2024年10月28日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年12月号、一昨日の続きです。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

岬の携帯に残るルナと一緒に撮った写真。最後に飲みにいったとき、銭湯に寄った後に撮ったものなのですが、岬もまるで覚えていない。

そのときの記憶を呼び覚まさせようと奔走してくれたスラー。岬の、そして同じく忘れていたルナの、かつて交わされた会話を思い出させることに成功して、一緒にサウナ旅をしようと語りあったあの夜のこと。けれどなぜこんな大切なことを忘れてしまっていたのか。

それは命の灯の消耗によるもの。憔悴し、思いつめてしまっている、その状態が大切なことを忘れさせ、さらにはここ異世界に迷い込ませてしまった。ルナは仕事での消耗が、岬は友人ルナの失踪が、自分の命の灯を弱らせてしまった。そして今ここに、大切な記憶を取り戻して、ふたりはともにあるべき場所へ帰るという選択をしたのでした。

異世界サウナの皆との別れ。それは悲しいことで、けれど同時にルナの新しい旅立ちで、日本に帰ってからのルナの選択もまた喜ばしいと思えるもの。これからどうなるか、その前途はいまだわからないままではありますが、以前よりもずっと明るい表情を見せてくれたルナ。この子の前に、明るい未来が広がってほしい。そう思える最終回でした。

『ウクレア!』

BGMを頼りに二人三脚のテンポをキープしていた舞帆。しかし放送機材のトラブルで、BGMがなくなってしまった! このピンチに立ち上がったのがほかならぬ空子であります。ウクレレを手に放送部のテントに直談判をしにいった空子、けれど別にBGMはなくても大丈夫かな? と返されてしまって、ああどうなる空子、そして同じくどうなる舞帆。

ここにウクレレ部の皆が集まるところ。ほんとよかった。部の仲間のこと、ちゃんと見ていてくれている。そして一緒に動いてくれる。いいチームだなあと思えた描写。また生き生きと楽しそうにしている、その様子が素晴しかった。というか、里桜がにっこにこ! この人のこういうところ、本当にいいですよね。魅力的です。

さて、BGMを取り戻した舞帆ですよ。完全に舞い上がってしまっていた舞帆がですよ、聞こえてきたウクレレの音、そのテンポから空子たちの意図を汲み取って、笑顔で伸び伸び走りきる。この顛末、もう完全にハッピーエンドではありませんか。体育祭の組分けでは別々になったけれど、それでも気持ちは一緒にあるという仲間のきずな。ああ、いいエピソードだったなと思ったのでした。

今回、楓に絶対音感があることが判明しましたね。これ、小さいころに音楽教育受けてないと身につかないといいますが、ということは楓もピアノかなにか習っていたのかな? ということで、もしかしたら生徒会長の音羽と学校以外での繋がりなどあったりする? なんてこと思わされたりしましたよ。

そして風谷楓さんとちょっとした縁のある翼さんの思いつき。フラダンスチームリペララとウクレレ部との共演なる? ここにまた次の動きがはじまっています。

『ネコかぶりアンコール!』

この漫画の核心とでもいうべきテーマに近づいてきている? 以前音子が導き出した答。人には色んな一面があって、全部含めて本当のその人。そういいながらも、音子自身は猫かぶりの自分は偽物で、本当の自分ではない。頑なにそう思おうとしている。その疑問について、部長が迫るのですね。

自分の思う理想の女の子像を印に見出した音子。けれど知りあって話してみた印は、自分の想像とは違っていて、ということは音子の理想像は印の真似なんかではなく、音子自身の中にあったものではないのか。そもそも人の真似をするのはいけないことなのか。変わらず頑なな音子であるけれど、牧奈の言葉にじりじりと追い込まれていくんですね。

さて、追い込むといっても別に押しつけたりはしませんよ。今回は音子の中に、自分自身の可能性の種をまいただけ。いずれ芽吹いて、育っていくかもしれない可能性を音子自身に認識させるにとどめたのですね。

そしてラストにちょっとしたサプライズ? 印と音子の双子コーデ! ああ、いいですね、赤面の音子。まずは音子は自分のかわいさを認識してあげましょう。ふたり本当にお似合いですよ。

2024年10月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年12月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年12月号、一昨日の続きです。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

賢太さん、どんだけ初心なのでしょう! とはいえ、彼くらいの年だったときの自分だったらどんな反応するのだろう、といえばそれもまたわからぬ話。やっぱりこれくらい意識しちゃうんだろうか。それともやっぱり賢太は標準よりもずっと初心なんだろうか。なんてことを思ってしまった今回。そんなに気になるんだったら見ちゃえばいいのに! とか考えてしまう自分は、やっぱり賢太よりもずっと不埒なのでしょう。

さて、先日の飲み会であてられて以来、椎奈のことがやたらと気になる賢太です。下着が気になる。お風呂が気になる。その他いろいろの生活音なども賢太の悩みを刺激して、いろいろあれこれ憔悴気味? それにしてもまずかったのは、様子が変と椎奈から迫られて、説明するいとまもなく距離詰められたものだから、近づかないで、なんていっちゃって、ああ、椎奈さんを傷つけた!?

言葉が足りなかった! 会話が足りなかった! これはもう、双方ともに不器用だから! ってな感じではあるんですけど、この状況からなんとかリカバーできるのでしょうか、賢太さん。たとえ不器用だろうとなんだろうと、ここで挽回できねばダメですよ!

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

ジュローのもとにやってきたふたり組。ああ、これはジュローの旅の仲間だったりするのかな、と思ったらまさしくそのとおり。オーク族とゴブリン族の公認勇者にして、どうもジュローに思いを寄せている? 女子ふたりとの旅の話も盛り上がって!? と思ったら、ほんの数日の旅だったのか。ともあれ、予想のとおりステラ殿が狼狽なさっている。そして若干嫉妬なさってる!?

いやまあ嫉妬する気持ちもわかります。ジュローのことを自分より先に知っていて、しかも浅からぬ因縁まであるふたりなんですから。で、このふたり、かっこつけていいかっこしたジュローにすっかり参っちゃってたのか! いやまあ、これはジュローが悪い! いや、悪いんかな? ちょっとわかりません。

ジュローとの会話で、彼がステラをどう思っているか察したゴブリン族の勇者にあ。ベリコを連れてそそくさと退散するのですが、この女子ふたりの到来はステラ嬢の意識になにかしら影響を及ぼすのでありましょうか。及ぼしそうな気がする。ええ、なにかしら動きがありそうな予感です。

『アイドルはお忍びCHU♡』

メジャーデビューの決まったフルールクレール。さっそく一花のもといたグループ、レゼルとのコラボ配信が打診されて、元メンバーの一花と新メンバーに似ていると話題の芙蓉、注目度も高かろうという算段だというのですね。

この共演にレゼル側も快諾。無事コラボすることにあいなったのですが、ちょっと緊張? 舞い上がってしまっている一花。レゼルサイドはどうかというと、素直じゃないもののやっぱり舞い上がっている紗鳥。ええ、ふたりの対面、楽しみでありますね。

楽しみといえば木槿もそうです。けれど今回はまったく木槿が登場せず、当然その気持ちやなんかもわからない。芙蓉と木槿が出会ったとき、いったいなにが起こるのか。姉妹共演の起こす波紋。あるいはそもそも姉妹なのか!? というところから、予測つかない木槿ショック。ハラハラしつつも楽しみです。

2024年10月26日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年12月号、先日の続きです。

『球詠』

夏の大会を目前としていろいろ動きがありました。神川、上里、長瀞混成チームを見学してみたり、そして幕鈴との練習試合があったり。この幕鈴は昨年度の全国覇者。強豪を相手にいい勝負どころか勝利してみせた。その試合の流れが新越谷メンバーの繋がりをぎゅっと強くする。その描写がとてもよかったのです。

ドラマがあったんですね。背番号が決まった。よい番号が欲しい。それ以上に、自分の認める人によい番号が当たってほしい。希にとってはそれが光先輩。光がもらったのは11番。それが悔しくて、納得いかなくて、芳乃に食ってかかるかと思うもなんとか我慢。同じく投手で1番をもらったヨミとの確執など発生するのか?

という予感を退けたのが幕鈴相手への投球で、その実力をもってヨミこそがエースと再確認させるにいたった。けれど思いは裏腹、光への気持ちも消えず、それだけに光、希、ふたりの会話はずっしりと重みを持って、しみました。

1番という番号は重いのですね。ヨミを奮起させ、そして希にもあれだけの影響を及ぼして、それだけに今回の顛末は、彼女らの今、今後についてのしっかりとした礎となったように思います。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

紗菜とロゼ、麻衣の3人でお祭りに繰り出します。3人ともに浴衣姿で、目にも華やか、さぞや楽しいひとときとなろうと思いきや、ロゼの気持ちは曇ったまま。自分と一緒にいると紗菜に危険が及んでしまう。その心配が、ずっとロゼの重荷となっているのですね。

紗菜のもとから去ろうと考えるロゼ。ひとりで先走らないよう月渚に忠告されたものの、迷いは晴れないロゼです。そんな彼女の決定に、紗菜はどのように答えようというのか。その仕掛けとして、小木祭りの花火のギミック、花火を寄付した人のメッセージが読み上げられるという決まりごとが効果的に働いて、紗菜に一緒にいられないことを告げた涙のロゼに届く紗菜からのメッセージ。空に咲く一輪の花火とともに伝えられた思いは、これ以上もなく美しくて、ああこれは、ロゼならずとも涙を絞られる。とてもよい場面となったのでした。

これからのロゼと紗菜の暮らし、それがどういうものになっていくのか、それはなおわからないところはあるとして、それでも選んだふたり一緒の暮らし。苦難があろうとふたりでともに乗り越えよう。こここそがロゼの居場所だと確認しあうふたりの姿がまた美しく素敵でありました。

『花唄メモワール』

藤野の身請け話を受けて、竹子に助けを求めた梅。身請けとはいかなるものなのか。そうした事情を知ることからはじめて、そしてさらに身請けの相手や藤野の気持ちなどに探りをいれていく。その顛末の果てに辿り着いた地点、それが他ならぬ梅自身の気持ちであるというところ、ああついにここにずっと蓋をされていた梅の本心が明らかにされる。藤野の生存を願うばかりに口にすることができなかった思い。そのシンプルな答こそ、藤野の求めたものだった。はたして梅はその気持ちを藤野に伝えることができるのか。

という今回。竹子のアドバイスを受けて自ら仲居たちに聞き込みをしていく梅と、将来の目標探しを兼ねて皆の夢を聞いてまわるアイリスの収穫。それはどちらも身請けの相手と藤野の夢という情報を得るためのものだったわけですが、竹子は最初からそのどちらをも問題としていなかった。あくまでも竹子は、梅自身の心からの答えを求めていたのですね。

竹子、頼れる人だなあ! というのが第一の感想。そして竹子の問い掛けがあったからこそ、気持ちより頭を優先してしまった梅の遠回りが解消された。そのことへの安堵が続いて、ああ藤野のもとへと向かう梅が間にあってくれればよい。その思いでいっぱいになるエピソードでした。

2024年10月25日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年12月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年12月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。山下さんと牧村さんが、白衣の上に上着はおって、少し温かくしているイラストです。本当だったらもう涼しくなっているくらいの季節ですよね。温かい飲み物もありがたい、そんなはずだった時期を飾るふたりの姿。愛らしくて素敵です。他に『元アイドルのハロー!ワーク』、『はらぺこ母娘と元カレ家主』、そして新連載の『うちこもり妻はコスプレ配信者』、『クールな氷上さんに迫りたい』のカットもございます。

今月は新連載が2本です。

『うちこもり妻はコスプレ配信者』

コスプレ好きの妻とのふたり暮らし。妻はコスプレ趣味が高じて、ネット配信なんかもやっているのですね。フォロワーは30万人。人気コスプレイヤーというのですが、そのコスプレのクオリティに加え本人のキャラクターもまた人気のもとである模様。そんな妻いぶきと夫駿の天然な日常。ほのぼのとして愛らしいふたりの関係が描かれる連載でありますね。

しかし妻いぶき。こののんびり具合。ぐーたら自堕落といった風ではなく、なんだかエネルギーが足りない系? ゆったりマイペースに消費少なめにして暮らしてる風なのが魅力的。これ、趣味の衣装製作にかかるカロリーを捻出しないといけない、無駄には使えないぞってことなのか、いやそういう打算がないからこそのほのぼのさというか、ええわざとらしさ、あざとさのないチャーミングさがあると思ったんですね。

うっかりやらかしてしまうその失敗も愛らしい。コスプレのまま外に出てしまいそうになってしまったり、夫のリモート会議にうっかり写り込んでしまったり、そうしたうっかり。気づかってみたら空振りという、がんばってる姿とむくわれない結果のギャップ。いい人だな、かわいい人だな。そう思うからこそ、夫の人にはもっとがんばって、かわいいかわいいとベタ褒めしていただきたい。ええ、言葉少なではいけませんよ。もっと、もっと、褒めるのです。

『クールな氷上さんに迫りたい』

少女漫画を読むのが好きな栗園拓哉。38歳にして独身、勤務先では課長を勤めている。そんな彼が、部下の氷上結衣、27歳とつきあうことになるまでの顛末が描かれた今回導入編。つきあうといっても恋愛的なものではなく、恋愛お試し、練習としてのおつきあい? いやいやそう思ってるのは課長の理性部分だけ? もしかしてという期待どおりに、氷上さんのなかでは有り寄りの有りのおつきあいだったりするの!? という、ちょっと本心がわかりかねるところに面白みのある関係性が魅力となっていきそうな予感であります。

本心がわかりかねる。クールにしてドライ。そんな氷上はその美貌からも社内で大人気。若手の山田からも気持ち寄せられていて、けれど山田と氷上の線はなさそうだな。というのは置いておいても、この氷上が少女漫画に興味を持ったというのです。恋愛の機微にうといから漫画で学ぼう、ひいてはいつかは肉食女子に! というのですが、それはちょっと無茶な目標ではない? でも、間違ったチョイスを経て課長の選書に辿り着いたのは上々。あとは研鑽と実践でありますね。

『となりのフィギュア原型師』

はぐちゃんに春到来!? 同じアパートの住人に声をかけられて、いっそ退居をとまで思っていたのが、同好の士と知って一気に気持ちが近くなる。その描写、マイペースながらものびのびとしたはぐの気持ちの動きが見てとれて、面白かった。それにちょっとほほえましいとも思えたのでした。

お相手は畷浩平。二十歳の新人会社員。夜、早朝に出会うお姉さん、はぐちゃんにちょっとした興味を持っていて、挨拶したりするのだけど、それがはぐから敬遠される理由になっているとは露ほども思っていないのでありました。

はぐのこと、模型関係とは思ってないのがいいですよね。その見た目からバンドマンと予測をつけて、けれど楽器を持ってるところ見たことないからボーカルかな? とか仕事中に妄想している。

そんな畷とはぐを近づけるきっかけとなったのが、畷の趣味であるソフビフィギュア。気づいたはぐ、食いついてくるはぐ、その表情が強いな! そこからのやりとり、ころころと表情をかえるはぐが本当に魅力的で、ああ、ついにはぐちゃんにも恋の予感か!

と思わせて、そう思ってるのは畷と周囲のみ。はぐちゃんはまったく露ほどもそうしか感情持ってないのがらしいですよね。ええ、畷の恋心は実るのでしょうか。それ以前にはぐに恋心など芽生えるのでしょうか。なかなかに苦難の恋となりそうですよ。

2024年10月24日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年12月号、一昨日の続きです。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

わあ、コメントしづらい展開が! 壱与のもとに参拝に訪れたひとりの女性。毎日の願掛けが叶わなかったと恨み節。そこに正論ぶつけていく壱与なんですが、そうか、つらい状況にあるのですね。漫画が打ち切りにあった。もうすぐ無職になる。泣き言にもまた正論をぶるける壱与。ああ、桜子が優しくしても気休めに、壱与が正論いうと大ダメージに。どう声をかけていいかわからない、そんな状況になってしまっていますよ。

このメタな描写。どこまで本気にしたらいいのか! なんて思っちゃうけれど、この『ナマイキツネ様』に関しては、好きな漫画、面白く読んできた漫画だったので、最後に持ち直してのご挨拶、切なくも嬉しくうけとりました。壱与のがんばりとやらかし、その顛末が好きでした。

かわいいキャラクター、楽しいやりとり。ときにやりすぎる壱与に桜子。お気に入りでした。これからも、誌面に描かれることがなくとも、この子たちが同じく楽しくやっているといいなと思う、そんな最終回でありました。

『エイティエイトを2でわって』

美弦たちの学校にやってきた咲雪。訪れてすぐに奏渾身のお化け屋敷に通されるという不幸! でも奏が考えたと聞いて、ああそこまで反応が変わるのか! 現金です、咲雪さん! でもそんなとこもかわいいです。

咲雪が見てまわる美弦たちの文化祭。見知らぬ人になってる来夢とか笑いますよね。そりゃ咲雪じゃなくてもその反応になりますよ。そして多目的ホールで、本日の目的、ピアノ発表に臨みます。来夢とゆずの連弾を聞いて、その将来性を思うところなど、この人の懐の深さのようなもの感じて、いいですね、こういう好意的な評価できる人、大好きです。

そして本命といっていいのか、美弦の演奏です。自分の書いた曲が演奏される。しかもその曲は、憧れの奏をイメージした曲で、さあ美弦はどう表現しようというのか。

と、ここまでじっくり盛り上げて、それなんですか美弦さん! ニコニコ笑顔でズンドコドンドコ。曲調とかまるで斟酌せずに楽しく嬉しく弾いちゃって、奏も当惑してるじゃないですか。そして咲雪の点数は……、2点です!

参加賞とのこと、ああ、やさしいですね咲雪さん。なんなら減点だってありえたかもですよ。

『ななどなどなど』

いい話でした。

体育祭のあれこれ描いた今回。なんだかんだで学校行事もこなすようになっている小町ちゃん。騎馬戦の騎手になって喜んでる小町ちゃんと対照的に、あまりに重くて潰れそうになってるななど組の悲哀とか、もう見てるだけで面白い。ほかにもこうした小さく気の利いた描写の楽しい、そんな回かと思って読んでいたらですよ、バトンパスの失敗が一気に状況を変化させて、ああ小町ちゃん、この子の成長が、人の気持ちに触れようとするその思いが、しみじみと素晴しい。そう感じたのですね。

いつにないシリアスな表情を浮かべる小町。誰かの努力が無駄になることを許さない、その意思が、常には見せない本気の走りに繋がって、それは努力していた誰かのためで、そしてその事実を知っている自分のためで、皆のために走ろうと奮起するその姿は、立派で、なにより美しかったと思ったのです。

小町の思いの皆に伝わったこと。少なくとも、新井に星野、ふたりの気持ちが台無しにならなかったこと。皆にとってもいい思い出になったこと。調子にのってしまう小町こそはいつもどおりか、あるいはシリアスになりきらないためのストッパー役だからか、それにしたってこの子の心の成長が見られた、いいエピソードだったと思います。

小町ちゃんはたまにはちやほやされていい。そう思う私にとっても、願望の満たされた、いいお話でした。

2024年10月23日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年12月号、発売されました。表紙は『魔法使いロゼの佐渡ライフ』。自室のベッドで寝そべりながら、これはロゼと通話してるんですね? 月渚がメインの表紙です。月渚の周囲の小物類。充電のケーブルに漫画? 着替え? そしてブリのぬいぐるみ? それらがみんなこの子の普段を感じさせてくれて、愛らしくもほのぼのとして楽しげな表紙となっています。しかしあのぬいぐるみ、いいですね。あの目、あの口、ただものならぬ存在感であります。

今月は新連載が1本です。

『gg!』

主人公、三船優香は得意のゲームで動画配信してるんですね。銃を手にゾンビを倒していくゲーム。軽く全Sを叩き出す腕前は視聴者からも評価されていて、けれどそんな彼女が慣れないゲーム環境で苦戦!

学校で知りあったゲーム同好会のふたりに連れていかれたのはeスポーツカフェ。ずらりと並んだPCに圧倒される美優は、PCゲーに関しては初心者。マウスの扱いにもキーボードのWASD使った操作にも慣れてない。ルールにも不慣れ、PvPでの駆け引きもわからないという、まさに初心者の洗礼を受けてプライドずたずたな美優の、ここぞというところでの作戦立案。

これまでずっとソロプレイしていた美優に、チームプレイの面白さが伝わった? そんなエピソードだったのですね。

ゲームを媒介に広がる美優の世界。これ、負けず嫌いの彼女ですから、そう遠くないうちに結構な上達を見たりするのではないでしょうか。けど、その前に自分専用のゲーミングPCが欲しいところですよね。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

夏休みの宿題に苦しむカンナ。美術館レポートとはなんぞや、というレベルでカルチャーショック受けているのですが、そんなカンナの初美術館での出会いですよ! って、美都、幸町じゃありませんか! なるほど、幸町が宿題の美術館レポートのために姉と一緒にお出かけしていたってわけですね。

幸町がいるから邪魔しちゃいけない。そう思って身をひこうとしたカンナを呼びとめる幸町。協力しようという申し出ですが、幸町の目的は姉とカンナの関係を探りたい。そしてその目的は、美術館を出てから、激辛ラーメン店で果たされるのでありました!

というか、美都の秘密よりも幸町の秘密が露呈しちゃってない? 超デカ盛りチャーシュー麺に心魅かれる美都です。流れるようにカンナが注文引き受け、ふたりがこうして食事デートしていることが妹にバレる! で、好きなものを我慢しない姉の生き生きした様子に触発されて、幸町も我慢をやめた。

激辛八寒地獄ラーメンひとつ、注文はいりました!

ここからの妹の告白。激辛料理に挑戦した日のこと。その達成感にハマってしまっていたこと。たまにひとりで激辛店を訪れていたこと。これまでずっと秘密にしていたことを美都とカンナに受け入れられて、安心した幸町の心情。誰かと一緒に食べる楽しみ。それを知った彼女のこれから思うと、もっとしあわせになってほしいなって思いましたよね。

しかし、美都と幸町、ふたりは似た者姉妹ですね。

『スローループ』

一花さん、楓の店のバイトさんの出産を祝うべく鯛を釣りにいきますよ。乗り気の一花と、若干不安まじりの楓。ふたり一緒に釣り船に乗って沖へと出るのですが、そこでの釣りの様子が面白い。だって、一花、祝い鯛とかすっかり忘れちゃってる! もう完全に眼前の釣りに夢中ってやつなんですね。

楓が釣り上げたアナハゼの突起物に、光の消えた目でオスの生殖器という一花。本当に!? と思って調べてみたら、本当なのか! このふたりのいいあいに青くなったり面白くなっちゃってる他の釣り客が面白かったです。

他に釣れたのはサバ。きれいなサバですね! しかし、楓のアタリにサバであれと念じる一花よ。自分が一番釣りたいという釣り人の精神性をよく表した名場面でした。

最後にはふたり一緒に鯛を釣り上げめでたしめでたしなのですが、ここからの他の釣り客とのコミュニケーションも面白くって、この同好の士の心通いあう様、素敵でした。いや、他人を呪っても自分が釣りたいとか、物騒なこといっちゃってるんですけどね!

2024年10月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年12月号、昨日の続きです。

『追放令嬢は技能実習生となりました。』

アーシャ様、はじめての給料日というのでウキウキしていますね。髪も特別にかわいく結ってもらって、待つは管理団体からの担当者。やってきたのは、先日の講習でであった江端真尋。たまたまの偶然かと思いきや、アーシャたちの担当になるために土下座までしたんか! よっぽどの異世界愛であります。

お金を貰って、見るもわかりやすく喜びを見せるアーシャたち。私欲に走るアーシャがいれば、自腹を切ってでも生活費を工面しようとするクロエ。この極端な振れ幅よ! でも自分の分は自分でと、貯金も含めてお金の管理、運用を適切にしましょうというアドバイス。これ、そだちも、さらには真尋も、身に覚えがあるからこその親身のアドバイスなのかもしれませんね。

かくしてアーシャたちと打ち解けていく真尋です。これは今後もたびたび出てきてくれそう。そのたびに、アーシャに羨望の眼差し? 向けてくれたりするのでしょうか。だとしたら、アーシャ、ちょっと嬉しいですね。というか、悪いこと考えてますけどね、アーシャ様。

『ラスボスは逃げ出した▽』

ついにおとずれた最終回。なぜ普通の子、モブとしかいいようのないポップルが魔王となってしまったのか。その顛末が語られて、そして魔王軍四天王がひとり、死神がもくろむ勇者抹殺計画。死神にしてそうせざるを得なかったのは、今の魔王を守るため、ひいては世界の均衡、平和を守るため。しかしそのやりかたは正しいのか、割ってはいる妖狐に、そして勇者の告白が魔王を赤面させた!

この赤面のさらに果てに、この魔王ポップルが望む世界のありかた、平和が示された。それは四天王を含む魔族皆に向けられた思い。そして勇者への気持ち。それらが一緒になって、この世界の今を、これからを、魔王に選択させた。

誰かにそうするよう決められたからじゃない。他の可能性が閉ざされたからでもない。ほかでもない彼女の選択。それがこの結末だった。ええ、誰もの望みをかなえた、そんな魔王の物語でした。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回の目的地は皇居。桜田門を待ちあわせ場所としたひぐれたちでしたが、なんとすかいがお寝坊さん。ふたりで先にまわっててと、ひぐれ、マリンを先行させるのでした。

これで困ったのがひぐれ、ちょっとマリンとは距離がある? どうにも打ち解けきっていなくって、かくしてどうにも落ち着かないひぐれウォークになりそうです。というところから、皇居のいろいろを知るにつれ、近くなっていくふたりの距離。最後、すかいが合流したときには、もうすっかり打ち解けている。こうした展開、実によかったです。

さて、今回紹介された皇居について。二重橋の由来って、橋がひとつふたつとかかってるからじゃなかったんですか! 木橋だった頃の絵を見て、まったく知らなかったこと、おもしろく学ぶことができました。ここからの信任状捧呈式の馬車のくだりなど。最後の道路標識にまで繋がる息の長い見どころになっていて、これもたいへんよかったです。

知らないことを知ることができる。ただ知るだけでなく、マリンとともに知る。そうしたところにも親しい仲間のような感覚得られて、それもまたこの漫画の魅力なのだと思います。

2024年10月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年12月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

これ、扉絵、プリントシールですね。ピースサインが目つぶしになってるユーリがめちゃくちゃカワイくて、寄り添う昼日中倫がまた美人。

今回は倫に誘われてゲームセンターにいく話なんですね。両替した小銭いっぱいで豪遊するのですが、最初理性があったユーリが、遊んでいるうちにゲーセンの魅力に飲まれていったというのがおかしくて、そうか、ユーリ、楽しかったんですね。

遊んでいる途中の、ゾンビを撃つゲーム、銃器の扱いには長けててもゾンビが怖いというのかわいくて、そしてプリントシールのフラッシュに危険察知して伏せるとか、こうしたはしばしの面白みもとてもよかったです。

しかし今回のラストのユーリの感想。胸に迫りますね。ええ、本当によかった。本当によかったです。

『アイドルビーバック!』

ひよと新生アイビバの4人、邂逅です!

緊張の一瞬! と思わせて、その緊張を速攻で溶かしにかかるあんじゅがすごい。発言するたびに深刻側に引き戻そうとするひよだけど、あんじゅにまったく太刀打ちできてない。あいかわらず全肯定ほめほめマシーンですねっ! に続く、ともこさまの、あんじゅと揉めるの不可能だからあきらめろ発言がとどめを刺して、本当に面白かったです。

しかしこうして憂いがすべて消えさって、変わらず仲間だという気持ちを確認しあったこの流れ、すばらしかった。あんじゅの、ともこの、じうじうの、それぞれのひよを思いやる姿がよければ、続く椿の発言も鮮烈で、ああアイビバは強いな。その強さに触れたからでしょう、ひよの負けないというその決意がまた際立って美しい。

今回はアイドルとして日々をがんばる皆の輝きが、これでもかとあふれていた。そんなエピソードにすっかりまいっています。

『さうのあっ!』

ルミ、冒頭からかわいいなあ! さてルミと過ごす日本の夏。あまりの暑さにへばってしまうフィンランド組ですが、暑くても無理なくできるフィンランドのスポーツ、モルックを皆で遊ぶことになって、自堕落な夏からぐっと動きが出てきましたよ。

12本のスキットルにモルックを投げて倒すスポーツ。倒した本数、あるいは1本だけ倒した場合はスキットルに書かれた数字が点数になる。合計して50点になったら勝利という、ボウリングに似て、点数のあたりはダーツにも似た要素のあるスポーツです。

感覚としてはペタンクやボッチャに似ていますね。最初、ぴったり揃えて立てられているスキットルを見て、どうやってここから1本だけ倒すんだろうと思ったら、投げて倒しているうちに広がっていくのか。というのも面白い。そしてこれならできそうと、あんなにしぶしぶだったこかげがやる気を出していくのが、本当によかった。ええ、学校スポーツってこんな感じでいいと思うんですよ。

チーム分けのトラウマを越え、芹香の知識先行がバレるところとか愛らしくて、そして皆で楽しんだあとはサウノアです。

ここまでのくだりで、勝敗に触れなかったところ、よかったなって思います。勝てれば楽しい、負けても楽しい。一緒に楽しんで親睦を深めていく。それがスポーツのよさなんだと思うんです。

2024年10月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年12月号、昨日の続きです。

『へるしーへありーすけありー』

健康のおおもとは食事から、ということで、とった食事を入力すると摂取カロリーを表示していろいろアドバイスしてくれるダイエットアプリを導入。まずはかおる子、うーたん、七草もはじめることにして、みんなで楽しく食生活管理のはじまりです。

のっけから体重増加にダメージ受けてるうーたん。そしてその後、点数下げるチャレンジしてみたりと、このへんやっぱりやりがちなんですかね? 自分はやってないんですが、知人が1桁得点チャレンジとかやっていました。

そして判明する七草の食生活。いや、悪いことはわかってたけど、こう具体的に見せられると、そらあかんわ、となりますよね。まず食べてない。コーヒーしか飲んでないとか、まあ栄養が足りてないですよね。さらに野菜がまるでなかったりして、けれどこういう問題をアプリで認識できたのはまずは第一歩というところだったんじゃないでしょうか。

野菜不足とわかったら、辻褄あわせるために野菜を荒らっぽく摂取するところ、これ、自分も食事管理アプリやってるからわかるんですけど、めっちゃ共感する。自分の場合はタンパク質ですね。夜に納豆とかチーズで辻褄あわせやるやる! と、すごく共感できるエピソードでした。

健康的な食事は高価。それを実感させられるくだりも共感ポイントでした。大変ですよね。なかなかうまくはいかない。で、味噌汁ぶち込み戦法でゴリ押しというの、これは発想しなかったなあ! ちょっと参考にしたいと思います。

ゲーム感覚で食事改善に取り組める、そういうところはいいアプリですよね。それで健康になるならなおのこといい。でも、どうしても点数に踊らされがちになる。そうしたプレッシャーを余裕ではねのけて、ケーキに邁進する彼女ら。ああ、健康でなによりです。

『神絵師のおしごと』

いいのではないでしょうか。分社を利用して川遊びに繰り出したもみじとツバキ一行。水辺となれば水着回! となるわけですが、それでもかたくなに水着にならないツバキ様です。これ、やっぱり脚が問題なんでしょうか。となれば、いずれ信仰を取り戻した暁にはツバキ様もいろんなファッションを楽しめるようになられるのでしょうか? なら、その日のくるのが楽しみでありますね。

シロとソラも水着です。もみじも水着です。けれど水遊びするのはシロとソラ。もみじはというと、ツバキ様に釘付け。ほんとにもみじにとってはツバキ様がメインなんでありますね。

ここにビビ様たちも合流。ビビ様からは配信活動が軌道にのったという報告が得られて、じゃああとはツバキ組も続くのみ! といいたいけれど、もみじの同人誌計画はいまだ勝算があるとはいえない。

なんとかツバキの認知度を上げて、健康だけでも取り戻したい。この願いがまずはかなってほしいところですね。

『魔法柴犬はなまる』

魔法少女大好きな愛莉。ただ好きというだけではなく、愛犬はなまるが魔法少女化するという奇跡の渦中にいる子なんですが、自分の願望がまるまるかなってるわけではないという微妙な状況。でも、そのときの興奮をノートに描く漫画にぶつけていたところ、クラスメイトの凪沙に見られてしまって、ああ、はずかしい! 魔法少女愛を知られるわけにはいかないと逃げ出してしまうのでした。

今回はゲストから連載への昇格回。なので序盤のあらすじ、次いで今愛莉たちが置かれている状況、戦うべき敵について説明される。というのですが、敵組織ニャンダーズの所業も酷いが、はなまるにワンダーな力を与えたワンダー星からの使者、ポメルンの発想も酷い。倫理や人道というものが欠けているとしかいいようのない発言に、魔法少女モノにはふさわしくないと愛莉が大反発!

ああ、魔法少女アニメは人に倫理や正しさ人道主義を伝えるいいアニメなのだなあと思わされた瞬間でした。

さて、ここではなまるが変身して出かけてしまいました。人の姿、魔法少女となっても中身は犬。マーキングなんかしちゃった日には大変と、危機感覚える愛莉です。このピンチを愛莉はどう乗り越えるのか? というところで、なんだか凪沙が鍵となりそうな予感ですよ。

2024年10月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年12月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。後藤ひとりとリョウが一緒に登場。ふたり、ゴシック調の黒いドレスを身にまとい、背にはコウモリの羽根を模した装飾。ヘッドドレスにも角がつけられて、悪魔を思わせるダークな装いです。ハロウィンの衣装ですね。表情も暗めに雰囲気作りまして、このふたりには実際よく似合う。美しさがあって、けれどどこかに陰がある。そうした演出がこのふたりをより魅力的に見せています。

今月は新規ゲストが1本です。

『かがくすーる』

おかしな発明する天才ハカセ。これ、部活動なの? 舞台は学校ですよね? 助手ことりはハルハカセのこと先輩って呼んでるし、これ部活動かなんかですよね?

ともあれ、自分でもなんだったか忘れてしまうような発明をしてしまうハカセ。強制おもいだし装置なる謎の機械で記憶を掘り起こそうとしたりするんですが、その装置がものすごい発明では? その機械、実際に忘れてたことを思い出させてくれるならすごいなってなるところですが、掘り起こされたのは前世の記憶? あんまり役にはたたなそう!

そういう微妙な発明が次々飛び出してくる漫画なのですね。

でも、ハカセと助手が足つぼマッサージするくだりの発明品。痛みを和らげてくれるぬいぐるみには笑わされましたよ。目が異質だから、なんかヤバいのが噴霧されたりするのかな? と警戒したら、なんだこの根性論! この肩透かしくわせる感じ、実によかったです。

全体にナンセンスな漫画なのですが、最後におもいだし装置で掘り起こされた前世の記憶が意味あるものになってくるところ。この意外性にもやられました。

『SAN値直葬!闇バイト』

これ、原作(?)で読んだことあるな! 川に流れていた謎の死骸。それを追う男が最終的にどうなったか、みたいなやつ! なんて思いながら読み進めた今回。ヒバゴンを探しに、ひとり非婆山に向かったへんりの身に起こる怪奇。追ってはいけないものを追ってしまった。知ってはならないもの、拾ってきてはいけないものに手を出してしまった。

そんなへんりから送られてくるメッセージ。ああ、これ手記もののパターンだ。こういうのはたいてい手のほどこしようのない状況で終わるものだという印象があるわけですが、メッセージを受け取り続けたこよが異変を感じとり、あかりにも報告。そしてここからアメンパイン店長に繋がるというこの流れ。

ああ、へんりは助かるかもしれない! という希望とともに、もう取り返しのつかない状況になってたらどうしよう!? ってところまで想像が進んでしまって、ほんとあかりの活躍やいかに。間にあうのかどうなのか、ハラハラですよね。

『ぬるめた』

さきなの母、彩はお酒が好き。くるみはロボットだから法にも触れないと、酒をすすめちゃったりなんかして、いやああぶない。で、ここから娘とその友達にまぎれてマイペースにくだまいちゃう彩。これがかわいいと思っていいのかどうなのか。なんだけど、実際わりかしかわいい人ではあるんですよね。

ここでまさかのくるみの設定、重油で酔うというのが引っ張り出されてきて、ダブル酔っぱらいの空っぽ会話! からの、彩が思い出すちあきの母、レイのこと。ここでこうしんみりくるとは予想もしてなくて、ええいああ、彩からもらい泣きでありました。

で、このいい感じの話からラストに飲油機能改造除去手術。あれ、なんかの副作用とかじゃなくて、あえてつけられた機能だったのか! ほんと、わけのわからん機能がてんこもりです、くるみさん。

2024年10月18日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年10月17日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年10月16日水曜日

ほのみぶれいくっ!

 待ちに待ったこのとき! いつか値引きされることがあるのだろうか。そう思いながら待ち続けて、ついに第1巻が半額に! ずっと読み返したかったあのエピソードをふたたび! と思い購入した第1巻に続き、勢いで値引きされていない第2巻も購入。未見の初期エピソードから一気に読み進めて、そして気づいたのです。読みたかったエピソード、収録されてないーっ! いやびっくりしました。新参の読者であることは自覚していましたが、それにしても新参! 結構前に読んだと思っていたエピソード。サブスクで読める過去1年分のバックナンバーから消えて久しいエピソード。まだ単行本に収録されていなかったんですね。

なので、第3巻を待たねばなりません。第1巻発行が2019年10月。2巻が2022年3月だから、およそ2年半のひらき。ということはそろそろ第3巻出ますのん? いやもうはやく出てほしい。というか、2巻が出たのついこのあいだだった気がしてたんですが、そうかもう2年たってるのか。

この漫画、高校漫研に所属する4人の女子高生たちが、なんやかんやしてるところを描いて楽しい、いわゆる日常系に区分されるタイプの漫画であります。とはいえ、ちょっと個性的というか、なかなか日常にはいなさそうな子もいるんですけど、しかも冒頭はじまったときよりも、その個性が際立っていっていませんか? とか思っていたら、第50話のコメントでほのみの変化についてKill子がぼやいていました。

そうか、やっぱり相当に変化してたんだ!

第1巻を読んでいたとき、いくらなんでも鈴木が酷い目にあいすぎじゃない!? 雑誌で読んでたら気づかなかったけど、さすがに鈴木が不憫になってくるな。なんて思ったんですよ。でもさらに読み進んでわかりました。気づかなかったんじゃなくて、被害担当が冒頭では鈴木であることが実際多かった。ところが徐々に、というかわりと最初からなんですけど、Kill子が被害担当することも増えていって、まれに文花、さらにまれにほのみ、みたいな感じでしょうか。で、被害担当する方がかわいげというか持ち味というかが際立って、おいしいなってのも実感されるようになってきたのでした。

いや、だってね、だいたいがKill子目当てで読むようになってたんですけど、単行本でKill子が大変な目にあったりして、そうしたら表情がより豊かになっていくでしょう? もう魅力的でならないの。雑誌だけで読んでたときより、ずっと好きになった。そもそもがかわいいKill子ですけども、登場するごと、コマに描かれるごとに、かわいい……、って嘆息するほどに好きになってしまいました。

これ、たまたま私はKill子が好みだったってことで、鈴木が好きな人なら鈴木が、文花がそうなら文花がより好きになるのだと思う。まとめて読む、続きで読むことで、彼女たちの個性や関係がより把握されて、そうなればあとは一直線じゃないですか。かわいいわ、おもしろいわ、楽しいわで、もう転がるようにとりこになっていく。いやもう、こんなてきめんにハマるとは思いませんでした。

私はどうも被害担当する子のほうが好みであるようです。

一番はKill子、続いて鈴木、それから鈴木、そして文花、ほのみと続きます。

ほんと、表情豊かなKill子がかわいい。たまらん。もっと見ていたい!

だからはやく第3巻が出てほしいんです!

2024年10月15日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年10月14日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。