2022年1月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2022年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2022年3月号、発売されました。表紙は『追風のジン』。ヒロイン、ココロがまたも表紙にメインで登場です。やっぱりジンより華があるからなのかな? こうしてポンと表紙に乗って、目をひく、そうした魅力のある子です。今回は足湯だそうですよ。湯には桜? 花びらの浮かんでまた一色添えている。その春めいた雰囲気に、もうじき終わろうとする冬ときたる春を思わせてくれますよ。

今月は新連載が1本、新規ゲストが3本です。

『ほうかご再テンセイ!』

おお、楽しい異世界転生ものがはじまりましたよ。別にトラックにひかれなくてもいい。この世で不遇な日々を送っていたわけでも、神の悪意や誤りで突如異世界送りになったわけでも、自分たちだけが知ってる扉を見つけたわけでもなく、誰もが望むままに異世界とこちら日常世界を行き来可能となったというのですね。10年前の異世界とのコンタクト。まあ、いろいろあったとはいわれてますけど、衝突とかあったのかもですね、でも今は両世界の関係は良好そう。また技術の進歩がカジュアルな異世界転生をも可能として、今や人々はオンラインゲームにログインするかのような気楽さで地球と異世界オルタナ、ふたつの世界でふたつの人生を送るようになっているのですね。

今回はそんな異世界暮らしとその多様性を描いてきて、両世界に生活の基盤をそれぞれ置いているものがいれば、平穏を求めてないしその他の理由から異世界を離れ地球に安住するものもいる。逆にといっていいものか、可能性や刺激を求めて異世界メインの人もいるんでしょうね。モンスターが出没し、町から町への移動にも護衛が必要になるような世界。それを刺激と見るか不便で未整備と見るかでオルタナの評価も変わりそうです。

この漫画の主人公ふたり、メルア=ソラリスと倉見詩星。このふたりに謎があるのが、ただ楽しいだけの異世界相互交流ものにはならないという予感をさせてくれますね。記憶喪失の地球人と異世界人。おそらくは、このふたりの過去にこそふたつの世界の接近した理由などが隠れているのでは!? それだけにふたりのこれからの活動、そこに現れてくるもの、しっかり捉えていきたい所存です。

『なほほんケア』

このところ笑わなくなってしまった友達を元気づけようと、母の申し出たデイサービスの手伝い募集、ボランティアにその友達を誘おうという話。デイサービス利用者との交流や介護の現場のいろいろが描かれるのかな? そうした予想をたてながら読み進めていたのですが、むしろここでのできごとがこれまで気づかなかった友達のコンプレックスを知るきっかけを作ってくれた。

八重歯を男子にからかわれた。それを苦にしていたんですね。吸血鬼みたいだといわれて、変なのかなと思って、笑えなくなってしまった。それを知ってから読み返すと、この子、たしかにずっと大きく口をあけてないんですね。そんなちょっとのことでと思われるかも知れないけれど、この子にとっては一大事だった。その思い悩むところ。元気で明るかった子が、ずっと塞ぎ込んでしまうような、そんなできごとだったっていうんですね。

でもその落ち込みも思い悩みも、友達の助けや理解で薄らいでいく。代わりに怒ってくれて、全然変じゃないっていってくれて、それで緊迫の局面でまさかお腹が鳴っちゃう!? っていう、これがね、張っていた気を一気に和らげてくれたんですね。

そうしたふたりの様子。重い空気も一度に明るく切り替わった終盤。ほっとするような和やかさでありました。

『魔法少女喫茶めたもる♡ハート』

めちゃくちゃ面白いな。封印された魔王を開放すべく、ふたたび魔法少女の前に姿を現した魔王軍残党。でもこの魔法少女がどうしようもなく悪辣というか世俗にまみれまくりというか、今のアジトならぬ魔法少女喫茶での営業姿勢がとにかくがめついの。状況把握のため店に潜入した元魔王軍参謀が、めっちゃくちゃアウェイな状況で、とにもかくにもツッコミいれまくり。変身サービス、ひとりで変身は2000円、みんなで変身5000円。金取んのかよ!!

終始このテンション。あまりの状況についていけない元参謀と、みんな当たり前にお金払ってる常連たちとの温度差もあいまって、ほんとのほんとにおかしかった。笑いますよね。笑いましたよ。

引退魔法少女たちのあざとい商売がメインかと思ったら、後半にはバトルパートまでしっかりあって、でもこれってあざとい興行になっちゃってますよね! 魔法少女たちのピンチ!? と思ったら、常連客からの集金チャンス! 元参謀、魔王までも集金手段に使われてるのを知って怒り心頭、復讐を果たすはずが思わず営業をアシストしちゃってるというこの悲しさ。

こんなはずじゃなかった。あまりにもままならない元参謀の嘆きに近いツッコミの数々が、哀愁まじりのおかしみ誘って実によかった。自然と無理なく次へ次へと導いていく構成や、緊迫した状況作ってからの笑いどころに転換する見せ方などなど、読ませる漫画の骨格がしっかりしてるのもまたよかったと思います。

『ふぁんたま』

なるほど自分は地蔵タイプですね。2.5次元ライブ? アニメ系の声優ライブ。アニメのキャラクターを映像で映しながら、その演者がパフォーマンスをするようなイベントでしょうか。これらイベントを生きる支えにしている主人公。ちょっと内気で引っ込み思案なこの子が、本来の自分を取り戻せるのか、あるいは本来の自分を忘れられるからなのか、心の底からの開放感を得られる場所。

そうしたイベントの情景を、主人公のモノローグとオタクあるあるポイントの列挙でもって、ひととおり疑似体験できる、そうした趣向になっている漫画です。展開があって、物語が進んでいってというよりも、レポートもののような手触りですね。

なのでこの漫画を読みながら、ケミカルライトを振るようなイベントには1度しか参加したことのない私ですが、その時のことを懐かしく思い出しつつ、なるほど自分は地蔵タイプだと、そう思えば描かれるライブの情景もなんだか身近にも感じられてくる。こうしたイベントに入れ込んでいる人こそいろいろ感じられるものたくさんありそうな漫画だと思いました。

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