2019年11月15日金曜日

ゼブラ エマルジョンボールペン ブレン bLen

 ペン習字講座のボールペン課題、終了しました。今年の課題はゼブラのボールペン、bLenを使用。0.7mm、中字で筆記しています。ボールペン課題に取り組む前にも、試筆としてbLenを何度か使ってはいましたが、まとまった時間、集中して使ったのはこれがはじめてとなります。試筆時の印象、そして課題の、とりわけ清書時の印象、その違いも含めて書いていきたいと思います。

まずはボールペン課題の清書から。「楽聖と称される」からはじまる横書きがbLenで書いたボールペン課題の清書です。

試筆時のbLenの印象は、このペンの売りであるブレなさについてはよくわからない。ダマが出るかどうかもよくわからない、というものでした。ペン軸については少し細すぎるかなとも思って、とりわけ先に向けて細くなっていくところ、これは自分には向いていないのではないか。先に向かうにつれて若干太くなる、そんなデザインの方がペンを立てて書くボールペンには向いているのではないか。そうしたことを感じていました。

ペン字の練習および清書は、その数行の課題を書ききるだけでも結構な時間がかかります。その間、ペン先を紙面に押し付けて動かすことに集中し続けることになるわけですが、ペン先がブレないというこのペンの特性、それは確かにあるのかも知れないと感じました。これまで、意識してこなかった要素ではあるのですが、安価なものだとペンの芯とそれを受ける軸先端の部品に隙間があるため筆記時に動く。そのブレをなくすとペン先にロスなく力を伝えることができる、との売りですが、これは確かにありました。と、ここで改めて他のボールペンを使ってみたところ、書き味などを売りにしているもの、評価されているものは、このクリアランスの問題、かなり解決されていることにも気づきました。

bLenで解消された悩みもあります。ボールペンの書き出し時のインクのかすれ、ボールがある程度回転するまでインクが紙面に転写されないことがあってストレスに感じていたのですが、このペンではそれを感じませんでした。インクの質、特性なのでしょうか。この一点だけでもbLenを採用する価値はあるなと感じています。

油性ボールペンに特有といっていいでしょうか、ダマの問題は若干あります。ボールの回転で余ったインクがペン先にたまる現象です。同じ方向に筆記しているうちは問題にならないけれど、ひらがななどに多く見られるくるりと円を描くようなかたち、ここでたまったインクがべったりとつく実に困った現象でありますが、残念ながらbLenでも出ます。なので意識的にペン先にたまったインクを拭う必要があるのですが、普段ボールペンを使わないせいでしょうね、慣れてないので清書でも何度かやらかしてしまいました。ただbLenで使われているインクはダマがべったりとついても、インクの粘性が若干低いのかな? 糸を引いて紙面を汚すまでにはいかなくて、これは助かりました。

ペン軸の先細りに関しては、書いているうちに慣れたのでしょうか、最終的に問題とは感じなくなりました。ただ、まっすぐに立てて書くのはやりにくいかも知れません。どうしても若干の傾きがついてしまう。軸先端のアールが傾きを作ってしまうのかなと感じました。

bLenは軸のカラーバリエーションを増やす方向で商品展開していますが、1.0mmの太字など、ペン芯のバリエーションも増えればいいなと思っています。0.7mmでも充分かも知れないけれど、粒の大きな字を書く際にはもう少し太い線が欲しい。そんな需要もあろうかと思います。

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