトした桐喜。しかし、発想にゆきづまるたびに思い出されるのが梅。梅ならどうするだろう……。その都度、頭のなかの梅を振り払おうとするのですが、ここに藤野からの助力が。桐喜の悩みを聞いてくれて、そして以前の自分を引きあいに出しつつ、人に頼る勇気、頼れる人がいる環境も自分の力と思うこと、その大切さを語ったのですね。

かたくなだった桐喜の気持ちもほぐれます。さらにここに、梅と和奏からの差し入れが。かくしてなった3人の仲直り。一緒にメニューを考えよう。箸で食べられる肉料理を。ということで、ふたりともに思いついたのがハンバーグステーキ。挽肉なんて手に入らないこの時代に、包丁で肉を細かく切るところから作るふたり。桐喜の手元には姉十和子から贈られた、自分の桐から切り出されたまな板。この姉が、家族が桐喜を支えているという思いをともに作られる料理はいかなるものになるのでしょうか。

桐喜、ひとつ大きくなれた、そんな気持ちの花開く、よい話でありました。

『え?結婚って3次元でもできるんですか?』

ヒカリの婚活。もしやここで終着したりしますか!? いえね、一緒に推しのライブにいきましょう。誘われていった現場でのいろいろが、ヒカリにとってもとてもよい雰囲気で、しかも相手も、いろいろ粗忽ではあるけれど、悪いやつじゃないし、むしろ不器用ながらも真摯で素直で、実際、良物件なんじゃありませんか!? という気持ちになれるナイスガイ。

朴訥な彼と、物販代行経験豊かで、頼りになって細やかなヒカリ。いいカップルになれそうな気がするんですよね!

というか、ここで彼を逃したら、もうヒカリに次はないんじゃないか。次に誰がきても、この彼と比較して、どうにも見劣りするとかよろしくないとか、そんなこと思うことになるんじゃないか。

いやほんと、ヒカリ、まずはしっかり掴んでおくべきだと思う。キープとかじゃなくて、本命にするつもりでいくべきなんじゃないかなあって思う好印象男子ですよ。

2025年8月25日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年10月号、一昨日の続きです。

『スポチャン!』

学生連盟から届いた全日本学生大会への紹介状。スポチャン部の皆で観戦しにいくのですが、いった先で問題発覚! 姫と呼ばれしももの真実が、大学生ふたり、りおんときらりにバレてしまった! 無敗の姫、朝比奈レイとは目の前にいる彼女ではなく、その横にいる黒髪ロング! あの時、レイのかわりにももがいくことを知らせてなかったがための誤解なのですが、これをあかりにとがめられて、今日のレイはスポチャン禁止です。

でももしここで大学生とレイの対戦が実現していたら、どんな結果が出たのでしょうね。あっさり大学生ふたりを降しちゃうのでしょうか。しかしレイがスポチャン禁止だから、我らが姫、ももとりおんの対戦がなって、明らかになるりおんの変態性! から、りおんに勝つための策を打ったもものカウンターと、それをいなすりおんの強さ!

本当に強い先輩たちなのですね。

その強さは今回の最大の盛り上がり、グランドチャンピオン戦にても見せつけられて、きらりが新人の部で、りおんが上級の部で勝利。本当、素敵な先輩たちじゃありませんか。そんな先輩に見込まれたもも。この子の将来もまた期待でありますね。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

お米の話題です。米不足からの高騰。為政者への批判を口にするアーシャですが、このアーシャさん、日本から米を持ち帰って、広めるつもり満々だ!

ということで、今回は米づくりを学ぶアーシャ様ですよ。アーシャが見つけた種籾を選別するところから田植えまでやるんですけど、塩水に漬けて選別。それをお湯で消毒するの、機械がないと温度管理大変そう。消毒から、催芽から、機械があればお任せだけど、ないと人間がたびたびチェックしなければならない。でもその発芽待ちのアーシャがですね、いつにも増してわくわくしてて、なんと、アーシャ、好きなものとなればこんなにも能動的!

野菜は好かんが米は好き! そんなアーシャの今回の学び。苗は農協から買ってるところを、アーシャのために特別に実習させてくれたようなもの。そだちに感謝しつつ、しっかり手植えするアーシャが本当に頼もしいエピソードでした。

『SAN値直葬!闇バイト』

アーシャ様が米をつくるなら、あかりだって負けません。勝手にどんどん土地が増えるトラペゾヘドロンの特性を最大限に活用すべく、田を起こしはじめるあかりです。すべては利益のため。米不足、価格高騰を受けて、ひと儲けを考えての行動。ああ、アーシャ様とはずいぶん違った動機です。

動機が違えばその手法も大きく違って、なごみの能力を活用しての害虫駆除はいいとして、雑草対策にジャンボタニシ導入したり、波動やなんやゆうてみたり、こよちゃんってこんなにヤバい人だったっけ!? ひとりかれんが常識で忠告してくれるんですが、まるで通用しない! ほんと、あかんやつや。手がつけられないやつじゃないですか。

でも、もっと手をつけられないのがありました。田植え前に落ちてきた隕石。小さくなって消えた隕石。こいつがあかんかった。米が、虫が、異常に育ちすぎる。奇妙な色。不自然な様相。こんな米、食べて大丈夫なのか? と思ったら、メガジャンボタニシによる食害が!

さらにはあかりにまでこの症状が出始めて、この病やいったい!? なんと、あの隕石、星を渡る「色」の仕業だというのです。

「色」に侵食されるあかりの精神。あかり、危うし! と思ったら、どす黒いあかりの精神が逆に「色」を侵食し撃退してしまった!

っていいのか、あかり、だいぶ人間を捨ててしまっていますよ!?

でもほんと、同じ米づくりを題材にしても、こんなにも差が出るというんですから、漫画というのはおもしろいですね。

2025年8月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年10月号、一昨日の続きです。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

このところ気持ちがざわめく美都さんです。甘那の人間関係が気になります! 以前からの友人のことや、体育祭をきっかけに甘那に対する認識を新たにしたクラスメイトなどなど。甘那が皆から好意持たれるのはよいことのはずなのに、甘那の評価が高まるのは喜ばしいことなのに、気持ちが落ちつかない。うっかりするとモヤってしまう。

そんな美都が、美しい、エレガントが板についてるはずの美都さんが見せた、まさかの表情。クラスの子が勇気ふりしぼって甘那に渡したものとはなにか!? もしやラブレターと思いまして!? どれほどに驚いたというのか、ほんとこれまでに見せたことのない表情して、こちらもびっくり。でも、これはこれで美都さんの新しい魅力だと思いましたよ。

美都、よっぽど甘那のこと、気になってたんですね。そして自分の感情が自分でもわからなかった。それがどれほどといったら、甘那との食事会、味がわからなくなってしまうほど! いやもう、大事件でありますよ。

この状況を打破したの、相談だったのですね。妹、幸町に相談をしてみたら、普通じゃない? っていわれまして、そうしたことはあるよって、嫉妬したり、その人の特別になりたいと思ったり。そうした感情に気づかされて、そして美都は甘那への思いを自覚する!?

私は甘那の特別になりたいんだ!

ああ、新たな扉が開いちゃいました! 美都さん、また見たことのない表情なさって、ああ、なんてすてきなんでしょうね!

『球詠』

姫宮を相手に苦境に立った新越谷。すべてがうまくいかず、凡退、失点、相手に先制を許してしまい、そしてようやく同点にまで漕ぎ着けた。

さあ、ここから逆転か! というところで、ホームへの帰還を阻止された新越谷。逆転はかなわず、しかしまだ回は残っている。5回裏を不安なくしのぎ、6回は両校ともに得点なし。膠着のまま迎える最終回。ここに新越谷は主力の中村希。これは一発が期待できるか!? と思いきや、まさかの希対策に打ち取られてしまう。

7回裏で1点が出ればもうそれで負けが確定してしまう。というところで、姫宮が出塁! さあ、この回を抑えることはできるのか。延長に持ち込み、点を奪うことができるのか。

本当、こんなに冷や冷やさせられる試合になるとは予想もしませんでした。

『ウクレア!』

灯火のウクレレの破損を受け、ヘリで地元へと舞い戻った空子たち。ふたたび会場、関屋浜に戻るのですが、ステージはもう美波女子高ウクレレ部の出番!

ああ、間に合わなかったのか。ステージに立つことはかなわないのか!? と思わせて、まさかのヘリで登場!? と思ったら、さすがにそれはなかったかあ! いえね、バタバタって擬音見て、ヘリきたーっ! って思っちゃいましたよ。いや、だって、思うでしょ!? みんなも思いましたよね? ねえ?

ステージに立ったウクレレ部の皆。空子の視線が客席の音羽の視線と結ばれて、そしてはじまる『Henehene Kou 'Aka』。いよいよスタートした演奏に、それぞれが胸中に抱く思いが見えてくる。高揚と喜びと、そして会長音羽の叱咤が今のこの私たちを作った! 皆がこれまで積み上げてきたこと、それがこの日のこの演奏に結実する。

その集大成ともいえるのは、最後の曲、彼女らのオリジナル『Ukule'a』。これまで見たことのないほどのアグレッシブな空子の姿。それは客席に音を届け、そして音羽にはメッセージを。自分のあきらめていた、けれど本当は望んでいたものを、今こうして見ることができた。すべてはあの日のウクレレ部の演奏がきっかけで、うちに閉じ込もるようにうずくまっていた空子の気持ちが、前へと進みはじめた瞬間。

そのとき射した光を音羽にも届かせたい! 空子の思いは、皆でともに歌う『ウクレア』のメレとともに広がって、楽しさ、しあわせを会場いっぱいに響かせるにいたったのですね。

空子の見せた、最上の笑顔。ステージに立つ皆が笑顔で、そしてそれは音羽をも笑顔にして、きっと描かれなかった観客皆もそうだったのだろう。そう信じさせてくれるに充分なラスト。本当にすばらしかったと思います。

漫画は今月で終わります。ですが新学期を迎え、音羽に続き、新入生の前で演奏しようという彼女たち。これからの日々に心が開かれてゆく思いのする情景。それがまた素敵であったと思います。

と、ところで、Famousとのコラボウクレレが出るんですかい!? うわあ、マジかー。受注販売、38,500円。FS-1Gベースかな。だとしたら舞帆合板だ!

で、買うかどうかが問題だ! いやね、この夏にウクレレ4本買ってるんですが!?

これ以上楽器を増やすのは、自分が許しても家族が許さねえ!

いやもうどうしたものか。どうしたものか! 本当、悩みどころです。

2025年8月23日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年10月号、一昨日の続きです。

『ななどなどなど』

吉岡るる、奮戦します! 文化祭、最終日のステージにギターをともに立ったるる。満場の視線を集めるも、そのパフォーマンスは奮わない。でも、うまくいかないながらも、逃げ出したい気持ちをどこかに追いやって、最後までしっかりやりきってみせたのです。

そしてここからの告白。萌を名指ししての、友達になってください宣言。ああ、ここにあのわだかまり流されて、ふたりの関係ももとどおり? がんばったるるに、小町のサポート。いろいろがここに結実して、ああ、本当によい再スタートを切れそうなんですね。

萌とこじれたゆかも、ちゃんと話して、解決できたみたい。

あちらもこちらも万事オーケー。これはいい展開となりました。

しかし、やっぱり友達なんですかね? ここからさらに進展したりしませんか、るるさん!? いやでもね、あの屈託ない笑顔は、これまでのどこか遠慮していたものとはまったく違って、それだけでもずいぶんな進展なんだって思わされるものありました。

『ぬるめた』

海に遊びに出たくるみたち。ただし、メンバーはいつもの面々とは違います。クラスの陽キャども? わいわいとにぎやかに海に繰り出す男女の集団。そこで注目を集めるのは、我らがくるみ! しぶる千明を動かして、露出多めの高身長エディションを実現させたこの子の見せ場! ここから最後までずっと! みたいな勢いで、皆の注目集めるわ、ナンパ男も呼び寄せちゃうわ、カジなんか精神やられるわ、ゆうかは赤面して黙り込んじゃうわ、ともう大変!

過激に魅せたくるみの影で、日陰にそっと寄り添うふたりの女子。さきなとれあの仲もまた深まって、もっと進展してもいいんじゃないでしょうか! いやもう、れあ、最高だったのではないでしょうか。れあさき、めちゃくちゃありなのではないでしょうか!

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

レッサーパンダのぬいぐるみが復活! 2025年1月号、あるいは2巻最終エピソード前編の続きですね。

ユーリが醤油をこぼしちゃったぬいぐるみ、顔の部分を作りなおして、縫い変えたおかげで、まるで新品のようなできあがり! ユーリが感動して、ギュッとして感謝するんですけど、いやあ、いいなあ、めちゃくちゃかわいいなあ!

で、ここで新事実が発覚です。なんと、ユウちゃん、SNSやってるの! 写真系SNSなんでしたっけ? そいつに載せるといって、あらいぐまぬいを撮影。でもSNSをよくわかってないつくしが、よくわかってないがゆえに警戒しまくって、でもここでつくしにちょっと優位を感じちゃうユーリがやたらかわいかったんですよね。

というか、そんなに歳でもないのに、新しいこと受けつけなくなっちゃってるつくしが心配なんですけど! ちゃんとユーリからいろいろ教えてもらって!?

しかし、つくしさん、いいですよね。ぬいぐるみ、作れちゃうんだ。ユーリリクエストのダガーナイフもちゃんと作ってくれて、って、ナイフ、顔がついててかわいいな! それをだいじにしてるユーリもまたかわいいな。いやほんと、こんなの、頼んでぬいぐるみ作ってもらえるとか、すごくうらやましい。もちろん有償でいいから、ウクレレのぬいぐるみ作ってもらいたいですよ!

ぬいぐるみ作成中のこと、試しにチャレンジしてみるユーリと、うっかり針で突いちゃった指のくだり。うっかりつくしの指をなめちゃったり、その指をどうしたものか、一瞬あらぬこと考えちゃううくしとかもね、なんでしょう、ちょっとしたところにおもしろかわいらしい展開。いやもう、ふたりの気持ちが寄っては揺れる。それが、本当に愛らしいんですね。

2025年8月22日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年10月号、発売されました。表紙は『花唄メモワール』。梅、巴枝、結花の3人が海を大満喫。乗っているのはバナナボートならぬ赤べこボート。福島会津の名産がこうしてボートに! 実際にあるのかと調べてしまいましたよ。三人それぞれの水着姿。印象もそれぞれ違って、梅なんかは明るいビタミンカラー。巴枝は黒とずいぶんシック。かっちりとした彼女らしいと思っていいのでしょうか。皆、それぞれの楽しみよう。結花はずいぶん頼りにされてる雰囲気ですね。

今月は新連載が1本、新規ゲストが2本です。

『明るいミライ』

三木原サイバーイノベーション創造特区、通称未来特区への居住を勝ちとった黄昏ミライ。しかし未来特区に足を踏み入れたその時から、雨に降られ、呼んだ傘ドローンには落雷。スマホの不調で家にも入れないという不運続き。しかしこの不運は、未来特区のせいじゃない。もともと運が悪かったミライは、この未来特区のイノベーションで、自分の不運を乗り越えたいと願っているんですね。

しかし、どうも幸先悪い。初日の不運続きに、さらに夜中の怪現象。部屋に現れた人魂? そいつがミライの孤独死を予言する。いったいこいつはなんなのか!? 未来都市にそぐわぬ事象に、これは夢かといぶかしむも、翌日も謎の現象が出現。なんとこいつは未来からやってきたAIだというのです。

ミライを孤独死から救うというAIだけど、はたしてこいつは信用してよいものなのか。情報こそは正しいけれど、その手段はいまいち奮わない。そんなAIのすすめに従って、友達づくり、部活動を開始したミライ。まずは茅里加純と友人になって、かくしてはじまる部活動。ふたりではじめる未来部は、どんな部活になるのでしょうね。

『途上姫ジェラシー』

主人公、斗亜のもとに現れたイチゴモチと名乗るアンドロイド。王子さまが欲しい娘のために両親が遣わした、お世話係兼護衛。見た目は王子、しかしつねにぬいぐるみを抱いているという謎のイチゴモチに、気をひかれつつもどこか心がざわつく斗亜なのです。

斗亜に寄り添うイチゴモチだけど、決してぬいぐるみは手放さない。大切なぬいぐるみ。斗亜の身になにかあったら、そのぬいぐるみよりも自分を優先してくれるのか。当然斗亜を優先して守るというイチゴモチの、ぬいぐるみが飛ばされるようなことがあったら斗亜を守る余裕なんてなくなる、思わぬひとことに自分よりぬいぐるみの方が大事なんじゃないかと、イチゴモチを振り切って駆け出してしまう斗亜なのですね。

その夜、帰ってこなかったイチゴモチ。翌日登校しようとした斗亜が見つけたのは、道路に転がるイチゴモチのぬいぐるみ。なぜこれが落ちている? 拾い上げようとしたら、思わぬ重さ! イチゴモチの言葉の真意に気づきつつある斗亜は、イチゴモチを探そうと入ってはならない場所に踏み込んでしまい、まさかの命の危機!? というところで、イチゴモチに助けられるのです。

ふたりで危機を乗り越えて、そして深まる仲。互いに守り、助けあおうという気持ちが斗亜に芽生えて、求める王子様を得て、かつただ守られるだけではない姫になった斗亜なのですね。

『市松かいだん劇場』

一人暮らしをする息子のために両親が送ってくれた市松人形。なんのためかと思ったら、魔除けだっていうんです。

しかし魔除けといわれてもその人形自体が不気味と敬遠していたら、なんと留守のあいだに勝手に動いているどころか、テレビを楽しみ、お菓子もたしなむ。謎の明るい和風幼女の本性をさらけだしてきて、さらにびっくりさせられるのでした。

しかし、寂しい一人暮らしがこうして楽しくもドキワクな毎日に変わるのなら、怪奇じみた市松との同居も悪くないんじゃなくて? とか思ってたら、突然の入電。勝手に応答した電話からは、まさかのメリーさんの声が!

だんだん近づいてくるメリーさんにおののいていたら、なんと市松がメリーを折檻! 見事調伏してくれたというんですね。

なんだ、ちゃんと魔除けとして働いてくれるんじゃん!

捕われたメリーも、その御尊顔拝してみればまさかの美少女。こうして和洋ふたりの美少女と暮らすことになって、嬉し恥ずかし?  あるいは怪異との共存はノーサンキュー? 突如としてにぎやかになっていきそうな毎日なのですね。