2025年4月1日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号、一昨日の続きです。

『ずんだもんTV!』

ずんだもん、いったいなにものなんだろう! ごろごろ寝転がっていたずんだもんの耳、耳? をきりたんが踏んでしまった。痛い! けどそれだけじゃなくて、中身が出てしまった。中身? あの枝豆っぽく見える耳の中身。まさに巨大な枝豆。ずん子が食べたがっているんですが、これ、食べちゃまずいですよね!? なんせ、ずんだもんの中身。きりたん曰く内蔵かもしれない。ああ、これ、出ちゃったらどうしたらいいんだろう!

ここからの試行錯誤ですよ。ふらふらしはじめたずんだもんの耳に、豆を戻してみる。ところが一度に全部こぼれちゃって大惨事! ずんだもん、すっかり昏倒して、さらにはその見た目も崩れはじめている? いや、むしろまるまるのつるつるになろうとしているんですね。

って、これ大丈夫なの!? どう見ても大丈夫じゃないんですけど、いや実際大丈夫ではなさそうなんですけど、なんとかしようときりたんは情報収集をはかり、そしてずん子は、矢にずんだもちを刺してずんだもんに取り込ませようとする。

けれどずんだもちを取り込まないずんだもん。そこでずん子はずんだもんの豆でずんだもちを作り、それをずんだもんに与えるんですね。これでよみがえってめでたしめでたしかと思ったら、さらにずんだもん、記憶を取り戻したようで、ああ、ここにくる前のスベスベモチモチだったずんだもんとはいかなる存在だったのか。

ひとつピンチを乗り越えたら、ひとつ謎が明らかになった。この新情報は、なにかしらずんだもんやずん子たちとの関係に影響を及ぼすのでしょうか。おそらくはなにかありそう。なにか動きがありそうですよね。

『このままモブじゃ終われない!』

ピコがバイトしている居酒屋に、コモナたちが強襲です。完全におもしろがってますよね。で、居酒屋に到着してみれば、ピコが売れっ子作家と身分を詐称してバイトの子にいいかっこしているんですね。もう完全におもしろい。ピコやそよかぜに恥ずかしいところを見られてしまった。しかしここで嘘をバラされちゃあたまらないと、身銭を切ってふたりを買収するピコですよ。ほんと、ピコ、深い業を抱えていますよね。

今回はコモナに焦点があたりましたよ。キリコに頼られて嬉しいコモナ。今こそキリコにいいところを見せるときだ! というのに、コモナも陽のオーラには抗えない。すっかり不審な行動とってしまい、そこをピコに助けられるんですね。

今回、コモナのなにがおもしろいって、働いているピコがかわいいからといってすっかり飲み過ぎちゃってですね、ピコに甘えまくっちゃうんですよ。仕事中のピコに抱きついて、ピコに近づくものを威嚇する。さらには猫耳つけられちゃって、かわいいかわいいと評判。で、コモナ、酔った勢いでピコに送ってもらうわ、風呂にいれてもらうわ、着替えさせてもらうわ、寝かしつけてもらうわ、しまいには一緒のベッドで寝ちゃって、翌朝起きたら大混乱!

いやでも、コモナのかわいさ、全力でしたよね。あのかわいいコモナ。普段からこのノリでピコに甘えたらいいんですよ。そしたら世話を焼いてもらえる。誰もが嬉しい展開ではありませんか。なんだかんだいいながら、コモナに優しいピコもよかった。ふたり、いい関係なんだなあって思える、そんなエピソードでした。

2025年3月31日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年5月号、一昨日の続きです。

『沖浪荘202号の漫研部』

熱海は温泉旅館にて次のイベントに向けた同人誌作成合宿することになった沖浪荘の漫研部。取ったのは一部屋だけ。もちろん稲敷も同じ部屋。女性たちのなか、ひとり男が混じって大丈夫なのか? 焦ってる稲敷だけど、いやほんと、ここの女性たちは強いな。横暴ともいえる。ひとりやけに素直で無垢なのもいますけど。でもこれはそれだけ稲敷が信頼されてるってことですよ! といいたいけど、桐のいう度胸がないってのが実際正しい見方ってやつなんでしょうね。

さて、最初は観光に興味の向いていた面々。それを稲敷が方向修正して、テーマ決めからスタートです。つくしの発案で動物系。皆が描く絵の方向性をそれっぽく見せあって、でもこれ大丈夫なのか? とりわけ侑子。まあ分別あるおとなだし、穏当なところに落ち着けてくれることでしょう、と思ってもないことを書いてしまいますが、実際どんなのができるんでしょうね。ちょっとカオスの予感です。

そしてつくしと稲敷がペンネームを決めたりと、いろいろ決まっていって、あとは実作業。と、一段落ついたことで気持ちもリラックスして、いよいよ温泉を楽しもう! 意気投合する女性陣。ああ、このノリのよさ、楽しそうでなによりですよ。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

一仕事終えてお疲れの椎奈を賢太が施術します。おかげですっかりほぐれて、でもまだ手に疲れが残っている。その手を、ハンドクリーム塗りながら揉みほぐす賢太。

その過程で椎奈が思うこと。賢太の手は大きい。賢太の手と自分の手をあわせてみて、やっぱり大きい。わたしの親指の爪が小指の爪に負けている! って、そんなに!? よほどの体格差なんだろうなあ。こうしていろいろ観察していくうちに、気づけば賢太の手を揉んでいる椎奈。興味を持つと一直線、そんな椎奈の性格もいいんですけど、揉まれることに慣れてない! 真っ赤になってる賢太がやたらかわいくて、いやもうおもしろいふたりです。

このふたりの気分転換。外にごはんを食べにいこう。久しぶりに一緒にでかけるふたり。前にでかけたのはいつだっけ? って、家具を買いにいったときか! 衝撃を受ける賢太と、そしてもっとデートをと誓う様。ああ、これはなにかしらのおでかけイベント勃発ですか? いろいろ試行錯誤するのかな? 行き先選定にいろいろ迷っちゃったりしたりして? なんて予感がしてますよ。

2025年3月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号、一昨日の続きです。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

ノクタンのもとで悪い魔法少女をやっている日向ゆずから友達申請が届きました。これは罠!? 警戒するチラ太郎だけど、真侑はきっと悪い子じゃないと信頼して友達承認するのですね。

ふたりだけで会いたいと、ゆずからのお誘い。なんらかの意図があるかもしれない、そう思いながらも、なにかわかるかもしれないと誘いを受ける真侑。そしてこれがきっかけで、ゆずが知らされていなかったノクタンの目的をゆずに知らせることができた。これでノクタンに協力するのをやめてくれたらいいんだけど……、と思いきや、むしろ乗り気はありませんか! ああ、ゆずちゃん、結構危うい子であります。

そんなゆずと真侑の戦い。ゆずと戦いたく真侑だけど、ゆずはかなりの本気で攻撃してきて、でもそれで衣装がボロボロになった魔法少女たち。自分の身なりも省みずゆずをかばってくれる真侑に気持ちが揺らぎながらも、見た人の記憶を消すためには自分が負けなければならない!? ほんといろいろ試練ですよ、ゆずにとっても!

条件は真侑の勝利。ということで今回はノクタンがぶっとばされることで決着しました。とりあえずはめでたしめでたし? 今日の戦いがきっかけで、ゆずが真侑に心を許してくれたらいいんだけど、と思ったら、真侑を脱衣させることに目覚めちゃったのゆずちゃん! いやあ悪い子ですね。ほんと、とんだことになってしまいました。

『mono』

スズコの車の改造、着々と進んでいきます。ポタ電問題はとりあえず持ち越しですね。できることから進めていって、今日のところは一段落。それで試しに車中泊する組と、スズコの家で休むアキとにわかれるのでありました。

夕食時、スズコの両親もまじえ皆で囲むお鍋。このときの会話がほんとにおもしろかった。スズコの弟が動画配信者やってるそうで、でもなかなかうまくいかないらしい。ここで見える親心。PC一日中まわして、動画再生しまくっとんのか! 涙ぐましいなあ。

からの姉、スズコの漫画についての話題です。家族には描いてる漫画を内緒にしていた。家族の感想は身内補正がはいるから、客観的な評価ができなくなりがち。それがために避けたかったというんですね。さらには、父がネットでレスバとかしちゃいそう! と思ったら、やってたのは母さんでしたか! いやもうほんと、お母さん、気持ちはめちゃくちゃわかりますけど、いやもう、おもしろいなあ。今回のアニメ化でちょっとしたカタルシス得られたみたいですね。

そして夜は更けて、眠りにつく面々です。といいたいけど、華子はスズコのホラー漫画読んじゃって、怖くて眠れず! 春乃はというと、スズコのおじいちゃんに話しかけられて眠れず、っていうんですが、おじいちゃん、一昨年に亡くなってるの! いやほんと、ちょっとしたホラーハウスでありますよ。

『ごきげんよう、一局いかが?』

年末に実家に帰った冴さんです。家でも日課の麻雀は欠かさない。そんな冴に、大学生の兄が、自分も麻雀やってるからと対局申し込んだら、冴と同じころにオンライン麻雀はじめた父も参加を表明。加えてそこに、社会人の兄も加わるというのですね。

下の兄も父も、麻雀は経験者っぽいですよ。上の兄は、これがはじめての麻雀。ざっとルールを見て、軽く把握。あとはやりながら覚える、ってことは、この兄が振り込んだりして冴のサポートするはめになったりするのかな?

みたいな予想しながら読んだら、あかんがね、上の兄さん、七対子をツモあがり。確かに七対子はわかりやすいから、初心者でも狙いやすい。と、兄のことはいいんだけど、冴、さっぱりあがれずにいるんですね。

そんな冴にチャンスです。手が進んできた。索子での混一色、あるいは清一色が狙えそう。でもその打ちまわしやら捨て牌で、索子染めと父、下の兄にはまるわかり。ふたりは完全に逃げの一手で、このままじゃ冴はあがれず仕舞いですか!? と思ったところで上の兄のリーチ、からのカン、嶺上からのツモで数え役満! やったじゃありませんか、冴さん!

と思ったら夢ですかい! 実際は上の兄が一発でツモあがり。夢にまで見るとか、どんだけ悔しかったのか冴さん。ほんと夢とわかって目覚めが悪い! いやもう、冴さん、かわいい妹です。

2025年3月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年5月号、一昨日の続きです。

『クールな氷上さんは迫りたい』

氷上と出会った栗園課長の妹、まろん。氷上に姉の漫画を手渡して、なるほど栗園の姉妹に漫画家がいるわけね? ということは、栗園の少女漫画趣味は姉妹の影響なのかな、なんて思っていたら、なんか全然違うっぽいぞ? だって栗園は38歳。対し、漫画家やってる栗園長女のくるみは21歳。おお、そんなに離れているのか。さらに加えて、ちょっと待って? 少女漫画家じゃなかったん? あんれまあ、成人向け漫画家なの。女性でも多いですよね。で、そのくるみさんが女性向け漫画を出した。

その漫画が今氷上が預ってるやつ。女性向けっていうから大丈夫かなんて栗園は思っていますが、そのタイトルは『堅物課長はエッチで肉食なケダモノ』。あんれまあ! これ、氷上さん、大丈夫なのか? 表紙見て一瞬固まってますけど、そこはさすがの氷上さん。ばっちりしっかり読み込んで、熱い感想を書いたっていうのかい!? いやほんと、揺るぎない人だな。でもって、これを学びの材料にしようとしている。ほんとクールというか堅物というか。おもしろいひとなんですけど、どことなく危うい。

で、この氷上の意気込みを知らされた栗園ですよ。その漫画を読むにあたって、ヒロインに感情移入なの! いやほんと、栗園課長は受け上手! 受けといえば、これがBLでなかったのはさいわいだったかもしれませんね。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

夫の書いた小説を、誰よりもはやく読める特権。妻ならでは? 原稿を手に読んだ物語の舞台は美術館。その取材方法が話題になって、それはVR! おお、今どき。ゴーグルをかぶって、バーチャルな美術館内部を散策できる。ロケーションを知り、作品を鑑賞して、それが小説に生かされて、でもマコトは実際の美術館も見てみたい。

それで、ヨシアキ覚悟を決めて、美術館にふたりで向かうことになったのですね。

って、待って、そんなに覚悟が必要なものなんですか!?

こうしたところに見えるヨシアキの人となり。よっぽど出歩くの苦手なんだろうなあ。実際、美術館に着いた時点で疲弊していて、できればやっぱり出歩きたくない。でもこうした経験が作品作りには必要なこともわかっている。ヨシアキにとっては、結構なジレンマなんでしょうね。

でも、こうして出歩いた甲斐がありましたよ。モデルとした作品の関係者に出会うことができた。マコトが話しかけたら、作者の弟だという。亡くなった兄、また絵のモチーフについての深い話を聞くことができて、これがまたヨシアキの小説に生かされることもあるのでしょうか。

ヨシアキにとっては稀有な体験。マコトがいたからこそ得られた経験。このふたりが夫婦となって変わっていくこと。広がっていくもの。その可能性が素敵な夫婦であります。

『となりのフィギュア原型師』

おお、代表が半藤に興味津々ですよ。短納期で原型を作りあげた半藤の手腕を見て、これは自分だったらできないなと、デジタル原型に本腰いれようとしているのですね。

コンピュータを前に三面図起こしている半藤を見て、それが仕事の下準備とわからない代表。ここにおこめ代表と半藤の作風、手順、気にするポイント等々、いろんな違いが見えてくるのがおもしろかったんですね。こうして見れば、半藤は基本を大切にする愚直なタイプ。対し代表は、完全に立体を把握しそのまま立体に落とし込んでいくタイプですね。

アナログ原型でやるなら代表にはかなわない。けれどデジタルなら、蓄えてきた素材を生かして短期で完成品にまで持っていくことができる。このそれぞれのよさ、持ち味があることをふたりともに理解していて、そして半藤の手順をもとに学びながら、代表が自分の手法を見出そうとする、そんな教えて学んで育てるという関係が成立して、わくわくさせられたんですね。

しかし代表はすごいですよ。年若の人間に謙虚に教えを請うことができる。ああ、これがきっかけで半藤と代表の距離もより縮まるのでしょうか。いや、そうでもないような気がする。わからんのだけど、まあ、これからですよね。まずは代表のデジタル原型師デビューを待ちたい。ええ、なにをどんな風に作るのか。そしてモノにできるのか。素直に楽しみでありますよ。

2025年3月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号、発売されました。表紙は『mono』。もうすぐはじまるTVアニメ。その放送開始を告知する文言をともに登場するのは、全天周カメラをこちらに向ける天宮さつきです。これと興味を持ったら、まっすぐに見つめる。そんなこの子の好奇心が静かに溢れる姿が素敵なイラストです。またアンに桜子がマスコットとなってあっちにこっちにいるのが愛らしい。実にチャーミングな表紙になっているのですね。

今月は新規ゲストが3本です。

『宇宙ネコ』

ゴミ捨て場にて雨に打たれる子猫を拾った美学生。そんな余裕はないと素通りするつもりが、その愛らしさに打たれてついつい助けてしまった。けれどそいつの実態は、猫ならぬ侵略的宇宙人。ここを拠点とし、いずれは地球を我がものに。

と思うのだけれど、猫の姿の不自由さ。また猫と人との暮らしの差。食べ物から娯楽から、人のほうがずっとよさそう。そう思ったら、猫から人の姿に変化してしまった!

バレた! 猫でないことを知られてしまった! 焦りつつ、自分は妖精とごまかしたらそれが通ってしまった。さらには、すっかりふたり打ち解けてしまって、いつの間にか地球侵略の使命も忘れてしまって、かくしてすべては平穏、しあわせのもとに暮れていくのでした。

『ワンシーンモデル』

青春のやりなおし。思い残しを今ここで取り戻そうとする新任教師、桜庭恵。フラストレーションが溜まったときは、制服を着て学内を散策する。勉強ばかりだった学生時代を送った恵は、生徒を見るほどにあのころにできなかったことを羨ましく思う。その挙句に、生徒になりきるようになってしまったというのですね。

これを名づけて「青春リバウンド」。

放課後の校内を見てまわり、けれど見ているだけではすまなくなった? 自分のクラスの生徒にカメラを向けられ、一枚写真を撮られてしまった。バレたかと思ったらさにあらず、彼女が部長を務めるモデル部への参加を求められたのですね。

強く請われて見学することになった恵。そこで出会う他の部員。そしてモデル部がまだ正式な部でないという事実を知らされる。その活動に興味を持ちつつも、生徒でない自分には入部は無理。けれど部長は新任教師の自分を顧問にしようとしている!

仕事に追われ忙しいのに顧問なんてできるのか。さらには顧問をしつつ、こっそり部員を演じられるのか。夢の部活動の魅力を前に逡巡する恵ですよ。はたして彼女の決断やいかに。この無謀な活動に身を投じるのでしょうか!? いや、きっとするのでしょうね!

『はじめましての愛の挨拶』

音楽室でヴァイオリンを弾いていたら、突然愛の告白を受けてしまった! なんと合奏してください、あなたの演奏が好きなんです! って、ややこしいな!

いいよと応えて、待ちあわせるは次の日曜日。約束の場所で彼女を待てば、どこからか聞こえるピアノの音。誘われるままにいってみたら、そこにいたのは愛の告白の彼女だったというのですね。

ストリートピアノで練習してるというんです。そんな彼女と一緒に、ストリートで演奏することになった。その曲がエルガーの『愛のあいさつ』。はじめての合奏は、いきなりの合わせだというのによくマッチして、響きあう音と音。そこには気持ちと気持ちのふれあいなどもあるのでしょうね。

今回は唐突な出会い。けれど今度は練習してから合わせよう。こうしてふたり、パートナーとなっていく? 音楽だけでなく、人と人との出会い、交流の描かれる小品でした。

2025年3月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年5月号、発売されました。表紙は『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』。鍋の蓋をあけるステラが表紙を飾ります。わずかに不安そうな表情。けれど同時に紅潮した頬が期待をも感じさせて、これはステラの手料理なのでしょうか。ジュローのために作った。はたしてうまくできただろうか。そんな感情がうかがえるのですね。この他に『もどかしコンプレックス』、『小森さんは断れない!』、どうにも不器用な夫婦でして。』、そして『元アイドルのハロー!ワーク』のカットがございます。

今月は新連載が1本です。

『もどかしコンプレックス』

ネットでつながるコミュニケーションは不思議なもので、相手の背景もなにも知らないままに親しくなっていく。ひとつのテーマや興味がきっかけとなって集まって、誰ともわからぬまま、そのハンドルや発言内容からその人を知っていく。

この漫画では、児童向けアニメ『きずなフレンズ』が好きという同士が集まってのコミュニケーションが描かれて、ボイスチャットでアニメへの愛を語りあう。主人公のmochiは好きをイラストとしても公表していて、一緒に語りあう仲の43はアニメだけでなくmochiのイラストのファンでもあるのですね。

そんなふたりが、実際に会うことになりました。リアルイベント。遊園地で開かれる、当然キッズ向けのイベントだけど、そこにおもむくことになったmochiと43。はたして43はmochiの想像するとおりの女子なのか。期待と不安を胸に待つmochiの前に現れたのは、予想外に無口な女子。でもそんな彼女がアニメのキャラ着ぐるみを見てもらした声に、まぎれもない43と実感したmochiのときめき。

ああ、ここにこのふたりの出会いがなったのですね。この関係、いかに深まろうというのか。興味津々の導入です。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

実家、すなわち王城に顔を出したジュローとステラです。ジュローの人となりを知るために共同生活を送るステラ。その中間報告でも求めるのかと思いきや、父王アルタイルはむしろ親馬鹿の側面をあらわにしてきて、娘は楽しくすごしているか、しあわせに暮らしているか、身の心配をするあまり深酒しちゃってなんてこといっちゃってる。

なんだかめんどくさいおっさんだなあと思わせてからの、ジュローを他国への牽制、安全保障の手段として用いることを示唆してみせるなど、いやもう剣呑剣呑。ジュローののらりくらりとかわしてみせる様もまた、ただ便利に使われてたまるまいとする意識、ステラの平穏を守るために感情を抑え理性でもってことを進めようとする、ジュローのしたたかで同時に思いやりある人柄感じさせるものでした。

と、こうした舌戦、腹と腹の探りあいをしてみせた後にですよ、あのゴージャスセーターが出てくるのね! いやあ、びっくりだ。これがここでのハイセンスなのですね。ええ、ふたり揃いでペアルック決めた姿、見せてくださいよ。来月には見られたりするのかな? そりゃもう見られますよね!?

『うちこもり妻はコスプレ配信者』

公式コスプレイヤーの依頼に動揺するいぶき。けれどすぐに落ちついて、慣れてるのかな? と思ったらそうじゃないんだ。はじめての経験。まさか我が身にこんなことが起ころうとは。驚き、感慨とともに振り返る自分のコスプレ人生。それは小学生時分にまでさかのぼり、そしてそこには今の夫、駿との関係が抜き難くあったというのですね。

駿が中学にあがって、自分と遊んでくれる時間が減ってしまった。ひとり手持ち無沙汰に過ごすいぶきが本屋で見つけた一冊の雑誌。知ってるアニメキャラのコスプレ表紙が気になって、手にしてみればそこはめくるめく世界。付録の型紙に、わからないながらもミシンを使い、はじめて作ったコスプレ衣装。そいつを駿がほめてくれて、自分で嬉しい、評価されたことも嬉しい、どんどんコスプレの世界にハマりこんでいったというんですね。

そんないぶきの向きと不向き。仕事したくない、仕事に追われてやりたいことができない。そうしたもどかしさの先にあった駿との結婚。ああ、いぶきといぶきの未来を大切にしてくれる人がいてくれた。そしてその決断の先にあったのが、この公式コスプレイヤーのオファーだったのですね。

このオファーがいぶきの今後を変えていくのか。彼女の世界をより輝かしいものとしてくれるのか。それはわからぬながらも、間違いなくいぶきになんらかの影響をおよぼすだろう。その影響、そして変化するものはあるのか。いやもう楽しみですね。いぶきの飛躍、あったりするのかな。

2025年3月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号、昨日の続きです。

『ネコかぶりアンコール!』

シンデレラにはじまりシンデレラに終わる。この物語のテーマは、音子と劇シンデレラの関係にあったと感じさせられた構成。ええ、見事に終わりに向かってみせたクライマックス回でした。

シンデレラは、いわば人を偽り別人を演じる物語。灰かぶりと呼ばれる娘が、絢爛なドレスに身を包み王子に見初められる。それは、本当はがさつで乱暴な音子が学校では理想の女子を演じている、そうした構造をまま引き写していて、だからこそこの物語はシンデレラにはじまりシンデレラで閉じる必要があったのでしょう。

再演シンデレラは最初のシンデレラとはちょっと違っていました。最初から音子の地を露にしていく。これはすでに音子のためのシンデレラが持つギミックを皆が知っているためか。でもそれ以上に、部長からのメッセージがあった。音子は音子のありのままお姫様になっていい、それを伝えようとしている。また、これまで音子が演じてきたなかで気づいてきたこと、どんな一面も本当のその人であるということを、あたらめて音子が確認していく過程、そのしめくくりでもあったのでしょう。

最後にね、舞台を終えた素の音子と中学時代の友人が話す場面。うかつにも地を出してしまってるところを珊瑚、杏に見られてしまって、でもそれでもこの子は受け入れられていくということが示唆されました。どんな側面も音子の本当。劇を通して、それが学校にも浸透していく。いずれは音子も、どんな自分をも認めることに繋がっていくのだろうなあ、と思わせてくれる描写でありました。

『オールドヨコハマラジオアワー』

ついに回避なったオルヨコ最終回。今夜もルールーは元気なトークを皆に届けて、ファンは喜ぶ、しかしミサキはまだ受け入れられずにいるのか! 母はすっかりルールーファンだというのに、ミサキよ、つらい過程であるな。でもこの先にルールーの未来があるとわかっているから耐えられる。そうです、どんな側面も本当のルールー。いずれ認め、受け入れられる日もくるってものですよ。

なぎさの周辺にもちょっとした変化がありますよ。ハラスちゃんから、オルヨコのスタッフにならないかとのお誘い。ルールーたっての抜擢だというのですが、一リスナーとして楽しみたいからと断るなぎさです。あきらめないというオルヨコサイドの熱意にいつか折れる日がくるのですかね? わからないけど、なぎさに関しては一途に一ファンであり続けそうな予感がします。

そしてもうひとつの変化です。次の日曜にオルヨコ最高委員会をやりましょう。なぎさの家にはミサキもその母もやってきて、ああ、まさにこれまでの集大成。あらためてなぎさに友人にはなれないというミサキですが、なぎさのことは認め感謝している。同志としての繋がりがここに成立しているのですね。

さらにもうひとつの変化! いやね、なんかありそうだなって思ってたんですよ。なぎさの手による愛情たっぷりシュウマイ。あ、なんかみんなでタイムリープしたりしそう!? と思ったら、姉ちゃんかーっ! いやもうほんと、なぎさの愛があかねを異なる世界線へといざない、そしてあかねが出会うなぎさやいかなるなぎさであるのでしょう!

シュウマイ食べてタイムリープという突拍子もない漫画でした。その突拍子なさを最後までしっかり大切にする、そんなラストになんだかおかしみのわきあがるもの感じたのでした。

2025年3月25日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

梅の行動が歴史を変えてしまった!? 友人だった巴枝がすっかり別人になってしまって、ああ、梅ちゃん、大泣きですよ。泣かれて戸惑う巴枝(?)。と思ったら、巴枝、普通に別にいるんじゃありませんか!

っていうのも当たり前。梅が最初に会ったのは巴枝ではありませんでした。渡辺結花。巴枝の家に下宿して、花山芸妓をやっている。花瀧屋で梅と会ったこともありますよ、ということで結花が梅のことを覚えていたのは不思議でもなんでもないんですね。

結花を頼りに大正時代の芸妓について調べられないかと思った梅。しかし思うようにことは運ばず、けれど巴枝から大正時代の花山を描いた小説について知るのです。当時の花山で執筆された。その情報から、もしや作者は吉野竹子? かと思ったら違いました。でも吉野竹子についての新情報。なんと巴枝の曾々祖母だというのでありました。

巴枝がいうには、竹子が小説を書くとは聞いていない。ということは竹子は小説家としては大成しなかった? あるいは、巴枝が勧めた小説の作者は変名の竹子なのか。わからぬことはいっぱいで、そしてまたここで現れた結花と梅のえにしとは?

なにかしら梅と、あるいは藤野とのつながりなどがあるのではないか。なんてこと思わさせる子なのですね。

『ウクレア!』

一気に貝殻を集められるかもしれない! 楓が持ち込んだのが、学生音楽祭の情報。かなり大きなイベント、しかも海沿いとウクレレ部の目的にはうってつけ。なのですが、問題もあって、それはなにかというと出演できるのは各学校ごとに一団体だけという制約。すなわち実績もある吹奏楽部と出場枠を奪いあうことになってしまうというのでした。

実際吹奏楽部はウクレレ部に譲る気もなければ負ける気もない。当然自分たちが出場するものと決めつけていて、しかし驚かされましたね、あの生徒会長音羽がウクレレ部に助け船? 生徒たちに決めてもらうのがいいのではといってくれたのですね。

同日に演奏をして、それを聞いた生徒たちに投票してもらう。ここに一縷の望みが見えてきたのですが、さらにいいこと? 悪いこと? には、吹奏楽部はまるっきりウクレレ部をあなどっていて、負けたらなんでもいうことを聞くなんていっちゃってるっていうんですね。

はたしてこの余裕を突いて勝ちを収めることはできるのか。希望に溢れるウクレレ部だけれど、まさかの勝負の当日に、楓の不運が火を吹いた!? それは雨漏り! なんと、演奏場所にと提供された第二音楽室がおおいなる雨漏り! これではライブなんてできない!

まったくもっての逆境に、灯火が提案です。音楽室を飛び出して、こちらから打って出よう。廊下を歩きながらのライブ。テンポキープは空子におまかせ。さらに気になる作戦とはいかなるものか。

この逆境を好機に変えようとするウクレレ部の活動や。どのような結果につながるのか、まさしく見物でありますね。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

体育祭で優勝したら商品が出るのか! しかも今年はホテルのビュッフェチケット。これ、商品の選定に美都の関与があったのでは!? と思ってしまうくらいにタイムリーな商品。カンナに美都に嬉しい、そんなチョイスにもはや優勝を夢見てしまうカンナさんなのですね。

目と目で通じあう美都とカンナ。美都の表情の向こうに、ビュッフェを楽しみにしている気持ちを読み取ったカンナです。当然自分にとっても楽しみで、絶対勝つ気でいる。ところが好事にこそ魔が多し。決勝のリレーで、アンカーをつとめるはずだった陸上部員がケガにて欠場。カンナがアンカーの大役を任されることになってしまいました。

しかし、このトラブル。カンナにとってはよかったのでは? クラスでは皆から怖れられているカンナ。しかしこの活躍がカンナに向けられる皆の目を変えるきっかけになるかもしれない。さらにゴールで待つのは他ならぬ美都です。カンナの手をとり、ゴールで待ってます、一緒にビュッフェにいきましょう。

ああ、ここまでいわれちゃカンナさんも負けてはいられません。不運とは重なるもので、走者の転倒からのバトンミス。しかし決してあきらめないカンナ。倒れた子を責めるでもなく、むしろはげまし任せてという力強い言葉。そして有言実行、気迫で先頭集団に追いすがっての美都に飛び込むその活躍は、カンナをとりまく状況を一度に変えてしまう、そんなミラクルを感じさせるものでありました。

しかし美都さん、いいのですか? これ、カンナさんの人気があがりましたよ? ライバルが一気に増えてしまいますよ? それでも負けない。そんな気持ちがあるのでしょうか。ええ、その気持ちにたがわず、カンナさんを魅了し続けてさしあげてください!

2025年3月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号、発売されました。表紙は『6億年の博物旅』。イノチとアカリが恐竜時代でジャンプ。後ろにいるのはディプロドクス? シダ植物の茂る原野。空には翼竜の姿も見える、まさに時代を超える長大な旅の物語を感じさせる表紙であるのですね。肩を組むようにして寄り添うふたりは、ぱっと明るく笑うアカリと、落ち着いて静かに微笑むようなイノチ、対照的ながらも親しさ感じさせるのですね。全体にマットな色調も落ち着き感じさせて素敵です。

今月は新規ゲストが1本です。

『プロジェクトビッグラブ』

レンタルビデオ店でバイトをする主人公。その仕事ぶりはぞんざいでどこか上の空。集中に欠けているものだからバイトリーダー直々に注意を受けてしまうのですね。ところが、この口やかましいバイトリーダー。どこか様子がおかしくて、妙な距離感の近さもさることながら、拳銃を取り出して死んでもらいますときた。もしやバイトに入る前、スマートフォンを取り上げたのは、助けを呼ばせないため? しかし、特になにか特別な背景があるわけでもない私が、なにゆえ殺されなければならないのか?

混乱しながらも、話してみればわかってくれた? 殺すというのも誤解がもととわかって安心と思いきや、正体を知られたからには生かしておけない。ピンチであることには変わらないのですね。

そんな主人公が、今度は私を殺してくださいといいだした。いったいなにがあったのか。

冒頭から差し挟まれていた学校の情景。孤立を感じさせるその様子が関係してくるのか。この謎めいたふたりの関係、後編になにが明かされるのか気にさせるのです。

『球詠』

順当に勝ち進んでいく新越谷。本来なら5回コールドも狙えた相手に意外や苦戦して、危なげないとはいえど9回までかけてしまった。決着まで長びくということはヨミを消耗させてしまうということ。夏の大会の長丁場を思うと、ここでヨミを疲れさせたくないというのは本音なのでしょうね。

打線が微妙というこの時期。当たる相手が格下だったのは運がよかったといえる。けれどそろそろそうした幸運は打ち止めして、次の相手は姫宮高校。16強常連の武蔵南を降し、打倒新越谷に燃える姫宮を相手に、今度も新越谷は勝ちを得ることができるのか。

ここで負けるわけにはいかない。意気や揚々の新越谷ですが、キャプテン岡田のちょっと弱気な内心や、あのヨミも覚える緊張などなど。なかなかに今度の夏は気持ちの上でもすんなりとはいかないようで、なんだか心配させられるのですよ。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

ガチ頼みの姿勢に入った月渚であります。ときこに相談したら、一生懸命お願いするときは土下座だといわれた。まさかこんなことになるとは思ってなかったときこがえらいこと答えちゃったものだから、まさかの異常事態になっているというのですね。

これ、動画でバズらせたいっていうんです。以前、ロゼの投稿がバズったことがあった。ロゼを出すとバズる。そう考えた末のお願いなのですが、土下座のなんのと穏やかでない情景だけれど、こうした楽しいお話なら悪くないですよね。

で、なにをやるかというと、木剣を使った剣術披露。なんと、月渚は剣術の心得があるのですか。貴族の嗜み。ロゼに作ってもらった木剣を使って、軽くスイカを両断ですよ! すごいな月渚さん、かっこいい! さらにここからロゼとの決闘いやさ模擬戦することとなって、ああ、ロゼは王族、当然剣術だって学んでる。ふたり、剣術にて優劣を競おうということになったのですね。

月渚の踏み込みですよ。一気に相手のふところに入り込むその打ち込みや鋭く、そして続く攻防の激しさ。ロゼも決して負けてない。でも月渚には負けられない理由がある。魔法の才に恵まれなかった自分は、剣では誰にも負けられない。その気迫は本物で、積み上げられた鍛錬も相俟って、ついにはロゼを圧倒。降参させるにいたったのでした。

いつもはクールな月渚の、決して譲れない思いが見えた今回でした。剣にバズりと、振れ幅が大きくて笑ってしまいそうになりますが、どちらにも月渚は本気。この本気が光っていた。ええ、月渚をもっと好きになる、そんなエピソードでありました。

2025年3月23日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『さうのあっ!』

リューディアとの別れを予想し、今のこの関係を大切にしたいと願うこかげ。周囲から距離を置かれてしまった自分を当たり前に受け入れて、友達の輪を広げてくれたリューディア。別れを思うと本当に辛くて、こかげもいつになく元気がなくなっているんですね。

今の時間を惜しむように、リューディアをサウナに誘うこかげです。花の湯でリューディアとふたりだけで話したい。殊勝なこかげ。なかなか話を切り出せず、すっかりのぼせてしまって、リューディアの膝枕で介抱されているそのときに、リューディアへの感謝とともにいずれくる別れについて話したのですね。

でもよかったですよ。リューディアがいっていたルミと一緒の大学。てっきりフィンランドに帰るのかと思いきや、日本の大学だったのですか! ああ、こかげさん、取り越し苦労でした。すっかり安心して、ずっと我慢してた寂しさが溢れちゃいましたね。リューディアにすがって泣いちゃって、でもよかった。すぐにお別れとはならないようですよ。

仮にリューディアが国に帰ったとしても、芹香に槇はずっと友達。嬉しい言葉ももらえて、より深まった友情が美しくも愛らしい、そんなラスト。こかげが音頭をとったさうのあっ! の掛け声もまたよくて、この子たちの関係、ずっとずっと続いてほしいと思いました。

『SAN値直葬!闇バイト』

またなんか怪しい行動してるふたり組。おっと、ひとりはくてら!? クトゥルフの娘を自称する危険な存在。どうも人間を騙して輝くトラペソヘドロンに潜入。暗黒ぬいを強奪しようとしているのですね。

この危険な存在を相手にするのが、ああ、間が悪い、新人の七星かれんですよ。くてらを知らないこともさることながら、この店特有の危険な客についても経験が少ない。今回の客は、見た目こそは少女であるものの、実態はこの世のものではない。はたしてかれんひとりで対応できるのか? 実際、くてらの口車に転がされて、見せてはいけない暗黒ぬいを見せてしまった!

目当てを見つけたくてら。同行のバイトにクトゥルフ像への祈りの言葉を唱えさせようとしている。これ、いったいなにが出てくるのか? 父なるクトゥルフが? あるいはなにか別のものが? いや本当にかれんの大ピンチ。こんなときに、あかりはどこでなにをしているというのでしょう!

2025年3月22日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『スポチャン!』

団体戦のメンバーを決めるための選抜戦は、残すところ一戦。ももとあかりが出場を懸けて激突することに。いったんは棄権はしようとしたももを、大事なのはももが出たいかどうかだと、諫めるあかり。ああ、譲られるかたちでの出場はあかりにしても望むところではなかったのですね。

いざ戦いとなれば回避に優れるももが有利か? そう思わせて、しっかりももの対策をしているあかりです。オートカウンターを盾で防ぎ、カウンターを狙いにいく。短いリーチを補うべく、盾の構えを守りの構えから攻めのそれに転換し、深く踏み込んでいく。

あかりの気迫の一打。負けを覚悟し一瞬諦めを見せたももが、あかりの言葉を受け一転回避からのカウンターに打って出るその流れは、勝ちを狙いにいくあかりの一念、そしてずっと逃げ腰だったももにして譲れない思いの育ってきていることを描いて、充実でありました。

勝ちがあれば負けがある。これは勝負の常ではありますが、勝利の影でひとり涙をこぼすあかりの気持ちが切実に迫ってくる。これもまた圧巻でした。涙するあかりを知り、戦いに向けて気持ちを高めていくもも。これがまた見事。ひしひしと胸に訴えて熱い。そんな場面でした。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

修学旅行で京都を訪れたすかいたち。ああ、京都にきてくれた。感慨を覚えるのでありますが、修学旅行のスタイルは、ひぐれたちには向いてない? 集団行動は不自由で、せっかくの旅行も楽しくない。ですよね。ひぐれのいつもの自由にひらりひらりと気の向くまま見てまわる、そうしたスタイルとはまったく異なる、いうならばパックツアー。バスに詰め込まれて、時間に追われるスポットめぐり。さらに加えて、ひぐれが思い知る孤独。すかいもマリンも友達いっぱい、人気者だというのに、ひぐれはふたりがいないとぽつんとひとりぼっち? 班分けでふたりと離れてしまったものだから、ああ、ひぐれの大ピンチであります。

銀閣寺にいっても楽しくない。お茶席も楽しくない。眉根を寄せるその表情や、まるで心が動いていない。寂しい時間を過ごしたというのですね。

そんなひぐれの救いとなったのは、旅館に戻ってからのひととき? すかいが、ひぐれのことを大好きといってくれた。ひぐれと一緒にいたい。ひぐれと離れての行動が寂しかったとすかいもいってくれ、その言葉にすっかり安心したひぐれだったのですね。

いつもとは違うスタイルの旅行。しばしの別れがふたりの気持ちを近づけて、ええ、より深まるものありましたね。これから先のふたりのつながり、より密接になる、そうしたきっかけになった旅行でしたね。

で、次回は修学旅行後半戦? 続いてはどこにゆくのでしょう。

2025年3月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『プロジェクト・ユリフォーミング!』

イオリとルナの仲を取り持つためなら、なんだってやる所存のリリーです。今回は、古くから子はかすがいと人のいう、その言葉にあやかって自ら赤子になってみせました。実際、変身の一言で小さな子供になれるというのですが、これ見た目だけじゃなく知能まで子供になるのか。でも、実際かわいい子。イオリが即座に心掴まれて、続いてルナも見事に鷲掴まれてしまって、めでたくリリーの目論見は実を結んだのでした。

でも実際、子供リリーを仲立ちとして、ふたりの仲は深まっていきますよ。でも、どちらもパパを自認しているの? いやあるいは、最初に呼ばれたのは自分でありたかったのかもですね。

このふたり、子育ての方針でぶつかったりもするけれど、リリーのためならふたり一緒に百合夫婦としての結びつきを確固たるものとして、ああリリーよ、よかったなあ、お主の犠牲でひとつのカップルが誕生したよ……、と思ったところが、リリーの変身時間が終わってしまい、なんとなく雰囲気に呑まれてしまっていたふたりも正気に。ああ、簡単にはいかないものなのですね。

とはいえ、この作戦の前よりも深まったものはあったはず。これがいずれのカップル成立、ふたりの素直になるきっかけとなってくれれば御の字ですね。

『魔法柴犬★はなまる』

はなまるが魔法アイテムを入手して、俄然必殺技トークに花が咲きますよ。とりわけプリシュガファンの愛莉がやる気を見せて、というかひとり暴走して皆を置いてきぼりにしています。ああ、この温度差よ。プリシュガ話ができる相手と思われた凪沙でしたが、妹と一緒に見てる程度。愛莉の求めるそれとは明らかに違っていたというのですね。

と、こうしたミスマッチはさて置いて、プリシュガの必殺技をはなまるに覚えさせようと試行錯誤です。はなまるは覚えがいいですね。普段の愛莉の行動を見て覚えてた。あとは実践するだけとなって、何度か試してみたらクリームフェッテが部屋中に溢れかえっちゃうという! しかもこれがペット向けのおやつ味! ああ、ニャンダーズにとっても好物なのか。これは使えないと、次なる技の開発に移ることとなりました。

凪沙が参加してくれたのは幸運でしたね。愛莉だって相当なものですが、細かなこだわりが技の実現の邪魔になる。対し凪沙はそうしたことがないでしょう? できることをできるようにやってみる。ニュートラルな視点から技の提案をしてくれて、かくしてできあがったのがリボンによる拘束技! からの爆発!? いやいや、待って、意外と凶悪だな。見た目はリボンだけど、効果としてはチェーンマインだこれ! いやもう、ポメルンがすっかり酷い目にあってしまいました。

で、愛莉の部屋がボロボロに! これ、掃除だけですむのですか!? いやもう修繕が必要になったりしませんか。ええ、次から技の開発は外でやったほうがいいですね。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

魔力を込めた野菜が評判。もっと多くの魔力が込められた野菜、最強のラディッシュがほしいと蒼の要求はエスカレートするばかりです。

最初はアーシャも断わったんですけどね。でも、ミーラの助言、ブランド化というワードが効きすぎてしまって、アーシャが調子にのってしまった。

かくして過剰に魔力の注がれたラディッシュはおおいに育ち、その伸びた根がアーシャたちを拘束してしまうまでに! 宙吊りのアーシャがいうように、動物を拘束してそのまま養分として利用しようとする、一種の食虫植物に進化してしまったというのですか。

ラディッシュにむざむざやられるわけにはいかないと、脱出を試みるアーシャです。足に絡みつく根を風の魔術で切断しようとするも、腹筋が足りなくて根を射程に捉えられない! とはいうけど、宙吊りからの腹筋はそうそうできるもんじゃないよ。カンフー映画とかじゃないと見ないやつよ? でもアーシャは見事に抜け出してみせて、やるなあ、アーシャ様。なかなかに感心させられるがんばりでした。

そしてここからの攻防。もうちょっと待ってたらミーラが鎌を持ってきてくれて、楽に戦えたんですけどね。でも、アーシャの奮闘でラディッシュを成敗。見事収穫なったのでした。

こんなうねうね根が動いてたラディッシュが売物になるんですか? 本当に? 疑問には思うのだけど、蒼が自信満々にいうのですから大丈夫なのでしょう。ということでめでたしめでたし、と思いたいけど、最後に地面から顔をのぞかせた魔力ラディッシュの根! これはホラーでよく見る展開だ! ああ、カウンターアタック・オブ・ザ・キラー・ラディッシュ! 続編など期待できるのでしょうか。

2025年3月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『神絵師のおしごと』

もみじの同人誌とそれを紹介したコスプレイヤーさョのおかげあって、信仰を集めることができたツバキ様。見事歩けるようになって、ああ、まさしく回復の第一歩ですね! と思ったら、もみじが同じく杖を突いて現れて、なんとまあ、ジャンプでぐねって足を折っちゃいましたか。いや、ほんと、大丈夫なのか? 奇跡なのか奇行なのかで回復させてますけど、ちょっともみじも人智を逸脱してきていますか!?

さて、活動に一段落ついて、次への展望が見えてきたり、現状への疑問が浮かんできたりしてますよ。なかでも今後に影響しそうなのが、さョちゃんがツバキ様のこと見えた理由です。神を信じている? 現代日本人なのに? ツバキが感じた信仰のかたちは、むしろ憎しみに近いという。それはいったいどういう感情なのか。

そうしたもろもろが、いよいよ明らかになっていきそうな流れです。

ツバキに似ていたキャラクター、花御子をデザインしたのがさョの父。その父の名が、ツバキの神社の宮司の息子とおなじときた。ここで繋がる神社とさョの因縁。さあこれからどう手を打とうかというそのときに、神社に現れたさョ。さあ、どうなる!? 咄嗟に身を隠したさョ。しかしそれもすぐに見つかることだろう。ここから知ることになるさョの身の上。はたしてこれがさョを味方に引き込むきっかけとなるのでしょうか。

『エイティエイトを2でわって』

寶示戸神音の招待状が奏に与えた影響、相当なものだったようですね。美弦と一緒にリサイタルにいく。それでひとまず落ち着いたかと思ったのに、いまだにフリーズしてしまうっていうんですね。みんなでケーキを食べていてもそう。復帰したとしても、どこか行動が危うい。ほんとのほんとに、奏の心に大きな大きな影響を残したピアニストなのだとうかがえる描写でした。

さて、寶示戸神音のリサイタルに臨む、その前にもいろいろ動きがありましたよ。

さゆゆが頼まれていた馬居コーヒーのテーマ曲。完成したのだそうです。聞いてみて、奏も美弦も感心してるではありませんか。そして弾くなら奏がいい。それを聞かされて驚き喜ぶさゆゆがすばらしい。椅子ごと跳ぶ。奏からの報告を受けたときなんて、ガラスを突き破って窓の外に飛び出してるじゃん! どれほどに嬉しかったのでしょうね。喜びにひたっているさゆゆ、とてもいいものを見た、そんな思いがしましたよ。

そしてついてにリサイタル本番です。ステージに現れた寶示戸神音。客席に投げかけた視線、その先には奏がいる。その意図とはいかに。ああ、神音は奏になにをか伝えようとしているのかもしれませんね。

『アイドルビーバック!』

うおおお、写真に撮られる椿がかわいい! でも、すごい顔してますね。いやだって、こんなこと慣れてない。むしろ苦手にしている。でもだからこそ得られる栄養がある。あんじゅ曰く、尊み祭り。ええ、ほんと、このアクスタ売ってくれるならぜひ買いたい所存です!

さて、今回はライブに向けた準備の続き、いよいよ大詰めといったところです。ライブのグッズに記念のCDも作りたい。あんじゅの希望に応える椿ですよ。録っちゃいましょう。場所はこの部屋。いままさにここで録ろうという。機材も手持ちのものでまかなう。マイクはスマホ。ヘッドホンは椿が普段持ち歩いているもの。MIXは椿がやるので経費はゼロ円。

かくして進む宅録大作戦。いろいろ細かな失敗、トラブルはあるけれど、無事に録り終えたら、サブスクの登録にまで進んでしまう。

いやもう、今は本当にすごい時代なんですね。自宅で録音、ミキシングもマスタリングも手元でできて、そのまま配信にまで持っていける。いやあ、ほんと椿のすごさを思い知らされた今回。まさしく誰もがアイビバというグループに欠かせない。そうしたことを実感させられっぱなしでした。

2025年3月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

男の子のホビーが好き。男児ノリ、男児趣味を解するくるみはですよ、クラスの男子にわいわいまざって、お昼を食べたりカードでデュエルしたり、女子という縛りから自由になって遊んでいるというのです。とはいっても、男子たちからしたら、女子という感じはさせないまでも、小さな女の子が一緒になって遊んでる。そういう感じではあるみたいなんですね。

でもって、くるみはカジのこと好きでしょう。肩に乗ったりおんぶをせがんだり。くるみにその気はないとしても、カジは大人化したくるみにみごとハマった過去がある。これね、きっとね、なんとはなしにね、いつか大きくなるくるみを思ったりするときがカジにはあったりするのではないか。近所のちびっ子が大きくなったら美少女! みたいな、そんな雰囲気がカジにはありそうだなあ、みたいなこと思ったりしたのですね。

まあ、くるみが大きくなることはないんですけれども。

でもって意外や身近に男児趣味を解するものが! ええ、しゆき、結構なガチ感じさせる発言でした。

『セーラー服と関西弁』

ひなたちゃんのおねえちゃんは二虎咲良!? いつか咲良と薫たちが出会うこともありそうな気がする! なんて思っていた前回でしたが、なんとまあ、展開がはやい! もはや遭遇。関西人はせっかちやから、待つということができへんのや! かどうかはわかりませんが、楽しみにしていた展開が速攻やってくるのは悪い気はしませんよね。

ゲームセンターにいった三人娘。覚えのある声に導かれてみれば、そこにはやはり見覚えのある後ろ姿が。ひとりはひなた。そしてもうひとりは咲良。姉妹で一緒に遊びにきていたというんですね。

薫がですよ、ひなたからうんちのお姉ちゃん! ってデカい声で呼ばれてしまうくだり、あれはおもしろかった。そう呼ばれてしまうこともさることながら、なぜそんなあだ名がついたのか、咲良が推測して誤った結論に辿り着いてしまうところ。あそこね、薫のこと気の毒がって、元気づけようとしてくれるでしょう。ああ、咲良はほんま気のいい人なんやなあってわかる、いいシーンだったと思ったのですよ。

ここから一緒に遊ぶところもよかった。咲良とまつりは痩せ我慢かも知れないけれど、ひなたにとっては仲のいいお姉ちゃんたちとの楽しい時間。実際、咲良もこれがきっかけで、薫たちと仲よくなってもよさそうですよね。

『子供部屋ドラゴン』

人間の世界にやってきたひきこもりドラゴンのぎゃお。なんと、ひまりと同じ学校、なんなら同じクラスに通うことになってたというのですか。ということは、ちゃんと編入試験を受けている!? でもって、ちゃんと住民票やなんかもあるというわけか。

転入の手続きはしたものの、部屋から出ようとしないぎゃおです。学校にきていないことを先生から指摘されて、はじめて転入の事実を知ったひまり。おおお、ここはお父さんなりお母さんなりがちゃんと教えてあげませんと!

ひまりに家族が増えたことを、ひまりの友人綾瀬みうも知ることとなりました。お隣さん。幼なじみ。でもちょっと温度感が違う。ひまりに悪い虫がつかないよう同じ高校を選んだ娘。なにか一途な思いをや感じさせるところありまして、しかもかなり苛烈な感じ! 新しい家族、ぎゃおのことを男きょうだいと勘違いして、さらにはキスしてくるなんて聞かされて穏やかじゃない。ああ、これは波乱の予感がしますよ。

まあ、早々にぎゃおが女の子であることは判明するんですけど。そして当然、ドラゴンであることも判明する。さらに目の前でテレパシーキスを見せられて、やっぱりこれは女子同士でも駄目でしたか、みうさん! 割ってはいって、何やってんだこのハレンチトカゲ!! 思いもしないおもしろ罵倒が飛び出しましたよ! いいですね、なんかいい語呂、いい響きでありました。

ひまりが、みうが付き添うからと、抵抗ありつつもとりあえず登校することになったぎゃお。なにかしらトラブルないし騒動ないし発生しそうだけど、それはぎゃおだけじゃなくみうまわりにも同様の予感させられて期待です。ええ、ぎゃおとひまりの距離感に、みうさん、思い切った行動に踏み切ったりしないものでしょうか。

2025年3月18日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。今日はパジャマで長電話? おそろいのシャツの上にそれぞれ違った上着を羽織って、暖かくしてのパーティートークでありますよ。手にする電話は、昔ながらの家電話。黒電話ならぬカラフルな受話器は、ちょっとレトロでかわいさ感じさるアイテムになっていますね。皆それぞれにつけたうさぎのアイマスクも愛らしくしあがっています。

今月は新規ゲストが2本です。

『わたしにプールは狭すぎた!』

中学生女子水泳自由形、県内記録を保持するヒロイン地原小波。しかし速さを求めるあまり、勢いあまってプールの壁に頭から激突。それがショックで水泳をやめてしまった? 遠くの高校を受験して、誰も知らない場所で再スタートをきろうとしている。水泳を忘れてということは、もう泳ぐのはやめたのか。

けれど小波、県記録保持者としてのプライドなんかはあるんですよね。海に近い学校。朝から泳いでくる生徒なんかもいたりして、水着で登校! あまりの暴挙にイライラが隠せない小波なのですが、そこには水泳に対する屈折した気持ちもありそうで、そんな彼女がくだんの水泳少女、天野しずくに誘われて、オープンウォータースイミングに挑戦するというのでしょうか! という第1話。さあ、ここから小波の新たな水泳人生がはじまる! と見せかけて、実は小波には秘密があった。

理由もなく水泳から離れたわけじゃない。失敗が恥ずかしいからとかじゃない。

あの失敗の日から、水が怖くなってしまった。泳ぐことすらできなくなってしまっていたというのです。

泳ぎが嫌いになったわけではなさそうな小波。そんな彼女の新たな挑戦。しずくとともに恐怖を乗り越え、水泳の世界に戻ることはできるのか。最初の一歩を踏み出せずにいる小波に、しずくはいかなる手助けをできるのか。こうご期待の第1話でありました。

『ラビットテンダー』

安曇日菜はお人好し。頼まれごとを断われない。それどころか、見え見えの嘘でも真に受けて、寸借詐欺に引っ掛かりそうに! そのピンチを助けてくれたのは、謎の先輩。同じ制服の謎の美女。目元のホクロ、ハートマークのそいつが決め手となって生徒会長と判明するのですが、生徒会長には秘密があった? 生徒会室にお礼をいいにいった日菜を、謎の地下室に誘うのでした。

ゆきついた先は豪華な内装、さながら大人の夜の店。生徒会長はバニースーツに身を包み、この学校は地下で破廉恥な営業をしているの!? かと思ったら、生徒会の伝統として悩める生徒のための憩いの場、秘密のバー「らびりんす」を運営してきたというのですね。

日菜のために作ったというノンアルカクテルで気持ちもほぐれたか、生徒会長に秘密を打ち明ける日菜です。人の頼みを断われない。人呼んで「人助けジャンキー」。不名誉なあだ名までついているんですね。

そんな日菜に生徒会長がささやきます。解決策は生徒会に入ることだ! はたしてほんとにそうなのか? 日菜にしてメチャクチャといわざるを得ない提案に、しかし自信満々な生徒会長を前にするとなんだか会長が正しいような気がしてきた……。かくして日菜も生徒会の、いやさらびりんすの一員に!?

かくして日菜は、白バニーを着ることになるというのですか!