2024年2月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年3月号

 『まんがタイムきらら』2024年3月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。バレンタインデーですね。ラッピングされたハートをそれぞれ手にした4人のお嬢さん。それぞれにフリルたくさんの衣装着ましてね、それが本当にかわいらしいんですね。それぞれ違った表情も、またラッピングに現れる個性も、その気持ちもろもろを感じさせてくれるもので、本当、すみからすみまで愛らしい表紙であります。

今月は新規ゲストが2本です。

『クラッシュ オン セブン!』

タイトルにいうセブンとはなんなのだろう。と思ったら、主人公と憧れのお姉さんの年齢差! 

転勤する親から離れてひとり暮らしをすることを決めた田平このみ。その理由は憧れのお姉さん、幼なじみの芹澤文音と離れがたかったがため。いや、今の学校のお友達と離れたくなかったってのもあるんですが、まず第一はやっぱり芹澤文音、あやねぇなのでは?

地元に残ることをあやねぇに報告、これから通う高校について話したら、教師になったあやねぇが赴任する学校だという。かくしてはじまる、教師生徒の同居生活。学校の皆には秘密だというのですが、ということはこの関係がバレないように振る舞う、年の差百合的展開になっていくのかな?

と、そんなこと感じさせた導入だったのですが、今回ラストにあやねぇが抱える秘密が発覚! 部屋に入っては駄目というの、教師として生徒に見せられないものがあるからかな? と思わせておいて、そうではなかったというのですね。憧れの素敵なお姉さんと思っていたあやねぇが、実際には片づけられない人だった!? 荒れた部屋に度肝抜かれるこのみ。いやはや、これでこの子の憧れの気持ちはどうなるのか。その展開やいかに! といったシーンでした。

『マチクマ』

立夏が引っ越した先、正直田舎の熊乃江での生活はいろいろ大変です。と、そんな田舎町で出会ったマチクマの女の子。人と共存して生活している熊、それがマチクマ。見た目は小さな人の子で、頭にクマ耳つけてるのが違い。人の言葉を理解して、ちゃんとコミュニケーションとれる。転んだ立夏のこと心配してくれて、絆創膏貼るためにおじいの家まで案内してくれた。

このマチクマちゃんの名前はルナ。ツキノワグマ? 親切に絆創膏貼ってくれて、一緒に遊んでと、見た目も行動も普通のこどもなんだけど、そのパワーは段違い。食らえば悶絶するようなボールを投げ、鬼ごっこでタッチされたら軽く吹っ飛ばされるほどの大ダメージ。でも一緒に遊ぶのは立夏にとっても楽しかったのではないでしょうか。

遊び疲れたルナが眠っている間に、おじいから頼まれました。若いものがいないこの町では、ルナと一緒に遊んでやれるものがいない。なので仲良くしてやってくれないか。その言葉はしみじみとして暖かで、そして立夏にも届いたのでしょう。ルナとの去り際、別れ際に、また会う約束、遊ぶ約束をするのですね。

しかしこの別れの場面で、ルナが立夏に抱きつくでしょう? まさかここでベアハッグ!? と緊張走ったんですが、よかったちゃんとかげんしてくれるいい子でした! けれど次に会った時は、立夏の来訪がよほど嬉しかったのでしょう、思いっきり飛びついてきてくれて、そのダメージや悶絶もの! でもそれでもふたりで一緒にいるのは楽しい。そんな様子がおさめられた写真が撮れて、こいつはふたりにとっての宝物になりそうです。

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